JP3254614B2 - 掘削機およびその制御方法 - Google Patents

掘削機およびその制御方法

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JP3254614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、変断面を有す
る地中連続壁を構築する際に用いて好適な掘削機および
その制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建築土木工事において
は、地盤を掘削する際に、周囲の地盤の崩壊を防ぐため
の山留めの一手段として、あるいは、地中建築構造物の
地下外壁として地盤中に地中連続壁を構築することがあ
る。
【0003】この種の地中連続壁は、地盤に所定間隔で
一定幅の溝を掘削し、これら溝内に壁面の崩壊を防止す
るためのベントナイト溶液を攪拌混合し、次いで、その
溝内に予めかご状に組まれた鉄筋を落とし込み、その
後、トレミー管からコンクリートを噴出することによっ
て、溝内のベントナイト溶液をコンクリートに置換しな
がらコンクリート打設を行い、ほぼ一定の厚さを有する
コンクリート片を構築する。
【0004】次いで、所定間隔をおいて構築されたコン
クリート片間を掘削して溝を形成し、これら溝に上記方
法と同様に、コンクリートを打設し、このコンクリート
と先行して施工されたコンクリート片とが一体となった
一定の厚さを有する地中連続壁を構築する。
【0005】上記地中連続壁の施工における地盤の掘削
には、図9に示すような掘削機が使用されていた。図に
おいて符号1は掘削機である。図9に示すように、前記
掘削機1は、掘削機本体2と、該掘削機本体2下端の掘
削方向先端に設けられ水平軸周りに回転して地盤を掘削
するカッター装置3と、前記掘削機本体2の外周に掘削
機本体2の掘削方向に間隔をおいて設けられ当該掘削機
本体2を坑壁面内において掘削方向に案内する下部ガイ
ド機構4および上部ガイド機構5とを具備し、前記下部
ガイド機構4および上部ガイド機構5は、それぞれ前記
壁面に対向させるガイド板6、7と、これらガイド板
6、7を前記掘削機本体2に前記各壁面に対して伸縮自
在に支持する油圧制御によるリンク機構を有する伸縮部
材8、9とから構成されている。
【0006】上記構成の掘削機1により、地盤の大深度
掘削を行う際には、まず、該掘削機1を地中に配置する
ために、構築する連続壁の厚さに略等しい幅を有し、か
つ当該掘削機の略全長の深さを有する口切り坑を掘削
し、鋼製の枠状体、矢板等の補強材で口切り坑を補強
(土留め)する。次に、前記掘削機1をクローラークレ
ーン等の重機(図示せず)を使用してワイヤーで吊下
し、該ワイヤーを巻き下げて前記補強材で補強された口
切り坑内に掘削機1を降ろす。そして、掘削機本体2に
設けた下部ガイド機構4および上部ガイド機構5のそれ
ぞれの伸縮部材8、9を伸長させてガイド板6、7を口
切り坑の補強材の壁面に押圧し、掘削機本体2を姿勢固
定する。
【0007】この状態で、前記カッター装置3を駆動さ
せて地盤を掘削するとともに、掘削機1の深度に応じて
ワイヤーを繰り出し、当該掘削機1の自重に伴う重力を
掘削方向への推進力として掘削することにより所定の深
度の掘削坑を構築するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、地中
建築構造物の大規模化とともに、地中連続壁に要求され
る深度やその厚さも大きくなっており、これに伴って、
地中連続壁を構築する際に必要なコンクリートの量、あ
るいはコンクリートにより置換され排出されるベントナ
イト溶液も多大な量となり、施工コストが増大するとい
った問題が生じている。
【0009】そこで、かかる問題を解決するために、地
中連続壁の構築において、構築する地中連続壁の上部を
