JP3247036B2 - Gui提供装置およびgui提供方法 - Google Patents

Gui提供装置およびgui提供方法

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JP3247036B2
JP3247036B2 JP25138495A JP25138495A JP3247036B2 JP 3247036 B2 JP3247036 B2 JP 3247036B2 JP 25138495 A JP25138495 A JP 25138495A JP 25138495 A JP25138495 A JP 25138495A JP 3247036 B2 JP3247036 B2 JP 3247036B2
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  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムにおいて保持されるデータをインタラクティブに操
作する際に好適なGUI提供装置およびGUI提供方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムの性能向上に伴
い、地図/地形図のように2次元或は3次元的に可視化
されたデータを連続的に移動、拡大/縮小、或はズーミ
ングするようなグラフィカルユーザインタフェース(以
下、GUIと略記する)が多く提案されている。このよ
うなGUIは、ロケーションを持つデータを参照/編集
する際に、あるデータの近隣情報を同時に参照すること
ができると共に、ユーザの認知的負荷を軽減することが
可能である。
【0003】一方で、データ可視化の如何に関わらず、
コンピュータシステムが保持しているデータをインタラ
クティブに操作する方法としては、主に以下の方法が知
られている。
【0004】(1)ボタン、スライダ、スクローラ等の
GUI部品にドメインデータを割り当てておき、それら
のGUI部品を操作することによりドメインデータを操
作する方法。
【0005】(2)ドメインデータを可視化したグラフ
ィックオグジェクトを直接操作することによりドメイン
データを操作する方法。
【0006】(3)入力装置の入力自由度に移動、拡大
/縮小等のグラフィックオペレーションを暗示的に割り
当てておき、入力装置を操作することによりグラフィッ
クを操作する方法。
【0007】(1)は古くから用いられている最も一般
的な方法であり、ユーザはGUI部品を媒体としてコン
ピュータ内のデータを操作する。また、(2)、(3)
は地図のようなロケーションを持つデータをグラフィッ
ク表示したり、何らかの手法を用いてデータを可視化し
た場合に用いられる方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、可視化グラフィックとGUI部品群とが混在する場
合、両者が単一のドメインデータを取り扱っていても、
通常は可視化グラフィックとGUI部品群とを切り離し
て考えている。換言すれば、GUI部品群は、ドメイン
データ或は可視化グラフィックを操作するためのコント
ロールパネルとして扱われていることになる。従って、
可視化グラフィックの連続的に移動、拡大/縮小等が行
われた場合であっても、GUI部品群の拡大/縮小は行
なわれていなかった。また、可視化グラフィックとGU
I部品群とが混在する場合におけるGUI部品の縮小表
示は、GUI部品群をそのままの大きさで残すか、消去
するかのいずれかであった。
【0009】また、非常に多くのGUI部品群が存在す
るために一度にすべてのGUI部品群を表示できない場
合には、メニュー等を用いて特定のグループに分類され
たGUI部品群のみを選択的に表示する方法を取ってい
た。しかし、この方法は非効率的である。その理由とし
ては、他のグループに分類されたGUI部品群を表示す
る必要が生じるたびにカーソルの移動、選択といった操
作が必要となるため操作が煩雑であること、ユーザがG
UI部品群の分類をよく理解していない場合には、ユー
ザが意図するGUI部品を表示するまでに時間がかかる
ことなどが挙げられる。
【0010】従来のGUI技術を用いてGUI部品を拡
大/縮小率に応じて大きさを変化させることは可能であ
る。しかし、GUI部品を過度の縮小して表示すること
はGUI部品の操作性を悪くするという問題を引き起こ
す。例えば、スライダのような部品を縮小して表示する
と、操作子のサイズが小さくなるため、マウスカーソル
等を用いた操作子操作が困難となる。
【0011】一方で、ユーザはより詳細なデータを参照
/編集したい時にグラフィックを拡大、あるいはズーム
インし、概略データを参照/編集しだいにグラフィック
を縮小、あるいはズームアウトする。すなわち、グラフ
ィックの拡大/縮小に応じて参照/編集の対象となるデ
ータ、あるいは参照/編集可能なデータが変化する。ま
た、ある一つのデータを関しても、グラフィック全体の
拡大/縮小率に応じてユーザが操作しうるデータのレン
ジなども変化する。しかしながら、従来技術では、これ
らに対する対応策は考えられていない。
【0012】本発明の目的は、ズーマブルなGUIにお
ける包括的なインタラクション手段を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のGUI提供装置
は、複数のメソッドを有する単一のグラフィックオブジ
ェクトに対する拡大命令もしくは縮小命令が入力される
入力手段と、該入力手段に入力された命令に応じて変動
するグラフィックオブジェクトのズーム率と所定のしき
い値とを比較する比較手段と、該比較手段による比較結
果に基づいて、該グラフィックオブジェクトから所定の
メソッドのみを活性化する活性化手段と、該活性化手段
にて活性化されたメソッドに対応するソフトウエアを起
動する起動手段と、を備えることを特徴としており、こ
れにより、上記目的が達成される。
【0014】前記ソフトウエアが文書編集用ソフトウエ
アであってもよい。
【0015】本発明のGUI提供方法は、複数のメソッ
ドを有する単一のグラフィックオブジェクトに対する拡
大命令もしくは縮小命令を入力する入力工程と、該入力
工程において入力された命令に応じて変動するグラフィ
ックオブジェクトのズーム率と所定のしきい値とを比較
する比較工程と、該比較工程における比較結果に基づい
て、該グラフィックオブジェクトから所定のメソッドの
みを活性化する活性化工程と、該活性化工程にて活性化
されたメソッドに対応するソフトウエアを起動する起動
工程と、を包含することを特徴としており、これによ
り、上記目的が達成される。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】図1は、本発明によるデータをインタラク
ティブに操作する手段を提供する方法を実施するコンピ
ュータシステムの外観を示す。このコンピュータシステ
ムは、CPU401(不図示)とグラフィック処理部4
02(不図示)と記憶装置403(不図示)とを内蔵す
るハウジング404と、表示装置405と、入力装置4
06とを有している。記憶装置403と入力装置とはC
PU401に接続されており、表示装置405はグラフ
ィック処理部402を介してCPU401に接続されて
いる。
【0022】入力装置406は、典型的にはキーボード
406aとマウス406bとを有しており、ユーザがこ
のコンピュータシステムに所望のデータを入力すること
を可能にする。入力装置406としてジョイスティッ
ク、3次元マウスなどを使用することももちろん可能で
ある。入力装置406から入力されたデータはCPU4
01に与えられる。
【0023】表示装置405は、CPU401に入力さ
れたデータやCPU401によって処理されたデータを
表示する。表示装置405としてはCRTディスプレ
イ、液晶表示ディスプレイ(LCD)などを使用するこ
とができる。このコンピュータシステムは、多くのデー
タを同時に表示するために、表示装置405の表示領域
405a上に複数のウィンドウを表示可能なマルチウィ
