JP3254679B2 - コンタクトレンズおよびその製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズおよびその製造方法

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JP3254679B2
JP3254679B2 JP50880093A JP50880093A JP3254679B2 JP 3254679 B2 JP3254679 B2 JP 3254679B2 JP 50880093 A JP50880093 A JP 50880093A JP 50880093 A JP50880093 A JP 50880093A JP 3254679 B2 JP3254679 B2 JP 3254679B2
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phenyl
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graft
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浩史 木口
拓 青山
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、コンタクトレンズに関し、特に濡れ性と装
用感に優れるハードコンタクトレンズに関する。
背景技術 コンタクトレンズ基材にはメタクリレート(シリコ
ン、フッ素を含まない)が一般的であるが、加えてシロ
キサニルメタクリレート(フッ素を含まない)系、フマ
レート系および含フッ素系コンタクトレンズ基材は一般
に高酸素透過性コンタクトレンズとして公知である。例
えば特開昭62−294201に記載されたフルオロアルキルメ
タクリレートを含むコンタクトレンズ基材は特に酸素透
過性の優れた材料であることが知られている。しかしこ
れら高酸素透過性コンタクトレンズは、基材表面の水濡
れ性が悪く、装用時に渇き感を覚えるため装用感が悪い
という欠点を有していた。
コンタクトレンズ装用時の異物感を減少させて装用感
を向上させるには、角膜とレンズ表面とのなじみを良く
することが重要である。具体的な方法としては、コンタ
クトレンズ表面に親水性モノマーをグラフト重合するこ
とにより、レンズ表面の濡れ性を向上させることがあげ
られる。従来、レンズ表面を常圧あるいは減圧下で放電
処理した後、親水性モノマーのみをコンタクトレンズ基
材と接触させてグラフト重合を行なっていた。しかし、
こうした従来の重合法ではグラフトポリマーとレンズ基
材との密着力が弱く、指などでこすると導入したグラフ
トポリマーが比較的簡単にはげ落ちてしまい、グラフト
前の濡れ性に戻ってしまうという欠点を有していた。
そこで本発明はこの問題点を解決するもので、その主
たる目的とするところは、装用感の良い高酵素透過性コ
ンタクトレンズを提供することおよびレンズ基材とグラ
フトポリマーとの密着強度を向上させた耐摩耗性の高い
コンタクトレンズおよびその製造方法を提供することに
ある。
また本発明では、レンズ基材とグラフトポリマーとの
密着強度を向上させるために用いた手段によって新たに
発生する問題点についても、これを解決する方法を提供
する。
発明の開示 上記課題を解決するために本発明のコンタクトレンズ
は、次の一般式で表されるアクリル酸またはメタクリル
酸のシロキシ置換エステル( ただし、R=CH3またはH; X=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; Y=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R4=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; m=1〜3; n=1〜5; p=1〜3; )、次の一般式で表される20個より多くないフッ素原子
を有するアクリル酸またはメタクリル酸のフルオロアル
キル置換体( ただし、R=CH3またはH; A=H、シクロヘキシル、フェニルまたはRf; Rf=ポリフルオロアルキル基またはペンタフルオロフ
ェニル基; )、次の一般式で表されるアクリル酸またはメタクリル
酸のポリフルオロアルキルシロキシ置換エステル( ただしR=CH3またはH; Rf=C1〜C4のフルオロアルキル基; l=1〜4; m=0、1または2; n=1〜3; )、次の一般式で表されるアクリル(メタクリル)オキ
シアルキルシラノール( ただし、R=CH3またはH; X,Y=C1〜C6のアルキル;フェニルまたはZ; m=1〜3; n=1〜5; p=1〜3; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; )、次の一般式で表されるポリアクリル(メタクリル)
オキシアルキルポリシロキサン( ただしR=CH3またはH; m=0〜3; n=1〜5; X=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; Y=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; p=1〜3; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル )、次の一般式で表されるフッ素含有シロキサニルメタ
クリレート( l=1〜3; m=1〜10; n=1〜3; k=1〜3; )、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル酸または
メタクリル酸エステル系モノマー Rf=少なくとも3個のフッ素原子が結合した酸素原子
を含んでいてもよいC1〜C30のフルオロアルキル基; R1=CH3またはH; R2=C1〜C30のフッ素原子または酸素原子を含有して
いてもよいアルキル基; )、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル酸または
メタクリル酸エステル系モノマー( Rf=少なくとも3個のフッ素原子が結合した酸素原子
を含んでいてもよいC1〜C30のフルオロアルキル基; R1=CH3またはH; R2=C1〜C30のフッ素原子または酸素原子を含有して
いてもよいアルキル基; )、次の一般式で表される含フッ素ジアクリレートまた
はジメタクリレート系モノマー( R1、R2=CH3またはH; l=2〜4; p、q=1または2; m、nはそれぞれそれらの合計が1〜20の範囲にある
整数; )および次の一般式で表わされるフッ素含有環状オレフ
ィン( A=H、Fまたはアルキル基; B=H、Fまたはアルキル基; C=H、Fまたはアルキル基; D=Fまたは少なくとも1個のフッ素原子が結合した
酸素原子を含有していてもよいC1〜C30のフルオロアル
キル基; n=0、1または2; )のうち、少なくともいずれか一つを含有する共重合物
であるアクリル酸またはメタクリル酸のエステル化合物
から成る群より選ばれるコンタクトレンズ基材におい
て、該レンズ基材表面に親水性モノマーをグラフト重合
することを特徴とする。
また、レンズ表面に親水性モノマーをグラフト重合し
たコンタクトレンズにおいて、導入したグラフトポリマ
ー鎖間が架橋されてなることを特徴とする。
また、前記ポリマー鎖間の架橋形成法として、架橋剤
を用いることを特徴とする。
さらに、前記ポリマー鎖間の架橋形成法として、水素
結合を用いることを特徴とする。
加えて、前記架橋剤がN,N'−メチレンビスアクリルア
ミドからなることを特徴とし、少なくともアクリルアミ
ド、N,N'−メチレンビスアクリルアミドおよび水より成
る前記親水性モノマー水溶液における前記N,N'−メチレ
ンビスアクリルアミドの濃度を10wt%以下にすることを
特徴とする。
また、前記グラフトポリマーがアクリルアミドおよび
N,N'−メチレンビスアクリルアミドからなり、水素結合
の形成体がアクリル酸からなることを特徴とする。
さらに、前記レンズ基材が次の一般式で表されるアク
リル酸またはメタクリル酸のシロキシ置換エステル( ただし、R=CH3またはH; X=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; Y=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R4=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; m=1〜3; n=1〜5; p=1〜3; )、次の一般式で表される20個より多くないフッ素原子
を有するアクリル酸またはメタクリル酸のフルオロアル
キル置換体( ただし、R=CH3またはH; A=H、シクロヘキシル、フェニルまたはRf; Rf=ポリフルオロアルキル基またはペンタフルオロフ
ェニル基; )、次の一般式で表されるアクリル酸またはメタクリル
酸のポリフルオロアルキルシロキシ置換エステル( ただしR=CH3またはH; Rf=C1〜C4のフルオロアルキル基; l=1〜4; m=0、1または2; n=1〜3; )、次の一般式で表されるアクリル(メタクリル)オキ
