JP3242883B2 - フレキシブル配線板の検査方法 - Google Patents
フレキシブル配線板の検査方法Info
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- JP3242883B2 JP3242883B2 JP22197098A JP22197098A JP3242883B2 JP 3242883 B2 JP3242883 B2 JP 3242883B2 JP 22197098 A JP22197098 A JP 22197098A JP 22197098 A JP22197098 A JP 22197098A JP 3242883 B2 JP3242883 B2 JP 3242883B2
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/28—Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
- G01R31/2801—Testing of printed circuits, backplanes, motherboards, hybrid circuits or carriers for multichip packages [MCP]
- G01R31/2805—Bare printed circuit boards
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブル配線
板の検査方法に関する。
板の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の電気機器または電子機器にフレキ
シブル配線板(FPC)が用いられてる。このフレキシ
ブル配線板は、ポリイミド樹脂等からなる絶縁フィルム
に銅等の金属箔からなる配線パターンを形成したもので
ある。このようなフレキシブル配線板は、柔軟性に富
み、厚みが薄いため、狭いスペースに設けることができ
る。それにより、機器の小型化および薄型化を図ること
ができる。
シブル配線板(FPC)が用いられてる。このフレキシ
ブル配線板は、ポリイミド樹脂等からなる絶縁フィルム
に銅等の金属箔からなる配線パターンを形成したもので
ある。このようなフレキシブル配線板は、柔軟性に富
み、厚みが薄いため、狭いスペースに設けることができ
る。それにより、機器の小型化および薄型化を図ること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、電気機器や電子
機器に対する小型化および高集積化の要求に伴って、フ
レキシブル配線板においても配線間のピッチが狭くなっ
てきている。それにより、フレキシブル配線板の配線材
料から金属イオンの溶出(イオンマイグレーション)が
生じると、配線間の短絡が生じやすくなる。このような
イオンマイグレーションにより、例えば温度85℃およ
び湿度85%の雰囲気下での試験において、寿命が10
0時間と短くなる場合が生じる。
機器に対する小型化および高集積化の要求に伴って、フ
レキシブル配線板においても配線間のピッチが狭くなっ
てきている。それにより、フレキシブル配線板の配線材
料から金属イオンの溶出(イオンマイグレーション)が
生じると、配線間の短絡が生じやすくなる。このような
イオンマイグレーションにより、例えば温度85℃およ
び湿度85%の雰囲気下での試験において、寿命が10
0時間と短くなる場合が生じる。
【0004】したがって、イオンマイグレーションによ
り寿命が短くなるフレキシブル配線板は、出荷前の検査
段階で不良品として除去する必要がある。このような短
命のフレキシブル配線板では、配線間にイオン不純物や
繊維等の異物が存在することが判明した。したがって、
フレキシブル配線板の配線間の異物を顕微鏡で検出する
ことにより、不良品を検出することができる。
り寿命が短くなるフレキシブル配線板は、出荷前の検査
段階で不良品として除去する必要がある。このような短
命のフレキシブル配線板では、配線間にイオン不純物や
繊維等の異物が存在することが判明した。したがって、
フレキシブル配線板の配線間の異物を顕微鏡で検出する
ことにより、不良品を検出することができる。
【0005】しかしながら、個々のフレキシブル配線板
の配線間の異物を顕微鏡での観察により検出することは
非常に非効率であり、出荷前の検査方法としては非現実
的である。
の配線間の異物を顕微鏡での観察により検出することは
非常に非効率であり、出荷前の検査方法としては非現実
的である。
【0006】それゆえ、短命のフレキシブル配線板を事
前に検出する検査を効率的に行う方法が望まれていた。
前に検出する検査を効率的に行う方法が望まれていた。
【0007】本発明の目的は、フレキシブル配線板の良
否を効率的に検査することができる検査方法を提供する
ことである。
否を効率的に検査することができる検査方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者は、種々の実験および検討を行った結果、吸湿後のフ
レキシブル配線板において電圧印加中の配線間の絶縁抵
