JP3249957B2 - 面付実装型樹脂封止半導体装置 - Google Patents

面付実装型樹脂封止半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、新規な面付実装型
樹脂封止半導体装置及びその樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】トラジスタ,IC,LSI等の半導体装
置の外装には、金属,ガラス,セラミックス等を用いる
ハーメチック封止型と、エポキシ樹脂を主として用いる
樹脂封止型の二種類がある。 【0003】前者は気密性に優れているが非常に高価で
ある。後者は大量生産ができるために安価に製造するこ
とが可能である。そのため、現在では半導体製品の80
%以上が、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いてトラ
ンスファ成形された樹脂封止型になっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】半導体素子は集積度が
年々向上し、それに伴ってチップサイズの大型化,配線
の微細化,多層化等が進んでいる。一方、実装の高密度
化とパッケージサイズの小型薄型化により、パッケージ
形状も従来のDILP(Dual in Line PlasticPackag
e)からFPP(Flat Plastic Package),SOP(Sma
ll OutlinePackage),PLCC(Plastic Leaded Chip
Carrier)等、ピン挿入実装型から面付実装型に移行し
ている。 【0005】このように集積度の向上,パッケージサイ
ズや形状,実装方式等の変遷に伴い、素子の微細化,パ
ッケージの封止樹脂層の薄肉化が進んでいる。そのた
め、封止品に熱的ストレスが加わると半導体装置を構成
する封止樹脂,リードフレーム,チップ等の線膨張係数
の違いによって発生する熱応力により、封止樹脂層やチ
ップのパッシベーション膜にクラックが生じたり、チッ
プ表面の配線の切断,短絡,位置ズレ等が起こり易く、
素子特性の変動や信頼性低下が問題になっている。 【0006】さらにこれらの問題は、パッケージの実装
方式がピン挿入型から面付型に移行し、従来よりも高い
温度に晒されるために、ますます重要な課題となってい
る。 【0007】樹脂封止型半導体に発生する熱応力は、各
構成材料の線膨張係数の違いによって発生する。そこ
で、各構成材料中、特に、封止樹脂の線膨張係数を小さ
くすることができれば、熱応力を大幅に低減することが
できる。 【0008】一般に、封止樹脂は線膨張係数の低減を目
的として、樹脂よりも線膨張係数の小さい無機質充填材
が配合されている。従って、線膨張係数を小さくするに
は、充填材の配合量を増せばよい。しかし、充填材の配
合量を増すと樹脂組成物の粘度が上昇し、流動性が低下
するため封止作業が困難になる。 【0009】そのため、特定の粒度分布を持つ無機充填
材を用い、樹脂組成物の粘度上昇や流動性低下をあまり
起こさずに充填材の配合量を増す方法が提案(特許第85
5789号)されている。 【0010】しかし、こうした手法を用いても、樹脂封
止型半導体の大部分に用いられているフェノール硬化型
エポキシ樹脂組成物は、ベース樹脂の粘度が高く、充填
材の配合量を増して線膨張係数の大幅な低減を図るには
限界があった。その理由は、従来、角ばった充填材を使
用していたため、充填材が嵩張り樹脂組成物の粘度上昇
や流動性の低下が起こり易かったものと思われる。 【0011】その対策として、例えば、特公昭60−2650
5 号公報に記載されているように、球形の充填材を用い
る方法が提案されているが、素子の高集積化,パッケー
ジの小型薄型化に十分対応し得る封止用樹脂組成物は得
られなかった。 【0012】また、樹脂封止した半導体素子に加わる熱
応力は、封止樹脂の弾性率やガラス転移温度を下げるこ
とによっても低減させることが可能である。しかし、樹
脂組成物のガラス転移温度を下げると、一般に高温の電
気特性や耐湿性等が低下し、半導体装置にとって好まし
くない結果を招く。 【0013】そこで、アイ・イー・イー・イー、トラン
ザクション オン コンポーネンツ、ハイブリッド、ア
ンド マニュファクチュアリング テクノロジー、シー
エッチ エム テイ−8、第4号(1985年)第4
86〜489頁〔IEEE,Transactions on Components,Hy
brids,and Manufacturing Technology,CHMT−8.No.4 D
