JP3243936U - ランナーケース及びカーテンランナー - Google Patents

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Abstract

Figure 0003243936000001
【課題】 安価で汎用性がありながら耐久性が向上するランナーケース及びカーテンランナーを提供する。
【解決手段】 ランナーケース1は、磁石2を挿入及び抜去可能な箱状の磁石収納部11と、カーテンを取り付けるためのランナーを狭持する第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13と、磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する第1連結部14と、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13を折り畳み可能に連結する折り畳み部15と、折り畳み部15が折り畳まれた際に第1連結部14に係合する係合部16と、第2ランナー狭持部13と係合部16を連結する第2連結部17と、を備え、磁石収納部11は、第1連結部14とは反対側で磁石2を被覆する被覆面11a1を有する。
【選択図】図3

Description

本考案は、カーテンをレール又は棒上に支持するランナーケース及びカーテンランナーに関するものである。
従来、カーテンをレール又は棒上に支持するランナーとして、後続する多数のランナーを先導する先導ランナーがある。先導ランナーは、対向する側の先導ランナーと互いに磁力等で吸着させてカーテンを閉めた時に隙間が空かないようにさせる。
特許文献1には、磁石を収納し、フックを固定するカーテンランナーが開示されている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載されたカーテンランナーは、分割されたマグネット保持具に磁石とフックを挟んだ状態で、マグネット保持部を閉じることで完成する。
実公平5-15815号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、磁石に穴を開ける必要があり、穴開けの加工時間又は穴の開いた磁石の購入等に費用がかかり、コストアップにつながっていた。また、特許文献1に記載された技術は、マグネット保持部に形成されたフック固定部の形状が決まっているので、フックの形状が限られ、汎用性に欠けていた。さらに、特許文献1に記載された技術は、磁石同士が吸着する際、直接触れてしまうので、着脱を繰り返すうちに磁石が割れてしまうおそれがあった。
本考案は、安価で汎用性がありながら耐久性が向上するランナーケース及びカーテンランナーを提供することを目的とする。
本考案の一実施形態にかかるランナーケースは、
磁石を挿入及び抜去可能な箱状の磁石収納部と、
カーテンを取り付けるためのランナーを狭持する第1ランナー狭持部及び第2ランナー狭持部と、
前記磁石収納部と前記第1ランナー狭持部を連結する第1連結部と、
前記第1ランナー狭持部及び前記第2ランナー狭持部を折り畳み可能に連結する折り畳み部と、
前記折り畳み部が折り畳まれた際に前記第1連結部に係合する係合部と、
前記第2ランナー狭持部と前記係合部を連結する第2連結部と、
を備え、
前記磁石収納部は、前記第1連結部とは反対側で前記磁石を被覆する被覆面を有する
ことを特徴とする。
ただし、前記磁石の挿入方向を下方、抜去方向を上方とし、前記磁石の大きな面が向く方向を左右方向とし、上下方向と左右方向に直交する方向を前後方向とする。
本考案によれば、安価で汎用性がありながら耐久性が向上するランナーケース及びカーテンランナーを提供することが可能となる。
本実施形態にかかるランナーケースの斜視図を示す。 本実施形態にかかるランナーケースの磁石収納部を示す。 本実施形態にかかるランナーケースに磁石を収納する図を示す。 本実施形態にかかるランナーケースにランナーを置いた図を示す。 本実施形態にかかるランナーケースにランナーを挟んだ図を示す。 図4のV-V断面図を示す。 本実施形態にかかる2つのカーテンランナーを示す。 本実施形態にかかる2つの吸着したカーテンランナーの正面図を示す。 本実施形態にかかる2つの吸着したカーテンランナーの上面図を示す。 本実施形態にかかる2つのカーテンランナーを開閉式カーテンに用いた図を示す。
以下、ランナーケース1を例に、図面に基づき具体的に説明する。なお、以下の説明にて、ランナーケース1の磁石2の挿抜方向を上下方向U-Dとし、挿入方向を下方D、抜去方向を上方Uとする。また、磁石2の大きな面が向く方向を左右方向L-Rとし、上下方向U-Dと左右方向L-Rに直交する方向を前後方向F-Bとする。
