JP3245238B2 - マルチ移植機のシート切断装置 - Google Patents

マルチ移植機のシート切断装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチ移植機のシート
切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】稲作の分野においては、苗株だけを出し
て田面をビニールフィルム等のシート部材で被覆するこ
とにより、雑草の生えるのを防止して除草剤による環境
汚染の問題を解決し、かつ、植付後における栽培管理の
簡略化と省力化が達成できるため、最近とみにマルチ水
稲栽培法が注目されつつある。
【0003】また、畑作の分野でも、特に、レタス、白
菜、キャベツ等の生鮮野菜の栽培において、圃場の保温
性を高めて種子の発芽や活着を良好にすると共に降雨時
の土の跳上がりや雑草の発生を防止するため、土壌表面
をシート部材で被覆するマルチ栽培が普及している。
【0004】そして、上記のようなマルチ栽培用の移植
機(マルチ移植機)は、一般に、走行機体の後方に植付
部を昇降自在に連結し、ロール支持部に横架されたロー
ル状シート部材を順次後方に繰出して圃場面を被覆しな
がら植付杆により苗を被覆されたシート部材の上から植
付けるようになっている。
【0005】ところで、上記のようなマルチ移植機にお
いては、圃場での作業中、一工程を終了して次工程に入
るべく枕地等で機体を回行する際には、その都度シート
部材を切断して既敷設シート部分共連れしないよう機
体から分離する必要があるが、従来のマルチ移植機で
は、このようなシート部材を切断するための専用のカッ
タを機体に設けることなく、手持ちの鎌やナイフ等を使
用してシート部材を切断するようにしたものが多い。ま
た、専用のカッタを設けたものも一部提案されている
が、いずれも、シート部材を圃場面に接している位置よ
りも前方上方位置、すなわちフロートや押圧輪等による
圃場面への押圧作用位置よりも前方で切断するようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シート部材を
圃場面に接している位置よりも前方上方位置で切断する
と、シート部材の切断が的確でないばかりか、機体回行
後、植付部を下降接地させて次工程に入る前にその都度
オペレータが圃場に降りてシート部材の繰出先端側を少
なくともフロートや押圧輪等によるシート部材の押圧作
用位置まで手で引出し(繰出し)てフロートや押圧輪等
に対する位置関係が適正状態となるようセットし直さな
ければならず、その作業が面倒で作業能率を徒に低下さ
せるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマルチ移植
機のシート切断装置は、上記のような実状に基づき創案
されたものであって、走行機体の後方に植付部を昇降自
在に連結し、ロール支持部に横架されたロール状シート
部材を順次後方に繰出して圃場面を被覆しながら植付杆
により苗を被覆されたシート部材の上から植付けるよう
にしたマルチ移植機において、圃場面に被覆されたシー
ト部材の切断用カッタを植付部に装着すると共に、上記
シート部材を下方から受止め支持するシート受体を、上
記ロール支持部の下部側から上記切断用カッタ近傍に亘
って設け、上記カッタによるシート部材の切断をシート
部材が圃場に接地している個所で行うように構成したこ
とを要旨とする。
【0008】
【作用】枕地等で機体を回行する際は、植付部を上昇さ
せる前に運転席位置でカッタを取付けているアームの基
端操作部を手で押上げれば、カッタがアーム支点を中心
にして下方に回動するためシート部材は圃場面に被覆さ
れたままの状態で切断される。切断後はアームを元位置
に復帰させると共に、植付部を上昇させて機体を回行さ
るが、その際、シート受体も植付部と一体的に上昇す
るため、シート部材の遊端側はシート受体により略水平
状態のまま受止め支持される。 そして、回行後はそのま
植付部を下降接地させることにより、シート部材の遊
端側も接地してローラフロートに押圧され、直ちに作業
が再開出来る
【0009】
【実施例】本発明の構成を図面に示された一実施例につ
いて説明すれば、図面にはマルチ移植機としてマルチ装
置を備えた田植機(マルチ田植機)Aが例示されてい
る。1は前輪2及び後輪3を有し前部にエンジン4を、
後部寄りに運転席Sを搭載した走行機体(乗用田植機の
本機)で、その後方にはアッパリンク5及びロワリンク
6からなるヒッチH付き昇降リンク7と延長フレーム8
を介して植付部Pが昇降自在かつ着脱自在に連結されて
いる。上記延長フレーム8は植付部Pと一体に連結され
ており、この延長フレーム8を介在させたことにより、
その分、植付部Pが通常の乗用田植機よりも後方へ移動
し、また、昇降リンク7の後端下方部分に空間部aが形
成されるようになっていて、この空間部aに後述のロー
ル支持部を配設するようにしてある。なお、植付部Pは
本機の傾きに関係なく圃場面(田面)に追随して走行す
