JP3247630B2 - ポインティング・デバイス、携帯用情報処理装置、及び情報処理装置の操作方法 - Google Patents

ポインティング・デバイス、携帯用情報処理装置、及び情報処理装置の操作方法

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JP3247630B2
JP3247630B2 JP05315897A JP5315897A JP3247630B2 JP 3247630 B2 JP3247630 B2 JP 3247630B2 JP 05315897 A JP05315897 A JP 05315897A JP 5315897 A JP5315897 A JP 5315897A JP 3247630 B2 JP3247630 B2 JP 3247630B2
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    • G05G9/00Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with two or more controlled members, e.g. selectively, simultaneously
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    • G05G9/04Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with two or more controlled members, e.g. selectively, simultaneously the controlling member being movable in different independent ways, movement in each individual way actuating one controlled member only in which movement in two or more ways can occur simultaneously
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポインティング・
デバイス及び当該ポインティング・デバイスを用いた情
報処理装置の操作方法に関し、より詳しくは、水平面内
指示用のスティックの回りに物理的不感帯を設け、垂直
方向の指示も可能とするポインティング・デバイスと、
このポインティング・デバイスを使用して連続的操作
(アナログ入力)及び1単位ごとの操作(ディジタル入
力)を可能とする情報処理装置の操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PDA(Personal Digital Assistant
s)に代表される超小型の携帯用情報処理装置は、その
性質上さまざまな場所で用いられる。電車や車等の乗り
物の中での使用は当然で、このような乗り物の中でも立
ったまま、また歩きながらでも簡単に情報にアクセスで
きると、より便利である。しかし、このような状況では
片手しか使えない場合も多々ある。
【0003】片手で持つことができる超小型の携帯用情
報処理装置の用途は、先に述べたように、主に情報にア
クセスすること、すなわち「情報ブラウジング」であ
る。例えば、ユーザは、図1の左側に示したようにメニ
ューを選択して、図1の右側のように選択されたメニュ
ーの内容を表示させるという操作を行う。図1の右側で
は、携帯用情報処理装置の表示装置が小さく、メニュー
内の情報を一度に全て表示できないので、スクロールの
作業を行うこともある。このような情報ブラウジング
は、キーボード等による多数の情報の入力を必要としな
いが、一方でユーザはこの携帯用情報処理装置を先に示
したように立ったままや、歩きながら使用する可能性が
あるので、通常より簡単に操作できるように操作インタ
ーフェースを工夫する必要がある。
【0004】では、上述のような操作インターフェース
にはどのような要件が課されるかということを考える
と、以下のようになる。すなわち、(1)隣の選択可能
項目にディジタル的に移動できること。ディジタル的な
移動とは、1項目ごとに移動させることができるという
ことである。(2)上下左右の項目に2次元的に移動で
きること。画面上の全ての点に移動できることは必須で
ある。(3)離れた項目への高速移動やスクロールがで
きること。アナログ的な連続操作が可能であることであ
る。(4)項目の選択(起動)も含めて、片手で操作で
きること。いわゆる、クリックやダブルクリックができ
ることが必要である。特に、位置決めが容易にできない
と、ダブルクリックは出来ない。(5)手探りでも操作
できること。使用状況を考慮すると、操作する手に対す
る物理的な応答も重要な要素となる。
【0005】一方、携帯用情報処理装置のために従来か
ら存在する入力装置としては、以下のようなものがあ
る。(a)ペンやタッチパッドによる直接入力。(b)
押し込めるディジタル・ダイヤル。これは、ダイアルを
回すとカーソルなどが一次元方向に移動し、選択指示を
与える時にはダイアルを押し込むことができる、という
ものである。ダイヤルはディジタル入力用であって、一
定角度回すごとにユーザにフィードバックが返されるさ
れるとともに、一単位の入力が行われる。(c)カーソ
ルキーとスイッチの併用。キーボードに設けられている
カーソルキーや一部小型ゲーム機に設けられている方向
を指示するための十字型等のキーと、選択指示用のスイ
ッチである。(d)トラックボールなどのアナログ入力
とスイッチの併用。カーソルキーは、基本的には1単位
ずつの移動を指示するものである。キーを押し続けれ
ば、カーソルが連続的に移動するが、ディジタル入力が
連続的に生じているに過ぎない。一方、トラックボール
や、IBM社から販売されているノート型コンピュータ
のキーボード内に設けられている力感知式の入力装置
は、トラックボールのボールの回転量や力感知式入力装
置に加えられた力の量に応じた、連続的な移動を指示す
るものであり、アナログ入力を情報処理装置に与える。
【0006】(a)は、手書き図形や文字を直接入力で
きるという利点があるが、単純なメニュー操作に使用す
る場合にも両手が必要となる、という問題がある。ま
た、手探りでの操作は困難である。(b)は、片手での
手探り操作が可能であるが、一次元入力であるため、例
えば、メニュー項目の左右移動にはモードの切替等の処
理が必要となる。(c)は、二次元入力なので、(b)
のような問題は生じないが、通常項目選択のために別の
スイッチが必要になるので、片手操作は難しくなる。ま
た、(b)及び(c)では離れた項目間の高速移動も簡
単ではない。(d)は、二次元アナログ入力のため高速
移動は簡単だが、(c)と同様に項目選択のためのスイ
ッチが別に必要となる。また、隣の項目にディジタル的
に移動することや、手探りでの操作は困難である。この