シアルキルシラノール( ただし、R=CH3またはH; X,Y=C1〜C6のアルキル;フェニルまたはZ; m=1〜3; n=1〜5; p=1〜3; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; )、次の一般式で表されるポリアクリル(メタクリル)
オキシアルキルポリシロキサン( ただしR=CH3またはH; m=0〜3; n=1〜5; X=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; Y=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルま
たはZ; p=1〜3; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
ル )、次の一般式で表されるフッ素含有シロキサニルメタ
クリレート( l=1〜3; m=1〜10; n=1〜3; k=1〜3; )、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル酸または
メタクリル酸エステル系モノマー( Rf=少なくとも3個のフッ素原子が結合した酸素原子
を含んでいてもよいC1〜C30のフルオロアルキル基; R1=CH3またはH; R2=C1〜C30のフッ素原子または酸素原子を含有して
いてもよいアルキル基; )、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル酸または
メタクリル酸エステル系モノマー( Rf=少なくとも3個のフッ素原子が結合した酸素原子
を含んでいてもよいC1〜C30のフルオロアルキル基; R1=CH3またはH; R2=C1〜C30のフッ素原子または酸素原子を含有して
いてもよいアルキル基; )、次の一般式で表される含フッ素ジアクリレートまた
はジメタクリレート系モノマー( R1、R2=CH3またはH; l=2〜4; p、q=1または2; m、nはそれぞれそれらの合計が1〜20の範囲にある
整数; )、および次の一般式で表わされるフッ素含有環状オレ
フィン( A=H、Fまたはアルキル基; B=H、Fまたはアルキル基; C=H、Fまたはアルキル基; D=Fまたは少なくとも1個のフッ素原子が結合した
酸素原子を含有していてもよいC1〜C30のフルオロアル
キル基; n=0、1または2; )のうち、少なくともいずれか一つを含有する共重合物
であるアクリル酸またはメタクリル酸のエステル化合物
から成る群より選ばれたことを特徴とする。
また、前記レンズ基材が少なくともアルキルメタクリ
レートと、アルキルフマレート・フルオロアルキルフマ
レートおよびシロキサニルフマレート( 式中、A、A'はC1〜C5のアルキル基またはD基からな
る群より選ばれ、Dは構造式 をもつ基である。式中XおよびYはC1〜C5のアルキル基
およびZ基からなる群から選ばれ、Zは構造式 をもつ基であり、BはC1〜C5のアルキル基を示す。
k,l,m,nは0,又は正の整数を示す。
)との共重物であるメタクリル酸およびフマル酸のエス
テル化合物のポリマーを原材料とすることを特徴とす
る。
加えて、前記グラフト重合を重合系に揺動を与えなが
ら行うことを特徴とし、コンタクトレンズ基材を保護治
具に収納しこれを重合容器内に収めた後グラフト重合す
ることを特徴とし、前記保護治具の表面硬度が基材の該
表面硬度よりも小さいことを特徴とする。
なお、上記一般式で表される代表的な化合物として以
下のものがあげられる。
フルオロブチルヘキサメチルトリシロキサニルメタク
リレート トリフルオロエチルメタクリレート トリフルオロプロピルテトラメチルジシロキサニルメ
チルメタクリレート さらに、代表的なフマル酸のエステル化合物には以下
のものがあげられる。
ジメチルフマレート ビス(ペンタメチルジシロキサニルメチル)フマレー
ビス(トリフルオロエチル)フマレート 以上、本発明の開示を述べたが、これにより発現する
効果について作用を併せて以下に説明する。
一般に高酸素透過性コンタクトレンズは表面濡れ性に
乏しい。そこでレンズ基材の表面に親水性のモノマーを
グラフト重合することにより、酸素透過性に優れしかも
眼になじみ易く装用感の良いコンタクトレンズが登場す
る。
また、もともと水濡れ性の小さい高酸素透過性コンタ
クトレンズ、中でも特に含フッ素系のレンズは親水性の
グラフトポリマーとは密着強度が弱い。上述のようにモ
ノマー溶液に架橋剤を添加すること等により、基材表面
にグラフトされたグラフトポリマーが、近接したポリマ
ー同士橋掛け構造をとる。外部よりグラフト表面に機械
的な応力が加わった際、橋掛け構造を通じて外部応力が
ポリマー鎖間で分散されるので耐擦性を向上させること
ができる。しかしながら、グラフト重合処理時のモノマ
ー溶液に架橋剤等を添加するということは、溶液の組成
が多成分より構成されることを意味する。この時、本発
明に示したように、重合系に揺動を与えれば、溶液成分
の均質性を向上させることができるので、これにより得
られたグラフト表面は均一な橋掛け構造を有することが
できる。従って耐摩耗性に関していえば、基材表面にお
けるグラフト膜の密着強度の面内における均一性が良好
なものとなる。また光学的には、屈折異常領域のない、
透過率の優れた表面処理状態となる。
重合系に揺動を与えると、基材が容器内でランダムに
運動するため、基材と容器壁とが接触した際に基材中に
欠損や傷を生じることがある。特に、グラフト重合時間
を長く要する基材については容器壁との接触回数が多く
なるので傷を生じやすい。そこで本発明の如く基材を保
護治具に収めれば、重合処理時の基材の運動範囲が狭い
領域に限定されるので基材と容器壁との接触を防ぐこと
ができ、従って基材に欠損や傷は生じない。また、特定
の基材を選択することによって同様の効果を得ることが
できる。例えばグラフト重合は放電処理により基材表面
に生成した過酸化物をモノマー溶液中で分解させること
により開始されるが、この時のグラフト重合速度は基材
表面の過酸化物生成量が多いほど早い。一方、過酸化物
生成量は基材の組成によって特徴的である。従って多量
の過酸化物を生成するようなレンズ基材を被グラフト基
材として選択することにより重合時間を短くすることが
できる。この場合、重合中のレンズと容器壁との接触回
数は少なくなるので、従って基材の傷等の問題点は解決
される。さらに、重合時間が短いということは加熱して
重合する場合基材の熱変形および変質を防止できるとい
う点で有効である。
図面の簡単な説明 図1は、本発明のコンタクトレンズ基材保護治具を示
す図である。図2は、本発明の固定式保護治具の断面図
であり、各符号はそれぞれ以下の物を示す。
1 保護治具 2 コンタクトレンズ基材 3 重合容器 4 Oリング 発明を実施するための最良の形態 本発明をより詳細に記述するために、以下の実施例に
従ってこれを説明する。
(実施例1) γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(トリメチル
シロキシ)シラン48wt%、2,2,2−トリフルオロエチル
メタクリレート19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオ
キシプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシ
ロキシ)ジシロキサン8wt%、ビス(トリメチルシロキ
シ)−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール7wt
%、メタクリル酸10wt%、メチルメタクリレート1wt
%、エチレングリコールジメタクリレート7wt%、2,2′
−アゾビス(2,4−イソブチロニトリル)(ただし、重
合開始剤として)0.25wt%の共重合物よりなり、切削研
磨法によりレンズ形状に加工したコンタクトレンズ基材
(直径約8mm、厚さ約0.1mm)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60へルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、レンズ
基材をしばらく空気中にさらし、試験管に入れた。
アクリルアミドとN,N'−メチレンビスアクリルアミド
を水に溶解し、モノマー水溶液とした。その際、表1に
従って各成分の重量比を変えた6種類の水溶液を用意し
た。各々の水溶液を3.0mlずつ試験管に分散してレンズ
基材全体がモノマー水溶液に浸るようにした。窒素ガス
置換後、減圧封管した。試験管を80℃の恒温槽中に60分
置き、レンズ基材表面にモノマーをグラフト重合した
(表1、試料No.1〜6)。
また、従来法との比較のため、架橋剤未添加の40wt%
アクリルアミドモノマー水溶液を用いた試料を作製した
(表1、比較例1〜6)。この時の重合条件は、表1、
試料No.1〜6の時と全く同様であった。
グラフト処理後のレンズについて、可視光(480nm)
での透過率を測定し、レンズの白濁具合いを評価した。
この結果を表1に掲げる。
引き続き、透過率の高かった白濁のないレンズ(表
1、試料No.1〜4と同じもの)について、それぞれ耐摩
耗性を確認する試験を行った。
まず、洗剤をまぶした掌で1000往復こすり洗いをし
た。次に、こすり後のレンズ表面の接触角を測定し、あ
らかじめ記録しておいたこすり前の接触角との差をみる
ことにより、グラフトポリマーの剥離具合いを評価し