図1は、本実施形態にかかるランナーケース1の斜視図を示す。
本実施形態にかかるランナーケース1は、磁石2を収納する磁石収納部11と、ランナー3を狭持する第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13と、磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する第1連結部14と、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13を折り畳み可能に連結する折り畳み部15と、折り畳み部15が折り畳まれた際に第1連結部14に係合する係合部16と、第2ランナー狭持部13と係合部16を連結する第2連結部17と、を備える。また、ランナーケース1は、プラスチック等の合成樹脂を射出成形等することにより、他の部材を使用せず一体に形成されるので、軽量であり、わずかな柔軟性を有する。
図2は、本実施形態にかかるランナーケース1の磁石収納部11を示す。
磁石収納部11は、箱状に形成される収納基部11aと、収納基部11aに形成される磁石挿入開口11bと、磁石挿入開口11bの上端から内側へ突出する突出部11cと、磁石挿入開口11bの反対側の面に形成される穴11dと、を有する。
本実施形態の収納基部11aは、外形が直方体で一部に開口を有する箱状に形成され、左右方向L-Rに向かう面を広くする。また、磁石収納部11の収納基部11aは、第1連結部14とは反対側で磁石2を被覆する被覆面11a1を有する。磁石2を収納する収納基部11aは、箱状に形成され、被覆面11a1を有するので、他の磁石2と接触することなく、吸着することができ、磁石2の損傷を小さくすることができる。また、収納基部11aは、左右方向L-Rに向かう面を広くすることによって、磁石2の吸着力を強くすることができる。
磁石挿入開口11bは、上方Uに向けて開口する。磁石挿入開口11bの上端には、磁石挿入開口11bを塞ぐ方向に突出する突出部11cが形成される。突出部11cを形成することによって、収納された磁石2を抜けないようにすることができる。穴11dは、磁石2が通過しない大きさであって、磁石挿入開口11bの反対側の箱状の底を貫通して形成される。穴11dを形成することで、軽量化することができる。なお、穴11dは、形成しなくてもよい。
第1ランナー狭持部12は、板状の第1ランナー基部12aと、第1ランナー基部12aの中央に形成される第1カーテン取付部12bと、第1カーテン取付部12bの周囲に形成される第1凹部12cと、を有する。また、第1ランナー基部12aの内面の折り畳み部15側には、上下方向U-Dに直線状の第1段部12dが形成されており、第1ランナー基部12aの第1段部12dよりも折り畳み部15側は、厚みが厚くなっている。
第2ランナー狭持部13は、板状の第2ランナー基部13aと、第2ランナー基部13aの中央に形成される第2カーテン取付部13bと、第2カーテン取付部13bの周囲に形成される第2凹部13cと、を有する。また、第2ランナー基部13aの内面の折り畳み部15側には、上下方向U-Dに直線状の第2段部13dが形成されており、第2ランナー基部13aの第2段部13dよりも折り畳み部15側は、厚みが厚くなっている。
本実施形態の第1ランナー基部12aには、第1カーテン取付部12bとして第1孔が形成され、第2ランナー基部13aには、第2カーテン取付部13bとして第2孔が形成される。第1孔及び第2孔が形成されることで、ランナーケース1は、後述するカーテンフック104として幅広い種類を使用することができる。ただし、第1カーテン取付部12b及び第2カーテン取付部13bは、孔に限らず、カーテンを取り付けられる構造であればよい。
例えば、第1カーテン取付部12b及び第2カーテン取付部13bは、後述するカーテンを取り付けるためのカーテンフック等が引っ掛かる凹部でもよい。また、第1カーテン取付部12b及び第2カーテン取付部13bは、カーテンが張り付く面ファスナー等を用いてもよい。凹部又は面ファスナー等を用いる場合、後述するランナー3がはずれないように取り付けできる構造が好ましい。
第1連結部14は、上下方向U-Dの端部で磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する上下連結部14aと、上下連結部14aの前方Fの端部に形成される傾斜部14bと、後方Bの端部で磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する後連結部14cと、を有する。上下連結部14aと後連結部14cの間には、空間14dが形成されている。
