JP3252809B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3252809B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
などの画像形成装置に使用される現像装置、特に現像部
におけるトナー規制部材の支持構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記現像装置として図4〜6に示
す機構を備えたものが知られている。この現像装置50
において、ハウジング51は感光体(図示せず)との対
向部にローラ収容室52、その背後にトナー供給室53
を備えており、これらローラ収容室52とトナー供給室
53が横長の開口部54によって連通されている。現像
ローラ55はローラ収容室52に配置され、両端の支軸
(図示せず)をハウジング51側壁の切り欠き56,5
6に挿入して回動自在に支持されている。規制板57は
現像ローラ55の背後に配置され、上部をトナー供給室
53の前壁58に固定し、下部自由端を現像ローラ55
の外周面に圧接している。
【0003】弾性シール部材62は4つの部材63,6
6,66,67で構成されている。すなわち、底部シー
ル64の両端にサイドシール部65を設けた底部シール
部材63と、側部シール部材66,66と、上部シール
部材67とで構成されている。そして、上記弾性シール
部材62は、底部シール64をハウジング51底部と現
像ローラ55の底部外周面との間に介在し、また、サイ
ドシール65,65と側部シール部材66,66をハウ
ジング51側壁と現像ローラ55の両端外周面との間に
介在し、さらに、上部シール部材67を規制板57とハ
ウジング51との間に介在し、ローラ収容室52とトナ
ー供給室53との間をシールしている。
【0004】シール部材68は、現像ローラ55の軸方
向に配設される本体69と、この本体69の両端部を現
像ローラ55の外周面に沿って延設したサイドシール7
0,70とで構成され、上記本体69の端部をハウジン
グ51底部に固定し、この本体69を底部シール64と
現像ローラ55との間に介在し、サイドシール70,7
0をサイドシール65,65、側部シール部材66,6
6と現像ローラ55との間に介在するとともに、サイド
シール70,70の端部が図示しない付勢手段によって
矢印方向に引っ張られている。
【0005】しかしながら、ハウジング51に対して規
制板57を直接当接し、これに補強部材である金属板5
9,60を被せて複数のネジ61で固定しているので、
図6に示すようにネジ61で固定されている部分の規制
板57はハウジング51にしっかりと固定されており、
この部分では適正量のトナーが現像ローラ55に保持さ
れるが、ネジ61とネジ61との中間領域では、図7に
示すように、規制板57の復帰力によってハウジング5
1が歪められて規制板57の現像ローラ55に対する圧
接力が弱まり、この部分を通過する現像ローラ55には
規定量以上のトナーが保持され、その結果画像濃度に斑
が生じるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、ハウ
ジングの壁に沿って支持されている規制部材の自由端部
をローラの外周面に圧接して上記規制部材により上記ロ
ーラの外周面に保持される現像剤を規制するようにした
現像装置において、上記規制部材のハウジング固定部を
金属よりなる第1補強部材と金属よりなる第2補強部材
とで挟持し、一方の補強部材を上記壁に沿わせた状態で
上記規制部材のハウジング固定部もしくは補強部材の少
なくともいずれかの長手方向の両端を上記ハウジングに
固定したものである。
【0007】
【作用】上記現像装置によれば、規制部材の先端がロー
ラに対して均一に圧接し、ローラによって搬送されるト
ナー量にむらがなくなる。
【0008】
【実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の実施
例について説明する。図1は複写機やプリンタなどの画
像形成装置に着脱自在に装着されるイメージングカート
リッジ1を示し、このイメージングカートリッジ1は感
光体2、現像装置3、クリーニング装置4、および帯電
装置5を一体にして構成されており、現像装置3とクリ
ーニング装置4との間に感光体2に向かって伸びる露光
通路6が形成されている。
【0009】上記現像装置3において、ハウジング11
の前部には、図2に示すように、ローラ収容室17とそ
の背後に位置するトナー供給室18が形成され、ハウジ
ング11の後部にトナーホッパ19が形成されている。
