JP3244917U - 婦人下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】バスト下部の輪郭部分であるバージスラインの可動域が広がりやすく、多様なサイズの体型にフィットすることができる婦人下着を提供する。【解決手段】複数の非伸縮性生地からなる領域を有したカップ本体1と、このカップ本体の周縁に縫合されたカップくり2と、このカップくりに縫合された支持体Sとを備えた婦人下着であって、カップくりが、カップ本体と支持体との間に介設されたものであり、且つ、伸縮性を有するメッシュテープによって構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、ブラジャー、ボディースーツ、ボディシェイパー等の婦人下着に関するものである。
従来のブラジャー、ボディースーツ、ボディシェイパー等のカップ付の婦人下着では、乳房部の保型を得るためにカップ本体の下縁部に湾曲フレーム状をなした硬質のカップくりが埋め込まれたものとなっていた。
しかも、従来のものは、カップ本体と支持体との間の柔軟な伸縮ができなかったため、タテ方向の伸縮性が弱く、多様なサイズの体型に柔軟にフィットすることができない場合があった。
特開2008-266811号公報
本考案は、バスト下部の輪郭部分であるバージスラインの可動域が広がりやすく、多様なサイズの体型にフィットすることができる婦人下着を提供することにある。
本考案の婦人下着は、複数の非伸縮性生地からなる領域を有したカップ本体(1)と、このカップ本体(1)の周縁に縫合されたカップくり(2)と、このカップくり(2)に縫合された支持体(S)とを備えた婦人下着であって前記カップ本体(1)は、左右方向の中央に配される非伸縮性生地からなるメイン領域(3)と、このメイン領域(3)の左右に配した非伸縮性生地からなる左右のサイド領域(4、5)とを伸縮性に富む第1テープ(6)と第2テープ(7)とによって接続したものであり、前記第1テープ(6)と前記第2テープ(7)は、前記メイン領域(3)と前記左右のサイド領域(4、5)の裏側のみに縫着されるものであり、これら第1テープ(6)の下端と第2テープ(7)の下端とは、前記カップくり(2)においてつながっており、前記メイン領域(3)が略三角形となっているものであり、前記カップくり(2)が、前記カップ本体(1)と前記支持体(S)との間に介設されたものであり、且つ、伸縮性を有するメッシュテープによって構成されている。
以上に説明したように、本考案であれば、カップくり(2)がカップ本体(1)と支持体(S)との間に介設されたものであり、且つ、伸縮性を有するメッシュテープによって構成されているものとなっているため、バスト下部の輪郭部分であるバージスラインの可動域が広がりやすく、多様なサイズの体型にフィットすることができる婦人下着を提供するができるものとなる。
すなわち、カップ本体と支持体との間に伸縮性のあるメッシュテープを介設することにより、タテ方向に伸縮しやすいものとなるため、着用者の様々な身体の動きに追従し、胸部だけでなくバージスラインのフィット感が増し、快適な着用感を与えることができるものとなる。
本考案であるカップくりにメッシュテープを取り付けた状態の背面図である。 カップ本体の背面図である。 カップ本体のパターン分解図である。 乳房部の小さな女性がブラジャーを着用した状態を示す斜視図である。 乳房部の大きな女性がブラジャーを着用した状態を示す斜視図である。 a.は、図4におけるX-X線で切断した面から見た断面図、b.は、図5におけるY-Y線で切断した面から見た断面図である。
以下、本考案の一実施形態として、カップくりとして、メッシュテープを適用した構成の婦人下着について説明する。
本考案は、ブラジャーのみに限定されるものではなく、図示していないが、例えば、ボディースーツ、ボディシェイパー、ブラスリップ、ブラキャミソールなどのバストを支えるあらゆる婦人下着に適用できるものである。
図1は、本考案であるカップくりにメッシュテープを取り付けた状態の背面図である。婦人下着は、複数の非伸縮性生地からなる領域を有したカップ本体(1)と、このカップ本体(1)の周縁に縫合されたカップくり(2)と、このカップくり(2)に縫合された支持体(S)とを備えたものである。