仮設山留め壁(または本設の基礎と併用した連続壁)と
し、下部を止水を目的とした止水壁とし、上部壁を厚
く、下部壁を薄く形成した変断面連壁を施工することに
より施工コストの削減を図る方法が検討されている。
【0010】しかしながら、上記従来例の掘削機をこの
変断面連壁の施工にそのまま適用した場合には以下のよ
うな解決すべき課題が存在した。すなわち、前記掘削機
が薄い下部壁に相当する小寸幅の坑を掘削するに際して
は、前記下部ガイド機構が該小寸幅の坑の口切部分に達
した場合に、下部ガイド機構自身および既に掘削し終え
た小径の坑の口切部を損傷しないようにガイド板を収縮
させる必要がある。
【0011】ところが、かかる場合に下部ガイド機構を
伸縮させてしまうと、掘削機本体の支持は上部ガイド機
構のみで行うこととなり、この上部ガイド機構のみでは
カッター装置の掘削精度を保つことができず、小寸幅の
坑の精度を確保できなくなるばかりか、そのまま掘進し
たならば、既に掘削した大寸幅の坑の壁面および小寸幅
の坑の口切り段部がこの上部ガイド機構によって損傷を
受けるおそれがあり、何らかの解決手段が望まれてい
た。
【0012】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、掘削された坑に連続して下方にさらに小寸幅の坑
を精度よく掘削することができる掘削機およびその制御
方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
掘削機は、地盤に大寸幅の坑を掘削し、この坑に連続し
て下方にさらに小寸幅の坑を掘削する掘削機であって、
掘削機本体と、該掘削機本体下端の掘削方向先端に設け
られた地盤を掘削するカッター装置と、前記掘削機本体
の下端部に設けられ該掘削機本体を前記小寸幅の坑壁面
内において掘削方向に案内する下部ガイド機構と、前記
掘削機本体の前記下部ガイド機構の後方に掘削方向に間
隔をおいて設けられ前記掘削機本体を前記小寸幅および
大寸幅の坑壁面内において掘削方向に案内する中間部ガ
イド機構および上部ガイド機構とを具備し、これらガイ
ド機構が、それぞれ前記各壁面に対向させるガイド板
と、これらガイド板を前記掘削機本体に前記各壁面に対
して伸縮自在に支持する伸縮部材と、これら伸縮部材を
伸縮させるシリンダー・ピストン機構から構成され、か
つそれらシリンダー・ピストン機構を作動させる油圧回
路が備えられているとともに、その油圧回路は、各ガイ
ド板のうちの少なくともいずれか2つを常に坑壁面に対
して押圧させるように各シリンダー・ピストン機構を作
動させて各伸縮部材を伸縮させるべく油圧経路が切換可
能に構成されていることを特徴としている。
【0014】本発明の請求項2に係る掘削機の制御方法
は、請求項1に記載の掘削機の制御方法であって、地盤
に坑を掘削し、該坑内に前記掘削機本体を鉛直方向に位
置させて配置した後、前記油圧回路により前記中間部ガ
イド機構および上部ガイド機構を操作してそれらの伸縮
部材を伸張させて、これらにより前記掘削機本体を掘削
方向に案内しつつ、前記カッター装置により前記坑に連
続して下方に小寸幅の坑を掘削し、該小寸幅の坑を一定
深さ掘削した時点で、前記油圧回路により前記中間部ガ
イド機構を操作してその伸縮部材を収縮させるとともに
前記下部ガイド機構を操作してその伸縮部材を伸長させ
て、前記上部ガイド機構および前記下部ガイド機構によ
り前記掘削機本体を掘削方向に案内しつつさらに小寸幅
の坑を掘削し、該小寸幅の坑をさらに一定深さ掘削した
時点で、前記油圧回路により前記中間部ガイド機構を操
作してその伸縮部材を伸長させるとともに前記上部ガイ
ド機構を操作してその伸縮部材を収縮させて、前記中間
部ガイド機構および前記下部ガイド機構により前記掘削
機本体を掘削方向に案内しつつさらに小寸幅の坑を掘削
することを特徴としている。
【0015】
【作用】前記請求項1の発明では、地盤に掘削された大