折り畳み部15は、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13を折り畳み可能に連結する。折り畳み部15は、第1ランナー狭持部12と第2ランナー狭持部13の間の中央部分に薄肉部15aが形成され折り畳みやすくなっている。折り畳み部15の上下方向U-Dの長さは、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13の上下方向U-Dの長さよりも短い。この構造により、折り畳み部15は、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13の上下方向U-Dの長さと同じにするよりも、より折り畳みやすくなる。
係合部16は、折り畳み部15が折り畳まれた際に第1連結部14に係合する。係合部16は、第2ランナー狭持部13に第2連結部17を介して連結する係合基部16aと、係合基部16aの上端及び下端からそれぞれ前方Fに伸びる延伸部16bと、係合基部16aと延伸部16bの屈曲部分の内側に形成される屈曲凹部16cと、延伸部16bの先端から上下方向U-Dに広がるように形成される引掛部16dと、を有する。屈曲凹部16cを有することで、延伸部16bが撓みやすくなり、引掛部16dが広がりやすくなる。
第2連結部17は、第2ランナー狭持部13と係合部16を連結する。なお、係合部16及び第2連結部17の上下方向U-Dの長さは、第2ランナー狭持部13の上下方向U-Dの長さよりも短い。
図3は、本実施形態にかかるランナーケース1に磁石2を収納する図を示す。
ランナーケース1の組み立て方法は、まず、磁石2を磁石収納部11の磁石挿入開口11bから挿入する。磁石挿入開口11bには、突出部11cが磁石挿入開口11bを塞ぐように形成されているが、磁石2で突出部11cを押すようにして挿入すればよい。磁石2が収納されると、突出部11cは、元の位置に戻り、磁石2が抜け出ないように磁石挿入開口11bを塞ぐ。なお、突出部11cは、形成しなくてもよい。
本実施形態の磁石2は、板状の直方体のネオジム磁石を用いている。磁石2の形状は、軽量化且つ強吸着力化のため、板状の直方体又は円柱等の単純な形状が好ましい。本実施形態にかかるランナーケース1では、磁石2は磁石収納部11に収納されるので、磁石2同士が直接吸着することがない。したがって、従来よりも薄い磁石2であっても破損する可能性が低く、磁石2の厚みを薄くすることができ、軽量化ができ、コストも削減することができる。また、磁石2は、ネオジム磁石に限らず、フェライト磁石等、他の種類でもよい。
図4は、本実施形態にかかるランナーケース1にランナー3を置いた図を示す。
本実施形態のランナー3は、テープ部31と、テープ部31の中央に形成されたランナー孔31aに取り付けられる枠部32と、テープ部31の上端に取り付けられるレール取付部33と、を有する。テープ部31は、ポリエステル、ナイロンテープ、樹脂テープ、合繊テープ、綿テープ等でよい。
本実施形態の枠部32は、鳩目であって、テープ部31のランナー孔31aにカシメればよい。枠部32は、鳩目に限らず、テープ部31のランナー孔31aを囲うように形成されるものであればよい。また、本実施形態のランナー孔31aは、円形であるが、三角形、四角形等の多角形でもよい。ランナー孔31a及び枠部32は、ランナーケース1の第1カーテン取付部12b及び第2カーテン取付部13bと同じ形状が好ましい。
なお、第1カーテン取付部12b及び第2カーテン取付部13bが、孔ではなく、凹部又は面ファスナーの場合、テープ部31のランナー孔31a及び枠部32を形成しなくてもよい。この場合、ランナーケース1にランナー3を強固に取り付けることが好ましい。
本実施形態のレール取付部33は、コイルファスナーを用いる。コイルファスナーは、テープ部31に逢着して形成される。なお、レール取付部33は、通常のカーテンレール103のレール溝に引っ掛けられる構造でもよい。ランナー3は、第1ランナー狭持部12の第1ランナー基部12a上に載せられる。図4に示すように、ランナー3の右端縁31bは、第1段部12dに当接している。
本実施形態の第1段部12dの前後方向F-Bの厚みは、ランナー3のテープ部31の厚みの半分であり、同様に、第2段部13dの前後方向F-Bの厚みは、ランナー3のテープ部31の厚みの半分である。このような寸法にすることにより、第1ランナー基部12aから第2ランナー基部13aまでの距離とランナー3の厚さが同一となり、ランナーケース1を折り畳み部15で折り畳む際に、きついことも緩いこともなく、円滑に折り畳むことができ、第1段部12dと第2段部13dによって形成される隙間にランナー3をきれいに挟むことができる。
図5は、本実施形態にかかるカーテンランナー100を示す。