べく延長フレーム8に対し支点軸9を介しローリング自
在に連結されている。10は本機1側のPTO軸と植付
部P側のドライブケース11の入力軸とを連結する自在
継手軸で、この自在継手軸10は中途部の高さをかせぐ
べく直棒状のものではなく中途部で分割された屈曲軸が
採用され、前後の軸10a,10bは上記空間部aの上
部側に位置して延長フレーム8に固定のホルダ10’に
回転自在に支持された中間軸10cを介して連結されて
おり、自在継手軸10により後述のロール支持部の配置
スペースが減殺されないよう配慮している。
【0010】ところで、上記田植機Aには浅層用と深層
用の流動状肥料を別々に収容した肥料タンク12,1
3、施肥ポンプ14,15、吸引ホース16、吐出ホー
ス17及び上下2段の土中施肥部(施肥ノズル)18,
19等からなる施肥装置Bが装備されており、苗の植付
と同時に側条施肥されるようになっている。上記施肥ノ
ズル18,19のうち、18は浅層施肥ノズル、19は
深層施肥ノズルで、これらの施肥ノズル18,19は実
施例では後述のロール支持部30に夫々ブラケット18
a,19aを介して固定されている。なお、施肥ノズル
18,19は上下方向に回動調整固定自在に構成するこ
ともできる。
【0011】植付部Pは前記ドライブケース11の他に
前高後低状の苗載台20、ロータリ式の植付杆21及び
前後に夫々回動自在に横架した複数本のローラフロート
22(実施例では植付幅全幅にわたる長尺ローラを前後
に2本配置しているが、ローラフロート22は左右に分
割したものでもよく、また前後に3本以上配置してもよ
い)等からなり、この植付部Pにマルチ装置が一体的に
組込まれた構造となっている。前記ローラフロート22
はドライブケース11の下面に固定のブラケット23に
ピン軸24を介し所定範囲上下回動自在に枢結されたフ
レーム25の先端に支軸26により上下揺動自在に連結
された三角形状の軸受27にシャフト22aを介し回転
自在に支持されている。そして、上記フレーム25の前
部側は図示外の弾機付き屈伸機構を介して植付部Pの固
定側に連結されており、したがって、フレーム25はロ
ーラフロート22が受ける接地圧の変化に対応して公知
慣行のソリ状フロートと同様の動きをし、支軸26は前
後のローラフロート22のイコライザ支点及び植付部昇
降自動制御機構(公知のため説明省略)の油圧感知用支
軸となっている。また、ローラフロート22は後述する
シート部材の圃場面に対する押圧ローラを兼ねるように
なっている。前記施肥装置Bの土中施肥部18,19は
ローラフロート22よりも前方に配置されており、上記
シート部材による田面被覆に先行して土中に施肥される
ようになっている。なお、油圧感知は図示しなかったが
ソリ状の専用部材で行うようにしてもよい。
【0012】30はロール状に巻込んだシート部材(以
下単にロールともいう)bを収納支持するロール支持部
で、前記空間部aを利用し植付部Pの前側下部に位置さ
せて植付部Pに装着されている。すなわち植付部Pに横
架されているパイプフレーム31に固定された左右のロ
ールホルダ32が後輪3の近傍まで延出され、その延出
端側には後面側にシート繰出口33を有し、かつ左右両
端を開放したダクト状のロール収納用ケース34が固定
され、ケース34の左右開放部は後部側を支点35とす
る開閉式のロール収納口蓋36で覆われていて、ケース
34内へのシート部材bの装填(植付作業開始時及び作
業中の補給)は機体の左右いずれの側方からでも行える
ようになっている。そして、ロール収納口蓋36には外
方に手動によるシート繰出し用撮み37aを有するロー
ル支持軸37が回動自在に支持され、ロールbは芯軸
b’を介し左右のロール支持軸37間に弾発的に挟持さ
れるようになっている。
【0013】上記ロールbは、実施例では一工程での植
付幅全幅を同時に被覆すべく広幅の1本状のものが使用
され、ロールbを収納支持するケース34も略機幅に相
当する幅広に形成されているが、ロールb及びケース3
4は夫々複数本に分割した構成にしてもよい。分割式の
場合は、ロール収納用ケース34は段違い状又は前後に
ずらして配置する。なお、シート部材bはマルチ栽培に
使用されている通常の樹脂系フィルムでもよいが、実施
例では、シート部材bとして再生紙(例えば、段ボール
等を水に溶かして澱粉糊を加えたもので40〜50日経
過すると田面中の泥水に溶解する)を使用している。
【0014】一方、ケース34の下部にはロールbの収
納作業を容易にするため、ガイドローラ40がケース3
4内に突出した作用位置と下方に退避した非作用位置と
切換自在に設けられており、その切換操作はレバー4
1でカム42を回動させて行うようになっている。
【0015】43は植付部Pが上昇した状態(機体回行
時等)にあるとき、シート部材bを下方から受止め支持
するシート受体で、ローラフロート22の前方から(実
施例ではロール支持部30の下部側から)植付部Pの下
方を迂回させて後方へ延設されている。このシート受体