抗値の変化量が寿命と一定の関係を有するという研究知
見を得た。そして、この関係に基づいて以下の発明を案
出した。
者は、種々の実験および検討を行った結果、吸湿後のフ
レキシブル配線板において電圧印加中の配線間の絶縁抵
抗値の変化量が寿命と一定の関係を有するという研究知
見を得た。そして、この関係に基づいて以下の発明を案
出した。
【0009】本発明に係るフレキシブル配線板の検査方
法は、検査対象となるフレキシブル配線板に吸湿させた
後、1秒間から20秒間電圧を印加する電圧印加条件下
で所定時間ごとに電圧印加中の配線間の絶縁抵抗値を測
定し、絶縁抵抗値の変化量を各2つの時点における絶縁
抵抗値の常用対数の差で表し、絶縁抵抗値の変化量の最
大値が所定の基準値以下となるフレキシブル配線板を良
品と判定するものである。
法は、検査対象となるフレキシブル配線板に吸湿させた
後、1秒間から20秒間電圧を印加する電圧印加条件下
で所定時間ごとに電圧印加中の配線間の絶縁抵抗値を測
定し、絶縁抵抗値の変化量を各2つの時点における絶縁
抵抗値の常用対数の差で表し、絶縁抵抗値の変化量の最
大値が所定の基準値以下となるフレキシブル配線板を良
品と判定するものである。
【0010】本発明に係るフレキシブル配線板の検査方
法によれば、吸湿後のフレキシブル配線板の電圧印加中
の配線間の絶縁抵抗値の変化量に基づいてフレキシブル
配線板の良否を判定するので、フレキシブル配線板の良
否の判定を電気的な測定により行うことができる。した
がって、フレキシブル配線板を効率的に検査することが
可能となる。
法によれば、吸湿後のフレキシブル配線板の電圧印加中
の配線間の絶縁抵抗値の変化量に基づいてフレキシブル
配線板の良否を判定するので、フレキシブル配線板の良
否の判定を電気的な測定により行うことができる。した
がって、フレキシブル配線板を効率的に検査することが
可能となる。
【0011】この場合、絶縁抵抗値の変化量の最大値を
所定の基準値と比較することにより、フレキシブル配線
板の良否を容易にかつ均一に判定することができる。
所定の基準値と比較することにより、フレキシブル配線
板の良否を容易にかつ均一に判定することができる。
【0012】また、絶縁抵抗値の変化量を2つの時点に
おける絶縁抵抗値の常用対数の差で表すことにより、配
線間の距離や印加電圧のばらつきの影響が少なくなり、
正確な判定結果が得られる。この場合、所定の基準値は
0.05であってもよい。また、所定時間を0.025
秒から0.5秒に設定してもよい。
おける絶縁抵抗値の常用対数の差で表すことにより、配
線間の距離や印加電圧のばらつきの影響が少なくなり、
正確な判定結果が得られる。この場合、所定の基準値は
0.05であってもよい。また、所定時間を0.025
秒から0.5秒に設定してもよい。
【0013】検査対象となるフレキシブル配線板を高温
および高湿下に一定時間放置することにより吸湿させて
もよい。一定の温度および湿度下で一定時間、フレキシ
ブル配線板に吸湿させることにより、フレキシブル配線
板の吸水量を一定にすることができる。
および高湿下に一定時間放置することにより吸湿させて
もよい。一定の温度および湿度下で一定時間、フレキシ
ブル配線板に吸湿させることにより、フレキシブル配線
板の吸水量を一定にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はフレキシブル配線板の一例
を示す断面図、図2は図1のフレキシブル配線板の一部
の平面図である。
を示す断面図、図2は図1のフレキシブル配線板の一部
の平面図である。
【0015】図1に示すように、絶縁フィルム1上に接
着剤層3が形成され、接着剤層3内に金属箔からなる配
線2が設けられている。接着剤層3の上面は絶縁フィル
ム4で覆われている。図2に示すように、絶縁フィルム
4および接着剤層3の一部が除去され、配線2の端部に
形成されたボンディングパッド2aが絶縁フィルム1上
に露出している。
着剤層3が形成され、接着剤層3内に金属箔からなる配
線2が設けられている。接着剤層3の上面は絶縁フィル
ム4で覆われている。図2に示すように、絶縁フィルム
4および接着剤層3の一部が除去され、配線2の端部に
形成されたボンディングパッド2aが絶縁フィルム1上
に露出している。
【0016】絶縁フィルム1,4としては、ポリイミド
フィルム、ポリパラバン酸フィルム、ポリエステルフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテ
ルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポ
リエーテルエーテルケトンフィルム等が用いられる。特
に、優れた機械的特性、電気的特性および化学的特性を
有するポリイミドフィルムを用いることが好ましい。
フィルム、ポリパラバン酸フィルム、ポリエステルフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテ
ルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポ
