JP3251194B2 - 半導体ウェハ収納器 - Google Patents

半導体ウェハ収納器

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JP3251194B2 JP08478997A JP8478997A JP3251194B2 JP 3251194 B2 JP3251194 B2 JP 3251194B2 JP 08478997 A JP08478997 A JP 08478997A JP 8478997 A JP8478997 A JP 8478997A JP 3251194 B2 JP3251194 B2 JP 3251194B2
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伸一 沖
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ収納
器に関し、詳しくは、複数の半導体集積回路素子が形成
された半導体ウェハを収納し、収納した半導体ウェハの
各半導体集積回路素子の電気的特性を一括して検査する
際に用いる半導体ウェハ収納器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置は、半導体集
積回路素子とリードフレームとがボンディングワイヤに
よって電気的に接続された後、半導体集積回路素子とリ
ードフレームのリードとが樹脂又はセラミックスにより
封止された状態で供給されて、プリント基板に実装され
る。
【0003】ところが、電子機器の小型化及び低価格化
の要求から、半導体集積回路装置を半導体ウェハから切
り出したままのベアチップ状態で回路基板に実装する方
法が開発されており、品質が保証されたベアチップを低
価格で供給することが望まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体集積回路素子の電気的特性をウェハ状態で
一括して検査する必要がある。
【0005】そこで、例えば、特開平8−5666号公
報の図6に示されるように、半導体集積回路素子が形成
された半導体ウェハを保持する保持板と、該保持板に保
持された半導体ウェハと対向するように設けられ、該半
導体ウェハの半導体集積回路素子の検査用端子と接続さ
れるバンプを有するプローブシートと、該プローブシー
トを保持する配線基板と、保持板と配線基板との間に設
けられ、保持板及び配線基板と共に密封空間を形成する
弾性材よりなる環状のシール材とを備えた半導体ウェハ
収納器が提案されている。
【0006】この半導体ウェハ収納器においては、保持
板、配線基板及びシール材により形成される密封空間を
減圧することにより、保持板に保持された半導体ウェハ
と配線基板に保持されたプローブシートとを互いに接近
させて、半導体集積回路素子の検査用電極とプローブシ
ートのバンプとの電気的な接続を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本件発明者
らが、前記の半導体ウェハ収納器を用いて、該半導体ウ
ェハ収納器に収納された半導体ウェハに形成されている
半導体集積回路素子の電気的特性を一括してバーンイン
しようとしたところ、以下に説明するような種々の問題
が発生した。
【0008】まず、図5に示すように、半導体ウェハ1
をウェハボックス2に収納した状態でアライメント装置
3に投入し、該アライメント装置3の内部において、半
導体ウェハ1を半導体ウェハ収納器4に収納すると共
に、半導体ウェハ収納器の保持板に保持された半導体ウ
ェハの半導体集積回路素子の各検査用電極と、配線基板
に保持されたプローブシートの各バンプとのアライメン
トを行なった後、保持板、配線基板及びシール材により
形成される密封空間を減圧して、半導体ウェハ1とプロ
ーブシートとを互いに接近させて、半導体集積回路素子
の各検査用電極とプローブシートの各バンプとを電気的
に接続させる。
【0009】次に、密封空間が減圧されている各半導体
ウェハ収納器4をラック5に収納してバーンイン装置6
に移動し、該バーンイン装置6の内部において、半導体
ウェハ1に形成されている半導体集積回路素子の電気的
特性の検査を行なったところ、アライメント装置3から
バーンイン装置6への移動中において、密封空間の圧力