た。
比較のために架橋剤を添加しない40wt%アクリルアミ
ド水溶液系でのグラフト処理品(表1、比較例1〜6と
同じもの)について表2、試料No.1〜4と同様の操作を
行った。
なお、接触角の測定は液滴法にて行い、溶媒は水を使
用した。これらの結果を表2に掲げる。
(実施例2) γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(トリメチル
シロキシ)シラン48wt%、1,1−ジヒドロパーフルオロ
ブチルメタクリレート19wt%、1,3−ビス(γ−メタク
リルオキシプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメ
チルシロキシ)ジシロキサン7wt%、ビス(トリメチル
シロキシ)−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール
8wt%、メタクリル酸11wt%、エチレングリコールジメ
タクリレート7wt%、2,2′−アゾビス(2,4−イソブチ
ルニトリル)(ただし、重合開始剤として)0.25wt%の
共重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ形状に加工
したコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ約0.1mm)
を用意した。
電極直径70mm、電極間電圧15キロボルト、周波数60ヘ
ルツのコロナ放電処理装置の、電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にレンズ基材を設置し、放電処理を
おこなった。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処理を
した。
次に実施例1と同様に、成分比を変えたモノマー水溶
液を3.0mlずつ試験管に用意し、それぞれにレドックス
触媒としてモール塩(硫酸第一鉄アンモニウム)を0.04
7g加えてかくはんし、溶解した。そこへ放電処理したレ
ンズ基剤を入れ、窒素ガス置換後、減圧封管した。試験
管を35℃の恒温槽中に20分置き、レンズ基剤表面にモノ
マーをグラフト重合した(表3、試料No.1〜6)。
また、比較のため、架橋剤未添加の40wt%アクリルア
ミドモノマー水溶液を用いた試料を作製した。(表3、
比較例1〜6)この時の重合条件は、表3、試料No.1〜
6の時と全く同様であった。
グラフト処理後のレンズについて、可視光(480nm)
での透過率を測定し、レンズの白濁具合いを評価した。
この結果を表3に掲げる。
引き続き、透過率の高かった白濁のないレンズ(表
3、試料No.1〜4と同じもの)について、それぞれ耐摩
耗性を確認する試験を行った。
まず、洗剤をまぶした掌で1000往復こすり洗いをし
た。次に、こすり後のレンズ表面の接触角を測定し、あ
らかじめ記録しておいたこすり前の接触角との差をみる
ことにより、グラフトポリマーの剥離具合いを評価し
た。
比較のために架橋剤を添加しない40wt%アクリルアミ
ド水溶液系でのグラフト処理品(表3、比較例1〜6と
同じもの)について表4、試料No.1〜4と同様の操作を
行った。
なお、接触角の測定は液滴法にて行い、溶媒は水を使
用した。これらの結果を表4に掲げる。
表1および表3より明らかなように、グラフトポリマ
ーを少なくとも、アクリルアミド、N,N'−メチレンビス
アクリルアミドおよび水より成る重合溶液において、N,
N'−メチレンビスアクリルアミドが10wt%以下のもの
(表1および表3、試料1〜4)が可視光の透過に優れ
ており、レンズ表面の白濁は観察されなかった。また、
このときの透過率の値は、40wt%アクリルアミド水溶液
系での重合物(表面および表3、比較例1〜6)に劣る
ものではなく、コンタクトレンズの透明性としては十分
満足な値であった。一方、N,N'−メチレンビスアクリル
アミドが10wt%を超えるもの(表1および表3、試料N
o.5、6)についてはレンズ表面が白濁し、その透過率
は大幅に減じた。
また、表2および表4より明かなように、こすり後の
接触角の上昇は、架橋剤を添加したもの(表2および表
4、試料No.1〜4)については大幅に抑制され、レンズ
表面の水漏れ性は保持された。この結果は、親水性モノ
マー水溶液に架橋剤を添加してグラフト重合することに
よりアクリルアミドグラフトポリマーはN,N'−メチレン
ビスアクリルアミドによって架橋され、レンズ基材とグ
ラフトポリマーの密着強度が大きくなり、グラフトレン
ズ表面の耐摩耗性を向上させることができたことを示し
ている。また、架橋剤添加量が10wt%以下の白濁のない
グラフトコンタクトレンズについてもその耐久性は十分
大きく、実用上なんら問題が生じないことが確認され
た。
以上述べたように、耐久性に富み、かつレンズ表面に
白濁のないグラフトコンタクトレンズを製造することが
できた。
(実施例3) アクリルアミド10g、N,N'−メチレンビスアクリルア
ミド(架橋剤として)0.266gを100mlの水に溶かしてモ
ノマー水溶液を調製した。
グラフト重合は次のようにして行なった。γ−メタク
リルオキシプロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シ
ラン48wt%、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオキシプロピ
ル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジ
シロキサン8wt%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−
メタクリルオキシプロピルシラノール7wt%、メタクリ
ル酸10wt%、メチルメタクリレート1wt%、エチレング
リコールジメタクリレート7wt%、2,2′−アゾビス(2,
4−イソブチロニトリル)(ただし重合開始剤として)
0.25wt%の共重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ
形状に加工したコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚
さ約0.1mm)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60ヘルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、レンズ
基材をしばらく空気中にさらした。
試験管に上記の架橋剤添加アクリルアミドモノマー水
溶液を3ml加え、そこに放電処理を終えたレンズ基材を
挿入し、基材全体が溶液に漬かるようにしてから窒素ガ
ス置換後、減圧封管した。試験管を80℃の恒温槽中に60
分置き、レンズ基材表面にアクリルアミドをグラフト重
合した。
引き続き、アクリル酸5g、N,N'−メチレンビスアクリ
ルアミド0.133g(架橋剤として)および過硫酸アンモニ
ウム40mg(重合開始剤として)を100mlの水に溶かした
ものを用意した。この溶液中に前述の表面グラフト処理
したコンタクトレンズを入れ、グラフトポリマーを充分
膨潤させた後、60℃に加熱してアクリル酸の重合反応を
行なった(表5、試料No.1〜6)。
また、従来法との比較のため、アクリル酸の重合工程
を行なわず、グラフト重合処理のみを施した試料を作製
した(表5、比較例1〜6)。この時の重合条件は、前
記の試料と全く同様な操作を行った。
併せて、処理後のレンズを、洗剤をまぶした掌で1000
往復こすり洗いをし、耐摩耗性試験を行なった。グラフ
トポリマーの剥離評価は、こすり前とこすり後のレンズ
表面の接触角の変化で検討した。接触角の測定は液適法
にて行い、溶媒は水を使用した。これらの結果を表5に
掲げる。
(実施例4) γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(トリメチル
シロキシ)シラン48wt%、1,1−ジヒドロパーフルオロ
ブチルメタクリレート19wt%、1,3−ビス(γ−メタク
リルオキシプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメ
チルシロキシ)ジシロキサン7wt%、ビス(トリメチル
シロキシ)−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール
8wt%、メタクリル酸11wt%、エチレングリコールジメ
タクリレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4−イソブチル
ニトリル)(ただし、重合開始剤として)0.25wt%の共
重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ形状に加工し
たコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ約0.1mm)を
用意した。
電極間距離10mm、電極間電圧15キロボルト、周波数60
ヘルツのコロナ放電処理装置の電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にこのレンズ基材を設置し、放電処
