JP2000021113A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2000021113A
JP2000021113A JP10190524A JP19052498A JP2000021113A JP 2000021113 A JP2000021113 A JP 2000021113A JP 10190524 A JP10190524 A JP 10190524A JP 19052498 A JP19052498 A JP 19052498A JP 2000021113 A JP2000021113 A JP 2000021113A
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JP
Japan
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concave portion
side edge
cartridge
guide plate
shutter
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JP10190524A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyake
博之 三宅
Kyoichi Semura
恭市 勢村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジを射出成形により製造
する際のショートショットが確実に防止され、ディスク
カートリッジの製造歩留りが著しく向上するディスクカ
ートリッジを提供する。 【解決手段】 記録媒体3を収納する合成樹脂製のカー
トリッジケース2と、カートリッジケースの両面に形成
された凹部6,7と、凹部内に設けられたヘッド用開口
部8と、ヘッド用開口部を開閉するシャッタ10と、シ
ャッタの自由端部表面を押さえるガイド板16とを備え
たディスクカートリッジにおいて、凹部7の底面7bは
段差面31に向って次第に深くなり、且つ一側縁2aと
平行方向には均一深さとなっている。底面7bと段差面
31,33との交叉隅部41,43及びガイド板16の
交叉隅部51をそれぞれR状又は面取り状の斜面とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフロッピーディスク
装置や光ディスク等の情報記録再生装置の記録媒体とし
て使用されるディスクカートリッジに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図13,14は従来のディスクカートリ
ッジの一例を示す斜視図である。このディスクカートリ
ッジ101は、内部にディスク状の記録媒体103を回
転自在に収納する合成樹脂製のカートリッジケース10
2と、カートリッジケース102の両面に一側縁102
aに沿って形成された凹部104,105と、凹部10
4,105内に設けられ情報記録再生装置の録再ヘッド
が記録媒体103に接近するためのヘッド用開口部10
6と、カートリッジケース102の一側縁102aを跨
いだ状態で凹部104,105に沿って摺動自在に取り
付けられヘッド用開口部106を開閉する断面コの字形
のシャッタ107と、カートリッジケース102の一方
の面に設けられシャッタ107の自由端部の表面を押さ
えるガイド板108とを備えている。ガイド板108は
カートリッジケース102とは別体の部材(例えば金属
板)によって形成され、二面テープ等を介してカートリ
ッジケース102に貼着されている。
【0003】このようなディスクカートリッジにおいて
は、ガイド板108をカートリッジケース102に貼着
する作業に非常に手間がかかっており、これがコストア
ップを招く要因となっているため、ガイド板108をカ
ートリッジケース102に一体成形することが検討され
ている。このようにガイド板108を一体成形する場
合、ガイド板108が薄いと射出成形が困難であり、か
つ強度的にも問題があるため、ガイド板108を貼着方
式の場合よりも厚くする必要がある。この場合、ガイド
板108を外側に厚くすると、ディスクカートリッジを
