JP3257940B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置の製造
方法に関する。さらに詳しくは、イオン注入による不純
物拡散層によって素子間分離を行なうMOSトランジス
タの製造方法に関し、特に、フラット構造のメモリセル
からなるマスクROMの製造に利用される。
方法に関する。さらに詳しくは、イオン注入による不純
物拡散層によって素子間分離を行なうMOSトランジス
タの製造方法に関し、特に、フラット構造のメモリセル
からなるマスクROMの製造に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、各種のプログラム情報を書き込ん
で利用するマスクROMにおいては、メモリセル領域の
集積度向上のためにフラットセル構造を用いている。こ
のフラットセル構造のメモリセルでは、厚いフィールド
酸化膜によって素子間分離を行うのではなく、ワード線
(ゲート電極)をマスクとしたイオン注入によって素子
間分離を行うようにしている。
で利用するマスクROMにおいては、メモリセル領域の
集積度向上のためにフラットセル構造を用いている。こ
のフラットセル構造のメモリセルでは、厚いフィールド
酸化膜によって素子間分離を行うのではなく、ワード線
(ゲート電極)をマスクとしたイオン注入によって素子
間分離を行うようにしている。
【0003】図4は従来のフラット構造メモリセルの平
面図を示し、図5は図4のA−A′線での断面図を示
し、図6は図4のB−B′線での断面図を示している。
従来のフラットセル構造のメモリセルは、シリコン基板
25上に、メモリセルトランジスタのビット線としての
帯状のソースドレイン拡散領域1(以後「ビット線1」
ともいう)が平行に複数本形成され、ワード線としての
帯状のゲート電極2(以後「ワード線2」ともいう)が
薄いゲート酸化膜4を介してこのビット線1と互いに交
差して平行に複数本形成されるため、ワード線2とシリ
コン基板25との間に寄生容量が発生し、ワード線2の
伝達遅延時間(以後「伝搬遅延時間」ともいう)が増加
する。
面図を示し、図5は図4のA−A′線での断面図を示
し、図6は図4のB−B′線での断面図を示している。
従来のフラットセル構造のメモリセルは、シリコン基板
25上に、メモリセルトランジスタのビット線としての
帯状のソースドレイン拡散領域1(以後「ビット線1」
ともいう)が平行に複数本形成され、ワード線としての
帯状のゲート電極2(以後「ワード線2」ともいう)が
薄いゲート酸化膜4を介してこのビット線1と互いに交
差して平行に複数本形成されるため、ワード線2とシリ
コン基板25との間に寄生容量が発生し、ワード線2の
伝達遅延時間(以後「伝搬遅延時間」ともいう)が増加
する。
【0004】このメモリセルの製造においては、一般
に、ワード線2を形成後、メモリセルトランジスタ間の
素子分離を行うために、ソースドレイン拡散領域1の不
純物と導電型が異なる不純物26をワード線2をマスク
としてイオン注入することが行われている。しかし、そ
のイオン注入は、メモリセル全面に行われるため、ソー
スドレイン拡散領域1にも注入され、抵抗が増大し、ビ
ット線1の伝搬遅延時間が増加する。
に、ワード線2を形成後、メモリセルトランジスタ間の
素子分離を行うために、ソースドレイン拡散領域1の不
純物と導電型が異なる不純物26をワード線2をマスク
としてイオン注入することが行われている。しかし、そ
のイオン注入は、メモリセル全面に行われるため、ソー
スドレイン拡散領域1にも注入され、抵抗が増大し、ビ
ット線1の伝搬遅延時間が増加する。
【0005】また、このメモリセルでは、ワード線2を
形成後、プログラム情報の書き込みとして、フォトレジ
ストをパターニングし、所定のメモリセルトランジスタ
のチャネル領域3aにソースドレイン拡散領域1の不純
物と導電型が異なる不純物27をイオン注入し、トラン
ジスタのしきい値電圧を変化させデータを書き込む。し
かし、その際、フォトリソグラフィーは合わせ余裕を考
慮したフォトマスクを用いて行われるため、ソースドレ
イン拡散領域1にも一部注入(図中、その領域3bを斜
線部で示す)されることになり、さらに抵抗が増大し、
ビット線1の伝搬遅延時間がさらに増加する。そして、
プログラム情報を書き込む必要があるチャネル領域が複
数個隣接する場合(図中、領域3cは領域3aが2個隣
接した場合)では、ソースドレイン拡散領域1に注入さ
れる不純物27のイオン注入領域(図中、その領域3d
を斜線部で示す)が増し、ビット線1の伝搬遅延時間が
さらに増すこととなる。
形成後、プログラム情報の書き込みとして、フォトレジ
ストをパターニングし、所定のメモリセルトランジスタ
のチャネル領域3aにソースドレイン拡散領域1の不純
物と導電型が異なる不純物27をイオン注入し、トラン
ジスタのしきい値電圧を変化させデータを書き込む。し
かし、その際、フォトリソグラフィーは合わせ余裕を考
慮したフォトマスクを用いて行われるため、ソースドレ
イン拡散領域1にも一部注入(図中、その領域3bを斜
線部で示す)されることになり、さらに抵抗が増大し、
ビット線1の伝搬遅延時間がさらに増加する。そして、
プログラム情報を書き込む必要があるチャネル領域が複
数個隣接する場合(図中、領域3cは領域3aが2個隣
接した場合)では、ソースドレイン拡散領域1に注入さ
れる不純物27のイオン注入領域(図中、その領域3d
を斜線部で示す)が増し、ビット線1の伝搬遅延時間が
さらに増すこととなる。