図4に示したランナー3を挟んだ状態からランナーケース1を折り畳み部15で折り畳むと、係合部16が第1連結部14に近づき、引掛部16dが傾斜部14bに当接する。さらに折り畳み部15を折り畳むと、引掛部16dが傾斜部14bに当接しながら移動する。さらに折り畳み部15を折り畳むと、延伸部16bが屈曲凹部16cで曲がり、延伸部16b自身も撓むことによって、引掛部16dが上下連結部14aに当接しながら移動し、引掛部16dは上下連結部14aと後連結部14cの間の空間14dに嵌まり込む。最後に磁石2を磁石収納部11に挿入することで、図5に示すカーテンランナー100となる。
ランナーケース1は、折り畳み部15には薄肉部15aが形成され、引掛部16dが傾斜部14bに当接しながら移動するので、折り畳みやすい。また、引掛部16dが上下連結部14aと後連結部14cの間の空間14dに嵌まり込むので、ランナーケース1は、折り畳んだ形状を保持することができる。
図6は、図5のV-V断面図を示す。
本実施形態のランナー3は、第1ランナー基部12aの第1段部12dと第2ランナー基部13aの第2段部13dの内側に狭持されるので、第1段部12dと第2段部13dによって形成される隙間にランナー3をきれいに挟むことができる。
また、本実施形態のランナー3の枠部32の少なくとも一部は、第1ランナー基部12aの第1凹部12cによって形成された空間又は第2ランナー基部13aの第2凹部13cによって形成された空間に位置する。したがって、枠部32の移動を第1凹部12c及び第2凹部13cの少なくとも1つが抑制し、ランナーケース1は枠部32を安定した位置に保持することができる。
図7は、本実施形態にかかる2つのカーテンランナー100を示す。図8は、本実施形態にかかる2つの吸着したカーテンランナー100の正面図を示す。図9は、本実施形態にかかる2つの吸着したカーテンランナー100の上面図を示す。ここで、図7乃至図9における前後方向F-Bと左右方向L-Rは、右側のカーテンランナー100を基準として示す。
本実施形態のカーテンランナー100は、図9に示すように、前後方向F-Bの中心線Cを含み前後方向F-Bに直交する面に対して、上方Uから見て対称に形成される。カーテンランナー100は、前後左右を180°反転させて使用することができる。そして、2つのカーテンランナー100は、互いの磁石2を互いの磁石収納部11を間に挟んで吸着することができる。
このように、2つのカーテンランナー100は同じ形状に形成されるので、別々の形状に形成されるよりもコストを削減することができる。また、磁石2同士が直接吸着することがないので、従来よりも薄い磁石2であっても破損する可能性が低く、軽量化でき、コストを削減することができる。
図10は、本実施形態にかかる2つのカーテンランナー100を開閉式カーテン101に用いた図を示す。なお、図10は、理解を容易にするために開閉式カーテン101の間を開けている。開閉式カーテン101を閉じた場合、二点鎖線で示したようになる。
開閉式カーテン101は、カーテンフック104によって、カーテンランナー100に取り付けられる。2つのカーテンランナー100は、図8に示したレール取付部33がカーテンレール103に対して移動可能に取り付けられる。
本実施形態の2つのカーテンランナー100は、開閉式カーテン101の内側端部101aに取り付けることで、図10の二点鎖線で示したように、開閉式カーテン101を閉じた際に、2つのカーテンランナー100の磁石2が吸着し、開閉式カーテン101の閉状態を維持することができ、開閉式カーテン101の間の隙間を小さくすることができる。
以上、本実施形態のランナーケース1は、磁石2を挿入及び抜去可能な箱状の磁石収納部11と、カーテン101を取り付けるためのランナー3を狭持する第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13と、磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する第1連結部14と、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13を折り畳み可能に連結する折り畳み部15と、折り畳み部15が折り畳まれた際に第1連結部14に係合する係合部16と、第2ランナー狭持部13と係合部16を連結する第2連結部17と、を備え、磁石収納部11は、第1連結部14とは反対側で磁石2を被覆する被覆面11a1を有する。したがって、本実施形態のランナーケース1は、安価で汎用性がありながら耐久性が向上する。