そして、婦人下着のカップ本体(1)は、左右方向の中央に配される非伸縮性生地からなるメイン領域(3)と、このメイン領域(3)の左右に配した非伸縮性生地からなる左右のサイド領域(4、5)とを伸縮性に富む第1テープ(6)と第2テープ(7)とによって接続したものである。
そして、婦人下着の第1テープ(6)と第2テープ(7)は、メイン領域(3)と左右のサイド領域(4、5)の裏側のみに縫着されるものであり、これら第1テープ(6)の下端と第2テープ(7)の下端とは、カップくり(2)においてつながっており、メイン領域(3)が略三角形となっているものである。
そして、婦人下着のカップくり(2)が、前記カップ本体(1)と前記支持体(S)との間に介設されたものであり、且つ、伸縮性を有するメッシュテープによって構成されている。
婦人下着は、カップ本体(1)と、カップ本体(1)の周縁部に配設されたカップくり(2)と、カップくり(2)を介してカップ本体(1)を支える支持体Sとを備えたものである。カップは、カップ本体(1)とカップくり(2)により構成されている。カップ本体(1)は、カップくり(2)を介して、ブラジャーの土台である支持体Sに指示されている。カップくり(2)は、カップ本体(1)の周縁部及び支持体Sに対してそれぞれ縫合されているものである。
図2は、カップ本体の背面図である。カップ本体(1)の周縁に位置するカップくり(2)は、伸縮性を有するメッシュテープによって構成されている。メッシュテープは、伸縮性を発揮し得るものであれば、適宜の材質のものを採用することができる。
メッシュテープにより構成されたカップくり(2)は、帯状のものである。カップくり(2)は、支持体(S)に形成されたカップ本体(1)の下縁部分に対応する湾曲形状部分に沿って、カーブ形状に設計されている。このため、カップ本体(1)と支持体(S)との間は、メッシュテープにより構成されたカップくり(2)を介して無理なく縫合することが可能である。その為、メッシュテープにより構成されたカップくり(2)は、タテ方向への伸縮が容易にできるものとなっている。
カップ本体(1)は、非伸縮性の生地を主体に構成されている。カップ本体は、布により作られたメイン領域(3)と、サイド領域(4、5)によって形成されている。これらのメイン領域(3)とサイド領域(4、5)は、本実施例においては、3/4カップ形状だが、その形状を変化させることにより、多様なカップ形状に応用することが可能である。
メイン領域(3)とサイド領域(4、5)との間に縫合される第1テープ(6)と第2テープ(7)は、伸縮性に優れたメッシュ状のものであり、カップにおけるメイン領域(3)とサイド領域(4、5)の裏側のみに縫着される。伸縮性のテープ(6、7)を介在させることで乳房の大きさに応じてカップが幅方向に広がり、乳房容量変化に拘わらず、広範囲の乳房サイズに適応することができ、胸部にぴったりフィットする。
図3は、カップ本体の分解図である。
メイン領域(3)は、上カップ部(31)と下カップ部(32)により構成されている。メイン領域(3)は、乳房の形に添うように、2種類の構成布である上カップ部(31)及び下カップ部(32)の協働で立体的な三角形状を作っている。下カップ部(32)は、乳房を下から支持することにより、当該乳房の下垂を防ぐことができる。
又、メイン領域(3)とサイド領域(4、5)の非伸縮性生地の材質を、保形性のよい材質の素材を使用することもでき、乳房の重さと下垂の予防に対応することが可能である。
上カップ部(31)、下カップ部(32)、サイド領域(4、5)において、其々の構成部位ごとに、非伸縮性生地の厚みや硬さを変化させることで、乳房の重さと下垂の予防を高めることが可能である。
メイン領域(3)とサイド領域(4、5)の間に縫合された第1テープ(6)の下端部と第2テープ(7)の下端部とはカップくり(2)の裏側の下端部1か所に縫合されるため、カップくりにおける縫合部分の生地の厚みもできにくく容易に縫製することが可能である。生地の重なりができず、厚みも軽減されるため着用時の違和感もなく、快適なフィット感が可能である。
また、乳房の外側部だけでなく下部をも支える外側のサイド領域(4)と、このサイド領域(4)の下端が接続するカップくり(2)との協働により、脇部分を強く支持できるものとなっている。
第1テープ(6)と第2テープ(7)は、カップ裏側で縫合されるため、カップ表側からは見えない。その為、表側のデザインや仕様を妨げることがなく、様々なデザインを表現することができる。