情報記録再生装置にローディングする際にガイド板10
8がひっかかる恐れがあるため、ガイド板108は内側
に厚くしなければならない。ところが、これに合わせて
シャッタ107を新規に設計すると、金型費等の経費が
嵩んでコストの高騰をもたらすとともに、新しく作った
シャッタを既存のシャッタと使い分けなければならない
ために部品の管理が煩雑となるという問題がある。
【0004】このような問題点を解決してコストと部品
管理の手間を低減したディスクカートリッジを提供する
ことを目的として、特開平9−288876号公報に
は、カートリッジケースの両面に一側縁に沿って形成さ
れた深さdの凹部を有したディスクカートリッジにおい
て、ガイド板をカートリッジケースに一体成形し、か
つ、ガイド板が設けられた面の凹部を、ガイド板の周辺
の部分の深さが上記深さdより大きくなるように形成
し、該ガイド板が設けられた面の凹部におけるガイド板
の周辺の底面を、ガイド板に向かって傾斜した状態に形
成したディスクカートリッジが提案されている。
【0005】このようにすると、射出成形時の溶融樹脂
の流れがスムーズになり、成形性が向上する。また、凹
部の深さの変化が連続的になるので、凹部の機械的強度
が向上するとともに、凹部の深さの変化が目立ちにくく
なるため外観が向上する。
【0006】図5〜図11は同号公報のディスクカート
リッジを示す図であり、図5は平面図、図6,7は底面
図、図8はカートリッジケースの底面側を形成するハー
フを表側から見た図、図9は図8のハーフを裏側から見
た図、図10は図8のA−A’線断面図、図11は凹部
7の構成を示す断面斜視図である。
【0007】図5〜図7に示すように、ディスクカート
リッジ1は、内部にディスク状の記録媒体3を回転自在
に収納するカートリッジケース2を備えている。カート
リッジケース2は互いに対向する上下一対の硬質合成樹
脂製のケースハーフ(以下、「ハーフ」と略)4,5を
対面させて結合することにより形成されている。
【0008】このカートリッジケース2の両面には、一
側縁2aに沿って矩形の凹部6,7が形成されている。
凹部6,7には、情報記録再生装置の録再ヘッドが記録
媒体3に接近するためのヘッド用開口部8が設けられて
いる。底面側の凹部7内に、記録媒体3のセンターホー
ルに着脱される情報記録再生装置の駆動軸を挿入するた
めの駆動軸用開口部9が設けられており、この駆動軸用
開口部9はヘッド用開口部8と一体的につながった状態
で形成されている。
【0009】カートリッジケース2の一側縁2aには、
ヘッド用開口部8及び駆動軸用開口部9を開閉するシャ
ッタ10が取り付けられている。シャッタ10は、図1
2(b)にも示すように、対向する矩形の短片11及び
長片12と、これらの一端を連結する中間片13とから
なる断面コ字形に形成されており、カートリッジケース
2の一側縁2aに沿って摺動自在に取り付けられた合成
樹脂製のスライダ14に一側縁2aを跨いだ状態でネジ
止めされている。
【0010】シャッタ10は、スライダ14によって、
凹部6,7に沿って摺動自在に案内されており、図5,
6の位置にあるときにはヘッド用開口部8及び駆動軸用
開口部9を閉鎖し、図7の位置にあるときにはヘッド用
開口部8及び駆動軸用開口部9を開放する。なお、スラ
イダ14はバネ15によって閉方向(図6の左方向)に
弾性付勢されており、非使用時にはヘッド用開口部8及
び駆動軸用開口部9がシャッタ10によって閉鎖されて
いる。
【0011】16はシャッタ10の長片12の自由端部
12aの表面を押さえるガイド板であり、ハーフ5に一
体成形されているが、ハーフ4に設けられることもあ
る。ガイド板16は、図11に明示の通り、凹部7の段
差面のうち前記一側縁2aと平行な段差面31からハー
フ5の表面と面一になるように突設されている。
【0012】図10の通りハーフ5には、このガイド板
16と対向して貫通孔17が設けられている。この貫通
孔17は、ハーフ5の射出成形時にガイド板16を金型
の固定側と可動側の突き合わせのみによって形成するた
めのものである。
【0013】凹部7は、図11に示すように段差面31
から遠い部分(一側縁2aに近い部分)7aが、図1
3,14に示すディスクカートリッジ101の凹部10