リエーテルエーテルケトンフィルム等が用いられる。特
に、優れた機械的特性、電気的特性および化学的特性を
有するポリイミドフィルムを用いることが好ましい。
【0017】配線2としては、銅箔、アルミニウム箔、
ニクロム箔等の良好な導電性を有する金属箔が用いられ
る。必要に応じて金属箔の表面に錫、半田、金、ニッケ
ル等のめっきが施される。
ニクロム箔等の良好な導電性を有する金属箔が用いられ
る。必要に応じて金属箔の表面に錫、半田、金、ニッケ
ル等のめっきが施される。
【0018】接着剤層3としては、熱硬化性接着剤(例
えば、エポキシゴム系接着剤、ポリエステル樹脂にイソ
シアネート系硬化剤を添加したポリエステル系接着
剤)、熱可塑性接着剤(例えば、合成ゴム系接着剤、ポ
リイミド系接着剤)、粘着剤(感圧性接着剤、例えばア
クリル系粘着剤)等が用いられる。また、上記各種接着
剤を組み合わせて使用してもよい。
えば、エポキシゴム系接着剤、ポリエステル樹脂にイソ
シアネート系硬化剤を添加したポリエステル系接着
剤)、熱可塑性接着剤(例えば、合成ゴム系接着剤、ポ
リイミド系接着剤)、粘着剤(感圧性接着剤、例えばア
クリル系粘着剤)等が用いられる。また、上記各種接着
剤を組み合わせて使用してもよい。
【0019】次に、フレキシブル配線板の検査方法につ
いて説明する。検査対象となるフレキシブル配線板を水
蒸気圧30mmHgから760mmHg、好ましくは4
5mmHgから400mmHgの雰囲気下で1時間以
上、好ましくは6時間以上放置する。あるいは、検査対
象となるフレキシブル基板を温度20℃から100℃、
好ましくは30℃から50℃の純水に浸漬し吸水させて
もよい。その後、フレキシブル配線板の2つのボンディ
ングパッド2aに直流電源の接触プローブを当てて2つ
の配線2間に50Vから1000V、好ましくは300
Vから600Vの電圧を印加する。電圧の印加時間は1
秒間から20秒間、好ましくは5秒間から15秒間であ
る。
いて説明する。検査対象となるフレキシブル配線板を水
蒸気圧30mmHgから760mmHg、好ましくは4
5mmHgから400mmHgの雰囲気下で1時間以
上、好ましくは6時間以上放置する。あるいは、検査対
象となるフレキシブル基板を温度20℃から100℃、
好ましくは30℃から50℃の純水に浸漬し吸水させて
もよい。その後、フレキシブル配線板の2つのボンディ
ングパッド2aに直流電源の接触プローブを当てて2つ
の配線2間に50Vから1000V、好ましくは300
Vから600Vの電圧を印加する。電圧の印加時間は1
秒間から20秒間、好ましくは5秒間から15秒間であ
る。
【0020】配線2間に最初から高電圧を印加すると大
きな充電電流が流れ、直流電源の保護回路が作動する場
合、配線2間の印加電圧は低い電圧から徐々に高い電圧
に上昇させてもよい。
きな充電電流が流れ、直流電源の保護回路が作動する場
合、配線2間の印加電圧は低い電圧から徐々に高い電圧
に上昇させてもよい。
【0021】電圧印加中に配線2間の絶縁抵抗値Rを任
意時間ごとに測定する。そして、任意時間ごとの絶縁抵
抗値の変化量Δlog(R)を求める。ここで、Δlo
g(R)=log(R2)−log(R1)である。な
お、R1,R2は任意時間間隔の2つの時点における配
線2間の絶縁抵抗値である。また、任意時間間隔として
は、0.025秒から0.5秒、好ましくは0.05秒
から0.3秒である。
意時間ごとに測定する。そして、任意時間ごとの絶縁抵
抗値の変化量Δlog(R)を求める。ここで、Δlo
g(R)=log(R2)−log(R1)である。な
お、R1,R2は任意時間間隔の2つの時点における配
線2間の絶縁抵抗値である。また、任意時間間隔として
は、0.025秒から0.5秒、好ましくは0.05秒
から0.3秒である。
【0022】その後、絶縁抵抗値の変化量Δlog
(R)の最大値が所定の基準値以下であるか否かにより
フレキシブル配線板の良否を判定する。
(R)の最大値が所定の基準値以下であるか否かにより
フレキシブル配線板の良否を判定する。
【0023】この判定の基準値は、同種類の複数のフレ
キシブル配線板について上記の方法で絶縁抵抗値の変化
量Δlog(R)を測定した後、各フレキシブル配線板
の良品および不良品を別の試験方法で判定することによ
り事前に求めることができる。別の試験方法とは、高温
および高湿下での絶縁不良発生試験、顕微鏡による配線
間の異物の観察等である。
キシブル配線板について上記の方法で絶縁抵抗値の変化
量Δlog(R)を測定した後、各フレキシブル配線板
の良品および不良品を別の試験方法で判定することによ
り事前に求めることができる。別の試験方法とは、高温
および高湿下での絶縁不良発生試験、顕微鏡による配線
間の異物の観察等である。
【0024】上記のように、本発明に係るフレキシブル
配線板の検査方法によれば、吸湿後のフレキシブル配線
板について電圧印加中の絶縁抵抗値の変化量Δlog
(R)に基づいて各フレキシブル配線板の良否を判定す
ることができる。この場合、フレキシブル配線板の判定
を電気的な測定により行うことができるので、多数のフ