理をおこなった。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処
理をした。
試験管を用意し、そこへあらかじめ調製した実施例3
と同じ架橋剤添加アクリルアミドモノマー水溶液(アク
リルアミド10gおよびN,N'−メチレンビスアクリルアミ
ド0.266g/水100ml)を2.7ml加えた。さらにレドックス
触媒として硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)をあら
かじめ水に溶解しておいたもの(0.158g/10ml)を0.3ml
注入した。
次に、放電処理したレンズ基材を試験管に入れて基材
全体が溶液に漬かるようにして、窒素ガス置換後、減圧
封管した。試験管を35℃の恒温槽中に60分置き、レンズ
基材表面にアクリルアミドをグラフト重合した。
引続き、アクリル酸5g、N,N'−メチレンビスアクリル
アミド0.133g(架橋剤として)および過硫酸アンモニウ
ム40mg(重合開始剤として)を100mlの水に溶かしたも
のを用意した。この水溶液中に前述の表面グラフト処理
したコンタクトレンズを入れ、グラフトポリマーを充分
膨潤させた後、60℃に加熱してアクリル酸の重合反応を
行なった(表6、試料No.1〜6)。
また、従来法との比較のため、アクリル酸の重合工程
を行わず、グラフト重合処理のみを施した試料を作製し
た(表6、比較例1〜6)。この時の重合条件は、前記
の試料と全く同様な操作を行った。
併せて、処理後のレンズを、洗剤をまぶした掌で1000
往復こすり洗いをし、耐摩耗性試験を行なった。グラフ
トポリマーの剥離評価は、こすり前とこすり後のレンズ
表面の接触角の変化で検討した。接触角の測定は液適法
にて行い、溶媒は水を使用した。これらの結果を表6に
掲げる。
表5および表6より明らかなように、こすり後の接触
角の上昇はアクリル酸重合工程を導入したことにより大
幅に抑制され、レンズ表面の水濡れ性は保持された。こ
の現象は、次のように説明できる。コンタクトレンズ表
面に導入したアクリルアミドポリマー分子鎖内にポリア
クリル酸を絡ませてネットワーク化すると、ポリアクリ
ルアミドのアミド基とポリアクリル酸のカルボキシル基
との間に水素結合が生じてグラフトポリマー鎖が擬似的
に架橋される(下図参照)ことになり、グラフトポリマ
ー鎖1本当たりにかかるこすりの応力は分散され、レン
ズ基材とグラフトポリマーの密度強度が大きくなり、グ
ラフト処理レンズ表面の耐摩耗性を向上させることがで
きるのである。
(実施例5) アクリルアミド35g、N,N'−メチレンビスアクリルア
ミド(架橋剤として)5gを60gの水に溶かしてモノマー
水溶液を調製した。
グラフト重合は次のようにして行なった。γ−メタク
リルオキシプロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シ
ラン48wt%、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオキシプロピ
ル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジ
シロキサン8wt%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−
メタクリルオキシプロピルシラノール7wt%、メタクリ
ル酸10wt%、メチルメタクリレート1wt%、エチレング
リコールジメタクリレート7wt%、2,2′−アゾビス(2,
4−イソブチロニトリル)(ただし重合開始剤として)
0.25wt%の共重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ
形状に加工したコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚
さ約0.1mm)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60ヘルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、レンズ
基材をしばらく空気中にさらした。放電処理したレンズ
基材を試験管に入れ、前記モノマー水溶液を3.0ml加え
た。これを真空系に接続し、管内を脱気し、そのまま真
空封管を行った。この状態で試験管を往復振とう機(EP
−1、大洋サービスセンター株式会社製)に挿入し揺動
を与えながら80℃の恒温下で60分間基材表面へのグラフ
ト重合処理を行った。重合終了後、処理表面の白濁の有
無を光学顕微鏡にて評価した。尚、往復振とう機の揺動
条件(揺動周期、振幅)を表7の如く設定し、6試料
(表7、試料1〜6)について検討した。
一方比較のため従来通り揺動を与えずに表面グラフト
重合処理を行ったものについても検討した(表7、比較
例1〜6)。
表7より明らかなように、グラフト重合時に揺動を与
えたもの(表7、試料1〜6)については全て表面状態
は良好で白濁等は皆無であた。これに対し、重合時に揺
動を与えなかったもの(表7、比較例1〜6)は、光学
顕微鏡下の観察の結果、その表面の一部もしくは全面に
わたって白濁部のあることが判明した。
以上の結果から、グラフト重合時に揺動を与えること
によりモノマー溶液の濃度均一性が確保され、これが表
面グラフト状態を良好なものにする上で非常に効果の大
きいことが明かとなった。
(実施例6) アクリルアミド35g、N,N'−メチレンビスアクリルア
ミド(架橋剤として)5gを60gの水に溶かしてモノマー
水溶液を調製した。
グラフト重合は次のようにして行なった。γ−メタク
リルオキシプロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シ
ラン48wt%、1,1−ジヒドロパーフルオロブチルメタク
リレート19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオキシプ
ロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキ
シ)ジシロキサン7wt%、ビス(トリメチルシロキシ)
−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール8wt%、メ
タクリル酸11wt%、エチレングリコールジメタクリレー
ト7wt%、2,2'−アゾビス(2,4−イソブチルニトリル)
0.25wt%の共重合物よりなるコンタクトレンズ基材を用
意した。
電極間距離3.5cm、電極間電圧15キロボルト、周波数6
0ヘルツのコロナ放電処理装置の電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にこのレンズ基材を設置し、放電処
理をおこなった。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処
理をした。次にこの放電処理したレンズ基材を試験管に
入れ、前記モノマー水溶液をレンズ基材が十分浸かる量
加えた。これを真空系に接続し、管内を脱気し、そのま
ま真空封管を行った。この状態で試験管を往復振とう機
(EP−1、大洋サービスセンター株式会社製)に挿入し
揺動を与えながら80℃の恒温下で60分間基材表面へのグ
ラフト重合処理を行った。重合終了後、処理表面の白濁
の有無を光学顕微鏡にて評価した。尚、往復振とう機の
揺動条件(揺動周期、振幅)を表8の如く設定し、6試
料(表8、試料1〜8)について検討した。
一方比較のため従来通り揺動を与えずに表面グラフト
重合処理を行ったものについても検討した(表8、比較
例1〜6)。
表8より明らかなように、グラフト重合時に揺動を与
えたもの(表8、試料1〜6)については全て表面状態
は良好で白濁等は皆無であった。これに対し、重合時に
揺動を与えなかったもの(表8、比較例1〜6)は、光
学顕微鏡下の観察の結果、その表面の一部もしくは全面
にわたって白濁部のあることが判明した。
以上の結果から、グラフト重合時に揺動を与えること
によりモノマー溶液の濃度均一性が確保され、これが表
面グラフト状態を良好なものにする上で非常に効果の大
きいことが明かとなった。
(実施例7) アクリルアミド35g、N,N'−メチレンビスアクリルア
ミド(架橋剤として)5gを60gの水に溶かしてモノマー
水溶液を調製した。
グラフト重合は次のようにして行なった。γ−メタク
リルオキシプロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シ
ラン48wt%、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオキシプロピ
ル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジ
シロキサン8wt%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−
メタクリルオキシプロピルシラノール7wt%、メタクリ
ル酸10wt%、メチルメタクリレート1wt%、エチレング
リコールジメタクリレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4
−イソブチロニトリル)(ただし重合開始剤として)0.