【0010】現像ローラ20は、芯金に円筒形のゴムを
外嵌したローラ21と、これに外装した薄膜スリーブ2
2とで構成されており、上記ローラ収容室17に収容さ
れ、切り欠き15,15を介して回動自在に支持されて
いる。
【0011】薄膜スリーブ22は、ローラ21よりも僅
かに長い周長を有するニッケル電鋳薄膜の円筒体からな
り、外周面がサンドブラスト処理により粗面化してあ
り、ローラ21に外装され、その状態で僅かに弛みがで
きるようにしてある。
【0012】規制板24は長方形の板材で、一端側を2
枚の金属板26,27に挾持され、複数のネジ28によ
ってローラ収容室17の上部後壁16に固定されてい
る。また、規制板24の自由端25は薄膜スリーブ22
を介してローラ21に圧接してあり、その接触部におい
て自由端25はローラ21の半径方向に折り曲げられて
いる。
【0013】弾性シール部材29はポリウレタンフォー
ム等からなるロ字形の板状部材で、ローラ21の後部に
配設され、現像ローラ20とハウジング底部12との間
に底部シール部30を介在し、現像ローラ20の両端外
周面に対向するハウジング側壁13と現像ローラ21の
間にサイドシール部31を介在し、規制板24とハウジ
ング上部後壁16との間に上部シール部32を介在し
て、接着剤によって固定されている。
【0014】シール板33はポリエステルフィルム等か
らなり、本体34の両端部を直交方向に延設してサイド
部35,35を形成することにより略∪状にしたもの
で、本体34の長手方向端部をハウジング底部12に固
定し、この本体34をローラ21とハウジング底部12
との間に挾持するとともに、サイド部35,35を現像
ローラ20の端部外周面に沿って配設し、露光通路6に
設けたスプリング36の一端に連結してある。これによ
り薄膜スリーブ22の後部がローラ21に密着し、薄膜
スリーブ22の弛みを感光体対向部に集中して空間部2
3を形成し、この空間部23を形成する薄膜スリーブ2
2が感光体2に接触させてある。
【0015】なお、ローラ21の外周面と薄膜スリーブ
22の内周面との摩擦係数をμ1、薄膜スリーブ22の
外周面とシール板33との摩擦係数をμ2とすると、こ
れらの間にはμ1>μ2の関係が付与されており、ローラ
21が矢印a方向に回転すると、このローラ21と共に
薄膜スリーブ22が同一速度で回転するようになってい
る。
【0016】トナー供給室18は、撹拌ローラ37とそ
の上方に位置する撹拌羽根38を備えており、撹拌ロー
ラ37の外周にスクレーパ39が圧接されている。ま
た、トナー供給室18は開口部14を介してトナーホッ
パ19に連通しており、このトナーホッパ19に撹拌羽
根40が収容されている。
【0017】上記構成を備えた現像装置1では、トナー
ホッパ19にトナーが収容されており、このトナーは撹
拌羽根40の回転に基づいて撹拌されつつ開口部を介し
てトナー供給室18に補給される。トナーには非磁性ト
ナーが一般に使用されるが、磁性トナーを使用してもよ
い。
【0018】トナー供給室18のトナーは、撹拌羽根3
8の回転によって撹拌され、トナーの滞留が防止される
とともに、トナー供給室18の余分なトナーは開口部1
4を通じてトナーホッパ19に送り戻され、トナー供給
室18のトナー収容量が適正量に保たれる。また、トナ
ーは撹拌ローラ37によって矢印方向に搬送され、スク
レーパ39に掻き取られて薄膜スリーブ22の外周面に
押し付けられ、ローラ21と共に回転する薄膜スリーブ
22の回転に従って矢印a方向に移動する。また、薄膜
スリーブ22へのトナー押し付け力が撹拌羽根38の回
転に基づくトナーの移動によって軽減され、薄膜スリー
ブ22に対するトナーの圧接力が適正状態に保持され
る。
【0019】薄膜スリーブ22の回転と共に規制板24
の先端部に搬送されたトナーは、薄膜スリーブ22と規
制板24の先端部で形成される楔状の部分に取り込まれ
て薄膜スリーブ22に押し付けられ、規制板24の先端
を通過した薄膜スリーブ22の外周にはトナーが均一に
塗布される。このときトナーには所定の極性の電荷が付
与される。
【0020】規制板24の先端を通過したトナーは、ロ
ーラ21の回転と共に薄膜スリーブ22と感光体2の接
触部に搬送され、ここで感光体2の表面電位と薄膜スリ
ーブ22に印加されているバイアス電圧(図示せず)と
の電位差に基づく電界により、感光体2の外周に形成さ
れている静電潜像に付着してトナー像を形成する。
【0021】ここで、感光体2と接する薄膜スリーブ2
2は、ローラ21との間に空間部23を形成している。
したがって、トナーは薄膜スリーブ22の剛性によって
感光体2にソフトに、しかも適当なニップ幅をもって斑