ようにいずれの方式も上記の5つの要件を完全には満た
していないことがわかる。以下の表1に、先に示した入
力方式の各々につき、5つの要件を満たしているか否か
をまとめたものを示す。なお、○は要件を満たしている
こと、△はやや難はあるが対応可能であること、×は要
件を満たしていないことをそれぞれ意味する。
【表1】
【0007】ところで、特開平4−263308号公報
は、操作つまみを左右、前後、上下に動かすことによ
り、検出センサ部がその操作つまみの作動方向に対応し
てXYZ方向の出力信号を出し、操作つまみを回転駆動
することにより信号を出力するロータリーエンコーダを
さらに設けることにより各方向の数値設定を行うジョイ
スティックについて開示している。このジョイスティッ
クは、XYZ方向を指示することができるが、数値の設
定は操作つまみをその方向に動かすことにより設定する
ことができる訳ではないので、ユーザは直感的に操作で
きない。不感帯については何等記載がない。また、Z方
向の入力は単なるスイッチとして用いることができると
されているが、XY方向については、先に述べたような
アナログ入力とディジタル入力とを可能にする方法は何
等記載されていない。
【0008】また、特開昭61−147326号公報
は、レバーが下端部を支点として任意の方向に回動可能
な構造となっており、レバーには円板が挿着されてい
て、この円板の外周より外側に所定長隔てて、互いに直
角をなすように4個のタクトスイッチが設けられている
入力装置を開示している。この入力装置は、レバーから
手を離せば元の状態に復帰する構造を有している。さら
に、z軸方向についても、スライドボリュームやスイッ
チにて、レバーの操作に対する情報を得ることができる
ようにしている。x軸y軸方向の変位の検知は、タクト
スイッチでなく、変位−電気量変換素子を用いることが
できる旨記載されている。この入力装置では、x軸y軸
方向の変位を互いに直角をなすような4個の検出器にて
検知するような構成であるが、これでは連続的に方向を
変えたい場合、例えば、x軸方向からy軸方向へ方向及
びその方向での変位を指示したままレバーを移動する場
合には、x軸とy軸の間に検出器がないため、当該連続
したレバーの移動を連続的に検出できない場合も考えら
れる。
【0009】特開平2−188819号公報は、マウス
で水平方向の移動を指示するが、特定のマウスボタンを
押すと、所定の項目を1単位づつ移動することを開示し
ている。このような装置では、アナログ入力をマウスの
ボールで指示し、マウスボタンでディジタル入力を実施
するものであるが、位置変位を指示するマウスのボール
ではディジタル入力を指示できないので、所定の項目を
1単位ずつ移動させることしかできない。すなわち、項
目の移動を任意の方向では行うことができない。また、
マウスを用いているため、片手操作には用いることがで
きない。
【0010】特開昭59−33539号公報は、ジョイ
スティックの傾きが一定範囲内である場合には、その傾
きに対応させて表示装置中のマーカーを移動させ、一定
範囲を越える場合には、その方向に一定量ずつ繰り返し
マーカーを移動させる装置について開示している。この
装置では、マーカーの移動が小さく、位置決めをしやす
いモードと、高速でマーカーを移動させるモードとが存
在することが記載されているが、両方共画面で操作され
るのはマーカーのみである。また、z軸方向の操作につ
いて、及び不感帯については何等記載されていない。さ
らに、モードの切替はジョイスティックの傾きで決まる
ため、画面を見ながらでないと操作しにくいという欠点
もある。
【0011】特公昭64−8846号公報は、ジョイス
ティックの傾角が所定の角度以上であって、所定の時間
より長い時間傾角が所定の角度以上である場合には、カ
ーソル移動パルスを連続的に出力し、所定の時間より短
い時間所定の角度以上である場合には、移動パルスを1
つ出力する装置を開示している。この装置も、両方のモ
ードにおいて操作されるのは、カーソルのみである。ま
た、z軸方向の操作については何等記載されていない。
さらに、モードの切替はジョイスティックの傾き及び時
間にて決まるため、画面を見ながらでないと操作しにく
いという欠点もある。
【0012】特開平5−241502号公報は、ジョイ
スティックで画面のスクロール操作を実施することを開
示している。しかし、スクロール操作と他の種類の操作
を合わせて実施することは何等開示していない。
【0013】なお、キーボード上にポインティング・デ
バイスを設ける例は特開平7−302162号公報に記
載されている。この文献には、x軸方向y軸方向につい
ては、キーボード上に設けられたスティックに力を加え
て、その力によりスティックなどに生ずる歪みをストレ
インゲージや静電容量検出センサ、磁気検出センサ、感
圧検出センサにて検出する装置について開示されてい
る。この装置では、z軸方向の入力については何等記載
されておらず、アナログ入力のみ可能となっている。ま
た、物理的に不感帯が存在する訳ではない。
【0014】一方、IBM TDB(95-07, p487)に
は、ほぼ同様の構成について、スティックの下に圧力セ
ンサなどを設けて、スティックの長軸方向の入力を検知
し、通常設けられている2つのボタンと共に、3ボタン
式のマウスをエミュレートすることが開示されている。
しかし、特開平7−302162号公報と同様に、ステ
ィックのみの操作でディジタル入力を行うこと、物理的
な不感帯については何等記載されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
技術における装置は、先に述べた5つの要件を全てクリ
アするものではない。よって、本願発明の目的は、
(1)隣の選択可能項目にディジタル的に移動できるこ
と、(2)上下左右の項目に2次元的に移動できるこ
と、(3)離れた項目への高速移動やスクロールができ
ること、(4)項目の選択(起動)も含めて、片手で操
作できること、(5)手探りでも操作できること、とい
った要件を満たす入力装置を提供することである。
【0016】また、以上のような操作を実施できるよう
に、入力装置からの入力を処理し、情報処理装置の操作
を実行する方法を提供することも目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの入力装置は、スティックと、スティックの軸を一回
りするように所定距離離して設置され、スティックと接
触する際には当該スティックの接触方向及び当該方向に
かけられた力の量に対応する信号を出力する水平面内ベ
クトル検出機構と、スティックの軸方向にかけられた力
を検出する検出器とを有する。スティックと水平面内ベ
クトル検出機構との間には、空間が設けられており、こ
の空間が物理的な不感帯を構成する。このような不感帯
を設けることにより、水平面内ベクトル検出機構にステ
ィックが触れなければ、画面上のカーソルは移動しな
い。よって、手探りで操作しても、ぶれを生じることな
く決まった場所で、スティックの軸方向にかけられた力