25wt%の共重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ形
状に加工したコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ
約0.1mm)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60ヘルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、レンズ
基材をしばらく空気中にさらした。
ガラス製の重合容器に上記の架橋剤添加アクリルアミ
ドモノマー水溶液を3ml加え、そこに、図1に示すよう
にコンタクトレンズ基材2を装着したシリコンラバー製
の保護治具1を挿入し、基材全体が溶液に漬かるように
してから窒素ガス置換後、減圧封管した。試験管を80℃
の恒温槽中に30分置き、レンズ基材表面にアクリルアミ
ドをグラフト重合した。こうして、全く同様な操作を施
した6個の試料(表9、試料No.1〜6)を作成した。
また、従来法との比較のため保護治具1に収納しない
コンタクトレンズ基材をガラス製の重合容器に挿入して
グラフト重合を施した試料を用意した(表9、比較例1
〜6)。このときの放電条件、重合温度および重合時間
は保護治具1に収納したときの試料(表9、試料No.1〜
6)と全く同様に設定した。
引続きグラフト処理後のコンタクトレンズのエッジ部
の欠損と表面の損傷の有無を光学顕微鏡にて観察し、評
価した。この結果を表9に掲げる。
(実施例8) γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(トリメチル
シロキシ)シラン48wt%、1,1−ジヒドロパーフルオロ
ブチルメタクリレート19wt%、1,3−ビス(γ−メタク
リルオキシプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメ
チルシロキシ)ジシロキサン7wt%、ビス(トリメチル
シロキシ)−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール
8wt%、メタクリル酸11wt%、エチレングリコールジメ
タクリレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4−イソブチル
ニトリル)(ただし、重合開始剤として)0.25wt%の共
重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ形状に加工し
たコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ約0.1mm)を
用意した。
電極直径70mm、電極間電圧15キロボルト、周波数60ヘ
ルツのコロナ放電処理装置の、電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にレンズ基材を設置し、放電処理を
おこなった。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処理を
した。
放電後のコンタクトレンズ基材を図2に示すように、
底ぶた・基材固定器一体型シリコンラバー製の固定式保
護治具1に収納し、これをガラス製の重合容器3にネジ
止めして固定した。この重合容器にアクリルアミド35
g、N,N'−メチレンビスアクリルアミド(架橋剤とし
て)5gを50gの水に溶かしてあらかじめ調製したモノマ
ー水溶液を2.7ml加えた。さらにレドックス触媒として
硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)をあらかじめ水に
溶解しておいたもの(1.568g/10g 水)を0.3ml注入
し、基材全体が溶液に漬かるようにしてから減圧封管し
た。試験管を35℃の恒温槽中に50分置き、レンズ基材表
面にアクリルアミドをグラフト重合した。こうして、全
く同様な操作を施した6個の試料(表10、試料No.1〜
6)を作成した。
また、従来法との比較のため保護治具1に収納しない
コンタクトレンズ基材をガラス製の重合容器に挿入して
グラフト重合を施した試料を用意した(表10、比較例1
〜6)。このときの放電条件、重合温度および重合時間
は保護治具1に収納したときの試料(表10、試料No.1〜
6)と全く同様に設定した。
引続きグラフト処理後のコンタクトレンズのエッジ部
の欠損と表面の損傷の有無を光学顕微鏡にて観察し、評
価した。この結果を表10に掲げる。
表9および表10より明かな如く、従来技術すなわち保
護治具を装着しない場合、エッジ部の損傷および表面の
裂傷は、これを完全に防止することはできなかった。一
方、本発明による保護治具を装着したところ、エッジ部
の欠損および表面の損傷は皆無となった。
(実施例9) アクリルアミド35g、N,N'−メチレンビスアクリルア
ミド(架橋剤として)5gを60gの水に溶かしてモノマー
水溶液を調製した。
グラフト重合は次のようにして行なった。γ−メタク
リルオキシプロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シ
ラン48wt%、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオキシプロピ
ル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジ
シロキサン8wt%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−
メタクリルオキシプロピルシラノール7wt%、メタクリ
ル酸10wt%、メチルメタクリレート1wt%、エチレング
リコールジメタクリレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4
−イソブチロニトリル)(ただし重合開始剤として)0.
25wt%の共重合物よりなり、切削研磨法によりレンズ形
状に加工したコンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ
約0.1mm、ビッカース硬度約8.0)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60ヘルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、レンズ
基材をしばらく空気中にさらした。
ガラス製の重合容器に上記の架橋剤添加アクリルアミ
ドモノマー水溶液を3ml加え、そこに、図1に示すよう
にコンタクトレンズ基材を装着したシリコンラバー製
(ビッカース硬度約5.5)の保護治具1を挿入し、基材
全体が溶液に漬かるようにしてから窒素ガス置換後、減
圧封管した。試験管を80℃の恒温槽中に30分置き、レン
ズ基材表面にアクリルアミドをグラフト重合した。こう
して、全く同様な操作を施した6個の試料(表11、試料
No.1〜6)を作成した。
また、従来法との比較のため、臭化ビスフェノールA
のジメタクリレートおよびスチレンを主成分とする共重
合体(ビッカース硬度約20)製の保護治具1に収納され
たコンタクトレンズ基材をガラス製の重合容器に挿入し
てグラフト重合を施した試料を用意した(表11、比較例
1〜6)。このときの放電条件、重合温度および重合時
間はシリコンラバー製保護治具1を装着したときの試料
(表11、試料No.1〜6)と全く同様に設定した。
引続きグラフト処理後のコンタクトレンズのエッジ部
の欠損と表面の損傷の有無を光学顕微鏡にて観察し、評
価した。この結果を表11に掲げる。
表11より明らかなごとくレンズ基材よりビッカース硬
度の大きい保護治具を用いた場合、エッジ部の損傷およ
び表面の裂傷は、これを完全に防止することはできなか
った。一方、ビッカース硬度の小さいすなわちレンズ基
材よりやわらかい材料であるシリコンラバー製の保護治
具に収納したところ、エッジ部の欠損および表面の損傷
は皆無となった。
(実施例10) γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(トリメチル
シロキシ)シラン48wt%、2,2,2−トリフルオロエチル
メタクリレート19wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオ
キシプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシ
ロキシ)ジシロキサン8wt%、ビス(トリメチルシロキ
シ)−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール7wt
%、メタクリル酸10wt%、メチルメタクリレート1wt
%、エチレングリコールジメタクリレート7wt%、2,2'
−アゾビス(2,4−イソブチロニトリル)(ただし、重
合開始剤として)0.25wt%の共重合物よりなり、切削研
磨法によりレンズ形状に加工したコンタクトレンズ基材
(直径約8mm、厚さ約0.1mm)を用意した。以下これをCL
1とする。
また、メチルメタクリレート60wt%、トリス(トリメ
チルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート35wt%、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5wt%の共重合物
よりなり、切削研磨法によりレンズ形状に加工したコン
タクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ約0.1mm)を用意し
た。以下これをCL2とする。
電極直径70mm、電極間電圧15キロボルト、周波数60ヘ
ルツのコロナ放電処理装置の、電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にCL1を設置し、放電処理をおこな
った。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処理をした。
放電後のコンタクトレンズ基材を試験管に入れ、この
試験管にアクリルアミド35g、N,N'−メチレンビスアク
リルアミド(架橋剤として)5gを50gの水に溶かしてあ
らかじめ調製したモノマー水溶液を2.7ml加えた。さら
にレドックス触媒として硫酸第一鉄アンモニウム(モー
ル塩)をあらかじめ水に溶解しておいたもの(1.568g/1
0g 水)を0.3ml注入し、基材全体が溶液に漬かるよう