ec.(1985)pp486−489〕に示されているように、ベース
樹脂中にシリコーンゴムやポリブタジエンゴムのような
ゴム成分を配合し、硬化樹脂を海島構造化して弾性率を
小さくすることが行われている。 【0014】この方法は、樹脂の熱応力を小さくする効
果はあるが、線膨張係数の違いを減らす効果はほとんど
なく、本質的な熱応力低減の対策にはならない。こうし
た状況下で、熱応力の発生がより小さい半導体封止用エ
ポキシ樹脂組成物が強く望まれている。 【0015】本発明の目的は、線膨張係数と弾性率が小
さく、半導体素子に加わる熱応力の小さい信頼性に優れ
た面付実装型樹脂封止半導体装置及びその樹脂組成物を
提供することにある。 【0016】 【課題を解決するための手段】本発明は、エポキシ樹脂
と球形石英粉とを含む樹脂組成物により封止され、前記
球形石英粉の90重量%以上が粒径0.5 〜100μm
の間に有り、前記樹脂組成物はSiO成分が前記樹脂
組成物全体に対して80重量%以上であり、且つ前記樹
脂組成物の硬化前の180℃における最低溶融粘度が3
00ポイズ以下であること、又前記球形石英粉はその9
0重量%以上が粒径0.5 〜100μmの間に有り、R
RS粒度線図で表してほぼ直線で示される分布を有し、
前記樹脂組成物はSiO成分が前記樹脂組成物全体に
対して80重量%以上であり、且つ前記樹脂組成物の硬
化前の180℃における最低溶融粘度が300ポイズ以
であることを特徴とする面付実装型樹脂封止半導体装
置にある。【0017】 更に、本発明は、前記樹脂組成物がその硬
化前の180℃における最低溶融粘度が300ポイズ以
下及び金型温度180℃、成形圧力70kg/cm2及び成形
時間1.5分におけるスパイラルフローが43.18c
m(17インチ)以上あるであることを特徴とする面付
実装型樹脂封止半導体装置にある。 【0018】前記石英粉の粒度分布はRRS粒度線図に
おける最大粒径からの累積重量%で表示した直線で示さ
れ、該直線は前記累積重量%において内挿によって求め
られる25%と75%の二点を通る勾配nが0.60〜
0.95であること、前記石英粉は溶融して球形化した
球形石英粉を有すること、前記樹脂組成物を用いてトラ
ンスファ成形法により半導体素子が封止されていること
が好ましい。 【0019】又、前記樹脂組成物は大気中での焼成残渣
(SiO2成分)が80重量%以上で、硬化物の線膨張
係数が1.3×10-5/℃以下であることが好ましい。 【0020】ここで、RRS粒度線図とは、Rosin−Ram
mlerの式に従う粒度分布を表わす粒度線図(日本粉体工
業協会頒布:粉体工学ハンドブック51〜53頁)のこ
とである。 【0021】 R(Dp)=100exp(−b・Dpn) …(1) 〔但し、R(Dp):最大粒径から粒径Dpまでの累積
重量%,Dp:粒径,bおよびn:定数〕 【0022】RRS粒度線図におけるnは直線における
勾配を示すものであり、RRS粒度線図の最大粒径から
の累積重量%が、25%と75%の二点を通り、それら
の前後の多数の各点を平均的な直線で結んで得られるRo
sin−Rammlerの式のnの値のことをいう。 【0023】充填材の原石を微粉砕した場合の粒度分布
は、Rosin−Rammlerの式と一致し、この式に基づく粒度
分布を表わすRRS粒度線図では、ほぼ直線を示すとさ
れている。 【0024】本発明者らは、各種充填材の粒度分布を測
定したところ、特別のふるい分けをしない限り、いずれ
の充填材もその90重量%以上がRRS粒度線図で、ほ
ぼ、直線性を示し、上式によく適合することを確認して
いる。 【0025】本発明で用いる球状の溶融石英粉は、例え
ば、特開昭59−59737 号公報に記載されているように、
予め所定の粒度分布に粉砕した溶融石英粉を、プロパ
ン,ブタン,アセチレン,水素などの可燃性ガスを燃料
とする溶射装置から発生させた高温火炎中に一定量ずつ
供給して溶融して球形化し、冷却したものである。上記
の溶融石英はそれ自身の線膨張係数が比較的小さく、イ
オン性不純物も極めて少ないので、半導体素子封止用樹
脂組成物材料として適している。 【0026】充填材の90重量%以上が粒径0.5 〜1
00μmの範囲に限定する理由は、0.5μm 未満の微
粒子が多くなると、樹脂組成物のチクソトロピック性が
大きくなり、粘度上昇や流動性が低下する。また、10
0μmを超える粒子が多くなると封止する際に、半導体
素子のAu線を変形,切断したり、粗い粒子が金型中で
目詰りを起こして、樹脂の充填不良等が発生するためで
ある。 【0027】次に、RRS粒度線図で示す勾配nを0.