ンドウシステムを実装していることが好ましい。
【0024】(第1の実施例)次に、図2〜図5を参照
して、本発明によるデータをインタラクティブに操作す
る手段を提供する方法の概要を説明する。この実施例
は、本発明の方法をドローソフトウェアに適用したもの
である。ドローソフトウェアとは、ユーザからの命令に
従ってグラフィックを描画するソフトウェアである。し
かし、本発明の方法の適用が特定種類のソフトウェアに
限定されることはない。
【0025】図2は、図1の表示領域405a上の1つ
のウインドウに表示されたドローソフトウェアの全体表
示1を拡大したものである。
【0026】全体表示1は、グラフィック表示部101
とコントローラ部102とタイトルバー106とを含ん
でいる。
【0027】グラフィック表示部101にはグラフィッ
クオブジェクトが表示される。グラフィックオブジェク
トとは、記憶装置403のドメインデータ記憶エリア4
03aに記憶されたドメインデータの全部又は一部を可
視化したものである。この例では、ドメインデータは、
オブジェクトの外形を規定する外形データと、オブジェ
クトの色を規定するカラーデータと、オブジェクトのサ
イズを規定するサイズデータと、オブジェクトの位置を
規定する位置データとを含んでいる。ドメインデータに
含まれる外形データ、カラーデータ、サイズデータおよ
び位置データにそれぞれ応じた外形、色、サイズおよび
位置を有するグラフィックオブジェクトがグラフィック
表示部101に表示される。従って、この例では、グラ
フィックオブジェクトは、ドメインデータに含まれる外
形データ、カラーデータ、サイズデータおよび位置デー
タによって規定されるオブジェクトをグラフィック表示
部101に投影したものということもできる。この例で
は、図2に示されるように、グラフィックオブジェクト
は直方体状に表示されている。
【0028】グラフィック表示部101にはカーソル1
05も表示される。カーソル105は、グラフィック表
示部101に表示される複数のグラフィックオブジェク
トのうちの1つを選択するために使用される。カーソル
105の位置は、例えば、ユーザがマウス406bを操
作することによって移動される。カーソル105を用い
て1つのグラフィックオブジェクトが選択されると、選
択されたグラフィックオブジェクトを示す選択表示10
12が表示される。ただし、選択表示1012はユーザ
による選択がなかった場合、あるいは選択が解消された
場合にはグラフィック表示部101から消去される。
【0029】コントローラ部102は、ユーザによって
選択されたグラフィックオブジェクトの属性を操作する
オブジェクトコントローラ103と、グラフィック表示
部101に表示されているグラフィックを制御するグラ
フィックコントローラ104とを含んでいる。
【0030】オブジェクトコントローラ103は、オブ
ジェクトの外形を排他的に選択する外形選択部1031
と、オブジェクトの色を設定するために使用されるカラ
ー設定部1032と、オブジェクトのサイズを設定する
サイズ設定部1033と、オブジェクトの位置を差分に
応じて移動させるオブジェクト移動部1034とを含ん
でいる。
【0031】外形選択部1031は、オブジェクトの外
形を排他的に選択する排他選択ボタンを有している。排
他選択ボタンとは、複数のボタンのうちの1つをオンに
すると残りのボタンはすべてオフになるタイプのボタン
をいう。このことは、外形データをインタラクティブに
操作する方法をユーザに提供するGUI部品として、外
形選択部1031が排他選択ボタンを採用していること
を意味する。
【0032】カラー設定部1032は、オブジェクトの
色をRGB方式で設定するかパレット方式で設定するか
を選択するためのカラー設定選択ボタン1032aを有
している。RGB方式とはR(赤色)とG(緑色)とB
(青色)との混合比で色を指定する方式であり、パレッ
ト方式とは予めパレット上に用意された複数個の色のう
ちの1つを指定する方式である。カラー設定部1032
は、選択されたカラー設定方式に従って実際に色を選択
するためのカラー選択部1032bをさらに有してい
る。図2に示す例では、カラー設定選択ボタン1032
aによってRGB方式が選択されているため、R値を設
定するスタイダとG値を設定するBスライダとB値を設
定するスライダとがカラー選択部1032bとして表示
されている。このことは、カラーデータをインタラクテ
ィブに操作する方法をユーザに提供するGUI部品とし
て、カラー設定部1032が3つのスライダを採用して
いることを意味する。一方、カラー設定選択ボタン10
32aによってパレット方式が選択された場合には、予
め用意された複数個の色のうちの1つを指定するための
パレットがカラー選択部1032bとして表示される。
【0033】サイズ設定部1033は、オブジェクトの
幅を設定するスライダとオブジェクトの高さを設定する
スライダとオブジェクトの奥行きを設定するスライダと
を有している。このことは、サイズデータをインタラク
ティブに操作する方法をユーザに提供するGUI部品と
して、サイズ設定部1033が3つのスライダを採用し
ていることを意味する。ただし、オブジェクトの次元が
1次元又は2次元である場合には、オブジェクトの奥行
きを設定するスライダは不要である。
【0034】オブジェクト移動部1034は、オブジェ
クトの位置を差分に応じて移動させる差分スライダを有
している。このことは、位置データをインタラクティブ
に操作する方法をユーザに提供するGUI部品として、
オブジェクト移動部1034が差分スライダを採用して
いることを意味する。
【0035】グラフィックコントローラ104は、グラ
フィック表示部101に表示されたグラフィックをズー
ムイン/アウトするグラフィックズームスライダ104
1と、グラフィックを上下左右にスクロールするグラフ
ィックスクローラ1042とを含んでいる。グラフィッ
クスクローラ1042は縦方向へのスクロールをコント
ロールする縦スクローラ1042aと横方向へのスクロ
ールをコントロールする横スクローラ1042bとを含
んでいる。
【0036】次に、入力装置406から「全体表示の縮
小」命令を入力することにより、ズーム率を徐々に減少
させる場合におけるコントローラ部102のGUI部品
の変化を説明する。入力装置406から「全体表示の縮
小」命令が入力されるたびにズーム率は1%ずつ減少す
るものと仮定する。しかし、ズーム率の減少幅は1%に
限定されない。全体表示がなめらかに縮小するために十
分小さい幅である限り、ズーム率の減少幅は任意の値で
あってよい。ここで、本実施例では、全体表示を最大に
した場合における全体表示の一辺の長さを基準長さとし
て、ズーム率=(全体表示の一辺の長さ)/(基準長
さ)×100と定義する。
【0037】図2は、ズーム率が100%である場合の
グラフィック表示部101とコントローラ部102を示
す。入力装置406から「全体表示の縮小」命令が入力
され続けることにより、ズーム率が80%になると、ズ
ーム率が100%の場合におけるコントローラ部102
のGUI部品の全部又は一部が他のGUI部品に自動的
に置き換えられる。
【0038】図3は、ズーム率が80%である場合のコ
ントローラ部102を示す。グラフィック表示部101
は、本実施例の説明に本質的ではないため、図3から省
略されている。この例では、オブジェクトの外形を排他
的に選択するために使用される排他選択ボタンがスクロ
ーラ付き排他選択ボタンに自動的に置き換えられてい
る。これは、全体表示を80%に縮小することによって
減少したコントローラ部102の面積を有効に活用する
ためである。
【0039】入力装置406から「全体表示の縮小」命
令がさらに入力され続けることにより、ズーム率が60
%になると、ズーム率が80%の場合におけるコントロ
ーラ部102のGUI部品の全部又は一部が他のGUI
部品に自動的に置き換えられる。
【0040】図4は、ズーム率が60%である場合のコ
ントローラ部102を示す。グラフィック表示部101
は、本実施例の説明に本質的ではないため、図4から省