にしてから減圧封管した。試験管を35℃の恒温槽中に置
き、レンズ基材表面にアクリルアミドをグラフト重合し
た。なお、重合時間は表12、試料No.1〜6に示した通り
であった。
引き続き、グラフト重合後のレンズの表面濡れ性を接
触角を測定することによって評価した。接触角の測定は
液滴法にて行い、溶媒は水を使用した。
また、従来法との比較のため、CL2を用いて同様な処
理を施した試料を作製した(表12、比較例1〜6)。こ
の時の重合時間は、表12、試料No.1〜6の時と同様に変
化した。
これらの結果を表12に掲げる。
表12より明らかなごとく、CL2はCL1に比較してグラフ
ト重合が完了するまでの時間が多く必要であることがわ
かった。従って、CL1すなわちフルオロアルキルメタク
リレートを含むレンズ基材は従来のシロキサニルメタク
リレート系レンズ基材よりも製造コストが小さく済むと
いう点で非常に効果の大きいことが明らかとなった。
(実施例11) アルキルフマレート、シロキサニルフマレート、フル
オロアルキルフマレート、メチルメタクリレートの共重
合物よりなり、切削研磨法によりレンズ形状に加工した
コンタクトレンズ基材(直径約8mm、厚さ約0.1mm)を用
意した。以下これをCL3とする。
また、実施例10と同様のシロキサニルメタクリレート
系レンズ基材、CL2を用意した。
電極直径70mm、電極間電圧15キロボルト、周波数60ヘ
ルツのコロナ放電処理装置の、電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にCL3を設置し、放電処理をおこな
った。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処理をした。
放電後のコンタクトレンズ基材を試験管に入れ、この
試験管にアクリルアミド35g、N,N'−メチレンビスアク
リルアミド(架橋剤として)5gを50gの水に溶かしてあ
らかじめ調製したモノマー水溶液を2.7ml加えた。さら
にレドックス触媒として硫酸第一鉄アンモニウム(モー
ル塩)をあらかじめ水に溶解しておいたもの(1.568g/1
0g 水)を0.3ml注入し、基材全体が溶液に漬かるよう
にしてから減圧封管した。試験管を35℃の恒温槽中に置
き、レンズ基材表面にアクリルアミドをグラフト重合し
た。なお、重合時間は表13、試料No.1〜6に示した通り
であった。
引き続き、グラフト重合後のレンズの表面濡れ性を接
触角を測定することによって評価した。接触角の測定は
液滴法にて行い、溶媒は水を使用した。
また、従来法との比較のため、CL2を用いて同様な処
理を施した試料を作製した(表13、比較例1〜6)。こ
の時の重合時間は、表13、試料No.1〜6の時と同様に変
化した。
これらの結果を表13に掲げる。
表13より明らかなごとく、CL2はCL3に比較してグラフ
ト重合が完了するまでの時間が多く必要であることがわ
かった。従って、CL3すなわちフマレート系のレンズ基
材は従来のシロキサニルメタクリレートレンズ基材より
も製造コストが小さく済むという点で非常に効果の大き
いことが明らかとなった。
以上述べたように、発明によれば、アクリルアミドな
どの親水性モノマー水溶液よりなる重合系にN,N'−メチ
レンビスアクリルアミド等の架橋剤を添加することによ
り、出来上がったグラフトポリマーは架橋構造を成し、
レンズ基材との密着強度が増大し耐摩耗性が飛躍的に向
上した。これは、コンタクトレンズの水濡れ性を長期に
わたって保持できるという効果を有する。また、N,N'−
メチレンビスアクリルアミドの添加量を請求の範囲に記
した通り制限することによって、グラフト鎖の耐摩耗性
を向上させ長期にわたり高い濡れ性を保持することがで
きたうえに表面白濁は生成せずレンズ本来の光学特性は
劣化しなかった。
また、コンタクトレンズ表面上にグラフト化したアク
リルアミドなどの親水性ポリマー鎖間内部にポリアクリ
ル酸などを絡ませてネットワーク化することによりポリ
マー鎖は相互間に水素結合を成し、こうしてできあがっ
たグラフトポリマーはレンズ基材との密着強度が増大
し、耐摩耗性が飛躍的に向上した。これは、コンタクト
レンズの水濡れ性を長期にわたって保持できるという効
果を有する。
さらに、グラフト重合時に系に揺動を与えることによ
りモノマー溶液の濃度均一性が確保されるので、表面グ
ラフト状態を良好なものにする上で非常に効果の大きい
ことが明かとなった。
加えて、保護治具を装着することにより脱気中あるい
は重合中にコンタクトレンズ基材が重合容器の内壁に衝
突してエッジ部が欠損したり表面が損傷を受けることを
防止することができ、分留りの向上に大きく寄与した。
さらに、保護治具の素材をレンズ基材の表面硬度のより
小さい材料に限定することによって、重合中の表面損傷
を極力回避することができた。従ってコンタクトレンズ
基材保護の観点から本発明はたいへん有効な方法である
といえ、そのもたらす効果は多大である。
また、フルオロアルキルメタクリレートを含むレンズ
基材およびフマレート系のレンズ基材は比較的グラフト
重合に要する時間が短いので、従来のシロキサニルメタ
クリレート系レンズ基材よりも製造コストが小さく済む
という点で非常に効果の大きいことが明らかとなった。
(実施例12) メチルメタクリレートを主成分とする(シリコン、フ
ッ素を含まない)共重合物A、シロキサニルメタクリレ
ート(フッ素を含まない)系共重合物B、フマレート系
共重合物Cおよび含フッ素系(γ−メタクリルオキシプ
ロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シラン48wt%、
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート19wt%、1,3
−ビス(γ−メタクリルオキシプロピル)−1,1,3,3−
テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン8wt
%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−メタクリルオキ
シプロピルシラノール7wt%、メタクリル酸wt%、メチ
ルメタクリレート1wt%、エチレングリコールジメタク
リレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4−イソブチロニト
リル)(ただし、重合開始剤として)0.25wt%の共重合
物よりなる)共重合物Dをそれぞれ切削研磨法によりレ
ンズ形状に加工したコンタクトレンズ基材A、基材B、
基材Cおよび基材D(それぞれ直径約8mm、厚さ約0.1m
m)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60ヘルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、各々の
レンズ基材をしばらく空気中にさらし、試験管に入れ
た。
試験管を用意し、そこへあらかじめ調製した架橋剤添
加アクリルアミドモノマー水溶液(アクリルアミド105g
およびN,N'−メチレンビスアクリルアミド15を水150gに
溶解したもの)を2.7ml加えた。さらにレドックス触媒
として硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)をあらかじ
め水に溶解しておいたもの(0.158g/10ml)を0.3ml注入
した。
次に、放電処理したレンズ基材を試験管に入れて基材
全体が溶液に漬かるようにして、窒素ガス置換後、減圧
封管した。試験管を35℃の恒温槽中に60分置き、各々の
レンズ基材表面にアクリルアミドをグラフト重合した。
グラフトレンズをそれぞれA'、B',C'およびD'とする。
それぞれのレンズについて表面の濡れ性および酸素透
過性について評価した。濡れ性は液滴法による接触角に
て評価し、溶媒は水を使用した。酸素透過性はデーザッ
クス社製、モデル2110を用い、35℃で0.9wt%の生理食
塩水中にて酸素透過係数を測定し、Dk値(cc・cm/cm2
sec・mmHg)を求めることによって評価した。
表14にその結果を示す。
表14より明らかなごとくグラフトレンズD'は高酸素透
過性でありながらしかも表面濡れ性に優れている。しか
し、他のグラフトレンズについては濡れ性は高いもの
の、酸素透過性は比較的小さい。したがって含フッ素系
コンタクトレンズ基材の表面に親水性ポリマーをグラフ
ト重合することにより表面濡れ性が良好でかつ酸素透過
性の高い非常に優れたコンタクトレンズを獲得した。
(実施例13) メチルメタクリレートを主成分とする(シリコン、フ
ッ素を含まない)共重合物A、シロキサニルメタクリレ
ート(フッ素を含まない)系共重合体物、フマレート系
共重合物Cおよび含フッ素系(γ−メタクリルオキシプ
ロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シラン48wt%、
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート19wt%、1,3
−ビス(γ−メタクリルオキシプロピル)−1,1,3,3−
テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン8wt
%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−メタクリルオキ
シプロピルシラノール7wt%、メタクリル酸10wt%、メ
チルメタクリレート1wt%、エチレングリコールジメタ
クリレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4−イソブチロニ
トリル)(ただし、重合開始剤として)0.25wt%の共重
合物よりなる)共重合物Dをそれぞれ切削研磨法により
レンズ形状に加工したコンタクトレンズ基材A、基材
B、基材Cおよび基材D(それぞれ直径約8mm、厚さ約
0.1mm)を用意した。
電極間距離3.5cm、電極間電圧15キロボルト、周波数6
0ヘルツのコロナ放電処理装置の電極間に厚み1.5mmのス
ペーサで作った空間にこのレンズ基材を設置し、放電処
理をおこなった。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処
理をした。次にこの放電処理したレンズ基材を試験管に
入れ、あらかじめ調製した架橋剤添加アクリルアミドモ
ノマー水溶液(アクリルアミド105gおよびN,N'−メチレ
ンビスアクリルアミド15を水180gに溶解したもの)を3.
