JP3246508B2 - 昇圧回路付発電装置、及びそれを有した電子時計 - Google Patents

昇圧回路付発電装置、及びそれを有した電子時計

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JP3246508B2 JP2000368496A JP2000368496A JP3246508B2 JP 3246508 B2 JP3246508 B2 JP 3246508B2 JP 2000368496 A JP2000368496 A JP 2000368496A JP 2000368496 A JP2000368496 A JP 2000368496A JP 3246508 B2 JP3246508 B2 JP 3246508B2
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  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇圧回路を備え
た発電装置と、それを有した電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電池を用いた腕時計にあって
は、電池寿命を長くすることが大きな課題であった。し
かし小型な腕時計に用いられる電池の大きさには自ずと
限界があった。これらを解決するための1つの手段とし
て実現されているのが、米国特許4653931号に示
されるように太陽電池を文字板上等表示面に設け、太陽
電池によって二次電池あるは充電用コンデンサを充電
し、該二次電池あるいはコンデンサの出力によって時計
回路を駆動する電子腕時計である。しかしこの構成では
黒色もしくは青色の太陽電池が文字板上に配置されるた
めデザイン的な限定を与えることになり、デザインを売
りものとする電子時計として好ましいものではなかっ
た。
【0003】更に他の手段として時計内に交流発電機を
設け、その発電電力によって時計回路を駆動する方式も
あった。しかし交流起電力の場合、整流回路が必要とな
る。その整流回路は4ケのダイオードを用いたダイオー
ドブリッジによる全波整流が一番効率が良いとされてい
たが、小さな腕時計内スぺースにダイオード4ケを入れ
るのは困難であった。また、発電機が稼動していない時
にも時刻を狂わせないで、時計回路を動かし続けるため
には、発電電力を2次電池、もしくはキャパシターに充
電して、その出力によって常時、時計回路を駆動してい
る必要がある。しかし時計回路の動作電圧範囲には限界
があり、2次電源(以後、2次電池、もしくはキャパシ
ターの総称として使用する。)の電圧が、回路の動作電
圧範囲下限以上に充電されないと、時計は動かなかっ
た。また、2次電源の充電時間を早めるために、2次電
源容量を小さくすると、上記問題はある程度解決される
のだが、そうした場合、逆に、発電機の稼動していない
時の、電圧降下時間が早まるという問題も生じてしま
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、発電装置において昇圧回路を設けることにより発電
機により充電される2次電源の広い電圧範囲において使
用状態とするにあたり、その昇圧回路の動作を確実に且
つ安定的に行う昇圧回路付発電装置及びそれを有した電
子時計を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の昇圧回路付発電
装置は、発電機と、前記発電機の起電力が充電される第
1の蓄電部と、前記第1の蓄電部の電圧を昇圧する昇圧回
路と、前記昇圧回路の出力により充電される第2の蓄電
部と、を有し、前記昇圧回路は、前記第2の蓄電部の電
圧が、第1の設定電圧Vdownを越えたならば前記昇圧回
路の昇圧倍率を下げ且つ前記第1の設定電圧Vdownより
低い第2の設定電圧Vupを下回ったならば前記昇圧倍率
を上げるにあたり、前記昇圧倍率を下げた際の電圧が第
2の設定電圧Vupより高く且つ前記昇圧倍率を上げた際
の電圧が前記第1の設定電圧Vdownより低くなるように
設定されていることを特徴とする。
【0006】又、本発明の請求項1記載の昇圧回路付発
電装置は、前記第2の蓄電部の電圧が前記第1の設定電圧
Vdownを越えるのは、前記第1の蓄電部が前記発電機に
よって充電されている場合であることを特徴とする。
【0007】更に、本発明の請求項1記載の昇圧回路付
発電装置は、前記第2の蓄電部の電圧が前記第2の設定
電圧Vupを下回わるのは、前記第1の蓄電部が前記発電
機によって充電されていない場合であることを特徴とす
る。
【0008】更に、本発明の昇圧回路付発電装置は、請
求項1記載の昇圧回路付発電装置に、前記第1の蓄電部
の電圧が第3の設定電圧Vonより低い場合には前記発
電機の出力により前記第2の蓄電部を充電することがで
きる即スタート回路を設け、前記第3の設定電圧Von
は前記第2の設定電圧Vupよりも低く設定されているこ
とを特徴とする。
【0009】更に、本発明の昇圧回路付発電装置は、請
求項4記載の昇圧回路付発電装置に、前記発電機の起電