が変化し、これに伴って、半導体集積回路素子の検査用
電極とプローブシートのバンプとの接続状態が変化する
という第1の問題が発生した。すなわち、密封空間の減
圧状態が解放されて密封空間が大気圧に近づくと、シー
ル部材14の弾性力により半導体ウェハ1とプローブシ
ートとの接近状態が解放されてしまうので、半導体集積
回路素子の検査用電極とプローブシートのバンプとの位
置が互いにずれてしまう。検査用電極とバンプとの位置
がずれると、検査用電極とバンプとの電気的接続が確保
できないため、バーンインを確実に行なうことができな
いので、アライメントをやり直さねばならないが、従来
の半導体ウェハ収納器によると、密封空間の圧力の変化
を検出することができない。このため、検査用電極とバ
ンプとの電気的接続が確保されていない状態で、バーン
イン工程が行なわれてしまうという問題である。
【0010】また、ウェハ収納器4をアライメント装置
3からバーンイン装置6に移動する際に、プローブシー
トがウェハ収納器4の内部において移動し、これによ
り、半導体集積回路素子の検査用電極とプローブシート
のバンプとが位置ずれして、検査用電極とバンプとの接
続状態が変化するという第2の問題も発生した。この場
合にも、アライメントをやり直さねばならないが、従来
の半導体ウェハ収納器によると、プローブシートの移動
を検出することができない。このため、検査用電極とバ
ンプとの電気的接続が確保されていない状態で、バーン
イン工程が行なわれてしまうという問題である。
【0011】確実なバーンインを行なうことができな
い。
【0012】また、半導体ウェハ1に形成されている多
数の半導体集積回路素子には、良品のものと不良品のも
のとが混在しているので、バーンイン工程の前に行なわ
れる電気的特性検査によって不良品と判断された半導体
集積回路素子には絶縁性樹脂が塗布される等の対策が講
じられる。このため、バーンイン工程において、不良の
半導体集積回路素子には電流が流れない一方、良品の半
導体集積回路素子には電流が流れるので、バーンイン時
における半導体ウェハ1の温度が部位によって異なる。
このため、バーンインの条件が半導体集積回路素子によ
って異なるので、均一な条件下で正確なバーンインを行
なうことができないという第3の問題も発生した。
【0013】前記に鑑み、本発明は、半導体ウェハを保
持する保持板、プローブカード等のコンタクタ及び弾性
シール材によって形成される密封空間の圧力変化を検出
できるようにすることを第1の目的とし、プローブカー
ドの移動を検出できるようにすることを第2の目的と
し、バーンイン時における半導体ウェハの温度を均一に
保持できるようにすることを第3の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の第1の目的を達成
するため、本発明に係る第1の半導体ウェハ収納器は、
それぞれが検査用電極を有する複数の半導体集積回路素
子が形成されている半導体ウェハを保持するウェハ保持
板と、該ウェハ保持板に保持される半導体ウェハと対向
するように設けられ、検査用電極と接続されるプローブ
端子を有するコンタクタと、ウェハ保持板とコンタクタ
との間に設けられ、ウェハ保持板及びコンタクタと共に
密封空間を形成する弾性材よりなる環状のシール材と、
密封空間と連通するように設けられ、該密封空間を減圧
して、ウェハ保持板に保持された半導体ウェハの半導体
集積回路素子の各検査用電極とコンタクタの各プローブ
端子とを接続させるための吸引通路と、減圧されている
密封空間の圧力変動を検出する圧力変動検出手段とを備
えている。
【0015】第1の半導体ウェハ収納器によると、ウェ
ハ保持板、コンタクタ及び環状のシール材によって形成
される密封空間の圧力変動を検出する圧力変動検出手段
を備えているため、密封空間の圧力が高くなって、ウェ
ハ保持板に保持されている半導体ウェハの集積回路素子
の検査用電極とコンタクタのプローブ端子との接続が確
保できない恐れが発生したときには、この事態発生を圧
力変動検出手段によって検出することができる。
【0016】第1の半導体ウェハ収納器において、圧力
変動検出手段は、内部が密封空間と連通するように設け
られた筒状体と、筒状体の内部に、該筒状体の内周面に
対して密接状態で且つ摺動可能に設けられ、密封空間の
減圧状態の変動に伴って移動する弁体と、弁体の移動を