0ml加えた。これは、モノマー溶液がレンズ基材を浸す
のに十分量であった。試験管を真空系に接続し、管内を
脱気し、そのまま真空封管を行った。この状態で試験管
を往復振とう機(EP−1、大洋サービスセンター株式会
社製)に挿入し揺動を与えながら80℃の恒温下で所定時
間基材表面へのグラフト重合処理を行った。グラフトレ
ンズをそれぞれA',B',C'およびD'とする重合終了後、グ
ラフト重合の成否を接触角によって評価した。接触角は
液滴法(水)を用いた(表15)。さらに、グラフトレン
ズ表面の傷およびエッジ部の欠損の有無を光学顕微鏡に
て評価した。また、グラフト重合前後のレンズのベース
カーブを測定し変化率を計算した(表16)。尚、往復振
とう機の揺動条件(揺動周期、振幅)は揺動周期160サ
イクル、揺動振幅30mmにて行った。
表15より、グラフト重合に要する時間が20分未満のレ
ンズは基材Dのみであることが分かる。また、表16より
重合時間を20分以上をかけると、表面傷および損傷ある
いはベースカーブ変化が生じる。従って、含フッ素系コ
ンタクトレンズ基材を用いることによってグラフト重合
処理は傷およびレンズ形状の変化無く行えるという点で
非常に効果がある。
(実施例14) メチルメタクリレートを主成分とする(シリコン、フ
ッ素を含まない)共重合物A、シロキサニルメタクリレ
ート(フッ素を含まない)系共重合物B、フマレート系
共重合物Cおよび含フッ素系(γ−メタクリルオキシプ
ロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シラン48wt%、
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート19wt%、1,3
−ビス(γ−メタクリルオキシプロピル)−1,1,3,3−
テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン8wt
%、ビス(トリメチルシロキシ)−γ−メタクリルオキ
シプロピルシラノール7wt%、メタクリル酸10wt%、メ
チルメタクリレート1wt%、エチレングリコールジメタ
クリレート7wt%、2,2'−アゾビス(2,4−イソブチロニ
トリル)(ただし、重合開始剤として)0.25wt%の共重
合物よりなる)共重合物Dをそれぞれ切削研磨法により
レンズ形状に加工したコンタクトレンズ基材A、基材
B、基材Cおよび基材D(それぞれ直径約8mm、厚さ約
0.1mm)を用意した。
放電装置(電極間600mm、電極間電圧270ボルト、周波
数60ヘルツ)にレンズ基材を設置して、0.04トールのア
ルゴン雰囲気中で5秒間グロー放電処理した後、各々の
レンズ基材をしばらく空気中にさらし、試験管に入れ
た。
試験管を用意し、そこへあらかじめ調製した架橋剤添
加アクリルアミドモノマー水溶液(アクリルアミド105g
およびN,N'−メチレンビスアクリルアミド15を水150gに
溶解したもの)を2.7ml加えた。さらにレドックス触媒
として硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)をあらかじ
め水に溶解しておいたもの(0.158g/10ml)を0.3ml注入
した。
次に、放電処理したレンズ基材を試験管に入れて基材
全体が溶液に漬かるようにして、窒素ガス置換後、減圧
封管した。試験管を35℃の恒温槽中に60分置き、各々の
レンズ基材表面にアクリルアミドをグラフト重合した。
グラフトレンズをそれぞれA'、B',C'およびD'とする。
引き続き、それぞれ耐摩耗性を確認する試験を行っ
た。
まず、洗剤をまぶした掌で200往復こすり洗いをし
た。次に、こすり後のレンズ表面の接触角を測定し、あ
らかじめ記録しておいたこすり前の接触角との差をみる
ことにより、グラフトポリマーの剥離具合いを評価し
た。
比較のために架橋剤を添加しない40Wt%アクリルアミ
ド水溶液系でのグラフト処理品について表17、試料A'〜
D'と同様の操作を行った。
なお、接触角の測定は液滴法にて行い、溶媒は水を使
用した。これらの結果を表17に掲げる。
表17より、比較例すなわち架橋剤未添加の場合、すべ
てのグラフトレンズについてこすりにより濡れ性は悪く
なっている。特に、D'すなわち含フッ素レンズのグラフ
ト処理品についてはこすり前後の接触角変化が著しく大
きく、これはグラフト層とレンズ基材との密着強度が危
弱であることを示している。ところで架橋剤添加の場合
(表17、試料A'〜D')接触角変化はほとんど皆無であ
り、グラフト層の基材との密着強度は基材の種類による
差異は認められない。従って、基材Dは他の基材A',B'
およびC'よりも架橋剤添加による密着強度の改善効果が
著しく大きいといえる。つまり、被グラフト基材として
含フッ素系コンタクトレンズを供することによりグラフ
トポリマーの耐擦性改善の効果が大きくなるという利点
を有する。
以上により、本発明は装用感に優れるコンタクトレン
ズおよびその製造に関し、たいへん有効な方法であると
いえる。
産業上の利用可能性 本発明の実施例を含フルオロアルキルコンタクトレン
ズ基材およびアルキルフマレート、シロキサニルフマレ
ート、フルオロアルキルフマレート、メチルメタクリレ
ートの共重合物よりなるコンタクトレンズ基材について
説明してきたが、これに限ることなくその他の組成のハ
ードコンタクトレンズ、またシリコンラバーなどのソフ
トコンタクトレンズについても同様な結果を得ている。
さらに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アセテート、ポリ
エステル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、その他様々な高分子材料の表面処理に対
しても同様な結果が得られた。
本発明の実施例では親水性モノマーとしてアクリルア
ミド、N,N'−メチレンビスアクリルアミドおよびアクリ
ル酸を例に挙げて説明したが、これに限ることなく他の
親水性モノマーである2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ポリビニルアルコール、N−ビニルピロリドン、
ポリエチレンオキシド、さらに2官能性モノマーとして
グリセリンジアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレートなどのアクリレート系、およびエチレン
グリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレ
ート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートなどのメ
タクリレート系、さらにはN置換アクリルアミドモノマ
ーであるN−エチルアクリルアミド、N−メチルアクリ
ルアミド、N−シクロプロピルアクリルアミドなどのア
ルキルアクリルアミドや、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、N−メチル−N−エチルアクリルアミドなどのジア
ルキルアクリルアミド等を用いても同様な結果が得られ
ることを確認した。
また、グラフトポリマーにポリアクリル酸を絡ませて
ネットワーク化したものについてはグラフトポリマーは
感熱特性を持つため、酵素の脱・吸着による酵素反応の
制御、酵素の回収、マイクロマシン用センサーなどの用
途に適用できる。加えて、各種包装材、農業用保水材、
または人工臓器などの医療用製品にも応用が可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 267/06 C08J 7/16 G02C 7/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル酸またはメタクリル酸のエステ
    ル、またはそれらの一部の基が置換されたエステル、ま
    たはアクリル酸またはメタクリル酸のエステル及びフマ
    ル酸のエステル化合物の共重合物のうち少なくとも1つ
    を材料として形成されたコンタクトレンズ基材表面に、
    親水性モノマーをグラフト重合し、 前記グラフト重合によって前記コンタクトレンズ基材表
    面に導入されたグラフトポリマー鎖間が、架橋されてな
    ることを特徴とするコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】コンタクトレンズ基材が、メチルメタクリ
    レート、または、次の一般式で表されるアクリル酸また
    はメタクリル酸のシロキシ置換エステル( ただし、R=CH3またはH; X=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルまた
