JPH02201748A

JPH02201748A - 光記録媒体

Info

Publication number: JPH02201748A
Application number: JP1021388A
Authority: JP
Inventors: Akitake Ito; 伊藤　彰勇; Akira Isomi; 晃磯見; Hideaki Mochizuki; 望月　秀晃; Hisako Mori; 久子森
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-01-31
Filing date: 1989-01-31
Publication date: 1990-08-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は書込み可能な光記録媒体、特に高密度の光ディ
スクに関するものである。

従来の技術光記録媒体、中でも光ディスクは近年目覚ましい発展を
遂げつつあり、市場の拡大に伴い多種多様な目的、用途
に利用されることが予想されている。一般に光ディスク
は、再生専用型ディスク（例えばコンパクトディスク、
以後ＣＤと称する）と書込み可能のディスクの二種類に
大きく分類される。後者の中で、追記型光ディスクは、
当初Ｔｅ系材料を中心とした種々の無機系記録層を用い
たディスクが開発され、実用化された。これに伴い、有
機系材料、特に有機色素を記録層として用いた光ディス
クの検討も盛んに行なわれており、一部実用化されてい
る。

一般に、有機色素を用いた追記型光ディスクには、次の
様な特徴がある。

■成膜法としてスピンコード法が適用でき、真空系にす
る必要がないため、非常に簡便な設備で済むなど成膜工
程での大幅な低コスト化が図れる。

■酸化を受けにくく、腐蝕もされにくい。■毒性が少な
い。

発明が解決しようとする課題有機色素を記録層とした光ディスクには、前述したよう
な長所がある反面、金属系記録層に比較して薄膜の反射
率が低い、記録層の上に表面硬化膜のような硬い層を形
成させた光ディスクに情報を記録しようとすると、色素
の蒸発成分や分解ガスなどの逃げ場がないため、情報を
完全に記録することができないという課題があった。さ
らに、明確なしきい値をもたないため、長さの異なるピ
ット（たとえばＣＤの場合、３Ｔ〜ＩＩＴまでの長さの
ピットがピット間隔３Ｔ〜ＬＩＴの範囲内でランダムに
並んだ構成になっている。ここでＴ＝０．２３μｓｅｃ
　）を記録することが難しいという課題があった。

本発明はこのような課題を解決するものである。

課題を解決するための手段透明基板上に、記録光の波長領域に吸収を有する有機色
素およびニトロセルロースからなる記録層、透明樹脂か
らなる緩衝層、金属からなる反射層、保護層が、この順
に積層された構造とすることによって、有機色素を記録
層とした光記録媒体の前記課題を解決することができる
。

作用情報の記録時に発生ずる分解ガスなどが緩衝層中に拡散
したり、緩衝層の変形によってガス分の逃げ場が確保さ
れるため、密閉された記録層への情報記録がうまく行な
われる。

また、金属からなる反射層が設けられた構造となってい
るため反射率が高められる。また、ニトロセルロースの
自己酸化性によりしきい値がより明確になるため、長さ
の異なるピントをランダムに記録することができる。

実施例以下本発明の一実施例の光記録媒体について、図面を参
照しながら説明する。

第１図は本発明になる光記録媒体の概要を示す断面図で
ある。第１図に示すように、片面にトラッキングサーボ
のための溝１５が形成されている透明基板２の溝１５の
ある面上に、記録光に対して吸収性のある有機色素およ
びニトロセルロースからなる記録層１が形成されている
。この透明基板２の材料としては、光学ガラスやアクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いることができる
。

また、トラッキングサーボのための溝１５を形成させる
には光硬化性樹脂を用いる方法や、スクンパーを用いて
射出成形により形成させるなど通常の方法を用いること
ができる。

本発明においで使用される有機色素としては、記録光の
波長域で分光吸収特性を有し、集光された記録光によっ
て穿孔ピット列が形成されるような材料を用いることが
必要である。種々の有機色素が使用できるが、中でも反
射率が比較的高いシアニン色素が適している。

記録層１を透明基板２上に形成する方法としては、スピ
ンコード法が最適であるが、デイツプなどの方法によっ
ても作成できる。なお、記録層塗布の前に透明基板２の
耐溶剤性を高めるために基板上に薄い下地層を形成して
おくことも可能である。

記録層１上に透明樹脂からなる緩衝層３を設ける。緩衝
層３としては記録光および再生光に対して透明でなけれ
ばならない。

緩衝層３上に、金属からなる反射層５が形成されている
。反射層は、アルミニウム、金、銀等の高反射率の金属
を真空蒸着あるいはスパッタすることで形成することが
できる。

さらに、反射層５上に保護層６が形成されている。保護
層６としては熱硬化型樹脂や光硬化型樹脂が一般に用い
られる。

第２図には、本発明になる光記録媒体の記録または再生
時の様子を示しているが、記録光あるいは再生光は、レ
ンズ系２１により透明基板２を通して記録層１上に集光
され、情報の記録あるいは記録された情報を読みだすこ
とができる。