5の深さdと同じ深さ(0.6mm)である。この部分
7aから段差面31の近傍までの部分7bは底面がガイ
ド板16に向かう方向(矢印Kの方向)に傾斜してお
り、深さが0.6mmから0.85mmに漸移しており
(図11(a)参照)、ガイド板16の直近部分7cの
深さは0.85mmになっている。
【0014】シャッタ10が図13,14のディスクカ
ートリッジ101のシャッタ107と同じものであり、
ガイド板16が従来のディスクカートリッジ101のガ
イド板108より厚くなっているところから、シャッタ
10を図13,14のディスクカートリッジ101と同
じようにスライダ14に取り付けようとすると、シャッ
タ10の長片12の自由端部12aの先端面がガイド板
16の先端面に当たってシャッタ10を取り付けること
ができないが、傾斜部分7bの段差面31直近部分とガ
イド板16の直近部分7cが深くなっているため、図1
0に示すように、長片12の自由端部12a側の部分を
内方に傾斜させることができ、自由端部12aをガイド
板16の裏側に差し込むことができる。
【0015】また、傾斜部分7bがガイド板16に向か
って内方に傾斜した状態に形成されているため、射出成
形時の溶融樹脂の流れがスムーズで成形性が良い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】 上記図5〜11の
ディスクカートリッジにあっては、図11(d)の通
り、凹部7の段差面31に沿う部分のうち、ガイド板1
6に沿う部分7cが0.85mmと十分に深く、該部分
7cから図11(a),(d)の右方になるに従って深
さが徐々に小さくなる。これは、上記の通り、射出成形
時に7b,7cの部分に樹脂が流れ込み易くするためで
ある。
【0017】ところが、このように凹部7が段差面31
に沿って右方ほど次第に浅くなるところから、シャッタ
10を図7の如く開放方向に移動させる(図11におい
て右方に移動させる)と、シャッタ10の長片12の自
由端部12aが凹部7の底面に接触し、シャッタ10の
摺動にとって負荷となり、シャッタ10がスムーズにス
ライドしなくなる。また、シャッタ10が凹部7の底面
に接触することにより該底面が剥れ、発塵を生じさせる
おそれもある。
【0018】このような問題を解消するために段差面3
1に沿う凹部7の深さを図11(d)の左右方向におい
て、すべて例えば0.85mmと深くすることが考えら
れるが、単にこのように段差面31に沿って凹部深さを
均一にした場合、射出成形時に図11においてSで示す
ヘッド用開口部8に沿う部分に合成樹脂が到達しにく
く、ショートショットが生じ易い。
【0019】 図5のXII−XII線に沿う断面図である
図12(a)に示すように、従来のディスクカートリッ
ジにあっては凹部6の深さは一側縁2aから離れる方向
において一様である。このような一様な深さの凹部6に
適合するように、シャッタ10は図12(b)に示すよ
うに短片11と長片12とが平行となっている。
【0020】このような凹部6の深さが一様なディスク
カートリッジにあっては、図12(c)の如く短片11
を長片12との平行度が悪く、短片11の延在方向先端
側が長片12に接近するように曲成されたシャッタ10
は用いることができない。即ち、図12(c)の如き形
状のシャッタ10をカートリッジケース2に装着する
と、短片11の先端側が凹部6の底面に接触し、シャッ
タ10の摺動にとって負荷となり、シャッタ10がスム
ーズにスライドしなくなる。また、シャッタ10が凹部
6の底面と接触することにより発塵を生じさせるおそれ
もある。
【0021】従って、図12(c)のように短片11と
長片12との平行度が悪いシャッタ10は不良品として
扱われ、カートリッジケースに組み込むことはできなか
った。
【0022】本発明は、このような種々の問題点を解決
し、シャッタがスムーズに開閉し、シャッタの擦過によ
る発塵が無く、しかも射出成形時にショートショットが
無く、製造歩留りが高いディスクカートリッジを提供す
ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)のデ
ィスクカートリッジは、内部にディスク状の記録媒体を
回転自在に収納した合成樹脂製のカートリッジケース