43は側面視で倒へ字形状を呈する棒状体又は板状体か
らなり植付幅方向に適間隔を存して複数本配設されてお
り、各シート受体43は前記レバー41の操作で前部側
を支点として略水平姿勢を保持する作用姿勢と下向きに
傾斜する傾斜姿勢とに切換自在に構成されており、トグ
ルスプリング(図示せず)の支点越えにより夫々の切換
セット位置に保持されるようになっている。なお、シー
ト受体43の切換操作レバーを別途に設けてもよい。
【0016】50は植付部Pに対し支軸51を中心に上
下動自在に装着されたシート切断用のカッタで、このカ
ッタ50は基端操作部52aを運転席Sの近傍に臨ませ
た側面視倒へ字形状かつ平面視でコ字形状を呈するアー
ム52の後端にシート部材bの敷設幅全幅にわたって固
定されている。そして、アーム52の基端操作部52a
を押上げることによりアーム52後端のカッタ50部が
支軸51を支点として下方に回動し、これにより田面に
被覆されたシート部材bを田面に接地している状態のま
ま切断するようになっている。また、上記カッタ50は
一枚状のものではなく横方向に多数連続状に配置した多
数刃(実施例では8枚刃)により構成されており、各刃
の取付用ボルト50aを外すことにより部分交換可能と
なっている。そして、カッタ50は切断時以外は上方退
避位置に位置決めすべくアーム52は図示外のスプリン
グ又はストッパ等の位置決め機構を介して図1及び図2
の実線図示の位置に保持されている。
【0017】 走行機体1の左右両側方にはシート部材b
の予備ロール60を支持する予備ロール支持部61が走
行機体に沿わせて前後方向に配置されており、左右の予
備ロール支持部61は夫々外側方へ向け回動可能に構成
されている。すなわち、運転席Sの後方両側には支えフ
レーム62が先端側を機体の側方に若干張出した状態で
平面視ハ字形状に固定されており、その張出端側には、
予備ロール60を前後左右から受止め支持すると共に予
備ロール60出入れ時のガイド作用を果たさせるべく4
個のガイドローラ63を回転自在に軸支した予備ロール
支持部61が支軸64を介して外側方に回動可能に連結
されており、植付部Pを上昇させた状態で予備ロール支
持部61を外側方へ略90度回動させたとき、予備ロー
ル支持部61に支持されている予備ロール60が植付部
P側に横架されたロール支持部30のロール収納用ケー
ス34の収納口に合致し、ロール支持部30への予備ロ
ール60の装填作業(補給作業)を機体の片側から予備
ロール60を押込むようにして容易に行えるようになっ
ている。なお、予備ロール支持部61は図示しなかった
が適宜ストッパ機構により機体に沿うセット位置又は外
側方に回動したロール補給位置に夫々位置決めされるよ
うになっている。
【0018】 さて、予備ロール60は、バンパー65の
前面側にも1本支持し得るようになっている。すなわ
ち、バンパー65にもブラケット66を介して予備ロー
ル支持部67が設けられ、この支持部67に予備ロール
60がバンド68で横向きに保持されており、この前部
側の予備ロール60が機体のバランスウエイトを兼ねる
ようになっている。
【0019】 上記実施例では、マルチ田植機Aを例にし
て説明したが、本発明は、畑作作物の苗を圃場に移植す
る畑のマルチにも利用できる。したがって、本発明はマ
ルチ田植機に限らず、畑作用のものを含めてマルチ移植
機一般に採用し得る。
【0020】 上記の構成において、植付作業を開始する
に際しては、先ず、植付部Pをリフトアップした状態に
してロール支持部30及び予備ロール支持部61,67
にロール状に巻込んだシート部材(ロール)bと予備ロ
ール60を夫々装填する。そして、シート繰出し用撮み
37aを回動操作してロール支持部30に装填したロー
ルbの繰出端部側をシート繰出口33からローラフロー
ト22の後方位置まで引出す。この際シート受体43を
下方に回動させておくことによりシート部材bの引出し
作用を容易に行える。ついで、シート受体43を上方に
回動復帰させ、植付部Pを下降接地させると、シート受
体43は泥中に没入すると共に、上記引出されたシート
部材bはローラフロート22により田面に押圧さる。
【0021】 この状態で植付部P及び施肥装置Bを始動
させて作業を開始すると、機体1の前進に伴ってシート
部材bが順次繰出されて田面に被覆(全面マルチ)さ
れ、被覆されたシート部材bの上から植付杆21で苗が
植付けられると共に、土中施肥部18,19により土中
の浅層と深層の上下2段に側条施肥される。
【0022】 上記植付作業中、機体を回行させる場合
は、運転席S位置からアーム52の基端操作部52aを
持って上方に押上げれば、アーム52は支軸51を中心
にして後部のカッタ50側が下方に回動するため田面に
敷設されたシート部材bは植付部Pの後方位置で田面に
接地したままの状態で全幅にわたってカッタ50により
切断される。この際、ローラフロート22によりシート
部材を介して均平に整地された田面が切断時における
シート部材bの受け台代わりとなるので、再生紙からな
