JP3257007B2 - ディスクカートリッジのカートリッジ用ハーフの成形方法 - Google Patents

ディスクカートリッジのカートリッジ用ハーフの成形方法

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JP3257007B2 JP34193491A JP34193491A JP3257007B2 JP 3257007 B2 JP3257007 B2 JP 3257007B2 JP 34193491 A JP34193491 A JP 34193491A JP 34193491 A JP34193491 A JP 34193491A JP 3257007 B2 JP3257007 B2 JP 3257007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号や映像信号等
の情報信号の記録を可能とする光ディスク等のディスク
を収納してなるディスクカートリッジを構成するカート
リッジ用の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、楽音信号や映像信号等の情報信号
の記録を可能とする光ディスクや光磁気ディスク等のデ
ィスクを、合成樹脂を射出成形して形成されてなるカー
トリッジ本体に収納して構成されたディスクカートリッ
ジが用いられている。
【0003】この種のディスクカートリッジは、図3及
び図4に示すように、成形用金型装置を用いて合成樹脂
を射出成形することによって形成されてなる方形状をな
す上下一対のハーフ1,2を突き合わせ結合して形成さ
れたカートリッジ本体3内に情報信号の記録を可能とす
る光ディスクや光磁気ディスク等のディスク4を回転自
在に収納して構成されてなる。
【0004】ディスク4を収納してなるカートリッジ本
体3を構成する下ハーフ2の中央部には、このディスク
カートリッジを記録及び/又は再生装置に装着した際、
ディスク4を回転操作するディスク回転手段としてのデ
ィスク回転駆動装置を構成するディスクテーブルが進入
するディスクテーブル進入用の中央開口部5が開設され
ている。この円形をなす中央開口部5には、上記ディス
ク4のセンター穴4aを含む周縁及び上記センター穴4
aを閉塞するように上記ディスク4の一方の主面側に取
付けられたマグネットクランプ用の磁性板4bが臨まさ
れてなる。
【0005】また、カートリッジ本体3の上下の各主面
を構成する上下ハーフ1,2には、ここに収納されたデ
ィスク4の信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘
って外方に臨ませる方形状をなす情報信号記録再生用開
口部6,7が開設されている。これら情報信号記録再生
用開口部6,7は、図5及び図6に示すように、カート
リッジ本体3の一側縁3aと中央開口部5との間であっ
て、左右方向の中心に位置して開設されてなる。
【0006】そして、カートリッジ本体3には、情報信
号記録再生用開口部6,7を開閉するシャッタ部材8が
スライド可能に取付けられている。このシャッタ部材8
は、例えば薄いステンレス板等の金属板を打ち抜き折曲
して形成されてなるものであって、情報信号記録再生用
開口部6,7をそれぞれ閉塞するシャッタ部8a,8b
と、これらシャッタ部8a,8bの基端側を連結する連
設片8cとから構成され、全体をもって断面コ字状に形
成されてなる。
【0007】このように形成されたシャッタ部材8は、
図3及び図4に示すように、各シャッタ部8a,8bが
情報信号記録再生用開口部6,7上にそれぞれ延在する
ようにして、カートリッジ本体3の一側縁3aから嵌合
配設され、図3及び図4に示すように情報信号記録再生
用開口部6,7を閉塞した位置と、図5及び図6に示す
ように上記情報信号記録再生用開口部6,7を開放した
位置間に亘って図3及び図4中矢印A方向及びB方向に
スライド可能に取付けられてなる。
【0008】なお、カートリッジ本体3内には、シャッ
タ部材8が情報信号記録再生用開口部6,7を閉塞した
位置に移動されたとき、上記シャッタ部材8をロックし
て上記閉塞位置に保持するロック部材が配設されてい
る。
【0009】ところで、カートリッジ本体3の外方側の
上下各主面には、シャッタ部材8が各主面から突出する
ことなく配設されるように、シャッタスライド部11,
12が形成されている。これらシャッタスライド部1
1,12は、シャッタ部材8のスライド領域に亘って形
成されてなるものであって、シャッタ部材8が情報信号
記録再生用開口部6,7を閉塞した位置からこれら情報
信号記録再生用開口部6,7を開放した位置に亘るスラ
イド範囲に亘って形成されてなる。すなわち、上記シャ