略されている。この例では、オブジェクトの色の設定方
式を選択するために使用される排他選択ボタンが切り替
えボタンに自動的に置き換えられている。また、オブジ
ェクトの色のRGB値を設定するために使用される3つ
のスライダが左右ボタンにそれぞれ自動的に置き換えら
れている。同様にして、オブジェクトのサイズを設定す
るために使用される3つのスライダが左右ボタンにそれ
ぞれ自動的に置き換えられている。さらに、グラフィッ
クのズーム率を変更するために使用されるスライダは表
示されない。同様にして、グラフィックをスクロールす
るために使用されるスクローラ1042は表示されな
い。これは、全体表示を60%に縮小することによって
減少したコントローラ部102の面積を有効に活用する
ためである。
【0041】入力装置406から「全体表示の縮小」命
令がさらに入力され続けることにより、ズーム率が40
%になると、ズーム率が60%の場合におけるコントロ
ーラ部102のGUI部品の全部又は一部が他のGUI
部品に自動的に置き換えられる。
【0042】図5は、ズーム率が40%である場合のグ
ラフィック表示部101とコントローラ部102を示
す。この例では、オブジェクトの外形を排他的に選択す
るために使用されるスクローラ付き排他選択ボタンがP
re.ボタンとNextボタンとにに自動的に置き換え
られている。Pre.ボタンとは1つ前の外形を選択す
るためのボタンであり、Nextボタンとは1つ次の外
形を選択するためのボタンである。また、オブジェクト
の色の設定方式を選択するために使用される切り替えボ
タンがパレット選択ボタンに自動的に置き換えられてい
る。オブジェクトの色のRGB値を設定するために使用
される左右ボタンは表示されない。オブジェクトのサイ
ズを設定するために使用される3つの左右ボタンが1つ
の左右ボタンに自動的に置き換えられている。オブジェ
クトの位置を差分に応じて移動させるのに使用される差
分スライダは表示されない。これは、全体表示を40%
に縮小することによって減少したコントローラ部102
の面積を有効に活用するためである。
【0043】このようにして、ズーム率が80%、60
%又は40%に一致するタイミングで、コントローラ部
102のGUI部品の全部又は一部が他のGUI部品に
自動的に置き換えられる。また、コントローラ部102
のGUI部品の全部又は一部が非表示状態とされる。非
表示状態とされたGUI部品をユーザは操作することが
できない。
【0044】ズーム率が100%より小さく80%より
大きい場合のコントローラ部102のGUI部品は、ズ
ーム率が100%の場合のGUI部品と同一である。た
だし、ズーム率が100%より小さく80%より大きい
場合のコントローラ部102のGUI部品のサイズは、
ズーム率の減少につれてなめらかに減少するように、ズ
ーム率が100%の場合のGUI部品のサイズとズーム
率が80%の場合のGUI部品のサイズとに基づき線形
補完される。例えば、ズーム率が100%の場合のある
GUI部品のサイズが50mm×50mmであり、ズー
ム率が80%の場合のそのGUI部品のサイズが40m
m×40mmであると仮定する。この場合、「全体表示
の縮小」命令が1回入力されるごとに0.5mm×0.
5mmずつそのGUIのサイズを減少させることによ
り、線形補完が達成される。しかし、ズーム率の減少に
つれてコントローラ部102GUI部品のサイズがなめ
らかに減少する限り、線形補完以外の他の補完方法を採
用してもよい。
【0045】同様にして、ズーム率が80%より小さく
60%より大きい場合のコントローラ部102のGUI
部品は、ズーム率が80%の場合のGUI部品と同一で
あり、ズーム率が60%より小さく40%より大きい場
合のコントローラ部102のGUI部品は、ズーム率が
60%の場合のGUI部品と同一であり、ズーム率が4
0%より小さい場合のコントローラ部102のGUI部
品は、ズーム率が40%の場合のGUI部品と同一であ
る。ただし、GUI部品のサイズは、ズーム率の減少に
つれてコントローラ部102GUI部品のサイズがなめ
らかに減少するに補完される。
【0046】上述した実施例では、ズーム率が80%、
60%又は40%に一致するタイミングで、コントロー
ラ部102のGUI部品の全部又は一部が他のGUI部
品に自動的に置き換えられるとした。しかし、コントロ
ーラ部102のGUI部品の置き換えのタイミングが上
述したズーム率の特定の値に限定されるわけではない。
コントローラ部102のGUI部品の置き換えのタイミ
ングは任意に設定し得る。
【0047】また、上述した実施例では、ズーム率が1
00%である状態からズーム率を徐々に減少させる場合
を例にとり、コントローラ部102のGUI部品がどの
ように変化するかを説明した。ズーム率が40%より小
さい状態からズーム率を徐々に増大させる場合にも、同
様にして、コントローラ部102のGUI部品を変化さ
せることができる。
【0048】このように、本発明によれば、ズーム率の
増大/減少につれてコントローラ部102のGUI部品
を「なめらかに」変化させることが可能となる。これに
より、ズーマブルなGUIにおける包括的なインタラク
ション手段を提供することができる。
【0049】図6は、本発明によるデータをインタラク
ティブに操作する手段を提供する方法を実施するコンピ
ュータシステムの構成を示す。
【0050】CPU401はマイクロプロセッサを主体
に構成されている。本実施例では、CPU401の機能
は、「入力処理」と「データ処理」と「インタラクショ
ン変換」の3つの機能に分類することができる。従っ
て、以下の説明では、CPU401は、入力処理部40
7とデータ処理部408とインタラクション変換部40
9とを含んでいるとする。
【0051】グラフィック処理部402は、CPU40
1から与えられる情報に基づいて表示装置405に表示
するためのグラフィックを生成する。
【0052】記憶装置403はランダムアクセスメモリ
(RAM)を含み、CPU401の動作手順を規定する
プログラムやCPU401によって処理されるべきデー
タを記憶する。また、記憶装置403に記憶されている
データはCPU401によって読み出される。記憶装置
403には、各種のデータやテーブルを記憶するための
エリア403a〜403iが設けられている。GUI部
品・グラフィックオブジェクト記憶エリア403bに
は、GUI部品とグラフィックオブジェクトの形態、操
作方法に関する情報が記述されている。
【0053】図7および図8は、本発明によるデータを
インタラクティブに操作する手段を提供する方法の手順
を示すフローチャートである。以下、このフローチャー
トに沿って、図6に示すコンピュータシステムの各部の
処理を詳細に説明する。
【0054】ステップS501では、入力処理部407
は、ユーザからの命令が入力装置406から入力された
か否かを判定する。ユーザからの命令が入力された場合
は、処理はステップS502に進み、ユーザからの命令
が入力されない場合は、ステップS501が繰り返され
る。
【0055】ステップS502では、入力処理部407
は、ユーザからの命令の意味を解釈する。例えば、ユー
ザがウィンドウ上の座標(x,y)でマウスの左ボタン
を押下した場合、入力処理部407には、「ウィンドウ
上の座標(x,y)でマウスの左ボタンが押下された」
ことを示す信号が入力装置406から入力される。この
信号は、排他選択ボタンによるオブジェクトの外形の選
択と解釈される場合もあれば、スクローラ1042aに
よる縦スクロールの選択と解釈される場合もある。この
ような解釈は、グラフィック処理部402の情報を参照
することにより一意に定まる。表示装置405への表示
は必ずグラフィック処理部402を介して行われること
になっているので、グラフィック処理部402は表示装
置405のウィンドウ上のどこに何が配置されているか
をすべて把握しているからである。
【0056】また、ユーザからの命令がグラフィックオ
ペレーションに暗黙的に割り当てられた命令である場合
には、入力処理部407は、ユーザからの命令とその命