るシート部材bが濡れた状態にあることと相俟って切断
作用が的確に行われる。
【0023】 シート部材bを切断した後、植付部Pを上
昇させて機体を回行させる際、シート受体43も植付部
Pと一体的に上昇するためシート部材bの遊端側はシー
ト受体43により略水平に展開状態のまま受止め支持さ
れる(図2、図5参照)。そのため、シート部材bを植
付部Pの後方で切断するものでありながら、機体回行時
にシート部材bの遊端側が垂れ下がって泥中を引き摺る
ようなことはないので、作業時の見栄えも良く、シート
部材bが一側に偏ったり捩れたりして次工程の植付作業
に支障をきたすようなことはない。
【0024】 機体回行後は植付部Pを再度下降接地させ
て次工程の植付を行うが、植付部Pを接地させると、シ
ート受体43は図1及び図4に示すように泥中に沈下し
た植付作業位置に復帰すると共に、シート部材bの遊端
側はローラフロート22により田面に押圧されるので、
従来のもののように次工程のたび毎にシート部材bを手
で所定位置まで引出し(繰出し)てセットする煩わしさ
はなく、そのまま次工程の植付作業に入ることができ
て、作業能率を低下させるようなことはない。
【0025】 ところで、本発明では、シート部材bとし
て再生紙を利用しているので、移植後40〜50日で再
生紙が泥中で溶解解消するため、慣行栽培技術の利用が
可能となるばかりでなく、シート部材b回収の面倒な作
業が不要となり、マルチ栽培の省力化と天然資源の再利
用化が達成される。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述したように、シート受体が
シート部材を下方から受止め支持すると共に、圃場面が
切断時におけるシート部材の受け台代わりとなるので、
切断作用を常に的確に行うことができるばかりでなく、
シート部材の切断後、植付部を上昇させて機体を回行さ
せる際に、シート部材の遊端側が垂れ下がって、泥中を
引き摺るようなことがない。 従って、シート部材が一側
に偏ったり捩れたりして次工程の植付作業に支障をきた
すようなことはない。また、シート受体を苗の植付位置
より後方迄延設すると共に、シート部材の切断用カッタ
を植付部の後方に配設してカッタによるシート部材の切
断を植付部の後方で行うようにすることにより、植付の
一工程が終って次工程に移行する際、その都度作業者が
手でシート部材引出すような面倒な作業が不要とな
り、直ちに次工程の植付作業に入れるので、作業性を大
幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を装備したマルチ田植機の作業状態を示
す側面図である。
【図2】マルチ田植機の植付部をリフトアップさせた状
態を示す側面図である。
【図3】マルチ田植機の平面図である。
【図4】要部の拡大側面図である。
【図5】植付部の上昇時におけるシート部材とシート受
体の作用を示す拡大側面図である。
【図6】予備ロール支持部の拡大平面図である。
【図7】カッタの取付構造を示す平面図である。
【図8】予備ロール支持部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 21 植付杆 22 ローラフロート 30 ロール支持部 43 シート受体 50 カッタ 50a カッタ取付用ボルト 52 カッタ取付用アーム 60 予備ロール 61 予備ロール支持部 A マルチ田植機 B 施肥装置 P 植付部 b シート部材(ロール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−60511(JP,A) 実開 昭57−102966(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 13/00 303 A01C 11/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後方に植付部を昇降自在に連
    結し、ロール支持部に横架されたロール状シート部材を
    順次後方に繰出して圃場面を被覆しながら植付杆により
    苗を被覆されたシート部材の上から植付けるようにした
    マルチ移植機において、圃場面に被覆されたシート部材
    の切断用カッタを植付部に装着すると共に、上記シート
    部材を下方から受止め支持するシート受体を、上記ロー
    ル支持部の下部側から上記切断用カッタ近傍に亘って設
    け、上記カッタによるシート部材の切断をシート部材が
    圃場に接地している個所で行うように構成したことを特
    徴とするマルチ移植機のシート切断装置。
  2. 【請求項2】 シート部材の切断用カッタを植付部の後
    方に配設し、カッタによるシート部材の切断を植付部の
    後方で行うように構成したことを特徴とする請求項1に
    記載のマルチ移植機のシート切断装置。
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