JP3242940B2 - アクティブマトリクス形液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス形液晶表示装置

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JP3242940B2
JP3242940B2 JP11060891A JP11060891A JP3242940B2 JP 3242940 B2 JP3242940 B2 JP 3242940B2 JP 11060891 A JP11060891 A JP 11060891A JP 11060891 A JP11060891 A JP 11060891A JP 3242940 B2 JP3242940 B2 JP 3242940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアクティブマトリクス
形液晶表示装置に係り、特にその信号線駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パ−ソナルコンピュ−タやワ−ク
ステ−ションに適した高精細なアクティブマトリクス形
液晶表示装置が開発されている。この種の液晶表示装置
は、液晶パネル内に信号線および走査線がマトリクス状
に形成され、それらの交点に画素電極および薄膜トラン
ジスタ等のスイッチ素子が設けられ、そのスイッチ素子
を1水平ライン毎に順次オン・オフ駆動することによっ
て画素電極に信号電圧を選択的に供給し、画素電極と対
向電極の間に挾持された液晶を励起し、液晶層を通過す
る光を信号電圧にて変調することにより、多階調あるい
はフルカラ−の画像表示を行なうものである。
【0003】ところで信号電圧の供給は、液晶パネルに
接続された信号線駆動回路により行なわれる。この信号
線駆動回路は大別して、アナログ画像信号を入力とし、
その信号電圧を順次サンプル・ホ−ルドすることで1水
平ライン分の並列画像信号を得、これを出力端子より出
力する内部がアナログ的に構成されたものと、デジタル
画像信号を入力とし、このデジタル値を内部で処理する
ことにより1水平ライン分の並列アナログ画像信号を
得、これを出力端子より出力する内部がデジタル的に構
成されたものとがある。このデジタル的に構成された信
号線駆動回路としては、例えば特開昭63−16149
5号公報に開示されたものがある。
【0004】さて、図12に従来のデジタル的に構成さ
れた信号線駆動回路を示す。この信号線駆動回路の内部
は、主として直並列変換回路1と、複数のデコ−ダ2
1,22・・・2n、電圧選択回路31,32・・・3
nより構成されている。直並列変換回路1の内部につい
ての詳細は省略するが、主にシフトレジスタ、ラッチ等
で構成されている。そして、この直並列変換回路1の端
子6より入力される多階調デジタル画像信号(輝度階調
mビット)は、端子5より入力されるシフトクロックC
PHおよび端子4より入力される水平スタ−ト信号ST
Hの制御により、液晶パネルの複数の信号線に同時に信
号電圧を供給することが出来るように直並列変換され、
液晶パネル内の画素に対応したmビット階調デ−タとな
り、デコ−ダ21,22・・・2nに導かれる。ここ
で、mビット階調デ−タはデコ−ダ21,22・・・2
nにより復号化され、電圧選択回路31,32・・・3
nの内部にある多数のスイッチ7をオン・オフ制御す
る。電圧選択回路31,32・・・3nには共通に液晶
駆動電圧V1,V2・・・Vxが供給されており、デコ
−ダ21,22・・・2nの出力に応じて、これらの駆
動電圧のいずれか1つが選択され、出力端子81,82
・・・8nに出力される。液晶パネルは交流駆動が必要
なことから、上記の液晶駆動電圧V1,V2・・・Vx
の数は、直流で供給される場合にはx=2×2m であ
り、2つのレベルを有する方形波電圧で供給される場合
にはx=2m である。図12の端子DFからデコ−ダ2
1,22……2nへの入力は、液晶駆動電圧V1,V2
……Vxが直流で供給される場合に用いられ、ある周期
(例えばフレ−ム周期)毎に、同じ階調デ−タ入力に対
しても異なるデコ−ド出力を与え、液晶の交流駆動に対
応するためのものである。
【0005】以上説明したデジタル構成信号線駆動回路
では、mビットのデジタル画像信号入力に対して2m
類の2値液晶駆動電圧が選択・出力され、液晶パネルに
供給される。液晶パネル内の画素に対応して、例えば
赤、緑、青よりなるカラ−フィルタがかけられたカラ−
パネルに、このデジタル構成信号線駆動回路より出力さ
れる信号電圧が供給された場合には、表示出来る色数は
(2m 3 色となる。具体的には、3ビット(8階調)
のデジタル画像信号で、赤、緑、青カラ−フィルタ付き
のパネルを駆動した場合には、512色を表示すること
が出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の信号線駆動
回路において、例えばm=3ビット即ち8階調表示の場
合について考えてみると、液晶パネルは交流駆動が必要
なことから、液晶駆動電圧のレベル数は図13に示すよ
うに、液晶パネルの対向電極電圧VCOMの上下に各8
レベル(V1P〜V8PおよびV1N〜V8N)を設
け、例えばフレ−ム周期T毎に交互に供給する方法を用
いるので合計で16レベル必要であり、図12の電圧選
択回路31,32……3nのスイッチ7の数は、液晶駆
動電圧V1,V2……Vxが直流の場合には16個を要
し、2値を有する方形波電圧の場合でも8個を要する。
【0007】このように、従来のデジタル構成信号線駆
動回路においては、電圧選択回路31,32……3nの
それぞれを構成するスイッチ7の数が、少なくとも表示
階調数だけは必要であった。従って、表示階調数を大き
くしようとするとスイッチ7の数が増え、回路のLSI
化に際しチップサイズが増大し、コスト高となる課題を
生じていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、20 ,2
1 ,22 ・・・2m-1 桁で構成されるmビット階調デジ
タル画像信号を、1ライン分毎に直並列変換して画素階