力によって前記第1の蓄電部が充電されている状態であ
って第1の蓄電部の電圧が第4の設定電圧VLimに達した
場合には、前記発電機による起電力による前記第1の蓄
電部の過充電を防止する過充電防止回路を備え、前記第
1の設定電圧Vdownと前記第2の設定電圧Vupと前記第3
の設定電圧Vonと前記第4の設定電圧VLimは、 Von<Vup<Vdown<VLim の関係に設定されていることを特徴とする。
【0010】更に、本発明の発電装置付電子時計は、請
求項1乃至請求項5のいずれかに記載の昇圧回路付発電
装置と、前記第2の蓄電部の出力によって駆動される時
計回路と、を有することを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に記述するため
に、以下図面に従ってこれを説明する。
【0014】図1は本発明の発電装置付電子腕時計の全
体回路図である。1は発電コイルで発電機による交流誘
起電圧がコイル両端に発生することになる。2は整流ダ
イオードで交流誘起電圧を半波整流していて、整流した
電力を高容量キャパシター3に充電している。4はキャ
パシター3の過充電防止用のリミッターTr で、キャパ
シター3の電圧VSC(以後、キャパシター3の電圧値を
VSCと定義する。)が所定の電圧VLim に達した時にオ
ン状態となり発電コイル1に発生する電力をバイパスさ
せるためにある。リミッター設定電圧VLim は、回路系
で必要とする電圧の最大値以上であり、キャパシター3
の定格電圧以内の範囲に入るように設定されている。5
は逆流防止ダイオードで、後述するが、逆電流による電
磁ブレーキ増大のための発電効率の減少を防止してい
る。7は多段昇圧回路で、昇圧コンデンサー8,9、キ
ャパシター3、補助コンデンサー10の接続状態を切り
換えることにより、キャパシター3の電荷を補助コンデ
ンサー10に転送することにより昇圧を実現している。
また、多段昇圧回路7は3倍、2倍、1.5倍、1倍の
4種類の昇圧倍率を切換可能で、昇圧された電圧は補助
コンデンサー10に充電される。この補助コンデンサー
10の電圧VSS(以後、補助コンデンサー10の電圧値
をVSSと定義する。)により回路は動作する。この様な
多段昇圧回路7を採用することにより、回路系の動作電
圧値を最適化している。11は補助コンデンサ一10の
電圧を検出するVSS検出回路で、リファレンス電圧に
は、 Vup<Vdown なる関係を持つ、VupとVdownの2値があり、VSSがV
downを越えたなら、昇圧倍率を下げ、VSSがVupを下ま
わったなら、昇圧倍率を上げる様に、多段昇圧回路7に
検出結果を出力している。12は時計回路であり、32
768HZ の原振を持つ水晶振動子13を駆動する発振
回路、分周回路、モータ一用コイル14を駆動するモー
ター駆動回路を含んでいて、電圧VSSで動作している。
モーター用コイル14は指針回転用のステッピングモー
ターを駆動するためのものである。15のショート用T
r と、16の直列抵抗とで即スタート回路を構成してお
り、VSCが所定の電圧VONより低い時は、即タート動作
となる様になっているが、詳細は後述する。VSCが前述
のVLim ,VONになったことを検出するのは、VSC検出
図路6である。前述のVup,Vdownとの上下関係は、 VON<Vup<Vdown<VLim の様になっている。以上、回路の概略説明を行ってきた
が、以後は、各部の詳細な動作説明とその効果を記述す
る。
【0015】まず、本実施例にて使用する交流発電機の
原理を図2を用いて説明する。
【0016】15は回転トルクを生じせしめる手段であ
り回転中心と重心とが偏心した回転錘より成る。この回
転手段15の回転運動を増速輪列16により増速し、発
電機構としてのローター17を回転せしめる。ローター
17は永久磁石17aを含み、ローター17をかこむ様
にステーター18が配置されている。コイル1は磁心1
9aに巻かれており磁心19aとステーター18とはネ
ジ20により固着されている。このローター17が回転
する事によりコイル1には e=N(dφ/dt) と表わされる起電力が生じ i= e/(R2+(WL)2)と表わされる電流が生じ
る。
【0017】N:コイルの巻数 φ:磁心22aを通る磁束数 t:時間 R:コイルの抵抗 W:ローター17の回転速度 L:コイルのインダクタンス この起電力はほぼsinカーブを持つ交流である。又ロ
ーター17とそれをかこむステーター18の穴とが同心
円でありほぼ全周にわたりローター磁石をかこんでい
る。これによりローターのある場所に止まっていようと
する力(引力トルク)を最小にする事ができる。
【0018】この様な交流発電機によって得られた交流
電圧を整流して、キャパシター3に充電する訳だが、本
発明では、よりダイオード構成の簡単な半波整流方式を
用いている。図2の発電機と半波整流方式を組み合わせ
たことによって、全波整流方式と同等の発電効率を得て
いる。以下にその理由を記す。
【0019】図3Aは半波整流回路であり、図3Bは従
来の全波整流回路である。1が発電コイル、3がキャパ
シター、2、2a〜dが、整流ダイオードである。図3
