JP3256551B2 - 駆動回路 - Google Patents

駆動回路

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JP3256551B2
JP3256551B2 JP01067991A JP1067991A JP3256551B2 JP 3256551 B2 JP3256551 B2 JP 3256551B2 JP 01067991 A JP01067991 A JP 01067991A JP 1067991 A JP1067991 A JP 1067991A JP 3256551 B2 JP3256551 B2 JP 3256551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、駆動回路に関し、特
に液晶ディスプレイ(以下LCDと略す)駆動用ICの
様に、駆動回路をカスケード接続し、シリアルで送られ
てくる多量のデーターをラッチし、パラレルで出力する
回路を構成する場合において、駆動回路全体の動作速度
を向上させかつ、消費電力を低減化させるのに好適なも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、LCD表示用の駆動回路のよう
に、多数の出力が必要な駆動回路は、データー生成回路
から、シリアルで出力されたデーターをパラレルデータ
ーに変換するデーターラッチ回路を有する駆動回路が用
いられている。
【0003】一般に、このようなデーターラッチ回路を
有する駆動回路は、端子数が100ピン程度の大型IC
によって、構成される。ところで、端子数が100ピン
程度のICの場合は80出力が限度であり、またTAB
による端子数が180ピン程度のICの場合は160出
力が限度である。
【0004】したがって、転送するデーターが、640
ビットの様な多数のデーターを処理するシステムを構成
する場合は、80〜160出力のICを、8〜4個カス
ケード接続する必要がある。
【0005】この種の回路は、特願平01−32658
0号として本発明者らによって提案されたものがあり、
以下図面を用いて説明する。
【0006】図3は、従来の駆動回路を、カスケード接
続した状態を示す回路構成図、図3は、図4の回路各部
の動作波形図である。なお、以下の説明において、カス
ケード接続の2段目を次段と称し、3段目以後の各段を
代表したものとする。また、次段LCDドライバー74
の回路構成は初段LCDドライバー37と同一なので省
略する。
【0007】図3において、図示しないデーター生成回
路よりシリアルで送られてくるデーターDs は初段LC
Dドライバー37および次段LCDドライバー74の入
力端子T1 に、それぞれ与えられる。また上記シリアル
データーDs に同期して、入力されるクロックパルスC
Pが各段の入力端子T2 に与えられるとともに、上記シ
リアルデーターDs をラッチするためのラッチパルスL
Pが各段の入力端子T3 に与えられる。
【0008】イネーブル信号は、前段のドライバーの端
子T5 から出力され後段ドライバーの端子T4 に与えら
れる。なお、初段LCDドライバー37の場合は、前段
のドライバーがないので、イネーブル入力端子T4 は、
接地(“L”レベルに接続)される。
【0009】入力端子T1 に与えられたシリアルデータ
ーDs は、バッファーA1 を介してデーターラッチ回路
1に与えられる、データーラッチ回路1は、ラッチ手段
として複数のフリップフロップ回路(以下FFと略す)
26〜30によって、構成されている。これらのFF2
6〜30は、データーFFか、又は、データーラッチが
用いられ、シリアルデーターDs は、各FF26〜30
のデーター入力端子Dに与えられる。
【0010】一方、入力端子T3 に与えられたラッチパ
ルスLPは、バッファA3 を介して、初段/次段判定回
路2、イネーブルラッチ回路4、シフトレジスター5、
イネーブル信号出力回路6、ラッチ付きドライブ回路
7、およびカウント回路8に、それぞれ供給される。
【0011】シフトレジスター5は、FF15,17〜
21とANDゲート16によって構成され、上記ラッチ
パルスLPは、FF15のセット入力端子Sに与えられ
るとともに、FF17〜21のリセット入力端子Rに与
えられる。これらのFF15,17〜21は、前のFF
の出力端子Qから出力された信号が次のFFのデーター
入力端子Dに与えられるように接続される。なお、初め
のFF15のデーター入力端子Dは接地(“L”レベル
に接続)されている。
【0012】これらのFF15,17〜20の出力端子
Qから出力された信号の内、FF17〜20のQ出力
が、データーラッチ回路1を構成するFF27〜30の
ラッチ入力端子Lに与えられる。また、シフトレジスタ
ー5におけるFF15のQ出力は、ANDゲート16を
介してデーターラッチ回路1におけるFF26のラッチ
入力端子Lに与えられる。
【0013】上記アンドゲート16の一方の入力端子に
は、クロック制御回路3を構成する3入力ANDゲート
14の出力が与えられ、ANDゲート14の出力が
“H”レベルになるタイミングで上記FF15のQ出力
信号が、上記FF26のラッチ入力端子Lに与えられ
る。
【0014】上記クロック制御回路3は、上記3入力A
NDゲート14とORゲート13とで構成され、上記ク
ロックパルスCP、初段/次段判定回路2の出力信号、
イネーブルラッチ回路4の出力信号、およびシフトレジ
スター5における最終段FF21の反転Q出力信号に基
いて回路の動作クロック信号を出力する。
【0015】上記クロック制御回路3から出力されるシ
フトクロック信号は、上記ANDゲート16の他に、F
F15,17〜21のクロック入力端子にそれぞれ与え
られる。
【0016】上記、初段/次段判定回路2は、データー
生成回路から送られているシリアルデーターDs が当該
回路に与えられるものか、或いは次段回路に与えられる
ものかを判定するために、設けられ、3つのD形FF
9,10,11によって、構成されている。
【0017】又、カウント回路8は、クロックパルスを
分周して、イネーブル信号の受信用クロックを間引くこ
とにより、イネーブル信号の遅延時間の影響を受けない
様にするために設けられており、D形FF75と、2入
力ANDゲート76により構成されている。
【0018】又、イネーブルラッチ回路4は、入力端子
4 に与えられるイネーブル信号を、前記カウント回路
8の出力により、ラッチする為に設けられ、D形FF1
2により構成されている。
【0019】一方、上記シフトレジスター5における最
終段よりも2つ前の段に設けられているFF19のQ出
力端子が、イネーブル信号出力回路6を構成する、NO
Rゲート23の一方の入力端子に与えられる。
【0020】上記イネーブル信号出力回路6は、上記N
ORゲート23とNORゲート22およびインバーター
24により構成され、上記NORゲート23,22によ
り、R−S・FFが構成される。
【0021】上記インバーター24の出力が端子T5
与えられ、これがイネーブル信号として、後段の駆動回
路の入力端子T4 に導出される。
【0022】次に、カスケード接続時、の動作につい
て、説明する。
【0023】データー生成回路より送られてくるシリア
ルデーター信号Ds 、クロックパルス信号CP、ラッチ
パルス信号LPは、図4の波形図に示すような波形にな
っており、波形は連続している。
【0024】ラッチパルスLPが入力されると、FF1
0,75,12,17〜21がラッチパルスの“H”レ
ベルの部分でリセットされるため、これらのFFのQ出
力端子は“L”レベルになる。
【0025】FF21の場合は、反転Q出力が“H”と
なり、ANDゲート14の第1入力端子にこの信号を送
