JP3242303B2 - 超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張力熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張力熱延鋼板およびその製造方法

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JP3242303B2 JP25225695A JP25225695A JP3242303B2 JP 3242303 B2 JP3242303 B2 JP 3242303B2 JP 25225695 A JP25225695 A JP 25225695A JP 25225695 A JP25225695 A JP 25225695A JP 3242303 B2 JP3242303 B2 JP 3242303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延のままで、自
動車用材、構造用材、パイプ用材に適した熱延鋼板に関
し、特に、490MPa以上の引張強度を有し、延性、
靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張力熱延
鋼板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼材の機械的性質を高める手段として組
織を微細化することが有効であることはすでに良く知ら
れている。従来より微細組織を得るための方法が数多く
模索されてきた。特に、近年低コスト化のために高張力
鋼板が多く使用されるようになり、高張力に伴う延性、
加工性、靱性などの劣化を抑える目的で、高張力鋼にお
ける組織の微細化が重要な課題となっている。
【0003】従来技術での、組織の微細化手段として、
制御圧延法、制御冷却法、大圧下圧延法などの方法が知
られている。これらのうち高張力化と組織の微細化とを
同時に達成する方法として、広く用いられてきたのは、
NbもしくはTiを含む高張力熱延鋼板に応用された制
御圧延法である。この方法が広く用いられてきた背景
は、これら鋼板に含有されるNbもしくはTiの析出強
化作用によって高張力化が容易に図れることおよびN
b、Tiのオーステナイト粒の再結晶抑制作用によっ
て、低温圧延を施した時にγ→αへの歪誘起変態が促進
されるため、フェライト粒の微細化が図れること、が同
時に可能となったためである。しかし、これらの方法で
製造された高張力鋼板の難点は機械的性質の異方性が大
きいことである。例えば、プレス成形用の自動車用鋼板
などでは、成形限界はもっとも延性が劣る方向での特性
水準によって決まるため、異方性が大きい鋼板では高い
プレス成形性を確保することが難しくなる。また、構造
用材あるいはパイプ用材においても、靱性や疲労強度な
どの異方性が大きいということは設計上、使用上の問題
につながる。
【0004】一方、大圧下圧延法による組織微細化方法
は、たとえば、特開昭58−123823号公報、特開昭59−22
9413号公報に開示されている。これらの方法の微細化機
構の要点はオーステナイト粒に大圧下を加えることによ
り、γ→αへの歪誘起変態を促進することにある。上記
のNb、Tiを含有する高張力熱延鋼板に応用された制
御圧延法との違いは、制御圧延方法がNb、Tiのオー
ステナイト粒の再結晶抑制効果を利用するのに対し、大
圧下圧延法では、Nb、Tiを含有させなくても結晶粒
の微細化が可能である。しかし、1パスあたりの圧下率
を40%以上にする必要があるなど、一般的なホットス
トリップミルでは難しいことが難点である。
【0005】一方、高張力鋼板において強度と加工性を
両立させたものとして、残留オーステナイトのTRIP
効果(Transformation Induced Plasticity:変態誘起塑
性)を利用した鋼板が提案されている。たとえば、特開
