JP3467700B2 - 発電装置付電子時計 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電装置を有
し、発電電力を2次電源に充電して、2次電源の出力に
より時計回路を作動する時計の具体的回路構成に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来から電池を用いた腕時計にあって
は、電池寿命を長くすることが大きな課題であった。し
かし小型な腕時計に用いられる電池の大きさには自ずと
限界があった。これらを解決するための1つの手段とし
て実現されているのが、米国特許4653931号に示
されるように太陽電池を文字板上等表示面に設け、太陽
電池によって二次電池あるは充電用コンデンサを充電
し、該二次電池あるいはコンデンサの出力によって時計
回路を駆動する電子腕時計である。 【0003】更に他の手段として時計内に交流発電機を
設け、その発電電力によって時計回路を駆動する方式も
あった。しかし、発電機が稼動していない時にも時刻を
狂わせないで、時計回路を動かし続けるためには、発電
電力を2次電池、もしくはキャパシターに充電して、そ
の出力によって常時、時計回路を駆動している必要があ
る。しかし時計回路の動作電圧範囲には限界があり、2
次電源(以後、2次電池、もしくはキャパシターの総称
として使用する。)の電圧が、回路の動作電圧範囲下限
以上に充電されないと、時計は動かなかった。また、2
次電源の充電時間を早めるために、2次電源容量を小さ
くすると、上記問題はある程度解決されるのだが、そう
した場合、逆に、発電機の稼動していない時の、電圧降
下時間が早まるという問題も生じてしまう。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
課題に鑑みて、特に2次電源により長期にわたって動作
する発電装置付電子時計を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の発電装置付電子
時計は、発電装置と、前記発電装置の発電に基づいて得
られる入力電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路に
より得られる昇圧電力を蓄積する2次電源と、前記2次
電源の電圧を複数の電圧基準に基づいて検出しその検出
結果を前記昇圧回路の昇圧制御に用いられる様に出力す
る電圧検出回路と、前記電圧検出回路が前記2次電源の
電圧を複数の電圧基準に基づいて検出するための複数の
サンプリング信号を間欠的に出力するサンプリング信号
生成回路と、前記昇圧回路と前記電圧検出回路および前
記サンプリング信号生成回路の駆動用のクロックパルス
を出力する分周回路および発振回路とを備え前記2次電
源により駆動される時計回路と、を有することを特徴と
する。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【発明の実施の形態】本発明をより詳細に記述するため
に、以下図面に従ってこれを説明する。 【0014】図1は本発明の実施例における発電装置付
電子腕時計の全体回路図である。1は発電コイルで発電
機による交流誘起電圧がコイル両端に発生することにな
る。2は整流ダイオードで交流誘起電圧を半波整流して
いて、整流した電力を高容量キャパシター3に充電して
いる。4はキャパシター3の過充電防止用のリミッター
Tr で、キャパシター3の電圧VSC(以後、キャパシタ
ー3の電圧値をVSCと定義する。)が所定の電圧VLim
に達した時にオン状態となり発電コイル1に発生する電
力をバイパスさせるためにある。リミッター設定電圧V
Lim は、回路系で必要とする電圧の最大値以上であり、
キャパシター3の定格電圧以内の範囲に入るように設定
されている。5は逆流防止ダイオードで、後述するが、
逆電流による電磁ブレーキ増大のための発電効率の減少
を防止している。7は多段昇圧回路で、昇圧コンデンサ
ー8,9、キャパシター3、補助コンデンサー10の接
続状態を切り換えることにより、キャパシター3の電荷
を補助コンデンサー10に転送することにより昇圧を実
現している。また、多段昇圧回路7は3倍、2倍、1.
5倍、1倍の4種類の昇圧倍率を切換可能で、昇圧され
た電圧は補助コンデンサー10に充電される。この補助
コンデンサー10の電圧VSS(以後、補助コンデンサー
10の電圧値をVSSと定義する。)により回路は動作す
る。この様な多段昇圧回路7を採用することにより、回
路系の動作電圧値を最適化している。11は補助コンデ
ンサ一10の電圧を検出するVSS検出回路で、リファレ
ンス電圧には、 Vup<Vdown なる関係を持つ、VupとVdownの2値があり、VSSがV
downを越えたなら、昇圧倍率を下げ、VSSがVupを下ま
わったなら、昇圧倍率を上げる様に、多段昇圧回路7に
検出結果を出力している。12は時計回路であり、32
768HZ の原振を持つ水晶振動子13を駆動する発振
回路、分周回路、モータ一用コイル14を駆動するモー
ター駆動回路を含んでいて、電圧VSSで動作している。
モーター用コイル14は指針回転用のステッピングモー
ターを駆動するためのものである。15のショート用T
r と、16の直列抵抗とで即スタート回路を構成してお
り、VSCが所定の電圧VONより低い時は、即スタート動
作となる様になっているが、詳細は後述する。VSCが前
述のVLim ,VONになったことを検出するのは、VSC検
出回路6である。前述のVup,Vdownとの上下関係は、 VON<Vup<Vdown<VLim の様になっている。以上、回路の概略説明を行ってきた
が、以後は、各部の詳細な動作説明とその効果を記述す
る。 【0015】まず、本実施例にて使用する交流発電機の
原理を図2を用いて説明する。 【0016】15は回転トルクを生じせしめる手段であ
り回転中心と重心とが偏心した回転錘より成る。この回
転手段15の回転運動を増速輪列16により増速し、発
電機構としてのローター17を回転せしめる。ローター
17は永久磁石17aを含み、ローター17をかこむ様
にステーター18が配置されている。コイル1は磁心1
9aに巻かれており磁心19aとステーター18とはネ
ジ20により固着されている。このローター17が回転
する事によりコイル1にはe=N(dφ/dt) と表
わされる起電力が生じi= e/(R2 + (WL)
2 ) と表わされる電流が生じる。 【0017】N:コイルの巻数 φ:磁心19aを通る磁束数 t:時間 R:コイルの抵抗 W:ローター17の回転速度 L:コイルのインダクタンス この起電力はほぼsinカーブを持つ交流である。又ロ
ーター17とそれをかこむステーター18の穴とが同心
円でありほぼ全周にわたりローター磁石をかこんでい
る。これによりローターのある場所に止まっていようと
する力(引力トルク)を最小にする事ができる。 【0018】この様な交流発電機によって得られた交流
電圧を整流して、キャパシター3に充電する訳だが、本
発明実施例では、よりダイオード構成の簡単な半波整流
方式を用いている。図2の発電機と半波整流方式を組み
合わせたことによって、全波整流方式と同等の発電効率
を得ている。以下にその理由を記す。 【0019】図3Aは半波整流回路であり、図3Bは従
来の全波整流回路である。1が発電コイル、3がキャパ
シター、2、2a〜dが、整流ダイオードである。図3
Aの半波整流回路は充電ループ内において、ダイオード
が1個しか介在しないのに対して、図3Bの全波整流回
路は充電ループ内において、ダイオードが2個介在す
る。したがって、ダイオードによる電圧ドロップ分は全
波整流方式の方が2倍となる。また、それぞれの方式の
電流波形を比較すると、図4の様になる。24が基準線
であり、25が従来の整流回路での発生電流、26は本
発明実施例での発生電流、27は従来の整流回路での電
圧ドロップによるロス分であり、28は本発明実施例に
よる整流回路での電圧ドロップによるロス分である。蓄
電手段に蓄えられる電荷量は従来は25と27とに包ま
れた面積分であり本発明実施例によるものは26と28
とに包まれた面積分である。この面積比較ではほとんど
