JP3246690B2 - 光記録方法 - Google Patents

光記録方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光記録方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、追記型CD(コンパクトディス
ク)の開発が活発化してきている。これは、従来のCD
と異なり、ユーザーが情報を記録することが可能で、か
つ記録後の信号は従来のCDの規格を満足するため、市
販のCDプレーヤで再生可能であるという特徴をもつ。
このようなメディアを実現する方法の1つとして、特開
平2−42652号公報において基板上に色素をスピン
コーティングして光吸収層を設け、その背後に金属反射
層を設けることが提案されている。更に後の特開平2−
132656公報には、光吸収層の複素屈折率、膜厚を
適当に選ぶことにより、記録後の信号がCD規格を満足
するようになり、追記型CDが実現できることが報告さ
れている。
【0003】ところで、追記型CDには、記録後に市販
のCDプレーヤーで再生できることと同様に、各種の市
販CDライターで記録できることが要求される。そのた
めには、記録特性の規格(オレンジブック規格)を満足
することが必要となる。すなわち、このオレンジブック
規格では追記型CDの記録パワーマージンをPo±15
%と規定しており、この範囲内の記録パワーで記録され
た追記型CDは、市販のCDプレーヤーで再生可能でな
ければならない。ここでPoは、CDライターが追記型
CDのテスト記録領域(PCA)でパワーキャリブレー
ションをすることにより求まる最適記録パワーであり、
個々の追記型CDに個有の値である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の追記型
CDは、記録光波長に対する依存性が大きく、各種CD
ライターのレーザー光波長のバラツキを考慮すると、P
o±15%のパワーマージンを満足するのが困難であっ
た。また、CDライターと追記型CDの組み合せによっ
ては、図1に示すように、CDライターが求めたPoが
Clエラーのウィンドウからずれてしまう場合があり、
記録エラーが発生してしまうという問題があった。この
ようにPoがずれてしまうのは次のような理由による。
すなわち、CDライターでは、PoはI3、I11信号波形
のアシンメトリ(β値)から求めるが、ノイズジッタに
も記録パワー依存性があるためアシンメトリから求めた
Poが必ずしもエラーウィンドウ中心と一致していない
からである。
【0005】また、特に追記型CDは記録線速度が約
1.3m/sと遅いために、長い記録ピット(I11)の
信号波形が歪みやすい。このような歪のある信号波形の
場合、正常な波形の時に比べPoが大きめに検出されて
しまう。これは図2のように歪のある信号波形ではPo
検出の際に実質的なレベルとは異なる波形歪のピーク点
を測定してPoが求められるためである。
【0006】追記型CD以外の媒体においてもPoがエ
ラーウィンドウからずれてしまうという問題点があっ
た。
【0007】本発明は上記のような従来技術の問題点を
解決するためになされたもので、記録装置が検出した最
適パワー(Po)に対して広いパワーマージンがとれ、
各種の記録装置でエラーの発生することのない光記録方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、光記録媒体の特定のテスト記録領
域にテスト記録することにより、記録時の光照射強度を
設定して記録を行う光記録方法において、テスト記録領
域の記録線速度をデータ記録領域の記録線速度と異なら
せたことを特徴とする光記録方法が提供される。
【0009】以下本発明について詳述する。従来の追記
型CDでは、テスト記録領域(PCA)とデータ記録領
域が同じ記録特性を有していたので、前述のアシンメト
リによりPoを求める方法が適さない媒体を用いて記録
を行うと、エラーが発生しやすい状態となっていた。そ
こで、本発明では、Poを求めるテスト記録領域とデー
タ記録領域の記録線速度を変えることによりPoをコン
トロールし、テスト記録領域(PCA)では、データ記
録領域のエラーウィンドウの中心にPoが求まるような
記録線速度とすることにより前述の課題を解決するもの