昭60−43425 号公報には、熱間圧延後、鋼板を450 〜65
0 ℃の温度範囲で4 〜20秒保持し、ついで350 ℃以下で
巻き取ることによる残留オーステナイトを有する鋼板を
製造する方法が提案されている。しかし、この方法では
所定の温度で保定するという特殊な冷却制御を必要とす
るため、安定かつ均一な材質を得ることができないとい
う難点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を有利に解決し、熱延のままで、延性、靱性、疲労強
度、強度延性バランスに優れた、引張強さが490MP
a以上の高張力熱延鋼板およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、歪誘起変
態を利用しない、新たなる結晶粒の微細化方法を鋭意探
究し、以下に述べる新しい手段を見出した。オーステナ
イト粒が圧延−再結晶により微細化してゆくことは古く
から知られているが、一般にはこのような再結晶による
微細化では、到達しうるフェライト結晶粒径はせいぜい
20μmが限度である。そのため、再結晶過程を利用す
る方法は、超微細粒を得るためには、不適切であると考
えられてきた。しかし、本発明者らは、熱間圧延開始前
のオーステナイト粒を極度に微細化させてから圧延を行
うと、その後の圧延−再結晶が極めて加速的に生じるよ
うになり、圧延後の再結晶粒の微細化が大幅に進展する
ことを見出した。その理由については必ずしも明確では
ないが、以下に述べる機構によると考えられる。
【0008】圧延によるオーステナイト粒の再結晶に
は、動的再結晶と静的再結晶がある。動的再結晶は、圧
延温度が高く、歪速度が遅く、且つ大圧下が加えられた
時、すなわち、ホットストリップミルでの熱間圧延でい
えば、一般的には粗圧延の初期〜中期の段階に該当する
ような圧延条件においてのみ生ずる可能性のある再結晶
である。圧延温度が低下し、かつ歪速度が速くなるよう
な仕上圧延の段階になるとこの動的再結晶は起きにくく
なり、代わって静的再結晶が起きるようになると考えら
れてきた。
【0009】ところで、動的再結晶は極めて速い速度で
粒界移動あるいは新粒界を生成することによって歪を開
放する現象である。結晶粒の微細化は再結晶核の核生成
サイトを増加させるので動的再結晶を生じやすくする方
向に作用する。また、動的再結晶の核の生成位置は、オ
ーステナイト粒界であるので、オーステナイト粒が微細
であるほど動的再結晶の核生成頻度が高まり、再結晶後
の新しい粒の微細化が進行する。かくして、初期オース
テナイト粒径を極度に微細化すれば、動的再結晶はより
低温域、より高歪速度域、より低歪領域においても生じ
るようになり、従来の熱間圧延では生じえなかった仕上
圧延段階においても、動的再結晶による微細化が進行し
てゆくものと推測される。
【0010】以上の微細化機構において最も重要な点
は、熱間圧延開始前、すなわち、スラブ加熱段階におけ
る初期オーステナイト粒を極度に(例えば 100μm 以
下)微細化させることである。本発明では、多量のTi
Cを存在せしめることによってはじめて達成できた。す
なわち、本発明では、Tiをスラブ加熱段階でオーステ
ナイト中に溶解させずTiCの状態として存在させるこ
とが重要な要件となる。オーステナイト中に溶解したT
i、すなわち、固溶Tiは再結晶を阻害し、本発明の微
細化過程である動的再結晶を起こしがたくする。また、
Tiが、オーステナイト中に溶解すると、初期オーステ
ナイトの成長を抑制するTiCの量が減少するため、オ
ーステナイト粒が成長する。
【0011】さらに、本発明者らは、圧延−動的再結晶
により得た微細オーステナイトを冷却すると、フェライ
ト変態が促進され、より未変態オーステナイトへのCの
濃縮が進行し、残留オーステナイトが安定に存在し易く
なることを見出し、本発明を構成した。すなわち、本発
明は、重量%で、C:0.05%〜0.30%、Si:0.30〜2.