る。NOR22,23により構成されるR−S・FFは
同様にリセットされ、Q出力は、“L”レベルになる
が、インバーター24を通して、T5 より“H”レベル
を出力する。
【0026】FF15は、ラッチパルスの“H”レベル
によりセットされて、Q出力端子が“H”レベルにな
る。
【0027】次に、ラッチパルスLPが、“H”→
“L”に立ち下がった時、FF9のQ出力が“H”レベ
ルになる。このFF9のQ出力が、FF10のD入力端
子に送られ、また、ラッチ回路26〜30にラッチされ
ていたシリアルデーターDs がラッチ付きLCDドライ
ブ回路7にラッチされて出力端子32〜36より、LC
D駆動レベルが出力される。
【0028】次に、データー生成回路から送られてくる
クロツクパルスCPの立ち上がり時点では、データー生
成回路から送られてくるシリアルデーターDsがデータ
ーラッチ回路1の各FF26〜30のD入力端子に入力
される。
【0029】また、初段LCDドライブ回路37の入力
端子T4 は“L”レベルに設定されており、この“L”
レベルがインバーターA4 で反転されることにより、
“H”レべルになり、FF11と12のD入力端子に送
られている。よって一度でもFF10のQ出力が立ち下
がると、FF11のQ出力が“H”レベルになる、この
“H”レベルの出力は、2入力ORゲート13の第1入
力端子および3入力ANDゲート14の第2入力端子に
送られる。
【0030】この場合、3入力ANDゲート14の第1
入力端子は“H”レベルになっているので、このAND
ゲート14の第3入力端子に与えられるクロックパルス
CPは、そのまま出力される。
【0031】一方、次段LCDドライバー74の入力端
子T4 は、初段LCDドライブ回路37の出力端子T5
から“H”レベルのイネーブル信号が与えられる。この
“H”レベルの信号はインバーターA4 により“L”レ
ベルに反転され、FF11,12のD入力端子に送られ
る。また、FF11のクロック入力端子に与えられるF
F10のQ出力が一度でも“H”から“L”レベルに立
ち下がるとFF11のQ出力は、“L”レベルに固定さ
れ、これが2入力ORゲート13の第1入力端子に供給
される。
【0032】一方、上記ゲート13の第2入力端子に与
えられるFF12のQ出力は、“L”レベルなので、2
入力ORゲート13の出力は“L”レベルになる。
【0033】したがって、この場合、2入力ORゲート
13の出力が供給される3入力ANDゲート14におい
ては、AND条件が成立しないため、このANDゲート
14の第3入力端子に与えられているクロックパルスC
Pの通過が禁止されている。
【0034】さて、初段LCDドライバー37は、以上
の状態において、クロックパルスCPが入力されると、
ANDゲート14を通って2入力ANDゲート16の第
2入力端子に送られる。この場合、上記2入力ANDゲ
ート16の第1入力端子は“H”レベルなので、上記2
入力ANDゲート16の出力は“H”になる。次に、こ
のクロックパルスCPが“H”→“L”に立ち下がると
図4に示すようにFF15のQ出力は“L”レベルにな
り、FF17のQ出力は“H”レベルになる。この時、
2入力ANDゲート16の出力は“L”レベルになり、
この出力信号が、FF26のラッチ入力端子Lに送られ
るため、シリアルデーターDs の最初のデーターがFF
26にラッチされる。これと、同時にFF10のQ出力
は“H”レベルになり、FF9をリセットする。同時
に、FF75は1つカウントが進みQ出力がHになる。
次段LCDドライバー74のFF9,10,75も同様
の動作をする。
【0035】次に、2番目のシリアルデーターDs と、
クロックパルスCPが送られてくると、FF17のQ出
力は“L”レベルとなり、FF18のQ出力は“H”レ
ベルになる。この時、FF17のQ出力はFF27のラ
ッチ入力端子Lに与えられるため、2番目のシリアルデ
ーターDs がFF27にラッチされる。この時、FF7
5のQ出力が入力されている2入力ANDゲート76の
第1入力端子には、“H”レベルが入力されているの
で、第2入力端子のクロックパルスCPはANDゲート
76を通ってFF12のクロック入力端子に入力され
る。FF12はデーター入力端子の“H”レベルを読み
込んでQ出力より出力する。以下、FF75,12、A
NDゲート76によりクロックパルスの偶数回ごとにT
4 端子に入力される信号を読み込み、ORゲート13の
第2入力端へ“H”レベルを出力する。
【0036】又、同時にFF10は、FF9のQ出力の
“L”レベルを読み込みQ出力端子から出力する。この
立ち下がりにより、FF11はT4 端子に入力される信
号の逆論理を読み込んで(この場合は“H”)をORゲ
ート13の第1入力端へ出力する。
【0037】次段LCDドライバー74では、FF9,
10,11,75,12、ANDゲート76により同様
に動作しFF11,12より“L”レベルが読み込まれ
てORゲート13へ出力する。
【0038】ORゲート13は、入力された信号が2つ
とも“L”の為3入力ANDゲートの第2入力端子を
“L”として、第3入力端子のクロックパルスCP信号
に禁止をかける。
【0039】次に、初段のLCDドライバー37に、3
番目のシリアルデーターDs と、クロックパルスCPが
送られてくると、FF18のQ出力は、“L”レベルに
なり、このときFF18のQ出力がFF28のラッチ入
力端子に与えられるため、3番目のシリアルデーターが
FF28にラッチされる。この様にして、データー生成
回路より送られてくるシリアルデーターDs をクロック
パルスCPに同期して、順次データーラッチ回路1の各
FF26〜30にラッチしていく。そして、初段LCD
ドライバー37に対応する最後のデーターの1つ前のシ
リアルデーターDs が入力されると(最終クロックパル
スCPの2つ前のクロックが入力されると)FF19の
Q出力が“H”レベルになり、イネーブル信号出力回路
6の2入力NORゲート23に伝達される。NORゲー
ト23は、NORゲート22とR−S・FFを構成して
おり、伝達された信号により、R−S・FFはセットさ
れるが、インバーター24により反転された“L”レベ
ルをT5 より出力し、次段のT4 へ伝送する。この信号
がイネーブル信号であり、次段のLCDドライバー74
の入力端子T4 を通り、初段LCDドライバー73と同
様にインバーターA4 を介して、FF11及び12の各
D入力端子に与えられる。
【0040】ここでさらにクロックパルスCPが入力さ
れると、FF19のQ出力は、“L”になり、この19
のQ出力がFF29のラッチ入力端子に与えられるた
め、最後から2番目のデーターが、FF29にラッチさ
れる。同時にFF20のQ出力が“H”レベルになる。
この時、次段のFF75のQ出力が“H”となるが、ま
だANDゲート76の出力はパルスが出力されない。
【0041】さらに、クロックパルスCPが入力される
とFF20のQ出力は“L”レベルになり、このFF2
0のQ出力がFF30のラッチ入力端子に与えられるた
め、初段の最後のデーターDs が、FF30にラッチさ
れる。一方、FF21の反転Q出力は“L”レベルにな
る。この反転Q出力信号の“L”レベルが3入力AND
ゲート14の第1入力に加えられる。この結果、データ
ー生成回路より送られてくるクロックパルスCPが上記
3入力ANDゲート14で禁止される。
【0042】一方、これと同時に、次段LCDドライバ
ー74のフリップフロップ75のQ出力が“H”の為、
クロックパルスCPは、ANDゲート76を介して、F
F12のクロック入力端子に伝達されるので、FF12
はクロックパルスCPの立ち下がり時に、イネーブル信
号を反転した“H”レベルを読み込みQ出力より2入力