令に暗黙的に割り当てられたグラフィックオペレーショ
ンとの対応関係を示す命令解釈表を用いて、その命令の
意味を解釈する。命令解釈表は、記憶装置403の命令
解釈表記憶エリア403cに予め記憶されている。
【0057】図9は、記憶装置403の命令解釈表記憶
エリア403cに記憶されている命令解釈表の構成を示
す。例えば、この命令解釈表の第6行は、「拡大キーを
押下する(拡大キー:オン)」という入力操作が「全体
表示の縮小」というグラフィックオペレーションに暗黙
的に割り当てられていることを示す。従って、「拡大キ
ーが押下された」ことを示す信号が入力装置406から
入力処理部407に入力された場合には、入力処理部4
07はその信号を「全体表示の縮小」と解釈する。ここ
で、「拡大キー」はキーボード406aの任意のキーに
割り当てることが可能である。あるいは、キーボード4
06a以外の入力装置を用いて「拡大キー」を入力する
ようにしてもよい。入力処理部407によって解釈され
た結果は、インタラクション変換部409に供給され
る。
【0058】ステップS503では、入力処理部407
は、ユーザからの命令がドメインデータの処理に関する
ものであるかグラフィックコントロールに関するもので
あるかを判定する。ユーザからの命令がドメインデータ
の処理に関するものである場合には、入力処理部407
はその命令をデータ処理部408に送り、処理はステッ
プS504を介してステップS505に進む。ユーザか
らの命令がグラフィックコントロールに関するものであ
る場合には、処理はステップS505に進む。ステップ
S504では、データ処理部408は、入力処理部40
7から送られた命令を処理する。例えば、入力処理部4
07から送られた命令が排他選択ボタンによるオブジェ
クトの外形の選択である場合には、データ処理部408
は、記憶装置403のドメインデータ記憶エリア403
aに記憶されるドメインデータのうち対応する外形デー
タを書き換える。データ処理部408による処理結果
は、グラフィック処理部402に送られる。
【0059】ステップS505では、インタラクション
変換部409は、ユーザからの命令がインタラクション
変換を引き起こすタイプのものであるか否かを判定す
る。この判定が「Yes」であれば処理はインタラクシ
ョン変換処理(図8)へと進む。この判定が「No」で
あれば処理はステップS506に進む。
【0060】ステップS505における判定のために、
ステップS502で解釈されたユーザからの命令は、入
力処理部407からインタラクション変換部409に予
め供給される。インタラクション変換を引き起こすタイ
プの命令は、記憶装置403のインタラクション命令表
記憶エリア403dに予め記憶される。従って、インタ
ラクション変換部409は、ユーザからの命令と記憶装
置403のインタラクション命令表記憶エリア403d
に予め記憶された命令とを比較することにより、ユーザ
からの命令がインタラクション変換を引き起こすタイプ
のものであるか否かを判定する。
【0061】図10は、記憶装置403のインタラクシ
ョン命令表記憶エリア403dに予め記憶されているイ
ンタラクション命令表の構成を示す。このインタラクシ
ョン命令表は、「グラフィックのズームイン」命令と
「グラフィックのズームアウト」命令と「全体表示の縮
小」命令と「全体表示の拡大」命令とがインタラクショ
ン変換を引き起こすタイプの命令であることを示してい
る。もちろん、インタラクション変換を引き起こすタイ
プの命令が図10に示される命令に限定されるわけでは
ない。
【0062】ステップS506では、グラフィック処理
部402は、ユーザからの命令に応じて全体表示を再構
成して、表示装置405に再構成された全体表示を再描
画する。
【0063】以下、ユーザからの命令は「全体表示の縮
小」命令であると仮定して、インタラクション変換部4
09によるインタラクション変換処理を説明する。連続
的な「全体表示の縮小」は拡大キーを連続的に押下する
ことにより行われる。ここで、「連続的」とは、拡大キ
ーを連続して押し続けている状態のことであり、拡大キ
ーがオンの間、全体表示は所定の小さな縮小幅で連続的
に縮小される。
【0064】インタラクション変換処理は、インタラク
ション変換の対象となるすべてのデータおよびすべての
グラフィックコントロールに対して行われる(ステップ
S601)。
【0065】ステップS602では、インタラクション
変換部409は、インタラクション変換のタイミングで
あるか否かを判定する。この判定は、現在のズーム率と
所定のしきい値とを比較することにより行われる。現在
のズーム率は、記憶装置403のズーム率記憶エリア4
03eに記憶されており、拡張キーが押下されるたび
に、入力処理部407によって更新される。例えば、キ
ーボード406aの拡張キーが押下されるたびに、現在
のズーム率は1%ずつ減少する。所定のしきい値は、記
憶装置403のしきい値記憶エリア403fに予め記憶
される。この所定のしきい値は1つであっても複数であ
ってもよい。
【0066】以下の説明では、記憶装置403のしきい
値記憶エリア403fに予め記憶されているしきい値は
「80%」と「60%」と「40%」であると仮定す
る。この場合、現在のズーム率が第1のしきい値(80
%)に一致した場合、現在のズーム率が第2のしきい値
(60%)に一致した場合、又は現在のズーム率が第3
のしきい値(40%)に一致した場合に、インタラクシ
ョン変換のタイミングであると判定する。もちろん第1
〜第3のしきい値はこれらの数値に限定されるわけでは
ない。インタラクション変換のタイミングであると判定
された場合には、処理はステップS603に進む。
【0067】ステップS603では、インタラクション
変換部409は、インタラクション変換表を用いて、イ
ンタラクション変換の対象となるデータを操作するため
に使用されるインタラクション手段を他のインタラクシ
ョン手段に置換し、インタラクション変換の対象となる
グラフィックコントロールを制御するために使用される
インタラクション手段を他のインタラクション手段に置
換する。インタラクション変換表は、記憶装置403の
インタラクション変換表記憶エリア403gに予め記憶
されている。
【0068】本明細書では、インタラクション手段と
は、1)ボタン、スライダ、スクローラなどのデータを
操作する方法をユーザに提供するGUI部品、2)デー
タを可視化したグラフィックオブジェクトを直接操作す
る方法をユーザに提供する手段、3)形はないが、暗示
的に割り当てられたグラフィックオペレーションを提供
する手段のいずれをも含む概念であると定義する。
【0069】図11は、記憶装置403のインタラクシ
ョン変換表記憶エリア403gに記憶されいるインタラ
クション変換表の構成を示す。インタラクション変換表
は、インタラクション手段が所定のタイミングでどのよ
うに置換されるかを示したものである。ズーム率100
%の状態から「全体表示の縮小」命令を入力装置406
から入力することによりズーム率を徐々に減少させる場
合を考える。この場合、図11の(a)欄に示されるイ
ンタラクション手段が(b)欄に示されるインタラクシ
ョン手段に置換されるタイミングは、ズーム率が第1の
しきい値(80%)に一致したタイミングに相当する。
また、図11の(b)欄に示されるインタラクション手
段が(c)欄に示されるインタラクション手段に置換さ
れるタイミングは、ズーム率が第2のしきい値(60
%)に一致したタイミングに相当し、図11の(c)欄
に示されるインタラクション手段が(d)欄に示される
インタラクション手段に置換されるタイミングは、ズー
ム率が第3のしきい値(40%)に一致したタイミング
に相当する。
【0070】例えば、図11のインタラクション変換表
の第1行は、外形データを操作するために使用されるイ
ンタラクション手段の変化を規定している。すなわち、
図11のインタラクション変換表の第1行は、ズーム率
が80%に一致したタイミングで外形データを操作する
ために使用される排他選択ボタンをスクローラ付き排他
