JP3243060B2 - 共振型ブザー駆動装置 - Google Patents
共振型ブザー駆動装置Info
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- JP3243060B2 JP3243060B2 JP12657993A JP12657993A JP3243060B2 JP 3243060 B2 JP3243060 B2 JP 3243060B2 JP 12657993 A JP12657993 A JP 12657993A JP 12657993 A JP12657993 A JP 12657993A JP 3243060 B2 JP3243060 B2 JP 3243060B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば自動車等におい
て警告音を発生するために用いられる共振型ブザーを駆
動する共振型ブザー駆動装置に関する。
て警告音を発生するために用いられる共振型ブザーを駆
動する共振型ブザー駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に共振型ブザーは、音色を決定する
音色信号とその共振型ブザー特有の共振周波数を持つ共
振信号を用いて駆動される。図4は従来の共振型ブザー
駆動装置の回路図である。音色信号Aは演算増幅器(オ
ペアンプ)41の正極性(+)の入力端子に供給される。
この演算増幅器41の出力端子の信号は抵抗42を介して出
力用のNPNトランジスタ43のベースに供給される。こ
のトランジスタ43のコレクタは電源電圧VCCの印加点
に接続されており、そのエミッタには共振型ブザー(B
Z)44の一端が接続されている。このブザー44の他端は
アース電圧GNDの印加点に接続されている。また、ブ
ザー44の一端と上記演算増幅器41の負極性(−)の入力
端子との間には抵抗45が、ブザー44の一端とアース電圧
GNDの印加点との間にはクランプ用のダイオード46が
それぞれ接続されている。
音色信号とその共振型ブザー特有の共振周波数を持つ共
振信号を用いて駆動される。図4は従来の共振型ブザー
駆動装置の回路図である。音色信号Aは演算増幅器(オ
ペアンプ)41の正極性(+)の入力端子に供給される。
この演算増幅器41の出力端子の信号は抵抗42を介して出
力用のNPNトランジスタ43のベースに供給される。こ
のトランジスタ43のコレクタは電源電圧VCCの印加点
に接続されており、そのエミッタには共振型ブザー(B
Z)44の一端が接続されている。このブザー44の他端は
アース電圧GNDの印加点に接続されている。また、ブ
ザー44の一端と上記演算増幅器41の負極性(−)の入力
端子との間には抵抗45が、ブザー44の一端とアース電圧
GNDの印加点との間にはクランプ用のダイオード46が
それぞれ接続されている。
【0003】共振信号Bは抵抗47を介してNPNトラン
ジスタ48のベースに供給される。このトランジスタ48の
ベースとアース電圧GNDの印加点との間には抵抗49が
接続されている。上記トランジスタ48のコレクタは上記
出力用のトランジスタ43のベースに接続されている。そ
して、上記音色信号及び共振信号として例えば図5の波
形図に示すような信号が供給される。
ジスタ48のベースに供給される。このトランジスタ48の
ベースとアース電圧GNDの印加点との間には抵抗49が
接続されている。上記トランジスタ48のコレクタは上記
出力用のトランジスタ43のベースに接続されている。そ
して、上記音色信号及び共振信号として例えば図5の波
形図に示すような信号が供給される。
【0004】上記構成でなる駆動装置において、ブザー
44は音色信号Aを入力とする演算増幅器41と出力用のト
ランジスタ43からなる増幅回路によって駆動され、共振
信号Bに応じて出力用のトランジスタ43がスイッチング
されることにより、ブザー44が共鳴駆動されている。
44は音色信号Aを入力とする演算増幅器41と出力用のト
ランジスタ43からなる増幅回路によって駆動され、共振
信号Bに応じて出力用のトランジスタ43がスイッチング
されることにより、ブザー44が共鳴駆動されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、共振型ブザ
ーは一般に誘導性負荷であり、上記従来の駆動装置では
この誘導性負荷が出力用のトランジスタ43によってスイ
ッチング駆動されているために、このトランジスタ43が
オフ状態となり、ブザー44の一端が高インピーダンス状
態となるときに、図5の波形図に示すようにブザー44の
一端の電圧信号Cには逆起電圧(GNDよりも低い負の
電圧)が生じる。この逆起電圧はGND側の電源に揺れ
を発生させ、ノイズ源となるために他のユニットに悪影
響を与える。
ーは一般に誘導性負荷であり、上記従来の駆動装置では
この誘導性負荷が出力用のトランジスタ43によってスイ