調デ−タとなす直並列変換回路と、前記画素階調デ−タ
を復号化する複数のデコ−ダと、各表示階調に対応した
複数の液晶駆動電圧を発生する電圧発生回路と、前記デ
コ−ダの出力に応じて前記液晶駆動電圧の1つを選択し
て出力する複数の電圧選択回路とを有する駆動回路を備
えたアクティブマトリクス形液晶表示装置において、
【0009】画素の表示階調に関連して、前記電圧選択
回路が、前記複数の液晶駆動電圧の1つを選択して出力
する場合と、レベルの隣り合う2つの液晶駆動電圧を所
定期間毎に交互に選択して出力する場合とが存在するよ
うに構成・制御されてなるアクティブマトリクス形液晶
表示装置である。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
画素階調デ−タのうち、最下位ビットを除く(m-1) ビッ
ト階調デ−タに対し、前記最下位ビットのデ−タ内容に
応じて所定期間毎に、LSBのデ−タ加算又は減算を行
なった後、この(m-1) ビット階調デ−タを前記デコ−ダ
に供給するアクティブマトリクス形液晶表示装置であ
る。
【0011】第3の発明は、第1の発明において、前記
mビット階調デジタル画像信号のうち、最下位ビットを
除く(m-1) ビット階調デジタル画像信号に対し、前記最
下位ビットのデ−タ内容に応じて所定期間毎に、LSB
のデ−タ加算又は減算を行なった後、この(m-1) ビット
階調デジタル画像信号を前記直並列変換回路に供給する
アクティブマトリクス形液晶表示装置である。
【0012】第4の発明は、20 ,21 ,22 ……2
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号を、
1ライン分毎に直並列変換して画素階調デ−タとなす直
並列変換回路と、前記画素階調デ−タを復号化する複数
のデコ−ダと、各表示階調に対応した複数の液晶駆動電
圧を発生する電圧発生回路と、前記デコ−ダの出力に応
じて前記液晶駆動電圧の1つを選択して出力する複数の
電圧選択回路とを有し、前記mビット階調デジタル画像
信号のうち最下位ビットを除く(m-1)ビット階調デ−タ
を前記デコ−ダに供給すると共に、前記最下位ビットの
デ−タ内容に応じて前記(m-1) ビット階調デ−タに対
し、所定期間毎に1LSBのデ−タ加算又は減算を行な
うことにより、画素の表示階調に関連して、前記複数の
液晶駆動電圧の1つを選択して出力する場合と、レベル
の隣り合う2つの液晶駆動電圧を、所定期間毎に交互に
選択して出力する場合とが存在するように構成・制御さ
れてなる駆動回路を備えたアクティブマトリクス形液晶
表示装置において、前記(m-1) ビット階調デ−タが最大
値又は最小値である場合に限り前記加算又は減算を中止
するアクティブマトリクス形液晶表示装置である。
【0013】第5の発明は、20 ,21 ,22 ……2
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号のう
ち、最下位ビットを除く(m-1) ビット階調デジタル画像
信号を、1ライン分毎に直並列変換して画素階調デ−タ
となす直並列変換回路と、前記画素階調デ−タを復号化
する複数のデコ−ダと、各表示階調に対応した複数の液
晶駆動電圧を発生する電圧発生回路と、前記デコ−ダの
出力に応じて前記液晶駆動電圧の1つを選択して出力す
る複数の電圧選択回路とを有し、前記最下位ビットのデ
−タ内容に応じて前記(m-1) ビット階調デジタル画像信
号に対し、所定期間毎に1LSBのデ−タ加算又は減算
を行なうことにより、画素の表示階調に関連して、前記
複数の液晶駆動電圧の1つを選択して出力する場合と、
レベルの隣り合う2つの液晶駆動電圧を、所定期間毎に
交互に選択して出力する場合とが存在するように構成・
制御されてなる駆動回路を備えたアクティブマトリクス
形液晶表示装置において、前記(m-1) ビット階調デジタ
ル画像信号が最大値又は最小値である場合に限り前記加
算又は減算を中止するアクティブマトリクス形液晶表示
装置である。
【0014】第6の発明は、20 ,21 ,22 ……2
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号を、
1ライン分毎に直並列変換して画素階調デ−タとなす直
並列変換回路と、前記画素階調デ−タを復号化する複数
のデコ−ダと、各表示階調に対応した複数の液晶駆動電
圧を発生する電圧発生回路と、前記デコ−ダの出力に応
じて前記液晶駆動電圧の1つを選択して出力する複数の
電圧選択回路とを有し、画素の表示階調に関連して、前
記複数の液晶駆動電圧の1つを選択して出力する場合
と、レベルの隣り合う2つの液晶駆動電圧を、所定期間
毎に交互に選択して出力する場合とが存在するように構
成・制御されてなる駆動回路を備えたアクティブマトリ
クス形液晶表示装置において、
【0015】上記mビット階調デジタル画像信号に対し
て、(m-1) ビットのデコ−ダ数に1を加えた数の前記液
晶駆動電圧の中から1つを選択して出力する電圧選択回
路を具備してなるアクティブマトリクス形液晶表示装置
である。
【0016】第7の発明は、第6の発明において、前記
画素階調デ−タのうち最下位ビットを除く(m-1) ビット
階調デ−タに対し、前記最下位ビットのデ−タ内容に応
じて、所定期間毎に1LSBのデ−タ加算又は減算を行
なった後、(m-1) ビットデ−タと1ビットの桁上げ又は
桁借りデ−タよりなる演算結果デ−タを前記デコ−ダに
供給し、そのデコ−ダ出力信号により、前記電圧選択回
路内に設けられた(m-1) ビットのデコ−ダ数に1を加え
た数のスイッチを開閉制御するアクティブマトリクス形
液晶表示装置である。
【0017】第8の発明は、第6の発明において、前記
mビット階調デジタル画像信号のうち最下位ビットを除
く(m-1) ビット階調デジタル画像信号に対し、前記最下
位ビットのデ−タ内容に応じて、所定期間毎に1LSB
のデ−タ加算又は減算を行なった後、(m-1) ビット階調
デジタル画像信号と1ビットの桁上げ又は桁借りデ−タ
よりなる演算結果デ−タを前記直並列変換回路を介して
前記デコ−ダに供給し、そのデコ−ダ出力信号により前
記電圧選択回路内に設けられた(m-1) ビットのデコ−ダ