を検出する検出器にて、クリックなどの操作を実施でき
る。また、水平面内ベクトル検出機構はスティックの軸
を一回りするように設置されているので、先に述べたよ
うにスティックを当該水平面内ベクトル検出機構に沿っ
て移動させても、その移動に十分追従して連続的に力の
量及びその方向を指示することができる。なお、スティ
ックの軸を一回りするように設置するということは、実
質的に一回りするように設置するということであって、
場合によっては一回りする途中で切れ込みが入っている
ような場合も考えられる。
【0018】また、初期位置よりずらされたスティック
を初期位置に戻す機構をさらに含むと、ディジタル入力
を行おうとするユーザは、所望の方向にスティックを傾
けて(又はスライドさせて)水平面内ベクトル検出機構
を押してスティックを放すとスティックは初期位置に戻
されるので、所望の方向にクリックしたという感覚を得
ることができ、手探りでの操作がしやすくなる。
【0019】スティックの軸方向にかけられた力を検出
する検出器を、スイッチとすることもできる。項目の選
択動作には、オン/オフの情報を入力できるスイッチで
十分である。一方、垂直方向にアナログ的入力を必要と
するならば、圧力センサなどを設けることも可能であ
る。これは、z方向のアナログ指示や、ズームなどに用
いることができる。
【0020】またこのスイッチを、スティックに設ける
ことも考えられる。スティックのどちらかの端部や、ス
ティックの中ほどに設けることもできる。
【0021】スティックの一端がその軸方向に押された
際、当該スティックの他端により押される位置にスイッ
チが設置されるようにすることも考えられる。すなわ
ち、スティックの軸の延長線上であって、スティックと
は別な部材に設けることもできる。
【0022】先に示した水平面内ベクトル検出機構は、
スティックの軸の回りに所定距離離して設置され、ステ
ィックが接触する部分が円形である部材と、スティック
により部材にかけられた力の量及びその方向を検出する
センサとを含むようにすることも考えられる。スティッ
クが接触する部分が円形である(円でくりぬかれた形状
でその中をスティックが通る状態)と、スティックによ
り部材にかけられる力の方向が、適切にセンサにて検出
される。また、センサをこの部材に直接付設しても、こ
の部材を支える支柱を介して伝えられる力の量及び方向
を検出するようにすることもできる。センサの種類は、
ストレインゲージでも、圧力センサでも、静電容量によ
るセンサでもよい。
【0023】以上のようなポインティング・デバイス
は、従来技術の欄でも述べたように、携帯用情報処理装
置に設けられると、より効果的である。但し、別個の機
器として通常の情報処理装置に接続するようにしてもよ
いし、通常のキーボードなどに設けるようにしてもよ
い。
【0024】また、このポインティング・デバイスを携
帯用情報処理装置に設ける際、装置の側面に設けて、ス
ティックの軸を表示装置と実質的に平行になるようにし
てもよいし、情報処理装置の表示装置と同じ面に設ける
ようにしてもよい。
【0025】また、本発明の情報処理装置の操作方法と
しての側面では、以下のようなステップを実施する。す
なわち、ポインティング・デバイスからの入力信号に応
答して、入力信号の評価値が所定の条件を満たしている
か判断する判断ステップと、評価値が所定の条件を満た
している場合、評価値に応じた第1の種類の操作を実施
するステップと、評価値が所定の条件を満たしていない
場合、第2の種類の操作を実施するステップである。こ
れにより、評価値が所定の条件を満たしていればアナロ
グ入力、所定の条件を満たしていなければディジタル入
力、というモード変換を実施することができる。第1の
種類の操作は、画面スクロールといった連続的な操作で
あり、第2の種類の操作は、画面上の項目移動といった
1単位ずつ実施される操作が考えられる。また、入力信
号の評価値としてはポインティング・デバイスによるベ
クトルの大きさに対応する値が考えられ、その場合、所
定の条件はその大きさが所定のしきい値以上であるこ
と、となる。
【0026】さらに、ポインティング・デバイスからの
入力信号に応答して、評価値が第2の所定の条件を満た
しているか判断するステップと、評価値が第2の所定の
条件を満たしている場合には、先に示したステップを実
施し、評価値が第2の所定の条件を満たしていない場
合、当該入力信号を無視するステップとを実施するよう
にしてもよい。物理的な不感帯がない限り、このような
第2の条件(評価値がベクトルの大きさに対応する値で
あれば、第2のしきい値)がないと、ユーザが触るだけ
で直ぐに第2の種類の操作が実施されてしまう。このよ
うな現象は、ユーザビリティを下げることとなる。
【0027】この情報処理装置の操作方法にて用いられ
るポインティング・デバイスは、当然先に示したような
ポインティング・デバイスが好ましい。しかし、そのよ
うなポインティング・デバイスに限定されるものではな
く、トラックボールや、特開平7−302162号公報
に記載されているキーボード上のポインティング・デバ
イスにも適用可能である。しかし、先に示したようなポ
インティング・デバイスによれば、ユーザは感覚的に第
1の種類の操作を実施するか第2の種類の操作を実施す
るかを調節しやすい。
【0028】情報処理装置の操作方法としては、スティ
ックの軸方向にかけられた力を検出する検出器からの出
力に応答して、表示装置の画面内にある項目を選択する
ステップをさらに含むようにしてもよい。上述のポイン
ティング・デバイスであれば、スティックを押すだけで
クリック動作を実施できる。
【0029】携帯用情報処理装置全体で考えれば、ステ
ィックと、スティックの軸を一回りするように所定距離
離して設置され、スティックと接触する際には当該ステ
ィックによりかけられた力の力ベクトルに対応する信号
を出力する水平面内ベクトル検出機構と、スティックの
長軸方向にかけられた力を検出する検出器とを有するポ
インティング・デバイスと、水平面内ベクトル検出機構
から出力される信号に応答して、力ベクトルの評価値が
所定の条件を満たしているか判断し、満たしていると判
断した場合には評価値に応じた第1の種類の操作を実施
するよう命じ、満たしていないと判断した場合には第2
の種類の操作を実施するように命じる制御装置とを有す
るものが、最も使い勝手のよい装置となる。
【0030】なお、先の情報処理装置の操作方法をプロ
グラムにて実現することは、当業者が通常行う事項であ
る。また、電子回路のような形態にて実施することも可
能である。
【0031】
【発明の実施の形態】
(1)機械的構造 最初に、ポインティング・デバイスの機械的構造につい
て説明する。図2に本発明のポインティング・デバイス
の概念図を示す。スティック1は、取付面7に対し実質
的に垂直に、且つリング3の内側を貫くように設けられ
ている。リング3の中心と、スティック1の中心が重な
ることが好ましい。また、リング3の内側の形状は、方
向の指示を連続的に変更することができる円が好ましい