0 %、Mn:1.0 〜2.5 %、Al:0.003 〜0.100 %
、Ti:0.05〜0.30%を含有し、残部Feおよび不可
避的不純物からなり、さらに、平均結晶粒径10μm未
満のポリゴナルフェライトが体積率で75%以上、かつ
残留オーステナイトが体積率で5〜20%の組織からな
ることを特徴とする超微細粒を有する延性、靱性、疲労
特性、強度延性バランスに優れた高張力熱延鋼板であ
り、また、本発明は、重量%で、C:0.05%〜0.30%、
Si:0.30〜2.0 %、Mn:1.0 〜2.5 %、Al:0.00
3 〜0.100 %未満、Ti:0.05〜0.30%、Nb:0.30%
以下、を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からな
り、さらに、平均結晶粒径10μm未満のポリゴナルフ
ェライトが体積率で75%以上、かつ5〜20%の残留
オーステナイトが体積率で5〜20%の組織からなるこ
とを特徴とする超微細粒を有する延性、靱性、疲労特
性、強度延性バランスに優れた高張力熱延鋼板であり、
また、本発明は、重量%で、C:0.05%〜0.30%、S
i:0.30〜2.0 %、Mn:2.5 %以下、Al:0.003 〜
0.100 %未満、Ti:0.05〜0.30%、を含有し、かつ、
Ni:2.5 %、Cr:2.5 %、Mo:2.5 %、Cu:2.
5 %、のうちから選ばれた1種または2種以上を含有
し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、さらに、
平均結晶粒径10μm未満のポリゴナルフェライトが体
積率で75%以上、かつ残留オーステナイトが体積率で
5〜20%の組織からなることを特徴とする超微細粒を
有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れ
た高張力熱延鋼板であり、またさらに、本発明は、重量
%で、C:0.05%〜0.30%、Si:0.30〜2.0 %、M
n:2.5 %以下、Al:0.003 〜0.100 %未満、Ti:
0.05〜0.30%、Nb:0.30%以下、を含有し、かつ、N
i:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、Mo:2.5 %以
下、Cu:2.5 %以下、のうちから選ばれた1種または
2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
なり、さらに、平均結晶粒径10μm未満のポリゴナル
フェライトが体積率で75%以上、かつ残留オーステナ
イトが体積率で5〜20%の組織からなることを特徴と
する超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性
バランスに優れた高張力熱延鋼板である。
【0012】また、本発明は、重量%で、C:0.05%〜
0.30%、Si:0.30〜2.0 %、Mn:1.0 〜2.5 %、A
l:0.003 〜0.100 %未満、Ti:0.05〜0.30%、を含
有し、残部Feおよび不可避的不純物からなるスラブ
を、950 ℃以上1100℃以下の温度に加熱後、1 パス当た
りの圧下率が20%以上となる圧延を少なくとも2回以上
行い、仕上圧延温度がAr3変態点以上となる熱間圧延を
行った後、20℃/秒以上の冷却速度で冷却し、350℃
から550℃の温度範囲で巻き取ることを特徴とする超
微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バラン
スに優れた高張力熱延鋼板の製造方法であり、また、さ
らに、本発明は、前記製造方法において、前記スラブ
が、重量%で、C:0.05%〜0.30%、Si:0.30〜2.0
%、Mn:1.0 〜2.5 %、Al:0.003 〜0.100 %
、Ti:0.05〜0.30%、Nb:0.30%以下、を含有
し、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成を有す
るスラブであり、また、本発明は、前記製造方法におい
て、前記スラブが、重量%で、C:0.05%〜0.30%、S
i:0.30〜2.0 %、Mn:2.5 %以下、Al:0.003 〜
0.100 %未満、Ti:0.05〜0.30%、を含有し、かつ、
Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、Mo:2.5 %以
