JP3528563B2 - チョッパ回路の給電方法、チョッパ回路、チョッパ式充電回路、電子機器および腕時計 - Google Patents

チョッパ回路の給電方法、チョッパ回路、チョッパ式充電回路、電子機器および腕時計

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JP3528563B2
JP3528563B2 JP00046898A JP46898A JP3528563B2 JP 3528563 B2 JP3528563 B2 JP 3528563B2 JP 00046898 A JP00046898 A JP 00046898A JP 46898 A JP46898 A JP 46898A JP 3528563 B2 JP3528563 B2 JP 3528563B2
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンバイ時の消
費電流を低減するのに好適なチョッパ回路の給電方法、
チョッパ回路、チョッパ式充電回路およびこれらを用い
た電子機器および腕時計に関する。
【0002】
【従来の技術】発電機によって発電された交流電圧をコ
ンデンサや電池に充電する充電回路として、ブリッジ型
の充電回路が知られている。図7は、従来の充電回路の
回路図である。この充電回路においては、発電機AGの
出力端子A,Bの電圧と電源Vddの電圧とを比較するコ
ンパレータCOM1,COM2、発電機AGの出力端子A,Bの
電圧とグランドGNDの電圧を比較するコンパレータCOM
3,COM4、および充電電流を蓄電する大容量のコンデン
サCが各々設けらている。そして、各コンパレータCOM1
〜COM4の出力によって、PチャンネルFETP1,P2,N
1,N2のオン・オフが制御される。
【0003】ここで、出力端子Aの電圧がグランドGND
の電圧以下になると、コンパレータCOM3によってNチャ
ンネルFETN1がオン状態となり、出力端子Aが接地さ
れる。また、出力端子Bの電圧が電源Vddの電圧を越え
ると、コンパレータCOM2によって、PチャンネルFET
P2がオンとなり、電荷が矢印の経路でコンデンサCに充
電される。この場合、出力端子Bの電圧が電源Vddの電
圧を越えない限り、PチャンネルFETP2はオンとなら
いので、矢印と逆の経路で電流が流れて、充電効率が低
下するといった不都合が生じないようになっている。
【0004】このように、従来の充電回路にあっては、
電界効果トランジスタとコンパレータを組み合わせて、
一定の条件の下に一方向に電流を流す一方向性ユニット
を構成し、これによって、充電効率を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一方向性ユ
ニットを用いた充電回路にあっては、コンパレータによ
って各電界効果トランジスタのオン・オフを制御してい
るので、常にコンパレータを動作させる必要がある。し
たがって、発電機AGが発電しない期間、あるいは、発
電しても起電圧が小さく充電できない期間において、コ
ンパレータが電流を消費してしまい、充電効率が低下す
るといった問題がある。
【0006】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、一方向性ユニットを用いたチョッパ式充電回
路において、簡易な構成で充電効率を高めることを目的
とする。また、他の目的は、このチョッパ式充電回路を
電子機器や腕時計に適用することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、第1のスイッチ
手段と、その出力端子間の電圧を比較することにより前
記第1のスイッチ手段のオン・オフを制御する第1の比
較手段と、第2のスイッチ手段と、交流発電機の出力端
子の電圧基準電圧を比較することにより充電条件を
満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前
記第2のスイッチ手段のオン・オフを制御する第2の比
較手段であって、前記第1の比較手段よりも消費電流の
低い第2の比較手段とを備え、前記交流発電機の起電圧
前記第2のスイッチ手段のオンオフによりチョッパ電
圧に変換するチョッパ回路の給電方法において、前記交
流発電機の出力端子の電圧と前記基準電圧よりも小さい
閾値電圧とを比較することにより、前記交流発電機の発
電状態を検出し、前記発電状態が検出されると、前記第
2の比較手段に給電を開始し、前記充電条件を満たして
いることが検出されると、前記第1の比較手段に給電を
開始することを特徴とする。また、請求項2に記載の発
明にあっては、前記第2の比較手段への給電が開始され
ると、前記第1および第2の比較手段への給電を所定時
間継続することを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明にあっては、
第1のスイッチ手段と、その出力端子間の電圧を比較す
ることにより前記第1のスイッチ手段のオン・オフを制
御する第1の比較手段と、第2のスイッチ手段と、交流
発電機の出力端子の電圧基準電圧を比較することに
より充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結
果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン・オフを制
御する第2の比較手段であって、前記第1の比較手段よ
りも消費電流の低い第2の比較手段とを備え、前記交流
発電機の起電圧を前記第2のスイッチ手段のオンオフに
よりチョッパ電圧に変換するチョッパ回路において、前
記交流発電機の出力端子の電圧と前記基準電圧よりも小
さい閾値電圧とを比較することにより、前記交流発電機
の発電状態を検出する発電検出手段と、前記発電検出手
段によって発電状態が検出されると、前記第2の比較手
に給電を開始し、前記第2の制御手段によって充電条
件を満たしていることが検出されると、前記第1の比較
手段に給電を開始する給電制御手段とを備えたことを特
徴とする。また、請求項4に記載の発明にあっては、前
記給電制御手段は、前記第2の比較手段への給電を開始
すると、前記第1および第2の比較手段への給電を所定
時間継続することを特徴とする。
【0009】また、請求項5に記載の発明にあっては、
第1のラインと交流発電機の両出力端子との間に各々設
けられた第1および第2のスイッチ手段と、第2のライ
ンと前記交流発電機の両出力端子との間に各々設けられ
た第3および第4のスイッチ手段と、前記第1のライン
の電圧と前記交流発電機の両出力端子電圧とを各々比較
して前記第1および第2のスイッチ手段のオン・オフを
制御する第1および第2の比較手段と、前記交流発電機
の両出力端子と前記第2のラインとの間の電位差を第1
基準電位差と比較して前記第3および第4のスイッチ
手段のオン・オフを制御する第3および第4の比較手段
であって、それぞれ前記第1および第2の比較手段より
も消費電流の低い第3および第4の比較手段とを備え
前記交流発電機の起電圧を前記第3または第4のスイッ
チ手段のオンオフによりチョッパ電圧に変換するチョッ
パ回路の給電方法において、前記交流発電機の各出力端
子と前記第2のラインとの間の電位差を前記第1の基準
電位差より小さい第2の基準電位差と比較することによ
り、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを判定し、
前記交流発電機が発電状態にあると判定されると、前記
第3および第4の比較手段に給電を開始し、この後、前
記第3および第4の比較手段によって、前記交流発電機
の出力端子のうち一方の端子電圧が前記基準電圧を越え
たことが検出されると、前記第1および前記第2の比較
手段に給電を開始することを特徴とする。
【0010】また、請求項6に記載の発明にあっては、
交流発電機によって発電される起電力を、クロック信号
に同期したチョッパ電圧に変換して第1のラインと第2
のラインとの間に発生させるチョッパ回路において、前
記交流発電機の一方または他方の出力端子と前記第2の
ラインとの間の電位差が第1の基準電位差を越えるか否
かを検出することにより前記交流発電機の発電状態を検
出する発電検出手段と、前記第1のラインの電圧と前記
一方の出力端子の電圧とを比較する第1の比較手段と、