ORゲート13の第2入力端を通して、3入力ANDゲ
ート14の第2入力端へ伝達する。このANDゲート1
4の第1入力端も“H”レベルになっているので、この
後、データー生成回路から送られてくるクロックパルス
CPは、3入力ANDゲート14を通ることができ、F
F15,17〜21のクロック入力端子と、2入力AN
Dゲート16の第2入力端子に送られることになる。
【0043】さて、次にデーター生成回路より、送られ
てくるクロックパルスCPが次段が最初に動作するパル
スであり、このクロックパルスの立ち下がりで、FF1
5のQ出力は“H”→“L”レベルに反転するととも
に、FF17のQ出力が“H”レベルになる。又、この
時、2入力ANDゲート16の第1入力はこのクロック
パルスが立ち下がるまで“H”が入力されているので、
この1回だけ、クロックパルスCPは、ANDゲート1
6を通ってFF26のラッチ入力端子に入力される。F
F26〜30のD入力端子には、データー生成回路から
シリアルデーターDs が入力されているので、次段LC
Dドライバー74は前記クロックパルスCPの立ち下が
りでFF26はデーターDs をラッチしてQ出力から、
ドライブ回路7へ送る。
【0044】次のクロックパルスCPがデーター生成回
路より送られてくると、FF17のQ出力は“L”レベ
ル、FF18のQ出力は、“H”レベルになり、このク
ロックパルスCPに対応したシリアルデーターDs がF
F27にラッチされる。以後同様に、データー生成回路
より送られてくるシリアルデーターDs がクロックパル
スCPにより順次ラッチされて行く。
【0045】そして、次段LCDドライバー74に入力
される最後のクロックパルスCPの2つ前のクロックパ
ルスCPが入力されると、シフトレジスター5における
最終段より2つ手前のFF19のQ出力が“H”レベル
になる。この“H”レベルにより2入力NOR23,2
2で構成されるR−S・FFがセットされ、この“H”
レベルがインバーター24を通して、“L”レベルとな
り、出力端子T5 から3段目のLCDドライバーのイネ
ーブル入力端子T4に送られる。
【0046】次のクロックパルスCPがデーター生成回
路より送られてくると次段LCDドライバー74のFF
19のQ出力は“L”になり、FF20のQ出力は
“H”になる。この時、FF19のQ出力は、FF29
のラッチ端子Lへ送られ、これに対応するシリアルデー
ターがFF29にラッチされる。
【0047】次にクロックパルスCPが、データー生成
回路より、送られてくると、FF20のQ出力は“L”
になり、FF21のQ出力は“H”になる。この時、F
F20のQ出力は、FF30のラッチ端子Lへ送られ、
これに対応するシリアルデーターが、FF30にラッチ
される。
【0048】一方、FF21の反転Q出力(“L”レベ
ル)が3入力ANDゲート14の第1入力端子に与えら
れることにより、3入力ANDゲート14の出力は
“L”に固定される。
【0049】FF26〜30のQ出力はラッチ付きLC
Dドライバー回路7に送られる。
【0050】以後、同様に3段目以後のLCDドライバ
ーにもデーターが転送された後、データー生成回路よ
り、ラッチパルスLPが送られてくると、LCDドライ
バー回路7は、各LCDドライバーのデーターラッチ回
路1から、ラッチ付きLCDドライバー回路7に、入力
されているデーターをラッチして出力端子32〜36に
パラレルに出力する。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明した様にカ
スケード接続回路における低消費電力化の為、イネーブ
ル信号を用いて、データー生成回路より転送されてくる
データーをラッチして、出力するICのみにクロックが
入り、他は、クロックの入力に禁止がかかる様にしてい
るのである。
【0052】しかしながら、図3の従来回路を4μm程
度のC−MOSにて構成した場合には、以下に述べる様
な問題があった。
【0053】データー生成回路から送られてくるクロッ
クパルスCPの周波数が高周波、例えば、6MHz程度
になると、クロック制御回路3のANDゲート14の第
3入力端子に入力される上記周波数のクロックパルスC
PはANDゲート14を通ってシフトクロックパルスと
して、FF15,17〜21のクロック入力端子に伝達
される。今、最後のシフトデーターDs がラッチ30に
取りこまれる時であるとすると、上記クロックパルスC
PはこのICに入力される最後のクロックパルスとして
FF20のQ出力を“H”から“L”レベルに又、FF
21は、FF20のQ出力の“H”レベルを読み込ん
で、反転Q出力から“L”レベルを出力する。この
“L”レベルがANDゲート14の第1入力端子に伝達
されることにより、次に、クロックパルスCPが“H”
レベルに変化しても、ANDゲート14の出力は“L”
に固定されることになるのである。しかし、4μmのC
−MOSプロセスにおいて、ANDゲート14の第3入
力端子から出力端子までの遅れと、シフトクロックパル
スの配線による遅れ(配線とFF15,17〜21の負
荷容量による信号遅れ)と、FF21のクロック入力端
子に対するQ出力までの遅れ、及び、FF21の反転Q
出力から、ANDゲート14の第1入力端子までの配線
(配線と、ANDゲート14の負荷容量による信号遅
れ)による信号伝搬遅延時間の総和は約88NSあるの
でANDゲート14の第1入力端子が“L”レベルにな
る約5NS前に、ANDゲート14の第3入力端子が
“H”レベルとなってしまう。(6MHzの周期は16
6NSであるがデューテイ50%のクロックパルスにお
いて“L”レベル区間は、83NSしかないので)する
と、このクロックパルスCPの“H”レベルがANDゲ
ート14を通してFF15,17〜21のクロックパル
ス入力端子に伝達されてしまうことになる。そして、5
NS後にANDゲート14の第1入力端子に入力される
“L”レベルにより、ANDゲート14の出力は“L”
レベルとなる。これらにより、ANDゲート14の出力
には、短い期間のヒゲの様なパルスが発生することにな
る。このヒゲのパルスは、FF15,17〜21のクロ
ック入力端子に伝達されるが、FF15,17〜21の
データー入力端子は、全て“L”レベルの為FF15,
17〜21のQ出力は全て“L”となるが、FF21の
反転Q出力は“H”レベルになってしまう。すると、F
F21のQ出力の“H”レベルは再びANDゲート14
の第1入力端子に伝達される為、ANDゲート14の第
3入力端子のクロックパルスCP入力の禁止が解除さ
れ、以後、クロックパルスCPはANDゲート14を通
してシフトクロックとしてFF15,17〜21のクロ
ック入力端子に伝達され続けることになる。一応、FF
15,17〜20のQ出力はこの間“L”レベルの為、
データーラッチ回路1のデーターラッチ26〜30は、
シフトデーターDs の取り込みは行なわないので、ラッ
チパルスLPが入力されて、データーラッチ回路1の出
力がドライブ回路7を通して、出力端子32〜36に出
力されても正常な出力の為、誤動作している様には見え
ないが内部においては、クロックパルスCPの入力禁止
がかからないことになる。
【0054】この状態において、たとえば動作時の消費
電流がロジック側の電源を5V、LCDドライブ側の電
源を40Vとした時、LCDを負荷として接続しない状
態で、又、クロックパルス速度が3MHz程度で、約5
mAあり、クロックを受け付けない状態で約2mAであ
ったとすると、同じ条件においてクロックパルス速度が
6MHz程度で、約10mAになったとすると、クロッ
クパルスを受け付けない状態において、約4mAになる
であろうと推察されるが、実際には約10mAとなって