Aの半波整流回路は充電ループ内において、ダイオード
が1個しか介在しないのに対して、図3Bの全波整流回
路は充電ループ内において、ダイオードが2個介在す
る。したがって、ダイオードによる電圧ドロップ分は全
波整流方式の方が2倍となる。また、それぞれの方式の
電流波形を比較すると、図4の様になる。24が基準線
であり、25が従来の整流回路での発生電流、26は本
発明での発生電流、27は従来の整流回路での電圧ドロ
ップによるロス分であり、28は本発明による整流回路
での電圧ドロップによるロス分である。蓄電手段に蓄え
られる電荷量は従来は25と27とに包まれた面積分で
あり本発明によるものは26と28とに包まれた面積分
である。この面積比較ではほとんど差はなく蓄電性能は
同等である。従来の全波整流に比べ半波整流にしても蓄
電性能に差のない理由を次に述べる。半波整流でカット
されている期間(図4では29に示す)はコイル1に電
流が流れず、したがってローター17に加わるブレーキ
トルクが小さい為回転錘の動きが速くなる。すなわち2
9の期間のエネルギーは回転錘の運動エネルギーとして
蓄えられ発電時に開放される。したがって25に比べ2
6のピーク値も大になっているのである。又整流ロスも
ダイオード2コが1コになり半分となる事も有利に働い
ている。この結果半波整流にしたにもかかわらずこの発
電及び蓄電性能は全波整流に比べ悪くならないのであ
る。
【0020】次にリミッター回路の構成を図5に示す。
図5Aが本発明によるリミッター回路であり、図5Bは
従来より用いられているー般的なリミッター回路であ
る。4はリミッター作動時に電流をバイパスさせるため
のリミッタ一Tr で、PchMOSFETより成る。これ
は、時計用ICは低消費B電力を必要条件としており、
そのため、CーMOSプロセスを用いていることによ
る。すなわち、リミッターTr はIC内に構成されてい
て、MOSFETとなる訳だが、IC外に外付の素子を
設けるより、スべース効率、コスト面で有利となる。従
来のリミッターTr4をキャパシター3と並列に接続する
方式では、リミッターTr4がオンした時に点線30の経
路でキャパシター3の電荷が放電してしまう。リミッタ
ーの目的はキャパシター3の過充電を防止するためのも
のであり、従来例においては、キャパシター3の余分な
電荷を放出するのだから、これで良いように思われる
が、リミッターTr4がオンになりっ放しだと、必要以上
に電荷を放電してしまう。それを、避けるには常時キャ
パシター3の電圧値をモニターして、VLim 以下にVSC
がなったら、ただちにリミッターTr4をオフにする必要
がある。しかし、常時電圧検出回路を作動させると、基
準電圧作成回路、コンパレーター回路により、大きく消
費電流が増大してしまう。また、従来例の欠点として更
に、リミッターTr4がオンした時は、直接キャパシター
3の高電圧がかかり、リミッターTr4には大電流が流れ
ることになる。Tr4の破壊を防ぐには、極めて大きなT
r サイズとしなければならず、ICサイズの増大につな
がり、コスト面で不利となる。以上の問題を解決するた
めに、本発明によるリミッター回路は、逆流防止ダイオ
ード5を付加して、図5Aの構成とした。これによると
リミッターTr4がオンしても、整流ダイオード2のた
め、キャパシター3の電荷が放電することが無い。その
ため、VSCがVLim になった後も、VSCの変動は、時計
体の電荷消費分だけとなるため、ゆるやかな減少カーブ
となり、常時、VSC検出回路6を作動させる必要か無
い。すなわちVSC検出回路6はサンプリング的に間欠駆
動するのみで良く、消費電流の増大分を最小限に押える
ことができる。また、Tr4に大電流が流れることがな
く、必要以上にTr サイズを大きくする必要もない。こ
こで、点線31は、リミッターによるバイパス電流の向
きであり、VSCがVLim に達したなら、以後、発電によ
る供給電流をカットしてやれば良いのである。52は、
リミッターTr のサプストレート、ドレイン間にできる
寄生ダイオードであり、仮に逆流防止ダイオード5が無
いとすると、リミッターTr4がオフの時でも、発電時に
は点線31と逆向きの電流が流れてしまう。そうする
と、整流回路の項でも述べたが発電機のプレーキトルク
が増大して、発電効率が落ちてしまう。それを防止する
ためのダイオードであり、この逆流防止ダイオード5を
付加して、リミッタ一Tr4の結線位置を変えただけで、
電圧検出回路の間欠作動による低消費電力化、リミッタ
ーTr4の小サイズ化、発電性能の確保等の効果を達成し
ている。
【0021】また、本発明によるリミッター回路の構成
はスイッチング素子にバイポーラTr を用いた場合も有
効となる。図6にスイッチング素子にバイポーラTr を
用い、逆流防止回路が無いときのリミッター回路を示
す。図6AはバイポーラTr にPNP型、図6Bはバイ
ポーラTr にNPN型を用いたものである。まず図6A
においては、PNP型Tr 44がオフの時でも、そのコ
レクタ・べース間に形成されるダイオード44bとスイ
ッチング制御回路45を通して、逆方向電流46(点