6〜0.95とするのは、nが0.95より大きくなると充
填材の嵩張りが大きくなり、樹脂組成物の粘度上昇や流
動性の低下が起こる。そこで、nはできるだけ小さい値
が望ましいが、本発明において充填材の90重量%以上
が0.5 〜100μmの粒径範囲にあることが望まし
く、n値0.6 というのは、この条件内でとり得る最小
の値である。 【0028】本発明で用いるシリコーン重合体は、アミ
ノ基,カルボキシル基,エポキシ基,水酸基,ピリミジ
ン基等の官能基を末端あるいは側鎖に持つポリジメチル
シロキサンである。 【0029】前記の常温で固体のエポキシ樹脂は、半導
体封止用材料として一般に用いられているクレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂,フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂,ビスフェノールA型エポキシ樹脂等を指し、
硬化剤としてフェノールノボラックやクレゾールノボラ
ック等のノボラック樹脂,無水ピロメリット酸や無水ベ
ンゾフェノン等の酸無水物等を用い、さらに硬化促進
剤,可撓化剤,カップリング剤,着色剤,難燃化剤,離
型剤等を必要に応じて配合することができる。 【0030】本発明は、前述したエポキシ樹脂組成物に
係る各素材を70〜100℃に加熱した二軸ロールや押
出機で混練し、トランスファプレスで金型温度160〜
190℃,成形圧力30〜100kg/cm2 ,硬化時間1〜
3分で成形することにより半導体素子を樹脂にて封止す
ることができる。 【0031】常温で固体のエポキシ樹脂に充填材として
その90重量%以上が粒径0.5 〜100μmの範囲内
にあって、しかも、その粒度分布をRRS粒度線図で表
示した場合にその勾配nが0.6〜0.95の範囲で直線
性を示す球形の溶融石英粉と、変性剤としてシリコーン
重合体を配合し、その配合量が充填材とシリコーン重合
体を合せたSiO2 成分〔特開昭53−123457号および高
分子論文集:第41巻,第10号(1984年10月)
などに記載されている方法に準じ、樹脂組成物または硬
化物の大気中焼成後の残渣量〕が、樹脂組成物全体に対
し80重量%以上の樹脂組成物は、SiO2 成分が多い
にもかかわらず、比較的低粘度で流動性に優れ、しか
も、硬化物の線膨張係数が1.3×10-5/℃ 以下と小
さく、弾性率も小さい。 【0032】従って、封止時の半導体素子のAuボンデ
イングワイヤの変形,断線が少なく、線膨張係数の差に
基づく熱応力が小さいために、耐温度サイクル性,耐熱
性,耐湿性等が良好である。 【0033】充填材として石英粉を溶融することにより
球形化した球状石英粉を用いたことにより、かさばりが
小さくなり高充填化し易い。さらに、半導体素子の封止
の際、充填材の角部が素子を損傷して素子特性に悪影響
を及ぼすのを防ぐことができる。さらに、シリコーン重
合体を配合したことにより弾性率を小さくすることがで
き、線膨張係数の違いによって生じる熱応力をより小さ
くすることができる。 【0034】 【発明の実施の形態】〔実施例1〜5〕図1に示す各種
の充填材を用い、表1に示すエポキシ樹脂組成物を約8
0℃に加熱した二軸ロールで約10分間混練した。 【0035】得られた各組成物について180℃におけ
るゲル化時間,高化式フローテスターを用いた180℃
における最低溶融粘度(7min )、及び、流動性の尺度
としてEMMI−1−66に準じ、金型温度180℃,
成形圧力70kg/cm2 ,成形時間1.5分でスパイラル
フロー(SF)を測定した。結果を表1に示す。 【0036】図3は溶融粘度(ポイズ)とRRS粒度線
図のn値との関係を示す線図である。尚、白丸印のもの
はシリコーン重合体を含むもの、黒丸印のものはシリコ
ーン重合体を含まないものである。表1及び図3に示す
ように本発明の球状充填材を用いた樹脂組成物は、角状
の充填材を用いた組成物とゲル化時間はほとんど同じで
も、溶融粘度はシリコーン重合体を含むものはn値2.