検出する検出手段とを有していることが好ましい。
【0017】前記の第2の目的を達成するため、本発明
に係る第2の半導体ウェハ収納器は、それぞれが検査用
電極を有する複数の半導体集積回路素子が形成されてい
る半導体ウェハを保持するウェハ保持板と、該ウェハ保
持板に保持される半導体ウェハと対向するように設けら
れ、検査用電極と接続されるプローブ端子を有するコン
タクタと、ウェハ保持板とコンタクタとを互いに接近さ
せて、ウェハ保持板に保持される半導体ウェハの複数の
半導体集積回路素子の各検査用電極とコンタクタの各プ
ローブ端子とを接続させる電極接続手段と、コンタクタ
の移動を検出する移動検出手段とを備えている。
【0018】第2の半導体ウェハ収納器によると、コン
タクタの移動を検出する移動検出手段を備えているた
め、コンタクタが移動して、ウェハ保持板に保持されて
いる半導体ウェハの半導体集積回路素子の検査用電極と
コンタクタのプローブ端子とが位置ずれして、検査用電
極とプローブ端子との接続が確保できない恐れが発生し
たときには、この事態発生を移動検出手段により検出す
ることができる。
【0019】第2の半導体ウェハ収納器において、移動
検出手段は、超音波又は光ビームをコンタクタに向かっ
て出射する出射手段と、出射手段から出射された後、コ
ンタクタによって反射されてくる超音波又は光ビームが
入射する入射手段と、出射手段から出射された超音波又
は光ビームの振動数と、入射手段に入射する超音波又は
光ビームの振動数との差に基づいて、コンタクタの移動
を検出する検出手段とを有していることが好ましい。
【0020】前記の第3の目的を達成するため、本発明
に係る第3の半導体ウェハ収納器は、それぞれが検査用
電極を有する複数の半導体集積回路素子が形成されてい
る半導体ウェハを保持するウェハ保持板と、該ウェハ保
持板に保持される半導体ウェハと対向するように設けら
れ、検査用電極と接続されるプローブ端子を有するコン
タクタと、ウェハ保持板に設けられ、バーンイン時に半
導体ウェハから発生する熱を放出する放熱手段とを備え
ている。
【0021】第3の半導体ウェハ収納器によると、バー
ンイン時に半導体ウェハから発生する熱を放出する放熱
手段を備えているため、半導体ウェハに形成されている
複数の半導体集積回路素子に良品と不良品とが混在し、
バーンイン工程において半導体ウェハの温度上昇の程度
が部位によって異なっても、半導体ウェハから発生する
熱が放熱手段によって半導体ウェハ収納器の周囲の環境
中に放出されるので、半導体ウェハにおける部位による
温度差を回避することができる。
【0022】第3の半導体ウェハ収納器において、放熱
手段は、保持板における半導体ウェハを保持する面の反
対側の面に形成された放熱用フィンであることが好まし
い。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
半導体ウェハ収納器の全体構造を示し、図2(a)は該
半導体ウェハ収納器の断面構造を示している。
【0024】図1及び図2(a)に示すように、半導体
ウェハ収納器は、半導体ウェハ10を保持する保持板1
1と、該保持板11に保持された半導体ウェハ10と対
向するように設けられたコンタクタとしてのプローブカ
ード12と、保持板11とプローブカード12との間に
設けられ、保持板11及びプローブカード12と共に密
封空間13を形成する弾性材よりなる環状のシール材1
4とを備えている。
【0025】半導体ウェハ10には多数の半導体集積回
路素子が形成されており、図2(b)に示すように、各
半導体集積回路素子には、電源電圧若しくは接地電圧が
印加されたり、信号が入力若しくは出力されたりする検
査用電極10aが形成されている。また、プローブカー
ド12には、検査用電極10aと接続され、各半導体集
積回路素子に電源電圧若しくは接地電圧を印加したり又
は各半導体集積回路素子に信号を入出力するためのプロ
ーブ端子としてのバンプ12aが形成されている。尚、
図2(a)においては、図示の都合上、検査用電極10
a及びバンプ12aは省略している。
【0026】図2(a)に示すように、保持板11の内
部には、半導体ウェハ10を保持する保持部11aにお
いて開口する多数の吸引口15aを有する第1の吸気通
路15が設けられており、該第1の吸気通路15を減圧