ッタスライド部11,12は、図3から図6に示すよう
に、情報信号記録再生用開口部6,7の周縁を含んでシ
ャッタ部材8がスライドするカートリッジ本体3の一側
縁3aに直交する他の側縁3b近傍に亘る範囲に形成さ
れてなる。
【0010】また、シャッタスライド部11,12は、
シャッタ部材8がカートリッジ本体3の外方側の上下各
主面から突出することなく略面一となされて上記カート
リッジ本体3に配設されるようになすものであるので、
上記シャッタ部材8を構成する金属板の厚さに略等しい
深さを有する凹状に形成されてなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合成樹脂の
成形体により形成されてなるカートリッジ本体3を構成
する上下の各ハーフ1,2は、成形用金型装置を用いて
合成樹脂を射出成形して形成されてなる。そして、上下
の各ハーフ1,2を射出成形する場合、カートリッジ本
体3を構成したとき、このカートリッジ本体3内に収納
されるディスク4の収納領域に対応しない位置の2ヵ
所、例えば相対向する略対角線上に位置するコーナ部に
合成樹脂射出用のゲート部を位置させるいわゆる2点ゲ
ート方式によって成形するようにしている。
【0012】しかし、ゲート部を2ヵ所設け、これらゲ
ート部を介して合成樹脂を射出して方形状をなす上下の
各ハーフ1,2を成形した場合、上記各ゲート部から射
出された合成樹脂が互いに合流して生ずるウエルドライ
ンが上下の各ハーフ1,2の主面内に発生する。このよ
うにウエルドラインが発生すると、成形される各ハーフ
1,2の外観を損なうことになる。
【0013】また、2点のゲート部から合成樹脂を射出
する方式にあっては、各ゲート部の溶融された合成樹脂
の射出圧力を正確に均等に制御することが困難であり、
比較的薄い平板状をなす各ハーフ1,2にゆがみや歪み
を生じさせやすくなる。
【0014】そこで、2点ゲート方式が有する問題点を
解決し、各ハーフ1,2の主平面内でゆがみや歪みを発
生させることなく高精度の平滑度を有するとともに、良
好な外観を呈するハーフの成形を可能となすため、1ヵ
所のゲート部から溶融した合成樹脂を金型内に射出して
成形する1点ゲート方式による射出成形方式が提案され
ている。
【0015】この1点ゲート方式によって上下の各ハー
フ1,2を成形することにより、2点ゲート方式により
成形されるものが有する問題点であるウエルドラインの
主面内での発生及びゆがみや歪みの発生を抑えることが
可能となる。
【0016】1点ゲート方式により上下の各ハーフ1,
2を成形する場合、ゲート部は、シャッタ部材8のスラ
イド方向に対し直交する左右方向の中心線上の中心部近
傍位置に設けることが考えられている。このような位置
にゲート部を設けることにより、溶融した合成樹脂を成
形されるハーフ1,2の中心部から周縁に亘って略均等
に流すことができ、ハーフ1,2の主面内におけるウエ
ルドラインの発生及びゆがみや歪みの発生を抑えること
が可能となる。
【0017】上述したように、ディスクテーブル進入用
の中央開口部5及び情報信号記録再生用開口部7を有す
る下ハーフ2にあっても、図7に示すように、シャッタ
部材8のスライド方向に直交する左右方向の中心線O上
であって、情報信号記録再生用開口部7と対向する側の
中央開口部5に近接した位置にゲート部15を配置する
ことにより、主面内にウエルドラインの発生することを
防止することができる。すなわち、上記ゲート部15か
ら射出された合成樹脂は、方形状をなす下ハーフ2の各
コーナ部に向かって流出されることになり、主面内での
ウエルドラインの発生が抑えられる。
【0018】しかし、中央開口部5を有する下ハーフ2
にあっては、上記ゲート部15を介して射出された溶融
された合成樹脂は、上記中央開口部5の両側にそれぞれ
分流した流れP,Qが形成される。この2つの合成樹脂
の流れP,Qは、上記中央開口部5の周縁を廻って、こ
の中央開口部5と情報信号記録再生用開口部7との間に
形成される連結部13及び情報信号記録再生用開口部7
の一側縁7a側の開口部閉塞部14においてウエルドラ
インWが発生する。
【0019】そして、ゲート部15を図7に示すように
左右方向の中心線O上に位置して配置することから、ゲ
ート部15を介して射出された合成樹脂は中央開口部5
の両側にそれぞれ略均等に分流した流れP,Qをもって
流出される。したがって、ウエルドラインWは、連結
部13及び開口部閉塞部14の中心線Oに対応する位置
で発生しやすくなる。
【0020】ところで、連結部13は、円形に形成され
る中央開口部5と方形状に形成される情報信号記録再生
用開口部7に間に形成されてなるので、左右方向の中心
線Oに対応する部分が最も幅狭となされて形成されてな
る。そのため、連結部13は、左右方向の中心線Oに対