選択ボタンに置換し、ズーム率が40%に一致したタイ
ミングで外形データを操作するために使用されるスクロ
ーラ付き排他選択ボタンをPre.ボタンとNextボ
タンに置換することを示している。
【0071】このように、ズーム率は「全体の縮小」命
令が入力されるたびに変動する。インタラクション変換
部409は、そのズーム率と第1〜第3のしきい値とを
比較する。その結果、第1のしきい値(80%)<ズー
ム率≦100%の場合には、インタラクション変換部4
09は、図11の(a)欄に示されるインタラクション
手段を選択する。第2のしきい値(60%)<ズーム率
≦第1のしきい値(80%)の場合には、インタラクシ
ョン変換部409は、図11の(b)欄に示されるイン
タラクション手段を選択する。第3のしきい値(40
%)<ズーム率≦第2のしきい値(60%)の場合に
は、インタラクション変換部409は、図11の(c)
欄に示されるインタラクション手段を選択する。0%≦
ズーム率≦第3のしきい値(40%)の場合には、イン
タラクション変換部409は、図11の(d)欄に示さ
れるインタラクション手段を選択する。図11の(a)
欄から(d)欄に示されるインタラクション手段のうち
インタラクション変換部409によって選択されたイン
タラクション手段が表示装置405に表示される。この
ようなインタラクション手段の変化は、図2〜図5を参
照して既に説明したコントローラ部102の変化に対応
する。
【0072】次に、外形データを操作するために使用さ
れるインタラクション手段の置換を例にとり、インタラ
クション手段の置換がどのように行われるかを説明す
る。
【0073】外形データを操作するために使用される排
他選択ボタンとスクローラ付き排他選択ボタンとPr
e.ボタンとNextボタンとは、記憶装置403のG
UI部品・グラフィックオブジェクト記憶エリア403
bに予め記憶されている。インタラクション変換部40
9は、各ボタンの機能をそのボタンの画像データに対応
づけて管理している。各ボタンの画像データは、グラフ
ィック処理部402によって管理される。ステップS6
03において、排他選択ボタンをスクローラ付き排他選
択ボタンに置換する場合には、インタラクション変換部
409は以下の処理を行う。
【0074】はじめに、インタラクション変換部409
は、置換元の排他選択ボタンのウィンドウ上の位置、排
他選択ボタンのサイズおよび外形データの操作レンジを
取得する。排他選択ボタンのウィンドウ上の位置は、グ
ラフィック処理部402に問い合わせることにより取得
される。排他選択ボタンのサイズおよび外形データの操
作レンジは、インタラクション変換表を参照することに
より取得される。図11に示すインタラクション変換表
では省略されているが、インタラクション手段がGUI
部品又はグラフィックオブジェクトである場合には、そ
のインタラクション手段のサイズと操作レンジとを記憶
する領域がインタラクション変換表に設けられている。
【0075】次に、インタラクション変換部409は、
記憶装置403のGUI部品・グラフィックオブジェク
ト記憶エリア403bからスクローラ付き排他選択ボタ
ンを読み出し、そのスクローラ付き排他選択ボタンのサ
イズおよび外形データの操作レンジを置換先の排他選択
ボタンのそれらに適合するように変更する。その後、イ
ンタラクション変換部409は、スクローラ付き排他選
択ボタンの描画をグラフィック処理部402に依頼す
る。スクローラ付き排他選択ボタンを描画する位置は、
排他選択ボタンが描画されていた位置と同一である。こ
のようにして、排他選択ボタンからスクローラ付き排他
選択ボタンへの置換が達成される。
【0076】ステップS604では、インタラクション
変換部409は、インタラクション手段がGUI部品で
あるか否かを判定する。インタラクション手段がGUI
部品である場合には、インタラクション変換部409
は、そのGUI部品のサイズとそのGUI部品の操作対
象であるデータの操作レンジとを変更する(ステップS
605)。全体表示の縮小に応じて、そのGUI部品の
サイズを減少させる必要があるからである。そのGUI
部品の操作レンジはそのGUI部品のサイズに応じて変
更される。GUI部品のサイズと操作レンジとは、イン
タラクション変換の前後のタイミングにおけるGUI部
品のサイズと操作レンジとに基づいて、線形補完を行う
ことによって求められる。あるいは、線形補完以外の方
法に従って、GUI部品のサイズと操作レンジとを補完
するようにしてもよい。
【0077】ステップS606では、インタラクション
変換部409は、インタラクション手段がグラフィック
オブジェクトの直接操作であるか否かを判定する。イン
タラクション手段がグラフィックオブジェクトの直接操
作である場合には、インタラクション変換部409は、
その直接操作の対象となるデータの操作レンジとそのグ
ラフィックオブジェクトのサイズデータとを変更する
(ステップS607)。全体表示の縮小に応じて、その
グラフィックオブジェクトのサイズデータを減少させる
必要があるからである。そのグラフィックオブジェクト
の操作レンジはそのグラフィックオブジェクトのサイズ
データに応じて変更される。操作レンジとサイズデータ
とは、インタラクション変換の前後のタイミングにおけ
る操作レンジとサイズデータとに基づいて、線形補完を
行うことによって求められる。あるいは、線形補完以外
の方法に従って、操作レンジとサイズデータとを補完す
るようにしてもよい。
【0078】インタラクション変換とは、狭義にはイン
タラクション手段を他のインタラクション手段に置換す
ることをいう。しかし、広義には、インタラクション手
段のサイズの変更や操作レンジの変更もまたインタラク
ション変換に含まれる。この意味で、図8に示すインタ
ラクション変換処理は、広義のインタラクション変換を
実現するものである。
【0079】上述したように、本発明の方法をグラフィ
ックとGUI部品とが分離されているドローソフトウェ
アに適用した実施例を説明した。しかし、本発明の方法
をグラフィックとGUI部品とが同一のフィールドに混
在しているドローソフトウェアに適用することもでき
る。また、本発明の方法をドローソフトウェア以外のア
プリケーションソフトウェア、例えば、ワープロソフト
ウェアに適用することも可能である。さらに、グラフィ
ックの処理ルーチンをジャンプするように上述した実施
例を改変することにより、本発明の方法をグラフィック
/テキストを表示せずGUI部品のみを表示するソフト
ウェアに適用できることを当業者は理解するだろう。
【0080】(第2の実施例)次に、図12〜図15を
参照して、本発明によるデータをインタラクティブに操
作する手段を提供する方法の概要を説明する。この実施
例は、本発明の方法をカレンダー・アプリケーションに
適用したものである。
【0081】図12は、図1の表示領域405a上の1
つのウィンドウに表示されたカレンダー・アプリケーシ
ョンの全体表示801を拡大したものである。マウス4
06bによって選択可能な位置を示すマウスカーソル8
02が表示される。
【0082】図12の全体表示801は1995年5月
のカレンダを示す。1995年5月のカレンダには予定
オブジェクトの項目名が表示されている。予定オブジェ
クトは、複数日予定オブジェクトと日予定オブジェクト
と時間予定オブジェクトとに分類される。複数日予定オ
ブジェクトとは複数日にまたがる予定を示す。日予定オ
ブジェクトとはその一日を通じた予定を示す。時間予定
オブジェクトとは一日の中の特定の時間帯の予定を示
す。
【0083】図12に示される例では、5月12日の欄
に表示されている「テーマ検討会」810a、「新人配
属」811aおよび「歓迎会」812aは、それぞれ、
時間予定オブジェクト810、811および812の項
目名である。5月20日の欄に表示される「BBQ」8
20aは日予定オブジェクト820の項目名である。4
月30日から5月5日の欄に表示されている「ゴールデ
ンウィーク休暇」830aおよび5月30日から5月3
1日の欄に表示されている「シンポジウム」831a