と、該カートリッジケースの両面に形成された凹部と、
該凹部内に設けられたヘッド用開口部と、前記カートリ
ッジケースの一側縁を跨いだ状態で前記凹部に沿って摺
動自在に取り付けられ前記ヘッド用開口部を開閉するシ
ャッタと、前記カートリッジケースの該凹部に臨む段差
面であって、該一側縁と平行な段差面の一部から該シャ
ッタの自由端部に被さる位置に突設され、該シャッタの
自由端部の表面を押さえるガイド板とを備えたディスク
カートリッジであって、該ガイド板が前記カートリッジ
ケースと一体成形されているディスクカートリッジにお
いて、該凹部の底面のうち前記一側縁と平行な段差面に
近い部分はこの段差面に向って次第に深さが大きくなっ
ており、且つ該凹部の深さは、前記一側縁と平行方向に
おいては、同一であり、該一側縁と平行な段差面と該凹
部の底面との交叉隅部の少なくとも一部が凹曲面又は斜
面となっていることを特徴とするものである。
【0024】かかるディスクカートリッジにあっては、
射出成形時に、凹部のうち一側縁と平行な段差面に沿う
凹部の形成用のキャビティに樹脂が流れ込み易い。即
ち、この段差面を形成するための金型面は角縁部が曲面
又は斜面となるため、この部分を通って金型キャビティ
のうち前記図11のSで示す付近に樹脂が流れ込み易く
なり、ショートショットが防止される。
【0025】本発明(請求項2)のディスクカートリッ
ジは、内部にディスク状の記録媒体を回転自在に収納し
た合成樹脂製のカートリッジケースと、該カートリッジ
ケースの両面に形成された凹部と、該凹部内に設けられ
たヘッド用開口部と、前記カートリッジケースの一側縁
を跨いだ状態で前記凹部に沿って摺動自在に取り付けら
れ前記ヘッド用開口部を開閉するシャッタと、前記カー
トリッジケースの該凹部に臨む段差面であって、該一側
縁と平行な段差面の一部から該シャッタの自由端部に被
さる位置に突設され、該シャッタの自由端部の表面を押
さえるガイド板とを備えたディスクカートリッジであっ
て、該ガイド板が前記カートリッジケースと一体成形さ
れているディスクカートリッジにおいて、該凹部の底面
のうち前記一側縁と平行な段差面に近い部分はこの段差
面に向って次第に深さが大きくなっており、且つ該凹部
の深さは、前記一側縁と平行方向においては、同一であ
り、前記凹部の底面と前記段差面との交叉隅部のうち、
前記深さが次第に大きくなる部分の少なくとも一部の交
叉隅部が凹曲面又は斜面となっていることを特徴とする
ものである。
【0026】このディスクカートリッジにあっても、凹
部のうち深さが次第に大きくなる部分に臨む段差面を形
成するための金型面は角縁部が曲面又は斜面となるた
め、この部分を通って金型キャビティのうち前記図11
のSで示す付近に樹脂が流れ込み易くなり、ショートシ
ョットが防止される。
【0027】本発明では、凹部は前記一側縁と平行な第
1の段差面と、該一側縁と直交方向に延在する第2及び
第3の段差面との3個の段差面を有しており、ヘッド用
開口部は該第2の段差面に沿って延在しており、深さが
次第に大きくなる部分の凹部底面と該第3の段差面との
交叉隅部が凹曲面又は斜面となっていることが好まし
い。さらに、この第1の段差面と凹部底面との交叉隅部
が凹曲面又は斜面となっていることが好ましい。
【0028】本発明のディスクカートリッジにおいて、
ガイド板の基端部と段差面との交叉隅部は凹曲面(R
状)又は斜面状(面取り状)であることが好ましい。
【0029】ガイド板の基端部をこのように構成するこ
とにより、射出成形時に該ガイド板の形成用のキャビテ
ィ内に樹脂がスムーズに流入し、該ガイド板をショート
ショットをひき起すことなく成形することができる。
【0030】本発明(請求項6)のディスクカートリッ
ジは、内部にディスク状の記録媒体を回転自在に収納し
た合成樹脂製のカートリッジケースと、該カートリッジ
ケースの両面に形成された凹部と、該凹部内に設けられ
たヘッド用開口部と、前記カートリッジケースの一側縁
を跨いだ状態で前記凹部に沿って摺動自在に取り付けら
れ前記ヘッド用開口部を開閉するシャッタとを有したデ
ィスクカートリッジであって、該シャッタは、該ディス
クカートリッジの一方の面の凹部内に配置された長片