線)が流れてしまう。ここでスイッチング制御回路45
はPNP型Tr 44をオフに制御するために、PNP型
Tr 44のべースを高電位側のレべル(PNP型Tr 4
4のエミッタと同電位)にしている。したがって、スイ
ッチング制御回路45に点線46の電流を流すことを可
能とする何らかの電流経路が存在していることになる。
この様にして図6Aには逆方向電流46が流れてしま
い、また図6Bも同様にして、NPN型Tr 47のべー
ス・コレクタ間に形成されるダイオード47aとスイッ
チング制御回路48とを電流経路として逆方向電流49
(点線)が流れてしまう。そこで、本発明の別の実施例
である図7によれば、バイポーラTr 44もしくは47
と直列に逆流防止ダイオード5を構成することにより、
逆流電流をカットして発電性能を低下させることなくリ
ミッター回路を構成することが可能となる。
【0022】また、本発明のリミッター回路構成は、ダ
イオードブリッジを用いた全波整流回路にも有劾であ
り、その実施例は図8に示している。発電コイル1に発
生した誘起電圧が、図8のごとくコイル1の下側の電位
が高い時は、正常時は点線50の電流経路をとる。ここ
で仮に逆流防止ダイオード5が無かったとすると、リミ
ッターTr 4がオフでも寄生ダイオード52を通って、
点線51の電流経路をとってしまい、全波整流の片側し
かキャパシター3には充電されず、充電性能は半減して
しまう。従って本発明の逆流防止ダイオード5を付加す
ることは、全波整流回路にも有効となる訳である。
【0023】次に図9を用いて、多段昇圧の具体例を示
す。横軸は時間をとってあり、縦軸はキャパシター3の
電圧VSC(点線)と、補助コンデンサー10の電圧VSS
(実線)とをそれぞれ示している。また、前述のVON,
Vup,Vdown,VLim はそれぞれ、以下の様に設定して
ある。
【0024】VON=0.4V Vup=1.2V Vdowm=2.0V VLim =2.3V ここでt0 〜t6 までの区間は主に発電機 が稼動して
いる状態で充電期間となり、t6 以後は発電されていな
い状態を想定しており放電期間となる。なお、図9にお
いては充電期間も放電期間も同様な時間スケールで書い
ているが、実際は充電期間は数分のオーダーであり、放
電期間は数日のオーダーとなる。t0 〜t1 及びt10以
降は即スタート状態であり後述する。VSCが増加してい
きVSCが0.4Vを越えたt1 から3倍昇圧状態とな
り、VSSにはVSC×3の電圧が充電される。さらに充電
されるとt2 においてVSSは2.0Vに達する。そこ
で、昇圧倍率は1段落ちて2倍昇圧となる。以後、さら
に充電が進むと、t3 ,t4 においてそれぞれVSSが
2.0Vに達し、VSSが2.0Vになったことにより昇
圧倍率を1段下げていくことになる。すなわち、t1 〜
t2 は3倍昇圧、t2 〜t3 は2倍昇圧、t3 〜t4 は
1.5倍昇圧、t4 〜t7 は1倍昇圧となる。なお、1
倍昇圧時は、VSC=VSSとなって電圧上昇していくこと
になるが、この時はVSSが2.0Vに達しても、昇圧倍
率は変化させない。さらに電圧が上昇してVSC=VSS=
2.3Vとなるt5 〜t6 においては、リミッターTr4
をオンとして、2.3V以上に電圧上昇しない様にして
いる。次にt6 以降の放電期間においては、1.2Vが
昇圧倍率の切換点となる。すなわち、電圧が下降してい
き、VSS=1.2Vになると昇圧倍率を1段上げて1.
5倍昇圧とする。以後、VSSが1.2Vを割るごとに昇
圧倍率は1段上がっていくことになる。よって、t7 〜
t8 は1.5倍昇圧、t8 〜t9 は2倍昇圧、t9 〜
t10は3倍昇圧となる。この様な昇圧システムを採用す
ることにより、時計の駆動電源であるVSSは、VSC≧
0.4Vの条件においては、常に1.2V以上を確保で
き、時計の動作時間を長くすることに成功した。なお、
Vup(1.2V)は回路、指針用ステッピングモーター
の動作最低電圧に設定してあり仮に昇圧が無くVSCを駆
動電圧とするシステムであったなら、VSC=1.2V以
上、すなわちt11 〜t7 までの期間しか時計は動か
ず、充電期間においては、時計の動き出すまでの時間が
長く、放電期間においては、時計の止まるまでの時間が
短くなってしまい、使用者にとって好ましくない時計と
なってしまう。なおVON(0.4V)は3倍昇圧に起動
がかかる電圧Bであるため、VON×3≧Vupなる条件に
設定するのは、明白である。また、VLin (2.3V)
は、本実施例に使用したキャパシター3の耐圧が2.4
Vであったことより、余裕をとり、2.3Vに設定して
ある。
【0025】ここで、昇圧倍率の切換はVSSとVup,V
downの比較によって行っているが、これには以下の効果
かある。本発明において昇圧倍率の切換に寄与する検出
電圧は3コあり、即スタート←→3倍昇圧のVON、それ
と上述のVup,Vdowmであるが、昇圧倍率の切換をVSC
の電圧検出により行うシステムとすると、4コの検出電
圧が必要となる。すなわち即スタート←→3倍昇圧、3
倍昇圧←→2倍昇圧、2倍昇圧←→1.5倍昇圧、1.
