JP3245283B2 - 運転状態表示装置を備えたクレーン制御装置 - Google Patents
運転状態表示装置を備えたクレーン制御装置Info
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Description
ン、ジブクレーン、クライミングクレーン、ケーブルク
レーン、アンローダ、移動式クレーン等の各種クレーン
において、遠方より無線操作等にて運転を行うクレーン
の制御装置に関するものである。
クレーンの制御装置としては、1台のクレーンに対し1
組の送受信機を設けてクレーンの運転を行うものがあ
る。即ち、図14の如く荷取り場及び荷下し場における
オペレータに送信機としての無線操作装置を携帯させ、
クレーン側にシーケンサと接続した無線受信機を設置し
て、無線操作装置からクレーンシーケンサへの一方向の
通信により、クレーンを無線操作するものである。
クレーンを無線操作する場合、オペレータは吊荷の近く
で操作し、荷を下ろすときには荷下し場の付近で操作す
るのがより確実性があり安全性も高い。しかし、ジブク
レーンのように作業半径の大きなクレーンの場合、無線
操作装置を携帯したオペレータの移動範囲が限られるた
め、作業の確実性及び安全性の確保が困難となることが
ある。同様に、ビル建設現場におけるクライミングクレ
ーンのように、地上で玉掛け、建屋上で荷下しする場合
も、上記と同じ理由から、揚重物がオペレータの視角外
となったり電波障害物により通信が不安定となったりす
ることがある。
ンに対し2組の送受信機を設けて制御することにより、
その作業の確実性、安全性を確保し、作業性を良好にす
ることを別途に提案している。即ち、建屋上部に、クレ
ーンコントローラ,自動運転装置及び無線送受信機を含
む建屋局を設けると共に、地上側に、地上コントロー
ラ,クレーン管理装置及び無線送受信機を含む地上局を
設け、この建屋局と地上局とをネットワークで結んで、
クレーン管理装置で管理されるクレーン構造,建屋形状
等のパラメータデータと揚重指示データを、建屋局及び
地上局間で常に同一かつ最新のものに維持する一方、建
屋上部には建屋局の無線送受信機と通信してクレーンを
無線操作可能な建屋側無線操作装置を、また、地上側に
は地上局の無線送受信機と通信してクレーンを無線操作
可能な地上側無線操作装置を設けた構成のものである。
御する場合には、例えば一方の組の送受信機で荷取り場
でのクレーン操作をなし、それから離れた荷受け場まで
自動運転で運んで、他方の組の送受信機で荷受け場での
クレーン操作をすることになり、荷取り場と荷受け場の
いずれかのクレーン操作を伴なう作業の終了を転機とし
て、次のクレーン動作が行われることになる。このた
め、荷取り場に居る作業現場関係者や荷受け場に居る作
業現場関係者は、自動運転時のクレーンの運行状態の確
認が取り難くなる。特に、揚重予定に従って揚重物の行
先番地等の揚重指示を、揚重実績を踏まえて、自動的に
順次に通知して行く自動制御の下では、揚重予定作業の
進捗度(揚重予定実行管理状態)についての確認が取り
難くなる。また荷取り場に居る作業現場関係者と荷受け
場に居る作業現場関係者との間の意志の疎通も欠き易
い。
信機で無線操作されているのか又は自動運転による如何
なる進捗状況にあるのか等が、作業現場関係者に明確に
認識できないままに作業が継続されて行くという危険が
ある。
で、その目的とするところは、自動運転時のクレーンの
運行状態や揚重予定実行管理状態等を作業現場関係者に
周知させて、クレーン作業の安全性の確保と作業性の向
上とを図り得る大画面運転状態表示装置を備えたクレー
ン制御装置を提供することにある。
め、本発明によるクレーン制御装置は、建屋の上部にク
レーンを設置し地上側と建屋の上部との間で荷の受け渡
しを行なうクレーンの制御装置において、建屋の上部に
クレーンの制御部として建屋局を設置すると共に建屋局
に対するリモートコントローラとして建屋リモコンを設
け、また地上側にクレーンの制御部として地上局を設置
すると共に地上局に対するリモートコントローラとして
地上リモコンを設け、上記建屋局側及び地上局側にそれ
ぞれクレーンの運行状態を表示する大画面表示装置を屋
外に設置し、この表示塔を、上記両大画面表示装置が共
に同じ内容を表示するように構成し、上記地上リモコ
ン、地上局、建屋リモコン及び建屋局等の制御部によ
り、地上リモコン運転、自動揚重運転、建屋リモコン運
転、自動戻り運転等の運転モードでクレーンが運行され