下、Cu:2.5 %以下のうちから選ばれた1種または2
種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からな
るスラブであり、また、本発明は、前記製造方法におい
て、前記スラブが、重量%で、C:0.05%〜0.30%、S
i:0.30〜2.0 %、Mn:2.5 %以下、Al:0.003 〜
0.100 %未満、Ti:0.05〜0.30%、Nb:0.30%以
下、を含有し、かつ、Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %
以下、Mo:2.5 %以下、Cu:2.5 %以下、のうちか
ら選ばれた1種または2種以上を含有し、残部Feおよ
び不可避的不純物からなるスラブである超微細粒を有す
る延性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高
張力熱延鋼板の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、範囲限定の理由を説明す
る。 C:0.05〜0.30重量%(以下%という) Cは必要な強度を得るためおよび組織微細化に重要な加
熱段階でのTiCを十分な量を確保するために、0.05%
以上必要である。また、0.30%を超えるとパーライト相
の比率が高くなり、延性および靱性が劣化するととも
に、溶接性が劣化する。したがって、0.05〜0.30%の範
囲とした。なかでも、超微細フェライトを得るために
は、0.05%〜0.20%が好ましい。
【0014】Si:0.30〜2.0 % Siは固溶強化により伸びの著しい低下を伴わずに強度
を高め、フェライト変態を促進する有効な元素である。
フェライト変態の促進により残留オーステナイトを含む
組織を得やすくする効果も有している。このような効果
を十分に発揮させるためには0.30%以上の添加が必要で
ある。一方では、Siの多量添加は、熱延時に脱スケー
ル性の悪いスケールが生成して製品の表面性状に悪影響
を及ぼす。本発明では、超微細組織を得るため加熱温度
を低温域に設定するので、上記表面状態を悪化させるS
i量の上限は、通常に比べ高くできるが、2.0 %を超え
るとその悪影響が顕在化するので2.0 %とした。なお、
フェライト変態を促進させるには、0.50%〜2.0 %がよ
り好ましい。
【0015】Mn:1.0 〜2.5 %、または、2.5 %以下 Mnは、強度向上に有効な元素であり、この目的のため
には、Mn単独では1.0 %以上の添加が必要である。一
方、2.5 %を超えるとフェライト変態が著しく遅延し、
本発明の目的とするフェライト組織が体積率で75%以上
となりにくい。上記した理由から、1.0 〜 2.5%の範囲
とした。
【0016】また、Mnの一部を、Cr、Ni、Cu、
Moで代替することができる。これら元素は、強度向上
についてはMnとほぼ等しい効果を有しているため、他
の特性、例えば、耐食性、溶接性等を高める場合には、
Mn量の一部をこれら元素で代替する。Mnを他の元素
で代替するときは、Mnの範囲は2.5 %以下となるが経
済性を考慮し、Mn量の下限は、0.5 %が好ましい。
【0017】Al:0.003 〜0.100 未満 Alは、脱酸に極めて有効に作用する元素であるが、0.
003 %未満ではその効果は得られない。また、0.100
以上では結晶粒の粗大化および介在物による内部欠陥を
もたらす。そのため、0.003 〜0.100 未満の範囲とし
た。結晶粒微細化のためには、0.010 %〜0.060 %が好
ましい。
【0018】Ti:0.05〜0.30% Tiは、TiCとして、スラブ加熱段階の初期オーステ
ナイト粒を微細化させ圧延過程での動的再結晶を生じさ
せるために、必須の元素である。オーステナイト粒微細
化に必要なTiCを得るためには、少なくとも0.05%以
上必要であるが、0.30%を超えるとTiCによる微細化
効果は飽和するので、上限とした。
【0019】Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、M
o:2.5 %以下、Cu:2.5 %以下から選ばれた1種ま
たは2種以上 Ni、Cr、Mo、Cuはいずれも強度向上に有効な元
素である。強度以外に、耐食性、溶接性等の向上のた
め、Mnの代替元素として添加する。添加量は、強度や
要求される特性により選択できるが、いずれの元素も2.