【0006】そこで、このような伝達遅延時間の増加を
防ぐためには、ビット線1とワード線2間の寄生容量を
低減し、ビット線1の抵抗増加の原因となる前述の不純
物がソースドレイン拡散領域1中にイオン注入されない
ように、ビット線1上に絶縁体膜を厚く形成する必要が
ある。
防ぐためには、ビット線1とワード線2間の寄生容量を
低減し、ビット線1の抵抗増加の原因となる前述の不純
物がソースドレイン拡散領域1中にイオン注入されない
ように、ビット線1上に絶縁体膜を厚く形成する必要が
ある。
【0007】その一つの方法として、特開平4−250
69号公報に記載されているようなものが知られてい
る。これは、ビット線が、多結晶シリコンと、この多結
晶シリコンから固相拡散により形成される浅い拡散層で
構成されており、ゲート酸化膜形成時、多結晶シリコン
部は不純物が導入されているので、増速酸化が起こり、
ゲート酸化膜領域よりも厚いシリコン酸化膜をビット線
上に形成するものである。
69号公報に記載されているようなものが知られてい
る。これは、ビット線が、多結晶シリコンと、この多結
晶シリコンから固相拡散により形成される浅い拡散層で
構成されており、ゲート酸化膜形成時、多結晶シリコン
部は不純物が導入されているので、増速酸化が起こり、
ゲート酸化膜領域よりも厚いシリコン酸化膜をビット線
上に形成するものである。
【0008】しかし、この方法では、所定のゲート酸化
膜厚を形成する場合、ビット線上の酸化膜厚は酸化条件
にて決定されることとなり、任意に膜厚を制御できなく
なり、伝達遅延の増加を充分に防ぐことはできない。
膜厚を形成する場合、ビット線上の酸化膜厚は酸化条件
にて決定されることとなり、任意に膜厚を制御できなく
なり、伝達遅延の増加を充分に防ぐことはできない。
【0009】また、別の方法として、特開平5−259
410号公報に記載されているようなものが知られてい
る。これは、ソースドレイン拡散層を溝の側壁部及び底
部に形成し、溝を絶縁体で充填することで寄生容量の低
減を図る方法である。
410号公報に記載されているようなものが知られてい
る。これは、ソースドレイン拡散層を溝の側壁部及び底
部に形成し、溝を絶縁体で充填することで寄生容量の低
減を図る方法である。
【0010】この方法では、ソースドレイン拡散層を溝
の側壁部及び底部に形成するために、斜めイオン注入法
や溝を埋める絶縁体からの固相拡散による方法が用いら
れている。しかし、斜めイオン注入法を用いたとして
も、溝側壁に対し均一なソースドレイン拡散層を形成す
ることは困難であり、固相拡散法では、イオン注入法に
比べ、深さ方向に対する不純物の制御性が困難であると
いう問題がある。
の側壁部及び底部に形成するために、斜めイオン注入法
や溝を埋める絶縁体からの固相拡散による方法が用いら
れている。しかし、斜めイオン注入法を用いたとして
も、溝側壁に対し均一なソースドレイン拡散層を形成す
ることは困難であり、固相拡散法では、イオン注入法に
比べ、深さ方向に対する不純物の制御性が困難であると
いう問題がある。
【0011】また、寄生容量の低減を図る方法として、
CVD法等により絶縁体膜をソースドレイン拡散層上に
厚く成膜する方法もあるが、絶縁体膜をソースドレイン
拡散層上にパターニングする際には、マスク合わせずれ
を考慮したマスク合わせ余裕をとらなくてはならず、絶
縁体膜をソースドレイン拡散層に対し、整合良く形成す
ることは困難である。
CVD法等により絶縁体膜をソースドレイン拡散層上に
厚く成膜する方法もあるが、絶縁体膜をソースドレイン
拡散層上にパターニングする際には、マスク合わせずれ
を考慮したマスク合わせ余裕をとらなくてはならず、絶
縁体膜をソースドレイン拡散層に対し、整合良く形成す
ることは困難である。
【0012】絶縁体膜がソースドレイン拡散層に対し整
合せずに形成されると、前述のソースドレイン拡散層へ
の導電型が異なる不純物のイオン注入による伝達遅延時
間の増加のみならず、メモリセルトランジスタのチャネ
ル領域上にも厚い絶縁膜が形成されることになり、所定
のトランジスタ特性が得られないという問題が生じる。
合せずに形成されると、前述のソースドレイン拡散層へ
の導電型が異なる不純物のイオン注入による伝達遅延時
間の増加のみならず、メモリセルトランジスタのチャネ
ル領域上にも厚い絶縁膜が形成されることになり、所定
のトランジスタ特性が得られないという問題が生じる。
【0013】次に、フラットセル構造のメモリセルの高
集積化の方法として、半導体基板にソースドレイン拡散
層よりも深く掘られた溝を形成し、その溝をメモリセル
トランジスタのチャネル領域にすることで、チャネル長
を従来と同じだけ確保して、チャネル領域の溝の深さ分
だけビット線ピッチを小さくする方法がある。
集積化の方法として、半導体基板にソースドレイン拡散
層よりも深く掘られた溝を形成し、その溝をメモリセル
トランジスタのチャネル領域にすることで、チャネル長
を従来と同じだけ確保して、チャネル領域の溝の深さ分
だけビット線ピッチを小さくする方法がある。
【0014】その方法を用いた半導体装置の製造方法の
一つとして、特開平4−25070号公報に記載された
方法が知られている。この方法は、先ず、メモリセル領
域全面にソースドレイン領域を形成するために不純物が
導入された多結晶ポリシリコンを形成し、その多結晶ポ
リシリコン上にフォトリソグラフィーにより、レジスト
パターンを所定の間隔で複数本平行に形成する。
一つとして、特開平4−25070号公報に記載された