が、円に類似する楕円でも可能である。支柱5は、リン
グ3を、所定の高さで且つ取付面7と実質的に平行にな
るよう支持している。所定の高さは、リングの内径とス
ティックの高さ等から決められる。また、スティック1
の下端には、マイクロスイッチ9が設けられている。こ
の図2では、このマイクロスイッチ9は、スイッチの機
能と、スティック1が傾けられた時、スティック1を初
期位置に復帰且つ保持させる機能を合わせ持っている。
具体的には、弾力性のあるゴムやバネ等の弾性体をステ
ィック1の下端部分に接合し、この弾性体にスイッチを
接合する方法にて、上下の入力を検知し、初期位置にス
ティック1を復帰且つ保持させるようにしてもよい。マ
イクロスイッチ9は、取付面7に設けられている。
【0032】リング3の断面の形状は、図2では長方形
又は正方形であるが、円形等にすることも考えられる。
また、支柱5の形状も任意である。支柱5とリング3、
支柱5と取付面7との接合は、接着でも挿着でもよい
し、一体形成してしまってもよい。図2のような場合、
スティック1の傾き方向及びリング3にかけられた力を
検出するセンサ11は、ストレインゲージのような歪セ
ンサがよい。取付位置は、図2のように支柱5の側面で
も、取付面7上のスティックの根元付近のどちらでも可
能である。また、マイクロスイッチ9は、スイッチとい
うことで説明したが、アプリケーションによっては取付
面7に対し垂直な方向についてもアナログ入力を必要と
する場合があるので、圧力センサのようなデバイスをス
イッチの代わりに設けるようにしてもよい。
【0033】次に、図2のポインティング・デバイスの
作用について説明する。スティック1の上端は、マイク
ロスイッチ9と取付面7との接合部分を支点として回動
する。しかし、リング3に接触するまでは、スティック
1の動きはセンサ11に検出されない。このスティック
1とリング3までの空間が物理的に設けられた不感帯で
ある。スティック1の上端をより大きく傾けると、図3
に示すように、リング3の内側(3a)に接するように
なる。これ以上スティック1の上端を傾けると、傾けた
方向にスティック1にかけた力が、リングにかかる。こ
のリング3にかかる力が、支柱5を介して、支柱5に設
置されたセンサ11により、歪として検知される。セン
サ11からの出力は、後に述べる処理にて、力の方向と
量の信号に変換される。このように、物理的な不感帯を
越えて力をスティックにかけると、ユーザは指に物理的
な応答を感じる。これが、後のディジタル入力の際に
は、クリック感を与えることになる。また、ユーザがス
ティック1から指を放す又はマイクロスイッチ9の弾性
体の復元力より小さな力しかスティック1に力をかけな
くなると、スティック1は初期位置に復帰しようとす
る。これにより、ユーザはどのような方向にも均等な感
覚で操作することが可能になる。
【0034】またユーザは、図1の左側の図のように1
又複数の項目のうち1つを選択するような場面に、ステ
ィック1を押し込む。押し込まれたスティック1は、ス
ティック1の下端に接合された弾性体を介してスイッチ
を押し込む。そして、スイッチはオン信号を出力する。
この際に、スティック1とリング3との間に不感帯があ
るので、スティック1が多少前後左右にずれて押されて
も、リング3に触れない限り、ポインテイングの位置は
変わらない。よって、手探りのような状況においても、
所望の位置で選択動作を実施することができる。また、
ダブルクリックを実施する場合には、同一の点を2度選
択指示しなければならないが、このようなポインティン
グ・デバイスでは容易に同一点を2度選択指示すること
ができる。さらに、場合によってはスティック1を下に
押し込み、且つ所望の方向に倒せば、通常マウスにて実
行されているドラッグ処理も可能である。
【0035】以上のように、本願のポインティング・デ
バイスには、(a)物理的不感帯を有し、スティック1
による水平方向の指示を検出する機構(図2のリング
3、支柱5、及び取付面7、及びセンサ11)、(b)
取付面7に対し垂直な方向の力の検出、及び(c)ステ
ィック1を初期位置に復帰・保持させる機構、という3
つの重要な機能がある。よって、以下、この機能ごとに
バリエーションを説明する。
【0036】(a)水平方向の指示を検出する機構 1.やぐら型 ここでは、図2に示したように、スティック1と接触す
るリング3が支柱5によって支持されているような形状
をやぐら型と称する。図4は、このやぐらを構成する部
分のみを示している。リング3は先に示したのと同様で
あるが、ここでは支柱5は四角柱を用いており、四角柱
の各側面にセンサ11a及び11bを設けている(図4
で見えない他の2面は省略)。このような構成にてもリ
ング3にかけられる力を十分検出することができる。
【0037】また、支柱5を介して伝えられる力をさら
に伝える検出ベース13を支柱5と接合させ、この検出
ベース13上にセンサ11a,11b,11c,11d
を設けるようにすることもできる(図5)。この検出ベ
ース13と支柱5は、リング3にかけられた力をより検
出しやすいように接合されていればよいので、これらが
一体成型されていても、個別部品が接合等されていても
よい。また、この検出ベース13と取付面7とも、検出
ベース13上のセンサにて歪を検出しやすいように固定
されていればよい。この図5では、支柱5はリング3に
挿着されている。
【0038】図6には、支柱が3本の例を示している。
このように、支柱5a,5b,5cを設け、それぞれ
に、センサ11a,11b,11cを設けることもでき
る。なお、図6では、支柱5a,5b,5cには三角柱
を用いているが、四角柱でもよい。
【0039】図7は、支柱が4本の例を示すものであ
る。リング3と各支柱5a,5b,5c,5dは、挿着
されている。また、各支柱の各側面にはセンサ11a,
11b,11c,11d,11e(見えない面のセンサ
は省略)が設けられている。この場合、16個のセンサ
が設けられていることとなる。当然、各支柱に1つずつ
センサを設けてもよい。また、各支柱に2つずつセンサ
を設けることもできる。
【0040】以上のようなやぐら型において、支柱の数
及び支柱の形状は任意であり、センサの数は水平面内の
ベクトルを検出できるような数であればよい。また、セ
ンサを設ける位置は、支柱の側面でも、各支柱に検出ベ
ースを設けてその検出ベースの上に設けてもよい。
【0041】2.スリーブ型 スティック1の外径より大きい内径を有するスリーブ1
7を用いる例を図8に示す。この図では、スティック1
及びスイッチなどの表示は省略している。このように取
付面7上にスリーブ17を設けると、やぐら型のように
支柱5は必要なくなる。この図8の例では、4つのセン
サ11a,11b,11c,11d(図9を参照のこ
と)をスリーブ17の側面に貼りつけている。また、図
5のように検出ベース上にスリーブ17を設ける形にし
て、検出ベース上にセンサを設けるようにしてもよい。
また、スリーブがたわみやすいように、スリット15
(図9のスリット15a,15b,15c,15d)を