前記の一方の出力端子と前記第1のラインとの間に設け
られ、前記第1の比較手段の比較結果に基づいてオン・
オフが制御される第1のスイッチ手段と、前記第1のラ
インの電圧と前記他方の出力端子の電圧とを比較する第
2の比較手段と、前記他方の出力端子と前記第1のライ
ンとの間に設けられ、前記第2の比較手段の比較結果に
基づいてオン・オフが制御される第2のスイッチ手段
と、前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間の電
位差と、前記第1の基準電位差よりも大きい第2の基準
電位差と比較する第3の比較手段であって、前記第1
および第2の比較手段よりも消費電流の低い第3の比較
手段と、前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間
の電位差と、前記第1の基準電位差よりも大きい第3の
基準電位差と比較する第4の比較手段であって、前記
第1および第2の比較手段よりも消費電流の低い第4の
比較手段と、前記一方の出力端子と前記第2のラインと
の間に設けられ、前記第3の比較手段によって前記他方
の出力端子の電位差が前記第2の基準電位差を越えるこ
とが検出された場合にはオンにされ、前記第4の比較手
段によって前記一方の出力端子の電位差が前記第3の基
準電位差を越えることが検出された場合には前記クロッ
ク信号に基づいてオン・オフが制御される第3のスイッ
チ手段と、前記他方の出力端子と前記第2のラインとの
間に設けられ、前記第4の比較手段によって前記一方の
出力端子の電位差が前記第3の基準電位差を越えること
が検出された場合にはオンにされ、前記第3の比較手段
によって前記他方の出力端子の電位差が前記第2の基準
電位差を越えることが検出された場合には前記クロック
信号に基づいてオン・オフが制御される第4のスイッチ
手段とを備え、前記発電検出手段には常時給電し、前記
発電検出手段よって発電状態が検出されると、前記第3
の比較手段および前記第4の比較手段への給電を開始
し、前記第3または前記第4の比較手段によって前記出
力端子の電位差が前記第2または第3の基準電圧を越え
ることが検出されると、前記第1の比較手段および前記
第2の比較手段に給電を開始することを特徴とする。
【0011】また、請求項7に記載の発明にあっては、
前記第1のラインは電源ラインあり、前記第2のライン
はグランドであることを特徴とする。また、請求項8に
記載の発明にあっては、前記第1のラインはグランドで
あり、前記第2のラインは電源ラインであることを特徴
とする。
【0012】また、請求項9に記載の発明にあっては、
記発電検出手段の消費電流を前記第3および第4の比
較手段の消費電流よりも低く設定したことを特徴とす
る。また、請求項10に記載の発明にあっては、前記チ
ョッパ回路と、前記チョッパ回路の前記電源ラインと前
記グランドとに接続され、前記チョッパ電圧を昇圧する
とともに昇圧した電圧を蓄電する昇圧回路とを備えたチ
ョッパ式充電回路であることを特徴とする。
【0013】また、請求項11に記載の発明にあって
は、前記チョッパ式充電回路を内蔵するとともに、前記
チョッパ式充電回路から給電される電力によって、動作
する電子機器であることを特徴とする。また、請求項1
2に記載の発明にあっては、前記チョッパ式充電回路
と、前記チョッパ式充電回路から給電され、時刻を計測
する時計回路とを備え、前記時計回路から前記クロック
信号を前記チョッパ式充電回路に供給する腕時計である
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、チョッパ式充電回路を適用
した腕時計を本発明の一実施形態として説明する。 1.実施形態の構成 図1は、本実施形態に係わる腕時計に使用されるチョッ
パ式充電回路の回路図である。チョッパ式充電回路10
0は、交流発電機AGの発電状態の有無を検出する発電
検出部10と、交流発電機AGの起電圧をパルス状のチ
ョッパ電圧に変換するチョッパ回路20と、チョッパ回
路20によって得られるチョッパ電圧を昇圧するととも
に昇圧された電圧を蓄電する昇圧部30から大略構成さ
れている。
【0015】まず、チョッパ回路の主要部の構成を説明
する。一方向性ユニット1は、PチャンネルFETP1、
コンパレータCOM1、スイッチS1,S2から構成され
る。コンパレータCOM1の正入力端子は電源Vddに接続さ
れ、その負入力端子は交流発電機AGの出力端子AG1
に接続されている。このため、電源Vddの電圧が出力端
子AG1の電圧を越えると、信号φP1がロ−レベルとな
り、PチャンネルFETP1がオンとなる。一方、電源Vd
dの電圧が出力端子AG1の電圧を下回ると、信号φP1
がハイレベルとなり、PチャンネルFETP1がオフとな
る。したがって、一方向性ユニット1は、出力端子AG
1の電圧が電源Vddの電圧を上回った場合にのみ電流を
出力端子AG1から電源Vddに供給する。
【0016】次に、一方向性ユニット2は、上記した一
方向性ユニット1と同様に構成されており、出力端子A
G2の電圧が電源Vddの電圧を上回った場合にのみ電流
を出力端子AG2から電源Vddに供給する。
【0017】ここで、充電効率を考慮すれば、交流発電
機AGの出力端子AG1,AG2の電圧が電源Vddの電
圧を上回れば、直ちにPチャンネルFETP1,P2をオン
にすることが望ましい。このため、コンパレータCOM1,
COM2の消費電流は、比較的大きく、高速動作に対応でき
るようになっている。しかし、交流発電機AGが発電し
ていない期間や、発電しても起電圧が小さい期間にあっ
ては、昇圧しても充電することができないので、コンパ
レータCOM1,COM2を動作させる必要はない。そこで、本
実施形態にあっては、一方向性ユニット1の内部にスイ
ッチS1,S2を、一方向性ユニット2にスイッチS
3,S4を設け、これらを信号φSによって制御するこ
とにより、コンパレータCOM1,COM2の消費電流を削減し
ている。
【0018】ここで、スイッチS1はPチャンネルFE
TP1のゲートと電源Vddの間に、スイッチS2はコンパ
レータCOM1の負電源端子とグランドGNDの間に設けられ
ている。信号φSがハイレベルになるとスイッチS1が
オン、スイッチS2がオフとなり、信号φSがローレベ
ルになるとスイッチS1がオフ、スイッチS2がオンと
なるようにスイッチS1,S2は構成されている。した
がって、信号φSをローレベルにすると、コンパレータC
OM1に電源が供給され、その比較結果に応じてPチャン
ネルFETP1のオン・オフが制御される。一方、信号φ
Sをハイレベルにすると、コンパレータCOM1への電源供
給が遮断され、また、PチャンネルFETP1がオフとな
る。すなわち、信号φSによって、一方向性ユニット1
を動作させるか否かを制御することができ、動作させな
い場合には、コンパレータCOM1の消費電流を削減するこ
とができる。
【0019】また、一方向性ユニット2のスイッチS3
は、一方向性ユニット1のスイッチS1に対応してお
り、一方向性ユニット2のスイッチS4は、一方向性ユ
ニット1のスイッチS2に対応している。この場合、信
号φSがローレベルであるならば、コンパレータCOM2に
電源が供給され、その比較結果に応じてPチャンネルF
ETP1のオン・オフが制御される。一方、信号φSがハ
イレベルであるならば、コンパレータCOM2への電源供給
が遮断され、また、PチャンネルFETP2がオフとな
る。したがって、一方向性ユニット2も一方向性ユニッ
ト1と同様に、信号φSによって、その動作が制御さ
れ、動作させない場合には、コンパレータCOM2の消費電
流を削減することができる。
【0020】ところで、腕時計にような小型で軽量の装
置において、交流発電機AGを内蔵しようとすると、交
流発電機AGは非常に小型のものとなるので、交流発電
機AGを構成する出力用コイルの大きさには一定の限度
がある。交流発電機AGの起電圧は出力用コイルの巻線
数に比例するから、このような交流発電機AGによって
高い電圧を発生させることは難しい。このため、交流発
電機AGの起電圧を整流しても、腕時計に内蔵される各
構成を安定して動作させるのに十分な電圧を得ることが
できない。そこで、本実施形態にあっては、一方向性ユ
ニット3,4をチョッパ動作させて、交流発電機AGの