寸幅の坑内において、前記掘削機本体の掘削方向に間隔
をおいて設けられた中間部ガイド機構および上部ガイド
機構の伸縮部材を伸長させてガイド板を該坑壁面内に押
圧することにより当該掘削機を姿勢固定するとともに、
掘削方向に案内し、掘削機の自重にともなう重力を掘削
方向の推進力としてカッター装置により前記大寸幅の坑
に連続して下方にさらに小寸幅の坑を地盤を掘削する。
【0016】そして、所定の深さ小寸幅の坑を掘削した
後、前記中間部ガイド機構の伸縮部材を収縮させるとと
もに、該小寸幅の坑壁面内において、前記下部ガイド機
構を伸長させることにより前記後部ガイド機構とあわせ
て当該掘削機を掘削方向に案内し、前記カッター装置に
より小寸幅の坑をさらに掘削する。
【0017】さらに、所定の深さ小寸幅の坑を掘削した
後、前記上部ガイド機構の伸縮部材を収縮させるととも
に、該小寸幅の坑壁面内において、前記中間部ガイド機
構を伸長させ、前記下部ガイド機構とあわせて当該掘削
機を掘削方向に案内し、前記カッター装置により小寸幅
の坑をさらに所定の深さまで掘削する。
【0018】前記請求項2の発明では、地盤に坑を掘削
し、該坑内に前記掘削機本体を鉛直方向に位置させて配
置した後、前記中間部機構および上部ガイド機構のガイ
ド板を伸長させてこれらにより前記掘削機本体を掘削方
向に案内しつつ、前記カッター装置により前記坑に連続
して下方に小寸幅の坑を掘削する。そして、該小寸幅の
坑を一定深さ掘削した時点で前記中間部ガイド機構のガ
イド板を収縮させ、この後前記下部ガイド機構のガイド
板を伸長させてさらに小寸幅の坑を掘削する。さらに、
該小寸幅の坑を一定深さ掘削した時点で該小寸幅の坑内
において前記中間部ガイド機構のガイド板を伸長させる
とともに、前記上部ガイド機構のガイド板を収縮させ、
この状態で小寸幅の坑をさらに所定の深さまで掘削す
る。
【0019】そして本発明では、各ガイド機構を油圧回
路により操作するとともに、その油圧回路は各ガイド板
のうちの少なくともいずれか2つを常に坑壁面に対して
押圧させるように各ガイド機構の各シリンダー・ピスト
ン機構を作動させて伸縮部材を伸縮させるべく油圧経路
が切換可能に構成されているので、そのような制御を行
うことにより、掘削機本体およびカッター装置の姿勢が
常に正確な掘削方向へ向けられることになり、特に断面
変化部での掘削を精度良く行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1ないし図4は本発明の掘削機を適
用した掘削装置の一実施例を示したものである。図1に
示すように、掘削装置10は、掘削機11と、この掘削
機11を上方から吊下する吊下手段12と、これら掘削
機11および吊下手段12とを動作させる制御部13
(図2参照)とを具備した構成とされている。
【0021】掘削機11は、掘削機本体14と、該掘削
機本体14下端の掘削方向先端に設けられたカッター装
置15と、前記掘削機本体14の外周四方で(図では左
右方向のみ図示。)、かつその下端部に設けられた下部
ガイド機構16と、前記掘削機本体14の前記下部ガイ
ド機構16の後方に掘削方向に間隔をおいて設けられた
中間部ガイド機構17および上部ガイド機構18とを具
備した構成とされている。
【0022】前記カッター装置15は、駆動源(図示せ
ず)の駆動力が伝達されて水平軸周りにドラム15aを
回転させることにより該ドラム15aの外周面に設けら
れたビット(図示せず)により地盤を掘削するように構
成されている。
【0023】前記下部ガイド機構16は、図中左右方向
に伸縮するシリンダー・ピストン機構(図示せず)を備
えた伸縮部材16aと、この伸縮部材16aの先端部に
設けられた下部偏位修正板16b(ガイド板)とから構
成されており、その伸縮幅は最大で前記カッター装置1
5のドラム15aの幅と略等しくなるように設定されて
いる。