設けるようにすることも可能である。スリット15の数
は、やぐら型の支柱の数のように任意である。センサの
数も水平面内のベクトルを検出できるような数であれば
よい。スリーブは、上から下まで同じ内径外径を有する
ものを図8に示したが、上端の方が大きい内径外径を有
するスリーブでも、下端の方が大きい内径外径を有する
スリーブでもよい。
【0042】3.プレートスライド機構 図10に示すように、力検出プレート19を、ピエゾ等
の圧力センサ23a,23b,23c,23dを介し
て、プレート支持基板21内に固定する方法も考えられ
る。力検出プレート19には、図示しないスティック1
が通る穴25が存在する。図示しないスティック1が水
平方向に穴25を押すと、力検出プレート19が押さ
れ、圧力センサ23a,23b,23c,23dは、そ
の圧力の変化をそれぞれ検出する。その検出結果を用い
て、どの方向にどれだけの量の力がかけられたのかを検
出する。
【0043】力を検出する手法としては、圧力センサ以
外にも、静電容量の変化を利用する方法も考えられる。
例えば、図11に示すように、圧力センサを設けていた
場所に、コンデンサ27を設けるのである。具体的に
は、プレート支持基板21の内側に電極27a、力検出
プレート19の外側に電極27bを設け、この2つの電
極の間に誘電体27cをはさむように設ける。このよう
にすると、穴25を図示しないスティック1が水平方向
に押すと、力検出プレート19が押され、4つのコンデ
ンサの静電容量が変化する。この変化量を検出すること
により、力の方向及び量を検出することができる。
【0044】なお、力検出プレート19の外形は、長方
形又は正方形の例のみ示したが、これらの形状に限定さ
れない。円でもよいし、他の多角形でもよい。圧力セン
サや、静電容量センサの数も、4つに限定されるもので
はなく、より多数のセンサを用いることもできる。ま
た、力検出プレート19の外形に合わせてセンサの数を
決定することもできる。プレート支持基板21の内部の
形状は、力検出プレートの外形に合わせる方がよいが、
その形状に限定されるものではない。力検出プレート1
9を安定して支持でき、センサを設けやすい形状であれ
ばよい。
【0045】やぐら型の説明で述べなかったが、リング
3の外形は内側の形状に合わせる必要はなく、プレート
スライド型の例で示したように、四角形でも他の多角形
でもよい。
【0046】(b)垂直方向の力検出機構 図2の例では、スティック1の下端にスイッチが接合さ
れている例を示した。例えば、図12では、スティック
1の下端には初期位置に復帰させるための弾性体29が
接合されており、さらにこの弾性体にはスイッチ31が
接合されている。ここで、リング3等の力検出用の部材
は省略している。また、スイッチ31は、オン/オフ情
報しか入力できないので、必要に応じてスイッチ31に
代わりに圧力センサなどを設けることができる。この場
合には、アナログ信号を入力することができるようにな
る。
【0047】図12の例では、スイッチ31はスティッ
ク1の下端に位置している。しかし、本願発明は、この
ような位置に限定されるものではない。例えば、図13
のようにスティック1の上端部にスイッチ33を設ける
ことも可能である。但し、スイッチ33が簡単に押され
てしまうようではスティック1を自由に操作できなくな
るので、十分力がかかった時にスイッチ33が押される
ようにするべきである。また、図14(縦方向の断面
図)のように、スティック1の中間部分においてスイッ
チ33を設けることもできる。すなわち、スティック上
部1aを凹型、スティック下部1bを凸型とし、スティ
ック下部1bの上端にスイッチ33を設けることによ
り、スティック上部1aが押された時にスイッチ33が
オンされるような構造とすることもできる。この逆で、
スティック上部が凸型で、スティック下部が凹型とし、
スティック下部の凹底部にスイッチを設け、スティック
上部の凸先端部によりスティック上部がおされた際にオ
ンとなるような構造をとることもできる。
【0048】なお、ここまで説明のために、スティック
1の上端には何等の工夫を示していないが、ユーザが操
作しやすいように、表面を加工したり、別素材のキャッ
プを付けることも可能である。
【0049】(c)スティック1を初期位置に復帰・保
持させる機構 第1の例を縦の断面図である図15及び図16にて説明
する。図15に示したようにスティック1の下部にはテ
ーパー部1dが形成されている。この例ではスティック
1下部は、スイッチ31と接合されてはいないが、初期
状態では接している。このスティック1は、スティック
保持機構35(図における斜線部)によって保持されて
いる。また、リング又は力検出プレート3がスティック
保持機構35の上に設けられている。この初期状態で、
スティック1を押し下げると、スイッチ31はスティッ
ク1の下端により押されて、選択信号が発生される。
【0050】その後、スティック1を傾けてリング又は
力検出プレート3に接するようにすると、スティック1
下部のテーパー部により回転中心がずれ、スイッチを微
量押し込む。図16の点線部分が、スイッチ31の初期
状態の位置であり、実線部分が微量押し込んだ状態を示
す。このようにスイッチを微量押し込んでも選択信号は
生成されず、スイッチ31内のバネの復原力が働くよう
になる。そして、スティック1を放すと、スイッチ31
内のバネの復原力により、初期位置に戻される。このよ
うにして、スティック1を初期位置に復帰・保持するこ
とができる。スティック保持機構35は、スティック1
を最大限倒した時でもスイッチ31が押されないような
形状でなければならない。
【0051】第2の例を縦の断面図である図17を用い
て説明する。スティック1の下部は球状になっており、
この球の赤道付近に突起1eを設ける。一方、スティッ
ク保持機構35は、スティック1下部の球を保持できる
ような形状を有しており、且つ球の突起1eに対応して
溝が掘られている。このスティック保持機構35の上
に、リング又は力検出プレート3が設けられている。ス
イッチ31は、スティック1の下端部に接している必要
はない。スティック1を下方に押し下げると、その圧力
により突起1eはスティック保持機構35内の溝を外
れ、下方に移動し、スイッチ31を押し下げる。復元す
る場合には、スイッチ31のバネと、スティック保持機
構35内の溝の傾きにより、元の位置に復帰する。この
ような形状の場合、突起1eが溝を外れる際にクリック
感をユーザの指に与えることができる。
【0052】また、スティック1を傾ける際にも、突起
1eはスティック保持機構35内の溝を外れる。しか
し、溝付近に存在する傾きにより元の位置に復元する。
大きく傾けた場合には、スイッチ31を微量押すことに
より、そのスイッチ31のバネの復原力も利用して復帰
する。この形状を採用すると、スティック1を傾けた際
にも、ユーザの指にクリック感を与えることができる。
【0053】水平方向の指示を検出する機構において、
プレートスライド機構を採用した場合、次のような機構