起電圧をスパイク状のチョッパ電圧に変換し、これを昇
圧部30で昇圧して所望の電圧を得るようにしている。
なお、昇圧部30としては、いわゆる倍電圧回路等の周
知な構成を用いればよく、例えば、コンデンサと一方向
性ユニットを組み合わせて構成すればよい。
【0021】次に、一方向性ユニット4は、Nチャンネ
ルFETN2、オア回路OR2、コンパレータCOM4、および
スイッチS7,S8から構成される。コンパレータCOM4
の正入力端子は交流発電機AGの出力端子AG1に接続
され、その負入力端子には基準電圧Vref1が供給され
る。基準電圧Vref1は、グランドGNDの電圧をわずかに上
回る電圧に設定されている。なお、基準電圧Vref1と発
電検出部10で発電状態を検出するために用いる基準電
圧Vrefの関係については後述する。
【0022】この場合、出力端子AG1の電圧が基準電
圧Vref1を越えると、信号CN2がハイレベルとなり、出力
端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を下回ると、信号CN2
がローレベルとなる。また、オア回路OR2には、信号CN2
とクロック信号CLK1が供給され、そこでは、両信号の論
理和が演算される。演算結果は信号φN2としてNチャン
ネルFETN2のゲートに供給される。したがって、Nチ
ャンネルFETN2は、信号CN2またはクロック信号CLK1
のうち一方がハイレベルとなればオンとなり、両信号が
ローレベルとなればオフとなる。なお、一方向性ユニッ
ト3も一方向性ユニット4と同様に構成されている。
【0023】ここで、交流発電機AGが発電状態にあ
り、出力端子AG1の電圧が出力端子AG2の電圧より
も高いとすると、出力端子AG2はNチャンネルFET
N2によって接地され、一方、NチャンネルFETN1はク
ロック信号CLK1と同期してオン・オフを繰り返す。これ
により、出力端子AG1の電圧はパルス状に変動し、こ
の電圧が電源Vddを上回ると、充電電流が、交流発電機
AG→PチャンネルFETP1→電源Vdd→昇圧部30の
経路で流れ、昇圧部30にて昇圧された電圧が蓄電され
る。
【0024】一方向性ユニット4において、Nチャンネ
ルFETN2のゲートとグランドGNDの間にはスイッチS
7が設けられており、コンパレータCOM4の負電源端子と
グランドGNDの間にはスイッチS8が設けられている。
スイッチS7,S8は、信号φSLがハイレベルになる
と、スイッチS7がオン、スイッチS8がオフとなり、
信号φSLがローレベルになると、スイッチS7がオフ、
スイッチS8がオンとなるように構成されている。した
がって、信号φSLをローレベルにすると、コンパレータ
COM4に電源が供給され、その比較動作が行われる。一
方、信号φSLをハイレベルにすると、コンパレータCOM4
への電源供給が遮断され、また、NチャンネルFETN2
がオフとなる。したがって、信号φSLによって、一方向
性ユニット4を動作させるか否かを制御することがで
き、動作させない場合には、コンパレータCOM4の消費電
流を削減することができる。
【0025】また、一方向性ユニット3のスイッチS5
は、一方向性ユニット4のスイッチS7に対応してお
り、一方向性ユニット3のスイッチS6は、一方向性ユ
ニット4のスイッチS8に対応している。ここで、信号
φSLがローレベルであるならば、コンパレータCOM3に電
源が供給され、その比較結果に応じてNチャンネルFE
TN1のオン・オフが制御される。一方、信号φSLがハイ
レベルであるならば、コンパレータCOM3への電源供給が
遮断され、また、NチャンネルFETN1がオフとなる。
したがって、信号φSLによって、一方向性ユニット3を
動作させるか否かを制御することができ、動作させない
場合には、コンパレータCOM3の消費電流を削減すること
ができる。
【0026】次に、信号φSLを生成する発電検出部10
について説明する。発電検出部10は、交流発電機AG
の出力端子AG1,AG2の電圧を予め定められた閾値
と比較して、閾値を越えた場合に交流発電機AGが発電
状態にあると判別するものであり、例えば、図2に示す
回路によって構成される。
【0027】図において、抵抗R1を介して接地されるコ
ンパレータCOM5の正入力端子は、出力端子AG1と接続
されており、また、その負入力端子には基準電圧Vrefが
供給されている。一方、抵抗R2を介して接地されるコン
パレータCOM6の正入力端子は、出力端子AG2と接続さ
れており、また、その負入力端子には基準電圧Vrefが供
給されている。なお、抵抗R1,R2の値は略200KΩに
設定している。また、基準電圧Vrefは、交流発電機AG
が発電状態にあるか否かを検出できるように、グランド
GNDの電圧をわずかに上回るように設定されている。
【0028】したがって、コンパレータCOM5,COM6のう
ちいずれか一方の出力信号がハイレベルとなれば発電状
態にあることを検出することができる。このため、オア
回路11は両信号の論理和を算出し、交流発電機AGが
発電状態にあるか否かを検出し、信号φAGを生成する。
【0029】また、ノア回路13の一方の入力端子に
は、後述するラッチ回路6で生成される信号φSが反転
回路12を介して供給され、その他方の入力端子には、
オア回路11の出力信号φAGが供給され、これらの信号
に基づいてノア回路13は信号φSLを生成する。そし
て、信号φSLによって、一方向性ユニット3,4の動作
が制御される。ここで、信号φSLをオア回路11の出力
信号のみならず、信号φSを考慮して生成するようにし
たのは、発電検出部10、コンパレータCOM3,COM4の動
作速度を遅く設定したため、発電状態にあった交流発電
機AGが一旦発電を停止し、この後、すぐに発電を開始
したような場合に、充電することができないからであ
る。なお、この点については後述する。
【0030】次に、図1に示すノア回路NOR1は、信号φ
N1と信号φN2に基づいて、出力端子AG1,AG2の電
圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えたか否か検出する。こ
こで、一方向性ユニット3,4の基準電圧Vref1,Vref2
は、発電検出部10の基準電圧Vrefと比較して大きな値
に設定されている。図3は、基準電圧Vref1および基準
電圧Vrefと出力端子AG1の電圧の関係を示したもので
ある。図において出力端子AG1の電圧がVaのように
変化したとすると、時刻taにおいて出力端子AG1の
電圧が基準電圧Vrefを越えるので、信号φSLがローレベ
ルとなりコンパレータCOM4に電源が供給される。この
後、出力端子AG1の電圧Vaが上昇し、時刻tcにお
いて基準電圧Vref1を越えると、コンパレータCOM4の出
力信号がハイレベルとなり、ノア回路NOR1によって、出
力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を越えたことが検
知される。一方、出力端子AG1の電圧がVbのように
変化したとすると、時刻tbにおいて出力端子AG1の
電圧が基準電圧Vrefを越えるので、コンパレータCOM4に
電源が供給されるが、基準電圧Vref1を越えないのでノ
ア回路NOR1の出力信号φNはローレベルにならない。
【0031】次に、図1に示すノア回路NOR2は、信号φ
Nとクロック信号CLK1の負論理和を演算し、その出力信
号をオア回路OR1,OR2に供給している。このため、信号
φNがハイレベルの期間中は、クロック信号が一方向性
ユニット3,4に供給されず、チョッパ動作が行われな
い。この意味において、ノア回路NOR2は、クロック
禁止手段として機能する。
【0032】次に、ラッチ手段6は、セット端子Sがロ
ーレベルになると、出力信号をローレベルにセットし、
リセット端子Rがローレベルになると、出力信号をハイ
レベルにセットするよう構成されており、例えば、反転
型のSRフリップフロップを用いることができる。この
例にあっては、セット端子Sに信号φNが供給されてい
るので、信号φNがローレベルなると、すなわち、出力
端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越
えると、ラッチ手段6によってラッチされ、信号φSが
ローレベルとなる。上述したように、一方向性ユニット