応する部分の機械的な強度が十分でなくなる。さらに、
上述したようにゲート部15を左右方向の中心線O上に
位置して配置することにより、連結部13の機械的な強
度が十分でなくなる位置にウエルドラインWが発生す
ることになり、連結部13の強度を一層脆弱にしてしま
っている。
【0021】また、上述したディスクカートリッジの如
く凹状をなすシャッタスライド部11,12を設けたも
のにあっては、このシャッタスライド部11,12を設
けた部分と設けない部分で肉厚を異にする。そのため、
ゲート部15をハーフ1,2の左右方向の中心線O上に
のみ設ける1点ゲート方式により合成樹脂を射出成形す
る場合、シャッタスライド部11,12が形成される部
分と形成されない部分とで金型内を流れる合成樹脂に対
する抵抗が異なり、これら各部に均等な圧力をもって樹
脂流のバランスを維持して合成樹脂の射出を行うことが
困難となり、歪み等を発生させることなく高精度にハー
フ1,2の成形を行うことが困難となる。
【0022】そこで、本発明は、合成樹脂を成形して形
成されるカートリッジ用ハーフの機械的強度を十分に保
証し、信頼性の高いディスクカートリッジの形成を可能
となすとともに、歪み等を発生させることなく高精度に
ハーフの成形を可能となすディスクカートリッジのカー
トリッジ用ハーフの成形方法を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な目的を達成するため、方形状をなし中心部にディスク
回転手段進入用の中央開口部が開設され、上記中央開口
部と一側縁との間であって左右方向の中心に位置して記
録再生用開口部が開設され、上記中央開口部と上記記録
再生用開口部とに間の連結部が形成されるとともに、外
方側の主面に少なくとも上記記録再生用開口部を開閉す
るシャッタ部材がスライドする凹状をなすシャッタスラ
イド部が上記記録再生用開口部周縁を含んで上記一側縁
と直交する他の側縁近傍に亘って形成されてなるディス
クカートリッジのカートリッジ用ハーフを一点ゲートに
て合成樹脂を射出して成形する方法において、上記左右
方向の中心に対し上記シャッタスライド部が形成される
側であって、且つ上記中央開口部に対し上記連結部とは
反対側に偏位した位置であって、上記中央開口部に近接
した位置に合成樹脂射出用のゲート部を配置して射出成
形するようにしたものである。
【0024】ここで、上記ゲート部の配置位置は、上記
連結部の最も幅狭の位置より偏位した位置であって、上
記記録再生用開口部を閉塞するシャッタ部にかかる位置
にウエルドラインを位置させるようにすることが望まし
い。
【0025】
【作用】本発明方法においては、成形されるハーフの左
右方向の中心に対しシャッタスライド部が形成される側
に偏位した位置であって、上記ハーフに形成される中央
開口部に近接した位置に配置した合成樹脂射出用のゲー
ト部を介して上記ハーフを成形する金型内に溶融された
合成樹脂を射出することによって上記ハーフの成形が行
われる。
【0026】そして、上記ゲート部から射出された合成
樹脂は、上記ハーフに形成される中央開口部の両側にそ
れぞれ略均等に分流した流れをもって流出されるが、上
記ゲート部が成形されるハーフの左右方向の中心に対し
シャッタスライド部が形成される側に偏位した位置に設
けられてなるので、上記中央開口部と記録再生用開口部
との間に形成される連結部において、上記ハーフの左右
方向の中心からシャッタスライド部が形成される側とは
反対側に偏位した位置にずれてウエルドラインが形成さ
れることになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係るディスクカートリッジの
カートリッジ用ハーフの成形方法の具体的な実施例を説
明する。
【0028】本発明方法は、前述したように構成された
ディスクカートリッジのカートリッジ本体を構成するハ
ーフに適用されるものである。すなわち、本発明方法
は、合成樹脂を射出成形することによって形成されてな
る方形状をなす上下一対のハーフ1,2を突き合わせ結
合して形成されたカートリッジ本体3内にディスク4を
回転可能に収納してなるディスクカートリッジであっ
て、上記カートリッジホルダ3に中央開口部5及び情報
信号記録再生用開口部6,7が開設されるとともに、上
記情報信号記録再生用開口部6,7を開閉するシャッタ
部材8が取付けられ、さらに上記シャッタ部材8がスラ
イドする領域に凹状をなすシャッタスライド部11,1
2をカートリッジ本体3の外方側の主面に形成したディ
スクカートリッジに適用されるものである。すなわち、
ディスクカートリッジのカートリッジ本体3を構成する
ハーフ1,2の成形、特に、中央開口部5及び情報信号
記録再生用開口部7が開設される下ハーフ2の成形に適