5 %を超えると、フェライト変態が著しく遅延し、フェ
ライト体積率75%以上の組織とならなくなるため、上限
とした。Mn全量をこれら元素で代替するより、各元素
を複合して添加したほうが経済的ではある。好ましく
は、フェライト変態を著しく遅らせないために、Ni、
Cr、Mo、Cuいずれの元素とも 1.5%以下が望まし
い。
【0020】Nb:0.30%以下 Nbは、Tiと同様に炭化物、NbCとして、スラブ加
熱段階の初期オーステナイト粒を微細化させる。また、
Tiは、EBW、フラッシュバット溶接時の溶接界面で
の酸化物の残存による欠陥が問題になる場合があり、そ
れを回避するため、Tiの一部をNbに代替することが
できる。0.30%を超えると、効果が飽和するため上限と
した。
【0021】不可避的不純物として、P、S、O、N
は、低いほどよいが、経済性を考慮して、O:0.008 %
以下、N:0.006 %以下、P:0.020 %以下、S:0.01
0 %以下が望ましい。 フェライト粒径:10μm 未満、フェライト体積率:7
5%以上 延性・靱性を保持しつつ、高張力化を達成するために
は、組織をポリゴナルフェライトを主体とする組織とす
る必要がある。なお、ポリゴナルフェライトとは、ここ
では、結晶粒の圧延方向と直角方向の粒径比が 1.0〜1.
3 の範囲にあるものをいう。しかも、そのような組織の
もとで引張強さが490MPa以上を得るためには、ポ
リゴナルフェライト粒径が10μm 未満を満足させる必
要がある。ポリゴナルフェライト粒径に対する、シャル
ピー衝撃試験の破面遷移温度 Vrs、両振り平面曲げ疲
労試験における耐疲労限と引張強さの比FL/TS、強
度延性バランス(引張強さ×伸び)TS×Elの関係を
図3に示す。ポリゴナルフェライト粒径が10μm 以上
では、靱性・耐疲労特性・強度延性バランスの劣化が著
しいため、10μm 未満を上限とした。
【0022】フェライト以外の、ベイナイト、マルテン
サイトが増すと強度は増加するが、延性、靱性は劣化す
る傾向を示す。そのため、可能な限り、組織はフェライ
ト、それもポリゴナルフェライトとする必要がある。図
2に、ポリゴナルフェライト体積率と、シャルピー衝撃
試験の破面遷移温度 Vrs、両振り平面曲げ疲労試験に
おける耐疲労限と引張強さの比FL/TS、強度延性バ
ランス(引張強さ×伸び)TS×Elとの関係を示す。
高い靱性、高い耐疲労限と引張強さの比、高い強度延性
バランスが得られるのは、ポリゴナルフェライト体積率
が75%以上の場合である。これにより、ポリゴナルフ
ェライト体積率75%を下限とした。
【0023】残留オーステナイト体積率:5〜20% 残留オーステナイトは体積率で5〜20%含有する必要
がある。残留オーステナイト量に対する、 Vrs,FL
/TS,TS×Elの関係を図1に示す。残留オーステ
ナイト量が5%未満では、延性、靱性、耐疲労特性、強
度延性バランスが低く、一方、20%以上の残留オース
テナイトを確保することは難しいため、残留オーステナ
イトは、体積率で5〜20%の範囲とした。本発明の主
要な要件の1つである残留オーステナイトが安定して存
在することが高張力化しても延性、靱性、耐疲労特性、
強度延性バランスを安定して確保できる要因の1つであ
る。
【0024】本発明鋼板の溶製方法は、通常の溶製方法
でよく、特に限定しない。転炉または、電気炉で溶製
し、取鍋精錬、脱ガス処理等を施し、連鋳法あるいは造
塊法によりスラブまたは鋼塊とし、鋼塊は分塊圧延を通
しスラブとしたのち、熱間圧延により、熱延鋼板とす
る。熱間圧延前にスラブの幅圧下を施してもよい。次
に、熱間圧延条件について説明する。
【0025】スラブ加熱温度:950℃〜1100℃ 本発明の最も重要なポイントは、初期オーステナイト粒
を微細化するため、TiCの析出を利用することにあ
る。このため、スラブの加熱温度を950℃〜1100
℃の範囲に限定する。950℃未満では、仕上圧延をオ