数に1を加えた数のスイッチを開閉制御するアクティブ
マトリクス形液晶表示装置である。
【0018】第9の発明は、複数ビットからなるデジタ
ル階調画像信号を受付け、このデジタル階調画像信号に
基づいて複数の信号電圧の中から所定の対応する電圧を
選択して画素に供給するアクティブマトリクス形液晶表
示装置において、前記複数ビットからなるデジタル階調
画像信号の論理的表示階調数よりも、画素の表示可能階
調数が少ないアクティブマトリクス形液晶表示装置であ
る。
【0019】
【作用】この発明によれば、アクティブマトリクス形液
晶表示装置のためのデジタル構成信号線駆動回路におい
て、予め用意されたレベルの隣り合う2つの液晶駆動電
圧を電圧選択回路が所定期間毎に交互に選択して出力す
るようにしたので、液晶駆動電圧選択スイッチを経た後
に、時間平均として両レベルの中間レベルの液晶駆動電
圧が得られる。このため、電圧選択回路内の液晶駆動電
圧選択用スイッチの数を表示階調数の約半分に減らすこ
とが出来、安価な駆動用LSIが得られる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、前記各請求項に対応
する各実施例について詳細に説明する。
【0021】その前に、先ずこの発明のアクティブマト
リクス形液晶表示装置について、概略説明すると、この
発明によるアクティブマトリクス形液晶表示装置は図1
1に示すように構成されている。即ち、液晶パネル20
0内に信号線202および走査線204がマトリクス状
に形成され、それらの交点に画素電極210および薄膜
トランジスタ212からなるスイッチ素子が設けられ、
そのスイッチ素子を走査線駆動回路230によって1水
平ライン毎に順次オン・オフ駆動することにより、信号
線駆動回路220より信号線202に供給される信号電
圧を所定の画素電極210に選択的に供給し、画素電極
210と対向電極214の間に挾持された液晶216を
励起し、液晶層を通過する光を信号電圧にて変調するこ
とにより、多階調の画像表示を行なう。
【0022】さて、この発明は前記の信号線駆動回路を
改良したもので、以下に信号線駆動回路の各実施例につ
いて述べることにする。尚、従来例(図12)の信号線
駆動回路と対応する回路素子には、同一符号を付してあ
る。(第1の実施例)
【0023】この第1の実施例は請求項1および2に対
応する信号線駆動回路であり、図1に示すように構成さ
れている。即ち、図1において符号1は直並列変換回
路、21,22・・・2nはデコ−ダ、31,32・・
・3nは電圧選択回路、4は水平スタ−ト信号STH入
力端子、5は水平シフトクロックCPH入力端子、6
0,61,62・・・6m-1 はmビット階調デジタル画
像信号入力端子、71,72・・・7kはスイッチ、8
1,82・・・8nは出力端子、9は液晶駆動用方形波
電圧発生回路、V1,V2……Vkは液晶駆動電圧発生
出力、10は方形波電圧の周波数制御信号入力端子、1
11,112・・・11nはANDゲ−ト(論理積回
路)、121,122・・・12nは2進全加算器、1
3は加算制御信号入力端子である。さて次に、この第1
の実施例の動作について説明する。
【0024】図1において、20 ,21 ,22 ・・・2
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号が、
端子60,61,62・・・6m-1 より直並列変換回路
1に入力され、端子4および5より入力される水平スタ
−ト信号STHおよび水平シフトクロックCPHの制御
により、1ライン分毎に直並列変換されて、出力端子
(1Q0,1Q1,1Q2・・・1Qm-1 ),(2Q
0,2Q1,2Q2・・・2Qm-1 )・・・(nQ0,
nQ1,nQ2・・・nQm-1 )に、mビット階調デジ
タル画像信号に従ってそれぞれ例えば図2(a)〜
(d)に示すようなmビットの画素階調デ−タを得る。
これらの画素階調デ−タのうち(a)に示す20 桁(L
SB)を除く(m-1) ビット階調デ−タは、加算器12
1,122・・・12nの被加算デ−タ入力端子A0,
A1・・Am-2 にそれぞれ供給され、20 桁(LSB)
デ−タは、ANDゲ−ト111,112・・・11nの
一方の入力端子にそれぞれ供給される。他方の入力端子
には、各ANDゲ−ト共通に、端子13より図2(e)
に示されるように所定の期間T1(例えば2フレ−ム期
間)毎に極性が反転する加算制御信号が供給される。従
って、各ANDゲ−ト111,112・・・11nの出
力には、図2(f)に示されるように加算制御信号
(e)の高レベル期間のみ20 桁デ−タ(a)がゲ−ト
されて得られる。
【0025】この出力信号(f)は、加算器121,1
22・・・12nの加算デ−タ入力端子B0に供給さ
れ、被加算デ−タ入力端子A0,A1・・・Am-2 に供
給されている図2(b)〜(d)の(m-1) ビット階調デ
−タに対し、1LSBのデ−タとして加算される。図2
(g)および(h)に加算出力のうちの21 桁および2
2 桁を示す。即ち、所定期間T1毎に、20 桁デ−タ
(a)の内容に応じて、1LSBの加算が行なわれる。
これらの加算出力は、(m-1) ビットデコ−ダ21,22
・・・2nの入力端子A0,A1・・・Am-2 に供給さ
れてそれぞれ復号化され、電圧選択回路31,32・・
・3n内のスイッチ71,72・・・7kをオン・オフ
制御する。そして、スイッチ71,72・・・7kの入
力側に供給されている方形波電圧発生回路9から液晶駆
動用の方形波電圧V1,V2・・・Vkの中から画像信
号レベルに対応するものを選択して、出力端子81,8
2・・・8nよりそれぞれ出力させる。
【0026】この時、スイッチ71,72・・・7kの
入力側に供給されている液晶駆動用の方形波電圧は、図
3のV1,V2・・・Vkに示すように、各方形波電圧
に共通の中心電圧Vscの上下に絶対値の等しい2つの
レベル(V1PとV1N),(V2PとV2N)・・・
(VkPとVkN)を、所定の期間T2毎に交互にと
る。この所定期間T2は、液晶表示装置の駆動方式によ
り決定されるが、フレ−ム周期(あるいはその整数倍)
又はライン周期(あるいはその整数倍)が好ましい。図