しまう。これは、このICを多数例えば16個程度使用
する大画面のLCD表示において、低消費電力化の課題
となっていた。
【0055】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、駆動データーがシリアルに入力されるデ
ーター入力端子と、複数のラッチ手段から構成され前記
駆動データーを順次ラッチしてパラレルに出力するデー
ターラッチ回路と、前記ラッチ手段をラッチ可能状態に
するラッチ信号をクロックパルスに応答して前記複数の
ラッチ手段に順番に出力する複数の第1FFと前記複数
のラッチ手段へのラッチ信号出力が終了した後終了信号
を出力する第2FFと前記複数のラッチ手段へのラッチ
信号出力の終了に伴って所定の前記第1FFから出力さ
れる所定レベルの終了パルス及び前記第2FFからの出
力信号を入力とし論理演算をとることによりこれら終了
パルス及び出力信号に基づく期間前記所定レベルを前記
第2FFへ出力するゲート回路とを有するシフトレジス
ターと、前記終了信号を入力とし前記終了信号に応答し
て外部から入力される前記クロックパルスや前記駆動デ
ーター等の入力信号の前記シフトレジスターへの入力や
前記データーラッチ回路への入力を禁止する禁止回路と
を備えてなることを特徴とする駆動回路である。
【0056】
【作用】以上のべたように本発明によれば、複数のラッ
チ手段へのラッチ信号出力が終了した後終了信号を出力
する第2FFの入力として、複数のラッチ手段へのラッ
チ信号出力の終了に伴って所定の第1FFから出力され
る所定レベルの終了パルス及び第2FFからの出力信号
を入力として論理演算をとることによりこれら終了パル
ス及び出力信号に基づく期間その所定レベルを出力する
ゲート回路からの出力を用いているので、入力を禁止す
べきクロックパルスが遅延により第2FFのシフトクロ
ックパルスとして入力されても前記終了パルス及び第2
FFの出力信号に基づく期間は、第2FFのデーター入
力が前記所定レベルに保持されているのでクロックパル
スの入力にかかわらず所定レベルの保持期間、第2FF
は終了信号を出力でき、この終了信号に応答して、外部
から入力されるクロックパルスや駆動データー等の入力
信号のシフトレジスターやデーターラッチ回路への入力
を確実に禁止することができるのである。
【0057】
【実施例】図1は、この発明の実施例を説明するための
駆動回路の回路図、図2は、図1に示した回路各部の動
作波形図であり、以下図面を用いて説明する。
【0058】なお、図1の回路において、図3と同一の
部分には、同一の符号を付して説明を省略する。また、
次段LCDドライバー74の回路構成は初段LCDドラ
イバー37と同一なので省略する。
【0059】図1において、図示しないデーター生成回
路よりシリアルで送られてくるシリアルデーターDs
は、初段LCDドライバー37および次段LCDドライ
バー74の入力端子T1 にそれぞれ与えられる。又、上
記シリアルデーターDs に同期して入力されるクロック
パルスCPが各段の入力端子T2 に与えられるととも
に、上記シリアルデーターDs をラッチするためのラッ
チパルスLPが各段の入力端子T3 に与えられる。イネ
ーブル信号は、前段のドライバー端子T5 から出力さ
れ、後段ドライバーの端子T4 に与えられる。なお初段
LCDドライバー37の場合は、前段のドライバーがな
いので、イネーブル入力端子T4 は、接地(“L”レベ
ルに接続)される。入力端子T1 に与えられるシリアル
データーDs はバッファーA1を介してデーターラッチ
回路1内のラッチ手段としての複数のFF26〜30の
データー入力端子に接続される。これらのFF26〜3
0は、データーFFか又は、データーラッチが用いられ
る。一方、入力端子T3 に与えられたラッチパルスLP
は、バッファーA3を介して、初段/次段判定回路2、
イネーブルラッチ回路4、シフトレジスター5、イネー
ブル信号出力回路6、ラッチ付きドライブ回路7、カウ
ント回路8にそれぞれ供給される。
【0060】シフトレジスター5は、FF15,17〜
21によって構成され、上記ラッチパルスLPは、FF
15のセット入力端子Sに与えられるとともに、FF1
7〜21のリセット入力端子Rにも与えられる。これら
のFF15,17〜20は、前のFFの出力端子Qから
出力された信号が次のFFのデーター入力端子Dに与え
られるように接続される。又、FF20のQ出力は、F
F26〜30へのラッチ信号出力の終了に伴って出力さ
れる所定レベルの終了パルスを出力し、ゲート回路50
を構成するORゲート40の第1入力端子に接続されて
いる。ORゲート40の第2入力端子はFF21のQ出
力端子と接続されており、ORゲート40の出力端子は
FF21のデーター入力端子Dに接続されている。な
お、初めのFF15のデーター入力端子Dは接地
(“L”レベルに接続)されている。これらのFF1
5,17〜20の出力端子Qから出力された信号の内、
FF17〜20のQ出力がデーターラッチ回路1を構成
するFF27〜30のラッチ入力端子Lに与えられる。
【0061】又、シフトレジスター5における、FF1
5のQ出力は、ANDゲート16の第1入力端子に接続
され、出力は、データーラッチ回路1のFF26のラッ
チ入力端子Lに入力される。
【0062】又、入力端子T2 に与えられたクロックパ
ルスCPは、バッファA2を介して初段/次段判定回路
2、カウンター回路8、クロック制御回路3に供給され
る。初段/次段判定回路2は、FF9,10,11によ
り構成され、FF9のデーター入力端子Dは、V
DD(“H”レベル)に接続され、クロック入力端子は、
ラッチパルスLPが入力されている。FF9のQ出力は
FF10のデーター入力端子Dに接続され、FF10の
クロック入力端子には、クロックパルスCPが入力さ
れ、リセット入力端子Rには、ラッチパルスLPが入力
され、Q出力はFF9のリセット入力端子RとFF11
のクロック入力端子に接続されている。FF11のデー
ター入力端子は、イネーブル信号(初段の場合は、T4
入力端子の“L”レベルをインバーターA4を介して、
“H”レベル、次段の場合は、T4 入力端子の“H”レ
ベルをインバーターA4を介して“L”レベル)が入力
される。なお、FF11のQ出力は、初段時“H”、次
段時“L”となるクロック制御信号となる。又、ICの
PINが有る場合には、この初段/次段判定回路をと
り、直接、入力信号として、“H”又は“L”レベルを
IC外部より入力しても良い。
【0063】又、カウンター回路8は、FF75とAN
Dゲート76により構成され、FF75の反転Q出力端
子はデーター入力端子Dに接続されることにより、T−
FFとして動作する。さらに、FF75のクロック入力
端子には、クロックパルスCPが入力され、このクロッ
クが“H”レベルから“L”レベルに立ち下がった点
(以後、後縁と表記する。)で動作する。FF75のQ
出力端子はANDゲート76の第1入力端子に接続さ
れ、ANDゲート76の第2入力端子には、クロックパ
ルスCPが接続されている。ANDゲート76の出力端
子はイネーブルラッチ回路4のFF12のクロック入力
端子に接続されている。(なお、FF75とANDゲー
ト76はFF12のクロック入力端子にクロックパルス
CPを接続することで省略できる。)FF11のQ出力
は、クロック制御回路3のORゲート13の第1入力端
子に、FF12のQ出力は、ORゲート13の第2入力
端子に接続され、ORゲート13の出力端子はANDゲ
ート14の第2入力端子に接続される。ANDゲート1
4の第1入力端子には、FF21のQ出力が接続され、
第3入力端子には、クロックパルスCPが入力される。
ANDゲート14の出力端子は、FF15,17〜21
