JP3245135U - 刃物研ぎ具 - Google Patents

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【課題】鉋刃の刃裏を容易に平面状に研磨加工することができる刃物研ぎ具を提供する。【解決手段】刃物研ぎ具1は、上面2aが砥面である砥石台2と、砥石台2の側面に連結される第1のガイド板3および第2のガイド板4と、を有し、砥面としての上面2aとガイド板3、4の上面3a、4aとが面一である。刃物研ぎ具1は、好ましくは、砥石台2とガイド板3、4とが位置合わせ機構を介して着脱可能に連結されており、位置合わせ機構として、砥石台2に接するガイド板3、4の側面に複数形成された、縦方向に延びる長孔と、長孔の形成位置に対応して、ガイド板3、4に接する砥石台2の側面に複数設けられたネジ穴と、長孔から挿入されてネジ穴に先端側が取り付けられる複数のネジ部材7と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、刃物研ぎ具に関する。特に、鉋刃の刃裏を平面状に研磨加工する際に用いて好適な刃物研ぎ具に関する。
鉋は、適宜、鉋刃を砥石で鋭利な状態に研磨して使用する。もっとも、鉋刃の研磨を手作業のみで行う場合には所定の角度に保持して適切な力加減で研磨する必要があるため、相当の熟練を要する。
そこで、従来、鉋刃を研磨する際に適用して有用な様々な技術が開発されてきた(例えば、特許文献1-3参照)。
特許文献1及び2には、鉋刃(鉋身)を所定の角度で保持した状態で砥石上を往復動させることが可能な移動体(摺動台)が開示されている。このうち、特許文献1に係る移動体は、砥石の両側に配置された支持板の各上面に形成された一対のガイド部に沿って往復動するように構成されている。また、特許文献2に係る摺動台は、砥石を囲うように配置された受け枠の上面をレールとして、当該摺動台に設けられた転動ローラが当該レールを転がることにより往復動するように構成されている。これらの特許文献1及び2に開示される技術は、いずれも、砥面が平面状に形成された既成の砥石を用いることを前提に、鉋刃の傾斜面部を研磨する際に適用されるものである。
これに対し、特許文献3には、砥石の形状に関する発明が開示されている。すなわち、同文献3に開示される砥石は、その砥面全体が平面状のものではなく、砥面が平面状に形成された砥石部(「砥石台21」)の両側に、当該砥石部に対して所定の角度をもった傾斜部位(「部位22」)を付加してなるものである。各傾斜部位は、砥石が側面視で皿状に、即ち、それぞれの外縁側が高くなるように設けられる点が特徴である。かかる技術的特徴は、同文献3に明記されているとおり、刃先を「ハマグリ形状」に研ぐことを解決課題とすることから導かれる構成であり、特許文献3の図13(c)および段落0046に示されるとおり、砥石部の「平面部分23」と「部位22」との境界に所定の角度を設けることにより、ハマグリ形状の刃先を研ぐことができるとされる。
実開昭58-93443号公報 実開昭60-39448号公報 特許第5578631号公報
鉋台の背中なじみに対面して配置される鉋身の背中(甲)側には、所定の角度に形成された切刃の傾斜面部が設けられる。一方、その反対面側である鉋身の裏側(鉋刃の裏部)は、裏透きと呼ばれる窪みが設けられる外は、平面状に形成される。
当該傾斜面部の研磨と、鉋刃の裏部の研磨とを行うことにより、切刃が鋭利に磨き上げられる。傾斜面部を研磨する際には、砥石の砥面に対して傾斜面部が平行に摺接するように、所定の角度で鉋身を保持した状態で研磨する。この際、例えば、特許文献1及び2に開示されるような角度保持具を用いて研磨することができる。
一方、鉋刃の裏部を研磨する際には、砥石の砥面に対して鉋刃の裏部を平行に摺接させた状態で何度も往復動させることにより行うため、特許文献1―3に開示される技術はいずれも適用することができない。鉋刃の研磨に関して従来知られているものは、専ら、鉋刃の傾斜面部を研磨する技術に関するものであり、鉋刃の裏部を容易に研磨するための技術として有用なものは殆ど知られていない。