差はなく蓄電性能は同等である。従来の全波整流に比べ
半波整流にしても蓄電性能に差のない理由を次に述べ
る。半波整流でカットされている期間(図4では29に
示す)はコイル1に電流が流れず、したがってローター
17に加わるブレーキトルクが小さい為回転錘の動きが
速くなる。すなわち29の期間のエネルギーは回転錘の
運動エネルギーとして蓄えられ発電時に開放される。し
たがって25に比べ26のピーク値も大になっているの
である。又整流ロスもダイオード2コが1コになり半分
となる事も有利に働いている。この結果半波整流にした
にもかかわらずこの発電及び蓄電性能は全波整流に比べ
悪くならないのである。 【0020】次にリミッター回路の構成を図5に示す。
図5Aが本発明実施例によるリミッター回路であり、図
5Bは従来より用いられているー般的なリミッター回路
である。4はリミッター作動時に電流をバイパスさせる
ためのリミッタ一Tr で、PchMOSFETより成る。
これは、時計用ICは低消費電力を必要条件としてお
り、そのため、CーMOSプロセスを用いていることに
よる。すなわち、リミッターTr はIC内に構成されて
いて、MOSFETとなる訳だが、IC外に外付の素子
を設けるより、スペース効率、コスト面で有利となる。
従来のリミッターTr4をキャパシター3と並列に接続す
る方式では、リミッターTr4がオンした時に点線30の
経路でキャパシター3の電荷が放電してしまう。リミッ
ターの目的はキャパシター3の過充電を防止するための
ものであり、従来例においては、キャパシター3の余分
な電荷を放出するのだから、これで良いように思われる
が、リミッターTr4がオンになりっ放しだと、必要以上
に電荷を放電してしまう。それを、避けるには常時キャ
パシター3の電圧値をモニターして、VLim 以下にVSC
がなったら、ただちにリミッターTr4をオフにする必要
がある。しかし、常時電圧検出回路を作動させると、基
準電圧作成回路、コンパレーター回路により、大きく消
費電流が増大してしまう。また、従来例の欠点として更
に、リミッターTr4がオンした時は、直接キャパシター
3の高電圧がかかり、リミッターTr4には大電流が流れ
ることになる。Tr4の破壊を防ぐには、極めて大きなT
r サイズとしなければならず、ICサイズの増大につな
がり、コスト面で不利となる。以上の問題を解決するた
めに、本発明実施例によるリミッター回路は、逆流防止
ダイオード5を付加して、図5Aの構成とした。これに
よるとリミッターTr4がオンしても、整流ダイオード2
のため、キャパシター3の電荷が放電することが無い。
そのため、VSCがVLim になった後も、VSCの変動は、
時計体の電荷消費分だけとなるため、ゆるやかな減少カ
ーブとなり、常時、VSC検出回路6を作動させる必要か
無い。すなわちVSC検出回路6はサンプリング的に間欠
駆動するのみで良く、消費電流の増大分を最小限に押え
ることができる。また、Tr4に大電流が流れることがな
く、必要以上にTr サイズを大きくする必要もない。こ
こで、点線31は、リミッターによるバイパス電流の向
きであり、VSCがVLim に達したなら、以後、発電によ
る供給電流をカットしてやれば良いのである。52は、
リミッターTr のサブストレート、ドレイン間にできる
寄生ダイオードであり、仮に逆流防止ダイオード5が無
いとすると、リミッターTr4がオフの時でも、発電時に
は点線31と逆向きの電流が流れてしまう。そうする
と、整流回路の項でも述べたが発電機のプレーキトルク
が増大して、発電効率が落ちてしまう。それを防止する
ためのダイオードであり、この逆流防止ダイオード5を
付加して、リミッタ一Tr4の結線位置を変えただけで、
電圧検出回路の間欠作動による低消費電力化、リミッタ
ーTr4の小サイズ化、発電性能の確保等の効果を達成し
ている。 【0021】また、本発明実施例によるリミッター回路
の構成はスイッチング素子にバイポーラTr を用いた場
合も有効となる。図6にスイッチング素子にバイポーラ
Trを用い、逆流防止回路が無いときのリミッター回路
を示す。図6AはバイポーラTr にPNP型、図6Bは
バイポーラTr にNPN型を用いたものである。まず図
6Aにおいては、PNP型Tr 44がオフの時でも、そ
のコレクタ・ベース間に形成されるダイオード44bと
スイッチング制御回路45を通して、逆方向電流46
(点線)が流れてしまう。ここでスイッチング制御回路
45はPNP型Tr 44をオフに制御するために、PN
P型Tr 44のべースを高電位側のレベル(PNP型T
r 44のエミッタと同電位)にしている。したがって、
スイッチング制御回路45に点線46の電流を流すこと
を可能とする何らかの電流経路が存在していることにな
る。この様にして図6Aには逆方向電流46が流れてし
まい、また図6Bも同様にして、NPN型Tr 47のべ
ース・コレクタ間に形成されるダイオード47aとスイ
ッチング制御回路48とを電流経路として逆方向電流4
9(点線)が流れてしまう。そこで、本発明の別の実施
例である図7によれば、バイポーラTr 44もしくは4
7と直列に逆流防止ダイオード5を構成することによ
り、逆流電流をカットして発電性能を低下させることな
くリミッター回路を構成することが可能となる。 【0022】また、本発明実施例のリミッター回路構成
は、ダイオードブリッジを用いた全波整流回路にも有劾
であり、その実施例は図8に示している。発電コイル1
に発生した誘起電圧が、図8のごとくコイル1の下側の
電位が高い時は、正常時は点線50の電流経路をとる。
ここで仮に逆流防止ダイオード5が無かったとすると、
リミッターTr 4がオフでも寄生ダイオード52を通っ
て、点線51の電流経路をとってしまい、全波整流の片
側しかキャパシター3には充電されず、充電性能は半減
してしまう。従って本発明の逆流防止ダイオード5を付
加することは、全波整流回路にも有効となる訳である。 【0023】次に図9を用いて、多段昇圧の具体例を示
す。横軸は時間をとってあり、縦軸はキャパシター3の
電圧VSC(点線)と、補助コンデンサー10の電圧VSS
(実線)とをそれぞれ示している。また、前述のVON,
Vup,Vdown,VLim はそれぞれ、以下の様に設定して
ある。 【0024】VON=0.4V Vup=1.2V Vdowm=2.0V VLim =2.3V ここでt0 〜t6 までの区間は主に発電機 が稼動して
いる状態で充電期間となり、t6 以後は発電されていな
い状態を想定しており放電期間となる。なお、図9にお
いては充電期間も放電期間も同様な時間スケールで書い
ているが、実際は充電期間は数分のオーダーであり、放
電期間は数日のオーダーとなる。t0 〜t1 及びt10以
降は即スタート状態であり後述する。VSCが増加してい
きVSCが0.4Vを越えたt1 から3倍昇圧状態とな
り、VSSにはVSC×3の電圧が充電される。さらに
充電されるとt2 においてVSSは2.0Vに達する。そ
こで、昇圧倍率は1段落ちて2倍昇圧となる。以後、さ
らに充電が進むと、t3 ,t4 においてそれぞれVSSが
2.0Vに達し、VSSが2.0Vになったことにより昇
圧倍率を1段下げていくことになる。すなわち、t1 〜
t2 は3倍昇圧、t2〜t3 は2倍昇圧、t3 〜t4 は
1.5倍昇圧、t4 〜t7 は1倍昇圧となる。なお、1
倍昇圧時は、VSC=VSSとなって電圧上昇していくこと
になるが、この時はVSSが2.0Vに達しても、昇圧倍
率は変化させない。さらに電圧が上昇してVSC=VSS=
2.3Vとなるt5 〜t6 においては、リミッターTr4
をオンとして、2.3V以上に電圧上昇しない様にして
いる。次にt6 以降の放電期間においては、1.2Vが
昇圧倍率の切換点となる。すなわち、電圧が下降してい
き、VSS=1.2Vになると昇圧倍率を1段上げて1.
5倍昇圧とする。以後、VSSが1.2Vを割るごとに昇
圧倍率は1段上がっていくことになる。よって、t7 〜
t8 は1.5倍昇圧、t8 〜t9 は2倍昇圧、t9 〜t
10は3倍昇圧となる。この様な昇圧システムを採用する
ことにより、時計の駆動電源であるVSSは、VSC≧0.