することにより、半導体ウェハ10は保持板11に吸引
されて保持される。また、保持板11の内部には、密封
空間13と連通する第2の吸気通路16が設けられてお
り、該第2の吸気通路16から密封空間13を例えば−
70mmHgの圧力に減圧することにより、図2(b)
に示すように、半導体ウェハ10の各検査用電極10a
とプローブカード12の各バンプ12aとが電気的に接
続する。尚、第1の吸気通路15の減圧が完了したと
き、及び第2の吸気通路16からの密封空間13の減圧
が完了したときには、第1の吸気通路15及び第2の吸
気通路16はそれぞれ図示しない弁手段によって閉塞さ
れる。
【0027】本実施形態の第1の特徴として、図2
(a)に示すように、保持板11の内部には、一端にお
いて密封空間13と連通する連通路17が形成されてお
り、保持板11の側面には、連通路17の他端と連通し
て密封空間13の減圧状態を検出する減圧インジケータ
18が設けられている。
【0028】図3(a)は、第1のタイプの減圧インジ
ケータ18の断面構造を示しており、該第1のタイプの
減圧インジケータ18は、内径が相対的に大きい大径部
19aと内径が相対的に小さい小径部19bとからなる
筒状体19と、筒状体19の小径部19b内に設けられ
該小径部19bの内壁面と密接状態で摺動可能な弁体2
0と、筒状体19の大径部19a内に固定されており中
央に開口部を有するばね保持具21と、一端がばね保持
具21に固定されていると共に他端が弁体20に固定さ
れているコイルばね22とを有している。
【0029】筒状体19の内部空間は、弁体20によっ
て左右に区画されており、内部空間の左側部分は連通路
17ひいては密封空間13と連通して密封空間13と同
じ圧力である一方、内部空間の右側部分は図示しない孔
部を介して大気と連通して大気圧に保持されている。従
って、密封空間13が減圧されて圧力が低くなると弁体
20は左側に移動する一方、密封空間13の圧力が高く
なると弁体20は右側へ移動する。
【0030】筒状体19の外側には、密封空間13の圧
力が適正値例えば−90mmHgのときに、弁体20が
減圧力によって左方に引っ張られる力と、弁体20がコ
イルばね22によって右方に押圧される力とが釣り合う
ことにより、弁体20が静止する位置に、例えば赤外線
遮断センサよりなる透過型の近接スイッチ23が設けら
れている。密封空間13の圧力が高くなると、弁体20
がコイルばね22により右方へ押圧される力が密封空間
13の減圧力よりも大きくなるため、弁体20は近接ス
イッチ23から右方にずれるので、近接スイッチ23は
警告信号を出力する。また、密封空間13の圧力が低く
なると、弁体20が密封空間13の減圧力により左方に
引っ張られる力がコイルばね22の押圧力よりも大きく
なるため、弁体20は近接スイッチ23から左方にずれ
るので、やはり近接スイッチ23は警告信号を出力す
る。これにより、密封空間13の圧力は常に適正値に監
視されているので、密封空間13の減圧状態が変化して
半導体ウェハ10の検査用電極10aとプローブカード
12のバンプ12aとが電気的に接続しなくなる事態を
確実に検知することができる。
【0031】図3(b)は、第2のタイプの減圧インジ
ケータ18の断面構造を示しており、該第2のタイプの
減圧インジケータ18は、第1のタイプと同様の筒状体
19と、第1のタイプよりも薄型の弁体20と、第1の
タイプと同様のばね保持具21及びコイルばね22とを
有している。
【0032】第2のタイプの特徴として、筒状体19の
外側における弁体20の左右両側には、所定の間隔をお
いて一対の近接スイッチ23A,23Bが設けられてお
り、密封空間13の圧力が適正値からずれて、弁体20
が左側の近接スイッチ23Aに接近したり又は右側の近
接スイッチ23Bに接近したりすると、近接スイッチ2
3A,23Bが警告信号を出力する。これにより、密封
空間13の圧力は常に適正値に監視されているので、密
封空間13の減圧状態が変化して半導体ウェハ10の検
査用電極10aとプローブカード12のバンプ12aと
が電気的に接続しなくなる事態を確実に検知することが
できる。
【0033】図3(c)は、第3のタイプの減圧インジ
ケータ18の断面構造を示しており、該第3のタイプの
減圧インジケータ18は、全体に亘って内径が等しい透
明な筒状体19と、該筒状体19の内壁面と2つのOリ
