JP3244945U - 便座シート - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、洋式トイレ用の使い捨て便座シートに関し、特に、便座に容易に脱着可能な便座シートに関する。
従来、洋式トイレの便座に配置される便座シートがある。便座シートには、使い捨タイプと、洗濯して繰り返し使うタイプとがある。使い捨てタイプの便座シートは、トイレの利用者が自由に取り出して使用できるよう、例えば、ホテルなどの公衆トイレに設置されていることもある。この種の使い捨て便座シートは、水溶性のシートからなり、使用後は便とともに流すことができる。
ところで、使い捨て便座シートは、使用後に流すことが前提であるので、薄いシートで構成されている。しかしながら、このような薄いシートだと軽くて変形がしやすく、便座に配置しても、使用の際に所定の配置位置からずれる可能性が高い。そこで、特許文献1に開示のように、便座シートの裏に付された粘着テープによって便座に接着させて使用する便座シートが知られている。具体的には、この便座シートは、便座の形状に沿って形成されたシート状の本体と、本体の裏において本体の形状に沿って一定の間隔をおいて配置された粘着テープを備えており、この粘着テープを便座に貼り付けて固定される。
このような便座シートの場合、粘着テープだけでシートを固定するので、粘着シートの粘着力を強くする必要がある。しかしながら、粘着力を強くすると配置の際に貼り直しが困難になるので好ましくない。また、粘着力を弱くして特許文献1に開示の便座シートのように粘着テープを本体に沿って多数設けることにより固定しようとすると、粘着テープのコストがより多くかかったり、配置にかかる時間が増えたりするのが好ましくない。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、簡単に便座に配置することができ、しかも使用時の位置ずれを防止することができる使い捨て便座シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案に係る便座シートは、
洋式トイレの便座に配置される便座シートであって、
中央に開口部を有し、便座の上面に配置される水溶性シートの本体と、
本体の裏側かつ奥側に設けられた粘着部と、
便座の手前側の左右の脚部と便器の手前側の上面との間に敷設可能な長さで本体から連続して形成された左右の敷設部と、を備えている。
洋式トイレの便座に配置される便座シートであって、
中央に開口部を有し、便座の上面に配置される水溶性シートの本体と、
本体の裏側かつ奥側に設けられた粘着部と、
便座の手前側の左右の脚部と便器の手前側の上面との間に敷設可能な長さで本体から連続して形成された左右の敷設部と、を備えている。
上記便座シートは、好ましくは、
本体と敷設部との境目に、ミシン目が設けられている。
本体と敷設部との境目に、ミシン目が設けられている。
上記便座シートは、好ましくは、
粘着部が、複数であって、中央から左右方向に間隔をおいて本体の左右にそれぞれ配置されている。
粘着部が、複数であって、中央から左右方向に間隔をおいて本体の左右にそれぞれ配置されている。
上記便座シートは、好ましくは、
ミシン目が、本体の前後方向中央の左右端から手前側の中央に向かって設けられている。
ミシン目が、本体の前後方向中央の左右端から手前側の中央に向かって設けられている。
上記便座シートは、好ましくは、
本体と敷設部とを合わせた全体の外形が、手前側の左右の角をなくした実質的に長方形で形成されている。
本体と敷設部とを合わせた全体の外形が、手前側の左右の角をなくした実質的に長方形で形成されている。
上記便座シートは、好ましくは、
本体と敷設部とを合わせた全体の外形が、奥側の左右の角をさらになくして形成されている。
本体と敷設部とを合わせた全体の外形が、奥側の左右の角をさらになくして形成されている。
本考案に係る使い捨て便座シートは、簡単に便座に配置することができ、しかも使用時の位置ずれを防止することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の一実施形態に係る便座シートについて説明する。図中における両矢印XおよびYは水平方向を示し、両矢印Zは上下方向を示し、各両矢印は互いに直交している。本考案における奥側とは、図2における給水タンクTが配置されている側を指し、反対側を手前側としている。
図1は、本考案の一実施形態に係る便座シート1の平面図である。図1に示すように、便座シート1は、本体10と、左右の敷設部11と、左右の粘着部12と、を備えている。
本体10と左右の敷設部11は、一体的に1枚のシートから構成されている。このシートは、水溶性であって、例えば、水溶紙または水溶性プラスチックフィルムから構成されている。このシートの厚みは、好ましくは、10~100μmで構成されている。
本体10は、その中央に開口部10hを有する。本体10と敷設部11との境目には、ミシン目13が設けられており、これにより敷設部11は、脚部4dの下面に向かって容易に折りたたみ可能に構成されている。ミシン目13は、本体10の前後方向中央の左右端から手前側の中央に向かって設けられている。本実施形態におけるミシン目13は、直線で構成されているが、単なる一例であって直線でなくてもよい。
本体10と敷設部11とを合わせた全体の外形は、手前側および奥側の左右の角をなくした角丸長方形で形成されている。これにより、便座シート1の美観を高めるとともに、便座シート1全体の面積を少なくさせて、便座シート1の角が意図しないところに触れることを防止している。なお、全体の外形は、前後対称に形成されているが、単なる一例であってこれに限定されない。便座シート1は、例えば、全体の外形を前後非対称にされることにより、折りたたまれた状態から拡げやすく構成されてもよい。
左右の敷設部11は、便座4の手前側の左右の脚部4dと便器3の手前側の上面との間に敷設可能な長さで本体10から連続してそれぞれ形成されている。敷設部11の形状は、単なる一例であって、便座4の手前側の左右の脚部4dと便器3の手前側の上面との間に敷設可能な長さを有するのであれば、特に限定されない。
また、敷設部11は、本体10からの長さが長すぎると、便座4の開口部4hに達するので好ましくない。したがって、敷設部11は、折りたたまれたとき、便座4の開口部4hに達しない長さで形成されている。