また、本実施形態のランナーケース1では、磁石収納部11は、箱状に形成される収納基部11aと、収納基部11aに形成される磁石挿入開口11bと、磁石挿入開口11bの開口端から内側へ突出する突出部11cと、を有する。したがって、本実施形態のランナーケース1は、収納された磁石2を抜けないようにすることができる。
また、本実施形態のランナーケース1では、第1ランナー狭持部12は、板状の第1ランナー基部12aと、第1ランナー基部12aに形成される第1カーテン取付部12bと、を有し、第2ランナー狭持部13は、板状の第2ランナー基部13aと、第2ランナー基部13aに形成される第2カーテン取付部13bと、を有する。したがって、本実施形態のランナーケース1は、幅広い種類のカーテンフック104を使用することができる。
また、本実施形態のランナーケース1では、第1ランナー基部12aは、内面の折り畳み部15側の厚みが厚くなっている第1段部12dが形成されており、第2ランナー基部13aは、内面の折り畳み部15側の厚みが厚くなっている第2段部13dが形成されている。したがって、第1ランナー基部12aの第1段部12dと第2ランナー基部13aの第2段部13dの内側に狭持されるので、第1段部12dと第2段部13dによって形成される隙間にランナー3をきれいに挟むことができる。
また、本実施形態のランナーケース1では、第1連結部14は、上下方向U-Dの端部で磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する上下連結部14aと、上下連結部14aの前方Fの端部に形成される傾斜部14bと、後方向Bの端部で磁石収納部11と第1ランナー狭持部12を連結する後連結部14cと、を有し、下連結部14aと後連結部14cの間には、空間14dが形成され、係合部16は、第2ランナー狭持部13に第2連結部17を介して連結する係合基部16aと、係合基部16aの上端及び下端からそれぞれ前方Fに伸びる延伸部16bと、延伸部16bの先端から上下方向U-Dに広がるように形成される引掛部16dと、を有し、折り畳み部15で折り畳むと、引掛部16dが空間14dに嵌まる。したがって、本実施形態のランナーケース1は、引掛部16dが傾斜部14bに当接しながら移動するので、折り畳みやすい。また、引掛部16dが上下連結部14aと後連結部14cの間の空間14dに嵌まり込むので、ランナーケース1は、折り畳んだ形状を保持することができる。
また、本実施形態のランナーケース1では、折り畳み部15で折り畳まれると、前後方向F-Bの中心線Cを含み前後方向F-Bに直交する面に対して、上方Uから見て対称に形成される。したがって、本実施形態のランナーケース1は、2つのカーテンランナー100として同じものが使用できるので、別々の形状に形成されるよりもコストを削減することができる。
また、本実施形態のカーテンランナー100は、折り畳み部15で折り畳まれたランナーケース1と、磁石収納部11に収納された磁石2と、第1ランナー狭持部12及び第2ランナー狭持部13に狭持されたランナー3と、を備える。したがって、本実施態のカーテンランナー100は、開閉式カーテン101に用いることができ、2つのカーテンランナー100は、互いの磁石2を互いの磁石収納部11を間に挟んで吸着することができる。
また、本実施形態のカーテンランナー100では、ランナー3は、テープ部31と、テープ部31に取り付けられるレール取付部33と、を有する。したがって、本実施形態のカーテンランナー100は、ランナー3のレール取付部33をカーテンレール103に対して移動可能に取り付けることができる。
また、本実施形態のカーテンランナー100では、ランナーケース1は、前後方向F-Bの中心線Cを含み前後方向F-Bに直交する面に対して、上方Uから見て対称に形成される。したがって、本実施形態のカーテンランナー100は、同じ形状に形成されるので、別々の形状に形成されるよりもコストを削減することができる。また、磁石2同士が直接吸着することがないので、従来よりも薄い磁石2であっても破損する可能性が低く、軽量化でき、コストを削減することができる。
なお、本考案の種々の実施形態について説明したが、本考案はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本考案の範疇となるものである。

Claims (9)

  1. 磁石を挿入及び抜去可能な箱状の磁石収納部(11)と、
    カーテンを取り付けるためのランナーを狭持する第1ランナー狭持部(12)及び第2ランナー狭持部(13)と、
    前記磁石収納部(11)と前記第1ランナー狭持部(12)を連結する第1連結部(14)と、
    前記第1ランナー狭持部(12)及び前記第2ランナー狭持部(13)を折り畳み可能に連結する折り畳み部(15)と、