ング20aを介して密接状態で摺動可能な弁体20とを
有している。
【0034】筒状体19の内部空間は、弁体20によっ
て左右に区画されており、内部空間の左側部分は連通路
17ひいては密封空間13と連通して密封空間13と同
じ圧力である一方、内部空間の右側部分は図示しない孔
部を介して大気と連通して大気圧に保持されている。従
って、密封空間13の圧力が低くなると弁体20は左方
に移動する一方、密封空間13の圧力が高くなると弁体
20は右方に移動する。この場合、筒状体19は透明で
あるので、弁体20の移動を目視することができる。こ
れにより、密封空間13の減圧状態が変化して半導体ウ
ェハ10の検査用電極10aとプローブカード12のバ
ンプ12aとが電気的に接続しなくなる事態を確実に検
知することができる。尚、密封空間13の圧力が適正値
であるときの弁体20の位置と対応する筒状体19の部
位に印を付けておくと、密封空間13の圧力を適正値に
監視することが可能になる。
【0035】本実施形態の第2の特徴として、図1及び
図2に示すように、保持板11の上面の周縁部には、プ
ローブカード12の移動を検出する移動検出器25が設
けられている。
【0036】図4に示すように、移動検出器25は、超
音波をプローブカード12の側面に向かって出射する送
信器26と、送信器26から出射されプローブカード1
2の側面によって反射されてきた超音波を受信する受信
器27と、送信器26から出射された出射超音波の周波
数f0 と受信器27に受信された反射超音波の周波数f
1 との差:fR =f0 −f1 を求める図示しない演算器
とを有している。プローブカード12が移動検出器25
に接近するように移動すると、ドップラー効果によりf
R が正の値になり、プローブカード12が移動検出器2
5から遠ざかるように移動すると、ドップラー効果によ
りfR が負の値になり、プローブカード12が移動しな
いときには、fR は0になる。従って、fR の値の変化
によってプローブカード12の移動を検出することがで
きる。
【0037】尚、前記実施形態においては、送信器26
からは超音波が出射されたが、これに代えて、ドップラ
ー効果が得られるレーザビーム等の光ビームをプローブ
カード12に向かって出射するようにしてもよい。
【0038】また、図1においては、移動検出器25は
1個所に設けられた場合を示しているが、移動検出器2
5をプローブカード12の中心に対して互いに直角な方
向に2個所設けると、プローブカード12のあらゆる方
向への移動を正確に検出することができる。
【0039】また、プローブカード12の周縁部におけ
る保持板10側の面を乱反射面に形成しておくと共に、
送信器26及び受信器27を保持板10におけるプロー
ブカード12と対向する部位に埋め込むように設けても
よい。
【0040】さらに、プローブカード12の移動を検出
する移動検出器25に代えて、プローブカード12の位
置変化を検出する位置ずれ検出器を設けてもよい。
【0041】本実施形態の第3の特徴として、図1及び
図2に示すように、保持板11の下面には多数の放熱用
フィン28が設けられている。
【0042】前述したように、バーンイン工程において
は、不良の半導体集積回路素子には電流が流れない一
方、良品の半導体集積回路素子には電流が流れるため、
バーンイン時における半導体ウェハ10の温度が部位に
よって高くなったり低くなったりするが、保持板11の
下面に放熱用フィン28が設けられているため、放熱用
フィン28によって保持板11に蓄えられた熱が放出さ
れるので、保持板11ひいては該保持板11に保持され
ている半導体ウェハ10の温度はバーンイン工程が行な
われる雰囲気の温度に近づく。このため、半導体ウェハ
10の温度が部位によって異なる事態は解消する。
【0043】尚、前記実施形態においては、コンタクタ
としてプローブカードの例を示したが、コンタクタとし
ては、プローブカードのほかに、バンプ等のプローブ端
子を有し周縁部が剛性体に保持されたプローブシート、
又はプローブ端子を有するプローブシートと、該プロー
ブシートのプローブ端子と電気的に接続される配線を有
する配線基板とからなる構造のもの等を用いることがで
きる。
【0044】
【発明の効果】第1の半導体ウェハ収納器によると、ウ
ェハ保持板、コンタクタ及び環状のシール材によって形