1の端子10にT2を制御する信号が供給される。液晶
駆動用の方形波電圧V1,V2・・・Vkの数およびス
イッチ71,72・・・7kの数(kの値)は、表示階
調数によって決まるが、この第1の実施例においては後
述のように表示階調数の半数で良い。例えば、15階調
表示を行なう場合は、液晶駆動電圧V1,V2・・・V
8およびスイッチ71,72・・・78を設ければ良
い。即ち、デコ−ダ入力は2進全加算器のキャリ−を無
視するので、mビット階調デジタル画像信号入力とすれ
ば、階調数2m −1の表示が可能で、又、電圧選択回路
内のスイッチは2m-1 個設ければ良い。
【0027】次に、図1の出力端子81,82・・・8
nに得られる液晶駆動出力を用いて駆動される液晶表示
装置の画素に供給される駆動電圧と表示階調数について
説明する。
【0028】図4(a)〜(d)はこの第1の実施例の
駆動回路を用いて液晶表示装置を駆動した場合の画素に
供給される電圧を説明するための電圧波形図で、(a)
は図2(e)で説明した加算制御信号であり、所定期間
T1(例えば2フレ−ム期間)毎に極性は反転してい
る。(b)は図2(a)で説明したmビットの画素階調
デ−タのうちの20 桁(LSB)デ−タである。加算制
御信号(a)の高レベル期間に、20 桁(LSB)デ−
タ(b)が高レベル(デ−タ『有り』)となる時、例え
ば図4のτで示す期間では、図2でも説明したように、
図1のデコ−ダ21,22……2nへの入力デ−タに対
して1LSBの加算が行なわれているので、電圧選択回
路31,32……3nは1つ上のレベルの液晶駆動電圧
を選択することになる。
【0029】従って、或る画素に供給される駆動電圧
は、例えば図4(c)に示すように、画素階調デ−タの
うちの20 桁デ−タ(b)が低レベル(デ−タ『無
し』)の時に、(V1PとV1N)が所定期間T2(例
えば1フレ−ム期間)毎に交互に供給されていたと仮定
する。20 桁デ−タ(b)が高レベル(デ−タ『有
り』)となると、加算制御信号(a)が低レベル期間で
は液晶駆動電圧に変化がないが、高レベル期間では、1
つ上のレベルの液晶駆動電圧V2PとV2Nが供給され
る。任意の画素について説明すると、図4(d)に示す
ように、20 桁デ−タ(b)が低レベル(デ−タ『無
し』)の時、あるいは加算制御信号(a)が低レベル期
間に液晶駆動電圧ViPとViNが供給されている場
合、20 桁デ−タ(b)が高レベル(デ−タ『有り』)
になると、加算制御信号(a)の高レベル期間毎にV
(i+1)PとV(i+1)Nが供給されることになる
(0≦i≦k−1)。
【0030】即ち、20 桁デ−タ(b)の有無により、
画素に供給される液晶駆動電圧は2種に制御される。従
って、図1におけるスイッチ71,72・・・7kおよ
び図3の液晶駆動電圧V1,V2・・・Vkに対して、
この第1の実施例によれば、V1,V2・・・Vkの電
圧に加え、これらの電圧の大略中間の電圧を液晶表示装
置の画素に供給することが出来る。今、kの値を8とす
ると、15種類の駆動電圧を液晶表示装置の画素に供給
することが出来、15階調表示が可能である。(第2の
実施例)
【0031】この第2の実施例は請求項1および3に対
応する信号線駆動回路であり、図5に示すように構成さ
れ、第1の実施例と対応する回路素子には同一符号を付
してある。図5において符号1は直並列変換回路、11
はANDゲ−ト、12は2進全加算器、13は加算制御
信号入力端子、60,61,62・・・6m-1 はmビッ
ト階調デジタル画像信号入力端子である。
【0032】この第2の実施例が先の第1の実施例と相
違する点は、ANDゲ−ト11および加算器12を直並
列変換回路1の入力側に設けることにより、それぞれ一
回路で済むように、回路の簡略化を図った点である。さ
て次に、この第2の実施例の動作について説明する。
【0033】図5において、20 ,21 ,22 ・・・2
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号が、
端子60,61,62・・・6m-1 より供給されると、
0 桁(LSB)を除く(m-1) ビット階調デジタル画像
信号は加算器12の被加算デ−タ入力端子A1,A1・
・Am-1にそれぞれ供給され、20 桁(LSB)画像信
号はANDゲ−ト11の一方の入力端子に供給される。
他方の入力端子には、端子13より図2(e)に示した
加算制御信号が供給されている。この加算制御信号
(e)の高レベル期間に、20 桁(LSB)画像信号が
ゲ−トされ、被加算デ−タ入力端子A1,A2・・・A
m-1 に供給されている(m-1) ビット階調デジタル画像信
号に対し、端子B1のデ−タが高レベルなら1LSBの
デ−タ加算が行なわれる。加算出力は、直並列変換回路
1の入力端子DO,D1・・・Dm-2に供給され端子4
および5より入力される水平スタ−ト信号STHおよび
水平シフトクロックCPHの制御により、1ライン分毎
に直並列変換される。以降の動作は、第1の実施例と同
様である。
【0034】この第2の実施例は、2進全加算器12、
ANDゲ−ト11を直並列変換回路1の入力側に設ける
ことにより、駆動回路の簡略化を図ったものである。こ
の場合、直並列変換回路1内のシフトレジスタおよび
(m-1)ビットデコ−ダ21,22・・・2nは共に(m-
1)ビット対応で良く、図12に示す従来技術の駆動用集
積回路素子を利用出来る。即ち、従来用いていた駆動用
集積回路素子に若干の付加回路を設けるのみで、表示出
来る階調数を大幅に増加出来るという利点がある。
【0035】尚、前記の第1の実施例および第2の実施
例では、2進全加算器を用いたが、これに特定されるも
のではなく、減算器を用いて実施例での加算処理に代え
減算処理を行っても、同様の効果を奏する。又、ラッチ
などの他の論理回路と組合わせて使用することもある。
(第3の実施例)
【0036】第1の実施例および第2の実施例では、階
調デジタル画像信号がmビットでありながら、表示可能
な階調数は2m-1 である。このため、階調デジタル画像
信号としては表示不能なビットパタ−ンを入力しないよ
うに液晶表示装置への画像信号供給側で配慮することが
必要となる。この第3の実施例では、これを改善し、い