4Vの条件においては、常に1.2V以上を確保でき、
時計の動作時間を長くすることに成功した。なお、Vup
(1.2V)は回路、指針用ステッピングモーターの動
作最低電圧に設定してあり仮に昇圧が無くVSCを駆動電
圧とするシステムであったなら、VSC=1.2V以上、
すなわちt11 〜t7 までの期間しか時計は動かず、充
電期間においては、時計の動き出すまでの時間が長く、
放電期間においては、時計の止まるまでの時間が短くな
ってしまい、使用者にとって好ましくない時計となって
しまう。なおVON(0.4V)は3倍昇圧に起動がかか
る電圧Bであるため、VON×3≧Vupなる条件に設定す
るのは、明白である。また、VLim (2.3V)は、本
実施例に使用したキャパシター3の耐圧が2.4Vであ
ったことより、余裕をとり、2.3Vに設定してある。 【0025】ここで、昇圧倍率の切換はVSSとVup,V
downの比較によって行っているが、これには以下の効果
がある。本発明実施例において昇圧倍率の切換に寄与す
る検出電圧は3コあり、即スタート←→3倍昇圧のVO
N、それと上述のVup,Vdowmであるが、昇圧倍率の切
換をVSCの電圧検出により行うシステムとすると、4コ
の検出電圧が必要となる。すなわち即スタート←→3倍
昇圧、3倍昇圧←→2倍昇圧、2倍昇圧←→1.5倍昇
圧、1.5倍昇圧←→1倍昇圧の4ケ所の切換点に検出
電圧を設定しなけばなならない。常にVSCを昇圧したV
SSがVup(1.2V)以上を確保するためには、以下の
様に検出電圧を設ける必要がある。 【0026】 即スタート←→3倍昇圧 ・・・0.4V 3倍昇圧 ←→2倍昇圧 ・・・0.6V 2倍昇圧 ←→1.5倍昇圧・・・0.8V 1.5倍昇圧←→1倍昇圧 ・・・1.2V この様に、本発明実施例においては、検出電圧を1コ減
らすことができ、ICのチップ面積を減らすことができ
る。さらに、時計体の動作最低電圧が設計上もしくは工
程上の理由によって変更があった時も、本発明実施例で
は、VON(0.4V),Vup(1.2V)の2コの検出
電圧値の変更で済むが、VSC検出により昇圧切換を行う
システムでは4コの検出電圧を変更する必要がある。す
なわち、ICより検出電圧の調整端子を出して検出電圧
の調整を行おうとすると、たくさんの調整端子を必要と
するが、本発明実施例によると調整端子の数を少なくす
ることができ、ICのチップ面積の増大を防ぐことがで
きる。更に本発明は4値の多段昇圧回路であるが、昇圧
コンデンサー8.9を2コに対して3コに増やすと8値
の昇圧倍率を設定できる。すなわち、1倍、11/3倍、
1.5倍、12/3 倍、2倍、2.5倍、3倍、4倍の
8値であり、VSC検出による昇圧倍率切換システムは、
上記の全てに検出電圧を設ける必要があるが、本発明実
施例においては、検出電圧はそのままで良い。この様に
本発明実施例によると簡単に昇圧回路のシステムupが
できることになる。 【0027】次に多段昇圧回路7の具体的構成を図10
に示す。Tr1〜Tr7はコンデンサーつなぎかえ用のF
ETであり、このFETのオン/オフをlKHZ の昇圧
クロックで制御している。32の破線ブロックは公知の
アップダウンカウンターであり、その2bit出力であ
るSA ,SB の組合わせにより、4値の昇圧倍率を保持
している。図11にSA ,SB と昇圧倍率の関係を示し
てある。アップダウンカウンター32に入力されるMup
は、VSS検出回路11より出力される信号で、VSSがV
up(1.2V)を下った時に出力されるクロックパルス
となり「0」がアクティブである。同様に、MdownはV
SSがVdown(2.0V)を越えた時に出力されるクロッ
クパルスである。この様に、VSS検出回路11の出力に
よって、昇圧倍率の切換を行っている。以後、ロジック
信号の説明には「0」,「1」の表現を使用し、「0」
とは補助コンデンサー10の−側(VSS側)であり、
「1」とは補助コンデンサー10の+側(VDD側)のこ
とを示す。33は昇圧基準信号作成回路で、分周器より
出力される標準信号φ1K,φ2KMより、昇圧基準信
号となるCLl,CL2を出力している。34はスイッ
チング制御回路で、上記CL1,CL2を出力してい
る。34はスイッチング制御回路で、上記CL1,CL
2とSA ,SB よりデコードされた信号を出力し、Tr1
一Tr7のスイッチングを制御している。以上の回路動作
を各昇圧倍率ごとにタイミングチャートで示したのが、
図12であり、各昇圧倍率ごとにコンデンサー接続等価
図で示したのが図13である。図12においては、Trn
が1になった時にTrnがオンすることを意味している。
図12(A)は1倍昇圧時のスイッチング制御信号であ
り、Tr1,3,4,5,7が常時オンしている。この時コンデン
サー等価回路は図13(A)のごとくなり、3,8,
9,10の全てのコンデンサーが並列に接続され、キャ
パシター3の電圧VSCと補助コンデンサー10の電圧V
SSが等しくなる。図12(B)には、1.5倍昇圧時の
スイッチング制御信号を示し、(イ)の区間ではTr1,
3,6がオンし、(ロ)の区間ではTr2,4,5,7がオンす
る。図13(B)が1.5倍昇圧時のコンデンサー等価
回路で(イ)の区間では、昇圧コンデンサー8,9にそ
れぞれ0.5×VSCが充電され、(ロ)の区間ではVSC
と0.5×VSCの和である1.5×VSCが補助コンデン
サー10に充電される。同様に、図12及び図13の
(C)は、2倍昇圧時で、(イ)の区間ではTr1,3,5,7
がオンし、(ロ)の区間ではTr2,4,5,7がオンし、その
結果補助コンデンサ一10には2×VSCが充電される。
また(D)は、3倍昇圧時で、(イ)の区間はTrI,3,
5,7がオンし、(ロ)の区間はTr2,4,6がオンし、その
結果補助コンデンサー10には3×VSCが充電される。 【0028】図10における信号“OFF”は、VSC≦
VON(0.4V)なる条件、すなわち即スタート状態の
時は1となり、その時は昇圧基準信号作成回路33の出
力を止めて、Tr1〜7の全てがオフになる様にして、昇
圧を行わない。また、アップダウンカウンター32の出
力SA ,SB を共に1に初期設定しておき、即スタート
解除時は3倍昇圧からスタートする様にしている。 【0029】図14はVSS検出回路の具体例である。S
P1.2,SP2.0 はサンプリング信号であり「1」のと
き回路が作動し、「0」のとき電流を消費しないように
回路状態を固定する。破線内35は公知の定電圧回路で
あり、その出力電圧をVREGと表わしている。36はVS
S検出用の抵抗であり、37は基準電圧作成用の抵抗で
ある。それぞれ中間タップは、 VSS=1.2Vの時は、VM =VREG ー(r1/r1+
r2十r3) VSS=2.0Vの時、VM =VREG( r1+r2/ r
1十r2+r3) となる様に設定されている。38はトランスミッション
ゲートであり、VSSの1.2Vを検出するときと、2.
0Vを検出するときとで検出電圧を切り換えている。3
9はコンパレータでこれによって、VSSと検出電圧の上
下関係を比較している。40はマスターラッチでR1.2
の立ち上がりによりコンパレータ39出力をラッチして
いる。同様に41もマスターラッチでR2.0 によって、
コンパレータ39出力をラッチしている。42は公知の
微分回路であり、マスターラッチ40,41の内容が変
化した時に、MupもしくはMdownのクロックパルスを出
力し、図10におけるアップダウンカウンター32の内
容を変えている。φ8,φ64,φ128は分周器より
出力される基準信号であり、φ8は次のサンプリング時
のために、マスターラッチ40,41及び微分回路42
を初期化するためにある。図15に、タイミングチャー
トを示し、以上の動作を説明する。前半はVSS>2.0
Vのときのチャートで、後半はVSS<1.2Vのときの
チャートである。R2.0 ,SP2.0,R1.2 ,SP1.2
は後述のサンプリング信号生成回路より2秒に1回出力
される。VSS>2.0VのときはMdownを出力して昇圧
倍率を1段下げ、VSS<1.2VのときはMupを出力し
て昇圧倍率を1段上げる様に出力する。 【0030】次に即スタート回路の説明をする。その目
的はVSCが0.4V以下から0.4V以上になる遷移点
において、スムーズかつ確実に昇圧動作に移行できるた
めにある。上記遷移点において昇圧はスタートする必要
があるが、昇圧がスタートするためには、発振回路が発
振していて、回路が動作している必要がある。しかし、
遷移点での電圧は0.4Vと低く、遷移点にいたるまで
は当然昇圧もされてないことから、回路は動作しようが
ない。また、遷移点を回路動作可能電圧に設定したので
あれば、昇圧システムを導入した意味が無くなる。以上
の問題点を解決するために、即スタート回路は、遷移点
において、昇圧回路とは別の方式でVSS電圧を高電圧に
することを可能とした。その具体的回路構成は図16に
示す。VSC検出回路6によって、VSC<VON(0.4
V)であることが検出されたなら、“off”信号は1
となりショート用Tr15 はオフとなる。またoff信号
により図10における昇圧回路の初期設定を行うととも
に、Tr1〜Tr7を全てオフにする。この状態で発電機が
稼動すると、充電電流iがキャパシター3に流れること
になるが、その時、直列抵抗16にはその抵抗値×i=
vの電圧降下分が生ずる。すなわちiが流れている時に
限って、v+VSCの電圧が補助コンデンサー10の両端
にかかる。また即スタート時にTr3,Tr4はオフである
が、その寄生ダイオード43により、先のv+VSCの電
圧を補助コンデンサー10に充電することが可能とな
る。また補助コンデンサー10は平滑コンデンサーの役
割もはたし、以後、補助コンデンサー10にv+VSCが
充電されたなら、回路動作は可能となる。直列抵抗16
の抵抗値は、その抵抗値×i=vがVON(0.4V)以
上になるように設定すれば良い。また“off”信号は
発振が停止していて、回路が作動していない時も「1」
になる様に回路上設定されており、即スタート回路の起
動に関しては問題が無い。さらにVSCがVONを越えて昇
圧動作に入った場合は、ショート用Tr15 をオンにし
て、発電コイル1、整流ダイオード2、キャパシター3
より構成される充電経路内に余分なインピーダンス分が
つかないようにして、充電効率を高めている。またVSC
が上昇していき遷移点を越えるということは、当然発電
機も稼動して充電電流が流れていることになるので、即
スタートの動作すなわち遷移点においてVSSを高電圧化
することが可能となる。したがって、本発明実施例によ
り遷移点においては回路系が動作しており、スムーズか
つ確実に昇圧動作に移行することか可能となった。ま
た、本発明実施例の即スタート回路は発電機が稼動して
いる時は、確実に時計が動作するため、キャパシター電
圧が0.4V以下でも、簡単に時計動作をモニターでき
る。すなわち、工場出荷時の動作チェック、店頭での販
売PRに大いに効果を発揮する。 【0031】図17は、本発明実施例において4種類の
電圧検出を行うための、サンプリング信号生成回路であ