のクロック入力端子及びANDゲート16の第2入力端
子に接続される。イネーブル出力回路6は、2入力NO
Rゲート22,23とインバーター24により構成され
る。NORゲート22の第1入力端子には、ラッチパル
スLPが入力され、第2入力端子は、NORゲート23
の出力端子と接続される。NORゲート22の出力端子
は、NORゲート23の第1入力端子と、インバーター
24を介して、イネーブル出力端子T5 へ接続される。
NORゲート23の第2入力端子には、前記FF19の
Q出力端子が接続される。(ただし、前記フリップフロ
ップ75とANDゲート76を省略した場合にはNOR
ゲート23の第2入力端子にはFF20のQ出力端子を
接続する必要がある。)ラッチ付きドライブ回路7のL
入力端子には、ラッチパルスLPが接続され、データー
ラッチ回路1のFF26〜30のQ出力からの入力は、
ドライブ回路7を介して出力端子32〜36へ接続され
る。
【0064】次に、カスケード接続時の動作について図
2の動作波形図を用いて説明する。
【0065】データー生成回路より送られてくるシリア
ルデーター信号Ds 、クロックパルスCP、ラッチパル
ス信号LPは、図2の波形図に示すような波形になって
おり、波形は連続している。
【0066】まず、初段/次段判定回路2は、従来と同
様に、ラッチパルスLPが入力された後のクロックパル
スCPの2クロック目の後縁で、イネーブル入力端子の
反転したレベルをFF11が読み込んで、Q出力より出
力することにより、実行される。これにより初段は、
“H”レベルを読み込んでFF11のQ出力より出力す
る。一方、イネーブル信号出力回路6のNORゲート2
2,23は、S−R・FFを構成しており、上記ラッチ
パルスLPにより、リセットされる。この出力信号がイ
ンバーター24を介して、“H”レベルとなり、次段の
イネーブル信号入力となる。よって、次段のFF11は
インバーターA4により反転された“L”レベルを読み
込んでFF11のQ出力より出力する。これにより、初
段は“H”、次段は“L”と判定される。
【0067】初段の37においては、FF11のQ出力
が“H”レベルの為、ORゲート13の出力は“H”レ
ベルに固定される。次段74においては、FF11のQ
出力が“L”レベルの為、ORゲート13の出力は、F
F12のQ出力により決定される。カウンター回路8
は、ラッチパルスLPにより、初期リセットされ、以
後、入力されるクロックパルスCPの偶数個目のパルス
のみを通過させる様に動作する。このクロックの後縁
で、イネーブルラッチ回路4のFF12は、初段37の
場合は“H”レベルを、次段74の場合は“L”レベル
を読み込んでORゲート13の第2入力へ各レベルを出
力する。(なお、初段の場合は、イネーブル入力端子T
4 が“L”レベル固定の為、以後の動作は、同一の為、
省略する。)よって、次段のORゲート13の入力は、
2つとも“L”レベルの為、出力は“L”レベルとな
り、次段のANDゲート14の出力も“L”レベルに固
定される。つまり次段74においては、クロックパルス
CPの入力に禁止がかかりANDゲート14の出力が
“L”レベルに固定される為、スタティック状態に保持
され、消費電流がシフトレジスター5や、クロック制御
回路3においてまったく流れない。
【0068】一方、初段37のANDゲート14の第2
入力端子は、“H”レベルであり、第1入力端子に接続
されるFF21の反転Q出力は、ラッチパルスLPによ
り初期リセットされて“H”レベルとなっており、AN
Dゲート14の出力は、第3入力端子に入力されるクロ
ックパルス信号CPを出力し、今までのクロックパルス
CPの入力禁止を解除する。
【0069】さて初段37、次段74のシフトレジスタ
ー5のFF15,17〜21の内、FF15は、ラッチ
パルスLPによりセットされ、Q出力が“H”レベルに
なり、他のFF17〜21はリセットされQ出力が
“L”レベルになっている。ここでゲート回路50を構
成するORゲート40の2入力は共に“L”レベルであ
る為、ORゲート40は“L”レベル(第1レベル)を
FF21のデーター入力端子へ出力する。
【0070】よって、初段のANDゲート16の第1入
力端子が“H”レベルとなり禁止が解除されると、AN
Dゲート14の出力パルス(シフトクロック)を通し
て、ラッチ信号はFF26のラッチ入力端子Lに伝達さ
れる(FF26〜30がデーターラッチを用いた場合に
は、この様にFF26のラッチ入力信号が“H”になる
のを防ぐために、ANDゲート16が必要であるか、F
F26〜30にデーターFFを用いた場合には、クロッ
クのエッジでデーターの取り込みを行うのでANDゲー
ト16は不要である。)ただし、次段の場合には、AN
Dゲート14の出力が“L”固定の為、データーラッチ
回路1へのラッチ信号は禁止されている。
【0071】初段の場合は、ANDゲート14のクロッ
クパルスCPの禁止は解除されているのでクロックパル
スCPは、ANDゲート14、ANDゲート16を通っ
てFF26のラッチ入力端子に伝達される。よってクロ
ックパルスCPに同期して入力されるシリアルデーター
Ds がバッファーA1を通ってFF26〜30のデータ
ー入力Dに入力されているので初段37のラッチパルス
LP入力後、初めに入力されるクロックパルスCPによ
り、FF26は、シリアルデーターDs を読み込んで、
ドライブ回路7へ伝送する。又、このクロックパルスC
Pの後縁で、FF15は、“L”を読み込んでQ出力よ
り出力するのでANDゲート16に禁止がかかり、以
後、ANDゲート14から出力されるシフトクロックパ
ルス(以後、このANDゲート14の出力信号をシフト
クロックパルスと言う。)をFF26へ伝達しない。さ
らにこのシフトクロックパルスの後縁により、FF17
は、D入力端子の“H”レベルを読み込んでQ出力より
出力する。次に、ラッチパルスLPが入力された後、2
番目のクロックパルスCP入力は同様にANDゲート1
4を通ってシフトレジスターに伝達される。このシフト
クロックパルスの後縁でFF17は、“L”を読み込ん
でQ出力を“L”レベルにし、FF18は“H”レベル
を読み込んでQ出力を“H”レベルにする。よってFF
17のQ出力の“H”レベルが伝達されていたFF27
はクロックパルスCPと同期して入力されているシリア
ルデーターDs を読み込んでQ出力よりドライブ回路7
へ伝達する。
【0072】以後、同様に、ラッチパルスLPが入力さ
れた後、3番目のクロックパルスCP入力によりFF2
8は、FF18のQ出力信号により、シリアルデーター
Dsを読み込んでドライブ回路7へ出力する。これらの
動作を続けて初段37に送るデーターの最後から3番目
のデーターがドライブ回路7へ伝達された時、FF19
のQ出力が“H”レベルとなり、この信号により、イネ
ーブル信号出力回路6のS−R・FFはセットされる。
このセットされた“H”レベルが、インバーター24を
介して“L”レベルとなって、出力端子T5 より出力さ
れる。T5 より出力されたイネーブル信号(“L”レベ
ル)は、次段74のイネーブル信号入力端子T4 に入力
され、インバーターA4を介して、FF11,12のD
入力端子に伝達される。この時、FF12のクロック入
力端子にパルスが入力されるが、イネーブル信号は初段
37のANDゲート14、FF19、NORゲート2
2,23,インバーター24の遅れがあり、この時の変
化を読み込めない。
【0073】初段37に送る、最後から2番目のクロッ
クパルスが入力されると、FF19のQ出力端子は
“L”レベルになり、FF20のQ出力端子が“H”レ
ベルになる。よって、初段37に送る最後から2番目の
シリアルデーターDs はFF29に読み込まれて、ドラ
イブ回路7に伝達される。FF20のQ出力の“H”レ