たとき、少なくともこれらの運転モードの種別がクレー
ンの運行状況を示すために上記屋外の両大画面表示装置
に表示されるようにした構成のものである(請求項
1)。
重予定実行管理状態をも表示する構成とすることもでき
るし(請求項2)、上記大画面表示装置が、更に安全装
置作動状態をも表示する構成とすることもできる(請求
項3)。
ぞれに表示塔を設置し、この表示塔を、上記クレーンの
運行状態を表示する大画面表示装置と同期して、上記自
動運転の準備完了時に点灯し、運転中に点滅させて、作
業者に視認できるようにすることができる(請求項
4)。
の運行状態を表示する大画面表示装置を屋外に設置し、
建屋局と地上局側において、共に同じ内容を表示させる
ようにしているため、クレーンが現在どの組の送受信機
で無線操作されているのか又は自動運転による如何なる
進捗状況にあるのか等が、建屋局と地上局側の双方の作
業現場関係者に明確に認識される。
記運行状態の他に揚重予定実行管理状態をも表示するた
め、仕事のスケジュールや運行状況が作業現場関係者に
明かとなって、その安全性と作業性が向上する。
示されるため、その安全管理を容易に行うことができ
る。
側のそれぞれに表示塔を設置し、この表示塔を、クレー
ンの運行状態を表示する大画面表示装置と同期して、上
記自動運転の準備完了時に点灯し、運転中に点滅させ
て、作業者に視認できるようにしているので、上記大画
面表示装置と併せてその内容の伝達を建屋局と地上局側
の双方の作業現場関係者に周知徹底させることができ
る。
て詳述する。
すように、建築中のビル(建屋)1の上部に設置された
高層建築用ジブクレーンいわゆるクライミングクレーン
2を対象としたものであり、建築中のビル1の上部(こ
こではクレーン2上)に設置された建屋局(クレーン上
システム)Aと、これに対するリモートコントローラで
ある携帯可能な建屋側無線操作装置(建屋リモコン)a
とから成る1組と、そして地上側に設置された地上局
(地上システム)Bと、これに対するリモートコントロ
ーラである携帯型の建屋側無線操作装置(地上リモコ
ン)bとから成る1組とで構成されている。
く、n台のクレーンが使用される。本実施例でも、n台
のクレーンを使用することを前提としている(図8参
照)。かかる場合、上記建屋側無線操作装置aを備えた
建屋局Aと、上記地上側無線操作装置bを備えた地上局
Bとを以て、クレーン1台に対する1セットの制御装置
が構成され、合計n台のクレーンに対してnセットのク
レーン制御装置が用意される。
れ制御、運転バス制御),(b)揚重予定データ取り込み
(全体管理装置より),(c)揚重予定データの各無線局へ
の送信指令,(d)揚重クレーン位置データの取り込み,(e)
各無線局の操作権判断,(f) 自動/手動切り替え,(g)
衝突防止出力,(h) 揚重実績データ送信(全体管理シス
テムへ)である。
HM)17,起伏装置(モータDM)18及び旋回装置
(モータSM)19を制御する通常のクレーン制御盤1
0の他に、これにI/Oポートライン16を介して接続
されたシーケンサ(PLC(プログラマブル・ロジカル
・コントローラ))としてのクレーンコントローラ20
と、玉掛け及び地切り後の吊り荷を建屋上又は地上の揚
重目的地まで自動運転で運ぶ自動運転装置をCRT31
及びキーボード32と共に構築する自動運転CPU30
と、主として自動運転途中での障害物との衝突を避ける
衝突防止装置43をCRT41及びキーボード42と共
に構築する衝突防止CPU40と、そして、建屋側無線
操作装置aとの無線通信を行うためのクレーン上無線送
受信機50とを有して構成されている。
転CPU30及び衝突防止CPU40は、ネットワーク
ケーブル33により、一般通信手段(RS232C,R
S422,RS485その他)にてローカルエリアネッ
トワークに加入している。また、クレーン上無線送受信
機50は、I/Oポートライン25により、クレーンコ
ントローラ20及び自動運転CPU30に接続されてい
る。
レーン運転の実行を司る部分であり、図2に示すよう
に、リモコン制御情報を取り扱う通信制御部と、自動運
転出力及びリモコン操作出力を取り扱うクレーン制御部
とを有する。21は自動運転システムの運行状態、揚重
予定実行管理状態、安全装置作動状態等を表示させる大
画面表示装置であり、カラー液晶表示パネルからなる。
22は回転標識灯又は点滅灯等の表示塔であり、上記大
画面表示装置21と同期して、例えば自動運転中は点滅
され、自動運転完了時には点灯するように動作する。こ