かなるビットパタ−ンの画像信号をも入力可能となるよ
うにしたものである。この第3の実施例は請求項4に対
応する信号線駆動回路であり、図6に示すように構成さ
れ、第1の実施例(図1)と相違するのは直並列変換回
路1とANDゲ−ト111,112・・・11nとの間
にANDゲ−ト141,142・・・14nおよびNA
NDゲ−ト151,152・・・15nを設けた点であ
る。尚、第1の実施例と対応する回路素子には同一符号
を付してある。即ち、図6において符号1は直並列変換
回路、21,22・・・2nはデコ−ダ、31,32・
・・3nは電圧選択回路、4は水平スタ−ト信号STH
入力端子、5は水平シフトクロックCPH入力端子、6
0,61,62・・・6m-1 はmビット階調デジタル画
像信号入力端子、71,72・・・7kはスイッチ、8
1,82・・・8nは出力端子、9は液晶駆動用方形波
電圧発生回路、V1,V2……Vkは液晶駆動電圧発生
出力、10は方形波電圧の周波数制御信号入力端子、1
11,112・・・11nはANDゲ−ト(論理積回
路)、121,122・・・12nは2進全加算器、1
3は加算制御信号入力端子、141,142・・・14
nはANDゲ−ト、151,152・・・15nはNA
NDゲ−トである。さて次に、この第3の実施例の動作
について説明する。
【0037】この第3の実施例は、ANDゲ−ト14
1,142・・・14n、NANDゲ−ト151,15
2・・・15nの動作を除いて、前記第1の実施例と同
様動作を行なう。尚、第1の実施例の動作説明で使用し
た図2〜図4を使用する。
【0038】即ち、図6において、20 ,21 ,22
・・2m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信
号が、端子60,61,62・・・6m-1 より直並列変
換回路1に入力され、端子4および5より入力される水
平スタ−ト信号STHおよび水平シフトクロックCPH
の制御により、1ライン分毎に直並列変換されて、出力
端子(1Q0,1Q1,1Q2・・・1Qm-1 ),(2
Q0,2Q1,2Q2・・・2Qm-1 )・・・(nQ
0,nQ1,nQ2・・・nQm-1 )に、mビット階調
デジタル画像信号に従ってそれぞれ例えば図2(a)〜
(d)に示すようなmビットの画素階調デ−タを得る。
これらの画素階調デ−タのうち(a)に示す20 桁(L
SB)を除く(m-1) ビット階調デ−タは、加算器12
1,122・・・12nの被加算デ−タ入力端子A0,
A1・・・Am-2 にそれぞれ供給され、又、これらの(m
-1) ビット階調デ−タはNANDゲ−ト151,152
・・・15nに供給される。一方、20 桁(LSB)デ
−タおよびNANDゲ−ト151,152・・・15n
の出力はANDゲ−ト141,142・・・14nに入
力される。20 桁(LSB)を除く(m-1) ビット階調デ
−タが最大値である場合には、NANDゲ−ト151,
152・・・15nの働きによりANDゲ−ト141,
142・・・14nの出力は、20 桁デ−タの高レベ
ル、低レベルに拘らず、低レベルとなる。このANDゲ
−ト141,142・・・14nの出力は、ANDゲ−
ト111,112・・・11nの一方の入力端子にそれ
ぞれ供給される。他方の入力端子には、各ANDゲ−ト
共通に、端子13より図2(e)に示されるように所定
の期間T1(例えば2フレ−ム期間)毎に極性が反転す
る加算制御信号が供給される。従って、各ANDゲ−ト
111,112・・・11nの出力には、図2(f)に
示されるように加算制御信号(e)の高レベル期間のみ
0 桁デ−タ(a)がゲ−トされて得られる。
【0039】この出力信号(f)は、加算器121,1
22・・・12nの加算デ−タ入力端子BOに供給さ
れ、被加算デ−タ入力端子A0,A1・・・Am-2 に供
給されている図2(b)〜(d)の(m-1) ビット階調デ
−タに対し、1LSBのデ−タとして加算される。図2
(g)および(h)に加算出力のうちの21 桁および2
2 桁を示す。即ち、所定期間T1毎に、20 桁デ−タ
(a)の内容に応じて、1LSBの加算が行なわれる。
これらの加算出力は、(m-1) ビットデコ−ダ21,22
・・・2nの入力端子A0,A1・・・Am-2 に供給さ
れてそれぞれ復号化され、電圧選択回路31,32・・
・3n内のスイッチ71,72・・・7kをオン・オフ
制御する。そして、スイッチ71,72・・・7kの入
力側に供給されている方形波電圧発生回路9から液晶駆
動用の方形波電圧V1,V2・・・Vkの中から画像信
号レベルに対応するものを選択して、出力端子81,8
2・・・8nよりそれぞれ出力させる。
【0040】さて、この駆動回路においては、2進全加
算器121,122・・・12nの被加算デ−タ入力端
子A0,A1・・・Am-2 に供給される(m-1)ビット階
調デ−タが最大値である場合には、NANDゲ−ト15
1,152・・・15nの働きによりANDゲ−ト14
1,142・・・14nを閉じ、20 桁デ−タが高レベ
ルとなっても所定期間毎の1LSBのデ−タ加算を停止
させる。これにより、レベルの隣り合わない2つの液晶
駆動電圧即ち図3のVkとV1が交互に選択されて出力
されるケ−スを防止している。
【0041】従って、液晶表示装置はmビット階調デ−
タとして全ての種類のビットパタ−ンを受け付けること
が可能になり、mビット階調デ−タの生成側で表示不可
能なレベルのビットパタ−ンを考慮する必要がなくな
る。(第4の実施例)
【0042】この第4の実施例は請求項5に対応する信
号線駆動回路であり、第3の実施例と同様な機能を有す
る回路を簡略化して実現したもので、図7に示すように
構成され、上記第3の実施例と対応する回路素子には同
一符号を付してある。即ち、1は直並列変換回路、11
はANDゲ−ト、12は2進全加算器、13は加算制御
信号入力端子、14はANDゲ−ト、15はNANDゲ
−ト、60,61,62・・・6m-1 はmビット階調デ
ジタル画像信号入力端子である。この第4の実施例で
は、mビット階調デジタル画像信号に対して、(m-1)ビ
ット階調に対応出来る直並列変換回路で良い。更に、A