なく接触し、感光体2の静電潜像を均一に可視像化す
る。
【0022】静電潜像に供給されることなく薄膜スリー
ブ22上に残留するトナーは、薄膜スリーブ22ととも
に矢印a方向に搬送され、底部シール部30の接触部を
通過してトナー供給室18に搬送される。そして、トナ
ーを消費した部分に新たなトナーが補充されるととも
に、実質的に消費量に見合う量のトナーがトナーホッパ
19よりトナー供給室18に補充される。
【0023】また、薄膜スリーブ22とハウジング11
との間は弾性シール部材29とシール板33によってシ
ールされ、シール板33はスプリング36によって安定
的に引張力が加えられているので、トナー供給室18の
トナーが外部に漏れることはない。また、弾性シール部
材29には継ぎ目なく一体に形成されているので、シー
ル性はさらに完全なものとなっている。
【0024】さらに、規制板24は、補強部材である金
属板27と、規制板24のバネ力の支点となる金属板2
6に挟まれて複数のネジ28’でこれら金属板26,2
7に一体化され、ハウジング11にネジ28,28によ
り両端の2点で固定されている。したがって、規制板2
4が薄膜スリーブ22に圧接してたわんでも、規制板2
4の支持部における変位は抑えられ、そのため、規制板
24の先端が薄膜スリーブ22に対して均一に圧接し、
薄膜スリーブでのトナーの搬送量が一定となる。なお、
図2に示すように、規制板24は金属板26,27と複
数のネジ28’によって一体化されているが、スポット
溶接等により規制板24と金属板26,27を一体化し
てもよい。また、規制板24の支持部全面を精度良く溶
接し、バネ力の支点となる位置(溶接領域の規制板自由
端方向の縁)が全長にわたって変わらないように金属板
27と規制板24を一体化した場合は金属板26は不要
となる。
【0025】上記実施例では、規制板24と金属板2
6,27は同一の長さのものを用い、これら部材の両端
2点にネジ28を貫通してハウジング11に固定されて
いる。しかしながら、図示しないが、規制板24、金属
板26,27のいずれか一つの長さを他の部材よりも長
くし、この延長部分の両端2点をハウジング11に固定
してもよい。
【0026】なお、上記実施例では、薄膜スリーブ22
として、ニッケルよりなる導電性の金属薄膜を使用する
ものとしたが、クロム等からなるものや、ポリアミド、
ポリエステル等の樹脂シート、あるいは金属薄膜に樹脂
シートを貼着した積層シートであってもよい。また、現
像ローラ20をローラ21と薄膜スリーブ22で構成す
るものとしたが、薄膜スリーブ22の無い現像ローラに
も本発明は適用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる現像装置によれば、規制部材の先端がローラに対
して均一に圧接することで、ローラによってトナーが均
一量搬送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる現像装置の断面図である。
【図2】 ハウジング、規制板、弾性シール部材の分解
斜視図である。
【図3】 弾性シール部材、規制板、シール板の関係を
示す図である。
【図4】 従来の現像装置の一部を示す斜視図である。
【図5】 従来の現像装置における弾性シール部材、規
制板、シール板の関係を示す図である。
【図6】 従来の現像装置の部分断面図である。
【図7】 規制板の変形状態を示す従来の現像装置の部
分断面図である。
【符号の説明】
3…現像装置、11…ハウジング、12…ハウジング底
部、13…ハウジング側壁、17…ローラ収容室、18
…トナー収容室、20…現像ローラ、21…ローラ、2
2…薄膜スリーブ、24…規制板、28…ネジ、29…
弾性シール部材、30…底部シール部、31…サイドシ
ール部、32…上部シール部、33…シール板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの壁に沿って支持されている
    規制部材の自由端部をローラの外周面に圧接して上記規
    制部材により上記ローラの外周面に保持される現像剤を
    規制するようにした現像装置において、上記規制部材の
    ハウジング固定部を金属よりなる第1補強部材と金属よ
    りなる第2補強部材とで挟持し、一方の補強部材を上記
    壁に沿わせた状態で上記規制部材のハウジング固定部
    しくは補強部材の少なくともいずれかの長手方向の両端
    を上記ハウジングに固定したことを特徴とする現像装
    置。
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