左右の粘着部12は、本体10の裏側かつ奥側において、中央から左右方向に間隔をおいてそれぞれ配置されている。粘着部12は、その粘着力によって本体10の奥側部分を便座4の奥側部分に固定させる。本実施形態の粘着部12は、粘着シートによって構成されているが単なる一例であって、これに限定されない。また、粘着部12が設けられた面(裏面)の反対面(表面)には、印10aが印字されている。これにより、粘着部12の位置は、表側から容易に確認することができる。
便座シート1は、粘着部12が奥側のみに設けられていることにより、便座シート1の奥側を便座4の奥側に固定しやすくなっている。すなわち、便座シート1は、粘着部分が前側にもある場合、便座シート1の奥側を固定する前に便座シート1の前側が先に固定されて奥側の位置合わせが困難になるところ、粘着部12を奥側にのみ備えることにより、これを防止している。
<配置方法>
次に、図2~図4を参照して、便座シート1の配置方法について説明する。
次に、図2~図4を参照して、便座シート1の配置方法について説明する。
(1)図2に示すように、便座シート1は、まず、便座4の上面4aに配置される。図3は、便座4上に配置された便座シート1を示す平面図である。図3および図4に示すように、便座シート1は、便座4の上面4aを覆うように配置される。
(2)次いで、便座シート1は、印10aを上から圧されることにより粘着部12の粘着力によって、便座シート1の奥側部分を便座4に固定される。
(3)次いで、便座シート1は、図4に示すように、左右の敷設部11を、便座4の手前側の脚部4dの下面まで折りこみ便座4の手前側の左右の脚部4dと便器3の手前側の上面との間に敷設される。
このように、便座シート1は、奥側を粘着力によって便座4の上面4aに固定され、その状態で敷設部11を便座4と脚部4dとの間で挟み込まれることにより手前側を便座4に固定するので、便座4に簡単に配置することができ、しかも使用時の位置ずれを防止することができる。さらに、便座シート1は、粘着部12を奥側にのみ配置していることにより、容易に便座4から脱着することができる。さらに、便座シート1は、粘着部12が2つのみであり面積も小さいので、粘着部12のコストを抑制することもできる。
以上、本考案に係る便座シートの一実施形態について説明してきたが、本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本考案に係る便座シートは、以下、変形例によって実施されてもよい。
<変形例>
・粘着部12は、複数ではなく、1つの粘着部12のみが奥側中央に設けられていてもよい。または、粘着部12は、3つであって、奥側中央と、その両隣に間隔をおいて設けられてもよい。
・粘着部12は、複数ではなく、1つの粘着部12のみが奥側中央に設けられていてもよい。または、粘着部12は、3つであって、奥側中央と、その両隣に間隔をおいて設けられてもよい。
・便座シート1は、粘着部12を着色などして、便座シート1の表面からその位置を確認できるのであれば、印10aを有していなくてもよい。
・便座シート1の外形は、角ありの長方形で形成されていてもよい。
1 便座シート
10 本体
10a 印
10h 本体の開口部
11 敷設部
12 粘着部
13 ミシン目
3 便器
4 便座
4a 便座の上面
4b 便座の側面
4c 便座の下面
4d 脚部
4h 便座の開口部
T 給水タンク
10 本体
10a 印
10h 本体の開口部
11 敷設部
12 粘着部
13 ミシン目
3 便器
4 便座
4a 便座の上面
4b 便座の側面
4c 便座の下面
4d 脚部
4h 便座の開口部
T 給水タンク
Claims (6)
- 洋式トイレの便座に配置される便座シートであって、
中央に開口部を有し、前記便座の上面に配置される水溶性シートの本体と、
前記本体の裏側かつ奥側に設けられた粘着部と、
前記便座の手前側の左右の脚部と便器の手前側の上面との間に敷設可能な長さで前記本体から連続して形成された左右の敷設部と、を備える便座シート。 - 前記本体と前記敷設部との境目には、ミシン目が設けられている請求項1に記載の便座シート。
- 前記粘着部は、複数であって、中央から左右方向に間隔をおいて前記本体の左右にそれぞれ配置されている請求項1に記載の便座シート。
- 前記ミシン目は、前記本体の前後方向中央の左右端から手前側の中央に向かって設けられている請求項2に記載の便座シート。
- 前記本体と前記敷設部とを合わせた全体の外形は、手前側の左右の角をなくした実質的に長方形で形成されている請求項4に記載の便座シート。
- 前記本体と前記敷設部とを合わせた前記全体の外形は、奥側の左右の角をさらになくして形成されている請求項5に記載の便座シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003743U JP3244945U (ja) | 2023-10-16 | 2023-10-16 | 便座シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023003743U JP3244945U (ja) | 2023-10-16 | 2023-10-16 | 便座シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3244945U true JP3244945U (ja) | 2023-12-13 |
Family
ID=89116557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023003743U Active JP3244945U (ja) | 2023-10-16 | 2023-10-16 | 便座シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3244945U (ja) |
-
2023
- 2023-10-16 JP JP2023003743U patent/JP3244945U/ja active Active
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