レキシブル配線板を効率的かつ均一に検査することがで
きる。
配線板の検査方法によれば、吸湿後のフレキシブル配線
板について電圧印加中の絶縁抵抗値の変化量Δlog
(R)に基づいて各フレキシブル配線板の良否を判定す
ることができる。この場合、フレキシブル配線板の判定
を電気的な測定により行うことができるので、多数のフ
レキシブル配線板を効率的かつ均一に検査することがで
きる。
【0025】この検査方法では、フレキシブル配線板の
配線間の絶縁抵抗値R自体ではなく、絶縁抵抗値の変化
量Δlog(R)の最大値が基準値以下であるか否かに
よりフレキシブル配線板の良否を判定するので、配線間
の距離や印加電圧のばらつきの影響が少なくなり、正確
な判定結果が得られる。
配線間の絶縁抵抗値R自体ではなく、絶縁抵抗値の変化
量Δlog(R)の最大値が基準値以下であるか否かに
よりフレキシブル配線板の良否を判定するので、配線間
の距離や印加電圧のばらつきの影響が少なくなり、正確
な判定結果が得られる。
【0026】
【実施例】複数のフレキシブル配線板について上記の検
査方法における絶縁抵抗値の変化量とフレキシブル配線
板の良否との関係について調べた。サンプル数は31個
である。
査方法における絶縁抵抗値の変化量とフレキシブル配線
板の良否との関係について調べた。サンプル数は31個
である。
【0027】サンプルとして用いたフレキシブル配線板
の絶縁フィルム1,4の材質はポリイミドフィルムであ
り、配線2の材質は銅である。また、絶縁フィルム1の
厚みは25μmであり、絶縁フィルム4の厚みは25μ
mである。さらに、配線2の厚みは35μmであり、配
線2間のピッチは0.2mmであり、配線2の幅は0.
1mmであり、配線2の長さは45mmである。
の絶縁フィルム1,4の材質はポリイミドフィルムであ
り、配線2の材質は銅である。また、絶縁フィルム1の
厚みは25μmであり、絶縁フィルム4の厚みは25μ
mである。さらに、配線2の厚みは35μmであり、配
線2間のピッチは0.2mmであり、配線2の幅は0.
1mmであり、配線2の長さは45mmである。
【0028】サンプルとなるフレキシブル配線板を温度
85℃および湿度85%(水蒸気圧368.6mmH
g)の雰囲気下で6時間放置した後、上記の方法で2つ
の配線2間に電圧500Vを印加し、電圧印加中の配線
2間の絶縁抵抗値Rを0.2秒ごとに測定した。電圧の
印加時間は合計10秒間とした。絶縁抵抗値は、電流値
を測定することにより求めた。
85℃および湿度85%(水蒸気圧368.6mmH
g)の雰囲気下で6時間放置した後、上記の方法で2つ
の配線2間に電圧500Vを印加し、電圧印加中の配線
2間の絶縁抵抗値Rを0.2秒ごとに測定した。電圧の
印加時間は合計10秒間とした。絶縁抵抗値は、電流値
を測定することにより求めた。
【0029】0.2秒ごとの絶縁抵抗値の測定結果をグ
ラフにプロットした。
ラフにプロットした。
【0030】図3に電圧印加中の絶縁抵抗値の測定結果
を示す。図3の横軸は時間を示し、縦軸は配線間の絶縁
抵抗値を示す。
を示す。図3の横軸は時間を示し、縦軸は配線間の絶縁
抵抗値を示す。
【0031】図3には、全サンプルのうちの8個のサン
プルの測定結果のみを示す。破線は、後述する絶縁不良
発生試験で不良品となったサンプルであり、他の実線は
良品となったサンプルである。
プルの測定結果のみを示す。破線は、後述する絶縁不良
発生試験で不良品となったサンプルであり、他の実線は
良品となったサンプルである。
【0032】さらに、各サンプルの絶縁抵抗値の変化量
△log(R)の最大値を求め、絶縁抵抗値の変化量の
最大値のヒストグラムを作成した。図4は絶縁抵抗値の
変化量の最大値のヒストグラムを示す図である。
△log(R)の最大値を求め、絶縁抵抗値の変化量の
最大値のヒストグラムを作成した。図4は絶縁抵抗値の
変化量の最大値のヒストグラムを示す図である。
【0033】図4の横軸は絶縁抵抗値の変化量の絶対値
の最大値であり、縦軸は度数である。図4では、絶縁抵
抗値の変化量の絶対値の最大値をmax|Δlog
(R)|と表している。
の最大値であり、縦軸は度数である。図4では、絶縁抵
抗値の変化量の絶対値の最大値をmax|Δlog
(R)|と表している。
【0034】その後、すべてのサンプルについて高温お
よび高湿下での絶縁不良試験および顕微鏡による観察を
行った。この場合、温度85℃および湿度85%の雰囲
気下に100時間保持したときに絶縁抵抗値が1×10
6 Ω以下となったサンプルを不良品とした。
よび高湿下での絶縁不良試験および顕微鏡による観察を
行った。この場合、温度85℃および湿度85%の雰囲
気下に100時間保持したときに絶縁抵抗値が1×10
6 Ω以下となったサンプルを不良品とした。
【0035】図4に示すように、絶縁抵抗値の変化量の
最大値が0.05以下のサンプルは良品であり、絶縁抵
抗値の変化量の最大値が0.05より大きいサンプルは
不良品であった。
最大値が0.05以下のサンプルは良品であり、絶縁抵
抗値の変化量の最大値が0.05より大きいサンプルは
不良品であった。
【0036】したがって、本例では、絶縁抵抗値の変化