5の実施例3が300ポイズと角状充填材を用いたそれ
より極めて小さく、流動性も大きいことが分かる。又、
シリコーン重合体を含まないものは、n値が0.60 〜
0.95 で溶融粘度が極めて低く、また、流動性も大き
いことが分る。さらに、RRS粒度線図で表示した勾配
nが小さな値の充填材を配合した組成物ほど溶融粘度が
低く流動性が大きいことが明らかである。また、図3に
示すように、n値が0.6より小さくなると、溶融粘度
が急激に上昇するので好ましくない。 【0037】図1及び図3に示すn値は累積重量(%)
において25%と75%とを通るこれらの累積重量%の
前後の値を多数プロットしてそのプロットを平均的な直
線によって結んで得られたものである。 【0038】更に、図1に示す球−1(実施例1)及び
球−2(実施例2)に示す様に、各々の充填材は粒径1
0μm以下のものが実施例1では石英粉全体の75重量
%及び実施例2では55重量%を有し、又、粒径20μ
m以下のものが実施例1では石英粉全体の80重量%以
上及び実施例2では60重量%以上を有し、前述の様に
粘度の低い極めて流動性が高いものであることが明らか
である。 【0039】 【表1】〔実施例6〜9及び比較例1〕充填材として図1に示す
球状充填材(球−1)を用い、実施例1〜5と同様にし
て、充填材とシリコーン重合体とを合せたSiO2 成分
(大気中800℃,5時間焼成後の残渣量)が70,7
5,80,85重量%、及びシリコーン重合体を含まず
SiO2 成分が80重量%の樹脂組成物をそれぞれ作成
した。 【0040】これらの樹脂組成物を用いてトランスファ
成形し、180℃/6時間の後硬化を行って線膨張係
数,曲げ弾性率,ガラス転移温度を測定した。 【0041】また、図2に示すような金属円筒1をモー
ルドした場合に円筒に加わる熱応力を、円筒内側に貼り
付けたストレインゲージ2によって測定した。 【0042】さらにまた、表面にアルミニウムのジグザ
グ配線を形成した半導体素子を封止し、−55℃/30
分⇔+150℃/30分の冷熱サイクル試験を行い、封
止樹脂層の耐クラック性,リード・金ワイヤボンデイン
グ,アルミニウム配線の接続信頼性(抵抗値が50%以
上変化した場合を不良と判定)を評価した。これらの結
果を表2に示す。 【0043】表2より、本発明の石英粉が75重量%以
上の組成物は、線膨張係数が1.8×10-5/℃ 以下と
比較例1より小さく、弾性率の増加も少ない。従ってイ
ンサートに生じる熱応力も小さいことが分かる。特に、
SiO2 成分が80重量%以上の組成物は、線膨張係数
が1.3×10-5/℃ 以下と小さく、弾性率の増加も少
ない。従ってインサートに生じる熱応力も小さいことが
分かる。又、シリコーン重合体を含みSiO2 成分が8
0重量%以上の組成物は、線膨張係数が1.3×10-5
/℃ 以下と小さく、弾性率の増加も少なく、従ってイ
ンサートに生じる熱応力も小さいことが分かる。 【0044】本実施例のような樹脂組成物を用いた面付
実装型樹脂封止半導体装置は、冷熱サイクル試験のよう
な熱衝撃が加えられても耐クラック性や配線の接続信頼
性が極めて優れている。 【0045】 【表2】【0046】 【発明の効果】本発明の半導体封止用樹脂組成物は、流
動性に優れ、硬化後の線膨張係数が小さく、弾性率も小
さいので、半導体素子との線膨張係数の差によって生じ
る熱応力を小さくすることができ、信頼性に優れた面付
実装型樹脂封止半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】充填材の粒度分布特性図である。 【図2】熱応力測定装置の模式断面図である。 【図3】充填材のn値と樹脂組成物の溶融粘度との関係
を示すグラフである。 【符号の説明】 1…金属円筒、2…ストレンゲージ、3…熱電対、4…