を採用すると簡単である。図18は、縦方向の断面図で
ある。プレート支持基板21は圧力センサ23を介して
力検出プレート19を支持している。力検出プレート1
9の穴25から、スティック1が上方に突き出るように
保持されている。このスティック1は、スティック支持
板37にて支持されており、このスティック支持板37
はゴムやバネ等の弾性体39a,39bにより保持され
ている。弾性体39の数は2つに限らず、スティック支
持板37を緩やかに固定できるような数設ける。また、
設置場所も、同様な基準にて決定されるべきものであ
る。スティック支持板37の下方にスイッチ31が設け
られている。この実施例では、スティック支持板37と
スイッチ31は接している必要はない。
【0054】このように弾性体39にて緩やかに固定さ
れているので、スティック1を下方に押し下げることに
よりスイッチ31を押し下げたり、スティック1を傾け
て又はスライドさせて力検出プレート19を水平方向に
押す状況においても、弾性体39の復原力により初期位
置に復帰することができる。
【0055】以上の他にもさまざまな変形が可能である
が、(a)物理的不感帯を有しており、スティック1に
よる水平方向の指示を検出する機構、(b)取付面7に
対し垂直な方向の力の検出、及び(c)スティック1を
初期位置に復帰・保持させる機構、それぞれについての
バリエーションを組み合わせることにより本願のポイン
ティング・デバイスの機械的特徴を満たすハードウエア
が完成される。
【0056】(2)信号処理 さまざまな位置に取付けられた水平面内ベクトル検出用
のセンサからは、歪みの変化、圧力の変化、静電容量の
変化に伴う微小な信号が出力される。このような微小な
信号は、増幅器により増幅され、信号処理装置で処理さ
れる。信号処理装置がディジタル信号を取り扱うのであ
れば、A/D変換器にてディジタル信号に変換後処理さ
れる。アナログ信号を取り扱うことができる信号処理装
置であれば、増幅器の出力をそのまま用いてもよい。こ
の信号処理装置は、複数のセンサからの信号を取扱い、
周知のプロセスにより、力がかけられた方向とその量に
ついての信号を出力する。例えば、x軸方向にv、y軸
方向にwというような信号を出力する。ここでは、単純
に力がかけられた方向とその量だけが出力され、このよ
うな信号から、表示装置上のカーソルをどのように移動
させるか、又は画面をどのようにスクロールさせるかに
ついては、別のプログラムによって決定される。例え
ば、画面上の位置を指定するために用いたり、カーソル
又はスクロールの移動方向と速度又は加速度を決定する
ために用いたりする。本願発明では、先に示した、x軸
方向にv、y軸方向にwというような信号が信号処理装
置により、情報処理装置内のプログラムに与えられる。
【0057】水平面内の方向指示のほか、本願発明では
垂直方向の指示についても、信号処理が必要となる。垂
直方向の指示が、スイッチにより行われるのであれば、
スイッチのオン/オフ信号を単に情報処理装置内のプロ
グラムについて与えればよい。しかし、スイッチではな
く、圧力センサなどのアナログ信号を出力するセンサの
場合には、そのアナログ信号を処理する必要がある。但
し、垂直方向についてのアナログ信号は、1方向しかな
いので、その強弱を示す信号のみを出力する。このよう
な場合、この強弱を示す信号をディジタル信号に変換
し、情報処理装置内の必要なプログラムに出力する。一
般には、3次元空間における垂直方向の移動量を指示す
るために用いられる。
【0058】(3)操作プロセス 従来技術の欄において述べたように、1種類のポインテ
ィング・デバイスにおいて、アナログ入力とディジタル
入力の両方を取り扱うことができるような処理を必要と
する。例えば、図1の左側に示した指示方向への項目の
移動(ディジタル入力に対する処理)と、図1の右側に
示した画面のスクロール(アナログ入力に対する処理)
といった処理の他、1つずつの項目移動と、アナログ入
力に対応する分の項目移動といった態様が考えられる。
項目の移動と画面のスクロールの組み合わせでは、図1
の左側のように項目が多数並んでいるような状況のみな
らず、クリック可能なポイントが画面上散在するような
場合、ディジタル入力で、ディジタル入力の方向の項目
に移動し、アナログ入力で、アナログ入力の方向に画面
をスクロールするような場合もある(図19)。さら
に、携帯用情報処理装置がテレビであるような場合に
は、ディジタル入力の時にはチャンネルの切替、アナロ
グ入力の時には音声ボリュームを制御するといったこと
も考えられる。
【0059】ディジタル入力とアナログ入力との切り分
けは、図20のようなステートマシンにより実施され
る。図20のステートマシンにおいては、ポインティン
グ・デバイスからの力の量Pinと、タイムアウト処理の
ための時間情報とを入力とし、4つのステートが設けら
れている。以下では、力の量Pinと時間情報が評価値と
して取り扱われ、それらの評価値により状態遷移が生じ
るようにしてあるが、力の変化量、力のかけられた方向
等を評価して状態遷移を生じるようにしてもよい。ポイ
ンティング・デバイスからの入力は、通常x方向にv,
y方向にwといった情報であるので、評価値Pinは(v
2+w20.5といった値を用いる。各ステートは、初期
状態及び入力がない状態を示すNOINPUTステート
100と、チャタリングを防止するためのクーリングオ
フ状態であるCOOLINGステート200、ディジタ
ル入力を処理中のDIGITALステート300、及び
アナログ入力を処理中のANALOGステート400で
ある。
【0060】先にも示したように、初期状態はNOIN
PUTステート100である。入力される力の量Pinが
Pl未満である場合には、このNOINPUTステート
100に留まる(図20、130)。このPlは、これ
未満の入力は無視するという意味のしきい値である。先
に示した本願実施例の機械的構造では、物理的不感帯が
設けられているので、多少スティック1が傾けられても
何等の力も検出されない。よって、上記のような機械的
構造では、このPlを0とすることもできるが、スティ
ック1がリング3に少し触れて何らかの値が検出されて
も、それは事故であるとするならば、Plを適当な値と
して設定することも可能である。次に、PinがPl以上
であってPh未満であれば、NOINPUTステート1
00からDIGITALステート300に遷移する(1
20)。ここでPhは、アナログ入力に遷移するか否か
決定するための第2のしきい値である。もし、Pinがこ
のPh以上である場合には、ANALOGステート40
0に遷移し、この際、力の方向にPinの量のアナログ入
力処理を実行する(110)。
【0061】DIGITALステート300に遷移した
後は、Pl以上Ph未満の力が加わり続けた場合にはタイ
ムアウト時間Tdまでは、DIGITALステート30
0に留まる(320)。また、加えられる力がPl未満
となった場合には、COOLINGステート200に遷