    はZ; Y=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルまた
    はZ; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R4=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; m=1〜3; n=1〜5; p=1〜3; )、または、次の一般式で表される20個より多くないフ
    ッ素原子を有するアクリル酸またはメタクリル酸のフル
    オロアルキル置換体( ただし、R=CH3またはH; A=H、シクロヘキシル、フェニルまたはRf; Rf=ポリフルオロアルキル基またはペンタフルオロフェ
    ニル基; )、または、次の一般式で表されるアクリル酸またはメ
    タクリル酸のポリフルオロアルキルシロキシ置換エステ
    ル( ただしR=CH3またはH; Rf=C1〜C4のフルオロアルルキル基; l=1〜4; m=0、1または2; n=1〜3; )、または、次の一般式で表されるアクリル(メタクリ
    ル)オキシアルキルシラノール( ただし、R=CH3またはH; X,Y=C1〜C6のアルキル、フェニルまたはZ; m=1〜3; n=1〜5; p=1〜3; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; )、または、次の一般式で表されるポリアクリル(メタ
    クリル)オキシアルキルポリシロキサン( ただしR=CH3またはH; m=0〜3; n=1〜5; X=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルまた
    はZ; Y=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシル、フェニルまた
    はZ; p=1〜3; R1=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R2=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; R3=C1〜C6のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニ
    ル; )、または、次の一般式で表されるフッ素含有シロキサ
    ニルメタクリレート( l=1〜3; m=1〜10; n=1〜3; k=1〜3; )、または、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル
    酸またはメタクリル酸エステル系モノマー( Rf=少なくとも3個のフッ素原子が結合した酸素原子を
    含んでいてもよいC1〜C30のフルオロアルキル基; R1=CH3またはH; R2=C1〜C30のフッ素原子または酸素原子を含有してい
    てもよいアルキル基; )、または、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル
    酸またはメタクリル酸エステル系モノマー( Rf=少なくとも3個のフッ素原子が結合した酸素原子を
    含んでいてもよいC1〜C30のフルオロアルキル基; R1=CH3またはH; R2=C1〜C30のフッ素原子または酸素原子を含有してい
    てもよいアルキル基; )、または、次の一般式で表される含フッ素ジアクリレ
    ートまたはジメタクリレート系モノマー( R1、R2=CH3またはH; l=2〜4; p、q=1または2; m、nはそれぞれそれらの合計が1〜20の範囲にある整
    数; )、または、次の一般式で表わされるフッ素含有環状オ
    レフィン( A=H、Fまたはアルキル基; B=H、Fまたはアルキル基; C=H、Fまたはアルキル基; D=Fまたは少なくとも1個のフッ素原子が結合した酸
    素原子を含有していてもよいC1〜C30のフルオロアルキ
    ル基; n=0、1または2; )、または、アルキルフマレート、または、フルオロア
    ルキルフマレート、または、次の一般式で表わされるシ
    ロキサニルフマレート( 式中A、A'はC1〜C5のアルキル基またはD基からなる群
    より選ばれ、Dは構造式 をもつ基である。式中XおよびYはC1〜C5のアルキル基
    およびZ基からなる群から選ばれ、Zは構造式 をもつ基であり、BはC1〜C5のアルキル基を示す。 k,l,m,nは0,又は正の整数を示す。 )のうちの少なくとも一つを材料とすることを特徴とす
    る請求項1記載のコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】前記親水性モノマーが、アクリルアミド、
    または2−ヒドロキシエチルメタクリレート、またはポ
    リビニルアルコール、またはN−ビニルピロリドン、ま
    たはポリエチレンオキシド、またはジメチルアクリルア
    ミド、またはN,N'−メチレンビスアクリルアミドの少な
    くともいずれか一種からなることを特徴とする請求項1
    記載のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】前記グラフトポリマー鎖間の架橋は、架橋
    剤によって形成されることを特徴とする請求項1記載の
    コンタクトレンズ。
  5. 【請求項5】前記グラフトポリマー鎖間の架橋が、水素
    結合によってなされていることを特徴とする請求項1記
    載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】前記架橋剤がN、N'−メチレンビスアクリ
    ルアミド、グリセリンジアクリレート、またはトリメチ
    ロールプロパントリアクリレートを含むアクリレート
    系、またはエチレングリコールジメタクリレート、また
    はジエチレングリコールジメタクリレート、または1,3
    −ブタンジオールジメタクリレートを含むメタクリレー
    ト系の少なくともいずれか一種からなることを特徴とす
    る請求項4記載のコンタクトレンズ。
  7. 【請求項7】前記グラフト重合によって前記コンタクト
    レンズ基材表面に導入されたグラフトポリマー鎖は、ア
    クリルアミド、及びN,N'−メチレンビスアクリルアミド
    とを有し、前記グラフトポリマー鎖間の架橋を形成する
    水素結合の形成体がアクリル酸からなることを特徴とす
    る請求項1記載のコンタクトレンズ。
  8. 【請求項8】アクリル酸またはメタクリル酸のエステ
    ル、またはそれらの一部の基が置換されたエステル、ま
    たはアクリル酸またはメタクリル酸のエステル及びフマ
    ル酸のエステル化合物の共重合物のうち少なくとも1つ
    を材料として形成されたコンタクトレンズ基材表面に放
    電処理を施す工程と、前記コンタクトレンズ基材を親水
    性モノマー溶液中に浸漬した状態を形成する工程と、前
    記コンタクトレンズ基材表面に前記親水性モノマーをグ
    ラフト重合する工程と、前記グラフト重合後、前記該コ
    ンタクトレンズ基材を架橋剤を含む溶液中で再び重合す
    る工程とからなることを特徴とするコンタクトレンズの
    製造方法。
  9. 【請求項9】前記グラフト重合は親水性モノマー溶液中
    で行われ、前記親水性モノマー溶液中には少なくともア
    クリルアミド、及びN,N'−メチレンビスアクリルアミド
    を有し、前記親水性モノマー溶液中に於いて、前記N,N'
    −メチレンビスアクリルアミドの濃度が10wt%以下であ
    ることを特徴とする請求項8記載のコンタクトレンズの
    製造方法。
  10. 【請求項10】請求項8における前記グラフト重合は、
    親水性モノマー溶液中で行われ、かつ、前記グラフト重
    合は、前記親水性モノマー溶液に揺動を与えながら行う
    ことを特徴とするコンタクトレンズの製造方法。
  11. 【請求項11】コンタクトレンズ基材を保護治具に収納
    した状態で前記コンタクトレンズ基材表面に前記親水性
    モノマーをグラフト重合することを特徴とする請求項8
    記載のコンタクトレンズの製造方法。
  12. 【請求項12】前記保護治具の表面硬度が、コンタクト
    レンズ基材の表面硬度よりも小さいことを特徴とする請
    求項11記載のコンタクトレンズの製造方法。
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