【0024】また、前記中間部ガイド機構17は、掘削
機本体14の左右方向中央部に油圧制御のピストン・シ
リンダー機構17aがそのピストンロッド(伸縮部材)
17bの先端を上方に向けて取付けられ、該ピストンロ
ッド17aの先端部にV字型の連結部材(伸縮部材)1
7cがその開口部を上方に向けて連結され、ピストン・
シリンダー機構17aの両側にそれぞれ上下に間隔をお
いて2本の支持部材(伸縮部材)17d…がピン結合さ
れ、これら支持部材17d…のうち上側の支持部材17
d、17dの中間部に前記連結部材17cの先端部がピ
ン結合され、支持部材17d…の先端部に下部固定ガイ
ド17e、17e(ガイド板)がピン結合されており、
ピストンロッド17bが上下動することにより下部固定
ガイド17eが左右方向に伸縮するリンク機構を有した
構成とされており、このリンク機構は大寸幅の坑にも対
応でき、しかも収縮時には、カッター装置15のドラム
15aの幅以下に収縮可能に設定されている。
【0025】下部固定ガイド17eの外側上下方向中間
部には左右方向に伸縮自在の油圧制御によるリンク機構
(図示せず)を有し掘削機11の掘進方向の微調整を可
能とする中間部偏位修正板19が設けられている。さら
に、シリンダー・ピストン機構17aの側方には、ガイ
ド板17eが完全に収縮した際に下部ガイド板17eに
当接するリミットスイッチ20が取付けられている。
【0026】前記上部ガイド機構18は、前記中間部ガ
イド機構17と同様の構成とされており、前記中間部ガ
イド機構17と同様の添え字(英字)を用いて示し、そ
の説明は省略する。なお、上部固定ガイド18e(ガイ
ド板)の外側上下方向中間部には上部偏位修正板21が
設けられ、シリンダー・ピストン機構18aの側方に
は、上部固定ガイド18eが完全に収縮した際にこの上
部固定ガイド18eに当接するリミットスイッチ22が
取付けられている。
【0027】上記各ガイド機構16、17、18は油圧
回路により操作されるようになっており、その油圧回路
は、各ガイド板のうちの少なくともいずれか2つを常に
坑壁面に対して押圧させるように各シリンダー・ピスト
ン機構を作動させるべく油圧経路が切換可能に構成され
ている。すなわち、上記各ガイド機構16、17、18
の伸縮を制御するシリンダー・ピストン機構にはオイル
タンク23よりオイルを導く油圧経路24が設けられて
おり、この油圧経路にはポンプ25および電磁弁26が
介設されている。この油圧経路24は、各ガイド機構1
6、17、18のうち少なくとも二つのガイド機構に常
に連結されるように切り換え可能な構成とされている。
【0028】さらに、掘削機11を吊下する吊下手段1
2は、シーブ27を介して当該掘削機11を吊下するワ
イヤー28と、このワイヤー28の巻き上げ巻き下げを
行うウインチ29とを具備した構成とされている。この
ウインチ29の回転軸には深度計30が取付けられてお
り、また、ウインチ29の近傍にはウインチ制御盤31
および速度指令器32が併設されている。これらの吊下
手段12はクローラークレーンを利用して自走できるよ
うにすることもでき、また掘削する坑を跨いで櫓を組
み、この櫓の下に掘削機を吊下することもできる。
【0029】次に図2に示す掘削機11の動作を制御す
る制御部13について説明する。図2に示すように、前
記掘削機11の中央処理装置(以下「CPU」とい
う。)33と、前記ガイド機構16、17、18を制御
するガイド機構制御部34と、計算・演算処理部35
と、入出力装置36と、シーケンサー37とを具備した
構成とされている。この構成において、前記掘削機11
のリミットスイッチ20、22、ウインチ速度指令器3
2より検出される信号はシーケンサー37および入出力
装置36を介して、深度計30より検出される信号は入
出力装置36を介してガイド機構制御部34または計測
・演算処理部35に送られ、さらに、CPU33に入力