ッチング駆動されているために、このトランジスタ43が
オフ状態となり、ブザー44の一端が高インピーダンス状
態となるときに、図5の波形図に示すようにブザー44の
一端の電圧信号Cには逆起電圧(GNDよりも低い負の
電圧)が生じる。この逆起電圧はGND側の電源に揺れ
を発生させ、ノイズ源となるために他のユニットに悪影
響を与える。
【0006】このため、従来装置では図示するように、
ブザー44の一端とGNDとの間にクランプ用のダイオー
ド46を接続してこの逆起電圧を吸収するようにしてい
る。しかし、このダイオード46として素子サイズがある
程度大きなものが必要であるため、他の回路と共に集積
回路化することは困難であり、この結果、部品点数が増
大するという問題がある。
ブザー44の一端とGNDとの間にクランプ用のダイオー
ド46を接続してこの逆起電圧を吸収するようにしてい
る。しかし、このダイオード46として素子サイズがある
程度大きなものが必要であるため、他の回路と共に集積
回路化することは困難であり、この結果、部品点数が増
大するという問題がある。
【0007】また、上記逆起電圧による演算増幅器41の
寄生対策、例えばラッチアップや寄生素子による誤動作
防止を図るために、従来装置では上記抵抗45を設ける必
要があり、このことが集積回路化する際のチップ面積の
増大を招いている。
寄生対策、例えばラッチアップや寄生素子による誤動作
防止を図るために、従来装置では上記抵抗45を設ける必
要があり、このことが集積回路化する際のチップ面積の
増大を招いている。
【0008】さらに、上記のような逆起電圧が発生する
ために、集積回路化する際にチップ上のパターン・レイ
アウトに工夫が必要になるという問題がある。この発明
は上記のような事情を考慮してなされたものであり、そ
の目的は集積回路化に適した共振型ブザー駆動装置を提
供することにある。
ために、集積回路化する際にチップ上のパターン・レイ
アウトに工夫が必要になるという問題がある。この発明
は上記のような事情を考慮してなされたものであり、そ
の目的は集積回路化に適した共振型ブザー駆動装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の共振型ブザー
駆動装置は、共振型ブザーの音色を決定する音色信号と
所定周波数の共振信号とを合成する信号合成回路と、上
記信号合成回路の出力信号に基づいて上記共振型ブザー
を駆動する電圧フォロワ回路とを具備したことを特徴と
する。
駆動装置は、共振型ブザーの音色を決定する音色信号と
所定周波数の共振信号とを合成する信号合成回路と、上
記信号合成回路の出力信号に基づいて上記共振型ブザー
を駆動する電圧フォロワ回路とを具備したことを特徴と
する。
【0010】
【作用】信号合成回路によって音色信号と共振信号とが
合成され、この合成信号が入力される電圧フォロワ回路
によって共振型ブザーが駆動されることにより、従来の
ように出力用のトランジスタをスイッチング駆動する必
要がなくなる。
合成され、この合成信号が入力される電圧フォロワ回路
によって共振型ブザーが駆動されることにより、従来の
ように出力用のトランジスタをスイッチング駆動する必
要がなくなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例によ
り説明する。図1はこの発明に係る共振型ブザー駆動装
置の一実施例の概略的な構成を示すブロック図である。
共振型ブザー11の音色を決定する音色信号Aとこの共振
型ブザー特有の共振周波数を持つ共振信号Bとは信号合
成回路12に供給され、ここで両信号の合成信号Cが形成
される。この合成信号Cは演算増幅器を用いた電圧フォ
ロワ回路13に供給され、この電圧フォロワ回路13の出力
で上記ブザー11が共鳴駆動される。
り説明する。図1はこの発明に係る共振型ブザー駆動装
置の一実施例の概略的な構成を示すブロック図である。
共振型ブザー11の音色を決定する音色信号Aとこの共振
型ブザー特有の共振周波数を持つ共振信号Bとは信号合
成回路12に供給され、ここで両信号の合成信号Cが形成
される。この合成信号Cは演算増幅器を用いた電圧フォ
ロワ回路13に供給され、この電圧フォロワ回路13の出力
で上記ブザー11が共鳴駆動される。
【0012】図2は上記図1の実施例装置の詳細な構成
を示している。上記信号合成回路12は、音色信号Aがベ
ースに供給され、コレクタがアース電圧GNDの印加点
に接続されたPNPトランジスタ21と、このトランジス
タ21のエミッタと電源電圧VCCの印加点との間に接続
された電流源22と、上記共振信号Bが抵抗23を介してベ
ースに供給され、エミッタがアース電圧GNDの印加点
に接続され、かつコレクタが上記トランジスタ21のエミ
ッタに接続されたNPNトランジスタ24と、このトラン
ジスタ24のベースとGNDの印加点との間に接続された
抵抗25と、コレクタがVCCの印加点に接続され、ベー
