JP3255094B2 - クリーンルームを有する工場における生産領域拡張方法 - Google Patents

クリーンルームを有する工場における生産領域拡張方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム機
能を順次拡張しつつ、生産領域を拡大する方法に関し、
特にクリーンルームの増減に応じて空調規模をそれに見
合った規模とすることで、省エネルギー化を図る方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工場など高度な清浄空間を必
要とする工場には、クリーンルームが設けられている。
このようなクリーンルームを備えた工場における生産領
域の拡張方法の従来技術として、例えば特開平6−30
7108号公報に示す技術がある。
【0003】この公報に記載された技術は、初期生産段
階において、初期生産領域と、初期非生産領域とを暫定
的な隔壁によって仕切り、初期生産段階を終え、拡張生
産時期に入った時点で、非生産領域に必要な生産設備を
増設した上で、前記暫定的な隔壁を撤去し、生産領域と
なるクリーンルーム領域を広げる方法である。
【0004】この方法は、予め将来の需要を見越して工
場の建屋規模を大きく作っておき、市場などのニーズに
応じて小規模生産から生産を開始し、需要の拡大に伴っ
て工場内設備および空調空間を拡張していく方式である
ため、拡張工事によるライン停止時間が最少となり、拡
張性が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来方法にあっては、クリーンルームの空調系におい
て、通常は天井裏が使用されるプレナム(サプライ)チ
ャンバーについては、初期生産領域であっても拡張後の
領域まで使用していた。周知のようにクリーンルームの
ような空調設備はイニシァルコスト、ランニングコスト
とも高価であるため、以上のような使用形態では、空調
エネルギーを過大に必要とし、無駄となっているほか、
非生産領域には十分な管理が行届かないことから、レタ
ン空気の清浄度低下の原因ともなっていた。
【0006】本発明は、以上の課題を解決するものであ
り、その目的は、初期生産時点ではその領域に見合った
規模の空調とし、生産領域拡大に伴い、空調規模も拡大
していくことで、省エネルギー化を図ることのできるク
リーンルームを有する工場における生産領域拡張方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、生産初期段階において、初期生産領域
と、初期非生産領域とを床下および天井裏を含めて暫定
的な隔壁で仕切り、クリーンルームの空調系統における
天井裏のサプライチャンバを初期生産領域のみとし、初
期生産段階を終えた時点で、初期非生産領域の一部ない
し全てに生産に必要な設備を設置した上で、前記暫定的
な隔壁を撤去ないしは一部を開口させて初期生産領域と
初期非生産領域とを連通することを特徴とするものであ
る。したがって、本発明方法にあっては、生産規模と空
調規模とを調和しつつ生産領域を拡張できる。
【0008】また、本発明方法では、前記暫定的隔壁を
二重壁とし、この二重壁を通じて床下レタンスペースと
天井裏のサプライチャンバとを連通させることが望まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は本発明方法の生産領域拡張手順を示
すものであり、工場建屋1の内部は田の字型に交叉する
廊下2によって予め四つの区画に仕切られた平面形状と
なっている。
【0011】この建屋1の生産初期段階(例えば半年
後)においては、(a)に示すように、建屋1の中心、
すなわち廊下2同士が交叉する位置の周囲に、各区画内
に初期生産領域3が構築される。
【0012】初期生産領域3と初期非生産領域4とは、
ユニットパネル式の暫定的な隔壁5によって仕切られ
る。また、符号6は生産領域3内に設置された生産設
備、符号7は生産領域4と廊下2とを結ぶドアである。
【0013】そして、生産開始から一年後ないし二年後
には、(b),(c)に示すように、生産領域3は順次
拡張し、それに伴い、必要な生産設備6が導入されると
ともに、暫定的隔壁5もその拡張形状に応じた仕切配置
となり、ドア7の数も増す。
【0014】さらに三年後には(d)に示すように、建
屋1の各区画全体が生産領域となり、フル操業となるよ
うに計画されている。
【0015】前記隔壁5は、初期状態においては、図2
に断面して示すように、生産領域3および非生産領域4
の床下空間3a,4aおよび天井裏空間3b,4bも仕
切っている。そして、生産領域3の室内における壁面は
二重となっていて、レタンスペースである床下空間3a
と、サプライチャンバである天井裏空間3b間を連通さ
せ、床下空間3aからの空調空気を室内天井に設けたフ
ィルタ8を通じて室内に循環させている。
【0016】また、図3(a)に示すように天井裏空間
3bに隔壁5を貫通して配管されるダクト9は、ユニッ
ト塞ぎパネル10により、非生産領域4側の天井裏空間
4bと気密に仕切られる。
【0017】同様にして、(b)に示すように、隔壁5