される。そしてCPU33の判断処理を経たのち、ガイ
ド機構制御部34または計測・演算処理部35に送ら
れ、入出力装置36、シーケンサー37を経て掘削機1
1の電磁弁、ウインチ制御部31、ウインチ速度指令器
32に出力され、この出力に基づいて、各ガイド機構1
6、27、28の制御、ウインチ29の巻き上げ、巻き
下げの制御がなされるようになっている。
【0030】次に、上記構成の制御部13による掘削機
11の制御方法を図3ないし図8を参照しながら説明す
る。掘削機11による掘削に先だって、予め大型の掘削
機で大寸幅の坑Hの掘削を行い、この坑Hの掘削の終了
後、ウィンチ29を巻き下げて該大寸幅の坑H内に前記
掘削機11を降ろす。そして、前記中間部ガイド機構1
7および上部ガイド機構18のシリンダー・ピストン機
構17a、18aを作動させて前記リンク機構を伸長さ
せて下部固定ガイド17eおよび上部固定ガイド18e
を坑H壁面に押圧し、掘削機11を掘削方向に案内する
とともに、カッター装置15のドラムカッター15aを
駆動させて小寸幅の坑hの掘削を開始する(図3参
照。)。ここで、掘削機11の掘進方向の微調整が必要
な場合には、前記上部偏位修正板19および中間部偏位
修正板21により掘削機11の姿勢を固定する。なお、
掘削方向への推進力は、当該掘削機11の自重に伴う重
力により得られる。
【0031】地盤表面とドラムカッター15aの回転軸
芯の間の距離で定義される掘削深度DがD<D1の場合
には、カッター装置15による地盤の掘削とウインチ2
9によるワイヤー28巻き下げのループ処理(図8イ、
ロ)がなされる(図4参照。)。ここでD1は中間部ガ
イド機構17の下部固定ガイド17eを畳み込むべき掘
削深度であり、前記下部ガイド機構16が小寸幅の坑h
内の所定深さに到達することにより設定される。
【0032】次に、CPU33が掘削深度D=D1と判
断すると(図8判断イ)、ウインチ29の巻き下げを停
止して掘削機11の下降を停止するようにウインチ制御
盤30にウインチ巻き下げ停止の制御信号を送り、ウイ
ンチ29の巻き下げが停止する(図8処理ニ)。これと
同時に、入出力装置36からシーケンサー37に前記中
間部ガイド機構17の下部固定ガイド17eを収縮させ
る制御信号が送られ、これにより中間部ガイド機構17
の下部固定ガイド17eを収縮する(図8処理ホ、図5
参照)。この際、前記中間部偏位修正板19を伸長させ
ている場合には、これを下部固定ガイド17eの収縮に
先だって収縮させる。
【0033】中間部ガイド機構17の下部固定ガイド1
7eが完全に収縮した場合に、前記リミットスイッチ2
0の入力信号がCPU33へ送られ、これと同時に、中
間部ガイド機構17の油圧経路から前記下部ガイド機構
16の油圧系統に切り換えが行われる。そして小寸幅の
坑h壁面内において、下部ガイド機構16の収縮部材1
6aを伸長させて下部ガイド修正板16bを小寸幅の坑
h内面に押圧し、この下部偏位修正板16bと前記上部
ガイド機構18の上部固定ガイド18eまたは上部偏位
修正板21とによって当該掘削機11を掘削方向に案内
する。そして再び、前記カッター装置15による小寸幅
の坑hの掘削およびウインチ29によるワイヤー28の
巻き下げを開始する(図8処理ト、図6参照)。
【0034】掘削深度がD1<D<D2の場合には、カ
ッター装置15による地盤の掘削とウインチ29による
ワイヤー28の巻き下げのループ処理がなされる(図8
判断イ、ハ、チ)。ここで、D2は、上部ガイド機構1
8の上部固定ガイド18eを畳み込むべき掘削深度であ
り、前記中間部ガイド機構17が小寸幅の坑h内の所定
深さに到達することにより設定される。
【0035】さらに、CPU33が掘削深度D=D2と
判断すると(図8判断イ)、ウインチ29の巻き下げを
停止して掘削機11の下降を停止するようにウインチ制
御盤30にウインチ巻き下げ停止の制御信号を送り、ウ