鉋の切刃は、摩耗や変形、または、いわゆる鉋刃の裏打ち作業の過程で、その先端がくちばし状にそり曲がって裏面側から突出する場合がある。かかる場合にも、鉋刃の裏部を平面状に研磨してこれを補正する作業が必要となる。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、鉋刃の刃裏を容易に平面状に研磨加工することができる刃物研ぎ具を提供することを目的とする。
第1考案の刃物研ぎ具は、砥面を有する砥石台と、平坦なガイド面を有するガイド板と、を備え、前記砥石台の砥面と前記ガイド板のガイド面とが面一となるように前記砥石台の側面に前記ガイド板を連結することを特徴とする。
第2考案の刃物研ぎ具は、前記砥石台と前記ガイド板とが着脱可能に連結されていることを特徴とする。
第3考案の刃物研ぎ具は、好ましくは、前記砥石台と前記ガイド板とは位置合わせ機構を介して着脱可能に連結されており、前記位置合わせ機構が、前記砥石台に接する前記ガイド板の側面に複数形成された、前記ガイド板のガイド面と直交する縦方向に延びる長孔と、前記長孔の形成位置に対応して、前記ガイド板に接する前記砥石台の側面に複数設けられたネジ穴と、前記長孔から挿入されて前記ネジ穴に先端側が取り付けられる複数のネジ部材と、により構成されることを特徴とする。
第1考案によれば、鉋刃の刃裏を容易に平面状に研磨加工することができる刃物研ぎ具を提供することができる。砥石台の上面および底面の粗さをそれぞれ変えておくことで、粗い方の面で研磨した後、反対面側で仕上げ研磨することができる。
第2考案によれば、砥石台とガイド板とはそれぞれ簡単に交換することができる。
第3考案によれば、砥石台の砥面とガイド板のガイド面とを面一の状態に簡単に合わせることができる。すなわち、砥面又はガイド板が摩耗ないし損傷した場合でもメンテナンスを簡易に行うことができる。
本考案の一実施の形態である刃物研ぎ具1を示す斜視図である。 (A)は刃物研ぎ具1を使用して研ぐ鉋身10を有する鉋の一例であり、(B)は鉋身10の単体図であり、(C)は図1に示す刃物研ぎ具1によって鉋身10を研ぐ使用方法を示す説明図である。 図2(C)に示すA-A線断面図である。 図1に示す刃物研ぎ具1の、組み立て前(分解後)の状態を示す斜視図である。 刃物研ぎ具1が有する位置合わせ機構による位置合わせ方法の説明図であって、(A)は砥石台2の端面側から見た図であり、(B)は(A)のB-B線矢視図である。
以下、本考案について、実施例を用いて本考案を具体的に説明するが、本考案の実施例はこれらに限定されるものではない。
図1は、本考案の一実施の形態である刃物研ぎ具1であり、特に、組み立て後の状態を示す斜視図である。本考案の刃物研ぎ具1(以下単に刃物研ぎ具1という場合がある)は、鉋刃の刃裏を平面状に研磨加工する際に用いられる。
刃物研ぎ具1は、砥面を有する砥石台2と、平坦なガイド面を有するガイド板3、4と、を備え、砥石台2の砥面とガイド板3、4のガイド面とが面一となるように砥石台2の側面2b、2cにガイド板3、4を連結する。砥石台2は、本実施の形態においては、直方体形状である金属製の本体部21と、当該本体部21の上面に設けられる砥石シート22と、により構成される。砥石シート22は、例えば、所望の粗さのシート状の砥石を本体部21の上面に貼り付けることにより設けることができる。砥石シート22の上面が砥石台2の上面であり、かつ、第1の砥面となる。砥石台2の底面2dは、砥石シート22の上面と平行な平坦面に形成されており、テーブル等の台座上に安定して設置することができる。なお、後述するとおり、砥石台2の底面2dを第2の砥面として用いることができる。
砥石台2は、砥石シート22の上面2a、及び、砥石台2の底面2dのそれぞれを粗さの異なる砥面として利用することができる。すなわち、刃物を研ぐ際には、好ましくは、最初は中砥を用いて研磨し、最後に仕上げ砥石を用いて仕上げ研磨を行うが、砥石台2の上面2aを中砥として利用し、砥石台2の底面2dを仕上げ砥石として利用することができる。砥石台2の長辺部を含む各側面2b、2cが、ガイド板3、4が連結される連結面となる。なお、砥石台2の底面2dは、上面2aと必ずしも平行でなくてもよいが、上面2aと平行とすれば、土台上に刃物研ぎ具1を配置して被研磨対象の研磨を行う際に研磨作業を安定して行いやすくなる。