方法が知られている。この方法は、先ず、メモリセル領
域全面にソースドレイン領域を形成するために不純物が
導入された多結晶ポリシリコンを形成し、その多結晶ポ
リシリコン上にフォトリソグラフィーにより、レジスト
パターンを所定の間隔で複数本平行に形成する。
【0015】そして、そのレジストパターンをマスクに
して多結晶ポリシリコンと半導体基板をエッチングし、
メモリセルトランジスタのチャネル領域を設ける溝を形
成することで、従来のフラットセル構造のメモリセルよ
りも高集積化を図るものである。
して多結晶ポリシリコンと半導体基板をエッチングし、
メモリセルトランジスタのチャネル領域を設ける溝を形
成することで、従来のフラットセル構造のメモリセルよ
りも高集積化を図るものである。
【0016】しかし、この方法では、溝側壁に形成され
るソースドレイン領域の多結晶ポリシリコン部は、ゲー
ト酸化膜形成時の増速酸化により、シリコン酸化膜がゲ
ート酸化膜領域より厚く形成される。その結果、溝上部
の開口幅が狭くなり、ワード線としての多結晶ポリシリ
コンの溝部への形成が困難になるという問題が生じる。
るソースドレイン領域の多結晶ポリシリコン部は、ゲー
ト酸化膜形成時の増速酸化により、シリコン酸化膜がゲ
ート酸化膜領域より厚く形成される。その結果、溝上部
の開口幅が狭くなり、ワード線としての多結晶ポリシリ
コンの溝部への形成が困難になるという問題が生じる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のフラットセル構造のメモリセルにおいては、ワード線
とソースドレイン拡散領域(ビット線)との間に寄生容
量が発生し、ワード線の伝達遅延時間が増加する。ま
た、メモリセルトランジスタの素子間分離の際や、トラ
ンジスタのしきい値電圧を変化させてデータを書き込む
際には、ソースドレイン拡散領域に導電型が異なる不純
物が注入されるので、ビット線の抵抗が増大し、ビット
線の伝達遅延時間が増加する。したがって、それを防ぐ
ためには、絶縁体膜を所定の厚さでソースドレイン拡散
領域上に整合良く形成する必要がある。
のフラットセル構造のメモリセルにおいては、ワード線
とソースドレイン拡散領域(ビット線)との間に寄生容
量が発生し、ワード線の伝達遅延時間が増加する。ま
た、メモリセルトランジスタの素子間分離の際や、トラ
ンジスタのしきい値電圧を変化させてデータを書き込む
際には、ソースドレイン拡散領域に導電型が異なる不純
物が注入されるので、ビット線の抵抗が増大し、ビット
線の伝達遅延時間が増加する。したがって、それを防ぐ
ためには、絶縁体膜を所定の厚さでソースドレイン拡散
領域上に整合良く形成する必要がある。
【0018】また、フラットセル構造のメモリセルの高
集積化を図るため、半導体基板にメモリセルトランジス
タのチャネル領域を設ける溝を形成する場合も同様に、
伝達遅延時間の増加を防ぐために絶縁体膜を所定の厚さ
でソースドレイン拡散領域上に整合良く形成しなければ
ならない。
集積化を図るため、半導体基板にメモリセルトランジス
タのチャネル領域を設ける溝を形成する場合も同様に、
伝達遅延時間の増加を防ぐために絶縁体膜を所定の厚さ
でソースドレイン拡散領域上に整合良く形成しなければ
ならない。
【0019】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、レジストをマスクにしたイオン注入でソ
ースドレイン拡散領域を形成後、そのレジストを再度マ
スクとして利用し、液相からの析出による絶縁体膜をソ
ースドレイン拡散領域上に形成して、ワード線とビット
線間の寄生容量低減やビット線抵抗の増大を防ぐことに
より、高速動作を可能とし、高集積度なフラットセル構
造のメモリセルを製造することが可能な半導体装置の製
造方法を提供するものである。
されたもので、レジストをマスクにしたイオン注入でソ
ースドレイン拡散領域を形成後、そのレジストを再度マ
スクとして利用し、液相からの析出による絶縁体膜をソ
ースドレイン拡散領域上に形成して、ワード線とビット
線間の寄生容量低減やビット線抵抗の増大を防ぐことに
より、高速動作を可能とし、高集積度なフラットセル構
造のメモリセルを製造することが可能な半導体装置の製
造方法を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置の
製造方法は、半導体基板上にビット線としての帯状のソ
ースドレイン拡散領域が所定の間隔で形成され、ワード
線としての帯状のゲート電極が絶縁体膜を介し前記ソー
スドレイン拡散領域と互いに交差して所定の間隔で形成
された半導体装置の製造方法において、レジストをマス
クにしたイオン注入で前記ソースドレイン拡散領域を形
成後、そのレジストをマスクとして、前記ソースドレイ
ン拡散領域上に液相成長法によって絶縁体膜を形成し、
その後、前記レジストを除去して、前記絶縁体膜の上に
ゲート電極を形成することを特徴としている。
製造方法は、半導体基板上にビット線としての帯状のソ
ースドレイン拡散領域が所定の間隔で形成され、ワード
線としての帯状のゲート電極が絶縁体膜を介し前記ソー
スドレイン拡散領域と互いに交差して所定の間隔で形成
された半導体装置の製造方法において、レジストをマス
クにしたイオン注入で前記ソースドレイン拡散領域を形
成後、そのレジストをマスクとして、前記ソースドレイ
ン拡散領域上に液相成長法によって絶縁体膜を形成し、
その後、前記レジストを除去して、前記絶縁体膜の上に
ゲート電極を形成することを特徴としている。