インチ29の巻き下げが停止する(図8処理ニ)。これ
と同時に、入出力装置36からシーケンサー37に前記
上部ガイド機構18の上部固定ガイド18eを収縮させ
る制御信号が送られ、これにより上部ガイド機構18の
上部固定ガイド18eを収縮させるとともに(図8処理
ホ、)、該小寸幅の坑hの壁面内において、前記中間部
ガイド機構17の下部固定ガイド17eを伸長させて小
寸幅の坑h内面に押圧し、この下部固定ガイド17eと
前記下部ガイド機構16の下部偏位修正板16bによっ
て当該掘削機11を掘削方向に案内する(図7参照)。
そして再び、前記カッター装置15により小寸幅の坑h
の掘削を開始するとともに、ウインチ29によるワイヤ
ー28の巻き下げを開始し、小寸幅の坑hを最終深度D
Fに到達するまでさらに掘削する(図8判断ロ、ハ、
チ)。
【0036】掘削深度がD=DFに達した時点で、ウイ
ンチ29によるワイヤー28の巻き下げを停止し(図8
処理リ)、掘削機11を引き上げて掘削作業を終了す
る。
【0037】上記構成の掘削装置10では、地盤に掘削
された大寸幅の坑H内において、前記掘削機本体14の
掘削方向に間隔をおいて設けられた中間部ガイド機構1
7および上部ガイド機構18のシリンダー・ピストン機
構17a、18aを動作させて前記リンク機構を伸長さ
せ、下部固定ガイド17eおよび上部固定ガイド18e
を坑Hの壁面内に押圧することにより掘削機11を姿勢
固定するとともに、掘削方向に案内し、掘削機11の自
重にともなう重力を掘削方向の推進力としてカッター装
置15により前記大寸幅の坑Hに連続して下方にさらに
小寸幅の坑hを地盤を掘削する。
【0038】そして、所定の深さ小寸幅の坑hを掘削し
た後、前記中間部ガイド機構17の下部固定ガイド17
eを収縮させるとともに、該小寸幅の坑h壁面内におい
て、前記下部ガイド機構16の下部偏位修正板16bを
伸長させることにより前記上部ガイド機構18の上部固
定ガイド18eとあわせて当該掘削機11を掘削方向に
案内し、前記カッター装置15により小寸幅の坑hをさ
らに掘削する。
【0039】さらに、所定の深さ小寸幅の坑hを掘削し
た後、前記上部ガイド機構18の上部固定ガイド18e
を収縮させるとともに、該小寸幅の坑h壁面内におい
て、前記中間部ガイド機構17の下部固定ガイド17e
を伸長させることにより前記下部ガイド機構16の下部
偏位修正板16bとあわせて当該掘削機11を掘削方向
に案内し、前記カッター装置15により小寸幅の坑hを
さらに所定の深さまで掘削する。
【0040】なお、掘削機11の掘進方向の微調整が必
要な場合には、下部固定ガイド17e、上部固定ガイド
18eにそれぞれ設けた上部偏位修正板19および中間
部偏位修正板21を伸長させることにより掘削機11の
姿勢固定を行い、これら各偏位修正板19、21の収縮
は、前記各固定ガイド17、18の収縮に先だって行
う。
【0041】このように、上記実施例の掘削装置10に
よれば、地盤に掘削された大寸幅の坑Hに連続して下方
にさらに小寸幅の坑hを掘削するに際して、その掘削深
度に応じてガイド機構16、17、18のうち少なくと
も2機のガイド機構の固定ガイドまたは偏位修正板を適
宜伸長させてこれらを坑H、hの壁面内に押圧すること
により掘削機11の掘削方向を調整するようにしたの
で、掘削機本体14、各ガイド機構に損傷を与えること
がなく、しかも、掘削機本体14およびカッター装置1
5の姿勢を正確に掘削方向に向けることができる。した
がって、前記大寸幅の坑Hのさらに下方に連続して小寸
幅の坑hを精度よく掘削することができ、その後に構築
する変断面を有する杭や変断面連壁等の施工精度を高め
ることができる。
【0042】また、下部固定ガイド17e、上部固定ガ
イド18eの外側に微調節可能な中間部偏位修正板1
9、上部偏位修正板21がそれぞれ設けられているの
で、大寸幅の坑H内において、下部固定ガイド17e、