る。4種類の電圧検出とは、VSS検出回路11における
Vup,Vdown検出とVSC検出回路6におけるVON,VLi
m 検出のことを言う。φ256M,φ1/2,φ64,φ
128M,φ16,φ32はそれぞれ分周器より出力さ
れる基準信号で、これらをデコードすることにより、各
サンプリングパルスを生成している。R2.0 ,R1.2 ,
RLIM ,R0.4 は各コンパレータのラッチ取り込み信号
で、SP2.0 ,SPI.2 ,SPLIM ,SP0.4 は各検出
回路を動作させるための信号である。図18に、その生
成過程を示すタイムチャートを示す。ここで、サンプリ
ングパルスの順番、特にVSSがVdown(2.0V)に達
したときに、昇圧倍率を1段下げるための検出サンプリ
ング信号SP2.0 と、VSCがVON(0.4V)に達した
ときに、昇圧動作に入るための検出サンプリング信号S
P0.4 を本実施例の様な順番に設定したことにより、大
きな効果が得られる。図19(A)には本発明実施例の
サンプリングパルス順番の動作を示し、図19(B)は
サンプリングパルス順番を逆にした場合の動作を示す。
まず、図19(B)において、SP0.4aが出力されるま
では、VSCはVON(0.4V)より低く即スタート状態
であったことと想定する。そして、SP0.4aの出力時に
は、VSC≧VONになっていて、即スタートが解除されて
3倍昇圧状態に移行したとする。この時VSSは即スター
ト状態の電圧から1.2V(0.4V×3)に降下する
訳だが、瞬間的に降下することなしに、ある時定数をも
って降下する。この時、即スタート時には十分VSS電圧
が高レベル(VSS>2.0V)にあった時は、以下の問
題が発生する。すなわちP1においてVSSは1.2Vに
降下開始し、P2においてたて続けにSP2.0aが出力さ
れた時に、まだVSS>2,0Vの状態にあったなら、本
来即スタート解除時は3倍昇圧状態であったにもかかわ
らず、2倍昇圧状態になってしまう。すると、VSSは、
0.4V×2=0.8Vまで低下し、回路動作電圧下限
を下まわり、回路は停止してしまう。したがって、VSC
が0.6Vに充電されるまでは、正常な昇圧動作に移行
できず、時計充電時の止まっている状態から動き始めま
での時間が長びいてしまい、使い勝手の悪い物となって
しまう。前述にてVSC=0.6Vとしたのは、仮に即ス
タート解除時に2倍昇圧になってしまっても、VSS=2
×0.6V=1.2Vとなり、回路動作は確保できるか
らである。そこで、図19(A)における本実施例にお
いては、以下の様にして上記問題点を解決している。そ
れによると、SP2.0 とSP0.4 の順番を19図(B)
とは逆にして、SP0.4 が出力されているから、次のS
P2.0 出力時までの期間を長くとっている。本発明によ
れば、その期間は2−0.047=1.953sec であ
り、図19(B)においては、0.047sec となる。
まず、SP2.0aが出力された時はまだ即スタート状態で
あり昇圧倍率切換とは関係なく、次に、SP0.4aが出力
されると、即スタート解除し3倍昇圧状態に移行して、
P1におけるVSSは1.2Vに向かって降下し始める。
ここでSP0.4aからSP2.0bまでの期間が1.953se
c と十分に長いため、SP2.0bか出力される P2点に
おいてのVSSは、2.0Vより下まわっていることにな
る。すなわち、SP2.0b出力時は、検出が行われず、昇
圧倍率は3倍の状態を保持できることになる。具体的に
はSP0.4 から次のSP2.0 までの期間は以下の様に設
定すれば良い。すなわち、 {(i×r+VON)−VON×N}e×P(−T/CR)
+VON×N<Vdown より求まるT(sec )より長い期間を設定すれば良い。
ここでそれぞれの記号には以下の意味がある。 【0032】i:交流発電機より得られる最大電流値 r:直列抵抗16とキャパシター3の内部抵抗の和 VON:0.4V N:昇圧倍率(本実施例ではN=3) C=補助コンデンサー10の容量値 R:多段昇圧回路7内のスイッチングTr の等価抵抗値 Vdown:2.0V 上式は、即スタート解除時にはVSSがi×r+VONまで
充電されており、その電圧より時定数CRをもってVON
×N(1.2V)まで降下することを意味しており、即
スタート解除時からT(sec )後のVSS電圧がVdown
(2.0V)より低いことを条件とした式である。 【0033】このように、本発明実施例によると、サン
プリングパルスSP2.0 とSP0.4の出力タイミングを
調整しただけで、確実に即スタート状態から昇圧動作に
移行できるようになった。ロジック的には、図14のサ
ンプリング信号生成回路のデコード条件を調整するだけ
であり、何ら追加はない。このことにより、昇圧回路を
導入した目的であるところの、キャパシタ電圧VSCが
0.4V以上あれば、発電機が稼動していなくても、時
計動作が可能となる点を保証できることになった。 【0034】 【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によると、時
計回路が一旦駆動状態になればクロックパルスが出力さ
れて昇圧回路が駆動状態になることから、発電装置が例
え低い起電力で発電したとしてもその発電に基づいて得
られる電圧は昇圧回路によって昇圧され2次電源に蓄積
されることとなり、よって2次電源はより長期にわたっ
て時計回路を駆動することができる。この場合、電圧検
出回路は、2次電源の電圧を複数の電圧基準に基づいて
細密に検出することから、昇圧回路は、この細密な電圧
検出結果に基づいて上記昇圧を行うことができ、やはり
細密な、即ち多段の昇圧を行うことができる。従って、
前記2次電源の電圧に応じて昇圧倍率を可変することが
でき、発電機の起電力を効率よく2次電源に蓄えること
ができる。その際、前記電圧検出回路が2次電源の電圧
を前記複数の電圧基準に基づいて検出するための複数の
サンプリング信号を出力するサンプリング信号生成回路
を設けているので、電圧検出回路が、前記複数のサンプ
リング信号により2次電源の電圧検出を前記複数の電圧
基準に基づいて検出することを可能としているものであ
り、且つ容易で確実に行うことができる。同時に、電圧
検出回路が、前記サンプリング信号生成回路から出力さ
れるサンプリング信号により間欠的に動作するので、電
圧検出回路が常時駆動することがなく、従ってその消費
電力の低減を実現している。このように、サンプリング
信号生成回路は、電圧検出回路に対して2次電源の電圧
を複数の電圧基準に基づいて検出することを可能とし、
しかも電圧検出回路を間欠駆動するものであって、サン
プリング信号を多目的に用いることになる。さらに、時
計回路の分周回路から出力されるクロックパルスは、昇
圧回路とサンプリング信号生成回路および電圧検出回路
を駆動するために用いられており、昇圧回路とサンプリ
ング信号生成回路および電圧検出回路に対し、タイミン
グが狂うことなく且つ各々最適なクロックパルスを、分
周回路から容易に作り出すことができる。このため、分
周回路によって各々最適な状態で確実に駆動制御するこ
とができる。
し、発電電力を2次電源に充電して、2次電源の出力に
より時計回路を作動する時計の具体的回路構成に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来から電池を用いた腕時計にあって
は、電池寿命を長くすることが大きな課題であった。し
かし小型な腕時計に用いられる電池の大きさには自ずと
限界があった。これらを解決するための1つの手段とし
て実現されているのが、米国特許4653931号に示
されるように太陽電池を文字板上等表示面に設け、太陽
電池によって二次電池あるは充電用コンデンサを充電
し、該二次電池あるいはコンデンサの出力によって時計
回路を駆動する電子腕時計である。 【0003】更に他の手段として時計内に交流発電機を
設け、その発電電力によって時計回路を駆動する方式も
あった。しかし、発電機が稼動していない時にも時刻を
狂わせないで、時計回路を動かし続けるためには、発電
電力を2次電池、もしくはキャパシターに充電して、そ
の出力によって常時、時計回路を駆動している必要があ
る。しかし時計回路の動作電圧範囲には限界があり、2
次電源(以後、2次電池、もしくはキャパシターの総称
として使用する。)の電圧が、回路の動作電圧範囲下限
以上に充電されないと、時計は動かなかった。また、2
次電源の充電時間を早めるために、2次電源容量を小さ
くすると、上記問題はある程度解決されるのだが、そう
した場合、逆に、発電機の稼動していない時の、電圧降
下時間が早まるという問題も生じてしまう。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
課題に鑑みて、特に2次電源により長期にわたって動作
する発電装置付電子時計を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の発電装置付電子
時計は、発電装置と、前記発電装置の発電に基づいて得
られる入力電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路に
より得られる昇圧電力を蓄積する2次電源と、前記2次
電源の電圧を複数の電圧基準に基づいて検出しその検出
結果を前記昇圧回路の昇圧制御に用いられる様に出力す
る電圧検出回路と、前記電圧検出回路が前記2次電源の
電圧を複数の電圧基準に基づいて検出するための複数の
サンプリング信号を間欠的に出力するサンプリング信号
生成回路と、前記昇圧回路と前記電圧検出回路および前
記サンプリング信号生成回路の駆動用のクロックパルス
を出力する分周回路および発振回路とを備え前記2次電
源により駆動される時計回路と、を有することを特徴と
する。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【発明の実施の形態】本発明をより詳細に記述するため
に、以下図面に従ってこれを説明する。 【0014】図1は本発明の実施例における発電装置付
電子腕時計の全体回路図である。1は発電コイルで発電
機による交流誘起電圧がコイル両端に発生することにな
る。2は整流ダイオードで交流誘起電圧を半波整流して
いて、整流した電力を高容量キャパシター3に充電して
いる。4はキャパシター3の過充電防止用のリミッター
Tr で、キャパシター3の電圧VSC(以後、キャパシタ
ー3の電圧値をVSCと定義する。)が所定の電圧VLim
に達した時にオン状態となり発電コイル1に発生する電
力をバイパスさせるためにある。リミッター設定電圧V
Lim は、回路系で必要とする電圧の最大値以上であり、
キャパシター3の定格電圧以内の範囲に入るように設定
されている。5は逆流防止ダイオードで、後述するが、
逆電流による電磁ブレーキ増大のための発電効率の減少
を防止している。7は多段昇圧回路で、昇圧コンデンサ
ー8,9、キャパシター3、補助コンデンサー10の接
続状態を切り換えることにより、キャパシター3の電荷
を補助コンデンサー10に転送することにより昇圧を実
現している。また、多段昇圧回路7は3倍、2倍、1.