ベルはFF30のL入力端子に送られるだけでなく、終
了パルスとしてORゲート40の第2入力端子にも伝達
される。ORゲート40は第2入力端子に入力された
“H”レベルにより、FF21のデーター入力端子に
“H”レベル(第2レベル)を出力する。一方、次段
は、この時、ANDゲート76からパルスが出力されな
い為、FF12は、データー入力端子の“H”レベルを
読み込まず、ANDゲート14の第2入力端子は、
“L”レベルを保持し、クロックパルスCPの入力に禁
止がかかる。初段37に送る最後のクロックパルスCP
が入力されると、FF20のQ出力端子が“L”レベル
になり初段に送る最後のシリアルデーターDs は、FF
30にラッチされドライブ回路7へ出力される。又、ゲ
ート回路50を構成するORゲート40の第2入力端子
も“L”レベルになるが、FF21のQ出力は“H”レ
ベルとなるため、これがORゲート40の第1入力端子
に入力されることにより、ORゲート40の出力すなわ
ちFF21のD入力端子は“H”レベルを保持すること
になる。一方、このFF21の終了信号としての反転Q
出力(第1クロック制御信号)は“L”レベルとなり、
ANDゲート14の第1入力端子に入力されて、AND
ゲート14の出力を“L”レベルに固定する。つまり、
初段37はデーター生成回路から送られてくる初段分の
データー取り込み入力が終了すると直ちにクロックパル
スCPの入力に禁止がかかるので消費電流が、シフトレ
ジスター5やクロック制御回路3において全く流れなく
することが可能となる。又、FF21のQ出力が“H”
レベルになるとORゲート40によりFF21のD入力
端子は“H”レベルに保持されるが、FF21の反転Q
出力の“H”レベルから“L”レベルとなる変化が、伝
搬遅延により初段37に入力される最後のクロックパル
スの次のクロックパルスCPの立ち上がりより遅れて、
ANDゲート14の第1入力端子に伝達されると、AN
Dゲート14の出力に、初段における本来最後のシフト
クロックパルスCP後に、パルスが発生してしまう。し
かし、FF21はD入力端子の“H”レベルを読み込む
ので、ORゲート40の2入力のどちらかが“H”レベ
ルである期間は常に、FF21の終了信号としての反転
Q出力は“L”レベルに保持され“H”レベルに戻って
しまうことは無い。よって、確実にANDゲート14の
第1入力端子は“L”レベルとなり、クロックパルスC
Pの入力に禁止をかけることができる。
【0074】一方、次段74は、初段37の最後に入力
されたクロックパルスCPの後縁により、FF12は、
データー入力端子Dの“H”レベルを読み込んでQ出力
端子よりORゲート13の第2入力端子に出力する。こ
の“H”レベルにより、ORゲート13は、出力が
“H”になり、ANDゲート14の第2入力端子へ出力
する。ANDゲート14の第1入力端子は、FF21の
反転Q出力が入力されているが、このレベルは、すでに
ラッチパルスLPにより初期リセットされて“H”レベ
ルになっているので、ANDゲート14は、第3入力端
子に入力されるクロックパルスCPの入力禁止を解除す
る。よって初段37に伝送するクロックパルスCP終了
後の次段に入力する第1のクロックパルスCPからAN
Dゲート14、ANDゲート16を介して、FF26の
ラッチ入力端子に伝達され、次段74に送る初めのシリ
アルデーターDs がFF26に読み込まれて、ドライブ
回路7へ伝達される。また、次段の第1クロックパルス
により、FF15は、“L”レベルを読み込んでQ出力
は“L”レベルになり、FF17は、“H”レベルを読
み込んでQ出力が“H”レベルとなる。
【0075】以後、データー生成回路より送られてくる
クロックパルスCPとシリアルデーターDs は、次段7
4の内部において、初段37と同様にFF27〜30に
取り込まれていく。さらに次段74に伝達されるシリア
ルデーターの最後から、3番目のデーター伝送後、イネ
ーブル出力回路6のNORゲート22,23により構成
されるS−R・FFはセットされ、インバーター24を
介して“L”レベルとなったイネーブル信号が、3段目
のドライブ回路へ伝達される。さらに、次段74の最後
のシリアルデーター伝送後、FF21のQ出力が“H”
レベルとなると、初段37と同様に、ゲート回路50の
ORゲート40を通してFF21のD入力端子に“H”
レベルが伝達される。
【0076】一方、FF21の反転Q出力の“L”レベ
ルは、ANDゲート14の第1入力端子に伝達される
が、この“L”レベルが次段74の最終クロックパルス
の次のクロックパルスCPの立ち上がりよりも遅れる
と、ANDゲート14の出力に次段における本来最後の
シフトクロックパルス後にパルスが発生してしまう。し
かしフリップフロップ21は、D入力端子の“H”レベ
ルを読み込み反転Q出力を“L”レベルに保持するので
確実に、ANDゲート14の第1入力端子は“L”レベ
ルになり、クロックパルスCPの入力に禁止をかけるこ
とができる。よって消費電流が、シフトレジスター5、
クロック制御回路3において、まったく流れなくするこ
とが可能となる。
【0077】以後、3段目、4段目…等の次段も同様に
動作し、最後のシリアルデーターDs 伝送後、全てのド
ライバー(初段37、次段74等)のドライブ回路1の
ラッチ入力端子にラッチパルスLPが入力され、FF2
6〜30のデーター信号をラッチし、出力端子32〜3
6へ出力し一つの周期を終了する。
【0078】以下、伝搬遅延時間とクロックパルスCP
が確実に禁止できることとの関係について、図5(a)
及び(b)を用いて詳述する。なお、図1におけるOR
ゲート13の出力、すなわちANDゲート14の第2入
力端子のレベルが“H”となった後の動作は、初段3
7、次段74とも等しいため初段、次段の区別をせず、
クロックパルスCPの入力禁止に関して動作を説明す
る。
【0079】図5(a)及び(b)はそれぞれ1駆動回
路に入力される最後のクロックパルスCPが立上がった
後の動作を、クロックパルスCPが6MHz及び12M
Hzの場合について示している。
【0080】まず、クロックパルスCPが6MHzの場
合、図5(a)に示されるように、ラッチパルスLPに
よりFF21は初期リセットされているのでQ出力に
“L”レベル、反転Q出力に“H”レベルが出力されて
いる。この反転Q出力の“H”レベルがANDゲート1
4の第1入力端子に入力され、又、ANDゲート14の
第2入力端子には、上述したようにすでに“H”レベル
となっているため、ANDゲート14の出力は、AND
ゲート14の第3入力が出力される。
【0081】例えば今、最後のシリアルデーターDs が
データーラッチ30に取り込まれる直前であるとする
と、FF20のD入力は“L”レベル、Q出力は“H”
レベルとなっている。この“H”レベルが、ゲート回路
50を構成するORゲート40の第2入力端子に入力さ
れることにより、FF21のD入力は“H”レベルとな
っている。
【0082】この状態で、最後のクロックパルスCPが
入力されるとFF20のQ出力は“L”レベルを出力
し、また、FF21のQ出力は“H”レベルを、反転Q
出力は“L”レベルを出力する。FF21のQ出力の
“H”レベルは、ORゲート40の第1入力端子に入力
されることにより、FF21のD入力端子に“H”レベ
ルが入力されるので、FF20のQ出力が“L”レベル
になってもFF21のD入力端子は“H”レベルが保持
される。このFF21の反転Q出力の“L”レベルはA
NDゲート14の第1入力端子に伝達される。しかし、
ANDゲート14の第3入力端子から出力端子までと、
シフトクロックパルスの配線(配線とFF15,17〜
21の負荷容量による信号の遅れ)と、フリップフロッ
プ21のクロック入力端子に対する反転Q出力、及びF