5倍昇圧←→1倍昇圧の4ケ所の切換点に検出電圧を設
定しなけばなならない。常にVSCを昇圧したVSSがVup
(1.2V)以上を確保するためには、以下の様に検出
電圧を設ける必要がある。
【0026】 即スタート←→3倍昇圧 ・・・0.4V 3倍昇圧 ←→2倍昇圧 ・・・0.6V 2倍昇圧 ←→1.5倍昇圧・・・0.8V 1.5倍昇圧←→1倍昇圧 ・・・1.2V この様に、本発明においては、検出電圧を1コ減らすこ
とができ、ICのチップ面積を減らすことができる。さ
らに、時計体の動作最低電圧が設計上もしくは工程上の
理由によって変更があった時も、本発明では、VON
(0.4V),Vup(1.2V)の2コの検出電圧値の
変更で済むが、VSC検出により昇圧切換を行うシステム
では4コの検出電圧を変更する必要がある。すなわち、
ICより検出電圧の調整端子を出して検出電圧の調整を
行おうとすると、たくさんの調整端子を必要とするが、
本発明によると調整端子の数を少なくすることができ、
ICのチップ面積の増大を防ぐことができる。更に本発
明は4値の多段昇圧回路であるが、昇圧コンデンサー
8.9を2コに対して3コに増やすと8値の昇圧倍率を
設定できる。すなわち、1倍、113倍、1.5倍、1
23倍、2倍、2.5倍、3倍、4倍の8値であり、V
SC検出による昇圧倍率切換システムは、上記の全てに検
出電圧を設ける必要があるが、本発明においては、検出
電圧はそのままで良い。この様に本発明によると簡単に
昇圧回路のシステムupができることになる。
【0027】次に多段昇圧回路7の具体的構成を図10
に示す。TrI〜Tr7はコンデンサーつなぎかえ用のFE
Tであり、このFETのオン/オフをlKHZ の昇圧ク
ロックで制御している。32の破線ブロックは公知のア
ップダウンカウンターであり、その2bit出力である
SA ,SB の組合わせにより、4値の昇圧倍率を保持し
ている。図11にSA ,SB と昇圧倍率の関係を示して
ある。アップダウンカウンター32に入力されるMup
は、VSS系出回路11より出カされる信号で、VSSがV
up(1.2V)を下った時に出力されるクロックパルス
となり「0」がアクティプである。同様に、MdownはV
SSがVdown(2.0V)を越えた時に出力されるクロフ
クパルスである。この様に、VSS検出回路11の出力に
よって、昇圧倍率の切換を行っている。以後、ロジック
信号の説明には「0」,「1」の表現を使用し、「0」
とは補助コンデンサー10の−側(VSS側)であり、
「1」とは補助コンデンサー10の+側(VDD側)のこ
とを示す。33は昇圧基準信号作成回路で、分周期より
出力される標準信号φ1K,φ2KMより、昇圧基準信
号となるCLl,CL2を出力している。34はスイッ
チング制御回路で、上記CL1,CL2を出力してい
る。34はスイッチング制御回路で、上記CL1,CL
2とSA ,SB よりデコードされた信号を出力し、Tr1
一Tr7のスイッチングを制御している。以上の回路動作
を各昇圧倍率ごとにタイミングチャートで示したのが、
図12であり、各昇圧倍率ごとにコンデンサー接続等価
図て示したのが図13である。図12においては、Trn
が1になった時にTrnがオンすることを意味している。
図12(A)は1倍昇圧時のスイッチング制御信号であ
り、Tr1,3,4,5,7が常時オンしている。この時コンデン
サー答価回路は図13(A)のごとくなり、3,8,
9,10の全てのコンデンサーが並列に接続され、キャ
パシター3の電圧VSCと補助コンデンサー10の電圧V
SSが等しくなる。図12(B)には、1.5倍昇圧時の
スイッチング制御信号を示し、(イ)の区間ではTr1,
3,6がオンし、(ロ)の区間ではTr2,4,5,7がオンす
る。図13(B)が1.5倍昇圧時のコンデンサー等価
回路で(イ)の区間では、昇圧コンデンサー8,9にそ
れぞれ0.5×VSCが充電され、(ロ)の区間ではVSC
と0.5×VSCの和である1.5×VSCが補助コンデン
サー10に充電される。同様に、図12及び図13の
(C)は、2倍昇圧時で、(イ)の区間ではTr1,3,5,7
がオンし、(ロ)の区間ではTr2,4,5,7がオンし、その
結果補助コンデンサ一10には2×VSCが充電される。
また(D)は、3倍昇圧時で、(イ)の区間はTrI,3,
5,7がオンし、(ロ)の区間はTr2,4,6がオンし、その
結果補助コンデンサー10には3×VSCが充電される。
【0028】図10における信号“OFF”は、VSC≦
VON(0.4V)なる条件、すなわち即スタート状態の
時は1となり、その時は昇圧基準信号作成信号33の出
力を止めて、Tr1〜7の全てがオフになる様にして、昇
圧を行わない。また、アップダウンカウンター32の出
力SA ,SB を共に1に初期設定しておき、即スタート
解除時は3倍昇圧からスタートする様にしている。
【0029】図14はVSS検出回路の具体例である。S
P1.2,SP2.0 はサンプリング信号であり「1」のと
き回路が作動し、「0」のとき電流を消費しないように
回路状態を固定する。破線内35は公知の定電圧回路で
あり、その出力電圧をVREGと表わしている。36はVS
S検出用の抵抗であり、37は基準電圧作成用の抵抗で
ある。それぞれ中間タップは、VSS=1.2Vの時は、