と、他方の面の凹部内に配置された短片と、これらの長
片と短片とを連結している中間片とを有した略コ字形状
のものであり、該長片の中間片から離れる方向の延在長
さは該短片の延在長さよりも大であるディスクカートリ
ッジにおいて、該他方の面の凹部は、少なくとも前記一
側縁から遠い側において、該一側縁から離隔するに従っ
て深さが大きくなっていることを特徴とするものであ
る。
【0031】かかるディスクカートリッジにあっては、
図12(c)の如く短片と長片との平行度が悪いシャッ
タについてもカートリッジケースに装着したときの短片
先端側と凹部底面との接触が防止される。
【0032】このように凹部をカートリッジケースの一
側縁から離れるほど深くした場合、請求項8のように、
この一側縁と平行な段差面と凹部底面との交叉隅部を凹
曲面又は斜面とすることにより、ハーフの射出成形時に
該凹部底面形成用のキャビティー内に樹脂がスムーズに
流入し、ショートショットが防止される。
【0033】
【発明の実施の形態】図1(a)は実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジのヘッド用開口部付近の斜視図、図
1(b),(c)はそれぞれ図1(a)のB−B線、C
−C線に沿う断面図である。図2(a)は図1(a)の
II−II線に沿う断面斜視図、図2(b),(c)はガイ
ド板と段差面31との交叉隅部の形状を示す断面図であ
る。図3(a)は図1(a)のIII−III線に沿う断面
図、図3(b),(c)は段差面31と凹部底面との交
叉隅部の形状を示す断面図である。図4(a)は図1の
ディスクカートリッジのヘッド用開口部付近を図1
(a)とは逆方向から見た断面斜視図、図4(b)は図
4(a)のB−B線に沿う断面図、図4(c)は図4
(b)と同一部分の別の形状例を示す断面図である。
【0034】この実施の形態にあっても、凹部7の底面
は、前記一側縁2a側の均一深さで且つ比較的浅い部分
7aと、それから段差面(第1の段差面)31に向って
次第に深くなる傾斜部分7bと、ガイド板16に沿う部
分7cとからなる。また、凹部7は3辺が段差面31,
32,33で囲まれ、1辺が前記一側縁2aに臨んだ矩
形となっている。ヘッド用開口部8及び駆動軸用開口部
9は、この第2の段差面32に沿って延在しており、第
3の段差面33からは比較的離れている。このヘッド用
開口部8及びそれに連なる駆動軸用開口部9と第3の段
差面33との間に底面7a,7bが配置されている。
【0035】この実施の形態は、次の〜の通り、底
面7bの深さないし傾斜の点と、段差面31,33と底
面7bとの交叉隅部の構成と、ガイド板16と段差面3
1との交叉隅部の構成と、凹部6の底面の傾斜の点と、
凹部6の底面と段差面との交叉隅部の構成に特徴があ
り、その他の構成は図5〜図11の従来例と同様であ
る。
【0036】:この実施の形態にあっては、この傾斜
した底面7bは、図1(b),(c)及び図4(b)に
明示される通り、一側縁2aと平行方向にあってはすべ
て均等な深さとなっており、一側縁2aと直交方向(第
3の段差面33の延在方向)においてのみ傾斜してい
る。
【0037】:この実施の形態にあっては、底面7b
と第1の段差面31との交叉隅部41、及び底面7bと
第3の段差面33との交叉隅部43は凹曲面又は斜面と
なっている。この斜面は段差面31又は33と底面7b
に対し斜交している。なお、図1〜図4のうち図2
(c)と図3(c)は交叉隅部を斜面とした実施の形態
を示し、その他は交叉隅部を凹曲面とした実施の形態を
示す。
【0038】このように交叉隅部41,43を凹曲面又
は斜面としたことにより、射出成形時に金型内の凹部底
面7b形成用のキャビティに対し、段差面31,33形
成用のキャビティ側から樹脂がスムーズに流れ込むよう
になり、ショートショットが防止される。
【0039】即ち、図5〜図11に示したディスクカー
トリッジにあっては、段差面31,33と底面7aとの
交叉隅部が直角となっているため、段差面31,33の
形成用のキャビティ面の角縁部が直角に尖っている。従
って、樹脂は、凹部7の周囲の厚みの大きな部分を形成
するためのキャビティから、いきなり凹部形成用の狭い
キャビティ内に流れ込まなければならず、この狭いキャ