は、それぞれ、複数日オブジェクト830および831
の項目名である。次に、入力装置406から「ズームイ
ン」命令を入力することにより、全体表示801のズー
ム率を徐々に増大させる場合における各予定オブジェク
トの表示態様および編集態様の変化を説明する。例え
ば、入力装置406から「ズームイン」命令が入力され
るたびにズーム率は1%ずつ増大するものと仮定する。
しかし、ズーム率の増大幅は1%に限定されない。全体
表示をなめらかにズームインするために十分小さい幅で
ある限り、ズーム率の増大幅は任意の値であってよい。
ここで、本実施例では、全体表示801を月間表示にし
た場合におけるカレンダーの「日」を示す矩形の一辺の
長さを基準長さとして、ズーム率=(カレンダーの
「日」を示す矩形の一辺の長さ)/(基準長さ)×10
0と定義する。
【0084】図12に示す状態では、各予定オブジェク
トの項目名のみが表示される。この状態では、各オブジ
ェクトの項目名の編集に加えて、各オブジェクトの時間
情報又は期日情報が変更可能である。ただし、時間情報
の変更に関して、日付の変更のみが可能であり、時間の
変更をすることはできない。時間情報の日付の変更は、
各オブジェクトの項目名を所望の日に直接移動させると
いう操作によって行われる。
【0085】図12に示す状態から5月12日を中心に
連続的にズームインすることにより、ズーム率が200
%に到達すると、図13に示すように、1日のスケジュ
ールが6時間間隔で表示される。
【0086】図13に示す状態では、時間予定オブジェ
クトの項目名は、それぞれ対応する6時間間隔の時間枠
内に表示される。例えば、「テーマ検討会」810aは
午前6時から正午までの時間帯に表示され、「新人配
属」811aは正午から午後6時までの時間帯に表示さ
れ、「歓迎会」812aは午後6時から午後12時まで
の時間帯に表示される。日予定オブジェクトの項目名は
時間枠内には表示されない。日予定オブジェクトの付加
情報が日予定オブジェクトの項目名の近傍に表示され
る。例えば、5月20日の欄に表示される「青山高原」
820bは日予定オブジェクト820の付加情報であ
る。この状態では、日予定オブジェクト又は時間予定オ
ブジェクトの時間情報に関して、日付の変更も時間の変
更も可能である。時間情報の日付の変更又は時間の変更
は、日予定オブジェクトの項目名又は時間予定オブジェ
クトの項目名を所望の時間帯に直接移動させるという操
作によって行われる。
【0087】図13に示す状態から5月12日を中心に
さらに連続的にズームインすることにより、ズーム率が
300%に到達すると、図14に示すように、1日のス
ケジュールが2時間間隔で表示される。
【0088】図14に示す状態では、時間予定オブジェ
クトの項目名は、それぞれ対応する2時間間隔の時間枠
内に表示される。例えば、「テーマ検討会」810aは
午前10時から正午までの時間帯に表示され、「新人配
属」811a正午から午後2時までの時間帯に表示さ
れ、「歓迎会」812aは午後6時から午後8時までの
時間帯に表示される。それに加えて、時間予定オブジェ
クトの付加情報および関連文書も時間予定オブジェクト
の項目名の近傍に表示される。例えば、時間予定オブジ
ェクト810の付加情報として「1000am」810
b−1と「101会議室」810b−2とが表示され
る。また、時間予定オブジェクト810の関連文書とし
て文書シンボル810cが表示される。文書シンボル8
10cは、「テーマ検討会」に関連する文書が時間予定
オブジェクト810にリンクされていることを示す。こ
こで、関連文書の表示は、ズーム率に応じて拡大/縮小
される。本実施例では、関連文書の縮小表示をシンボル
化アプリケーションを用いて行っている。この状態で
は、日予定オブジェクト又は時間予定オブジェクトの時
間情報に関して、日付の変更も時間の変更も可能であ
る。時間情報の日付の変更又は時間の変更は、日予定オ
ブジェクトの項目名又は時間予定オブジェクトの項目名
を所望の時間帯に直接移動させるという操作によって行
われる。あるいは、表示されている時間情報を直接書き
換えることにより、時間情報の日付の変更又は時間の変
更を行ってもよい。さらに、時間予定オブジェクトの付
加情報の編集もすることができる。
【0089】図14に示す状態から文書シンボル810
cを中心にさらに連続的にズームインすることにより、
ズーム率が400%に到達すると、ワープロソフトウェ
アが起動される。その結果、図15に示すように、時間
予定オブジェクト810にリンクされている関連文書の
内容が表示される。この状態では、ワープロソフトウェ
アを用いて、関連文書の内容を編集することができる。
【0090】このようなアプリケーションからアプリケ
ーションへの変換タイミングは、インタラクション変換
表を用いて実現することができる。また、「文書がテキ
ストデータであるならばワープロソフトウェアを起動す
る」といったルールを用いることにより、文書の種類に
応じてアプリケーションを選択的に起動することが可能
となる。
【0091】さらに、図15に示されるように起動され
たアプリケーションは、文書の拡大率に応じて、図2か
ら図5に示すようにインタラクション手段を置換するこ
ともできる。すなわち、上述したように図14から図1
5への変遷過程でアプリケーションを切り換えるの代わ
りに、図14のタイミングで文書編集/表示用のアプリ
ケーションを起動し、第1の実施例で説明したように、
文書の拡大/縮小率に応じてアプリケーション側でイン
タラクション手段を置換することも可能である。
【0092】さらに、本発明の方法をマルチウィンドウ
システムを実装したコンピュータシステム上で実現する
場合には、同一のドメインデータを異なるウィンドウに
表示し、それぞれのウィンドウ間でインタラクション手
段が異なるようにすることが好ましい。すなわち、図1
2と図14を表示装置405に同時に表示すれば、一か
月全体の予定と特定の日の詳細な予定とを同時に参照し
編集することができる。このとき2つのウィンドウは同
一のデータを表示しているが、それぞれ独立して表示の
拡大/縮小ができ、その拡大率に応じて独立してインタ
ラクション手段が変わる。
【0093】図12〜図15を参照して説明した各予定
オブジェクトの表示態様および編集態様の変化は、図8
のステップS603を以下に述べるステップS603’
に置き換え、図8のステップS604およびS605を
スキップすることにより、達成される。
【0094】ステップS603’では、インタラクショ
ン変換部409は、インタラクション変換表を用いて、
複数日予定オブジェクトを他の複数日予定オブジェクト
に置換し、日予定オブジェクトを他の日予定オブジェク
トに置換し、時間予定オブジェクトを他の時間予定オブ
ジェクトに置換する。この置換により、各予定オブジェ
クトが有している情報の表示/非表示と編集可/編集不
可が切り換えられる。インタラクション変換表は、記憶
装置403のインタラクション変換表記憶エリア403
gに予め記憶されている。
【0095】図16は、記憶装置403のインタラクシ
ョン変換表記憶エリア403gに記憶されているインタ
ラクション変換表の構成を示す。
【0096】一般に、「オブジェクト」とは、そのオブ
ジェクト内で管理されるデータとそのデータを操作する
方法とを1組にカプセル化した構成体である。そのデー
タを操作する方法は、通常「メソッド」と呼ばれる。典
型的には、オブジェクトは、同一のデータに対して「初
期化」、「追加」、「削除」などの複数のメソッドを有
している。オブジェクトは、同一のデータに対してどの
ようなメソッドが予め用意されているかによって特徴づ
けられる。オブジェクト内に予め用意されたメソッド以
外の方法でそのオブジェクト内のデータにアクセスする
ことは禁止されるからである。
【0097】複数日予定オブジェクトは、項目名と期日
情報と付加情報とを有している。これらの情報が複数日
予定オブジェクト内で管理されるデータである。日予定
オブジェクトは、項目名と時間情報と付加情報と関連文
書とを有している。これらの情報が日予定オブジェクト