の大画面表示装置21及び表示塔22は、作業現場関係
者に自動運転システムの運行状態、揚重予定実行管理状
態、安全装置作動状態等を知らせるためのものであり、
詳しくは後述する。尚、23は非常停止スイッチ、24
は自動/手動切替スイッチである。
ンサー11及び旋回角度センサー12からの信号H,S
と、起伏角度センサー13及び荷重ロードセル14から
モーメントリミッタを通して得られる起伏・荷重信号1
5とを受け、これら巻上位置,旋回角度,起伏角度及び
荷重を監視しつつ、クレーン制御盤10を介して、クレ
ーンの巻上装置17,起伏装置18及び旋回装置19を
制御する。
より、吊り荷の玉掛け終了後目的位置付近(上方)まで
の安全ルートを自動検索し、自動運転を行なう装置であ
り、詳しくは後述するが、図12に示すように、揚重指
示データの取り込み、操作権管理、運転パス設定、振れ
止め演算、運転モード管理、無線装置制御といった機能
部を有する。
が、図3の如く、地上側無線操作装置bにより吊り荷
(揚重物)6を玉掛け及び地切りした後、その荷取り位
置より、吊り荷を建屋上の揚重目的まで運ぶ工程につい
て行う自動運転と、建屋側無線操作装置aにより吊り荷
6が荷下ろし及び玉外しされた後、フックをその荷受け
位置より地上の戻り位置に移す工程について行う自動運
転とをいう。但し、上記の荷取り位置と荷受け位置とが
逆転して、建屋側が荷取り位置となる場合もある。
手動モード、地上リモコンモード、自動運転揚重モー
ド、建屋リモコンモード、自動運転戻りモード、自動運
転システム予定終了をいう。
行に際し、図1に示すように荷振れセンサー35からの
信号を受け、主として、吊り荷の振れ止めを行う演算
(図12)の基礎データとして利用する。
ィスク装置63と共にクレーン管理装置64を構成しス
ケジュール等の管理を行うクレーン管理CPU60と、
PLCから成る地上コントローラ70と、そして、地上
側無線操作装置bとの無線通信を行うための地上無線送
受信機80とを有して構成されている。
設定,(b)揚重予定入力・編集・変更,(c)揚重実行管理,
(d)揚重実績データ保存,(e)揚重実績出力である。
上コントローラ70は、ネットワークケーブル33によ
り、上記したローカルエリアネットワークに加入してお
り、建屋局Aと地上局Bとを結ぶネットワークケーブル
33の途中には、専用のスリップリングから成るロータ
リーコネクタ34が設けられ、クレーンの旋回動作によ
るねじれの影響をケーブルが受けないようになってい
る。また、地上無線送受信機80は、I/Oポートライ
ン65により、クレーン管理CPU60に接続されてい
る。
に、クレーン管理CPU60に、カラー液晶表示パネル
からなる大画面表示装置71が設けられ、また地上コン
トローラ70に回転標識灯又は点滅灯等の表示塔72が
設けられ、これらは上記ネットワークを介し、大画面表
示装置21及び表示塔22と同期して動作し、同じ内容
を表示するようになっている。
無線操作,(b)揚重予定(目的番地)及び操作オペレータ
へのメッセージのLCD表示,(c)自動運転スタート(戻
り),(d)無線操作許可表示,(e)衝突防止停止信号表示,
(f)非常停止である。
は、(a) クレーンの無線操作,(b)揚重予定(目的番地)
及び操作オペレータへのメッセージのLCD表示,(c)自
動運転スタート(行き),(d)揚重予定の実行及び変更,
(e)割り込み揚重指示,(f) 無線操作許可表示,(g)衝突
防止停止信号表示,(h)非常停止であり、建屋側無線操作
装置aでは行えない揚重予定の実行及び変更,割り込み
揚重指示ができる点で異なっている。
1,小型CPU52,液晶表示装置(LCD)53、入
力装置54を有しており、同様に地上側無線操作装置b
も、無線送受信機81,小型CPU82,液晶表示装置
(LCD)83、入力装置84を有して構成されてい
る。両無線操作装置a,bは同一構成であるが、その通
信周波数が異なり、また無線操作装置aについては揚重
予定の実行及び変更,割込み機能が殺されている点で異
なる。
うに、建屋局又は地上局の無線送受信機50又は80と
双方向に通信してクレーンを無線操作するに必要な操作
機能部と、自動運転をスタートさせるためのメッセージ
機能部とを有している。そして、メッセージ機能部で
は、玉掛け,地切り時のクレーンのリモコン運転、揚重
割り込み作業入力、クレーンの非常停止、クレーン管理
CPUまたは自動運転CPUとのメッセージの送信/受
信、メッセージのLCD表示を行うことが可能となって