上部固定ガイド18eで掘削機11のおおよその姿勢え
お調整し、その後中間部偏位修正板19、上部偏位修正
板21により掘削機11の掘削方向の微調整を行うこと
ができ、掘削機の掘削精度をさらに高めることができ
る。
【0043】しかも、上記の掘削機11の動作は前記制
御部13により自動的に制御することができるので、小
寸幅の坑hの掘削精度を高めることができる。
【0044】なお、上記の実施例においては、予め大型
の掘削機で大寸幅の坑Hを掘削し、その坑H内において
掘削機11を使用するようにしたが、掘削機11のカッ
ター装置15の大きさを変更することにより一連の掘削
を掘削機11により全て行うようにしてもよい。
【0045】また、上記の掘削機11は、変断面連壁だ
けでなく、変断面を有する杭の構築にも適用できること
は言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る掘削機およびその制御方法
によれば、以下の効果を奏することができる。請求項1
に記載の掘削機によれば、大寸幅の坑に連続して下方に
さらに小寸幅の坑を掘削するに際して、その掘削深度に
応じて掘削方向に間隔をおいて設けられた3機のガイド
機構のうち少なくとも2機のガイド機構の伸縮部材を適
宜伸長させてこれらガイド板を坑の壁面内に押圧して掘
削機の掘削方向を調整することができるので、掘削機本
体、各ガイド機構に損傷を与えることがなく、しかも、
掘削機の姿勢を正確に掘削方向に向けることができる。
したがって、前記大寸幅の坑のさらに下方に連続して小
寸幅の坑を精度よく掘削することができ、その後に構築
する変断面連壁や変断面を有する杭等の施工精度を高め
ることができる。
【0047】請求項2に記載の掘削機の制御方法によれ
ば、大寸幅の坑に連続して下方にさらに小寸幅の坑を掘
削するに際して、口切り部の掘削は前記中間部ガイド機
構および上部ガイド機構のガイド板を伸長させて前記掘
削機を掘削方向に案内して行い、小寸幅の坑を一定深さ
掘削した時点で、前記中間部ガイド機構のガイド板を収
縮させ、この後、前記下部ガイド機構のガイド板を伸長
させて掘削機の姿勢固定を行い、その掘削方向を調整す
るようにし、さらに、小寸幅の坑を一定深さ掘削した時
点で、小寸幅の坑内において前記中間部ガイド機構のガ
イド板を伸長させるとともに、前記上部ガイド機構のガ
イド板を収縮させ、この状態で小寸幅の坑をさらに所定
の深さまで掘削するようにしたので、掘削機本体、各ガ
イド機構に損傷を与ずに、掘削機の姿勢を正確に掘削方
向に向けることができる。そして、各ガイド機構を油圧
回路により操作するとともに、その油圧回路は各ガイド
板のうちの少なくともいずれか2つを常に坑壁面に対し
て押圧させるように各ガイド機構の各シリンダー・ピス
トン機構を作動させるべく油圧経路が切換可能に構成さ
れているので、そのような制御を行うことにより、前記
坑に連続して下方にさらに小寸幅の坑を精度よく掘削す
ることができ、後に構築する変断面連壁や変断面を有す
る杭等の施工精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削機を適用した掘削装置の一実
施例を示す概略図である。
【図2】同実施例の掘削装置の制御部を示すブロック図
である。
【図3】同実施例における掘削機の中間部ガイド機構お
よび上部ガイド機構を伸長させて、小寸法の坑の口切り
部を掘削している状況を示す要部概略側断面図である。
【図4】同実施例における掘削機の中間部ガイド機構お
よび上部ガイド機構を伸長させて、小寸法の坑を掘削し
ている状況を示す要部概略側断面図である。
【図5】同実施例における掘削機の中間部ガイド機構を
収縮させた状況を示す要部概略側断面図である。
【図6】同実施例における掘削機の中間部ガイド機構を
収縮させて掘削している状況を示す要部概略側断面図で
ある。