接合部の裏側のみに伸縮性を有する第1テープ(6)と第2テープ(7)を縫着した状態を模式的に示す。この第1テープ(6)と第2テープ(7)は、テープの中心部がメッシュ状の編み組織になっている。このため、自在に伸びが出るので、乳房のサイズにあわせて、幅方向に広がり胸部にぴったりフィットすることができる。
また、第1テープ(6)と第2テープ(7)に使用する、伸縮性を有するテープの幅をそれぞれ異なるもの、例えば、第1テープは幅の広いテープを使用し、第2テープは第1テープよりも幅の細いテープなど、テープ自体の素材を変えて適時採用することができる。
図4は、乳房部の小さな女性がブラジャーを着用した状態を示している。第1テープ(6)と第2テープ(7)の伸縮は少ないが、乳房のふくらみにあわせて胸部にフィットすることができる。さらに、メッシュテープにより構成されたカップくり(2)がバージスラインに添うことができ快適な着用感を持つことが可能になる。
図5は、乳房部の大きな女性がブラジャーを着用した状態を示している。第1テープ(6)と第2テープ(7)は、図5の乳房部の小さな女性が着用した時よりも幅方向に広がるとともに伸縮は大きくなり、カップ本体(1)の容量が増える。この時、第1、第2テープ(6)(7)は、下側から上側に向かうにつれて幅方向の伸長度合いが高くなる。さらに、メッシュテープにより構成されたカップくり(2)がバージスラインに添って伸縮することが可能になる。このことから、同じアンダーサイズの女性でもカップサイズの小さな女性から大きな女性まで、幅広く対応することができる為、サイズ種類の集約が可能となる。
図6は、a.は図4におけるX-X線で切断した面から見た断面図、b.は、図5におけるY-Y線で切断した面からみた断面図である。カップくり(2)のメッシュテープの伸縮性の状態を模式的に示す。メッシュテープはカップ本体(1)と支持体(S)との間に縫合されているため、乳房部の大きさの違いにより伸縮することが可能である。図6のa.は乳房部の小さな女性がブラジャーを着用した時のメッシュテープの状態である。図6のb.は乳房部の大きな女性がブラジャーを着用した時のメッシュテープの状態であり、乳房部の小さな女性の着用時よりもメッシュテープの伸縮性が高くなり広がることが可能である。
本考案のカップであれば、1つのカップサイズでより多種の下着サイズの体型の着用者に対応して、安定してバストを保持することが可能な、サイズ融通性のある婦人下着を提供することができる。
さらに、広範囲のバストサイズに適応できることから、サイズ種類の減少化が図れ、例えば「Mサイズ」「Lサイズ」「LLサイズ」の表示のみで対応でき、製造者は在庫の保有数が軽減される。
着用者の身体やバストの形状は個人差があり、左右の大きさの違いや月経によるバストサイズの変化、体重の増減に伴うバストの変化など、日々の体調の変化により、乳房のサイズは変化する。
本考案である、サイズ融通性のあるカップを使用することにより、日々の乳房サイズの変化にも1サイズで対応することが可能となり、違和感なく着用することが可能となる。
1…カップ本体
2…カップくり(メッシュテープ)
S…支持体

Claims (1)

  1. 複数の非伸縮性生地からなる領域を有したカップ本体(1)と、このカップ本体(1)の周縁に縫合されたカップくり(2)と、このカップくり(2)に縫合された支持体(S)とを備えた婦人下着であって、前記カップ本体(1)は、左右方向の中央に配される非伸縮性生地からなるメイン領域(3)と、このメイン領域(3)の左右に配した非伸縮性生地からなる左右のサイド領域(4、5)とを伸縮性に富む第1テープ(6)と第2テープ(7)とによって接続したものであり、前記第1テープ(6)と前記第2テープ(7)は、前記メイン領域(3)と前記左右のサイド領域(4、5)の裏側のみに縫着されるものであり、これら第1テープ(6)の下端と第2テープ(7)の下端とは、前記カップくり(2)においてつながっており、前記メイン領域(3)が略三角形となっているものであり、前記カップくり(2)が、前記カップ本体(1)と前記支持体(S)との間に介設されたものであり、且つ、伸縮性を有するメッシュテープによって構成されている婦人下着。
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