内で管理されるデータである。時間予定オブジェクト
は、項目名と時間情報と付加情報と関連文書とを有して
いる。これらの情報が時間予定オブジェクト内で管理さ
れるデータである。
【0098】図12に示す状態から「ズームイン」命令
を入力装置406から連続的に入力することによりズー
ム率を徐々に増大させる場合を考える。この場合、図1
6の(a)欄に示されるメソッドを有する各予定オブジ
ェクトが(b)欄に示されるメソッドを有する各予定オ
ブジェクトに置換されるタイミングは、ズーム率が第1
のしきい値(200%)に一致したタイミングに相当す
る。また、図16の(b)欄に示されるメソッドを有す
る各予定オブジェクトが(c)欄に示されるメソッドを
有するオブジェクトに置換されるタイミングは、ズーム
率が第2のしきい値(300%)に一致したタイミング
に相当し、図16の(c)欄に示されるメソッドを有す
る各予定オブジェクトが(d)欄に示されるメソッドを
有する各予定オブジェクトに置換されるタイミングは、
ズーム率が第3のしきい値(400%)に一致したタイ
ミングに相当する。第1のしきい値から第3のしきい値
は、記憶装置403のしきい値記憶エリア403fに予
め記憶される。これらのしきい値の数および値は、上述
した特定の数および値には限定されない。
【0099】例えば、図16のインタラクション変換表
の第5行は、時間予定オブジェクトの置換を規定してい
る。すなわち、図16のインタラクション変換表の第5
行は、ズーム率が第1のしきい値(200%)に一致し
たタイミングで第1の時間予定オブジェクトを第2の時
間予定オブジェクトに置換し、ズーム率が第2のしきい
値(300%)に一致したタイミングで第2の時間予定
オブジェクトを第3の時間予定オブジェクトに置換し、
ズーム率が第3のしきい値(400%)に一致したタイ
ミングで第3の時間予定オブジェクトを第4の時間予定
オブジェクトに置換することを示している。このような
時間予定オブジェクトの変化は、図12〜図15を参照
して既に説明した全体表示801の変化に対応する。
【0100】ここで、第1の時間予定オブジェクトと
は、項目名に対して「編集」というメソッドを有し、か
つ、時間情報に対して「日付変更」というメソッドを有
する時間予定オブジェクトである。「日付変更」メソッ
ドは、表示装置405に表示される時間予定オブジェク
トの項目名を直接操作することにより、時間情報の日付
の変更を可能にする。第1の時間予定オブジェクトは付
加情報と関連文書に対してはメソッドを有しないため、
付加情報と関連文書とは非表示状態とされる。さらに、
第1の時間予定オブジェクトは時間情報に対して「時間
変更」というメソッドを有しないため、時間情報の時間
の変更は禁止される。図16において「−」印は、対応
する情報を操作するメソッドが存在しないことを示す。
【0101】第2の時間予定オブジェクトとは、項目名
に対して「編集」というメソッドを有し、かつ、時間情
報に対して「日付変更」と「時間変更」という2つのメ
ソッドを有する時間予定オブジェクトである。「時間変
更」メソッドは、表示装置405に表示される時間予定
オブジェクトの項目名を直接操作することにより、時間
情報の時間の変更を可能にする。第2の時間予定オブジ
ェクトは付加情報と関連文書に対してはメソッドを有し
ないため、付加情報と関連文書とは非表示状態とされ
る。
【0102】第3の時間予定オブジェクトとは、項目名
に対して「編集」というメソッドを有し、時間情報に対
して「日付変更」と「時間変更」という2つのメソッド
を有し、付加情報に対して「編集」というメソッドを有
し、かつ、関連文書に対して「シンボル表示」というメ
ソッドを有する時間予定オブジェクトである。「シンボ
ル表示」メソッドは、時間予定オブジェクトにリンクさ
れている関連文書をシンボル表示することを可能にす
る。
【0103】第4の時間予定オブジェクトとは、関連文
書に対して「ワープロソフトウェア起動」というメソッ
ドを有する時間予定オブジェクトである。第4の時間予
定オブジェクトは関連文書以外の情報に対してメソッド
を有しないため、関連文書以外の情報は非表示状態とさ
れる。「ワープロソフトウェア起動」メソッドは、所定
のワープロソフトウェアを起動して、その所定のワープ
ロソフトウェアが時間予定オブジェクトにリンクされて
いる関連文書を読み込むことを可能にする。
【0104】次に、上述した項目名「テーマ検討会」を
有する時間予定オブジェクト810を例にとり、時間予
定オブジェクトの置換がどのように行われるかを説明す
る。ここでは説明を省略するが、複数日予定オブジェク
トの置換および日予定オブジェクトの置換についても同
様である。
【0105】時間予定オブジェクト810は、第1時間
予定オブジェクト810−1から第4時間予定オブジェ
クト810−4のうちのいずれか1つである。すなわ
ち、インタラクション変換部409は、ズーム率に応じ
て第1時間予定オブジェクト810−1から第4時間予
定オブジェクト810−4のうちの1つを時間予定オブ
ジェクト810として選択する。ここで、第1時間予定
オブジェクト810−1から第4時間予定オブジェクト
810−4は、それぞれ、図16の(a)欄から(d)
欄に示されるメソッドを有する時間予定オブジェクトで
ある。第1時間予定オブジェクト810−1から第4時
間予定オブジェクト810−4は、記憶装置403の予
定オブジェクト記憶エリア403hに予め記憶される。
【0106】図17は、カレンダーアプリケーション内
のカレンダーデータの構造を示す。カレンダーデータ
は、記憶装置403のカレンダーデータ記憶エリア40
3iに記憶される。この例では、説明の簡略化のため、
5月12日に対応するカレンダーデータ1101の構造
のみを示している。
【0107】カレンダーデータ1101は、日予定オブ
ジェクトへのポインタを記憶するための日ポインタエリ
ア1102と、時間予定オブジェクトへのポインタを記
憶するための12個の時間ポインタエリア1103−1
〜1103−12を有している。時間ポインタエリア1
103−1〜1103−12のそれぞれは、2時間間隔
の時間帯に対応している。例えば、ポインタエリア11
03−1は、午前0時から午前2時までの時間帯に対応
している。時間ポインタエリア1103−1〜1103
−12のそれぞれは、さらに複数のエリアに区分されて
いる。
【0108】図12に示す状態では、時間予定オブジェ
クト810は、第1時間予定オブジェクト810−1で
ある。ここで、「テーマ検討会」は5月12日の午前1
0時から正午までの時間帯に予定されていると仮定す
る。この場合、インタラクション変換部409は、第1
時間予定オブジェクト810−1へのポインタをポイン
タエリア1103−16に格納する。
【0109】インタラクション変換部409は、ズーム
率と第1のしきい値(200%)とを比較する。ズーム
率が第1のしきい値(200%)に一致した場合には、
インタラクション変換部409は、第2時間予定オブジ
ェクト810−2を記憶装置403の予定オブジェクト
記憶エリア403hから読み出し、第2時間予定オブジ
ェクト810−2へのポインタをポインタエリア110
3−16に格納する。これにより、時間予定オブジェク
ト810−1が時間予定オブジェクト810−2に置換
される。
【0110】同様にして、第3時間予定オブジェクト8
10−3へのポインタをポインタエリア1103−6に
格納することにより、第2時間予定オブジェクト810
−2を第3時間予定オブジェクト810−3に置換する
ことが達成され、第4時間予定オブジェクト810−4
へのポインタをポインタエリア1103−16に格納す
ることにより、第3時間予定オブジェクト810−3を
第4時間予定オブジェクト810−4に置換することが
達成される。
【0111】なお、上述した実施例では、所定のタイミ
ングで、第1のメソッドを有する第1のオブジェクト
を、第1のメソッドとは異なる第2のメソッドを有する
第2のオブジェクトに置換することによって、インタラ
クション変換を実現した。