【図7】同実施例における掘削機の上部ガイド機構を収
縮させた状況を示す要部概略側断面図である。
【図8】同実施例の掘削機の制御方法を示す流れ図であ
る。
【図9】従来の地中坑掘削機を示す正面図である。
【符号の説明】
11 掘削機 14 掘削機本体 15 カッター装置 16 下部ガイド機構 16a、17c、17d、18c、18d 伸縮部材 16b、17e、18e ガイド板 17 中間部ガイド機構 18 上部ガイド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝吉 忠市 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 中原 邦昭 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−125729(JP,A) 特開 平4−209208(JP,A) 実開 平4−108629(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に大寸幅の坑を掘削し、この坑に連
    続して下方にさらに小寸幅の坑を掘削する掘削機であっ
    て、掘削機本体と、該掘削機本体下端の掘削方向先端に
    設けられた地盤を掘削するカッター装置と、前記掘削機
    本体の下端部に設けられ該掘削機本体を前記小寸幅の坑
    壁面内において掘削方向に案内する下部ガイド機構と、
    前記掘削機本体の前記下部ガイド機構の後方に掘削方向
    に間隔をおいて設けられ前記掘削機本体を前記小寸幅お
    よび大寸幅の坑壁面内において掘削方向に案内する中間
    部ガイド機構および上部ガイド機構とを具備し、これら
    ガイド機構が、それぞれ前記各壁面に対向させるガイド
    板と、これらガイド板を前記掘削機本体に前記各壁面に
    対して伸縮自在に支持する伸縮部材と、これら伸縮部材
    を伸縮させるシリンダー・ピストン機構から構成され、
    かつそれらシリンダー・ピストン機構を作動させる油圧
    回路が備えられているとともに、その油圧回路は、各ガ
    イド板のうちの少なくともいずれか2つを常に坑壁面に
    対して押圧させるように各シリンダー・ピストン機構を
    作動させて各伸縮部材を伸縮させるべく油圧経路が切換
    可能に構成されていることを特徴とする掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の掘削機の制御方法であ
    って、地盤に坑を掘削し、該坑内に前記掘削機本体を鉛
    直方向に位置させて配置した後、前記油圧回路により前
    記中間部ガイド機構および上部ガイド機構を操作してそ
    れらの伸縮部材を伸張させて、これらにより前記掘削機
    本体を掘削方向に案内しつつ、前記カッター装置により
    前記坑に連続して下方に小寸幅の坑を掘削し、該小寸幅
    の坑を一定深さ掘削した時点で、前記油圧回路により前
    記中間部ガイド機構を操作してその伸縮部材を収縮させ
    るとともに前記下部ガイド機構を操作してその伸縮部材
    を伸長させて、前記上部ガイド機構および前記下部ガイ
    ド機構により前記掘削機本体を掘削方向に案内しつつ
    らに小寸幅の坑を掘削し、該小寸幅の坑をさらに一定深
    さ掘削した時点で、前記油圧回路により前記中間部ガイ
    ド機構を操作してその伸縮部材を伸長させるとともに前
    記上部ガイド機構を操作してその伸縮部材を収縮させ
    て、前記中間部ガイド機構および前記下部ガイド機構に
    より前記掘削機本体を掘削方向に案内しつつさらに小寸
    幅の坑を掘削することを特徴とする掘削機の制御方法。
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