1,2は、信号φSがローレベルになるとそれらに電源
が供給され動作するので、出力端子AG1,AG2の電
圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えると、一方向性ユニッ
ト1,2を動作させることができる。
【0033】すなわち、出力端子AG1,AG2の電圧
が基準電圧Vrefを越えると、コンパレータCOM3,COM4を
動作させ、さらに出力端子AG1,AG2の電圧が基準
電圧Vref1,Vref2を越えるとコンパレータCOM1,COM2を
動作させている。
【0034】このように2段階の閾値を設けて、電源供
給を制御したのは、以下の理由による。この例のように
チョッパ式充電回路では、小さな起電圧を昇圧すること
が目的であり、グランドGNDの電圧をわずかに上回る電
圧を基準電圧として、交流発電機AGの発電状態を検出
し、その検出結果に基づいて一方向性ユニットの電源供
給を制御する必要がある。しかし、基準電圧を小さな値
に設定すると、磁界等の外乱によって出力端子AG1,
AG2間に起電圧が誘起された場合や、腕時計の使用者
がわずかに腕を動かして昇圧しても充電できない小さな
起電圧が生じた場合には、出力端子AG1,AG2の電
圧が、電源Vddの電圧を越えず、結局、充電電流を得る
ことができない。このような場合に、高速ではあるが消
費電流の大きいコンパレータCOM1,COM2に給電して電流
を消費したのでは、充電効率が低下してしまう。そこ
で、本実施形態にあっては、基準電圧Vrefおよび基準電
圧Vref1,Vref2を用いて、交流発電機AGの起電圧を監
視し、必要に応じて各一方向性ユニット1〜4への給電
を制御して消費電流の削減を図っている。
【0035】また、上述したように各一方向性ユニット
1〜4への給電を制御するのに伴い、コンパレータCOM1
〜COM6の消費電流を、以下のように設定している。 COM1,COM2>COM3,COM4>COM5,COM6 コンパレータCOM5,COM6の消費電流を最も小さく設定し
たのは、これらは発電検出部10の内部に設けられてお
り、常時、交流発電機AGの起電圧を監視する必要があ
るからである。また、コンパレータCOM1,COM2の消費電
流を最も大きく設定したのは、これらによって、充電の
条件である出力端子AG1,AG2の電圧が電源Vddを
越えることを検知するからである。さらに、コンパレー
タCOM3,COM4の消費電流をコンパレータCOM1,COM2に比
較して小さく設定したのは、コンパレータCOM3,COM4は
出力端子AG1,AG2が立ち上がり始めるという充電
の前提条件を検知するものであるから、コンパレータCO
M1,COM2に比較して動作速度は遅くてもよいが、出力端
子AG1,AG2が電源Vddを越えるまでに一方向性ユ
ニット3,4を動作させる必要があるので、これを満た
す程度の応答速度を持たせる必要があるからである。
【0036】このように消費電流を設定することによ
り、消費電流の小さいものから大きいものへ順に給電を
行うことができるので、消費電流をより削減して充電効
率を向上させることができる。具体的には、コンパレー
タCOM1〜COM4における全消費電流は約500nAであ
り、これに対して、コンパレータCOM5,COM6の消費電流
は約10nAである。したがって、スタンバイ時の消費
電流を通常動作時の約1/50にすることができる。
【0037】ところで、コンパレータの動作速度は消費
電流が少ないほど遅くなるので、上述したように消費電
流を設定すると、交流発電機AGが発電状態から非発電
状態に変化しても、すぐには非発電状態を検出できな
い。そして、さらに交流発電機AGが非発電状態から発
電状態に変化すると、コンパレータCOM5,COM6の遅延時
間が経過した後、状態変化が検知される。
【0038】したがって、交流発電機AGが短い周期で
発電状態と非発電状態を繰り返すと、発電状態において
交流発電機AGの起電圧が電源Vddの電圧を越えて、充
電の条件を満たしている期間があるにも拘わらず、当該
期間の一部でしか充電を行うことができないという不都
合がある。
【0039】そこで、本実施形態にあっては、コンパレ
ータCOM3,COM4において出力端子AG1,AG2の電圧
が基準電圧Vref1,Vref2を下回ったことが検出されてか
ら、一定の時間は、各一方向性ユニット1〜4への給電
を継続して行い、一定時間が経過した後、給電を停止す
るように構成している。
【0040】具体的には、ノア回路NOR1の出力信号φN
がローレベルからハイレベルに変化することによって、
出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2
を下回ったことが検出されると、信号φNがノア回路NOR
2,NOR3を介して信号φRとしてタイマカウンタ5のリセ
ット端子Rに供給される。
【0041】ここで、タイマカウンタ5は、クロック信
号CLKをカウントしてカウント値が所定値に達するとロ
ーレベルになるリップルキャリイ信号を信号φR1として
出力し、そのリセット端子Rがローレベルになるとカウ
ント値を0にリセットするように構成されている。
【0042】したがって、信号φNがローレベルからハ
イレベルに変化すると、これに伴い信号φRがローレベ
ルからハイレベルに変化してリセットが解除され、タイ
マカウント5による時間計測が開始される。そして、信
号φNがハイレベルの状態、すなわち、非発電状態が所
定時間継続しカウント値が所定値に達すると、信号φR1
がローレベルとなりラッチ手段6がリセットされる。上
述したようにラッチ手段6はリセットされると出力信号
φSをハイレベルにするので、これにより、始めて信号
φSがハイレベルとなり、コンパレータCOM1,COM2の給電
が停止される。また、信号φSが発電検出部10に供給
されると、信号φSは反転回路12とノア回路13を介
して信号φSLとして出力され、これによりコンパレータ
COM3,COM4の給電が停止される。
【0043】一方、タイマカウンタ5による計測中に、
出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2
を越えて信号φNがローレベルになると、タイマカウン
タ5は再びリセットされるので、ラッチ手段6はリセッ
トされず、信号φSはローレベルのまま維持される。す
なわち、タイマカウンタ5による時間計測はリトリガブ
ルで行われ、非発電状態が所定時間継続したときのみ、
コンパレータCOM1〜COM4の給電が停止されることにな
る。
【0044】次に、交流発電機AGとその周辺機構の構
成を説明する。図4は交流発電機AGとその周辺機構の
構成を示す斜視図である。図示のように、交流発電機A
Gは、ロータ14とステータ15を備えており、2極磁
化されたディスク状のロータ14が回転するとステータ
15の出力用コイル16に起電力が発生し、交流出力が
取り出せるようになっている。また、図において、13
は腕時計本体ケース内で旋回運動を行う回転錘であり、
11は回転錘13の回転運動を発電機AGに伝達する輪
列機構である。回転錘13は腕時計を装着した人の腕の
振りに応じて回転し、これに伴って交流発電機AGから
起電力が得られるようになっている。
【0045】交流発電機AGから出力された交流は、本
実施形態であるチョッパ式充電回路100で整流され、
処理装置9に供給される。処理装置9は、チョッパ式充
電回路100から放電される電力によって時計装置7を
駆動する。この時計装置7は、水晶発振器やカウンタ回
路等で構成されており、水晶発振器で生成されるマスタ
クロック信号をカウンタ回路で分周し、この分周結果に
基づいて時刻を計測している。この例にあっては、マス
タクロック信号あるいはこれを分周した信号を、クロッ
ク信号CLKとして、上述したチョッパ式充電回路100
に供給している。したがって、クロック信号CLKを生成
する回路をチョッパ式充電回路100と時計装置7とで
兼用することができる。この結果、回路構成を簡易にす
るとともに、腕時計全体として消費電流を削減すること
ができる。
【0046】2.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を、図面を参照しつつ説明す
る。 2−1:給電開始動作 まず、交流発電機AGが非発電状態にあり、一方向性ユ