成される密封空間の圧力が高くなって、ウェハ保持板に
保持されている半導体ウェハの半導体集積回路素子の検
査用電極とコンタクタのプローブ端子との電気的な接続
が得られない恐れが発生したときには、この事態発生を
圧力変動検出手段により密封空間の圧力変動として検出
できるため、半導体集積回路素子の検査用電極とコンタ
クタのプローブ端子とが電気的に接続されない状態で不
正確なバーンインを行なってしまう事態を回避すること
ができる。
【0045】第1の半導体ウェハ収納器において、圧力
変動検出手段が、筒状体と、該筒状体の内周面に対して
密接状態で摺動可能な弁体と、該弁体の移動を検出する
検出手段とを有していると、電気的な構成を用いること
なく機械的な構成により、簡易且つ確実に、密封空間の
圧力変動を検出することができる。
【0046】第2の半導体ウェハ収納器によると、コン
タクタが移動して、ウェハ保持板に保持されている半導
体ウェハの検査用電極とコンタクタのプローブ端子との
電気的な接続が得られない恐れが発生したときには、こ
の事態発生を移動検出手段によりコンタクタの移動とし
て検出できるため、半導体集積回路素子の検査用電極と
コンタクタのプローブ端子とが電気的に接続されない状
態で不正確なバーンインを行なってしまう事態を回避す
ることができる。
【0047】第2の半導体ウェハ収納器において、移動
検出手段が、超音波又は光ビームを出射する出射手段
と、コンタクタから反射されてくる超音波又は光ビーム
が入射する入射手段と、出射された超音波又は光ビーム
の振動数と入射する超音波又は光ビームの振動数との差
に基づいてコンタクタの移動を検出する検出手段とを有
していると、ドップラー効果によりコンタクタの移動を
検出できるため、コンタクタの極めて僅かな移動、ひい
てはコンタクタの僅かな位置ずれをも確実に検出するこ
とができる。従って、コンタクタの僅かな移動に起因し
て、半導体集積回路素子の検査用電極とコンタクタのプ
ローブ端子とが電気的に接続しなくなる事態をも確実に
検出することができる。
【0048】第3の半導体ウェハ収納器によると、良品
及び不良品の半導体集積回路素子の混在に起因して、バ
ーンイン工程において半導体ウェハの部位によって温度
上昇の程度が異なっても、半導体ウェハから発生する熱
が放熱手段により周囲の環境中に放出されるため、半導
体ウェハにおける温度差が回避されるので、全ての良品
の半導体集積回路素子に対して均一な条件でバーンイン
を行なうことができる。
【0049】第3の半導体ウェハ収納器において、放熱
手段が保持板における半導体ウェハを保持する面の反対
側に形成された放熱用フィンであると、バーンイン工程
において半導体ウェハに発生した熱は保持板に伝わった
後、放熱用フィンから周囲の環境中に速やかに放出され
るので、簡単な構造を付加するだけで、全ての良品の半
導体集積回路素子に対する均一な条件のバーンインを行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体ウェハ収納器
の斜視図である。
【図2】(a)は前記一実施形態に係る半導体ウェハ収
納器の断面図であり、(b)は前記一実施形態に係る半
導体ウェハ収納器に保持されている半導体ウェハの検査
用電極とプローブカードのバンプとの接続状態を示す断
面図である。
【図3】(a)は前記一実施形態に係る半導体ウェハ収
納器に設けられた第1のタイプの減圧インジケータの断
面図であり、(b)は前記一実施形態に係る半導体ウェ
ハ収納器に設けられた第2のタイプの減圧インジケータ
の断面図であり、(c)は前記一実施形態に係る半導体
ウェハ収納器に設けられた第3のタイプの減圧インジケ
ータの断面図である。
【図4】前記一実施形態に係る半導体ウェハ収納器に設
けられた移動検出器の断面図である。
【図5】従来及び本発明に係る半導体ウェハ収納器がア