いる。
れは無線操作装置a,bとも同じであるので、代表的に
無線操作装置bについて説明する。まず、装置のパネル
中央下部には、テンキー842と、“自動(−)”“割
込揚重”“計画変更”“決定”“取消”“クリア”のフ
ァンクションキー843とを有するキーボード841が
配置され、これらのテンキー842及びファンクション
キー843にて、自動運転指示、行き先(揚重先アドレ
ス)指示等の揚重指示や、割込揚重指示等の指示を入力
できるようになっている。
(−)”キーは自動運転の開始をクレーン管理CPU6
0に通知するものであり、割込揚重データ(節・階)入
力時は、マイナスキーとして働く。“割込揚重”キー
は、割込み揚重を行うためのもので、これを押すと割込
入力画面に切り替わる。“計画変更”キーは、揚重計画
を変更する際に使用するもので、これを押すと計画変更
入力画面に切り替わる。“決定”キーは、データ入力の
決定を実行するもので、最終データの決定でクレーン管
理CPU60にデータを送信する。“取消”キーは、入
力中に強制的にモニタ画面に戻るためのものであり、こ
れを押すことにより途中の入力内容は破棄される。“ク
リア”キーは入力中のデータクリアに用いられる。
晶表示装置(LCD)83が配置され、該液晶表示装置
(LCD)53,83により、メッセージ及びデータが
表示されるようになっている。BLは液晶バックライト
のON/OFFスイッチ、LCDVRは液晶調整用ボリ
ュウムを示す。
起伏操作用のジョイスティック844が、右側には揚程
操作用のジョイスティック845が配置されている。こ
れらキーボード841,ジョイスティック844及び8
45は、上記の入力装置84を構成している。
処理中“BS”、正常受信“RX”、受信データエラー
“ER”を表わす表示器(発光ダイオード)と、そして
操作権有り“EN”を表わす操作権表示器(発光ダイオ
ード)831とが設けられている。尚、821は非常停
止ボタン、822はブザー、823はパッテリーチェッ
カーたる電圧計である。
(リモコン)は無線送受信機と協働して、リモコン操作
システムを構成している。そして、無線操作装置(リモ
コン)は、データ処理、操作インターフェース及び通信
制御の機能を有し、操作インターフェースについては、
ジョイステック、割り込み作業入力キー、非常停止ボタ
ン、LCD表示及び警報音等より構成されている。な
お、無線送受信機は、パソコン・インターフェースと通
信制御の機能を有する。
地切り時のクレーンのリモコン運転、揚重予定の実行及
び変更,揚重割り込み作業入力、クレーンの非常停止、
クレーン管理CPU又は自動運転CPUとのメッセージ
の送信/受信、メッセージのLCD表示である。
「系統1」と「系統2」との2系統で行われる。「系統
1」は、各クレーンに個別のネットワークを構築する部
分であり、図9に示すように、上述したクレーンコント
ローラ20を“ノード1”,クレーン管理CPU60を
“ノード2”,自動運転CPU30を“ノード3”,衝
突防止CPU40を“ノード4”,地上コントローラ7
0を“ノード5”,振れ計測CPUを“ノード6”と
し、これらをケーブル33で接続したリング型LANと
して構築されている。また「系統2」は、1現場に配設
した各クレーン間を結ぶネットワークを構築する部分で
あり、図8に示すように、各クレーンの地上コントロー
ラ70間をネットワークケーブル73により結んで構成
されている。
0,クレーン管理CPU60,自動運転CPU30,衝
突防止CPU40,地上コントローラ70,振れ計測C
PUは、それぞれダイレクトメモリを有しており、その
うちの予め定められたアドレスエリア(図中の網掛け部
分)を「自ノード送信エリア」とし、他のエリア(図中
の白抜き部分)を、対応する「他ノード受信エリア」と
して持っている。例えば、図9において、クレーンコン
トローラ20(ノード1)の自ノード送信エリアをアド
レス“000”〜“149”に定めているので、他のノ
ード2〜ノード6においては、これに対応するアドレス
“000”〜“149”のエリアが、ノード1用の他ノ
ード受信エリアとなる。残りのエリアについても同様で
ある。
し、全てのノードのリフレッシュパラメータも同一とし
ており、これによって系統1の全てのノードのダイレク
トメモリが、ローカルエリアネットワークのリフレッシ
ュによって同一内容に保たれるようになっている。
予定の設定及び管理、装置の管理を行なう部分であり、
図10に示すように、「パラメータ設定」、「揚重予定