NDゲ−ト11および14とNANDゲ−ト15がそれ
ぞれ1回路で良いという特徴がある。次に、この第4の
実施例の動作について説明する。この場合も、図2およ
び図3を使用する。
【0043】即ち、図7において、20 ,21 ,22
・・2m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信
号が、入力端子60,61,62・・・6m-1 より供給
されると、20 桁を除く(m-1)ビット階調デジタル画像
信号は、加算器12の被加算デ−タ入力端子A0,A1
・・・Am-2 に供給される。又、これら20 桁を除く
(m-1)ビット階調デジタル画像信号は、NANDゲ−ト
15に入力される。NANDゲ−ト15の出力はAND
ゲ−ト14の一方の入力端子に加えられ、又、ANDゲ
−ト14の他方の入力端子には20 (LSB)画像信号
が供給される。ANDゲ−ト14の出力はANDゲ−ト
11の一方の入力端子に供給され、又、ANDゲ−ト1
1の他方の入力端子には、端子13より図2(e)に示
した加算制御信号が供給されている。この加算制御信号
の高レベル期間に、前記の20 桁(LSB)画像信号が
ゲ−トされ、加算器12の加算デ−タ入力端子BOに供
給され、被加算デ−タ入力端子AO,A1・・・Am-2
に供給されている(m-1)ビット階調デジタル画像信号に
対し、入力端子BOのデ−タが高レベルなら、1LSB
のデ−タ加算が行なわれる。加算出力は、直並列変換回
路1の入力端子DO,D1・・・Dm-2 に供給され、端
子4および5より入力される水平スタ−ト信号STHお
よび水平シフトロックCPHの制御により、1ライン分
毎に直並列変換される。この直並列変換された出力は、
(m-1)ビットデコ−ダ21,22・・・2nの入力端子
AO,A1・・・Am-2 に供給されてそれぞれ復号化さ
れ、電圧選択回路31,32・・・3n内のスイッチ7
1,72・・・7kをオン・オフ制御する。そして、ス
イッチ71,72・・・7kの入力側に供給されている
方形波電圧発生回路9から液晶駆動用の方形波電圧V
1,V2・・・Vkの中から画像信号レベルに対応する
ものを選択して、出力端子81,82・・・8nよりそ
れぞれ出力させる。
【0044】この時、(m-1)ビット階調デジタル画像信
号が最大値である場合には、NANDゲ−ト15の働き
によりANDゲ−ト14を閉じ、20 桁デ−タが高レベ
ルとなっても1LSBのデ−タ加算を停止させる。これ
により、レベルの隣り合わない2つの液晶駆動電圧即ち
図3のVkとV1が交互に選択されて出力されるケ−ス
を防止している。
【0045】この第4の実施例では、2進全加算器1
2、ANDゲ−ト11および14とNANDゲ−ト15
を直並列変換回路1の入力側に設けることにより、駆動
回路の簡略化を図ったものである。この場合、直並列変
換回路1内のシフトレジスタおよび(m-1)ビットデコ−
ダ21,22・・・2nは共に(m-1)ビット対応で良
く、図12に示す従来技術の駆動用集積回路素子を利用
出来る。即ち、第2の実施例と同様に従来用いていた駆
動用集積回路素子に若干の付加回路を設けるのみで、表
示出来る階調数を大幅に増加出来るという利点がある。
【0046】尚、上記の第3および第4の実施例では2
進全加算器を用いたが、これに特定されるものではな
く、減算器を用いて各実施例での加算処理に代え減算処
理を行なっても、同様の効果が得られる。この時、被減
算デ−タとなる(m-1)ビット階調デジタル画像信号が最
小値である場合には、1LSBの減算を停止させるゲ−
ト回路を減算器に付加すれば良い。又、ラッチなどの他
の論理回路と組み合わせて使用しても良い。(第5の実
施例)
【0047】第1乃至第4の実施例ではmビット階調デ
ジタル画像信号の入力を受けながら、2m −1個の階調
しか選択出来なかったが、この第5の実施例は2m 個の
階調を選択することが出来るようにしたものである。
【0048】この第5の実施例は請求項6および7に対
応する信号線駆動回路であり、図8に示すように構成さ
れ、第1の実施例(図1)と比べて特に電圧選択回路内
のスイッチの数を1つ増加させたものである。尚、上記
第1の実施例と対応する回路素子には同一符号を付して
ある。即ち、符号1は直並列変換回路、21,22・・
・2nはデコ−ダ、31,32・・・3nは電圧選択回
路、4は水平スタ−ト信号STH入力端子、5は水平シ
フトクロックCPH入力端子、60,61,62・・・
6m-1 はmビット階調デジタル画像信号入力端子、7
1,72・・・7k,7k+1 はスイッチ、81,82・
・・8nは出力端子、9は液晶駆動用方形波電圧発生回
路、V1,V2……Vk,Vk+1は液晶駆動電圧発生出
力、10は方形波電圧の周波数制御信号入力端子、11
1,112・・・11nはANDゲ−ト、121,12
2・・・12nは2進全加算器、13は加算制御信号入
力端子である。
【0049】さて次に、この第5の実施例の動作につい
て説明するが、大部分が上記の第1の実施例と同様のた
め説明が重複するが、以下、述べることにする。又、第
1の実施例の動作説明で用いた図2も同様につき参照す
る。
【0050】図8において、20 ,21 ,22 ・・・2
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号が、
端子60,61,62・・・6m-1 より直並列変換回路
1に入力され、端子4および5より入力される水平スタ
−ト信号STHおよび水平シフトクロックCPHの制御
により、1ライン分毎に直並列変換されて、出力端子
(1Q0,1Q1,1Q2・・・1Qm-1 ),(2Q
0,2Q1,2Q2・・・2Qm-1 )・・・(nQ0,
nQ1,nQ2・・・nQm-1 )に、それぞれ例えば図
2(a)〜(d)に示すようなmビットの画素階調デ−
タを得る。これらの画素階調デ−タのうち(a)に示す
0 桁(LSB)を除く(m-1) ビット階調デ−タは、加
算器121,122・・・12nの被加算デ−タ入力端
子A0,A1・・・Am-2 にそれぞれ供給され、前記2
0 桁(LSB)デ−タはANDゲ−ト111,112・
・・11nの一方の入力端子にそれぞれ供給される。他