F21のQ出力からANDゲート14の第1入力端子ま
での配線(配線と、ANDゲート14の負荷容量による
信号の遅れ)による信号伝搬遅延時間の総和は、約88
nsあるので、ANDゲート14の第1入力端子が
“L”レベルに固定される約5ns前にANDゲート1
4の第3入力端子が“H”レベルとなってしまう。(6
MHzの周期は約166.7nsであるが、デューテイ
50%のクロックパルスにおいて、“L”レベルの区間
は83nsである為。)すると、このクロックパルスC
Pの“H”レベルがANDゲート14を通して、FF1
5,17〜21のクロックパルス入力端子に伝達されて
しまうことになる。
【0083】そして、ANDゲート14の出力が“H”
になってから5ns後に、ANDゲート14の第1入力
端子に入力される“L”レベルにより、ANDゲート1
4の出力は“L”レベルとなる。以上の説明からわかる
様にANDゲート14の出力には、5NS幅のヒゲの様
なパルスが発生することになる。このヒゲの様なパルス
は、FF15,17〜21のクロック入力端子に入力さ
れるが、FF15,17〜20のD入力はすべて“L”
レベルである為、たとえFF15,17〜20がD入力
端子のレベルを読み込んだとしてもQ出力はすべて
“L”レベルのままである。又、FF21のD入力に
は、上記したように、FF21のQ出力の“H”レベル
がORゲート40を通して伝達されている為、たとえF
F21がD入力端子のレベルを読み込んだとしてもQ出
力は“H”、反転Q出力は“L”のままである。よっ
て、この駆動回路に入力されるクロックパルスの周波数
が6MHz程度まで速くなってもFF15,17〜21
は正常に動作し、データーラッチ回路1のFF26〜3
0は、正常な値(レベル)を保持する。これがドライブ
回路7を通して出力32〜36へ出力される為、出力デ
ーターは正常な値が得られる。又、FF21の反転Q出
力も“L”レベルのまま変化はないため第1クロック入
力制御信号により、カスケード接続された駆動回路に対
して次にラッチパルスLPが入力されるまで、ANDゲ
ート14の出力は確実に“L”レベルに固定され、クロ
ックパルスCP入力に禁止がかかる。この状態におい
て、例えば、動作時の消費電流がロジック側の電源を5
V、LCドライブ側の電源を40Vとした時、LCDを
負荷として接続しない状態で、又クロックパルスの周波
数が約3MHzで、クロックパルスを受け付ける状態
(第1クロック入力制御信号の“L”レベルにより、A
NDゲート14の出力の、クロックパルスが禁止されな
い状態)で約5mAあり、クロックパルスを受け付けな
い状態(クロックパルスが禁止された状態)で約2mA
であったとすると、これと同条件でクロックパルスの周
波数が、約6MHzになるとクロックパルスを受け付け
る状態(クロックパルスが禁止されない状態)において
前述したように約10mAとなり、クロックパルスを受
け付けない状態(クロックパルスが禁止される状態)で
約4mAとなって、低消費電流化が可能となる。
【0084】次に、クロックパルスの周波数が12MH
z程度となった場合について図5(b)を用いて説明す
る。この場合、1駆動回路に入力される最後のクロック
パルスの入力が、ANDゲート14の第3入力端子に入
力されてから、約88ns後にANDゲート14の第1
入力端子に“L”レベルが伝達されるという動作はクロ
ックパルスの周波数が約6MHzの場合と同様である。
しかし、12MHzの周期は約83nsである為、クロ
ックパルスCPの“L”レベルの区間は約42nsとな
るので、FF21の反転Q出力(“L”レベル)により
ANDゲート14の出力が“L”レベルに固定される前
に、ANDゲート14の出力は、その駆動回路に入力さ
れる最後のクロックパルスCPの出力後に、さらに約2
NS幅のパルスが1つ出力される。しかし、この場合も
クロックパルスの周波数が、約6MHzの場合と同様に
FF21のD入力には、FF21のQ出力の“H”レベ
ルがORゲート40を通して伝達されている為、たとえ
FF21がD入力端子のレベルを読み込んでも、Q出力
は“H”、反転Q出力は“L”のままである。よって、
クロックパルスが12MHz程度まで速くなっても、F
F15,17〜21は正常に動作し、ANDゲート14
の出力は確実に“L”レベルに固定され、クロックパル
スCP入力に禁止がかかる。この場合においては、クロ
ックパルスが約6MHzの場合と同条件で、クロックパ
ルスの周波数のみが12MHzとなったとすると、クロ
ックパルスを受付ける状態では、約20mAの消費電流
となり、クロックパルスを受け付けない状態において、
約8mAとなって、低消費電流化が可能となる。
【0085】以上の説明から明らかな様に最後のクロッ
クパルスCPが入力された後、FF21の反転Q出力に
よるクロックパルスの入力禁止が遅れて、多数(例えば
2パルス以上)のパルスがFF15,17〜21に入力
されても正常に動作して、ANDゲート14の出力は確
実に“L”レベルに固定されクロックパルスCP入力に
禁止がかかる事は明白であり、図1で示した回路の第1
クロック制御信号のタイミングでは駆動回路の最高動作
周波数が決定されず、他の要因(例えば、シフトレジス
ター5を構成するFF15,17〜21)で決定される
最高動作周波数まで周波数を高くでき、又多数カスケー
ド接続された場合、大幅な消費電力の低減化がはかれ
る。
【0086】以上で、本発明を使用した第1の実施例の
説明を終了するが、本文中で述べたシフトレジスター5
を構成するデーターFF15,17〜21は、クロック
パルスCPの立ち上がりで動作する場合も可能である。
しかしクロックに対する動作エッジが変わるだけなの
で、説明を省略する。
【0087】本発明の第1の実施例において、ゲート回
路50をORゲート40で構成した場合を述べたが、リ
ード回路50にNORゲートを使用しても同様の効果が
得られる。この例を第2の実施例として図6に示す。図
6は、シフトレジスター5の一部分及びゲート回路50
のみを抜粋したものであり、他の部分は、図1と同じ
為、図を省略している。第1の実施例と異なり、FF2
1aに入力されるラッチパルスは、セット入力に入力さ
れる。ゲート回路50を構成するNORゲート40aは
第1入力端子にはFF21aの反転Q出力、第2入力端
子には、FF20のQ出力が接続され、NORゲート4
0aの出力は、FF21aのD入力端子に入力されてい
る。他の結線は、図1と同様である。これは、FF21
aに入力されるラッチパルスがセット入力に入力され、
D入力端子に入力される論理レベルが第1の実施例と逆
になっていることにより、FF21のQ出力と反転Q出
力のレベルが第1の実施例と逆になるだけであるので、
同一の動作をすることは明白である。
【0088】又ゲート回路50に、NANDゲート40
bを使用した第3の実施例を図7に示す。図7は、シフ
トレジスター5及びゲート回路50のみを抜粋したもの
であり、他の部分については図1と同様の為、図を省略
している。NANDゲート40bの第1入力端子には、
FF21の反転Q出力、第2入力端子には、FF20の
反転Q出力が接続され、NANDゲート40bの出力
は、FF21のD入力端子に接続されており、他の結線
については図1と同じである。これは、図1のORゲー
ト40の部分について論理変換を行ないNANDゲート
40bで構成したにすぎない為、同様の効果が得られる
ことは明白である。
【0089】次に、FF26〜30にL入力端子が
“L”レベルとなった時にシリアルデーターDs を読み
込むタイプのデーターラッチを使用し、ゲート回路50
をANDゲート40cで構成した第4の実施例を図8に
示す。図8は、シフトレジスター5、データーラッチ回