移する(330)。この遷移の際に、力がかけられた方
向のディジタル入力処理を行う。方向については、予め
規定しておいた4方向や8方向のどれかの方向にディジ
タル入力するようにしてもよい。一方、一旦Phより少
ない力が加えられたが、その後Ph以上の力が加えられ
るようになった場合、又は、Ph未満の力が加えられて
いるがタイムアウト時間Td以上となった場合には、A
NALOGステート400に遷移する(310)。この
遷移の際に、力がかけられた方向にかけられた量のアナ
ログ入力処理が行われる。
【0062】一旦COOLINGステート200に遷移
すると、タイムアウト時間Tcが経過するまでは、この
COOLINGステート200に留まる(220)。そ
の後、タイムアウト時間Tcが過ぎたところで初期状態
であるNOINPUTステート100に戻る(21
0)。
【0063】一方、ANALOGステート400に遷移
すると、加わる力が0より大きい場合、又はたとえ0で
もタイムアウト時間Ta経過以前においては、ANAL
OGステート400に留まり、力に対応する方向と量の
アナログ入力処理が行われる(420)。加わる力が0
であれば、当然入力0と取り扱われる。また、この状態
では、力がかけられる方向もその量も変化させることが
でき、その変化に応じたアナログ入力処理が実施され
る。そして、入力が0(Pin=0)である期間が、タイ
ムアウト時間Taを経過すると、NOINPUTステー
ト100に戻る(410)。
【0064】Phは、Plとの関係及びハードウエアの構
造により決定される。すなわち、PlとPhとの差が小さ
ければ、ディジタル入力のつもりで入力してもアナログ
入力と判断されてしまうので、ユーザにとって不便であ
る。また、Phをあまり大きな値に設定してしまうと、
アナログ入力させるのにかける力が大きくなるので、ユ
ーザの指が疲れたり、ポインティング・デバイスの構造
を強化しなければならない事態が生じる。Ta、Td、T
cも使い勝手や、ハードウエアの構成を考慮して決定す
る必要がある。
【0065】また、本願発明は、上述のようなステート
の定義と、遷移のしかたに限定されるものではない。例
えば、COOLINGステート200を定義している
が、これを定義しなくとも実施可能である。また、DI
GITALステート300で、タイムアウト時間Tdを
越えてPl以上Ph未満の力が加えられている場合にも、
ANALOGステート400に遷移するように構成され
ているが、このようなタイムアウト時間を定義しなくと
もよい。
【0066】本願実施例の機械的構造では、垂直方向に
ついてもアナログ入力を可能にすることを説明した。こ
のような場合、図20のステートマシンをこの垂直方向
の指示に用いることができる。すなわち、ディジタル入
力とアナログ入力を垂直方向の力のかけ方にて制御する
のである。
【0067】以上は、本発明の実施例の機械的構造を前
提とした説明であったが、上記のステートマシンの適用
範囲は、上記の機械的構造に限定されない。すなわち、
図2のような(a)物理的不感帯を有し、スティック1
による水平方向の指示を検出する機構、(b)取付面7
に対し垂直な方向の力の検出、及び(c)スティック1
を初期位置に復帰・保持させる機構を全て備えたポイン
ティング・デバイスでなく、従来のトラックボールや、
マウス、ジョイスティック、またキーボード上に設けら
れた特開平7−302162号公報に記載のようなポイ
ンティング・デバイスにおいても適用可能である。
【0068】このような従来のポインティング・デバイ
スでは、物理的不感帯を有しないので、ユーザがディジ
タル入力の際のクリック感を得ることは難しいが、マウ
スやトラックボールのボールの回転量、ジョイスティッ
クのスティックの傾き量等の大小によって、図20に示
したステートマシンに従ってディジタル入力、アナログ
入力を実行させることは可能である。但し、従来のポイ
ンティング・デバイスは、選択指示のためにはさらなる
スイッチを必要としている。本願実施例のポインティン
グ・デバイスでは、スティックから手を放さず、また別
の指を用いずに、ディジタル入力及びアナログ入力、そ
して選択指示ができるので、より目的にあったポインテ
ィング・デバイスであると言える。
【0069】さらに、本発明のポインティング・デバイ
スは携帯用情報処理装置を念頭にしているが、このポイ
ンティング・デバイスのみを個別に作成して、通常の情
報処理装置に接続したり、キーボードの適当な位置に設
置したりすることも可能である。通常の情報処理装置へ
の接続は、有線でも無線でも可能である。また、情報処
理装置に限らず、テレビのような装置においても、ディ
ジタル入力でチャネルの変更、アナログ入力で音声ボリ
ューム変更等を指示するためのリモコンに設けることも
可能である。このような場合であっても、ディジタル入
力及びアナログ入力、そして選択指示(場合によっては
垂直方向のアナログ入力)を1つのスティックにて指示
することができるため、より便利になる。
【0070】また、当初の利用形態である携帯用情報装
置に設ける場合であっても、図21に示すような情報処
理装置の側面(スティックが表示装置に実質的に平行と
なる)にポインティング・デバイス500を設ける場合
と、図22に示すように情報処理装置の表示装置の面
(スティックが表示装置に実質的に垂直となる)にポイ
ンティング・デバイス500を設ける場合、又は表示装
置とは反対の面に設ける場合、それぞれが考えられる。
【0071】
【効果】本願発明の目的は、(1)隣の選択可能項目に
ディジタル的に移動できること、(2)上下左右の項目
に2次元的に移動できること、(3)離れた項目への高
速移動やスクロールができること、(4)項目の選択
(起動)も含めて、片手で操作できること、(5)手探
りでも操作できること、といった要件を満たす入力装置
を提供することができた。
【0072】以上のような操作を実施できるように、入
力装置からの入力信号を処理し、操作を実行する方法を
提供することもできた。
【0073】なお、機械的な構造を上述のような構造と
すると、トラックボールや押し込むことができるダイヤ
ルのように無限に回転する部分がないので、防水加工を
容易にすることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用情報処理装置の表示の例を示す図であ
る。左側(a)が複数の項目を表示している例の図、右
側(b)が左側の1つの項目の内容を表示した例の図で
ある。
【図2】本願発明の機械的構造の概念図である。
【図3】図2のスティック1を傾けた時の図である。
【図4】物理的不感帯を有し、スティック1による水平
方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図5】物理的不感帯を有し、スティック1による水平
方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図6】物理的不感帯を有し、スティック1による水平