を貫通して配管されるパイプ11もユニット塞ぎパネル
12により非生産領域4側の床下空間4aと気密に仕切
られ、これらによって空調空気は、生産領域3のみ空調
空気が循環され、建屋外などに設置される図示しない空
調ユニットも、それに応じた空調負荷のものが使用され
る。
【0018】次に、前記生産領域3の拡張時における工
事手順について、図3を用いて説明する。まず、(a)
は初期状態を示している。この状態から生産領域3の外
側には(b)に示すように拡張生産領域3’と非生産領
域4とを隔壁5によって仕切られる。以上の工事は、生
産領域3内で作業を続行しながらこれと並行して行うこ
とができる。
【0019】次いで(c)に示すように、その仕切られ
た内部に生産設備6の搬入、据付けを行うとともに、天
井面にフィルタ8を配置する。もちろん、ダクト、パイ
プなどの配管類もそれぞれの天井裏および床下に通す。
この時点では生産領域3と拡張生産領域3’との間には
隔壁5が配置され、両者は気密に仕切られたままであ
る。また、空調ユニットの増設が必要ならば、その増設
工事も並行して行われる。
【0020】増設工事後、拡張生産領域3’内の空調環
境の清浄度が生産領域3の清浄度まで上がった時点で、
(d)に示すごとく、両者を仕切る隔壁5を撤去すれ
ば、生産領域3が拡張することになる。
【0021】以上の各種工事は、生産の妨げを行うこと
なくできるが、隔壁5の撤去工事だけは、工場が生産停
止する時間帯である夜間、あるいは24時間操業である
場合には、休日のみに特定されることが望ましい。但
し、その解体工事はユニット式の隔壁5を解体する工事
なので、短時間のうちに行うことができる。
【0022】また、新たに拡張された生産領域3内で、
必要に応じて区画が必要な箇所は、間仕切りとして隔壁
5を残し、作業形態が互いに連通する空間を必要とする
箇所のみ全部、またはその一部を取外せばよい。
【0023】なお、以上の実施の形態では、建屋1が田
の字型平面設計であるため、その内部中心から、外側四
方に向けて順次生産領域を拡張する説明としたが、建屋
平面の設計形態に応じて、拡張方向を建屋の一方から他
方へと順次拡張する方法も採用できることはも勿論であ
り、この場合には一方向なので仕切り変更工事が容易と
なる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による生産領域拡張方法にあっては、初期生産時点で
はその領域に見合った規模の空調とし、生産領域拡大に
伴い、空調規模も拡大していくため、生産規模と空調規
模とを調和しつつ生産領域を拡張でき、省エネルギー化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明方法の一実施の形態に
おける拡張手順を示す平面説明図である。
【図2】図1(a)におけるA−A線の断面説明図であ
る。
【図3】(a),(b)は図2のB部およびC部拡大図
である。
【図4】(a)〜(d)は拡張時における施工手順を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1 建屋 2 廊下 3 (初期)生産領域 4 (初期)非生産領域 5 隔壁 6 生産設備 8 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 5/02 F24F 7/06 E04G 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産初期段階において、初期生産領域
    と、初期非生産領域とを床下および天井裏を含めて暫定
    的なユニット式の隔壁で仕切り、 クリーンルームの空調系統における天井裏のサプライチ
    ャンバを初期生産領域のみとし、 初期生産段階を終えた時点で、初期非生産領域の一部な
    いし全てに生産に必要な設備を設置した上で、前記暫定
    的な隔壁を撤去ないしは一部を開口させて初期生産領域
    と初期非生産領域とを連通することを特徴とするクリー
    ンルームを有する工場における生産領域拡張方法。
  2. 【請求項2】 前記暫定的隔壁を二重壁とし、この二重
    壁を通じて床下のレタンスペースと天井裏のサプライチ
    ャンバとを連通させたことを特徴とする請求項1に記載
    のクリーンルームを有する工場における生産領域拡張方
    法。
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DK174537B1 (da) * 2000-11-17 2003-05-19 L Hammerich & Co As System og fremgangsmåde til klimakontrol i et rum, et loft til brug herved samt en fremgangsmåde til installation heraf
JP4971006B2 (ja) * 2007-03-30 2012-07-11 安藤建設株式会社 クリーンルームの改築方法及び改築用仮設設備

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