ライメント装置からバーンイン装置へ移動する状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 半導体ウェハ 10a 検査用電極 11 保持板 11a 保持部 12 プローブカード 12a バンプ 13 密封空間 14 シール材 15 第1の吸気通路 15a 吸引口 16 第2の吸気通路 17 連通路 18 減圧インジケータ 19 筒状体 19a 大径部 19b 小径部 20 弁体 21 ばね保持具 22 コイルばね 23、23A、23B 近接スイッチ 25 移動検出器 26 送信器 27 受信器 28 放熱用フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−5666(JP,A) 特開 平8−330372(JP,A) 特開 平9−115971(JP,A) 特開 平7−37945(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/64 - 21/68 G01R 31/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが検査用電極を有する複数の半
    導体集積回路素子が形成されている半導体ウェハを保持
    するウェハ保持板と、 前記ウェハ保持板に保持される半導体ウェハと対向する
    ように設けられ、前記検査用電極と接続されるプローブ
    端子を有するコンタクタと、 前記ウェハ保持板と前記コンタクタとの間に設けられ、
    前記ウェハ保持板及びコンタクタと共に密封空間を形成
    する弾性材よりなる環状のシール材と、 前記密封空間と連通するように設けられており、前記密
    封空間を減圧して、前記ウェハ保持板に保持された半導
    体ウェハの半導体集積回路素子の各検査用電極と前記コ
    ンタクタの各プローブ端子とを接続させるための吸引通
    路と、 減圧されている前記密封空間の圧力変動を検出する圧力
    変動検出手段とを備えていることを特徴とする半導体ウ
    ェハ収納器。
  2. 【請求項2】 前記圧力変動検出手段は、 内部が前記密封空間と連通するように設けられた筒状体
    と、 前記筒状体の内部に、該筒状体の内周面に対して密接状
    態で且つ摺動可能に設けられ、前記密封空間の減圧状態
    の変動に伴って移動する弁体と、 前記弁体の移動を検出する検出手段とを有していること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体ウェハ収納器。
  3. 【請求項3】 それぞれが検査用電極を有する複数の半
    導体集積回路素子が形成されている半導体ウェハを保持
    するウェハ保持板と、 前記ウェハ保持板に保持される半導体ウェハと対向する
    ように設けられ、前記検査用電極と接続されるプローブ
    端子を有するコンタクタと、 前記ウェハ保持板と前記コンタクタとを互いに接近させ
    て、前記ウェハ保持板に保持される半導体ウェハの複数
    の半導体集積回路素子の各検査用電極と前記コンタクタ
    の各プローブ端子とを接続させる電極接続手段と、 前記コンタクタの移動を検出する移動検出手段とを備え
    ていることを特徴とする半導体ウェハ収納器。
  4. 【請求項4】 前記移動検出手段は、 超音波又は光ビームを前記コンタクタに向かって出射す
    る出射手段と、 前記出射手段から出射された後、前記コンタクタから反
    射されてくる超音波又は光ビームが入射する入射手段
    と、 前記出射手段から出射された超音波又は光ビームの振動
    数と、前記入射手段に入射する超音波又は光ビームの振
    動数との差に基づいて、前記コンタクタの移動を検出す
    る検出手段とを有していることを特徴とする請求項3に
    記載の半導体ウェハ収納器。
  5. 【請求項5】 それぞれが検査用電極を有する複数の半
    導体集積回路素子が形成されている半導体ウェハを保持
    するウェハ保持板と、 前記ウェハ保持板に保持される半導体ウェハと対向する
    ように設けられ、前記検査用電極と接続されるプローブ
    端子を有するコンタクタと、 前記ウェハ保持板に設けられ、バーンイン時に半導体ウ
    ェハから発生する熱を放出する放熱手段とを備えている
    ことを特徴とする半導体ウェハ収納器。
  6. 【請求項6】 前記放熱手段は、前記保持板における半
    導体ウェハを保持する面の反対側の面に形成された放熱
    用フィンであることを特徴とする請求項5に記載の半導
    体ウェハ収納器。
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