用されて有用なものとなる。
【0029】そこで、この実施例では、上記下ハーフ2
を成形用金型装置を用いて合成樹脂を射出成形する場合
に適用したものである。
【0030】上記下ハーフ2を合成樹脂を射出成形する
にあたり、図1に示すように、中央開口部5及び情報信
号記録再生用開口部7の中心を結ぶ線であるシャッタ部
材8のスライド方向に対し直交する左右方向の中心線O
に対しシャッタスライド部12が形成される側に偏位し
た位置であって、上記中央開口部5に近接した位置に合
成樹脂射出用のゲート部25を配置する。
【0031】すなわち、ゲート部25は、肉薄に成形さ
れるシャッタスライド部12側に偏位した位置であっ
て、中央開口部5に近接する下ハーフ2の中心に位置に
配置される。本実施例にあっては、ゲート部25は、中
心線Oに対し略15゜の角度(θ)分シャッタスライド
部12側に偏位した位置に配置されてなる。
【0032】上述したようにゲート部25を配置するこ
とにより、このゲート部25から下ハーフ2の成形用の
金型内に溶融された合成樹脂を射出すると、この合成樹
脂は上記下ハーフ2に中央開口部5の両側にそれぞれ分
流した流れR,Sをもって上記金型内に流出される。
【0033】そして、ゲート部25は、成形される下ハ
ーフ2の左右方向の中心線Oに対しシャッタスライド部
12側に偏位した位置に配置されてなるので、上記分流
した流れR,Sは、中央開口部5と記録再生用開口部7
との間に形成される連結部13において、上記下ハーフ
2の左右方向の中心線Oから偏位した位置、すなわち上
記ゲート部25と中央開口部5の中心を結ぶ線X上に略
一致するシャッタスライド部12が形成されない側に偏
位した位置で合流する。この分流した合成樹脂の流れ
R,Sの合流した位置でウエルドラインWを発生させ
る。
【0034】なお、情報信号記録再生用開口部7の一側
縁側の開口部閉塞部14においても、同様に下ハーフ2
の左右方向の中心線Oから偏位した位置、すなわち上記
ゲート部25と中央開口部5の中心を結ぶ線X上に略一
致するシャッタスライド部12が形成されない側に偏位
した位置で分流した合成樹脂流が合流し、この分流した
合成樹脂の流れR,Sの合流した位置でウエルドライン
を発生させる。
【0035】このように、ゲート部25を配置する位置
を偏位させることにより、ウエルドラインWを発生さ
せる位置を連結部13における最も幅狭となされる下ハ
ーフ2の左右方向の中心線Oから偏位した幅広となされ
る部分に位置にさせることが可能となる。すなわち、ウ
エルドラインWの発生位置を連結部13の最も脆弱な
位置からずらせることが可能となる。
【0036】また、ゲート部25は、シャッタスライド
部12が形成されて図2に示すように薄肉となされ、抵
抗が大きくなる上記シャッタスライド部12が形成され
る側に偏位して配置されてなる。したがって、ゲート部
25から射出され、中央開口部5の両側にそれぞれ分流
した合成樹脂は、シャッタスライド部12が形成される
部分とシャッタスライド部12が形成されることがなく
肉厚に形成される部分に大きな時間差を生ずることなく
均等にバランス良く射出されるので、成形歪み等を発生
させることなく下ハーフ2の成形を行うことができる。
【0037】ところで、ウエルドラインWは、シャッ
タ部材8が記録再生用開口部7を閉塞した位置にあると
き一方のシャッタ部8bの先端が延在する上記シャッタ
部8bによって覆われる連結部13の範囲に形成される
ことが望ましい。すなわち、ディスクカートリッジの外
観を損なわないようになすためである。
【0038】したがって、ゲート部25の配設位置は、
ウエルドラインWがシャッタ部材8のシャッタ部8b
によってその一部が覆われる位置範囲に発生するよう
に、下ハーフ2の左右方向の中心線Oに対しシャッタス
ライド部12側に偏位した範囲の位置が選択される。
【0039】なお、上述の実施例では、ゲート部25
は、中心線Oに対し略15゜分シャッタスライド部12
側に偏位した位置に配置してなるが、ウエルドラインW
が連結部13の最も脆弱な位置から偏位した位置であ
って、シャッタ部8bで覆われる部分に形成されるよう
にされればよく、上記の位置に限定されるものではな
い。
【0040】また、本発明方法は、上述したようなディ
スクカートリッジを構成する下ハーフ2の成形のみなら
ず、中央開口部と記録再生用開口部が形成され、これら
中央開口部と記録再生用開口部間に幅狭な脆弱な部分が
形成されるカートリッジ用ハーフの成形に広く適用して
有用となる。
【0041】
【発明の効果】上述したように、本発明方法によれば、
中央開口部と記録再生用開口部との間に形成される連結
部において、上記ハーフの左右方向の中心からシャッタ