5倍、1倍の4種類の昇圧倍率を切換可能で、昇圧され
た電圧は補助コンデンサー10に充電される。この補助
コンデンサー10の電圧VSS(以後、補助コンデンサー
10の電圧値をVSSと定義する。)により回路は動作す
る。この様な多段昇圧回路7を採用することにより、回
路系の動作電圧値を最適化している。11は補助コンデ
ンサ一10の電圧を検出するVSS検出回路で、リファレ
ンス電圧には、 Vup<Vdown なる関係を持つ、VupとVdownの2値があり、VSSがV
downを越えたなら、昇圧倍率を下げ、VSSがVupを下ま
わったなら、昇圧倍率を上げる様に、多段昇圧回路7に
検出結果を出力している。12は時計回路であり、32
768HZ の原振を持つ水晶振動子13を駆動する発振
回路、分周回路、モータ一用コイル14を駆動するモー
ター駆動回路を含んでいて、電圧VSSで動作している。
モーター用コイル14は指針回転用のステッピングモー
ターを駆動するためのものである。15のショート用T
r と、16の直列抵抗とで即スタート回路を構成してお
り、VSCが所定の電圧VONより低い時は、即スタート動
作となる様になっているが、詳細は後述する。VSCが前
述のVLim ,VONになったことを検出するのは、VSC検
出回路6である。前述のVup,Vdownとの上下関係は、 VON<Vup<Vdown<VLim の様になっている。以上、回路の概略説明を行ってきた
が、以後は、各部の詳細な動作説明とその効果を記述す
る。 【0015】まず、本実施例にて使用する交流発電機の
原理を図2を用いて説明する。 【0016】15は回転トルクを生じせしめる手段であ
り回転中心と重心とが偏心した回転錘より成る。この回
転手段15の回転運動を増速輪列16により増速し、発
電機構としてのローター17を回転せしめる。ローター
17は永久磁石17aを含み、ローター17をかこむ様
にステーター18が配置されている。コイル1は磁心1
9aに巻かれており磁心19aとステーター18とはネ
ジ20により固着されている。このローター17が回転
する事によりコイル1にはe=N(dφ/dt) と表
わされる起電力が生じi= e/(R2 + (WL)
2 ) と表わされる電流が生じる。 【0017】N:コイルの巻数 φ:磁心19aを通る磁束数 t:時間 R:コイルの抵抗 W:ローター17の回転速度 L:コイルのインダクタンス この起電力はほぼsinカーブを持つ交流である。又ロ
ーター17とそれをかこむステーター18の穴とが同心
円でありほぼ全周にわたりローター磁石をかこんでい
る。これによりローターのある場所に止まっていようと
する力(引力トルク)を最小にする事ができる。 【0018】この様な交流発電機によって得られた交流
電圧を整流して、キャパシター3に充電する訳だが、本
発明実施例では、よりダイオード構成の簡単な半波整流
方式を用いている。図2の発電機と半波整流方式を組み
合わせたことによって、全波整流方式と同等の発電効率
を得ている。以下にその理由を記す。 【0019】図3Aは半波整流回路であり、図3Bは従
来の全波整流回路である。1が発電コイル、3がキャパ
シター、2、2a〜dが、整流ダイオードである。図3
Aの半波整流回路は充電ループ内において、ダイオード
が1個しか介在しないのに対して、図3Bの全波整流回
路は充電ループ内において、ダイオードが2個介在す
る。したがって、ダイオードによる電圧ドロップ分は全
波整流方式の方が2倍となる。また、それぞれの方式の
電流波形を比較すると、図4の様になる。24が基準線
であり、25が従来の整流回路での発生電流、26は本
発明実施例での発生電流、27は従来の整流回路での電
圧ドロップによるロス分であり、28は本発明実施例に
よる整流回路での電圧ドロップによるロス分である。蓄
電手段に蓄えられる電荷量は従来は25と27とに包ま
れた面積分であり本発明実施例によるものは26と28
とに包まれた面積分である。この面積比較ではほとんど
差はなく蓄電性能は同等である。従来の全波整流に比べ
半波整流にしても蓄電性能に差のない理由を次に述べ
る。半波整流でカットされている期間(図4では29に
示す)はコイル1に電流が流れず、したがってローター
17に加わるブレーキトルクが小さい為回転錘の動きが
速くなる。すなわち29の期間のエネルギーは回転錘の
運動エネルギーとして蓄えられ発電時に開放される。し
たがって25に比べ26のピーク値も大になっているの
である。又整流ロスもダイオード2コが1コになり半分
となる事も有利に働いている。この結果半波整流にした
にもかかわらずこの発電及び蓄電性能は全波整流に比べ
悪くならないのである。 【0020】次にリミッター回路の構成を図5に示す。
図5Aが本発明実施例によるリミッター回路であり、図
5Bは従来より用いられているー般的なリミッター回路
である。4はリミッター作動時に電流をバイパスさせる
ためのリミッタ一Tr で、PchMOSFETより成る。
これは、時計用ICは低消費電力を必要条件としてお
り、そのため、CーMOSプロセスを用いていることに
よる。すなわち、リミッターTr はIC内に構成されて
いて、MOSFETとなる訳だが、IC外に外付の素子
を設けるより、スペース効率、コスト面で有利となる。
従来のリミッターTr4をキャパシター3と並列に接続す
る方式では、リミッターTr4がオンした時に点線30の
経路でキャパシター3の電荷が放電してしまう。リミッ
ターの目的はキャパシター3の過充電を防止するための
ものであり、従来例においては、キャパシター3の余分
な電荷を放出するのだから、これで良いように思われる
が、リミッターTr4がオンになりっ放しだと、必要以上
に電荷を放電してしまう。それを、避けるには常時キャ
パシター3の電圧値をモニターして、VLim 以下にVSC
がなったら、ただちにリミッターTr4をオフにする必要
がある。しかし、常時電圧検出回路を作動させると、基
準電圧作成回路、コンパレーター回路により、大きく消
費電流が増大してしまう。また、従来例の欠点として更
に、リミッターTr4がオンした時は、直接キャパシター
3の高電圧がかかり、リミッターTr4には大電流が流れ
ることになる。Tr4の破壊を防ぐには、極めて大きなT
r サイズとしなければならず、ICサイズの増大につな
がり、コスト面で不利となる。以上の問題を解決するた
めに、本発明実施例によるリミッター回路は、逆流防止
ダイオード5を付加して、図5Aの構成とした。これに
よるとリミッターTr4がオンしても、整流ダイオード2
のため、キャパシター3の電荷が放電することが無い。
そのため、VSCがVLim になった後も、VSCの変動は、
時計体の電荷消費分だけとなるため、ゆるやかな減少カ
ーブとなり、常時、VSC検出回路6を作動させる必要か
無い。すなわちVSC検出回路6はサンプリング的に間欠
駆動するのみで良く、消費電流の増大分を最小限に押え
ることができる。また、Tr4に大電流が流れることがな
く、必要以上にTr サイズを大きくする必要もない。こ
こで、点線31は、リミッターによるバイパス電流の向
きであり、VSCがVLim に達したなら、以後、発電によ
る供給電流をカットしてやれば良いのである。52は、
リミッターTr のサブストレート、ドレイン間にできる
寄生ダイオードであり、仮に逆流防止ダイオード5が無
いとすると、リミッターTr4がオフの時でも、発電時に
は点線31と逆向きの電流が流れてしまう。そうする
と、整流回路の項でも述べたが発電機のプレーキトルク
が増大して、発電効率が落ちてしまう。それを防止する
ためのダイオードであり、この逆流防止ダイオード5を
付加して、リミッタ一Tr4の結線位置を変えただけで、
電圧検出回路の間欠作動による低消費電力化、リミッタ
ーTr4の小サイズ化、発電性能の確保等の効果を達成し
ている。 【0021】また、本発明実施例によるリミッター回路
の構成はスイッチング素子にバイポーラTr を用いた場
合も有効となる。図6にスイッチング素子にバイポーラ
Trを用い、逆流防止回路が無いときのリミッター回路
を示す。図6AはバイポーラTr にPNP型、図6Bは
バイポーラTr にNPN型を用いたものである。まず図
6Aにおいては、PNP型Tr 44がオフの時でも、そ
のコレクタ・ベース間に形成されるダイオード44bと
スイッチング制御回路45を通して、逆方向電流46
(点線)が流れてしまう。ここでスイッチング制御回路
45はPNP型Tr 44をオフに制御するために、PN
P型Tr 44のべースを高電位側のレベル(PNP型T
r 44のエミッタと同電位)にしている。したがって、
スイッチング制御回路45に点線46の電流を流すこと
を可能とする何らかの電流経路が存在していることにな
る。この様にして図6Aには逆方向電流46が流れてし
まい、また図6Bも同様にして、NPN型Tr 47のべ
ース・コレクタ間に形成されるダイオード47aとスイ
ッチング制御回路48とを電流経路として逆方向電流4
9(点線)が流れてしまう。そこで、本発明の別の実施
例である図7によれば、バイポーラTr 44もしくは4
7と直列に逆流防止ダイオード5を構成することによ
り、逆流電流をカットして発電性能を低下させることな
くリミッター回路を構成することが可能となる。 【0022】また、本発明実施例のリミッター回路構成
は、ダイオードブリッジを用いた全波整流回路にも有劾
であり、その実施例は図8に示している。発電コイル1
に発生した誘起電圧が、図8のごとくコイル1の下側の
電位が高い時は、正常時は点線50の電流経路をとる。