スが上記トランジスタ21のエミッタとトランジスタ24の
コレクタとの共通接続点に接続されたNPNトランジス
タ26と、このトランジスタ26のエミッタとGNDの印加
点との間に接続された抵抗27とから構成されている。
を示している。上記信号合成回路12は、音色信号Aがベ
ースに供給され、コレクタがアース電圧GNDの印加点
に接続されたPNPトランジスタ21と、このトランジス
タ21のエミッタと電源電圧VCCの印加点との間に接続
された電流源22と、上記共振信号Bが抵抗23を介してベ
ースに供給され、エミッタがアース電圧GNDの印加点
に接続され、かつコレクタが上記トランジスタ21のエミ
ッタに接続されたNPNトランジスタ24と、このトラン
ジスタ24のベースとGNDの印加点との間に接続された
抵抗25と、コレクタがVCCの印加点に接続され、ベー
スが上記トランジスタ21のエミッタとトランジスタ24の
コレクタとの共通接続点に接続されたNPNトランジス
タ26と、このトランジスタ26のエミッタとGNDの印加
点との間に接続された抵抗27とから構成されている。
【0013】上記電圧フォロワ回路13は正極性(+)及
び負極性(−)の入力端子と出力端子とを有する演算増
幅器(オペアンプ)28からなり、負極性(−)の入力端
子と出力端子とが接続され、正極性(+)の入力端子が
前記信号合成回路12内のトランジスタ27のエミッタに接
続されている。
び負極性(−)の入力端子と出力端子とを有する演算増
幅器(オペアンプ)28からなり、負極性(−)の入力端
子と出力端子とが接続され、正極性(+)の入力端子が
前記信号合成回路12内のトランジスタ27のエミッタに接
続されている。
【0014】前記共振型ブザー11は上記演算増幅器28の
出力端子とGNDの印加点との間に接続されている。図
3は上記実施例回路における音色信号A、共振信号B及
び信号合成回路12の合成信号Cをそれぞれ示す波形図で
ある。
出力端子とGNDの印加点との間に接続されている。図
3は上記実施例回路における音色信号A、共振信号B及
び信号合成回路12の合成信号Cをそれぞれ示す波形図で
ある。
【0015】信号合成回路12では音色信号Aと共振信号
Bとが合成される。この場合には音色信号Aと共振信号
Bの反転信号の積の信号がこの信号合成回路12で形成さ
れる。例えば、共振信号Bが“1”レベルのときはトラ
ンジスタ24がオンする。このとき、そのベース電位がG
NDレベルに低下するためにトランジスタ26がオフし、
合成信号Cは抵抗27によってGND電位に設定される。
Bとが合成される。この場合には音色信号Aと共振信号
Bの反転信号の積の信号がこの信号合成回路12で形成さ
れる。例えば、共振信号Bが“1”レベルのときはトラ
ンジスタ24がオンする。このとき、そのベース電位がG
NDレベルに低下するためにトランジスタ26がオフし、
合成信号Cは抵抗27によってGND電位に設定される。
【0016】他方、共振信号Bが“0”レベルのときは
音色信号Aと相補な信号がトランジスタ26のベースに供
給され、さらのこの信号がトランジスタ26で反転される
ことにより、合成信号Cは音色信号Aに比例した電位レ
ベルに設定される。この結果、信号合成回路12の信号C
は音色信号Aと共振信号Bの反転信号の積の信号とな
る。この信号Cは電圧フォロワ回路13に供給され、その
出力電位でブザー11が駆動される。
音色信号Aと相補な信号がトランジスタ26のベースに供
給され、さらのこの信号がトランジスタ26で反転される
ことにより、合成信号Cは音色信号Aに比例した電位レ
ベルに設定される。この結果、信号合成回路12の信号C
は音色信号Aと共振信号Bの反転信号の積の信号とな
る。この信号Cは電圧フォロワ回路13に供給され、その
出力電位でブザー11が駆動される。
【0017】上記実施例装置では、ブザー11は、信号C
に追随して変化する電圧フォロワ回路13の出力信号によ
って駆動されている。共振信号Bが“1”レベルのと
き、電圧フォロワ回路13の出力は従来のように高インピ
ーダンス状態とはならず、必ずGND電位に設定される
ため、ブザー11には従来のような逆起電圧は発生しなく
なる。
に追随して変化する電圧フォロワ回路13の出力信号によ
って駆動されている。共振信号Bが“1”レベルのと
き、電圧フォロワ回路13の出力は従来のように高インピ
ーダンス状態とはならず、必ずGND電位に設定される
ため、ブザー11には従来のような逆起電圧は発生しなく
なる。
【0018】このため、従来のような電圧クランプ用の
ダイオードは不要であり、演算増幅器28における従来の
ような寄生対策も全く不要である。さらに、逆起電圧対
策用のチップ上のパターン・レイアウトにも工夫を図る
必要がなくなり、容易に設計が可能になる。
ダイオードは不要であり、演算増幅器28における従来の
ような寄生対策も全く不要である。さらに、逆起電圧対
策用のチップ上のパターン・レイアウトにも工夫を図る