方の入力端子には、各ANDゲ−ト共通に、端子13よ
り図2(e)に示されるように所定の期間T1(例えば
2フレ−ム期間)毎に極性が反転する加算制御信号が供
給される。従って、各ANDゲ−トの出力には、図2
(f)に示されるように加算制御信号(e)の高レベル
期間のみ20 桁デ−タ(a)がゲ−トされて得られる。
【0051】この出力信号(f)は、加算器121,1
22・・・12nの加算デ−タ入力端子BOに供給さ
れ、被加算デ−タ入力端子A0,A1・・・Am-2 に供
給されている図2(b)〜(d)の(m-1) ビット階調デ
−タに対し、1LSBのデ−タとして加算される。図2
(g)および(h)に加算出力のうちの21 桁および2
2 桁を示す。即ち、所定期間T1毎に、20 桁デ−タ
(a)の内容に応じて、1LSBの加算が行なわれる。
この時、図2(b)〜(d)の(m-1) ビット階調デ−タ
が最大値である場合には、1LSBの加算結果として、
桁上げデ−タが加算器121,122・・・12nのキ
ャリ−端子Cm-2 に出力される。これらの(m-1) ビット
階調デ−タ(g),(h)・・・および1ビットの桁上
げデ−タよりなる加算結果デ−タは、mビットデコ−ダ
21,22・・・2nの入力端子A0,A1・・・Am-
1 に供給されてそれぞれ復号化され、電圧選択回路3
1,32・・・3n内のスイッチ71,72・・・7
k,7k+1 をオン・オフ制御する。そして、スイッチ7
1,72・・・7k,7k+1 の入力側に供給されている
方形波電圧発生回路9から液晶駆動用の方形波電圧V
1,V2・・・Vk,Vk+1 の中から画像信号レベルに
対応するものを選択して、出力端子81,82・・・8
nよりそれぞれ出力させる。
【0052】この時、スイッチ71,72・・・7k,
7k+1 の入力側に供給されている液晶駆動用の方形波電
圧は、図9のV1,V2・・・Vk,Vk+1 に示すよう
に、各方形波電圧に共通の中心電圧Vscの上下に絶対
値の等しい2つのレベル(V1PとV1N),(V2P
とV2N)・・・(VkPとVkN),(Vk+1 PとV
k+1 N)を、所定の期間T2毎に交互にとる。この所定
期間T2は、液晶表示装置の駆動方式により決定される
が、フレ−ム周期(あるいはその整数倍)又はライン周
期(あるいはその整数倍)が好ましい。図8の端子10
にT2を制御する信号が供給される。上記の液晶駆動用
の方形波電圧V1,V2・・・Vk,Vk+1 の数および
スイッチ71,72・・・7k,7k+1 の数(k+1)につ
いては、入力のmビット階調デジタル画像信号に対し
て、(m-1) ビットのデコ−ド数(k)に1を加えた数で
ある。例えば、3ビット階調(8階調)画像信号に対し
ては5であり、4ビット階調(16階調)画像信号に対
しては9である。即ち、この第5の実施例においては表
示階調数の約半数の液晶駆動電圧およびスイッチを設け
るだけで良い。
【0053】20 桁デ−タ(b)の有無により、画素に
供給される液晶駆動電圧は2種に制御される。従って、
図8におけるスイッチ71,72・・・7k,7k+1 お
よび図9の液晶駆動電圧V1,V2・・・Vk,Vk+1
に対して、この第5の実施例によれば、V1,V2・・
・Vk,Vk+1 の電圧に加え、これらの電圧の大略中間
の電圧を液晶表示装置の画素に供給することが出来る。
従って、前述したように、それぞれ9個のスイッチおよ
び液晶駆動電圧を設けることにより、16階調表示が可
能である。(第6の実施例)
【0054】この第6の実施例は請求項6、8に対応す
る信号線駆動回路であり、第5の実施例と同様の機能を
より簡略化した構成で実現したもので、図10に示すよ
うに構成され、上記第5の実施例と対応する回路素子に
は同一符号を付してある。
【0055】即ち、符号1は直並列変換回路、11はA
NDゲ−ト、12は2進全加算器、13は加算制御信号
入力端子、21,22・・・2nはデコ−ダ、31,3
2・・・3nは電圧選択回路、4は水平スタ−ト信号S
TH入力端子、5は水平シフトクロックCPH入力端
子、60,61,62・・・6m-1 はmビット階調デジ
タル画像信号入力端子、71,72・・・7k,7k+1
はスイッチ、81,82・・・8nは出力端子、9は液
晶駆動用方形波電圧発生回路、V1,V2……Vk,V
k+1 は液晶駆動電圧発生出力である。この第6の実施例
においては、2進全加算器12を直並列変換回路1の入
力側に設けることにより、回路の簡略化を図ったもので
ある。これにより、ANDゲ−ト11および2進全加算
器12をそれぞれ1回路設けるのみで良い。その他は、
第5の実施例と同様であるので、説明を省略する。さて
次に、この第6の実施例の動作について説明するが、第
1の実施例の動作説明で用いた図2を参照することにす
る。
【0056】図10において、20 ,21 ,22 ・・・
m-1 桁で構成されるmビット階調デジタル画像信号
が、端子60,61,62・・・6m-1 より供給される
と、20 桁を除く(m-1) ビット階調デジタル画像信号
は、加算器12の被加算デ−タ入力端子A0,A1・・
・Am-2 に供給され、前記20 桁(LSB)画像信号は
ANDゲ−ト11の一方の入力端子に供給される。他方
の入力端子には、端子13より図2(e)に示した加算
制御信号が供給される。この加算制御信号の高レベル期
間に、20 桁(LSB)画像信号がゲ−トされ、加算器
12の加算デ−タ入力端子BOに供給され、被加算デ−
タ入力端子A0,A1・・・Am-2 に供給されている(m
-1) ビット階調デジタル画像信号に対し、端子BOのデ
−タが高レベルなら、1LSBの加算が行なわれる。こ
の時、前記(m-1) ビット階調デジタル画像信号が最大値
である場合には、1LSBの加算結果として、桁上げデ
−タが加算器12のキャリ−端子Cm-2 に出力される。
これらの(m-1) ビット階調デジタル画像信号および1ビ
ットの桁上げデ−タよりなる加算結果信号は、直並列変
換回路1の入力端子D0,D1・・・Dm-1 に供給さ
れ、端子4および5より入力される水平スタ−ト信号S
THおよび水平シフトクロックCPHの制御により、1
ライン分毎に、直並列変換されて画素階調デ−タとな
る。この画素階調デ−タは、mビットデコ−ダ21,2