ここで仮に逆流防止ダイオード5が無かったとすると、
リミッターTr 4がオフでも寄生ダイオード52を通っ
て、点線51の電流経路をとってしまい、全波整流の片
側しかキャパシター3には充電されず、充電性能は半減
してしまう。従って本発明の逆流防止ダイオード5を付
加することは、全波整流回路にも有効となる訳である。 【0023】次に図9を用いて、多段昇圧の具体例を示
す。横軸は時間をとってあり、縦軸はキャパシター3の
電圧VSC(点線)と、補助コンデンサー10の電圧VSS
(実線)とをそれぞれ示している。また、前述のVON,
Vup,Vdown,VLim はそれぞれ、以下の様に設定して
ある。 【0024】VON=0.4V Vup=1.2V Vdowm=2.0V VLim =2.3V ここでt0 〜t6 までの区間は主に発電機 が稼動して
いる状態で充電期間となり、t6 以後は発電されていな
い状態を想定しており放電期間となる。なお、図9にお
いては充電期間も放電期間も同様な時間スケールで書い
ているが、実際は充電期間は数分のオーダーであり、放
電期間は数日のオーダーとなる。t0 〜t1 及びt10以
降は即スタート状態であり後述する。VSCが増加してい
きVSCが0.4Vを越えたt1 から3倍昇圧状態とな
り、VSSにはVSC×3の電圧が充電される。さらに
充電されるとt2 においてVSSは2.0Vに達する。そ
こで、昇圧倍率は1段落ちて2倍昇圧となる。以後、さ
らに充電が進むと、t3 ,t4 においてそれぞれVSSが
2.0Vに達し、VSSが2.0Vになったことにより昇
圧倍率を1段下げていくことになる。すなわち、t1 〜
t2 は3倍昇圧、t2〜t3 は2倍昇圧、t3 〜t4 は
1.5倍昇圧、t4 〜t7 は1倍昇圧となる。なお、1
倍昇圧時は、VSC=VSSとなって電圧上昇していくこと
になるが、この時はVSSが2.0Vに達しても、昇圧倍
率は変化させない。さらに電圧が上昇してVSC=VSS=
2.3Vとなるt5 〜t6 においては、リミッターTr4
をオンとして、2.3V以上に電圧上昇しない様にして
いる。次にt6 以降の放電期間においては、1.2Vが
昇圧倍率の切換点となる。すなわち、電圧が下降してい
き、VSS=1.2Vになると昇圧倍率を1段上げて1.
5倍昇圧とする。以後、VSSが1.2Vを割るごとに昇
圧倍率は1段上がっていくことになる。よって、t7 〜
t8 は1.5倍昇圧、t8 〜t9 は2倍昇圧、t9 〜t
10は3倍昇圧となる。この様な昇圧システムを採用する
ことにより、時計の駆動電源であるVSSは、VSC≧0.
4Vの条件においては、常に1.2V以上を確保でき、
時計の動作時間を長くすることに成功した。なお、Vup
(1.2V)は回路、指針用ステッピングモーターの動
作最低電圧に設定してあり仮に昇圧が無くVSCを駆動電
圧とするシステムであったなら、VSC=1.2V以上、
すなわちt11 〜t7 までの期間しか時計は動かず、充
電期間においては、時計の動き出すまでの時間が長く、
放電期間においては、時計の止まるまでの時間が短くな
ってしまい、使用者にとって好ましくない時計となって
しまう。なおVON(0.4V)は3倍昇圧に起動がかか
る電圧Bであるため、VON×3≧Vupなる条件に設定す
るのは、明白である。また、VLim (2.3V)は、本
実施例に使用したキャパシター3の耐圧が2.4Vであ
ったことより、余裕をとり、2.3Vに設定してある。 【0025】ここで、昇圧倍率の切換はVSSとVup,V
downの比較によって行っているが、これには以下の効果
がある。本発明実施例において昇圧倍率の切換に寄与す
る検出電圧は3コあり、即スタート←→3倍昇圧のVO
N、それと上述のVup,Vdowmであるが、昇圧倍率の切
換をVSCの電圧検出により行うシステムとすると、4コ
の検出電圧が必要となる。すなわち即スタート←→3倍
昇圧、3倍昇圧←→2倍昇圧、2倍昇圧←→1.5倍昇
圧、1.5倍昇圧←→1倍昇圧の4ケ所の切換点に検出
電圧を設定しなけばなならない。常にVSCを昇圧したV
SSがVup(1.2V)以上を確保するためには、以下の
様に検出電圧を設ける必要がある。 【0026】 即スタート←→3倍昇圧 ・・・0.4V 3倍昇圧 ←→2倍昇圧 ・・・0.6V 2倍昇圧 ←→1.5倍昇圧・・・0.8V 1.5倍昇圧←→1倍昇圧 ・・・1.2V この様に、本発明実施例においては、検出電圧を1コ減
らすことができ、ICのチップ面積を減らすことができ
る。さらに、時計体の動作最低電圧が設計上もしくは工
程上の理由によって変更があった時も、本発明実施例で
は、VON(0.4V),Vup(1.2V)の2コの検出
電圧値の変更で済むが、VSC検出により昇圧切換を行う
システムでは4コの検出電圧を変更する必要がある。す
なわち、ICより検出電圧の調整端子を出して検出電圧
の調整を行おうとすると、たくさんの調整端子を必要と
するが、本発明実施例によると調整端子の数を少なくす
ることができ、ICのチップ面積の増大を防ぐことがで
きる。更に本発明は4値の多段昇圧回路であるが、昇圧
コンデンサー8.9を2コに対して3コに増やすと8値
の昇圧倍率を設定できる。すなわち、1倍、11/3倍、
1.5倍、12/3 倍、2倍、2.5倍、3倍、4倍の
8値であり、VSC検出による昇圧倍率切換システムは、
上記の全てに検出電圧を設ける必要があるが、本発明実
施例においては、検出電圧はそのままで良い。この様に
本発明実施例によると簡単に昇圧回路のシステムupが
できることになる。 【0027】次に多段昇圧回路7の具体的構成を図10
に示す。Tr1〜Tr7はコンデンサーつなぎかえ用のF
ETであり、このFETのオン/オフをlKHZ の昇圧
クロックで制御している。32の破線ブロックは公知の
アップダウンカウンターであり、その2bit出力であ
るSA ,SB の組合わせにより、4値の昇圧倍率を保持
している。図11にSA ,SB と昇圧倍率の関係を示し
てある。アップダウンカウンター32に入力されるMup
は、VSS検出回路11より出力される信号で、VSSがV
up(1.2V)を下った時に出力されるクロックパルス
となり「0」がアクティブである。同様に、MdownはV
SSがVdown(2.0V)を越えた時に出力されるクロッ
クパルスである。この様に、VSS検出回路11の出力に
よって、昇圧倍率の切換を行っている。以後、ロジック
信号の説明には「0」,「1」の表現を使用し、「0」
とは補助コンデンサー10の−側(VSS側)であり、
「1」とは補助コンデンサー10の+側(VDD側)のこ
とを示す。33は昇圧基準信号作成回路で、分周器より
出力される標準信号φ1K,φ2KMより、昇圧基準信
号となるCLl,CL2を出力している。34はスイッ
チング制御回路で、上記CL1,CL2を出力してい
る。34はスイッチング制御回路で、上記CL1,CL
2とSA ,SB よりデコードされた信号を出力し、Tr1
一Tr7のスイッチングを制御している。以上の回路動作
を各昇圧倍率ごとにタイミングチャートで示したのが、
図12であり、各昇圧倍率ごとにコンデンサー接続等価
図で示したのが図13である。図12においては、Trn
が1になった時にTrnがオンすることを意味している。
図12(A)は1倍昇圧時のスイッチング制御信号であ
り、Tr1,3,4,5,7が常時オンしている。この時コンデン
サー等価回路は図13(A)のごとくなり、3,8,
9,10の全てのコンデンサーが並列に接続され、キャ
パシター3の電圧VSCと補助コンデンサー10の電圧V
SSが等しくなる。図12(B)には、1.5倍昇圧時の
スイッチング制御信号を示し、(イ)の区間ではTr1,
3,6がオンし、(ロ)の区間ではTr2,4,5,7がオンす
る。図13(B)が1.5倍昇圧時のコンデンサー等価
回路で(イ)の区間では、昇圧コンデンサー8,9にそ
れぞれ0.5×VSCが充電され、(ロ)の区間ではVSC
と0.5×VSCの和である1.5×VSCが補助コンデン
サー10に充電される。同様に、図12及び図13の
(C)は、2倍昇圧時で、(イ)の区間ではTr1,3,5,7
がオンし、(ロ)の区間ではTr2,4,5,7がオンし、その
結果補助コンデンサ一10には2×VSCが充電される。
また(D)は、3倍昇圧時で、(イ)の区間はTrI,3,
5,7がオンし、(ロ)の区間はTr2,4,6がオンし、その
結果補助コンデンサー10には3×VSCが充電される。 【0028】図10における信号“OFF”は、VSC≦
VON(0.4V)なる条件、すなわち即スタート状態の
時は1となり、その時は昇圧基準信号作成回路33の出
力を止めて、Tr1〜7の全てがオフになる様にして、昇
圧を行わない。また、アップダウンカウンター32の出
力SA ,SB を共に1に初期設定しておき、即スタート
解除時は3倍昇圧からスタートする様にしている。 【0029】図14はVSS検出回路の具体例である。S
P1.2,SP2.0 はサンプリング信号であり「1」のと
き回路が作動し、「0」のとき電流を消費しないように
回路状態を固定する。破線内35は公知の定電圧回路で
あり、その出力電圧をVREGと表わしている。36はVS
S検出用の抵抗であり、37は基準電圧作成用の抵抗で
ある。それぞれ中間タップは、 VSS=1.2Vの時は、VM =VREG ー(r1/r1+
r2十r3) VSS=2.0Vの時、VM =VREG( r1+r2/ r
1十r2+r3) となる様に設定されている。38はトランスミッション
ゲートであり、VSSの1.2Vを検出するときと、2.