【0021】この発明において、半導体基板としては、
P型、N型いずれの半導体基板でも用いることができ
る。ソースドレイン拡散領域は、半導体基板上に帯状の
レジストパターンを所定の間隔で平行に複数本形成し、
その帯状のレジストパターンをマスクにしてイオン注入
でP型あるいはN型の不純物を導入することにより、半
導体基板上にビット線としての帯状のソースドレイン拡
散領域を所定の間隔で平行に複数本形成することができ
る。この形成においては従来公知の方法を適用すること
ができる。
P型、N型いずれの半導体基板でも用いることができ
る。ソースドレイン拡散領域は、半導体基板上に帯状の
レジストパターンを所定の間隔で平行に複数本形成し、
その帯状のレジストパターンをマスクにしてイオン注入
でP型あるいはN型の不純物を導入することにより、半
導体基板上にビット線としての帯状のソースドレイン拡
散領域を所定の間隔で平行に複数本形成することができ
る。この形成においては従来公知の方法を適用すること
ができる。
【0022】ワード線としての帯状のゲート電極は、従
来公知の方法により、絶縁体膜を介しソースドレイン拡
散領域と互いに交差して所定の間隔で平行に複数本形成
することができる。
来公知の方法により、絶縁体膜を介しソースドレイン拡
散領域と互いに交差して所定の間隔で平行に複数本形成
することができる。
【0023】本発明では、このような半導体装置の製造
過程において、レジストをマスクにしたイオン注入でソ
ースドレイン拡散領域を形成する。このソースドレイン
拡散領域の形成は、従来公知のレジストを用いたイオン
注入法を適用することができる。
過程において、レジストをマスクにしたイオン注入でソ
ースドレイン拡散領域を形成する。このソースドレイン
拡散領域の形成は、従来公知のレジストを用いたイオン
注入法を適用することができる。
【0024】その後、そのレジストを再度マスクとして
用い、ソースドレイン拡散領域上に液相成長法によって
絶縁体膜を形成する。この本発明の特徴とするソースド
レイン拡散領域上への絶縁体膜の形成は、ソースドレイ
ン拡散領域の形成で用いたレジストをマスクとして、液
相成長法によって行うのであるが、この工程は、二酸化
シリコン(SiO2 )を飽和させたケイフッ化水素酸水
溶液中に半導体基板を浸漬させ、反応促進剤のAlを添
加して、液相からの析出によりSiO2 膜の成膜を行
い、これによりソースドレイン拡散領域上へSiO2 膜
を形成することができる。この場合、液温約35℃程度
のケイフッ化水素酸水溶液中に、約4時間程度浸漬して
おくことが望ましく、これにより、約150nm程度の
SiO2 膜を形成することができる。液相成長法につい
ては、従来公知の方法を適用することができ、反応促進
剤としては、Alの代わりにホウ酸等を用いることもで
きる。
用い、ソースドレイン拡散領域上に液相成長法によって
絶縁体膜を形成する。この本発明の特徴とするソースド
レイン拡散領域上への絶縁体膜の形成は、ソースドレイ
ン拡散領域の形成で用いたレジストをマスクとして、液
相成長法によって行うのであるが、この工程は、二酸化
シリコン(SiO2 )を飽和させたケイフッ化水素酸水
溶液中に半導体基板を浸漬させ、反応促進剤のAlを添
加して、液相からの析出によりSiO2 膜の成膜を行
い、これによりソースドレイン拡散領域上へSiO2 膜
を形成することができる。この場合、液温約35℃程度
のケイフッ化水素酸水溶液中に、約4時間程度浸漬して
おくことが望ましく、これにより、約150nm程度の
SiO2 膜を形成することができる。液相成長法につい
ては、従来公知の方法を適用することができ、反応促進
剤としては、Alの代わりにホウ酸等を用いることもで
きる。
【0025】この発明の製造方法によれば、液相から析
出する絶縁体膜がレジスト上には析出せず、レジストを
マスクとしてソースドレイン拡散領域上のみに選択的に
形成できることから、ビット線としてのソースドレイン
拡散領域形成時のレジストパターンをそのままマスクと
して用いて、ビット線上に任意の厚さの絶縁体膜をセル
フアライン法で形成することができる。
出する絶縁体膜がレジスト上には析出せず、レジストを
マスクとしてソースドレイン拡散領域上のみに選択的に
形成できることから、ビット線としてのソースドレイン
拡散領域形成時のレジストパターンをそのままマスクと
して用いて、ビット線上に任意の厚さの絶縁体膜をセル
フアライン法で形成することができる。
【0026】したがって、形成した絶縁体膜が、ソース
ドレイン拡散領域とワード線とを分離するので、寄生容
量を低減でき、ワード線の伝達遅延時間が短くなる。ま
た、ソースドレイン拡散領域への不純物の注入が防げる
ので、ソースドレイン拡散領域の抵抗の増大を抑制する
ことができ、これにより、ビット線の伝達遅延時間が短
くなる。
ドレイン拡散領域とワード線とを分離するので、寄生容
量を低減でき、ワード線の伝達遅延時間が短くなる。ま
た、ソースドレイン拡散領域への不純物の注入が防げる
ので、ソースドレイン拡散領域の抵抗の増大を抑制する
ことができ、これにより、ビット線の伝達遅延時間が短
くなる。
【0027】また、メモリセルの高集積化を図る為に、
ソースドレイン拡散領域上に液相成長法によって絶縁体
膜を形成した後、その絶縁体膜をマスクとして半導体基
板にソースドレイン拡散領域の層よりも深い溝を形成
し、その溝にメモリセルトランジスタのチャネル領域を
設けることが好ましい。
ソースドレイン拡散領域上に液相成長法によって絶縁体