管理」、「揚重実行管理」、「揚重実績管理」、「日報
・月報」、「システム設定」、「プログラム・エラーロ
グ表示」、「通信エラーログ表示」、「停電処理」の機
能を有する。
ラメータとして、キーボード62から「クレーン構造デ
ータ」、「建屋形状データ」、「固定障害物データ」、
「揚重物データ」等の各データがクレーン管理CPU6
0に入力される。これらパラメータは、上記ノード2
(クレーン管理CPU60)におけるダイレクトメモリ
の所定アドレスエリア(自ノード送信エリア)“15
0”〜“299”に記憶される。そして、このパラメー
タの内容は、ローカルエリアネットワークのリフレッシ
ュによって、クレーン管理CPU60から他ノードに一
斉に通信され、他の全てのノードにおけるダイレクトメ
モリの対応するアドレスエリア“150”〜“299”
が、同一内容に更新される。
がクレーン管理CPU60に入力されてディスク装置6
3に記憶され、作業指示票が作成される。「揚重予定」
は、リモコンで特に指定しない場合の揚重の運搬先アド
レス(X通り,Y通り)について1日1ファイルのデー
タファイルを作成し、入力するものである。1レコード
(揚重1件に相当する)の内容は、「揚重物コード」
「揚重物名」「揚重節・階の区別」「揚重節・階」「揚
重先X通り」「揚重先Y通り」「ブロック先頭マーク」
「柱フラグ」を、この順序で左から右へカンマで区切り
ながら記載したものを1件として、99件分を99行で
記載したものから成る。但し、ファイルの先頭には、ク
レーン番号,X通り,Y通りが、例えば「1,5.0,7.5 」
の形で表示される。ここに「節」とはビル等について一
度に行ってしまう構築単位(例えば3階分)をいい、
「階」とはフロアーをいう。
容を、上記ローカルエリアネットワークのリフレッシュ
によって、他ノードに一斉に知らせ、他の全てのノード
におけるダイレクトメモリの対応するアドレスエリア
“150”〜“299”を同一内容に更新させる。揚重
実行管理の一環として、このようにして、クレーン管理
装置で管理されるクレーン構造,建屋形状等のパラメー
タデータと揚重指示データが、建屋局A及び地上局B間
で常に同一かつ最新のものに維持される。更に、揚重実
行管理は、上記揚重指示送信の他に、クレーンコントロ
ーラ20からの揚重予定の実行及び変更、割り込み揚重
指示受信、割り込み揚重操作チェック、自動運転CPU
30への割り込み揚重指示送信、表示パネル71への表
示情報送信も行う。
U30からの揚重実績データ、つまり揚重予定が消化さ
れた実績データを受信し、揚重実績表示、揚重実績デー
タ出力、揚重実績印字を行う。
Uからの日報・月報のデータを集計し、日報・月報のプ
リントアウト出力を行う。
トローラ70は、系統2のネットワークにより、次々と
隣のクレーンに属する地上コントローラ70と接続され
る。そして、そのデータリンク部分に上記ダイレクトメ
モリを有し、そのクレーン毎に割り振られた対応するア
ドレスエリアに、各クレーンNo. 1〜No. 6の情報が格
納されるようになっている。このクレーン情報は、クレ
ーン自身の半径、旋回のパルス、旋回速度等である。
ネットワークによる系統1と系統2間でのデータ交換
(クレーン相互の現在位置座標データ、その他)、シグ
ナルタワー(表示塔72)の点灯制御、非常停止および
その他のスイッチ監視を行う。
とクレーンPLCで行われる。「自動運転」は、地切り
した吊り荷(揚重物)6を、その荷取り位置より荷受け
位置まで運ぶ工程と、荷下ろし後に荷受け位置から地上
の戻り位置に戻す工程について行う自動運転である。
に、揚重指示データの取り込み、操作権管理、運転パス
設定、振れ止め演算、運転モード管理、及び無線装置制
御を行う。即ち、自動運転CPU30の機能には、クレ
ーン管理CPUより次の揚重データをダイレクトメモリ
を介して取り込む「揚重指示データ取り込み」、運転モ
ードの管理に基づき操作権を各サブシステムへ与える
「操作権管理」、揚重指示データより軌道範囲を求め、
障害物との干渉を検索する「運転パス設定」、起伏・旋
回の加速/減速パターンをファージ演算により求める
「振れ止め演算」、リモコン、地上PLCよりの操作ス
イッチにより運転モードの管理を行なう「運転モード管
理」、そして建屋リモコンの入出力制御を行なう「無線
装置制御」がある。
モード、建屋リモコンモード、地上リモコンモード、自
動運転揚重モード、自動運転戻り、自動運転システム予
定終了をいう。
り自動運転の実行を行なう「クレーン運転実行」であ