ニット1〜4に給電がされていない状態から、給電が開
始されるまでの動作を説明する。図5は、本実施形態に
係わるチョッパ式充電回路100のタイミングチャート
である。
【0047】いま、時刻t1において、腕時計を装着し
た腕を使用者が動かしたとすると、交流発電機AGが発
電を開始する。この場合、出力端子AG1の電圧が図5
(a)に示すように変化したとすると、時刻t2におい
て出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefを上回る。する
と、発電検出部10は、出力端子AG1の電圧が基準電
圧Vrefを越えたことを検知して信号φAGをローレベルか
らハイレベルにする。ただし、検出に用いられるコンパ
レータCOM5,COM6は消費電流が小さく応答速度の遅いも
のが使用されるので、信号φAGが変化するには遅れが伴
う。ここで遅延時間をtdとすれば、信号φAGは図5
(b)に示すように、時刻t3(=t1+td)においてハイレ
ベルとなる。
【0048】そして、信号φAGはノア回路13によって
反転され、図5(c)に示す信号φSLとして、一方向性
ユニット3のスイッチS5,S6および一方向性ユニッ
ト4のスイッチS7,S8に出力される。これにより、
図5(d)および(e)に示すように、時刻t3におい
て、スイッチS5,S7がオフ、スイッチS6,S8が
オンとなるので、一方向性ユニット3,4に給電が行わ
れ、時刻t3から基準電圧Vref1,Vref2と出力端子AG
1,AG2の電圧の比較が開始される。したがって、出
力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vrefに満たない
場合には、コンパレータCOM3,COM4に給電されないの
で、消費電流を低減することができる。
【0049】この後、出力端子AG1の電圧が上昇し、
図5(a)に示すように時刻t4において基準電圧Vref
1を越えると、信号φN2がローレベルからハイレベルに
変化する(図5(f)参照)。信号φN2は、ノア回路NO
R1によって反転され、図5(g)に示す信号φNとし
て、ノア回路NOR2に供給される。ノア回路NOR2は、図5
(i)に示すクロック信号CLKと信号φNの負論理和を演
算して、その演算結果を図5(j)に示すクロック信号
CLK1として一方向性ユニット3,4に出力する。ここ
で、信号φNがハイレベルの期間中はクロック信号CLK1
がローレベルとなるので、一方向性ユニット3,4はチ
ョッパ動作を行わない。すなわち、出力端子AG1,A
G2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えると、チョッ
パ動作が開始する。
【0050】また、信号φNは、ラッチ手段6のセット
端子Sに供給されている。ラッチ手段6はセット端子S
がハイレベルになると、出力端子をローレベルにセット
するので、信号φSは、図5(k)に示すように時刻t
4においてローレベルとなる。信号φSは、一方向性ユ
ニット1のスイッチS1,S2および一方向性ユニット
2のスイッチS3,S4に供給される。これにより、図
5(l)および(m)に示すように、時刻t4におい
て、スイッチS1,S3がオフ、スイッチS2,S4が
オンとなるので、一方向性ユニット1,2に給電が行わ
れ、時刻t4から電源Vddの電圧と出力端子AG1,A
G2の電圧の比較が開始される。
【0051】一方、図5(a)に示すように、出力端子
AG1の電圧が時刻t7において基準電圧Vrefを越え、
基準電圧Vref1を越えないまま、時刻t8において基準
電圧Vref1を下回ったとすると、一方向性ユニット3,
4には給電が行われるが、一方向性ユニット1,2には
給電が行われない。したがって、出力端子AG1,AG
2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2に満たない場合には、
コンパレータCOM1,COM2に給電されないから、起電圧が
小さく充電を行うことができない期間において、電流が
消費されることがない。この結果、消費電流を低減して
充電効率を高めることができる。
【0052】2−2:給電停止動作 次に、交流発電機AGが発電状態にあり一方向性ユニッ
ト1〜4に給電されている状態から、給電が停止される
までの動作を説明する。
【0053】交流発電機AGの起電力が次第に減少し、
図5(a)に示すように時刻t5において、出力端子A
G1の電圧が基準電圧Vref1を下回ると、コンパレータC
OM4は、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を下回っ
たことを検出する。この結果、信号φNは時刻t5にお
いてハイレベルとなる。すると、図5(n)に示すよう
に信号φRがハイレベルになるので、タイマカウンタ5
によって時間計測が開始される。この例にあっては、時
刻t5以降、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を
越えることはないので、図5(o)に示すように時刻t
5からタイマ設定時間TMが経過した時刻t6におい
て、タイマカウンタ5の出力信号φR1はローレベルとな
る。
【0054】ここで、ラッチ手段6は信号φR1によって
リセットされるので、時刻t6において信号φSはロー
レベルからハイレベルに変化する。この信号φSによっ
てスイッチS1〜S4が制御され、時刻t6において、
スイッチS1,S3がオン、スイッチS2,S4がオフ
なる。これにより、一方向性ユニット1,2への給電が
停止される。また、信号φSが発電検出部10に供給さ
れると、信号φSは反転回路12およびノア回路13を
介して、信号φSLとして一方向性ユニット3,4に供給
される。したがって、時刻t6において信号φSがハイ
レベルになると、信号φSLもハイレベルとなり、一方向
性ユニット3,4への給電が停止される。
【0055】したがって、給電停止は、出力端子AG
1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2の電圧を継続
して所定時間下回ることを条件に行われる。これによ
り、発電検出部10に用いるコンパレータCOM5,COM6に
消費電流が小さいく応答速度が遅いものを使用しても、
確実に非発電状態を検出して、給電を停止するように制
御することができる。
【0056】2−3:全体動作 次に、本実施形態のチョッパ式充電回路における給電の
全体動作を説明する。図6はコンパレータCOM1〜COM4の
状態遷移図である。まず、交流発電機AGの非発電状態
が継続している場合には、コンパレータCOM1〜COM4の給
電が停止された状態Aになっている。状態Aにおいて、
出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefよりも下回り、か
つ、出力端子AG2の電圧が基準電圧Vrefよりも下回っ
ている場合には、状態Aが維持される(経路K1)。
【0057】次に、状態Aにおいて、出力端子AG1の
電圧が基準電圧Vref以上になるか、または、出力端子A
G2の電圧が基準電圧Vref以上になると、状態Aから状
態Bに遷移する(経路K2)。この場合には、コンパレ
ータCOM1,COM2への給電は停止されたままであるが、コ
ンパレータCOM3,COM4への給電が開始される。したがっ
て、状態Bにあっては、出力端子AG1,AG2の電圧
と基準電圧Vref1,Vref2の電圧との比較が併せて行われ
る。
【0058】次に、状態Bにおいて、出力端子AG1の
電圧が基準電圧Vrefよりも下回り、かつ、出力端子AG
2の電圧が基準電圧Vrefよりも下回っている場合には、
状態Bから状態Aに遷移する(経路K3)。したがっ
て、交流発電機AGの起電圧が小さく充電に至らない場
合には、コンパレータCOM3,COM4の給電が停止されるの
で、消費電流を削減することができる。
【0059】次に、状態Bにおいて、出力端子AG1の
電圧が基準電圧Vref1以上になるか、あるいは、出力端
子AG2の電圧が基準電圧Vref2以上になると、状態B
から状態Cに遷移する(経路4)。この場合には、コン
パレータCOM1〜COM4に給電が行われ、電源Vddに充電電
流を供給する準備が整う。ここで、出力端子AG1,A