以下、具体的な一実施例について述べる。

（具体例１〜３）厚さが１．２ｍｍで片面に深さ０．０１ｕ、幅０．１ｕ
のトラッキングサーボ用溝１５が１．６μピツヂでスパ
イラル状に形成されたポリカーボネート樹脂製成形基板
２を準備し、溝を有する面上に３０ｎｍの膜厚で有機シ
リコーン樹脂からなる下地層を形成した。一方、ＭＥＫ
７１．２−ジクロロエタンの混合溶媒に、下記構造式で
示されるシアニン色素とニトロセルロースの混合物を溶
かした。シアニン色素とニトロセルロースの配合比率は
、溶媒１ｍｌ当たり２０■対５ｍｇおよび２０ｍｇ対１
０ｍｇにした。この溶液を下地層の上にスピンコードし
て記録層１を形成し、次いで、記録層１上にヒドロキシ
エチルセルロースとポリビニルピロリドンのブレンド物
の、濃度の異なる水溶液をスピンコードして緩衝層３を
形成した。さらに、緩衝層３上に１１００ｎの厚さにア
ルミニウムを真空蒸着し、最後に反射層の上に光硬化型
樹脂を塗布した後、紫外線を照射して保護層６を形成し
光ディスクを得た。

完成された光ディスクの電気特性を測定するために、記
録用レーザー光として波長が８３０ｎｍの半導体レーザ
ーを搭載したデツキを用いてトラッキングサーボをかけ
ながら、レーザーパワー７ｍＷ。

線速度１．３　ｍ／ｓの記録条件で、以下の信号を記録
層１上に記録した。

Ｔ＝０．２５μｓに設定し、７Ｔ　（１，７５μｓ）ｏ
　ｎ−３Ｔ（０，７５ｕ　ｓ）ｏ　ｆ　ｆ−５７（１，
２５ｔｔ　５）ｏｎ−Ｉ　ＩＴ　（２，７５μｓ）　ｏ
　ｆ　ｆとした矩形波を単位として、この単位の繰り返
し信号を記録した。ここで、Ｏｎの時に半導体レーザー
のパワーは７ｍＷになり、記録層１にピットを形成する
ことができ、反対に、ｏｆｆの場合にはピットはできな
い。

以上の記録された電気信号を前記デツキにて再生した。

再生レーザーパワーは０．４ｍＷとした。評価の方法は
、再生のＲＦ信号からピットの長さ（７Ｔおよび５Ｔの
長さ）をジッタカウンターによって求めた。また、分光
光度計にてこの光ディスクの反射率を測定した。これら
の結果を表１に示す。比較として、記録層にニトロセル
ロースを（以　下　余　白）（具体例４）具体例１においてポリカーボネート樹脂製成形基板の代
りに、光硬化性樹脂によってトラッキングサーボ用溝を
形成した光学ガラス製透明基板を用い、記録層の配合比
率を混合溶媒１ｍ４２当り、シアニン色素が２０■、ニ
トロセルロース５ｍｇとし、同一の工程によって光ディ
スクを得た。完成された光ディスクについて具体例１と
同様に、電気特性を測定した結果、７Ｔの長さは１．６
０μｓ５Ｔの長さは１．３５μｓであった。一方、分光
光度計にて測定した反射率は２３％であり、また緩衝層
の膜厚は２００ｎｍであった。

（具体例５）具体例１においてポリカーボネート樹脂製成形基板の代
りに、アクリル樹脂製成形基板を用い、記録層の配合比
率を混合溶媒１ｍ４２当り、シアニン色素が２０■、ニ
トロセルロース５ｍｇとしたＭＥＫ／１．２−ジクロロ
エタン溶液を、有機シリコーン樹脂からなる下地層の上
にスピンコードして記録層１を形成した。次いで記録層
１上に、ゴムのキシレン溶液をスピンコードして緩衝層
３を４００ｎｍの厚さに形成した後、１１００ｎの厚さ
に金を真空蒸着した。その後、反射層の上に光硬化型樹
脂を塗布した後、紫外線を照射して保護層６を形成し光
ディスクを得た。

完成された光ディスクについて具体例１と同様に、電気
特性を測定した結果、７Ｔの長さば１．６５／／　ｓ、
５Ｔの長さは１．３Ｂ、＃Ｓであった。

一方、分光光度計にて測定した反射率は２４％であった
。

発明の効果本発明によれば、有機色素からなる記録層の上に緩衝層
を設けることにより、記録時に発生する分解ガス等の逃
げ場が確保され、密閉構造の記録層に、情報が記録でき
る効果が得られる。さらに、金属からなる反射層を設け
ることで、反射率のより高い光記録媒体を提供できる効
果もある。また、ニトロセルロースの自己酸化性により
しきい値がより明確になるため、長さの異なるビットを
記録することのできる光記録媒体を提供できる効果もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる光記録媒体の概要を示す断面図、
第２図は本発明になる光記録媒体の記録または再生時の
様子を表わす説明図である。１・・・・・・記録層、２・・・・・・透明基板、３・
・・・・・緩衝層、５・・・・・・反射層、６・・・・
・・保護層、１５・・・・・・トラッキングサーボ用溝
、２１・・・・・・記録用レンズ系または再生用レンズ
系。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）透明基板上に、記録光の波長領域に吸収を有する
有機色素およびニトロセルロースからなる記録層、透明
樹脂からなる緩衝層、金属からなる反射層、保護層が、
この順に積層された構造である光記録媒体。
（２）有機色素がシアニン色素であることを特徴とする
請求項（１）記載の光記録媒体。