である。つまり、本発明では、テスト記録領域は、CD
プレーヤーで再生することがないので、Poの検出で重
点をおいた線速度とする。
【0010】本発明の記録方法では、テスト記録領域と
データ記録領域を異なる線速度で記録するが、この場
合、テスト記録領域とデータ記録領域に記録線速度の情
報がプリレコードされている光記録媒体を用いることが
できる。ここで記録線速度の情報をプリレコードする方
法としては、情報ピットにプリレコードする方法と、案
内溝にプリレコードする方法があり、いずれの方法も採
用可能であるが、一般的なCDライターはROMピット
のある媒体には対応しておらず、また線速度は案内溝の
ウォブル信号周波数で検出する方式を採用しているの
で、ウォブル信号周波数を線速度に対して変化させた案
内溝を形成する方法が好ましい。具体的には、テスト記
録領域の線速度に対するウォブル信号周波数をデータ記
録領域に比べ高周波数にすることにより線速度を遅く
し、低周波数にすることにより線速度を速くすることが
できる。そして、線速度が遅ければ記録感度が良くな
り、Poは小さくなり、線速度が速ければ記録感度が悪
くなり、Poは大きくなることを利用して、所望のPoに
調整することができる。
【0011】本発明で用いる光記録媒体は基本的に、上
記のようなテスト記録領域とデータ領域の情報ピット及
び/又は案内溝に記録線速度の情報がプリレコードされ
ている基板上に記録層を設けて構成されるが、好ましい
層構成例として、前記基板上に直接又は他の層を介して
色素を主成分とする光吸収層を設け、その上に直接又は
他の層を介して光反射層を設け、さらにその上に保護層
を設けたものを挙げることができる。本発明において使
用可能な基板材料は従来の光記録媒体の基板用材料から
任意に選べる。例えば、ポリカーボネート(PC)、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、ポリ塩化ビニ
ル、アモルファスポリオレフィン、エポキシ、ポリエス
テル等の樹脂材料、ガラス等が挙げられる。特に好まし
い材料としては、射出成形による量産性に優れ、また塗
布液のぬれ性、色素材料の定着性、成膜性が良好なポリ
カーボネート樹脂が挙げられる。また、本発明において
使用可能な光吸収層材料としては、シアニン色素、フタ
ロシアニン色素、アズレニウム色素、スクアリリウム色
素、ポリメチン色素、ピリリウム色素、チオピリリウム
色素、インドアニリン色素、ナフトキノン色素、アント
ラキノン色素、トリアリルメタン色素、アミニウム色
素、ジイモニウム色素、金属錯体色素等、およびこれら
の混合物等が挙げられるが、これらに限定されない。ま
た、本発明において使用可能な光反射層材料としては、
金、銀、アルミニウムあるいはこれらの合金を挙げるこ
とができる。また、本発明において使用可能な保護層材
料としては、紫外線硬化樹脂が好ましいが、これに限定
されない。
【0012】また、本発明の光記録方法で用いる光記録
媒体は以下に述べる工程を含む方法により作製すること
ができる。即ち、 (1)原盤上にフォトレジスト層を設け、レーザー光露光
・現像することにより案内溝凹凸パターンを形成する工
程、 (2)凹凸パターン上に導電性層を形成しニッケル電鋳す
る工程、 (3)原盤からニッケルを剥離して光記録媒体用スタンパ
を作製する工程、 (4)スタンパを用いて表面に案内溝凹凸パターンを有す
る基板を成形する工程、 (5)基板上に記録層を形成する工程 とからなり、かつ前記レーザー光露光時に、テスト記録
領域とデータ記録領域の凹凸パターンに記録線密度の情
報をプリレコードする方法である。このプリレコード
は、例えば、レーザー光露光時に、テスト記録領域とデ
ータ記録領域で露光線速度を変えることにより行うこと
できる。この露光時の線速度はテスト記録領域、データ
記録領域の記録線速度に対応する。
【0013】さらに、本発明によれば、表面に情報ピッ
ト及び/又は案内溝が形成された基板上に、直接又は他
の層を介して色素を主成分とする光吸収層を設け、その
上に直接又は他の層を介して光反射層を設け、更にその
上に保護層を設けた構成の光記録媒体の作製において、
光吸収層をコーティング法で形成することにより媒体作