膜を形成した後、その絶縁体膜をマスクとして半導体基
板にソースドレイン拡散領域の層よりも深い溝を形成
し、その溝にメモリセルトランジスタのチャネル領域を
設けることが好ましい。
【0028】この製造方法によれば、絶縁体膜をビット
線上にセルフアライン法で形成した後、メモリセルトラ
ンジスタのチャネル領域を設ける溝を形成する際、この
絶縁体膜をマスクにして半導体基板をエッチングするこ
とで、溝をソースドレイン領域間に整合良く形成するこ
とができる。したがって、その溝にチャネル領域を設け
ることにより、チャネル長を従来と同じだけ確保しつ
つ、チャネル領域の溝の深さ分だけビット線ピッチを小
さくでき、高集積化が図れる。
線上にセルフアライン法で形成した後、メモリセルトラ
ンジスタのチャネル領域を設ける溝を形成する際、この
絶縁体膜をマスクにして半導体基板をエッチングするこ
とで、溝をソースドレイン領域間に整合良く形成するこ
とができる。したがって、その溝にチャネル領域を設け
ることにより、チャネル長を従来と同じだけ確保しつ
つ、チャネル領域の溝の深さ分だけビット線ピッチを小
さくでき、高集積化が図れる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
てこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が
限定されるものではない。
てこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が
限定されるものではない。
【0030】実施例1 図1の(a)〜(d)は本発明による半導体装置の製造
方法の一実施例を示す工程説明図である。
方法の一実施例を示す工程説明図である。
【0031】この実施例では、半導体装置の製造方法と
して、イオン注入による不純物拡散層によって素子間分
離を行なうMOSトランジスタで、フラット構造のメモ
リセルからなるマスクROMの製造方法を例に挙げて説
明する。
して、イオン注入による不純物拡散層によって素子間分
離を行なうMOSトランジスタで、フラット構造のメモ
リセルからなるマスクROMの製造方法を例に挙げて説
明する。
【0032】このフラット構造のメモリセルにおいて
は、製造法の特徴として、フォトレジストパターン9を
マスクにしたイオン注入でP型シリコン基板5上に帯状
のソースドレイン拡散領域1(以後「ビット線1」とも
いう)を所定の間隔で平行に複数本形成後、そのフォト
レジストパターン9をマスクとして、ソースドレイン拡
散領域1上に液相成長法によってSiO2 膜10を形成
する。
は、製造法の特徴として、フォトレジストパターン9を
マスクにしたイオン注入でP型シリコン基板5上に帯状
のソースドレイン拡散領域1(以後「ビット線1」とも
いう)を所定の間隔で平行に複数本形成後、そのフォト
レジストパターン9をマスクとして、ソースドレイン拡
散領域1上に液相成長法によってSiO2 膜10を形成
する。
【0033】すなわち、順を追って説明すれば、まず、
P型シリコン基板5にP型不純物ウェル領域8を形成し
た後、そのP型シリコン基板5上に熱酸化により薄い熱
酸化膜12(例えば、約17nm程度)を形成し、しき
い値電圧制御のイオン注入を行なう。続いて、P型シリ
コン基板5上にレジストを塗布し、ソースドレイン拡散
領域(ビット線)形成用のフォトレジストパターン9を
形成する(図1(a)参照)。
P型シリコン基板5にP型不純物ウェル領域8を形成し
た後、そのP型シリコン基板5上に熱酸化により薄い熱
酸化膜12(例えば、約17nm程度)を形成し、しき
い値電圧制御のイオン注入を行なう。続いて、P型シリ
コン基板5上にレジストを塗布し、ソースドレイン拡散
領域(ビット線)形成用のフォトレジストパターン9を
形成する(図1(a)参照)。
【0034】次に、フォトレジストパターン9をマスク
にして、例えば砒素等のn型不純物を1×1015〜1×
1016cm-2イオン注入し、帯状のソースドレイン拡散
領域1となるn型高濃度不純物領域(以後「n型高濃度
不純物領域1」ともいう)を所定の間隔で平行に複数本
形成する(図1(b)参照)。
にして、例えば砒素等のn型不純物を1×1015〜1×
1016cm-2イオン注入し、帯状のソースドレイン拡散
領域1となるn型高濃度不純物領域(以後「n型高濃度
不純物領域1」ともいう)を所定の間隔で平行に複数本
形成する(図1(b)参照)。
【0035】次に、ケイフッ化水素酸水溶液にAlを加
えることにより飽和状態のSiO2溶液を作製する。こ
の水溶液に、フォトレジストパターン9を残した状態で
P型シリコン基板5を浸漬し、P型シリコン基板5上に
液相から析出するSiO2 膜10を、例えば約150n
m形成する(図1(c)参照)。この時、SiO2 膜1
0は、フォトレジストパターン9以外の領域、すなわ
ち、n型高濃度不純物領域1上にのみ選択的に形成する
ことができる。
えることにより飽和状態のSiO2溶液を作製する。こ
の水溶液に、フォトレジストパターン9を残した状態で
P型シリコン基板5を浸漬し、P型シリコン基板5上に
液相から析出するSiO2 膜10を、例えば約150n
m形成する(図1(c)参照)。この時、SiO2 膜1
0は、フォトレジストパターン9以外の領域、すなわ
ち、n型高濃度不純物領域1上にのみ選択的に形成する
ことができる。
【0036】液相成長法によって半導体基板上に絶縁膜
を形成する装置の概要を図3に示す。この図において、