VM =VREG ー(r1/r1+r2十r3) VSS=2.0Vの時、VM =VREG( r1+r2/ r
1十r2+r3)となる様に設定されている。38はト
ランスミッションゲートであり、VSSの1.2Vを検出
するときと、2.0Vを検出するときとで検出電圧を切
り換えている。39はコンパレータでこれによって、V
SSと検出電圧の上下関係を比較している。40はマスタ
ーラッチでR1.2 の立ち上がりによりコンパレータ39
出力をラッチしている。同様に41もマスターラッチで
R2.0 によって、コンパレータ39出力をラッチしてい
る。42は公知の微分回路であり、マスターラッチ4
0,41の内容が変化した時に、MupもしくはMdownの
クロックパルスを出力し、図10におけるアップダウン
カウンター32の内容を変えている。φ8,φ64,φ
128は分周器より出力される基準信号であり、φ8は
次のサンプリング時のために、マスターラッチ40,4
1及び微分回路42を初期化するためにある。図15
に、タイミングチャートを示し、以上の動作を説明す
る。前半はVSS>2.0Vのときのチャートで、後半は
VSS<1.2Vのときのチャートである。R2.0 ,SP
2.0,R1.2 ,SP1.2 は後述のサンプリング信号生成
回路より2秒に1回出力される。VSS>2.0Vのとき
はMdownを出力して昇圧倍率を1段下げ、VSS<1.2
VのときはMupを出力して昇圧倍率を1段上げる様に出
力する。
【0030】次に即スタート回路の説明をする。その目
的はVSCが0.4V以下から0.4V以上になる遷移点
において、スムーズかつ確実に昇圧動作に移行できるた
めにある。上記遷移点において昇圧はスタートする必要
があるが、昇圧がスタートするためには、発振回路が発
振していて、回路が動作している必要がある。しかし、
遷移点での電圧は0.4Vと低く、遷移点にいたるまで
は当然昇圧もされてないことから、回路は動作しようが
ない。また、遷移点を回路動作可能電圧に設定したので
あれば、昇圧システムを導入した意味が無くなる。以上
の問題点を解決するために、即スタート回路は、遷移点
において、昇圧回路とは別の方式でVSS電圧を高電圧に
することを可能とした。その具体的回路構成は図16に
示す。VSC検出回路6によって、VSC<VON(0.4
V)であることが検出されたなら、“off”信号は1
となりショート用Tr15 はオフとなる。またoff信号
により図10における昇圧回路の初期設定を行うととも
に、Tr1〜Tr7を全てオフにする。この状態で発電機が
稼動すると、充電電流iがキャパシター3に流れること
になるが、その時、直列抵抗16にはその抵抗値×i=
vの電圧降下分が生ずる。すなわちiが流れている時に
限って、v+VSCの電圧が補助コンデンサー10の両端
にかかる。また即スタート時にTr3,Tr4はオフである
が、その寄生ダイオード43により、先のv+VSCの電
圧を補助コンデンサー10に充電することが可能とな
る。また補助コンデンサー10は平滑コンデンサーの役
割もはたし、以後、補助コンデンサー10にv+VSCが
充電されたなら、回路動作は可能となる。直列抵抗16
の抵抗値は、その抵抗値×i=vがVON(0.2V)以
上になるように設定すれば良い。また“off”信号は
発振が停止していて、回路が作動していない時も「1」
になる様に回路上設定されており、即スタート回路の起
動に関しては問題が無い。さらにVSCがVONを越えて昇
圧動作に入った場合は、ショート用Tr15 をオンにし
て、発電コイル1、整流ダイオード2、キャパシター3
より構成される充電経路内に余分なインピーダンス分が
つかないようにして、充電効率を高めている。またVSC
が上昇していき遷移点を越えるということは、当然発電
機も稼動して充電電流が流れていることになるので、即
スタートの動作すなわち遷移点においてVSSを高電圧化
することが可能となる。したがって、本発明により遷移
点においては回路系が動作しており、スムーズかつ確実
に昇圧動作に移行することか可能となった。また、本発
明の即スタート回路は発電機が稼動している時は、確実
に時計が動作するため、キャパシター電圧が0.4V以
下でも、簡単に時計動作をモニターできる。すなわち、
工場出荷時の動作チェック、店頭での販売PRに大いに
効果を発揮する。
【0031】図17は、本発明において4種類の電圧検
出を行うための、サンプリング信号生成回路である。4
種類の電圧検出とは、VSS検出回路11におけるVup,
Vdown検出とVSC検出回路6におけるVON,VLim 検出
のことを言う。φ256M,φ1/2,φ64,φ128
M,φ16,φ32はそれぞれ分周器より出力される基
準信号で、これらをデコードすることにより、各サンプ
リングパルスを生成している。R2.0 ,R1.2 ,RLIM
,R0.4 は各コンパレータのラッチ取り込み信号で、
SP2.0 ,SPI.2 ,SPLIM ,SP0.4 は各検出回路
を動作させるための信号である。図18に、その生成過
程を示すタイムチャートを示す。ここで、サンプリング
パルスの順番、特にVSSがVdown(2.0V)に達した
ときに、昇圧倍率を1段下げるための検出サンプリング
信号SP2.0 と、VSCがVON(0.4V)に達したとき
に、昇圧動作に入るための検出サンプリング信号SP0.