る。
コン)b,クレーンコントローラ(クレーンPLC)2
0,および建屋側無線操作装置a(建屋リモコン)の三
者のうち、排他的に常に1者のみがクレーンを操作可能
として安全を確保するために、三者間で受け渡しされる
クレーン操作の許可権をいう。
自動運転CPUで行なわれている。系統1のネットワー
クにおいて、操作権を与えられていないノード(システ
ム)では、クレーンの操作を行なうことはできない。自
動運転時に、操作権を持つことのできるノード(システ
ム)は、地上リモコン,クレーンPLC,建屋リモコン
の三者のうちのいずれか1つであり、以下の通りであ
る。
において、自動運転(行き)のスタート釦が押されるま
で操作権を持つ。この自動運転スタート釦は、図7のフ
ァンクションキー843の“自動”ボタンに対応してい
る。また、操作権を持っている間は、図7のテンキー8
42及びファンクションキー843を使って、揚重予定
の変更及び割り込み運転データの入力も行なうことがで
きる。
合わせ,取り付け,玉外し時において、自動運転(戻
り)スタート押し釦が押されるまで操作権を持つ。
bまたは建屋側のリモコンaから自動スタート入力があ
った時点で操作権がクレーンコントローラ(PLC)2
0に移り、クレーンコントローラ20は、この時より自
動運転CPU30より、運転スタートの指示が出て目的
位置までの自動運転が終了するまで、操作権を持つ。
る。自動運転を行う場合には、図3のの如く、まず地
上リモコンaにより吊り荷(揚重物)6の玉掛け操作を
行い、もし今日の予定にない変更及び割り込み運転予定
があればその運転指示を行った後、地上リモコン自動運
転スタート釦を押す(図13のステップ(1) 〜(3) )。
この間、操作権は地上リモコンbにある。
ト釦を押すことにより、操作権はクレーンPLC20に
移る。自動運転CPU30によりクレーンPLC20の
自動運転が実行され、吊り荷(揚重物)6は、図3の
の如く、その荷取り位置より建屋上の揚重目的位置まで
運ばれる(ステップ(4) )。
屋リモコンaに移る。建屋リモコンaにより、図3の
の如く位置決め等の微調整を行って、吊り荷6の荷下ろ
し及び玉外しが行われる(ステップ(5) 〜(7) )。その
後、建屋リモコンaの自動運転スタート釦を押すことに
より(ステップ(8) )、操作権はクレーンPLC20に
移る。
され、クレーンフック5は、その建屋上部位置より地上
の戻り位置に戻される(ステップ(9) )。
ド,揚重先が、クレーン管理CPU60から読み出され
て、自動運転CPU30にダイレクトメモリのリフレッ
シュによって通知され、またこれから建屋側無線操作装
置a及び地上側無線操作装置bにも通知されている。
物の玉掛けを行い、無線操作装置bによる無線操作に
て、揚重物を吊上げる。
ンを所定の位置(荷降ろし場)まで運転する。自動運転
の場合は、上記揚重物を吊上げ完了後、ファンクション
キー“自動(−)”を押すことにより、操作権がクレー
ンコントローラ20に移り、自動運転で上記揚重先のア
ドレスで指定された荷下ろし場に運ばれる。
ると、操作権が建屋側無線操作装置aに移り、該装置に
よる無線操作にて、吊荷を降ろしあるいは、吊荷を取り
付ける。
あるいは自動運転で、クレーンを所定の位置(荷取り
場)まで運転する。自動運転の場合は、上記荷下ろし
後、ファンクションキー“自動(−)”を押すことによ
り、操作権がクレーンコントローラ20に移り、自動運
転で荷取り場に戻される。
動運転システムの運行状態、揚重予定実行管理状態、安
全装置作動状態等を知らせるため、既に述べたように、
建屋局Aには屋外に大画面表示装置21が設置され、ま
た、地上局Bには屋外に大画面表示装置71が設置さ
れ、それぞれクレーンコントローラ20、クレーン管理
CPU60に接続されて、両者は共に同じ内容を表示す
るようになっている。本実施例の場合、これらはカラー
液晶表示パネルからなるが、CRTや電光掲示板で構成
することもできる。
0と地上局Bの地上コントローラ70とに、屋外に設置
した回転標識灯又は点滅灯等の表示塔22,72が接続
されており、上記大画面表示装置21,71と同期し
て、例えば自動運転中は点滅され、自動運転完了時には
点灯するように動作する。
で、代表的に地上局Bの大画面表示装置71について説
明する。
置71は、屋外ケーシング74の正面中央に表示パネル
75を、その右側に“運転”釦76及び“休止”釦77
を、そして下方部分に“終了”釦78を有する。表示塔
72はこの屋外ケーシング74の頂部より高く突出して