13は半導体基板のウエハー処理槽、14はウエハー、
15はケイフッ化水素酸水溶液を循環させるポンプ、1
6は温調器、17はフィルター、18はAl溶解槽、1
9はAl板である。
を形成する装置の概要を図3に示す。この図において、
13は半導体基板のウエハー処理槽、14はウエハー、
15はケイフッ化水素酸水溶液を循環させるポンプ、1
6は温調器、17はフィルター、18はAl溶解槽、1
9はAl板である。
【0037】この図に示すように、ケイフッ化水素酸水
溶液の入ったウエハー処理槽13内にウエハー14を浸
漬させ、反応促進剤のAlを添加することで、SiO2
膜10の成膜を行う。本実施例では、液温35℃、浸漬
約4時間で150nmの厚さのSiO2 膜を形成した。
反応促進剤としてはAlを用いたが、ホウ酸等を用いて
もよい。
溶液の入ったウエハー処理槽13内にウエハー14を浸
漬させ、反応促進剤のAlを添加することで、SiO2
膜10の成膜を行う。本実施例では、液温35℃、浸漬
約4時間で150nmの厚さのSiO2 膜を形成した。
反応促進剤としてはAlを用いたが、ホウ酸等を用いて
もよい。
【0038】次に、フォトレジストパターン9を除去
後、薄い熱酸化膜12を除去し、熱酸化によりゲート酸
化膜4を、例えば17nm形成し、例えばポリサイドか
らなる帯状のワード線(ゲート電極)2をソースドレイ
ン拡散領域1と互いに交差して所定の間隔で平行に複数
本形成する(図1(d)参照)。
後、薄い熱酸化膜12を除去し、熱酸化によりゲート酸
化膜4を、例えば17nm形成し、例えばポリサイドか
らなる帯状のワード線(ゲート電極)2をソースドレイ
ン拡散領域1と互いに交差して所定の間隔で平行に複数
本形成する(図1(d)参照)。
【0039】その後、メモリセルトランジスタ間の素子
分離として、例えばボロン等のP型不純物を、ワード線
2をマスクとしてイオン注入する。そして、プログラム
情報の書込みとしてフォトレジストをパターニングし、
所定のメモリセルトランジスタに、例えばボロン等のP
型不純物をイオン注入し、しきい値を変化させてデータ
を書き込む。
分離として、例えばボロン等のP型不純物を、ワード線
2をマスクとしてイオン注入する。そして、プログラム
情報の書込みとしてフォトレジストをパターニングし、
所定のメモリセルトランジスタに、例えばボロン等のP
型不純物をイオン注入し、しきい値を変化させてデータ
を書き込む。
【0040】このようにして、フォトレジストパターン
9をマスクにしたイオン注入でソースドレイン拡散領域
1を形成後、そのフォトレジストパターン9を再度マス
クとして利用し、液相からの析出によるSiO2 膜10
をソースドレイン拡散領域1上に形成することにより、
ワード線2とビット線1間の寄生容量を低減することが
できる。さらに、メモリセルトランジスタ間の素子分離
や、データ書き込みのための不純物注入によるビット線
抵抗の増大を防ぎ、ワード線及びビット線の伝達遅延時
間が短縮できる。
9をマスクにしたイオン注入でソースドレイン拡散領域
1を形成後、そのフォトレジストパターン9を再度マス
クとして利用し、液相からの析出によるSiO2 膜10
をソースドレイン拡散領域1上に形成することにより、
ワード線2とビット線1間の寄生容量を低減することが
できる。さらに、メモリセルトランジスタ間の素子分離
や、データ書き込みのための不純物注入によるビット線
抵抗の増大を防ぎ、ワード線及びビット線の伝達遅延時
間が短縮できる。
【0041】本発明では、ワード線の寄生容量低減を図
るため、ビット線(ソースドレイン拡散領域)上に液相
成長法によりSiO2 膜を形成するが、それによる寄生
容量の低減の効果は、具体的には以下のようになる。
るため、ビット線(ソースドレイン拡散領域)上に液相
成長法によりSiO2 膜を形成するが、それによる寄生
容量の低減の効果は、具体的には以下のようになる。
【0042】例えば、ワード線の配線長が1.2mm、
幅が0.6μmの場合、従来技術ではワード線の寄生容
量は概ね2pFであり、ワード線とビット線の交差領域
は、ビット線の幅が0.5μm、ビット線間の距離が
0.6μmでは、ワード線の配線長に対して式(1)に
示したように約45%占めることになる。 {0.5 μm/(0.5 μm+0.6 μm)}×100 ≒45% ……式(1)
幅が0.6μmの場合、従来技術ではワード線の寄生容
量は概ね2pFであり、ワード線とビット線の交差領域
は、ビット線の幅が0.5μm、ビット線間の距離が
0.6μmでは、ワード線の配線長に対して式(1)に
示したように約45%占めることになる。 {0.5 μm/(0.5 μm+0.6 μm)}×100 ≒45% ……式(1)
【0043】したがって、ワード線とビット線との交差
領域の容量は、概ね式(2)のように見積もることがで
きる。 2 pF×0.45=0.9 pF ……式(2)
領域の容量は、概ね式(2)のように見積もることがで
きる。 2 pF×0.45=0.9 pF ……式(2)
【0044】この交差領域の容量は、ワード線に電圧印
加時、ビット線としての不純物拡散層には高濃度の不純
物が導入されているので容量となる空乏層が形成され
ず、ワード線とシリコン基板間に形成された絶縁体膜の
膜厚および比誘電率で決まることになる。
加時、ビット線としての不純物拡散層には高濃度の不純
物が導入されているので容量となる空乏層が形成され
ず、ワード線とシリコン基板間に形成された絶縁体膜の
膜厚および比誘電率で決まることになる。