G2の電圧が電源Vddの電圧を越えると充電が行われ
る。
【0060】次に、状態Cにおいて、出力端子AG1の
電圧が基準電圧Vref1を下回り、かつ、出力端子AG2
の電圧が基準電圧Vref2を下回る時間が、タイマ設定時
間TM以上継続すると、状態Cから状態Aに遷移して
(経路K5)、コンパレータCOM1〜COM4への給電が停止
される。これにより、発電検出部10に用いるコンパレ
ータCOM5,COM6に消費電流が小さいく応答速度が遅いも
のを使用しても、確実に非発電状態を検出して、給電を
停止するように制御することができる。
【0061】3.まとめ 上述したように本実施形態によれば、基準電圧Vrefを用
いて交流発電機AGの発電状態を検出し、発電状態が検
出された場合にのみコンパレータCOM3,COM4に給電する
ようにしたので、コンパレータCOM3,COM4で消費される
電流を削減することができる。また、コンパレータCOM
3,COM4によって交流発電機AGの出力端子AG1,A
G2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えたことが検出
された場合にのみコンパレータCOM1,COM2に給電するよ
うにしたので、コンパレータCOM1,COM2で消費される電
流を削減することができる。しかも、各コンパレータの
消費電流を「COM1,COM2>COM3,COM4>COM5,COM6」の
順に設定したので、消費電流の少ない順に給電がなされ
るから、消費電流を一層低減することができる。
【0062】また、給電を停止する場合においては、出
力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を
下回ることを条件としたので、基準電圧Vrefを条件とす
る場合に比較して速く給電を停止することができる。一
方、コンパレータの消費電流を削減すると、応答速度が
遅くなるため、一旦、非発電状態になった後、すぐに発
電状態に移行すると充電できない事態も起こり得るが、
この例にあってはタイマカウンタ5によって、出力端子
AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を連続し
て下回る時間を計測し、この時間が所定時間に達した場
合に非発電状態とみなして給電を停止するようにしたの
で、上述した問題が起こらない。したがって、消費電流
の少ないコンパレータを用いても確実に非発電状態を検
知して、給電を停止することができるので、消費電流を
大幅に削減することができる。また、一旦、コンパレー
タCOM1,COM2に給電が開始されると、少なくともタイマ
カウンタ5に設定されたタイマ設定時間TMが経過する
までは、継続してコンパレータCOM1〜COM4に給電が行わ
れるので、小さな起電圧に対しても良好な応答性をもっ
て充電することが可能となる。
【0063】このように本実施形態にあっては、制御系
統の消費電流を大幅に削減したので、充電効率の高いチ
ョッパ式充電回路100を提供することができる。ま
た、軽薄で小型であることが要求される腕時計では、そ
の内部に設ける交流発電機AGは小型のものにせざるを
得ない。このため、交流発電機AGで発生する起電圧は
小さく、整流効率はよくない。したがって、上述したチ
ョッパ式充電回路100のように充電効率の良いものを
腕時計に適用することは極めて有用である。特に、上述
したチョッパ式充電回路100では、使用者が腕時計を
腕に装着していない期間にあっては、最も消費電流の少
ないコンパレータCOM5,COM6にのみ給電して発電の状態
を監視するようにしたので、その間に消費される電流は
ごく少ない。このため、使用者が腕時計を長期間使用し
なかった場合であっても、時計が止まってしまい使いた
い時に時間がわからないといった事態を大幅に少なくす
ることができる。
【0064】4.変形例 本発明は、上述した実施形態に限定されるものではな
く、例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。 (1)上述した実施形態においては、チョッパ式充電回
路100を用いた電子機器の一例として腕時計を取り上
げ説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、携帯型の血圧計、携帯電話機、ページャ、
万歩計等に適用することができる。要は電力を消費する
電子機器であればどのようなものに適用してもよい。こ
のような電子機器においては、電池がなくてもそこに内
蔵される電子回路や機構系を継続して動作させることが
できるので、何時でも電子機器を使用することができ、
また、煩わしい電池の交換を不要にできる。さらには、
電池の廃棄に伴う問題が生ずることもない。
【0065】なお、電池と上述したチョッパ式充電回路
100と兼用してもよく、この場合は、電子機器を長時
間持ち歩かなっかった場合に、電池からの電力により即
座に電子機器を動作させることができ、その後、使用者
が電子機器を持ち歩くことによって、発電された電力に
よって電子機器を動作させることができる。
【0066】(2)上述した実施形態においては、スイ
ッチ手段の一例として、PチャンネルFETP1,P2、N
チャンネルFETN1,N2を例示したが、PチャンネルF
ETP1,P2の替わりにPNP型のトランジスタ、Nチャ
ンネルFETN1,N2の替わりにNPN型のバイポーラト
ランジスタを使用してもよい。ただし、これらのバイポ
ーラトランジスタにあっては、エミッタ・コレクタ間の
飽和電圧が0.3V程度あるのが通常であるから、交流
発電機AGの起電圧が小さい場合には、上述した実施形
態のようにFETを使用することが望ましい。
【0067】(3)上述した実施形態において、コンパ
レータCOM1〜COM4、各論理回路をFETを使用して構成
し、チョッパ式充電回路100全体を1チップのICに
内蔵するようにしてもよい。
【0068】(4)上述した実施形態においては、グラ
ンドGND側のNチャンネルFETN1,N2をクロック信号C
LK1に同期してスイッチングを行うことによりチョッパ
動作させたが、コンパレータCOM1〜COM4や論理回路等を
上下反転するように構成して、電源Vdd側のPチャンネ
ルFETP1,P2をスイッチングするように構成してもよ
い。この場合には、電源VddとグランドGNDの関係が逆転
するので、図2示す抵抗R1,R2は電源Vddに接続され、
基準電圧Vrefは電源Vddに対して与えられる。また、基
準電圧Vref1,Vref2は電源Vddに対して与えられる。す
なわち、スイッチングを行うFETが接続されるライン
に対して各基準電圧が与えられることになる。また、グ
ランドGNDの代わりに一定電位のラインを用いてもよ
い。要は、二つのライン間でチョッパ動作をさせるに際
し、交流発電機AGの出力端子AG1,AG2の電圧を
二つの閾値と比較し、その比較結果に応じてコンパレー
タに給電し、消費電流を削減するのであればどのような
ものであってもよい。
【0069】(5)上述した実施形態においては、全波
整流を行うチョッパ回路を一例として説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、半波整流に用いら
れるチョッパ回路や、二つの一方向性ユニットとコンデ
ンサを組み合わせて倍電圧整流を行う際に用いられるチ
ョッパ回路に適用できることは勿論である。例えば、半
波整流に本発明を適用する場合にあっては、上述した一
方向性ユニット1,2のいずれか一方を削除すればよ
い。要は、発電状態を検出する手段と、充電条件を検出
する手段を設け、交流発電機の発電状態が検出される
と、充電条件を検出する手段に給電を開始し、当該手段
によって充電条件を満たしていることが検出されると、
全ての構成部分に給電を開始するチョッパ回路であれば
どのようなものであってもよい。
【0070】(6)上述した実施形態においては、発電
検出部10は、交流発電機AGの各出力端子AG1,A
G2の電圧を常時監視していたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、所定周期毎に各出力端子AG1,
AG2の電圧を監視するようにしてもよい。さらに、タ
イマ設定時間TMを適宜設定して各出力端子AG1,A