樹脂硬化物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−97322(JP,A) 特開 平11−274379(JP,A) 特開 昭61−12051(JP,A) 特許3002652(JP,B2) 特許2702401(JP,B2) 特許2649632(JP,B2) 特公 平5−54865(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 63/00 - 63/10 C08K 3/34 H01L 23/29

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エポキシ樹脂と球形石英粉とを含む樹脂組成物によ
    り封止され、前記球形石英粉はその90重量%以上が粒
    径0.5 〜100μmの間に有り、前記樹脂組成物はS
    iO成分が前記樹脂組成物全体に対して80重量%以
    であり、且つ前記樹脂組成物の硬化前の180℃にお
    ける最低溶融粘度が300ポイズ以下であることを特徴
    とする面付実装型樹脂封止半導体装置。 2.エポキシ樹脂と球形石英粉とを含む樹脂組成物によ
    り封止され、前記球形石英粉はその90重量%以上が粒
    径0.5 〜100μmの間に有り、RRS粒度線図で表
    してほぼ直線で示される分布を有し、前記樹脂組成物
    iO成分が前記樹脂組成物全体に対して80重量%
    以上であり、且つ前記樹脂組成物の硬化前の180℃に
    おける最低溶融粘度が300ポイズ以下であることを特
    徴とする面付実装型樹脂封止半導体装置。 3.エポキシ樹脂と球形石英粉とを含む樹脂組成物によ
    り封止され、前記球形石英粉はその90重量%以上が粒
    径0.5 〜100μmの間に有り、前記樹脂組成物はS
    iO成分が前記樹脂組成物全体に対して80重量%以
    上であり、且つ前記樹脂組成物の硬化前の180℃にお
    ける最低溶融粘度が300ポイズ以下及び金型温度18
    0℃、成形圧力70kg/cm2及び成形時間1.5分におけ
    るスパイラルフローが43.18cm(17インチ)以
    上であることを特徴とする面付実装型樹脂封止半導体装
    置。 4.エポキシ樹脂と球形石英粉とを含む樹脂組成物によ
    り封止され、前記球形石英粉はその90重量%以上が粒
    径0.5 〜100μmの間に有り、RRS粒度線図で表
    してほぼ直線で示される分布を有し、前記樹脂組成物は
    SiO成分が前記樹脂組成物全体に対して80重量%
    以上であり、且つ前記樹脂組成物の硬化前の180℃に
    おける最低溶融粘度が300ポイズ以下及び金型温度1
    80℃、成形圧力70kg/cm2及び成形時間1.5分にお
    けるスパイラルフローが43.18cm(17インチ)
    以上であることを特徴とする面付実装型樹脂封止半導体
    装置。 5.前記球形石英粉の粒度分布はRRS粒度線図におけ
    る最大粒径からの累積重量%で表示した直線で示され、
    該直線は前記累積重量%において内挿によって求められ
    る25%と75%の二点を通る勾配nが0.60〜0.9
    5であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の面付実装型樹脂封止半導体装置。 6.前記石英粉は溶融して球形化した球形石英粉を有す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の面
    付実装型樹脂封止半導体装置。 7.前記樹脂組成物を用いてトランスファ成形法により
    半導体素子が封止されていることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の面付実装型樹脂封止半導体装
    置。
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