【0045】従来技術では、ビット線上にゲート酸化膜
形成時の増速酸化により、熱酸化膜(比誘電率3.9)
が約50nmとゲート酸化膜領域より厚く形成される
が、本実施例のように液相成長法によりSiO2 膜(比
誘電率3.7)を150nmビット線上に形成した場
合、ワード線とビット線の交差領域の容量は、式(3)
のように見積もることができる。 0.9 pF×(3.7/3.9)×(50nm/150 nm)≒0.28pF ……式(3)
形成時の増速酸化により、熱酸化膜(比誘電率3.9)
が約50nmとゲート酸化膜領域より厚く形成される
が、本実施例のように液相成長法によりSiO2 膜(比
誘電率3.7)を150nmビット線上に形成した場
合、ワード線とビット線の交差領域の容量は、式(3)
のように見積もることができる。 0.9 pF×(3.7/3.9)×(50nm/150 nm)≒0.28pF ……式(3)
【0046】したがって、本発明によりワード線の寄生
容量は、式(4)に示したように従来技術に比べ31%
低減できる。 {(0.9 pF−0.28pF)/2 pF}×100 =31% ……式(4)
容量は、式(4)に示したように従来技術に比べ31%
低減できる。 {(0.9 pF−0.28pF)/2 pF}×100 =31% ……式(4)
【0047】実施例2 この実施例においては、ソースドレイン拡散領域1上に
液相成長法によってSiO2 膜10を形成した後、その
SiO2 膜10をマスクとしてP型シリコン基板5にソ
ースドレイン拡散領域1の層よりも深い溝を形成し、そ
の溝にメモリセルトランジスタのチャネル領域を設け
る。
液相成長法によってSiO2 膜10を形成した後、その
SiO2 膜10をマスクとしてP型シリコン基板5にソ
ースドレイン拡散領域1の層よりも深い溝を形成し、そ
の溝にメモリセルトランジスタのチャネル領域を設け
る。
【0048】すなわち、詳述すれば、実施例1と同様
に、ビット線1形成用のフォトレジストパターン9をマ
スクにして、ソースドレイン拡散領域1となる拡散層深
さが約200nm以下のn型高濃度不純物領域をイオン
注入により所定の間隔で平行に複数本形成する。そし
て、ソースドレイン拡散領域1上に、液相から析出した
SiO2 膜10を形成する(図1(c)参照)。ここま
では、実施例1と同様である。
に、ビット線1形成用のフォトレジストパターン9をマ
スクにして、ソースドレイン拡散領域1となる拡散層深
さが約200nm以下のn型高濃度不純物領域をイオン
注入により所定の間隔で平行に複数本形成する。そし
て、ソースドレイン拡散領域1上に、液相から析出した
SiO2 膜10を形成する(図1(c)参照)。ここま
では、実施例1と同様である。
【0049】その後、フォトレジスト9を除去し、ビッ
ト線1上のSiO2 膜10をマスクにして、P型シリコ
ン基板5をソースドレイン拡散領域1の拡散層よりも深
く、例えば300nmエッチングし、チャネル領域を設
けるための溝部11を形成する(図2(a)参照)。
ト線1上のSiO2 膜10をマスクにして、P型シリコ
ン基板5をソースドレイン拡散領域1の拡散層よりも深
く、例えば300nmエッチングし、チャネル領域を設
けるための溝部11を形成する(図2(a)参照)。
【0050】次に、溝部11に、しきい値電圧制御用の
イオン注入を行ない、熱酸化によりゲート酸化膜4を、
例えば17nm形成した後、例えばポリサイドからなる
ワード線2を形成する(図2(b)参照)。その後、実
施例1と同様にしてメモリセルを形成する。
イオン注入を行ない、熱酸化によりゲート酸化膜4を、
例えば17nm形成した後、例えばポリサイドからなる
ワード線2を形成する(図2(b)参照)。その後、実
施例1と同様にしてメモリセルを形成する。
【0051】このようにして、SiO2 膜10を形成し
た後、メモリセルトランジスタのチャネル領域を設ける
溝を形成する際、このSiO2 膜10をマスクにしてP
型シリコン基板5をエッチングすることで、チャネルの
形成されるソースドレイン領域間にマスク合わせずれな
く溝部11を形成することができる。したがって、その
溝部11をチャネル領域とすることにより、所定のメモ
リセルトランジスタ特性を得ることができる。
た後、メモリセルトランジスタのチャネル領域を設ける
溝を形成する際、このSiO2 膜10をマスクにしてP
型シリコン基板5をエッチングすることで、チャネルの
形成されるソースドレイン領域間にマスク合わせずれな
く溝部11を形成することができる。したがって、その
溝部11をチャネル領域とすることにより、所定のメモ
リセルトランジスタ特性を得ることができる。
【0052】以上、本発明の実施例につき具体的に説明
したが、本発明は上述の実施例に現定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能であ
る。例えば、P型シリコン基板5にP型不純物ウェル領
域を形成せず、P型シリコン基板5に直接メモリセルト
ランジスタを形成するようにしても良い。
したが、本発明は上述の実施例に現定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能であ
る。例えば、P型シリコン基板5にP型不純物ウェル領
域を形成せず、P型シリコン基板5に直接メモリセルト
ランジスタを形成するようにしても良い。
【0053】また、フラットセル構造のマスクROMに
ついて述べたが、他にもソースドレイン領域をゲート電
極よりも先に形成するMOSトランジスタにおいても同