おり、上から順に“赤”“黄”“緑”の表示部分を有す
る。
るように「起動」、「地上リモコン運転」、「自動運転
(行き)」、「次の揚重データ」の表示、「建屋リモコ
ン運転」、「自動運転(戻り)」、「手動運転」、「全
揚重完了」、「システム停止」、「非常停止」、「安全
装置作動」、「リンク非常停止」、「システム終了」等
である。
地上リモコン運転、自動揚重運転、建屋リモコン
運転、自動戻り運転等の表示モードに切り替わること
ができる。
起動待ちから、図4の自動運転釦76を押すことによ
り、クーンフックが荷取り場にある場合には、「地上リ
モコン運転」の表示モードに入り、大画面表示装置71
は、地上リモコンbでクレーンを運転できる状態にある
ことを表示する(ステップ)。
表示画面750を例示したものであり、「地上リモコン
運転」の文字による運転モード表示部751の他、その
下方の画面中央に設けられた揚重情報部752には、今
回揚重する揚重物、揚重先についての揚重情報として、
揚重番号、揚重種類、揚重物名、揚重節、揚重階、X通
り、Y通りが表示されるようになっている。
回の計画揚重の順序番号(1日単位で1〜99の通し番
号)であり、割込揚重の場合は空白が表示される。揚重
種類は、今回の揚重がどのような種類であるかを表示す
るものであり、計画通り揚重することを意味する「計画
物」、計画した揚重順序を変更して揚重することを意味
する「変更物」、計画外の揚重を行うことを意味する
「割込み」の別がある。揚重物名は、今回の揚重物の名
称を表示するものである。揚重節、揚重階は、今回の揚
重先(高さ)を表示するもので、節、階のどちらかが表
示される。X通り、Y通りは、今回の揚重先アドレス
(X、Y)を表示するものである。
揚重情報以外に、表示画面の下方には、運転中表示部7
53として、「地上リモコン」、「揚重中」、「建屋リ
モコン」、「揚重戻り」の各文字の表記があり、それぞ
れのモードにおいてクレーン運転中である場合には該当
する表記エリアが点滅するようになっている。従って、
図5のステップにおける「地上リモコン運転」モード
の場合、操作者が地上リモコンbを操作している期間中
は、「地上リモコン」の表記エリアが点滅して、そのこ
とを知らせる。
と、自動揚重運転モード(ステップ)に入り、表示画
面750における運転モード表示部751の表示が「自
動揚重運転」となる。運転中表示部753の点滅エリア
は「揚重中」の表記エリアに移り、自動運転中その点滅
が続行される。
ド(ステップ)に入り、表示画面750は「建屋リモ
コン運転」に変わる。即ち、運転モード表示部751の
表示が「建屋リモコン運転」となる。そして、建屋リモ
コンaを操作してクレーンを運転している期間は、運転
中表示部753の「建屋リモコン」の表記エリアが点滅
する。
と、自動の揚重戻り運転モード(ステップ)に入り、
表示画面750における運転モード表示部751の表示
が「揚重戻り運転」となる。運転中表示部753の点滅
エリアは「揚重戻り」の表記エリアに移り、自動運転中
その点滅が続行される。
したか否かが判断され、揚重予定未了時の間は上記が繰
返される。なお、リモコン操作機の電源電池交換や昼休
み等にシステムを休止させる場合は、休止押釦図4の7
7を押す事により休止状態となりシステム休止画面(ス
テップ)が表示される。揚重予定が全て終了した場合
には、予定終了画面(ステップ)が表示される。
きは「安全装置作動」画面が表示され、また非常停止が
発生したときは「非常停止画面」が表示される。リンク
非常停止の場合は、リンク非常停止画面に移行する。安
全装置作動の場合は、その安全装置の作動を解除するこ
とにより、それぞれステップ又はの画面表示モード
へ戻る。また、非常停止の場合は、その非常停止の復旧
操作又は安全装置の解除操作等を行うことにより、ステ
ップ又はの画面表示モードへ戻る。
る。 i) CRT、液晶あるいは電光掲示板等の表示装置と表
示塔とが屋外設置され、その表示内容として、起動、地
上リモコン運転、自動運転(行き)、次の揚重データの
表示、建屋リモコン運転、自動運転(戻り)、手動運
転、全揚重完了、システム停止、非常停止、安全装置作
動、リンク非常停止、システム終了等が表示される。
るような大画面表示及び表示灯による運行表示等がなか
ったため、現在どのような仕事をしているのか、次はど
のような仕事をするのか、運行状態がわからなかった。
しかし、上記実施例では、仕事のスケジュールやクレー
ンの運行状況(運転状態、他)をクレーン運転者、作業
