JP3904661B2 - ブザー駆動回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアの締め忘れやライトの消し忘れ等を車両に乗り降りする人に知らせるブザーの駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のブザーを駆動する場合、例えば特開平8−188084号に示されているように一定振幅の2種類の周波数のパルス信号を間欠的に発生せしめて、ブザーから「ブー、ブー、‥‥‥」という一定音圧の断続音を発生させたり、また振幅値を徐々に小さくして「ポーン、ポーン、‥‥‥」という減衰音を断続的に発生させていた。このような上記のような構成のものにあってはブザーに供給される電源電圧を出力電流の小さいマイクロコンピュータで直接変化させなくてはならないという問題点があった。
【0003】
一方、本出願人は、電源電圧は変化させずに、信号の電圧変化のみでこの種のブザーを駆動するものを出願中(未公開)であるので、それを図2に示し、以下に説明する。
すなわち、図2において、マイクロコンピュータ1は、その一方の出力端子Aから一定周波数(例えば2KHzの周波数)、一定パルス幅のパルスを断続的に発生し(図3A参照)、バイアス抵抗2、3を介して第1スイッチングトランジスタ4をオン、オフ駆動する。第1スイッチングトランジスタ4は、電流制限抵抗5を介してブザー6をパルス駆動して、例えば「ブー、ブー、‥‥‥」という一定音圧の断続音を発生する。
【0004】
また、前記マイクロコンピュータ1は、その他方の出力端子Bから、前記出力端子Aから出力されるパルスの周波数よりも低い一定周波数(例えば1KHzの周波数)のPWM信号を断続的に発生し(図3B参照)、バイアス抵抗9、10を介して第2スイッチングトランジスタ11をオン、オフ駆動する。第2スイッチングトランジスタ11は、電流制限抵抗12を介してブザー6をパルス駆動して、例えば「ポーン、ポーン、‥‥‥」という減衰音を断続的に発生する。
【0005】
なお、図中符号7で示されるダイオードは、ブザー6に発生する逆起電力を吸収するフライホイールダイオード、また符号8で示されるコンデンサは、前記第1スイッチングトランジスタ4に供給されるPWM信号(図3B)のうち幅の狭いパルスに多く含まれる高周波成分を除去して減衰音の音質を改善するためのものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、ブザーに並列接続されたコンデンサ8は、1KHzの減衰音の音質を改善するために接続されたものであるが、2KHzの断続音の発生のために第1スイッチングトランジスタ4にマイクロコンピュータ1から供給される2KHzのパルスの一部もそのコンデンサ8に流れ、分流されてしまうので、2KHzの断続音の音圧は、コンデンサ8が接続されていない場合に比べて音圧が小さくなって聞き取りずらくなってしまう恐れが考えられた。
【0007】
そこで、この発明は上記問題点を鑑みてなされたもので、パルス幅一定のパルスでも、またPWM信号であっても音圧が共に確保され、また減衰音の音質を確保できるブザー駆動回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るブザー駆動回路は、マイクロコンピュータから並列的に出力される2種類の周波数のうち、低い方の周波数のPWM信号が供給される第1スイッチングトランジスタと、高い方の周波数のPWM信号が供給される第2スイッチングトランジスタとを備え、かつそれぞれの第1及び第2スイッチングトランジスタに共通接続されて、第1及び第2スイッチングトランジスタによって異なる音色の音を発生せしめるブザーを備えたブザー駆動回路において、前記第1スイッチングトランジスタは前記ブザーを負荷として駆動し、また第2スイッチングトランジスタは前記ブザーとそのブザーに並列接続されたコンデンサとを並列駆動する。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の一形態を図1に基づいて以下に説明する。
なお、図1において、図2において既に説明したものと同一なもの、または均等なものには同一符号を付してその詳細説明を省略し、異なる部分についてのみ以下に説明する。
すなわち、逆流防止用ダイオード13が追加され、かつコンデンサ8の接続関係が異なっている。
この逆流防止用ダイオード13は、そのアノードが抵抗5とブザー6との接続点に接続され、またカソードが抵抗12を介して第2スイッチングトランジスタ11のコレクタに接続されている。またコンデンサ8の一端は図2と同様に電源(+V)に接続され、また他端が前記逆流防止用ダイオード13のカソードに接続されている。
【0010】
それによって、マイクロコンピュータ1の出力端子Aから2KHzのパルス(図3A参照)が供給されると、逆流防止用ダイオード13によってコンデンサ8を介する電流路が遮断され、ブザー6、抵抗5及び第1スイッチングトランジスタ4を介してのみ、そのパルスに同期して駆動電流I1が流れ、「ブー、ブー、‥‥‥」とブザー6から音響が発生される。
【0011】
また一方で、マイクロコンピュータ1の出力端子Bから1KHzのPWM信号が第2スイッチングトランジスタ11に供給されると、そのPWM信号を形成する周波数成分のうち低い周波数成分はコンデンサ8よりもブザー6のインピーダンスが低いために矢印I2の如くコンデンサ8を介さずにブザー6、逆流防止用ダイオード13、抵抗12及び第2スイッチングトランジスタ11に直列に流れるが、PWM信号を形成する高い周波数成分はコンデンサ8の方がブザー6よりもインピーダンスが低いので矢印I3の如く、コンデンサ8、抵抗12及び第2スイッチングトランジスタ11に直列に分流して流れ、高い周波数によってブザー6が駆動されずに「ポーン、ポーン、‥‥‥」と音響が発生される。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、従来と同様な音を発生するブザー駆動回路をコスト安価に得ることができるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブザー駆動回路の実施の一形態を示す回路説明図である。
【図2】先行技術のブザー駆動回路の回路説明図である。
【図3】図2に示すマイクロコンピュータ1の出力端子A,Bから出力されるパルス信号及びPWM信号である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ
2,3,5,9,10,12 抵抗
4,11 スイッチングトランジスタ
6 ブザー
7,13 ダイオード
Claims (1)
- マイクロコンピュータから並列的に出力される2種類の周波数のうち、低い方の周波数のPWM信号が供給される第1スイッチングトランジスタと、高い方の周波数のPWM信号が供給される第2スイッチングトランジスタとを備え、かつそれぞれの第1及び第2スイッチングトランジスタによって異なる音色の音を発生するブザーを備えたブザー駆動回路において、前記第1スイッチングトランジスタは前記ブザーに前記低い方の周波数の駆動電流を供給し、また第2スイッチングトランジスタは前記ブザーとそのブザーに並列接続されたコンデンサに前記高い方の周波数の駆動電流を並列的に供給したことを特徴とするブザー駆動回路。
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JPH10297366A JPH10297366A (ja) | 1998-11-10 |
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1997
- 1997-04-24 JP JP10791497A patent/JP3904661B2/ja not_active Expired - Fee Related
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