方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図7】物理的不感帯を有し、スティック1による水平
方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図8】物理的不感帯を有し、スティック1による水平
方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図9】図8の横方向の断面図である。
【図10】物理的不感帯を有し、スティック1による水
平方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図11】物理的不感帯を有し、スティック1による水
平方向の指示を検出する機構の一例を示す図である。
【図12】取付面7に対し垂直な方向の力の検出のため
の構造の一例を示す図である。
【図13】取付面7に対し垂直な方向の力の検出のため
の構造の一例を示す図である。
【図14】取付面7に対し垂直な方向の力の検出のため
の構造の一例を示す図である。
【図15】スティック1を初期位置に復帰・保持させる
機構の一例を示す、縦方向の断面図である。
【図16】図15の例でスティック1を傾けた際の状態
を示す、縦方向の断面図である。
【図17】スティック1を初期位置に復帰・保持させる
機構の一例を示す、縦方向の断面図である。
【図18】スティック1を初期位置に復帰・保持させる
機構の一例を示す、縦方向の断面図である。
【図19】本発明の操作方法の用途の一例を示す図であ
る。
【図20】情報処理装置を制御するためのステートマシ
ンを表す図である。
【図21】情報処理装置の側面にポインティング・デバ
イスを設けた例を示す図である。
【図22】情報処理装置の表面にポインティング・デバ
イスを設けた例を示す図である。
【符号の説明】
1 スティック 1a スティック上部 1b スティック下部 1d テーパー部 1e 突起 3 リング 3a リング内面 5 支柱 7 取付面 9 マイクロスイッチ 11a,11b,11c,11d センサ 17 スリーブ 15 スリット 19 力検出プレート 21 プレート指示基板 23 圧力センサ 25 穴 27 静電容量センサ 27a 電極 27b 誘電体 29 弾性体 31 スイッチ 33 スイッチ 35 スティック保持機構 37 スティック支持板 39a,39b 弾性体 500 ポインティング・デバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 浩 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本 アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研 究所内 (56)参考文献 特開 昭60−196840(JP,A) 特開 昭62−274414(JP,A) 特開 昭61−147326(JP,A) 特開 平8−111144(JP,A) 国際公開92/21084(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 - 3/037 G05G 1/00 - 25/04 G01B 7/00 - 7/34 G01D 5/00 - 5/62

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポインティング・デバイスを有する情報処
    理装置において、 前記ポインティング・デバイスからの入力信号に応答し
    て、前記入力信号の評価値が所定の条件を満たしている
    か判断する判断ステップと、 前記入力信号の評価値が前記所定の条件を満たしている
    場合、前記評価値に応じた、連続的に行われる操作であ
    るアナログ入力による操作を実施するステップと、 前記入力信号の評価値が前記所定の条件を満たしていな
    い場合、1単位ずつ行われる操作であるディジタル入力
    による操作を実施するステップとを含む、情報処理装置
    の操作方法。
  2. 【請求項2】前記アナログ入力による操作は前記情報処
    理装置の表示装置の画面のスクロールであり、前記ディ
    ジタル入力による操作は前記画面上の項目移動であるこ
    とを特徴とする請求項記載の、情報処理装置の操作方
    法。
  3. 【請求項3】前記ポインティング・デバイスからの入力
    信号に応答して、前記評価値が第2の所定の条件を満た
    しているか判断するステップと、 前記評価値が第2の所定の条件を満たしている場合に
    は、前記判断ステップ以下を実施するステップと、 前記評価値が第2の所定の条件を満たしていない場合、
    当該入力信号を無視するステップとをさらに含む請求項
    記載の、情報処理装置の操作方法。
  4. 【請求項4】前記ポインティング・デバイスが、 スティックと、 前記スティックの軸を連続的に又は非連続的に一回りす
    るように所定距離離して設置され、前記スティックと接
    触する際には当該スティックの接触方向及び当該方向に
    かけられた力に対応する信号を出力する水平面内ベクト
    ル検出機構と、 前記スティックの軸方向にかけられた力を検出する検出
    器とを有するポインティング・デバイスであることを特
    徴とする請求項記載の、情報処理装置の操作方法。
  5. 【請求項5】前記スティックの軸方向にかけられた力を
    検出する検出器からの出力に応答して、前記情報処理装
    置の表示装置の画面内にある項目を選択するステップと
    をさらに含む請求項記載の、情報処理装置の操作方
    法。
  6. 【請求項6】スティックと、前記スティックの軸を一回
    りするように所定距離離して設置され、前記スティック
    と接触する際には当該スティックによりかけられた力の
    力ベクトルに対応する信号を出力する水平面内ベクトル
    検出機構を有するポインティング・デバイスと、 前記水平面内ベクトル検出機構から出力される信号に応
    答して、前記力ベクトルの評価値が所定の条件を満たし
    ているか判断し、満たしていると判断した場合には前記
    評価値に応じた連続的に行われる操作であるアナログ入
    力による操作を実施するよう命じ、満たしていないと判
    断した場合には1単位ずつ行われる操作であるディジタ
    ル入力による操作を実施するように命じる制御装置とを
    有する携帯用情報処理装置。
  7. 【請求項7】前記ポインティング・デバイスが、前記ス
    ティックの軸方向にかけられた力を検出する検出器をさ
    らに有し、 前記制御装置が、前記スティックの軸方向に力がかけら
    れたことを検出した検出器からの出力に応答して、表示
    装置の画面内にある項目を選択する、 請求項6記載の携帯用情報処理装置。
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