0Vを検出するときとで検出電圧を切り換えている。3
9はコンパレータでこれによって、VSSと検出電圧の上
下関係を比較している。40はマスターラッチでR1.2
の立ち上がりによりコンパレータ39出力をラッチして
いる。同様に41もマスターラッチでR2.0 によって、
コンパレータ39出力をラッチしている。42は公知の
微分回路であり、マスターラッチ40,41の内容が変
化した時に、MupもしくはMdownのクロックパルスを出
力し、図10におけるアップダウンカウンター32の内
容を変えている。φ8,φ64,φ128は分周器より
出力される基準信号であり、φ8は次のサンプリング時
のために、マスターラッチ40,41及び微分回路42
を初期化するためにある。図15に、タイミングチャー
トを示し、以上の動作を説明する。前半はVSS>2.0
Vのときのチャートで、後半はVSS<1.2Vのときの
チャートである。R2.0 ,SP2.0,R1.2 ,SP1.2
は後述のサンプリング信号生成回路より2秒に1回出力
される。VSS>2.0VのときはMdownを出力して昇圧
倍率を1段下げ、VSS<1.2VのときはMupを出力し
て昇圧倍率を1段上げる様に出力する。 【0030】次に即スタート回路の説明をする。その目
的はVSCが0.4V以下から0.4V以上になる遷移点
において、スムーズかつ確実に昇圧動作に移行できるた
めにある。上記遷移点において昇圧はスタートする必要
があるが、昇圧がスタートするためには、発振回路が発
振していて、回路が動作している必要がある。しかし、
遷移点での電圧は0.4Vと低く、遷移点にいたるまで
は当然昇圧もされてないことから、回路は動作しようが
ない。また、遷移点を回路動作可能電圧に設定したので
あれば、昇圧システムを導入した意味が無くなる。以上
の問題点を解決するために、即スタート回路は、遷移点
において、昇圧回路とは別の方式でVSS電圧を高電圧に
することを可能とした。その具体的回路構成は図16に
示す。VSC検出回路6によって、VSC<VON(0.4
V)であることが検出されたなら、“off”信号は1
となりショート用Tr15 はオフとなる。またoff信号
により図10における昇圧回路の初期設定を行うととも
に、Tr1〜Tr7を全てオフにする。この状態で発電機が
稼動すると、充電電流iがキャパシター3に流れること
になるが、その時、直列抵抗16にはその抵抗値×i=
vの電圧降下分が生ずる。すなわちiが流れている時に
限って、v+VSCの電圧が補助コンデンサー10の両端
にかかる。また即スタート時にTr3,Tr4はオフである
が、その寄生ダイオード43により、先のv+VSCの電
圧を補助コンデンサー10に充電することが可能とな
る。また補助コンデンサー10は平滑コンデンサーの役
割もはたし、以後、補助コンデンサー10にv+VSCが
充電されたなら、回路動作は可能となる。直列抵抗16
の抵抗値は、その抵抗値×i=vがVON(0.4V)以
上になるように設定すれば良い。また“off”信号は
発振が停止していて、回路が作動していない時も「1」
になる様に回路上設定されており、即スタート回路の起
動に関しては問題が無い。さらにVSCがVONを越えて昇
圧動作に入った場合は、ショート用Tr15 をオンにし
て、発電コイル1、整流ダイオード2、キャパシター3
より構成される充電経路内に余分なインピーダンス分が
つかないようにして、充電効率を高めている。またVSC
が上昇していき遷移点を越えるということは、当然発電
機も稼動して充電電流が流れていることになるので、即
スタートの動作すなわち遷移点においてVSSを高電圧化
することが可能となる。したがって、本発明実施例によ
り遷移点においては回路系が動作しており、スムーズか
つ確実に昇圧動作に移行することか可能となった。ま
た、本発明実施例の即スタート回路は発電機が稼動して
いる時は、確実に時計が動作するため、キャパシター電
圧が0.4V以下でも、簡単に時計動作をモニターでき
る。すなわち、工場出荷時の動作チェック、店頭での販
売PRに大いに効果を発揮する。 【0031】図17は、本発明実施例において4種類の
電圧検出を行うための、サンプリング信号生成回路であ
る。4種類の電圧検出とは、VSS検出回路11における
Vup,Vdown検出とVSC検出回路6におけるVON,VLi
m 検出のことを言う。φ256M,φ1/2,φ64,φ
128M,φ16,φ32はそれぞれ分周器より出力さ
れる基準信号で、これらをデコードすることにより、各
サンプリングパルスを生成している。R2.0 ,R1.2 ,
RLIM ,R0.4 は各コンパレータのラッチ取り込み信号
で、SP2.0 ,SPI.2 ,SPLIM ,SP0.4 は各検出
回路を動作させるための信号である。図18に、その生
成過程を示すタイムチャートを示す。ここで、サンプリ
ングパルスの順番、特にVSSがVdown(2.0V)に達
したときに、昇圧倍率を1段下げるための検出サンプリ
ング信号SP2.0 と、VSCがVON(0.4V)に達した
ときに、昇圧動作に入るための検出サンプリング信号S
P0.4 を本実施例の様な順番に設定したことにより、大
きな効果が得られる。図19(A)には本発明実施例の
サンプリングパルス順番の動作を示し、図19(B)は
サンプリングパルス順番を逆にした場合の動作を示す。
まず、図19(B)において、SP0.4aが出力されるま
では、VSCはVON(0.4V)より低く即スタート状態
であったことと想定する。そして、SP0.4aの出力時に
は、VSC≧VONになっていて、即スタートが解除されて
3倍昇圧状態に移行したとする。この時VSSは即スター
ト状態の電圧から1.2V(0.4V×3)に降下する
訳だが、瞬間的に降下することなしに、ある時定数をも
って降下する。この時、即スタート時には十分VSS電圧
が高レベル(VSS>2.0V)にあった時は、以下の問
題が発生する。すなわちP1においてVSSは1.2Vに
降下開始し、P2においてたて続けにSP2.0aが出力さ
れた時に、まだVSS>2,0Vの状態にあったなら、本
来即スタート解除時は3倍昇圧状態であったにもかかわ
らず、2倍昇圧状態になってしまう。すると、VSSは、
0.4V×2=0.8Vまで低下し、回路動作電圧下限
を下まわり、回路は停止してしまう。したがって、VSC
が0.6Vに充電されるまでは、正常な昇圧動作に移行
できず、時計充電時の止まっている状態から動き始めま
での時間が長びいてしまい、使い勝手の悪い物となって
しまう。前述にてVSC=0.6Vとしたのは、仮に即ス
タート解除時に2倍昇圧になってしまっても、VSS=2
×0.6V=1.2Vとなり、回路動作は確保できるか
らである。そこで、図19(A)における本実施例にお
いては、以下の様にして上記問題点を解決している。そ
れによると、SP2.0 とSP0.4 の順番を19図(B)
とは逆にして、SP0.4 が出力されているから、次のS
P2.0 出力時までの期間を長くとっている。本発明によ
れば、その期間は2−0.047=1.953sec であ
り、図19(B)においては、0.047sec となる。
まず、SP2.0aが出力された時はまだ即スタート状態で
あり昇圧倍率切換とは関係なく、次に、SP0.4aが出力
されると、即スタート解除し3倍昇圧状態に移行して、
P1におけるVSSは1.2Vに向かって降下し始める。
ここでSP0.4aからSP2.0bまでの期間が1.953se
c と十分に長いため、SP2.0bか出力される P2点に
おいてのVSSは、2.0Vより下まわっていることにな
る。すなわち、SP2.0b出力時は、検出が行われず、昇
圧倍率は3倍の状態を保持できることになる。具体的に
はSP0.4 から次のSP2.0 までの期間は以下の様に設
定すれば良い。すなわち、 {(i×r+VON)−VON×N}e×P(−T/CR)
+VON×N<Vdown より求まるT(sec )より長い期間を設定すれば良い。
ここでそれぞれの記号には以下の意味がある。 【0032】i:交流発電機より得られる最大電流値 r:直列抵抗16とキャパシター3の内部抵抗の和 VON:0.4V N:昇圧倍率(本実施例ではN=3) C=補助コンデンサー10の容量値 R:多段昇圧回路7内のスイッチングTr の等価抵抗値 Vdown:2.0V 上式は、即スタート解除時にはVSSがi×r+VONまで