路1及びゲート回路50のみを抜粋したものであり、他
の部分は、図1と同じ為、図を省略している。FF15
cのD入力端子には、VDD(“H”レベル)が接続さ
れ、NANDゲート16cの第1入力端子には、FF1
5cの反転Q出力、第2入力端子には、ANDゲート1
4出力が接続されており、バッファーA3を介して入力
されるラッチパルスLPは、FF15cのリセット入
力、FF17c〜21cのセット入力へ接続される。又
ゲート回路50を構成するANDゲート40c第1入力
端子には、FF21cのQ出力、第2入力端子には、F
F20cのQ出力が接続され、FF21cのQ出力はA
NDゲート14の第1入力端子へ接続されており、他の
配線は、図1と同様である。この場合、ラッチパルスL
Pが入力されることによりFF15cはリセットされ、
FF17c〜21cはセットされる。各部の詳しい動作
は省略するが今、最後のシリアル・データーDs がデー
ターラッチ30cに取り込まれる直前であるとすると、
FF20cのD入力は“H”レベル、Q出力は、“L”
レベルとなっている。この“L”レベルがゲート回路5
0を構成するANDゲート40cの第2入力端子に入力
されることにより、FF21のD入力は、“L”レベル
(第2レベル)となっている。この状態で、最後のクロ
ックパルスCPが入力されると、FF20cのQ出力は
“H”レベルを出力し、FF21のQ出力は“L”レベ
ルを出力する。この“L”レベルがゲート回路50を構
成するANDゲート40cの第1入力端子に入力される
ことにより、FF21cのD入力端子に“L”レベルが
入力される為、FF20cのQ出力が“H”レベルにな
ってもFF21cD入力端子は“L”レベルが保持され
ることによりQ出力も“L”レベルに保持される。よっ
てこのFF21cのQ出力の“L”レベルがANDゲー
ト14の第1入力端子に入力され、出力を“L”レベル
に固定するので、第1の実施例と同様の効果が得られる
のは明白である。(この第4の実施例において、シフト
レジスター5を構成する要素16cにNANDゲートを
用いたがFF26cのラッチ入力信号が“L”レベルに
なるのを防ぐ目的で使用しているだけであり、FF26
c〜30cにクロック入力の立ち上りエッジで動作する
データーFFを使用する場合は、NANDゲート16c
は不要である。)又、第1クロック制御信号が“H”レ
ベルでクロック制御回路3に禁止がかかる場合を、クロ
ック制御回路3を構成するANDゲート14の代りにO
Rゲート14dで構成した例を図9に示す。図9は、図
1におけるシフトレジスター5の一部分、ゲート回路5
0、及び、クロック制御回路3の一部分のみを抜粋した
ものである。ORゲート14dの第1入力端子には、F
F21のQ出力、第2入力端子には、ORゲート13の
出力をインバーター41を通して接続してあり、第3入
力端子にはクロックパルスCPが入力されている。他の
部分の配線は、図1と同様である。この例は、FF21
のQ出力が“H”レベルとなり、この“H”レベルがO
Rゲート14dの第1入力端子に入力される事により、
ORゲート14dの出力が“H”レベルに固定されシフ
トパルスの出力が禁止されるだけであり、第1の実施例
と同一の動作となることは明白である。
【0090】以下、同様にして、類似の実施例も考えら
れるが省略する。また、実施例の説明ではシリアルデー
ターが1bit の場合について説明したが2bit 、4bit
等についても適用可能であることは言うまでもない。さ
らに、外部から入力され終了信号に応答して入力が禁止
される信号として、クロックパルスについて説明した
が、シリアルに入力される駆動データー等の入力を禁止
する終了信号として、また、クロックパルス及び駆動デ
ーター共に入力を禁止する終了信号としても適用可能で
ある。
【0091】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
LCD等の大画面化に伴ない、データー転送のクロック
パルスCPが高速になり、その周期が短くなったとして
も、カスケード接続した駆動回路中のデーター取り込み
中の各々の駆動回路において、データー取り込み終了
後、から次にこの駆動回路が出力すべきデーターの取り
込みを開始するまで、この駆動回路に関して、シフトレ
ジスターへのクロック入力を確実に禁止することによ
り、システム全体の大幅な低消費電力化が可能となる。
この効果は表1に示したように、4μm程度のC−MO
Sで構成した駆動回路16個をカスケード接続した場合
の消費電流からも理解できる。
【0092】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を説明するための駆動回路の
回路図。
【図2】図1に示した回路各部の動作波形図。
【図3】従来回路の回路図。
【図4】図3に示した回路の動作波形図。
【図5】伝搬遅延を考慮した動作波形図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す部分回路図。
【図7】本発明の第3の実施例を示す部分回路図。
【図8】本発明の第4の実施例を示す部分回路図。
【図9】本発明の第5の実施例を示す部分回路図。
【符号の説明】
1 データーラッチ回路 2 初段/次段判定回路 3 クロック制御回路 4 イネーブルラッチ回路 5 シフトレジスター 6 イネーブル信号出力回路 7 ラッチ付きドライブ回路 8 カウント回路 50 ゲート回路 Lp ラッチパルス Ds シリアルデーター Cp クロックパルス 15,21a,17c〜21c セット付きデーター
FF 9,10,12,17〜21,75,15c リセッ
ト付きデーターフリップフロップ 26〜30,26c〜30c データーラッチFF 14,16,76,40c ANDゲート 13,40,14 ORゲート A1,A2,A3 バッファー A4,24,41 インバーター 22,23,40a NORゲート 37 初段LCDドライバー 74 次段LCDドライバー 40b NANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 G09G 3/04 G09G 3/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動データがシリアルに入力されるデー
    タ入力端子と、複数のラッチ手段から構成され前記駆動
    データを順次ラッチしてパラレルに出力するデータラッ
    チ回路と、前記ラッチ手段をラッチ可能状態にするラッ
    チ信号をクロックパルに応答して前記複数のラッチ手段
    に順番に出力する複数の第1フリップフロップと前記複
    数のラッチ手段へのラッチ信号出力が終了した後終了信
    号を出力する第2フリップフロップと前記複数のラッチ
    手段へのラッチ信号出力の終了に伴って所定の前記第1
    フリップフロップから出力され終了パルス及び前記第
    2フリップフロップからの出力信号を入力とし論理演算
    をとることによりこの論理演算により得られた信号を前
    記第2フリップフロップへ出力するゲート回路とを有す
    るシフトレジスターと、前記終了信号を入力とし前記終
    了信号に応答して外部から入力される前記駆動データ
    入力を禁止する禁止回路とを備えてなることを特徴とす
    る駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記禁止回路は前記クロックパルスの前
    シフトレジスターへの入力も禁止する請求項1記載の
    半導体記憶装置。
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