ビティ内への流入抵抗が大きい。
【0040】これに対し、本発明にあっては、段差面3
1,33と底面7bとの交叉隅部が凹曲面又は斜面とな
っているから、段差面31,33形成用のキャビティ面
の角縁部は曲面又は斜面となっており、凹部7形成用の
キャビティの入口が徐々に狭まる構成となっている。
【0041】従って、この凹部7形成用のキャビティ内
への樹脂の流入抵抗が小さく、図1にSで示す領域へも
樹脂が十分に供給され、ショートショットが防止され
る。
【0042】なお、凹部7の底面7cのうち最も深い部
分の深さは0.6〜1.0mm程度が好ましく、底面7
aの深さは0.4〜0.8mm程度が好ましい。交叉隅
部41,43を凹曲面とする場合、この凹曲面の曲率半
径を0.05mm以上とりわけ0.1mm以上とし、R
状の部分の寸法tを0.05mm以上とりわけ0.1m
m以上とし、且つ当該交叉隅部の直近の凹部底面の深さ
D以下とりわけ(D−0.2mm)以下とするのが好ま
しい。また、交叉隅部41,43を斜面とする場合、こ
の斜面の寸法tは0.05mm以上とりわけ0.1mm
以上とし、且つ当該交叉隅部の直近の凹部底面の深さD
以下とりわけ(D−0.2mm)以下とするのが好まし
い。
【0043】:この実施の形態にあっては、図2
(a),(b)に示される通り、ガイド板16の基端部
と段差面31との交叉隅部51は円弧状に凹曲したR状
又は図2(c)の通り斜面となっている。なお、交叉隅
部51を凹曲面とする場合、この凹曲面の曲率半径を
0.05mm以上とりわけ0.1mm以上とし、R状の
部分の寸法tを0.05〜1.0mmとりわけ0.1〜
0.7mmとするのが好ましい。
【0044】交叉隅部51を、ガイド板16及び段差面
31に対し斜交する斜面とする場合、この斜面の寸法t
は0.05〜1.0mmとりわけ0.1〜0.7mmと
するのが好ましい。
【0045】このようにガイド板16と段差面31との
交叉隅部51をR状又は斜面とすることにより、射出成
形時にガイド板16形成用のキャビティ内に樹脂が流入
し易い。そのため、ショートショットを生じさせること
なく、ガイド板16を成形することができる。
【0046】なお、ケース4,5同士を超音波溶着によ
り接合する場合、このように交叉隅部51を凹曲面又は
斜面とすることにより、ガイド板16の基端部の強度が
高くなり、超音波溶着時のガイド板16の振幅が小さく
なり、ガイド板16の基端部に生じる熱が減少する。こ
の結果、超音波溶着によりガイド板16の基端部に破損
が生じることも防止される。
【0047】:この実施の形態にあっては、図12
(d)に示すように、凹部6の底面は一側縁2aから離
れるほど深くなっている。この一側縁2aと平行な段差
面61と凹部6の底面との交叉隅部62は凹曲面又は斜
面(図示では凹曲面)となっている。
【0048】このように凹部6の底面を一側縁2aから
離れるほど深くすることにより、図12(c)に示す形
状のシャッタ10をもカートリッジケースに組み込むこ
とができる。
【0049】また、交叉隅部62を凹曲面又は斜面とし
たことにより、射出成形時に金型内の凹部6の底面形成
用のキャビティに対し、段差面61形成用のキャビティ
側から樹脂がスムーズに流れ込むようになり、ショート
ショットが防止される。
【0050】なお、図12(d)において、凹部6の深
さは右端側(最も浅い側)が0.4〜0.8mm程度が
好ましく、最も深いところでは0.5〜1.0mm程度
が好ましい。
【0051】交叉隅部62を凹曲面とする場合、凹曲面
の曲率半径を0.05mm以上とりわけ0.1mm以上
とし、R状の部分の寸法を0.05mm以上とりわけ
0.1mm以上とするのが好ましい。交叉隅部62を、
凹部底面及び段差面61に対し斜交する斜面とする場
合、この斜面の寸法は0.05mm以上とりわけ0.1
mm以上とするのが好ましい。
【0052】このR状部分の寸法及び斜面の寸法は当然
ながら凹部6の深さD以下であり、とくに(D−0.2
mm)以下であることが好ましい。
【0053】上記の交叉隅部41,43,51,62を
斜面とする場合、斜面の角度は段差面31又は33に対
し45°であることが望ましいが、30〜60°の範囲
であっても良い。ガイド板16の厚さは0.3〜0.5