4 を本実施例の様な順番に設定したことにより、大きな
効果が得られる。図19(A)には本発明のサンプリン
グパルス順番の動作を示し、図19(B)はサンプリン
グパルス順番を逆にした場合の動作を示す。まず、図1
9(B)において、SP0.4aが出力されるまでは、VSC
はVON(0.4V)より低く即スタート状態であったこ
とと想定する。そして、SP0.4aの出力時には、VSC≧
VONになっていて、即スタートが解除されて3倍昇圧状
態に移行したとする。この時VSSは即スタート状態の電
圧から1.2V(0.4V×3)に降下する訳だが、瞬
間的に降下することなしに、ある時定数をもって降下す
る。この時、即スタート時には十分VSS電圧が高レベル
(VSS>2.0V)にあった時は、以下の問題が発生す
る。すなわちP1においてVSSは1.2Vに降下開始
し、P2においてたて続けにSP2.0aが出力された時
に、まだVSS>2,0Vの状態にあったなら、本来即ス
タート解除時は3倍昇圧状態であったにもかかわらず、
2倍昇圧状態になってしまう。すると、VSSは、0.4
V×2=0.8Vまで低下し、回路動作電圧下限を下ま
わり、回路は停止してしまう。したがって、VSCが0.
6Vに充電されるまでは、正常な昇圧動作に移行でき
ず、時計充電時の止まっている状態から動き始めまでの
時間が長びいてしまい、使い勝手の悪い物となってしま
う。前述にてVSC=0.6Vとしたのは、仮に即スター
ト解除時に2倍昇圧になってしまっても、VSS=2×
0.6V=1.2Vとなり、回路動作は確保できるから
である。そこで、図19(A)における本実施例におい
ては、以下の様にして上記問題点を解決している。それ
によると、SP2.0 とSP0.4 の順番を19図(B)と
は逆にして、SP00.4 が出力されているから、次のS
P2.0 出力時までの期間を長くとっている。本発明によ
れば、その期間は2−0.047=1.953secであ
り、図19(B)においては、0.047sec となる。
まず、SP2.0aが出力された時はまだ即スタート状態で
あり昇圧倍率切換とは関係なく、次に、SP0.4aが出力
されると、即スタート解除し3倍昇圧状態に移行して、
P1におけるVSSは1.2Vに向かって降下し始める。
ここでSP0.4aからSP2.0bまでの期間が1.953se
c と十分に長いため、SP2.0bか出力される P2点に
おいてのVSSは、2.0Vより下まわっていることにな
る。すなわち、SP2.0b出力時は、検出が行われず、昇
圧倍率は3倍の状態を保持できることになる。具体的に
はSP0.4 から次のSP2.0 までの期間は以下の様に設
定すれば良い。すなわち、 {(i×r+VON)−VON×N}e×P(−T/CR)
+VON×N<Vdown より求まるT(sec )より長い期間を設定すれば良い。
ここでそれぞれの記号には以下の意味がある。
【0032】i:交流発電機より得られる最大電流値 r:直列抵抗16とキャパシター3の内部抵抗の和 VON:0.4V N:昇圧倍率(本実施例ではN=3) C=補助コンデンサー10の容量値 R:多段昇圧回路7内のスイッチングTr の等価抵抗値 Vdown:2.0V 上式は、即スタート解除時にはVSSがi×r+VONまで
充電されており、その電圧より時定数CRをもってVON
×N(0.2V)まで降下することを意味しており、即
スタート解除時からT(sec )後のVSS電圧がVdown
(2.0V)より低いことを条件とした式である。
【0033】このように、本発明によると、サンプリン
グパルスSP2.0 とSP0.4 の出力タイミングを調整し
ただけで、確実に即スタート状態から昇圧動作に移行で
きるようになった。ロジック的には、図14のサンプリ
ング信号生成回路のデコード条件を調整するだけであ
り、何ら追加はない。このことにより、昇圧回路を導入
した目的であるところの、キャパシタ電圧VSCが0.4
V以上れば、発電機が稼動していなくても、時計動作が
可能となる点を保証できることになった。
【0034】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によると、前
記昇圧回路は、前記第2の蓄電部の電圧が、第1の設定電
圧Vdownを越えたならば前記昇圧回路の昇圧倍率を下げ
且つ前記第1の設定電圧Vdownより低い第2の設定電圧V
upを下回ったならば前記昇圧倍率を上げるにあたり、前
記昇圧倍率を下げた際の電圧が第2の設定電圧Vupより
高く且つ前記昇圧倍率を上げた際の電圧が前記第1の設
定電圧Vdownより低くなるように設定されていることか
ら、前記第2の蓄電部の電圧が、第1の設定電圧Vdownを
越えて昇圧倍率を下げた際に、その下げられた電圧が第
2の設定電圧Vupを下回わる場合に起こる昇圧倍率を上
げてしまうということはなく、確実に昇圧倍率を下げる
ことができる。同様に、前記第2の蓄電部の電圧が、第2
の設定電圧Vupを下回って昇圧倍率を上げた際に、その
上げられた電圧が前記第1の設定電圧Vdownを上回る場
合に起こる昇圧倍率を下げてしまうということはなく、