様の工程で、MOSトランジスタを形成することが可能
である。
ついて述べたが、他にもソースドレイン領域をゲート電
極よりも先に形成するMOSトランジスタにおいても同
様の工程で、MOSトランジスタを形成することが可能
である。
【0054】
【発明の効果】この発明によれば、ビット線上に任意の
厚さの絶縁体膜をセルフアライン法で形成できるので、
例えばフラットセル構造のマスクROMの製造などに適
用すれば、ワード線とビット線との間の寄生容量を低減
でき、さらにメモリセルトランジスタ間の素子分離や、
データ書き込みの際のビット線への不純物注入によるビ
ット線の高抵抗化を抑制することができ、これによりワ
ード線及びビット線の伝達遅延時間の短縮化が図れ、マ
スクROMの高速動作が可能となる。また、ビット線上
の絶縁体膜をマスクにしてメモリセルトランジスタのチ
ャネル領域を設ける溝をセルフアライン法により形成で
き、メモリセルの高集積化を図ることができる。
厚さの絶縁体膜をセルフアライン法で形成できるので、
例えばフラットセル構造のマスクROMの製造などに適
用すれば、ワード線とビット線との間の寄生容量を低減
でき、さらにメモリセルトランジスタ間の素子分離や、
データ書き込みの際のビット線への不純物注入によるビ
ット線の高抵抗化を抑制することができ、これによりワ
ード線及びビット線の伝達遅延時間の短縮化が図れ、マ
スクROMの高速動作が可能となる。また、ビット線上
の絶縁体膜をマスクにしてメモリセルトランジスタのチ
ャネル領域を設ける溝をセルフアライン法により形成で
き、メモリセルの高集積化を図ることができる。
【図1】本発明による半導体装置の製造方法の一実施例
を示す工程説明図である。
を示す工程説明図である。
【図2】本発明による実施例2の製造方法を示す工程説
明図である。
明図である。
【図3】本発明の液相成長法によって半導体基板上に絶
縁膜を形成する装置の概要を示す説明図である。
縁膜を形成する装置の概要を示す説明図である。
【図4】従来のフラット構造メモリセルの平面を示す説
明図である。
明図である。
【図5】図4のA−A′線での断面を示す説明図であ
る。
る。
【図6】図4のB−B′線での断面を示す説明図であ
る。
る。
1 ソースドレイン拡散領域 2 ワード線 3a,3b,3c,3d P型不純物注入領域 4 ゲート酸化膜 5 P型シリコン基板 8 P型不純物ウェル領域 9 フォトレジストパターン 10 SiO2 膜 11 溝部 12 熱酸化膜 13 ウエハー処理槽 14 ウエハー 15 ポンプ 16 温調器 17 フィルター 18 Al溶解槽 19 Al板 26,27 P型不純物領域
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板上にビット線としての帯状の
ソースドレイン拡散領域が所定の間隔で形成され、ワー
ド線としての帯状のゲート電極が絶縁体膜を介し前記ソ
ースドレイン拡散領域と互いに交差して所定の間隔で形
成された半導体装置の製造方法において、 レジストをマスクにしたイオン注入で前記ソースドレイ
ン拡散領域を形成後、そのレジストをマスクとして、前
記ソースドレイン拡散領域上に液相成長法によって絶縁
体膜を形成し、その後、前記レジストを除去して、前記
絶縁体膜の上にゲート電極を形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記ソースドレイン拡散領域上に液相成
長法によって絶縁体膜を形成した後、その絶縁体膜をマ
スクとして半導体基板に前記ソースドレイン拡散領域の
層よりも深い溝を形成し、その溝にチャネル領域を設け
ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32051695A JP3257940B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32051695A JP3257940B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09162309A JPH09162309A (ja) | 1997-06-20 |
JP3257940B2 true JP3257940B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=18122325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32051695A Expired - Fee Related JP3257940B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257940B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100301801B1 (ko) * | 1997-12-30 | 2001-10-27 | 김영환 | 마스크롬 셀의 제조방법 |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP32051695A patent/JP3257940B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09162309A (ja) | 1997-06-20 |
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