mm程度が好ましい。
【0054】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ディスク
カートリッジを射出成形により製造する際にショートシ
ョットが生じることが確実に防止され、ディスクカート
リッジの製造歩留りが著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施の形態に係るディスクカート
リッジのヘッド用開口部付近の斜視図、図1(b),
(c)はそれぞれ図1(a)のB−B線、C−C線に沿
う断面図である。
【図2】図2(a)は図1(a)のII−II線に沿う断面
斜視図、図2(b),(c)はガイド板と段差面31と
の交叉隅部の形状を示す断面図である。
【図3】図3(a)は図1(a)のIII−III線に沿う断
面図、図3(b),(c)は段差面31と凹部底面との
交叉隅部の形状を示す断面図である。
【図4】図4(a)は図1のディスクカートリッジのヘ
ッド用開口部付近を図1(a)とは逆方向から見た断面
斜視図、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿う断面
図、図4(c)は段差面33と凹部底面との交叉隅部の
別形状を示す断面図である。
【図5】従来のディスクカートリッジの平面図である。
【図6】図5のディスクカートリッジのシャッタ閉鎖時
の底面図である。
【図7】図5のディスクカートリッジのシャッタ開放時
の底面図である。
【図8】カートリッジケースの底面側を形成するハーフ
を表側から見た図である。
【図9】図8のハーフを裏側から見た図である。
【図10】図8のA−A’線断面図である。
【図11】図11(a)は図5のディスクカートリッジ
のハーフの形状を示す斜視断面図、図11(b),
(c),(d)はそれぞれ図11(a)のB−B線、C
−C線及びD−D線に沿う断面図である。
【図12】図12(a)は従来のディスクカートリッジ
の凹部6の形状を示すものであり、図5のXII−XII線に
沿う断面図である。図12(b),(c)はシャッタの
側面図、図12(d)は実施の形態に係る凹部6の形状
を示す断面図である。
【図13】別の従来のディスクカートリッジを表側から
見た斜視図である。
【図14】図13のディスクカートリッジを裏側から見
た斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ 2 カートリッジケース 3 記録媒体 4,5 ケースハーフ(ハーフ) 6,7 凹部 7a,7b,7c 凹部7の底面 8 ヘッド用開口部 10 シャッタ 11 短片 12 長片 13 中間片 16 ガイド板 31 第1の段差面 32 第2の段差面 33 第3の段差面 61 凹部6の段差面 41,43,51,62 交叉隅部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にディスク状の記録媒体を回転自在
    に収納した合成樹脂製のカートリッジケースと、該カー
    トリッジケースの両面に形成された凹部と、該凹部内に
    設けられたヘッド用開口部と、前記カートリッジケース
    の一側縁を跨いだ状態で前記凹部に沿って摺動自在に取
    り付けられ前記ヘッド用開口部を開閉するシャッタと、
    前記カートリッジケースの該凹部に臨む段差面であっ
    て、該一側縁と平行な段差面の一部から該シャッタの自
    由端部に被さる位置に突設され、該シャッタの自由端部
    の表面を押さえるガイド板とを備えたディスクカートリ
    ッジであって、 該ガイド板が前記カートリッジケースと一体成形されて
    いるディスクカートリッジにおいて、 該凹部の底面のうち前記一側縁と平行な段差面に近い部
    分はこの段差面に向って次第に深さが大きくなってお
    り、 且つ該凹部の深さは、前記一側縁と平行方向において
    は、同一であり、 該一側縁と平行な段差面と該凹部の底面との交叉隅部の
    少なくとも一部が凹曲面又は斜面となっていることを特
    徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 内部にディスク状の記録媒体を回転自在