第1のガイド板3および第2のガイド板4は、いずれも砥石台2の高さ(上面2aから底面2dまでの高さ)と同程度の高さ(砥石台2よりも若干短い)の直方体形状の金属製の部材であり、ボルト等の締結部材を介して砥石台2の各側面2b、2cに固定される。本実施の形態においては、ガイド板3、4の外形寸法はいずれも同等であり、図示するように、それぞれのガイド板3、4は砥石台2を挟んで、対称に配置される。
第1のガイド板3の上面3a(第1のガイド面)および第2のガイド板4の上面4a(第2のガイド面)は、それぞれ平滑な平面状に形成される。各上面3a、4a(ガイド面)と、砥石台2の上面2aとが同一の高さとなるように、砥石台2とガイド板3、4とを相互に固定して連結することにより、砥面である上面2aとガイド板3、4の上面3a、4aとが面一となる。
ガイド板3、4の上面3a、4aは平滑なガイド面であり、この上面3a、4a上で鉋身等の被研磨対象物を上面3a、4aに沿って滑らかにスライドさせることが可能である。
なお、砥石台2の底面2dを仕上げ用の砥面として利用する場合には、ガイド板3、4の底面3d、4dもガイド面として平滑な平面状に形成し、かつ、砥石台の砥面(底面2d)とガイド板3、4のガイド面(底面3d、4d)とが面一となるように砥石台2の側面にガイド板3、4を連結する。すなわち、砥石台2の上面2a及び底面2dのそれぞれを砥面として利用する場合には、砥石台2とガイド板3、4の高さを同一とし、上下面のそれぞれが面一となるように砥石台2の側面にガイド板3、4を連結する。
なお、砥石台2の底面2dを砥面として利用しない場合、又は、ガイド板3、4と砥石台2とを着脱可能に連結する後述の形態の場合には、ガイド板3、4の高さは砥石台2の高さよりも長くてもよい。この場合には、被研磨対象の研磨の際に、砥石台2は土台に接触せず、ガイド板3、4の底面が土台に接することになる。したがって、ガイド板3、4の高さを砥石台2の高さよりも長くする場合には、ガイド板3、4は、その高さが同じ高さに形成され、かつ、砥石台2に取り付けた状態でガイド板3、4の上面3a、4a同士および底面3d、4d同士がいずれも面一になるように形成される。また、ガイド板は、砥石台2の側面2b、2cのいずれか一方にのみ設けるようにしても良い。また、図1ではガイド板の幅は砥石台2の幅よりも狭くなっているが、ガイド板は砥石台2よりも横幅のあるものでも良い。
図2(C)は、図1に示す刃物研ぎ具の使用方法を示す説明図であり、図3は図2(C)に示すA-A線断面図である。本考案を用いて鉋刃を研磨する際には、事前準備として、鉋台(図示しない)から鉋身10を取り外しておく(図2(A)、(B)参照)。
鉋身10の裏側(鉋刃の裏部11)は、裏透き12と呼ばれる窪みが設けられる外は、平面状に形成される(図3参照)。前述のとおり、鉋刃を研ぐ際には、傾斜面部13の研磨と、鉋刃の裏部11の研磨とを行うことにより、切刃を鋭利に磨き上げる。
前述のとおり、鉋刃の裏部11を研磨する際には、砥石台2の砥面に対して鉋刃の裏部11を平行に摺接させた状態で何度も往復動させることにより行う必要がある。本考案によれば、砥石台2の上面2aとガイド板3、4の上面3a、、4aが面一になっているので、上面2aを砥面として、鉋刃の裏部11を誰でも簡単に平らに研磨することができる。つまり、図2、図3に示すように、鉋身10の表部14(カエサキと頭の間にある銘が刻印された部分)をガイド板3、4のいずれかの上面3a、4a(ガイド面)に平行にあてがい、鉋身10の裏部を上面2a上に配置する。その状態で、鉋身10の表部14を指先で押え付け、ガイド面の長手方向に沿ってスライドさせることにより、鉋刃の裏部11を表部14と面一かつ平らに研磨することができる。
本形態の刃物研ぎ具1は、一対のガイド板3、4を有しており、研磨する際には、いずれのガイド面(上面3a、又は、上面4a)上をスライドさせても良い。砥石台2の両側にガイド板3、4を設けることにより、砥面全体を満遍なく利用することができ、砥石台2が長持ちする。続けて、砥石台2の底面2dを仕上げ砥石として利用して仕上げ研磨を行う場合には、刃物研ぎ具1を裏返し、ガイド面としての底面3d、4dに鉋身10の表部14をあてがう。そして、砥石台2の底面2dに砥粒を載せて鉋身の裏部10を底面2d上に配置してスライドさせることにより、仕上げ研磨を行うことができる。このように、本考案によれば、鉋刃の刃裏を砥粒により容易に平面状に研磨加工することができる。