者、作業管理者等に同時に情報を伝達すべく、何処から
でも誰にでも見える位置に、大画面表示装置及び表示灯
等を設けたので、情報の伝達を周知徹底させ、安全性、
確実性、作業性の向上を計ることができる。
るため、安全性、確実性、作業性の向上が図れ、作業工
程を確立させることが可能である。
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、一般作業用天井クレーン、ジブクレーン、
クライミングクレーン、ケーブルクレーン、アンロー
ダ、移動式クレーン等において、遠方より無線操作にて
手動運転及び自動運転等を行う場合に適用することがで
きる。
うな優れた効果が得られる。 1)請求項1によれば、クレーン制御装置の自動運転時
の運行状態を表示する大画面表示装置を屋外に設置し、
建屋局と地上局側において、共に同じ内容を表示させる
ようにしているため、クレーンが現在どの組の送受信機
で無線操作されているのか又は自動運転による如何なる
進捗状況にあるのか等が、建屋局と地上局側の双方の作
業現場関係者に明確に認識される。
置により上記運行状態の他に揚重予定実行管理状態をも
表示されるため、仕事のスケジュールや運行状況が作業
現場関係者に明かとなって、その安全性と作業性の向上
を図ることができる。
状態も表示されるため、その安全管理を徹底させること
ができる。
局側のそれぞれに表示塔を設置し、この表示塔を、クレ
ーンの運行状態を表示する大画面表示装置と同期して、
上記自動運転の準備完了時に点灯し、運転中に点滅させ
て、作業者に視認できるようにしているので、上記大画
面表示装置と併せてその内容の伝達を建屋局と地上局側
の双方の作業現場関係者に周知徹底させることができ
る。
ック図である。
レーンとの関係を示した図である。
た図である。
た流れ図である。
す図である。
ドとその記憶エリアを示した図である。
図である。
ある。
ある。
示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 建屋の上部にクレーンを設置し地上側と
建屋の上部との間で荷の受け渡しを行なうクレーンの制
御装置において、 建屋の上部にクレーンの制御部として建屋局を設置する
と共に建屋局に対するリモートコントローラとして建屋
リモコンを設け、 また地上側にクレーンの制御部として地上局を設置する
と共に地上局に対するリモートコントローラとして地上
リモコンを設け、 上記建屋局側及び地上局側にそれぞれクレーンの運行状
態を表示する大画面表示装置を屋外に設置し、 上記両大画面表示装置が共に同じ内容を表示するように
構成し、 上記地上リモコン、地上局、建屋リモコン及び建屋局等
の制御部により、地上リモコン運転、自動揚重運転、建
屋リモコン運転、自動戻り運転等の運転モードでクレー
ンが運行されたとき、少なくともこれらの運転モードの
種別がクレーンの運行状況を示すために上記屋外の両大
画面表示装置に表示されるようにした ことを特徴とする
運転状態表示装置を備えたクレーン制御装置。 - 【請求項2】 上記大画面表示装置が、更に揚重予定実
行管理状態をも表示することを特徴とする請求項1記載
の運転状態表示装置を備えたクレーン制御装置。 - 【請求項3】 上記大画面表示装置が、更に安全装置作
動状態を表示することを特徴とする請求項1記載の運転
状態表示装置を備えたクレーン制御装置。 - 【請求項4】 上記建屋局側及び地上局側のそれぞれに
表示塔を設置し、この表示塔を、上記クレーンの運行状
態を表示する大画面表示装置と同期して、上記自動運転
の準備完了時に点灯し、運転中に点滅させて、作業者に
視認できるようにしたことを特徴とする請求項1、2又
は3記載の運転状態表示装置を備えたクレーン制御装
置。
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-
1993
- 1993-11-05 JP JP30092293A patent/JP3245283B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10961087B2 (en) | 2015-10-16 | 2021-03-30 | Palfinger Ag | Arrangement of a controller and a mobile control module |
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