必要がなくなり、容易に設計が可能になる。
【0019】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく種々の変形が可能であることはいうまでも
ない。例えば上記実施例では信号合成回路12として図2
に示すように構成する場合について説明したが、これは
要するに音色信号Aと共振信号Bの反転信号の積の信号
が形成されるものであるならばどのような構成であって
もよい。
ものではなく種々の変形が可能であることはいうまでも
ない。例えば上記実施例では信号合成回路12として図2
に示すように構成する場合について説明したが、これは
要するに音色信号Aと共振信号Bの反転信号の積の信号
が形成されるものであるならばどのような構成であって
もよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
集積回路化に適した共振型ブザー駆動装置を提供するこ
とができる。
集積回路化に適した共振型ブザー駆動装置を提供するこ
とができる。
【図1】この発明の一実施例装置の概略的な構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図2】図1の実施例装置の詳細な構成を示す回路図。
【図3】上記実施例装置における各種信号の波形図。
【図4】従来装置の回路図。
【図5】上記従来装置における各種信号の波形図。
11…共振型ブザー、12…信号合成回路、13…電圧フォロ
ワ回路、21…PNPトランジスタ、22…電流源、23,2
5,27…抵抗、24,26…NPNトランジスタ、28…演算
増幅器(オペアンプ)。
ワ回路、21…PNPトランジスタ、22…電流源、23,2
5,27…抵抗、24,26…NPNトランジスタ、28…演算
増幅器(オペアンプ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−249977(JP,A) 特開 平3−192919(JP,A) 特開 昭62−177596(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 9/122
Claims (2)
- 【請求項1】 共振型ブザーの音色を決定する音色信号
と所定周波数の共振信号とを合成する信号合成回路と、 上記信号合成回路の出力信号に基づいて上記共振型ブザ
ーを駆動する電圧フォロワ回路とを具備したことを特徴
とする共振型ブザー駆動装置。 - 【請求項2】 前記電圧フォロワ回路が演算増幅器を用
いて構成されている請求項1に記載の共振型ブザー駆動
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12657993A JP3243060B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 共振型ブザー駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12657993A JP3243060B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 共振型ブザー駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06337680A JPH06337680A (ja) | 1994-12-06 |
JP3243060B2 true JP3243060B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=14938668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12657993A Expired - Fee Related JP3243060B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 共振型ブザー駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243060B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107680573B (zh) * | 2017-10-30 | 2024-04-16 | 联合汽车电子有限公司 | 蜂鸣器驱动电路 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12657993A patent/JP3243060B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06337680A (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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