    前記折り畳み部(15)が折り畳まれた際に前記第1連結部(14)に係合する係合部(16)と、
    前記第2ランナー狭持部(13)と前記係合部(16)を連結する第2連結部(17)と、
    を備え、
    前記磁石収納部(11)は、前記第1連結部(14)とは反対側で前記磁石(2)を被覆する被覆面(11a1)を有する
    ことを特徴とするランナーケース(1)。
    ただし、前記磁石の挿入方向を下方(D)、抜去方向を上方(U)とし、前記磁石の大きな面が向く方向を左右方向(L-R)とし、上下方向(U-D)と前記左右方向(L-R)に直交する方向を前後方向(F-B)とする。
  2. 前記磁石収納部(11)は、
    箱状に形成される収納基部(11a)と、
    前記収納基部(11a)に形成される磁石挿入開口(11b)と、
    前記磁石挿入開口(11b)の開口端から内側へ突出する突出部11cと、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のランナーケース(1)。
  3. 前記第1ランナー狭持部(12)は、
    板状の第1ランナー基部(12a)と、
    前記第1ランナー基部(12a)に形成される第1カーテン取付部(12b)と、
    を有し、
    前記第2ランナー狭持部(13)は、
    板状の第2ランナー基部(13a)と、
    前記第2ランナー基部(13a)に形成される第2カーテン取付部(13b)と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のランナーケース(1)。
  4. 前記第1ランナー基部(12a)は、内面の前記折り畳み部(15)側の厚みが厚くなっている第1段部(12d)が形成されており、
    前記第2ランナー基部(13a)は、内面の前記折り畳み部(15)側の厚みが厚くなっている第2段部(13d)が形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のランナーケース(1)。
  5. 前記第1連結部(14)は、
    上下方向(U-D)の端部で前記磁石収納部(11)と前記第1ランナー狭持部(12)を連結する上下連結部(14a)と、
    前記上下連結部(14a)の前方(F)の端部に形成される傾斜部(14b)と、
    後方向(B)の端部で前記磁石収納部(11)と前記第1ランナー狭持部(12)を連結する後連結部(14c)と、
    を有し、
    前記上下連結部(14a)と前記後連結部(14c)の間には、空間(14d)が形成され、
    前記係合部(16)は、
    前記第2ランナー狭持部(13)に前記第2連結部(17)を介して連結する係合基部(16a)と、
    前記係合基部(16a)の上端及び下端からそれぞれ前方(F)に伸びる延伸部(16b)と、
    前記延伸部(16b)の先端から上下方向(U-D)に広がるように形成される引掛部(16d)と、
    を有し、
    前記折り畳み部(15)で折り畳むと、前記引掛部(16d)が前記空間(14d)に嵌まる
    ことを特徴とする請求項1に記載のランナーケース(1)。
  6. 前記折り畳み部(15)で折り畳まれると、前後方向(F-B)の中心線(C)を含み前後方向(F-B)に直交する面に対して、上方(U)から見て対称に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のランナーケース(1)。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載され、前記折り畳み部(15)で折り畳まれたランナーケース(1)と、
    前記磁石収納部(11)に収納された磁石(2)と、
    前記第1ランナー狭持部(12)及び前記第2ランナー狭持部(13)に狭持されたランナー(3)と、
    を備える
    ことを特徴とするカーテンランナー(100)。
  8. 前記ランナー(3)は、
    テープ部(31)と、
    前記テープ部(31)に取り付けられるレール取付部(33)と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載のカーテンランナー(100)。
  9. 前記ランナーケース(1)は、前後方向(F-B)の中心線(C)を含み前後方向(F-B)に直交する面に対して、上方(U)から見て対称に形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のカーテンランナー(100)。
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