G2のうちいずれか一方の電圧に基づいて、発電状態を
監視するようにしてもよい。例えば、タイマ設定時間T
Mを30msに設定し、一方の出力端子の電圧に基づい
て発電状態を監視した場合と両方の出力端子に基づいて
発電状態を監視した場合とで発電電力を比較すると、両
者はほぼ一致する。したがって、タイマ設定時間TMを
適宜設定することによって、一方の出力端子の電圧に基
づいて発電状態を検出することが可能となる。この場合
には、コンパレータCOM5,COM6のうちいずれか一方を削
減できるので、スタンバイ時の消費電流をさらに低減す
ることができる。具体的には、スタンバイ時の消費電流
を略5.5nAにすることができるので、通常動作時の
約1/100に削減できる。また、従来のショットキー
ダイオードを使用した整流回路にあっては、一素子当た
り約20nAのリーク電流があるので、これと比較して
も消費電流を低減することができる。
【0071】(7)上述した実施形態に係わるチョッパ
回路は、ゼンマイ式発電機を備えた電子制御機械時計に
応用してもよい。図8は、電子制御機械時計の機械構造
を示す斜視図である。この腕時計において、ゼンマイ1
10はリューズ(図示せず)に連結されており、リュー
ズを巻くことによって、ゼンマイ110に機械エネルギ
が蓄積されるようになっている。ゼンマイ110と発電
機130のロータ131の間には、増速輪列120が設
けられている。増速輪列120は、分針124が固定さ
れている二番車121、三番車122、および秒針12
5が固定されている四番車123等から構成されてい
る。そして、この増速輪列120によってゼンマイ11
0の運動が発電機130のロータ131に伝達され、発
電が行われるようになっている。ここで、発電機130
は電磁ブレーキとしても作用し、増速輪列120に固定
された指針を定速で回転させている。この意味におい
て、発電機130は調速機としても機能する。
【0072】次に、図9は、電子制御機械時計の電気的
構成を示すブロック図である。図において、チョッパ回
路200は、発電機130と整流回路140とによって
構成されている。発電機130の起電圧は、整流回路1
40によって整流され、コンデンサ150に充電され
る。コンデンサ150は、チョッパ回路200、調速回
路170、および発振回路160に電力を給電してい
る。発振回路160は水晶振動子161を用いてクロッ
ク信号CLKを生成している。この調速回路170におい
て、検出回路102が発電機130の発電周波数を検出
すると、制御回路103は、この検出結果に基づいて、
ロータ131の回転周期がクロック信号CLKの周期と合
うように電磁ブレーキを調整してロータ131の回転速
度を一定にするように整流回路140を制御している。
この場合、整流回路140は、クロック信号CLKに基づ
いて生成された制御信号によって制御される。
【0073】ここで、発電機130の回転制御は、発電
機130のコイル両端を短絡可能なスイッチでオン・オ
フしてチョッパリングすることで行っている。このスイ
ッチは、例えば、上述した実施形態におけるNチャンネ
ルFETN1,N2が相当する。このチョッパリングによっ
て、スイッチをオンした時には、発電機130にショー
トブレーキが掛かり、かつ発電機130のコイルに電気
エネルギが蓄積される。一方、スイッチをオフすると、
発電機130が動作し、コイルに蓄積されていた電気エ
ネルギが開放され起電圧が生じる。この時の起電圧に
は、スイッチをオフしていた時の電気エネルギが加わる
ので、その値を高めることができる。このため、発電機
130をチョッパリングで制御すると、ブレーキ時の発
電電力の低下をスイッチオフ時の起電圧の高まり分で補
填でき、発電電力を一定以上に保ちながら、制動トルク
を増加でき、持続時間の長い電子制御式機械時計を構成
することができる。このような電子制御式機械時計にお
いて、上述した実施形態で詳述したチョッパ回路の給電
方法および給電停止方法を適用してもよい。この場合に
は、充電効率を更に向上させ、持続時間のより長い電子
制御式機械時計を提供することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明の発明特定事
項によれば、交流発電機の発電状態に応じて必要な構成
部分に給電することができるので、チョッパ回路の消費
電流を低減して、充電効率を向上することができる。ま
た、チョッパ式充電回路においては、交流発電機によっ
て発電される電圧を高電圧に変換し、これを蓄電するこ
とができる。また、チョッパ式充電回路を用いた電子機
器にあっては、例えば、電池がなくてもそこに内蔵され
る電子回路や機構系を継続して動作させることができ、
煩わしい電池の交換を不要にできる。また、チョッパ式
充電回路を用いた腕時計にあっては、クロック信号を時
計回路で生成するので、チョッパ式充電回路において、
クロック信号を生成するための回路構成を省略すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係わる腕時計に使用されるチョ
ッパ式充電回路の回路図である。
【図2】 同実施形態に係わる発電検出部の回路図であ
る。
【図3】 同実施形態に係わる基準電圧Vref1および基
準電圧Vrefと出力端子AG1の電圧の関係を示したもの
である。
【図4】 同実施形態に係わる交流発電機とその周辺機
構の構成を示す斜視図である。
【図5】 同実施形態のチョッパ式充電回路のタイミン
グチャートである。
【図6】 同実施形態に係わるコンパレータCOM1〜COM4
の状態遷移図である。
【図7】 従来の充電回路の回路図である。
【図8】 変形例に係わる電子制御機械時計の機械構造
を示す斜視図である。
【図9】 変形例に係わる電子制御機械時計の電気的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4…一方向性ユニット 5…昇圧部(昇圧回路) 10…発電検出部(発電検出手段) COM1〜COM4…コンパレータ(第1〜第4の比較手段) P1,P2…PチャンネルFET(第1,第2のスイッチ手
段) N1,N2…NチャンネルFET(第3,第4のスイッチ手
段) AG…交流発電機 AG1,AG2…出力端子(一方,他方の出力端子)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02P 9/00 H02P 9/00 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 G04C 10/00 G04G 1/00 H02M 7/219 H02P 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のスイッチ手段と、 その出力端子間の電圧を比較することにより前記第1の
    スイッチ手段のオン・オフを制御する第1の比較手段
    と、 第2のスイッチ手段と、 交流発電機の出力端子の電圧基準電圧を比較するこ
    とにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検
    出結果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン・オフ
    を制御する第2の比較手段であって、前記第1の比較手
    段よりも消費電流の低い第2の比較手段とを備え、前記
    交流発電機の起電圧を前記第2のスイッチ手段のオンオ
    フによりチョッパ電圧に変換するチョッパ回路の給電方
    法において、 前記交流発電機の出力端子の電圧と前記基準電圧よりも
    小さい閾値電圧とを比較することにより、前記交流発電
    機の発電状態を検出し、 前記発電状態が検出されると、前記第2の比較手段に給
    電を開始し、前記充電条件を満たしていることが検出さ
    れると、前記第1の比較手段に給電を開始することを特
    徴とするチョッパ回路の給電方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の比較手段への給電が開始され
    ると、前記第1および第2の比較手段への給電を所定時
    間継続することを特徴とする請求項1に記載のチョッパ
    回路の給電方法。
  3. 【請求項3】 第1のスイッチ手段と、 その出力端子間の電圧を比較することにより前記第1の