    に収納した合成樹脂製のカートリッジケースと、該カー
    トリッジケースの両面に形成された凹部と、該凹部内に
    設けられたヘッド用開口部と、前記カートリッジケース
    の一側縁を跨いだ状態で前記凹部に沿って摺動自在に取
    り付けられ前記ヘッド用開口部を開閉するシャッタと、
    前記カートリッジケースの該凹部に臨む段差面であっ
    て、該一側縁と平行な段差面の一部から該シャッタの自
    由端部に被さる位置に突設され、該シャッタの自由端部
    の表面を押さえるガイド板とを備えたディスクカートリ
    ッジであって、 該ガイド板が前記カートリッジケースと一体成形されて
    いるディスクカートリッジにおいて、 該凹部の底面のうち前記一側縁と平行な段差面に近い部
    分はこの段差面に向って次第に深さが大きくなってお
    り、 且つ該凹部の深さは、前記一側縁と平行方向において
    は、同一であり、 前記凹部の底面と前記段差面との交叉隅部のうち、前記
    深さが次第に大きくなる部分の少なくとも一部の交叉隅
    部が凹曲面又は斜面となっていることを特徴とするディ
    スクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記凹部は前
    記一側縁と平行な第1の段差面と、該一側縁と直交方向
    に延在する第2及び第3の段差面との3個の段差面によ
    って囲まれており、 前記ヘッド用開口部は該第2の段差面に沿って延在して
    おり、 深さが次第に大きくなる部分の凹部底面と該第3の段差
    面との交叉隅部が凹曲面又は斜面となっていることを特
    徴とするディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、さらに、前記第1の
    段差面と前記凹部底面との交叉隅部が凹曲面又は斜面と
    なっていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記ガイド板と前記段差面との交叉隅部が凹曲面又
    は斜面となっていることを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 内部にディスク状の記録媒体を回転自在
    に収納した合成樹脂製のカートリッジケースと、該カー
    トリッジケースの両面に形成された凹部と、該凹部内に
    設けられたヘッド用開口部と、前記カートリッジケース
    の一側縁を跨いだ状態で前記凹部に沿って摺動自在に取
    り付けられ前記ヘッド用開口部を開閉するシャッタとを
    有したディスクカートリッジであって、該シャッタは、
    該ディスクカートリッジの一方の面の凹部内に配置され
    た長片と、他方の面の凹部内に配置された短片と、これ
    らの長片と短片とを連結している中間片とを有した略コ
    字形状のものであり、 該長片の中間片から離れる方向の延在長さは該短片の延
    在長さよりも大であるディスクカートリッジにおいて、 該他方の面の凹部は、少なくとも前記一側縁から遠い側
    において、該一側縁から離隔するに従って深さが大きく
    なっていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記短片は前記延在
    方向の先端側ほど前記長片に接近することを特徴とする
    ディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、前記他方の面
    の凹部に臨む段差面のうち、前記一側縁と平行な段差面
    と該凹部の底面との交叉隅部が凹曲面又は斜面となって
    いることを特徴とするディスクカートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555763B2 (en) * 2003-07-28 2009-06-30 Sony Corporation Disk cartridge

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