本考案の刃物研ぎ具としては、後述する砥石台とガイド板とが上記位置合わせ機構を介して着脱可能に連結可能であるものが好ましいが、砥石台とガイド板とが着脱不能に固定された形態のものでもよい。また、砥石台の上面のみを砥面として利用しても良い。いずれの場合でも、砥石台の砥面とガイド板のガイド面とが面一の状態となっていれば、上記考案の効果を発揮することができる。
図4は、図1に示す刃物研ぎ具1の、組み立て前(分解後)の状態を示す斜視図である。
刃物研ぎ具1は、砥石台2とガイド板3、4とが位置合わせ機構を介して着脱可能に連結されている。位置合わせ機構は、砥石台2に接するガイド板3、4の側面3b、4bに複数形成された、ガイド板3、4のガイド面(上面3a、上面4a)と直交する縦方向に延びる長孔5と、長孔5の形成位置に対応して、ガイド板3、4に接する砥石台2の側面2b、2cに複数設けられたネジ穴6と、長孔5から挿入されてネジ穴6に先端側が取り付けられる複数のネジ部材7と、により構成される。
第1のガイド板3の側面3bおよび第2のガイド板4の側面4bのそれぞれには、所定の高さ位置に、長手方向に一定の間隔で3つの長孔5が設けられる。長孔5はネジ部材7が上下方向に移動可能なサイズであり、いずれも同一形状である。前述のとおり、砥石台2の本体部21は金属製であり、本体部22の各側面2b、2cには、長孔5の形成位置に対応して、それぞれ3つのネジ穴6(両側面の合計で6箇所)が設けられる。長孔5は貫通孔である一方、ネジ穴6はネジ部材7が螺合する、所定の深さの穴である。なお、ガイド板に設けられる長孔、及び、砥石台に設けられるネジ穴の個数は、これに限られず、任意に設定可能である。
図5(A)は、刃物研ぎ具1が有する位置合わせ機構による位置合わせ方法の説明図である。分解状態の刃物研ぎ具を組み立てる際には、平らな台座上に、上面2aが下向き(台座側に向いた状態、)となるように砥石台2を裏向きに配置する。次に、各長孔5と各ネジ穴とが連通するように(図5(B)参照)、砥石台2の側面2b側に、上面3aが下向きとなるように第1のガイド板3を裏向きに配置するとともに、砥石台2の側面2c側に、上面4aが下向きとなるように第2のガイド4を裏向きに配置する。すると、砥石台2の上面2aとガイド板3、4の上面3a、4aが面一の状態になる。最後に、各長孔5にネジ部材7を差し込んで締結し、砥石台2とガイド板3、4とを着脱可能に連結する。連結後、反転させて、図1に示す状態とする。このように、刃物研ぎ具は容易に組み立てることができる。
図1に示す状態の砥石台2を用いて研磨作業を行った後、砥石台2の底面2dを砥面として仕上げ研磨を行う場合には、図1に示す状態に配置された刃物研ぎ具1を裏返して平らな台座上に配置し、ネジ部材7を取り外す。その後、ネジ部材7を差し込んで再締結し、砥石台2とガイド板3、4とを連結すれば、砥石台2の底面2dを砥面とし、ガイド板3、4の底面3d、4dをガイド面として、仕上げ研磨することができる。なお、図1に示す状態において、既に、砥石台2の底面2dとガイド板3、4の上面3a、4aとが面一であれば、かかる位置合わせ作業は不要である。
一方、ガイド板3、4の上面3a、4aを引き続きガイド面として利用する場合には、例えば、次の方法により位置合わせ作業を行う。すなわち、図1に示す状態の砥石台2を用いて研磨作業を行った後、ネジ部材7を取り外し、砥石台2はそのままの状態で、ガイド板3、4のみを裏返して、平らな台座上に載置する。すると、砥石台2の底面2dとガイド板3、4の上面3a、4aとが面一の状態となる。その後、ネジ部材7を差し込んで再締結し、砥石台2とガイド板3、4とを連結する。かかる状態での連結を可能とすべく、ガイド板の長孔は、好ましくは、ガイド板の中間の高さ位置に、横方向に等間隔で設ける構成として、裏返したガイド板3、4に対して砥石台2を連結できるようにしておく。これにより、前述の着脱不能な形態とは異なり、ガイド板3、4の底面3d、4dを平滑なガイド面としなくても、砥石台2の底面2dを砥面として利用することができる。連結後、刃物研ぎ具1を裏返せば、前述の方法により、仕上げ研磨を行うことができる。