充電されており、その電圧より時定数CRをもってVON
×N(1.2V)まで降下することを意味しており、即
スタート解除時からT(sec )後のVSS電圧がVdown
(2.0V)より低いことを条件とした式である。 【0033】このように、本発明実施例によると、サン
プリングパルスSP2.0 とSP0.4の出力タイミングを
調整しただけで、確実に即スタート状態から昇圧動作に
移行できるようになった。ロジック的には、図14のサ
ンプリング信号生成回路のデコード条件を調整するだけ
であり、何ら追加はない。このことにより、昇圧回路を
導入した目的であるところの、キャパシタ電圧VSCが
0.4V以上あれば、発電機が稼動していなくても、時
計動作が可能となる点を保証できることになった。 【0034】 【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によると、時
計回路が一旦駆動状態になればクロックパルスが出力さ
れて昇圧回路が駆動状態になることから、発電装置が例
え低い起電力で発電したとしてもその発電に基づいて得
られる電圧は昇圧回路によって昇圧され2次電源に蓄積
されることとなり、よって2次電源はより長期にわたっ
て時計回路を駆動することができる。この場合、電圧検
出回路は、2次電源の電圧を複数の電圧基準に基づいて
細密に検出することから、昇圧回路は、この細密な電圧
検出結果に基づいて上記昇圧を行うことができ、やはり
細密な、即ち多段の昇圧を行うことができる。従って、
前記2次電源の電圧に応じて昇圧倍率を可変することが
でき、発電機の起電力を効率よく2次電源に蓄えること
ができる。その際、前記電圧検出回路が2次電源の電圧
を前記複数の電圧基準に基づいて検出するための複数の
サンプリング信号を出力するサンプリング信号生成回路
を設けているので、電圧検出回路が、前記複数のサンプ
リング信号により2次電源の電圧検出を前記複数の電圧
基準に基づいて検出することを可能としているものであ
り、且つ容易で確実に行うことができる。同時に、電圧
検出回路が、前記サンプリング信号生成回路から出力さ
れるサンプリング信号により間欠的に動作するので、電
圧検出回路が常時駆動することがなく、従ってその消費
電力の低減を実現している。このように、サンプリング
信号生成回路は、電圧検出回路に対して2次電源の電圧
を複数の電圧基準に基づいて検出することを可能とし、
しかも電圧検出回路を間欠駆動するものであって、サン
プリング信号を多目的に用いることになる。さらに、時
計回路の分周回路から出力されるクロックパルスは、昇
圧回路とサンプリング信号生成回路および電圧検出回路
を駆動するために用いられており、昇圧回路とサンプリ
ング信号生成回路および電圧検出回路に対し、タイミン
グが狂うことなく且つ各々最適なクロックパルスを、分
周回路から容易に作り出すことができる。このため、分
周回路によって各々最適な状態で確実に駆動制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の発電電子腕時計の全体回路図。
【図2】交流発電機の原理図。
【図3】(A)は半波整流回路図、(B)は全波整流回
路図。 【図4】発電電流を示す図。 【図5】(A)は本発明実施例のリミッター回路と整流
回路を示す回路図、(B)は従来のリミッター回路と整
流回路を示す回路図。 【図6】(A)はPNP型Tr を用いた従来のリミッタ
ー回路、(B)はNPN型Tr を用いた従来のリミッタ
ー回路。 【図7】(A)はPNP型Tr を用いた本発明のリミッ
ター回路、(B)はNPN型Tr を用いた本発明実施例
のリミッター回路。 【図8】全波整流回路においての本発朋実施例のリッミ
ッター図路。 【図9】昇圧動作概念図。 【図10】多段昇圧回路の詳細回路図。 【図11】昇圧倍率の回路記憶方法を表す図。 【図12】多段昇圧回路のタイムチャート。 【図13】多段昇圧回路のコンデンサ接続等価回路図。 【図14】補助コンデンサー電圧検出回路の詳細回路
図。 【図15】図14における回路図のタイムチャート。 【図16】即スタート回路の詳細回路図。 【図17】電圧検出用のサンプリング信号生成回路図。 【図18】サンプリング信号生成回路のタイムチャー
ト。 【図19】即スタート解除時の補助コンデンサー電圧の
推移を示した概念図。 【符号の説明】 1・・・発電コイル 2・・・整流ダイオード 3・・・高容量キャパシター 4・・・リミッター 5・・・逆流防止ダイオード 6・・・VSC検出回路 7・・・多段昇圧回路 8,9・・・昇圧コンデンサー 10・・・補助コンデンサー 11・・・VSS検出回路 12・・・時計回路 13・・・水晶振動子 14・・・モーター用コイル 17・・・ローター 18・・・ステーター
路図。 【図4】発電電流を示す図。 【図5】(A)は本発明実施例のリミッター回路と整流
回路を示す回路図、(B)は従来のリミッター回路と整
流回路を示す回路図。 【図6】(A)はPNP型Tr を用いた従来のリミッタ
ー回路、(B)はNPN型Tr を用いた従来のリミッタ
ー回路。 【図7】(A)はPNP型Tr を用いた本発明のリミッ
ター回路、(B)はNPN型Tr を用いた本発明実施例
のリミッター回路。 【図8】全波整流回路においての本発朋実施例のリッミ
ッター図路。 【図9】昇圧動作概念図。 【図10】多段昇圧回路の詳細回路図。 【図11】昇圧倍率の回路記憶方法を表す図。 【図12】多段昇圧回路のタイムチャート。 【図13】多段昇圧回路のコンデンサ接続等価回路図。 【図14】補助コンデンサー電圧検出回路の詳細回路
図。 【図15】図14における回路図のタイムチャート。 【図16】即スタート回路の詳細回路図。 【図17】電圧検出用のサンプリング信号生成回路図。 【図18】サンプリング信号生成回路のタイムチャー
ト。 【図19】即スタート解除時の補助コンデンサー電圧の
推移を示した概念図。 【符号の説明】 1・・・発電コイル 2・・・整流ダイオード 3・・・高容量キャパシター 4・・・リミッター 5・・・逆流防止ダイオード 6・・・VSC検出回路 7・・・多段昇圧回路 8,9・・・昇圧コンデンサー 10・・・補助コンデンサー 11・・・VSS検出回路 12・・・時計回路 13・・・水晶振動子 14・・・モーター用コイル 17・・・ローター 18・・・ステーター
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 発電装置と、前記発電装置の発電に基づ
いて得られる入力電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧
回路により得られる昇圧電力を蓄積する2次電源と、前
記2次電源の電圧を複数の電圧基準に基づいて検出しそ
の検出結果を前記昇圧回路の昇圧制御に用いられる様に
出力する電圧検出回路と、前記電圧検出回路が前記2次
電源の電圧を複数の電圧基準に基づいて検出するための
複数のサンプリング信号を間欠的に出力するサンプリン
グ信号生成回路と、前記昇圧回路と前記電圧検出回路お
よび前記サンプリング信号生成回路の駆動用のクロック
パルスを出力する分周回路および発振回路とを備え前記
2次電源により駆動される時計回路と、を有することを
特徴とする発電装置付電子時計。
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- 2000-12-04 JP JP2000368496A patent/JP3246508B2/ja not_active Expired - Lifetime
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- 2002-01-28 JP JP2002019158A patent/JP3467700B2/ja not_active Expired - Fee Related
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