製を行うことができる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を述べるが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0015】実施例1 ガラス基板の表面にフォトレジストを塗布し、図3のパ
ターンでレーザー露光後、現像することにより22.0
5KHzのウォブル案内溝凹凸パターンを形成し、Ni
スパッタ法により導電性皮膜を形成後、Ni電鋳するこ
とによりガラス基板の片面にスタンパを形成した。この
スタンパをガラス基板から剥離し、残留フォトレジスト
を除去した後、このスタンパを用いて射出成形によりφ
120mmのポリカーボネート円板の表面上に案内溝凹
凸パターンを有するディスク基板を作製した。この基板
の案内溝深さは約500Åであった。
【0016】一方、2,2,3,3−テトラフロロプロ
パノールにエチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートを5wt%加えた溶剤に下記(1)式のシアニン
系色素を1.5wt%溶解して塗布液とし、基板表面に
スピンコーティングすることにより光吸収層を設けた。
光吸収層の膜厚は約1300Åであった。次に、光吸収
層の上にAuスパッタ法によりAuを約800Åの厚さ
に設けて反射層とし、更にその上に紫外線硬化樹脂から
なる保護層を約5μmの厚さに設けて本発明のメディア
とした。
【化1】
【0017】上記で得たメディアを波長785nm、
N.A.0.5、ウォブル信号回転制御の条件で記録再
生し、PCA領域のPo及びデータ記録領域のClエラ
ーウィンドウを求めた。その結果を図4に示す。同4か
ら明らかなようにPo(図4のPo1)はClエラーウィ
ンドウのほぼ中心値であった。
【0018】実施例2 実施例1において、PCAの露光線速を1.35m/s
とし、案内溝の深さ約1400Åの基板上に(1)式と
(2)式の色素の混合物を用いるとともに、エチレング
リコールモノメチルエーテルアセテートは添加しない条
件で光吸収層を設けた以外は同様にして本発明のメディ
アを作製した。このメディアのPCA領域のPoはデー
タ記録領域のClエラーウィンドウのほぼ中心値であっ
た(図5のPo1)。
【化2】
【0019】比較例1 実施例1において、PCA領域とデータ記録領域のウォ
ブル信号周波数が線速度(1.4m/s)に対して同一
である案内溝凹凸パターンを有する基板を用いたこと以
外は同様にして比較用メディアを作製し、同様な測定を
したところPoはClエラーウィンドウ中心からずれて
いた(図4のPo2)。
【0020】比較例2 実施例2において、PCA領域とデータ記録領域のウォ
ブル信号周波数が線速度(1.4m/s)に対して同一
である案内溝凹凸パターンを有する基板を用いたこと以
外は同様にして比較用メデイアを作製し、同様な測定を
したところPoはClエラーウィンドウ中心からずれて
いた(図5のPo2)。
【0021】以上の結果から明らかなように本発明によ
れば、Poに対して広いパワーマージンがとれる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、記録装置が検出した最
適記録パワー(Po)に対して広いパワーマージンがと
れ、各種の記録装置でエラーの発生することのない光記
録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】β値、ジッタ、Clエラーと記録パワーとの関
係を示す図である。
【図2】波形歪がない場合とある場合のAC信号波形を
示す図である。
【図3】レーザー露光のパターンの説明図である。
【図4】実施例1及び比較例1のPo及びClエラーウ
ィンドウの測定結果を示す図である。
【図5】実施例2及び比較例2のPo及びClエラーウ
ィンドウの測定結果を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体の特定のテスト記録領域にテ
    スト記録することにより、記録時の光照射強度を設定し
    て記録を行う光記録方法において、テスト記録領域の記
    録線速度をデータ記録領域の記録線速度と異ならせたこ
    とを特徴とする光記録方法。
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