    スイッチ手段のオン・オフを制御する第1の比較手段
    と、 第2のスイッチ手段と、 交流発電機の出力端子の電圧基準電圧を比較するこ
    とにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検
    出結果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン・オフ
    を制御する第2の比較手段であって、前記第1の比較手
    段よりも消費電流の低い第2の比較手段とを備え、前記
    交流発電機の起電圧を前記第2のスイッチ手段のオンオ
    フによりチョッパ電圧に変換するチョッパ回路におい
    て、 前記交流発電機の出力端子の電圧と前記基準電圧よりも
    小さい閾値電圧とを比較することにより、前記交流発電
    機の発電状態を検出する発電検出手段と、 前記発電検出手段によって発電状態が検出されると、前
    記第2の比較手段に給電を開始し、前記第2の制御手段
    によって充電条件を満たしていることが検出されると、
    前記第1の比較手段に給電を開始する給電制御手段とを
    備えたことを特徴とするチョッパ回路。
  4. 【請求項4】 前記給電制御手段は、前記第2の比較手
    への給電を開始すると、前記第1および第2の比較手
    への給電を所定時間継続することを特徴とする請求項
    3に記載のチョッパ回路。
  5. 【請求項5】 第1のラインと交流発電機の両出力端子
    との間に各々設けられた第1および第2のスイッチ手段
    と、 第2のラインと前記交流発電機の両出力端子との間に各
    々設けられた第3および第4のスイッチ手段と、 前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の両出力端子
    電圧とを各々比較して前記第1および第2のスイッチ手
    段のオン・オフを制御する第1および第2の比較手段
    と、 前記交流発電機の両出力端子と前記第2のラインとの間
    の電位差を第1の基準電位差と比較して前記第3および
    第4のスイッチ手段のオン・オフを制御する第3および
    第4の比較手段であって、それぞれ前記第1および第2
    の比較手段よりも消費電流の低い第3および第4の比較
    手段とを備え、前記交流発電機の起電圧を前記第3また
    は第4のスイッチ手段のオンオフによりチョッパ電圧に
    変換するチョッパ回路の給電方法において、 前記交流発電機の各出力端子と前記第2のラインとの間
    の電位差を前記第1の基準電位差より小さい第2の基準
    電位差と比較することにより、前記交流発電機が発電状
    態にあるか否かを判定し、 前記交流発電機が発電状態にあると判定されると、前記
    第3および第4の比較手段に給電を開始し、 この後、前記第3および第4の比較手段によって、前記
    交流発電機の出力端子のうち一方の端子電圧が前記基準
    電圧を越えたことが検出されると、前記第1および前記
    第2の比較手段に給電を開始することを特徴とするチョ
    ッパ回路の給電方法。
  6. 【請求項6】 交流発電機によって発電される起電力
    を、クロック信号に同期したチョッパ電圧に変換して第
    1のラインと第2のラインとの間に発生させるチョッパ
    回路において、 前記交流発電機の一方または他方の出力端子と前記第2
    のラインとの間の電位差が第1の基準電位差を越えるか
    否かを検出することにより前記交流発電機の発電状態を
    検出する発電検出手段と、 前記第1のラインの電圧と前記一方の出力端子の電圧と
    を比較する第1の比較手段と、 前記の一方の出力端子と前記第1のラインとの間に設け
    られ、前記第1の比較手段の比較結果に基づいてオン・
    オフが制御される第1のスイッチ手段と、 前記第1のラインの電圧と前記他方の出力端子の電圧と
    を比較する第2の比較手段と、 前記他方の出力端子と前記第1のラインとの間に設けら
    れ、前記第2の比較手段の比較結果に基づいてオン・オ
    フが制御される第2のスイッチ手段と、 前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間の電位差
    と、前記第1の基準電位差よりも大きい第2の基準電位
    差と比較する第3の比較手段であって、前記第1およ
    び第2の比較手段よりも消費電流の低い第3の比較手段
    と、 前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間の電位差
    と、前記第1の基準電位差よりも大きい第3の基準電位
    差と比較する第4の比較手段であって、前記第1およ
    び第2の比較手段よりも消費電流の低い第4の比較手段
    と、 前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間に設けら
    れ、前記第3の比較手段によって前記他方の出力端子の
    電位差が前記第2の基準電位差を越えることが検出され
    た場合にはオンにされ、前記第4の比較手段によって前
    記一方の出力端子の電位差が前記第3の基準電位差を越
    えることが検出された場合には前記クロック信号に基づ
    いてオン・オフが制御される第3のスイッチ手段と、 前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間に設けら
    れ、前記第4の比較手段によって前記一方の出力端子の
    電位差が前記第3の基準電位差を越えることが検出され
    た場合にはオンにされ、前記第3の比較手段によって前
    記他方の出力端子の電位差が前記第2の基準電位差を越
    えることが検出された場合には前記クロック信号に基づ
    いてオン・オフが制御される第4のスイッチ手段とを備
    え、 前記発電検出手段には常時給電し、前記発電検出手段よ
    って発電状態が検出されると、前記第3の比較手段およ
    び前記第4の比較手段への給電を開始し、前記第3また
    は前記第4の比較手段によって前記出力端子の電位差が
    前記第2または第3の基準電圧を越えることが検出され
    ると、前記第1の比較手段および前記第2の比較手段に
    給電を開始することを特徴とするチョッパ回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のラインは電源ラインであり、
    前記第2のラインはグランドであることを特徴とする請
    求項6に記載のチョッパ回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のラインはグランドであり、前
    記第2のラインは電源ラインであることを特徴とする請
    求項6に記載のチョッパ回路。
  9. 【請求項9】 記発電検出手段の消費電流を前記第3
    および第4の比較手段の消費電流よりも低く設定したこ
    とを特徴とする請求項6に記載のチョッパ回路。
  10. 【請求項10】 請求項6記載のチョッパ回路と、前記
    チョッパ回路の前記電源ラインと前記グランドとに接続
    され、前記チョッパ電圧を昇圧するとともに昇圧した電
    圧を蓄電する昇圧回路とを備えたチョッパ式充電回路。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のチョッパ式充電回路
    を内蔵するとともに、前記チョッパ式充電回路から給電
    される電力によって、動作することを特徴とする電子機
    器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のチョッパ式充電回路
    と、前記チョッパ式充電回路から給電され、時刻を計測
    する時計回路とを備え、前記時計回路から前記クロック
    信号を前記チョッパ式充電回路に供給することを特徴と
    する腕時計。
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