2・・・2nにそれぞれ供給されて復号化される。以降
の動作は、前記第5の実施例と同様である。
【0057】尚、前記の第5および第6の実施例では2
進全加算器を用いたが、これに特定されるものではな
く、減算器を用いて加算処理に代え減算処理を行なって
も、同様の結果を奏する。この時、(m-1) ビットの被減
算デ−タが最小値であると、1LSBの減算結果とし
て、桁借りデ−タが減算器より出力される。この1ビッ
ト桁借りデ−タと(m-1) ビット階調デ−タよりなる減算
結果デ−タを、直並列変換回路1又はデコ−ダ21,2
2・・・2nに供給すれば良い。この場合には、図9の
液晶駆動用の方形波電圧Vk+1 の振幅は、同図の方形波
電圧V1の振幅よりも小さく設定される。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば、アクティブマトリク
ス形液晶表示装置のデジタル構成信号線駆動回路におい
て、液晶駆動電圧選択用スイッチの所要数を表示階調数
の約半分の数に低減出来る。これにより、駆動回路のL
SI化に際しては、チップサイズを大幅に縮小出来、安
価な駆動LSIを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るアクティブマト
リクス形液晶表示装置の駆動回路を示す回路構成図。
【図2】図1、図6および図8の駆動回路における各種
の信号波形図。
【図3】図1の駆動回路における各種の信号波形図。
【図4】図1の駆動回路を用いた時の画素に供給される
電圧を示す電圧波形図。
【図5】この発明の第2の実施例に係るアクティブマト
リクス形液晶表示装置の駆動回路を示す回路構成図。
【図6】この発明の第3の実施例に係るアクティブマト
リクス形液晶表示装置の駆動回路を示す回路構成図。
【図7】この発明の第4の実施例に係るアクティブマト
リクス形液晶表示装置の駆動回路を示す回路構成図。
【図8】この発明の第5の実施例に係るアクティブマト
リクス形液晶表示装置の駆動回路を示す回路構成図。
【図9】図8の駆動回路における各種の信号波形図。
【図10】この発明の第6の実施例に係るアクティブマ
トリクス形液晶表示装置の駆動回路を示す回路構成図。
【図11】アクティブマトリクス形液晶表示装置を示す
平面図。
【図12】従来のデジタル的に構成された信号線駆動回
路を示す回路構成図。
【図13】図12の信号線駆動回路における表示階調数
と液晶駆動電圧のレベル数との関係を示す説明図。
【符号の説明】
1…直並列変換回路、21,22・・・2n…デコ−
ダ、31,32・・・3n…電圧選択回路、4…水平ス
タ−ト信号入力端子、5…水平シフトクロック入力端
子、60,61,62・・・6m-1 …mビット階調デジ
タル画像信号入力端子、71,72・・・7k,7k+1
…スイッチ、81,82・・・8n…出力端子、9…方
形波電圧発生回路、11,111,112・・・11n
…ANDゲ−ト、12,121,122・・・12n…
2進全加算器、13…加算制御信号入力端子、14,1
41,142・・・14n…ANDゲ−ト、15,15
1,152・・・15n…NANDゲ−ト、V1,V2
・・・Vk,Vk+1 …液晶駆動電圧群。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 550 G02F 1/133 575 G09G 3/20 623

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,2,2,…,2m−1桁で構
    成されるmビット階調デジタル画像信号を、1ライン分
    毎に直並列変換して画素階調データとなす直並列変換回
    路と、前記画素階調データを復号化する複数のデコーダ
    と、各表示階調に対応した複数の液晶駆動電圧を発生す
    る電圧発生回路と、前記デコーダの出力に応じて前記液
    晶駆動電圧の1つを選択して出力する複数の電圧選択回
    路とを有し、画素の表示階調に関連して、前記複数の液
    晶駆動電圧の1つを選択して出力する場合と、レベルの
    隣り合う2つの液晶駆動電圧を、所定期間毎に交互に選
    択して出力する場合とが存在するように構成される駆動
    回路を備えたアクティブマトリクス形液晶表示装置にお
    いて、 前記液晶駆動電圧は共通の中心電圧の上下に絶対値の等
    しい2つのレベルを交互にとる方形波電圧からなり、上
    記mビット階調階調デジタル画像信号に対して、
    m−1 +1個の前記液晶駆動電圧の中から1つを選択し
    て出力する電圧選択回路を具備してなることを特徴とす
    るアクティブマトリクス形液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記画素階調データのうち最下位ビット
    を除く(m−1)ビット階調データに対し、前記最下位
    ビットのデータ内容に応じて、所定期間毎に1LSBの
    データ加算又は減算を行った後、(m−1)ビットデー
    タと1ビットの桁上げ又は桁借りデータよりなる演算結
    果データを前記デコーダに供給し、そのデコータ出力信
    号により、前記電圧選択回路内に設けられた m−1
    1個のスイッチを開閉制御することを特徴する請求項1
    に記載のアクティブマトリクス形液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記mビット階調デジタル画像信号のう
    ち最下位ビットのデータ内容に応じて、所定期間毎に1
    LSBのデータ加算又は減算を行った後、(m−1)ビ
    ット階調デジタル信号と1ビットの桁上げ又は桁借りデ
    ータよりなる演算結果データを前記直並列変換回路を介
    して前記デコーダに供給し、そのデコーダ出力信号によ
    り前記電圧選択回路内に設けられた m−1 +1個のス
    イッチを開閉制御することを特徴する請求項1に記載の
    アクティブマトリクス形液晶表示装置。
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