スライド部が形成される側に偏位した機械的な強度の保
証を可能となす位置にウエルドラインを位置させること
ができるので、械的強度を十分に保証し、信頼性の高い
ディスクカートリッジの形成を可能となす。
【0042】また、上記ウエルドラインは、シャッタ部
材により覆われる位置で幅狭な位置からずらして発生さ
せるようにすることができるので、ディスクカートリッ
ジの外観を損なうを防止できる。
【0043】さらに、シャッタスライド部が形成される
薄肉とされる部分と上記シャッタスライド部が形成され
ることがなく肉厚に形成される部分に均等にバランス良
く合成樹脂を射出して成形することができるので、成形
歪み等を発生させることなく高精度にカートリッジ用ハ
ーフの成形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によって成形されるカートリッジ用
ハーフである下ハーフを成形する場合のゲート部の配置
位置を示す上記下ハーフの平面図である。
【図2】本発明方法により成形される下ハーフの図1に
おけるIIーII線断面図である。
【図3】本発明方法が適用されるディスクカートリッジ
を示すものであって、記録再生用開口部が閉塞された状
態にある上面側からの斜視図である。
【図4】本発明方法が適用されるディスクカートリッジ
を示すものであって、記録再生用開口部が閉塞された状
態にある下面側からの斜視図である。
【図5】本発明方法が適用されるディスクカートリッジ
を示すものであって、記録再生用開口部が開放された状
態にある上面側からの斜視図である。
【図6】本発明方法が適用されるディスクカートリッジ
を示すものであって、記録再生用開口部が開放された状
態にある下面側からの斜視図である。
【図7】本発明方法の前提となる方法によって成形され
るカートリッジ用ハーフである下ハーフを成形する場合
のゲート部の配置位置を示す上記下ハーフの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 上ハーフ、 2 下ハーフ、 3 カートリッジ本
体、 5 中央開口部、 7 情報信号記録再生用開口
部、 8 シャッタ部材、 12 シャッタスライド
部、 13 連結部、 25 ゲート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−172679(JP,A) 特開 平3−266273(JP,A) 特開 平1−217780(JP,A) 特開 平2−53282(JP,A) 特開 昭62−121973(JP,A) 特開 平3−216312(JP,A) 特開 平3−216311(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 G11B 23/113

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状をなし中心部にディスク回転手段
    進入用の中央開口部が開設され、上記中央開口部と一側
    縁との間であって左右方向の中心に位置して記録再生用
    開口部が開設され、上記中央開口部と上記記録再生用開
    口部とに間の連結部が形成されるとともに、外方側の主
    面に少なくとも上記記録再生用開口部を開閉するシャッ
    タ部材がスライドする凹状をなすシャッタスライド部が
    上記記録再生用開口部周縁を含んで上記一側縁と直交す
    る他の側縁近傍に亘って形成されてなるディスクカート
    リッジのカートリッジ用ハーフを一点ゲートにて合成樹
    脂を射出して成形する方法において、 上記左右方向の中心に対し上記シャッタスライド部が形
    成される側であって、且つ上記中央開口部に対し上記連
    結部とは反対側に偏位した位置であって、上記中央開口
    部に近接した位置に合成樹脂射出用のゲート部を配置し
    て射出成形することを特徴とするディスクカートリッジ
    のカートリッジ用ハーフの成形方法。
  2. 【請求項2】 上記ゲート部の配置位置は、上記連結部
    の最も幅狭の位置より偏位した位置であって、上記記録
    再生用開口部を閉塞する上記シャッタ部材のシャッタ部
    にかかる位置にウエルドラインを位置させるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ
    のカートリッジ用ハーフの成形方法。
JP34193491A 1991-07-31 1991-11-30 ディスクカートリッジのカートリッジ用ハーフの成形方法 Expired - Fee Related JP3257007B2 (ja)

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