以上のように、本考案に係る刃物研ぎ具によれば、砥石台とガイド板とはそれぞれ簡単に交換することができるうえ、砥石台の砥面とガイド板のガイド面とを面一の状態に簡単に合わせることができる。かかる位置調整により、使用状態において、砥石台の底面またはガイド板の底面が土台に接しない状態となっても、問題なく使用可能である。
かかる位置合わせ機構を有する刃物研ぎ具によれば、砥石台2の砥面またはガイド板3、4の上面3a、4aが摩耗した場合でも、簡単に砥石台2の砥面とガイド板3、4のガイド面とを面一の状態に調整することができる。つまり、縦方向に延びる長穴5に沿ってネジ部材7を上下方向に移動可能であることから、ネジ部材7を緩めれば、前述した方法と同様の方法で砥面とガイド面とが同一の高さ(面一の状態)となるように調整のうえ、連結固定することができる。
また、砥石台2の砥面(上面2a、底面2d)又はガイド板3、4のガイド面(上面3a、4a、底面3d、4d)の摩耗ないし損傷が大きく、上記の方法では砥面とガイド板3、4の上面3a、4aとを面一の状態に調整できなった場合でも、砥石台2とガイド板3、4が着脱可能であるから、簡単に砥石台2やガイド板3、4を交換することができる。
さらに、砥石台2と同様の形態(砥石台2とは砥面の粗さが異なる)の砥石台を別に用意しておき、研磨作業に応じて、番手(粗さ)の異なる他の砥石台に付けかえるようにしてもよい。一般に、砥石は使用前に水に浸して水分を含ませるが、砥石台だけ切り離して浸すことも可能である。
なお、前述した例では、砥石台2の砥面としての上面2aとガイド板3、4の上面3a、4aとの位置調整をするためにガイド板3、4に形成するネジ部材7を挿通する穴が長孔とした場合を説明した。一方、砥石台とガイド板を連結すれば砥石台の砥面とガイド板のガイド面が面一の状態にできるのであれば、ガイド板3、4に形成する穴は長孔でなくてもよい。この場合もで、砥石台2とガイド板3、4との着脱は容易であり、砥石台2やガイド板3、4の交換が容易にできる。
本考案は、上記実施の形態に限定されず、その考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。たとえば、砥石台としては、前述の金属製の本体部に対してシート状の砥石シートを取り付けて一体として構成したものに限らず、上面が砥面である人造砥石や天然砥石を砥石台として用い、アンカーボルトを用いてガイド板と連結するようにしても良い。また、砥石台の上面に取り付けた砥石シートと番手(粗さ)の異なる砥石シートを、砥石台の底面に取り付けるようにしても良い。
本考案は、鉋刃の研磨に利用可能であるが、これに限られず、ノミの刃裏など、砥粒により平面状に研磨加工することが求められる各種刃物の研ぎ具として利用することができる。
1 刃物研ぎ具
2 砥石台
2a 砥石台の上面
2d 砥石台の底面
3 第1のガイド板
3a 第1のガイド板の上面
3d 第1のガイド板の底面
4 第2のガイド板
4a 第2のガイド板の上面
4d 第2のガイド板の底面
5 長孔
6 ネジ穴
7 ネジ部材
10 鉋身
11 鉋刃の裏部
12 裏透き
13 傾斜面部
14 鉋身の表部

Claims (3)

  1. 砥面を有する砥石台と、
    平坦なガイド面を有するガイド板と、を備え、
    前記砥石台の砥面と前記ガイド板のガイド面とが面一となるように前記砥石台の側面に前記ガイド板を連結する
    ことを特徴とする刃物研ぎ具。
  2. 前記砥石台と前記ガイド板とが着脱可能に連結される
    ことを特徴とする請求項1記載の刃物研ぎ具。
  3. 前記砥石台と前記ガイド板とは位置合わせ機構を介して着脱可能に連結されており、 前記位置合わせ機構が、
    前記砥石台に接する前記ガイド板の側面に複数形成された、前記ガイド板のガイド面と直交する縦方向に延びる長孔と、
    前記長孔の形成位置に対応して、前記ガイド板に接する前記砥石台の側面に複数設けられたネジ穴と、
    前記長孔から挿入されて前記ネジ穴に先端側が取り付けられる複数のネジ部材と、により構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の刃物研ぎ具。
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