確実に昇圧倍率を上げることができる。従って、昇圧回
路の昇降圧動作を確実に安定的に行うことができ、発電
機の出力を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発電電子腕時計の全体回路図。
【図2】交流発電機の原理図。
【図3】(A)は半波整流回路図、(B)は全波整流回
路図。
【図4】発電電流を示す図。
【図5】(A)は本発明のリミッター回路と整流回路を
示す回路図、(B)は従来のリミッター回路と整流回路
を示す回路図。
【図6】(A)はPNP型Tr を用いた従来のリミッタ
ー回路、(B)はNPN型Tr を用いた従来のリミッタ
ー回路。
【図7】(A)はPNP型Tr を用いた本発明のリミッ
ター回路、(B)はNPN型Tr を用いた本発明のリミ
ッター回路。
【図8】全波整流回路においての本発朋のリッミッター
図路。
【図9】昇圧動作概念図。
【図10】多段昇圧回路の詳細回路図。
【図11】昇圧倍率の回路記憶方法を表す図。
【図12】多段昇圧回路のタイムチャート。
【図13】多段昇圧回路のコンデンサ接続等価回路図。
【図14】補助コンデンサー電圧検出回路の詳細回路
図。
【図15】図14における回路図のタイムチャート。
【図16】即スタート回路の詳細回路図。
【図17】電圧検出用のサンプリング信号生成回路図。
【図18】サンプリング信号生成回路のタイムチャー
ト。
【図19】即スタート解除時の補助コンデンサー電圧の
推移を示した概念図。
【符号の説明】
1・・・発電コイル 2・・・整流ダイオード 3・・・高容量キャパシター 4・・・リミッター 5・・・逆流防止ダイオード 6・・・VSC検出回路 7・・・多段昇圧回路 8,9・・・昇圧コンデンサー 10・・・補助コンデンサー 11・・・VSS検出回路 12・・・時計回路 13・・・水晶振動子 14・・・モーター用コイル 17・・・ローター 18・・・ステーター

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機と、前記発電機の起電力が充電さ
    れる第1の蓄電部と、前記第1の蓄電部の電圧を昇圧する
    昇圧回路と、前記昇圧回路の出力により充電される第2
    の蓄電部と、を有し、前記昇圧回路は、前記第2の蓄電
    部の電圧が、第1の設定電圧Vdownを越えたならば前記
    昇圧回路の昇圧倍率を下げ且つ前記第1の設定電圧Vdow
    nより低い第2の設定電圧Vupを下回ったならば前記昇圧
    倍率を上げるにあたり、前記昇圧倍率を下げた際の電圧
    が第2の設定電圧Vupより高く且つ前記昇圧倍率を上げ
    た際の電圧が前記第1の設定電圧Vdownより低くなるよ
    うに設定されていることを特徴とする昇圧回路付発電装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の蓄電部の電圧が前記第1の設定
    電圧Vdownを越えるのは、前記第1の蓄電部が前記発電
    機によって充電されている場合であることを特徴とする
    請求項1記載の昇圧回路付発電装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の蓄電部の電圧が前記第2の設
    定電圧Vupを下回わるのは、前記第1の蓄電部が前記発
    電機によって充電されていない場合であることを特徴と
    する請求項1記載の昇圧回路付発電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の昇圧回路付発電装置に、
    前記第1の蓄電部の電圧が第3の設定電圧Vonより低い
    場合には前記発電機の出力により前記第2の蓄電部を充
    電することができる即スタート回路を設け、前記第3の
    設定電圧Vonは前記第2の設定電圧Vupよりも低く設
    定されていることを特徴とする昇圧回路付発電装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の昇圧回路付発電装置に、
    前記発電機の起電力によって前記第1の蓄電部が充電さ
    れている状態であって第1の蓄電部の電圧が第4の設定電
    圧VLimに達した場合には、前記発電機による起電力に
    よる前記第1の蓄電部の過充電を防止する過充電防止回
    路を備え、前記第1の設定電圧Vdownと前記第2の設定電
    圧Vupと前記第3の設定電圧Vonと前記第4の設定電圧
    VLimは、 Von<Vup<Vdown<VLim の関係に設定されていることを特徴とする昇圧回路付発
    電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の昇圧回路付発電装置と、前記第2の蓄電部の出力によ
    って駆動される時計回路と、を有することを特徴とする
    電子時計。
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