【0112】しかし、図16の(a)欄から(d)欄に
示されるすべてのメソッドを有する単一のオブジェクト
を用意し、ズーム率に応じて、そのタイミングで使用さ
れるべきメソッドのみを活性化することによってインタ
ラクション変換を実現することも可能である。メソッド
の活性/非活性の区別は、例えば、オブジェクト内に各
メソッドが使用可能か否かを示す使用許可フラグ領域を
設けることによって達成される。スーム率に応じて、各
メソッドに対応する使用許可フラグ領域の値が書き換え
られる。例えば、使用許可フラグ領域が「1」である場
合には、対応するメソッドの使用が許可される。使用許
可フラグ領域が「0」である場合には、対応するメソッ
ドの使用は禁止される。このようにして、オブジェクト
が有する複数のメソッドのうち特定のメソッドのみを活
性化することが可能となる。
【0113】メソッドの活性/非活性によりインタラク
ション変換を実現する方法によれば、オブジェクトの置
換によりインタラクション変換を実現する方法よりも、
記憶装置403に記憶するオブジェクトの数を減らすこ
とができる。従って、メモリ効率や処理効率が向上す
る。また、メソッドの活性/非活性によりインタラクシ
ョン変換を実現する方法の方が「オブジェクト指向」の
概念に沿った実現方法と言える。なぜなら、この方法で
は、単一の「物」を単一の「オブジェクト」によって表
現しているからである。
【0114】さらに、1つのメソッドを、データを操作
する方法を提供する1つのインタラクション手段である
と解釈した場合、上述した複数日予定オブジェクト、日
予定オブジェクト、時間予定オブジェクトのそれぞれ
は、複数のインタラクション手段の集合体であると解釈
することもできる。
【0115】インタラクション変換部409は、ズーム
率が所定のしきい値に達すると、変換タイミング信号を
生成する。各オブジェクトは、インタラクション変換部
409からの変換タイミング信号に応答して、インタラ
クション手段(メソッド)を変換する。
【0116】上述した実施例では、インタラクション変
換表は、オブジェクトとは別個に記憶装置402に記憶
されていた。しかし、インタラクション変換表を各オブ
ジェクトの内部に保持することも可能である。この場
合、変換タイミング信号の代わりに、ズーム率を「メッ
セージ」として各オブジェクトに与えるようにしてもよ
い。ズーム率の解釈は各オブジェクトの責任に委ねられ
る。すなわち、各オブジェクトは、ズーム率に応答し
て、自分自身の責任でインタラクション手段を変換すべ
きか否かを決定する。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、GUIにおいて、ユー
ザからの所定の入力又は連続的な入力系列があると、そ
れに応じたインタラクション手段を自動的に変化させる
ことが可能となる。
【0118】また、インタラクション手段として、GU
I部品又はグラフィックオブジェクトといった有形物を
媒体とするものの他に、暗示的に割り当たられたオペレ
ーションといった無形物も扱い、さらに、複数のインタ
ラクション手段の集合もインタラクション手段として扱
っていることから、ズーマブルなGUIにおける包括的
なインタラクション手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータをインタラクティブに操作
する手段を提供する方法を実施するコンピュータシステ
ムの外観を示す図である。
【図2】本発明の方法をドローソフトウェアに適用した
実施例における全体表示1の遷移を示す図である。
【図3】本発明の方法をドローソフトウェアに適用した
実施例における全体表示1の遷移を示す図である。
【図4】本発明の方法をドローソフトウェアに適用した
実施例における全体表示1の遷移を示す図である。
【図5】本発明の方法をドローソフトウェアに適用した
実施例における全体表示1の遷移を示す図である。
【図6】本発明によるデータをインタラクティブに操作
する手段を提供する方法を実施するコンピュータシステ
ムの構成を示す図である。
【図7】本発明によるデータをインタラクティブに操作
する手段を提供する方法の手順を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明によるデータをインタラクティブに操作
する手段を提供する方法の手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】記憶装置403の命令解釈表記憶エリア403
cに記憶されている命令解釈表の構成を示す図である。
【図10】記憶装置403のインタラクション命令表記
憶エリア403dに記憶されているインタラクション命
令表の構成を示す図である。
【図11】記憶装置403のインタラクション変換表記
憶エリア403gに記憶されているインタラクション変
換表の構成を示す図である。
【図12】本発明の方法をカレンダー・アプリケーショ
ンに適用した実施例における全体表示801の遷移を示
す図である。
【図13】本発明の方法をカレンダー・アプリケーショ
ンに適用した実施例における全体表示801の遷移を示
す図である。
【図14】本発明の方法をカレンダー・アプリケーショ
ンに適用した実施例における全体表示801の遷移を示
す図である。
【図15】本発明の方法をカレンダー・アプリケーショ
ンに適用した実施例における全体表示801の遷移を示
す図である。
【図16】記憶装置403のインタラクション変換表記
憶エリア403gに記憶されているインタラクション変
換表の構成を示す図である。
【図17】カレンダーアプリケーション内のカレンダー
データの構造を示す図である。
【符号の説明】
401 CPU 402 グラフィック処理部 403 記憶装置 404 ハウジング 405 表示装置 406 入力装置 407 入力処理部 408 データ処理部 409 インタラクション変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/34 G09G 5/34 Z 5/36 5/36 520E (56)参考文献 特開 平7−210355(JP,A) 特開 平7−13731(JP,A) 特開 平2−300967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 601 - 658 G06F 3/033 - 3/037 G06F 3/14 - 3/153 G09G 5/00 - 5/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメソッドを有する単一のグラフィ
    ックオブジェクトに対する拡大命令もしくは縮小命令が
    入力される入力手段と、 該入力手段に入力された命令に応じて変動するグラフィ
    ックオブジェクトのズーム率と所定のしきい値とを比較
    する比較手段と、 該比較手段による比較結果に基づいて、該グラフィック
    オブジェクトから所定のメソッドのみを活性化する活性
    化手段と、 該活性化手段にて活性化されたメソッドに対応するソフ
    トウエアを起動する起動手段と、 を備えることを特徴とするGUI提供装置。
  2. 【請求項2】 前記ソフトウエアが文書編集用ソフトウ
    エアである請求項1に記載のGUI提供装置。
  3. 【請求項3】 複数のメソッドを有する単一のグラフィ
    ックオブジェクトに対する拡大命令もしくは縮小命令を
    入力する入力工程と、 該入力工程において入力された命令に応じて変動するグ
    ラフィックオブジェクトのズーム率と所定のしきい値と
    を比較する比較工程と、 該比較工程における比較結果に基づいて、該グラフィッ
    クオブジェクトから所定のメソッドのみを活性化する活
    性化工程と、 該活性化工程にて活性化されたメソッドに対応するソフ
    トウエアを起動する起動工程と、 を包含することを特徴とするGUI提供方法。
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