量Δlog(R)が0.05以下の場合に良品と判定
し、0.05より大きい場合に不良品と判定する。
量Δlog(R)が0.05以下の場合に良品と判定
し、0.05より大きい場合に不良品と判定する。
【0037】なお、サンプルを温度85℃および湿度8
5%の雰囲気下で12時間および24時間放置した後、
上記と同様の方法で絶縁抵抗値の変化量を測定した場合
にも、上記と同様の結果が得られた。
5%の雰囲気下で12時間および24時間放置した後、
上記と同様の方法で絶縁抵抗値の変化量を測定した場合
にも、上記と同様の結果が得られた。
【0038】これらの結果、上記の検査方法により絶縁
抵抗値の変化量の最大値が0.05であるか否かを調べ
ることにより、フレキシブル配線板の良否を判定するこ
とができる。
抵抗値の変化量の最大値が0.05であるか否かを調べ
ることにより、フレキシブル配線板の良否を判定するこ
とができる。
【図1】フレキシブル配線板の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1のフレキシブル配線板の一部の平面図であ
る。
る。
【図3】電圧印加中の絶縁抵抗値の測定結果を示す図で
ある。
ある。
【図4】絶縁抵抗値の変化量の最大値のヒストグラムを
示す図である。
示す図である。
1,4 絶縁フィルム 2 配線 2a ボンディングパッド 3 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 育郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−43194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02
Claims (2)
- 【請求項1】 検査対象となるフレキシブル配線板に吸
湿させた後、1秒間から20秒間電圧を印加する電圧印
加条件下で所定時間ごとに電圧印加中の配線間の絶縁抵
抗値を測定し、絶縁抵抗値の変化量を各2つの時点にお
ける絶縁抵抗値の常用対数の差で表し、絶縁抵抗値の変
化量の最大値が所定の基準値以下となるフレキシブル配
線板を良品と判定することを特徴とするフレキシブル配
線板の検査方法。 - 【請求項2】 前記検査対象となるフレキシブル配線板
を高温および高湿下に一定時間放置することにより吸湿
させることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル配
線板の検査方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22197098A JP3242883B2 (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | フレキシブル配線板の検査方法 |
US09/360,629 US6333633B1 (en) | 1998-08-05 | 1999-07-26 | Method for inspecting a flexible printed circuit |
KR1019990031966A KR100562621B1 (ko) | 1998-08-05 | 1999-08-04 | 플렉서블 배선판의 검사 방법 |
CNB991107780A CN1199529C (zh) | 1998-08-05 | 1999-08-05 | 检查软印刷电路的方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22197098A JP3242883B2 (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | フレキシブル配線板の検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000055969A JP2000055969A (ja) | 2000-02-25 |
JP3242883B2 true JP3242883B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=16775027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22197098A Expired - Fee Related JP3242883B2 (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | フレキシブル配線板の検査方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6333633B1 (ja) |
JP (1) | JP3242883B2 (ja) |
KR (1) | KR100562621B1 (ja) |
CN (1) | CN1199529C (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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