ーステナイト領域で終了することが難しくなるため、目
的とするポリゴナルフェライト組織を得ることおよび延
性、靱性、耐疲労特性、強度延性バランス等の機械的性
質の確保、とくに、延性の確保が難しくなるため、スラ
ブ加熱温度の下限を950℃とした。また、1100℃
を超えるとTiCの溶解が増し、TiCによるオーステ
ナイト粒を微細化する効果が失われること、固溶Tiの
増加により熱間圧延時の動的再結晶が生じがたくなるこ
となどにより、残留オーステナイトを含み、かつ超微細
なポリゴナルフェライト組織を得ることが難しくなるた
め、スラブ加熱温度の上限は1100℃とした。
【0026】1パス当たりの圧下率:20%以上 本発明の重要なポイントのもう1つは、オーステナイト
粒を動的再結晶により微細化することにある。オーステ
ナイト粒が動的再結晶を起こすためには、上記した初期
オーステナイト粒の微細化と、さらに圧延条件を適切に
する必要がある。圧延条件として、少なくとも2回以上
1パス当たりの圧下率を20%以上とする必要がある。
20%未満では、動的再結晶による微細化が生じないた
め、下限とした。オーステナイトの微細化の観点から
は、圧下率は大きい方が好ましいが、実際的には圧延機
の能力、生産性から限界があるため、20%から50%が好
ましい。1パス当たりの圧下率が20%以上となるパス
の回数は、少なくとも2回以上を必要とする。それは、
動的再結晶を起こさせる回数が多くなるほど微細化が進
展するのでパス回数が重要である。パス回数が2回に満
たない場合には本発明の目的とする10μm 未満の超微細
フェライトが得られなくなるためである。本発明では、
仕上圧延後の段階ではオーステナイト粒はほぼ等軸粒で
微細化している。そのまま、γ→α変態を完了させれ
ば、微細なポリゴナルフェライト粒になる。
【0027】圧延後の冷却速度:20℃/秒以上 冷却速度が20℃/秒未満では、高温で生成するフェラ
イト粒の粒成長が進行し、微細なポリゴナルフェライト
粒の形成が難しくなるため、圧延後の冷却速度の下限
は、20℃/秒とした。フェライト粒微細化の点から
は、圧延後の冷却速度は速ければ速いほどよく、冷却速
度の上限は特に規定しないが、鋼板の平坦度を良好に保
つためには、100℃/秒以下が好ましい。
【0028】巻取温度:350℃〜550℃ 圧延、冷却後コイルは巻き取られるが、巻き取り温度
は、350〜550℃の範囲が望ましい。550℃を超
えると残留オーステナイトの形成が少なくなること、巻
き取り後の自己焼鈍によりフェライト粒が成長すること
など好ましくない結果が生じる。また、350℃未満で
はマルテンサイト量が増し、残留オーステナイト量が減
少し、鋼板の平坦度の低下が生じる。このようなことか
ら、巻取温度は、350℃〜550℃の範囲とした。
【0029】
【実施例】表1に示す化学成分の鋼を転炉−連鋳法で溶
製し、220mm厚のスラブとした。さらに、表2に示
す圧延条件で3.0mm厚の熱延鋼板とした。熱延鋼板
の組織として、ポリゴナルフェライトの体積率、ポリゴ
ナルフェライト結晶粒径を画像処理装置を用いて測定し
た。フェライト結晶粒径は、0.1×0.1mmの視野
で、10箇所測定しその平均値で表示した。また、残留
オーステナイト量を、X線回折で測定した。さらに、J
IS5号試験片による引張特性、周波数20Hzの両振
り平面曲げ試験法による疲労限、2mmVノッチシャル
ピー衝撃試験片による延性−脆性遷移温度(V rs)を
調査した。その結果を表3に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】本発明範囲であれば、引張強さは490M
Pa以上と高く、しかも、強度延性バランス、TS×E
lは20000MPa・%以上、耐久比、FL/TSは
0.55以上、 Vrsは−100℃以下であり、高張力
鋼としては、高靱性・高耐久比・強度延性バランスを有
していることがわかる。表3の結果をもとに、図1に V
rs、FL/TS、TS×Elと残留オーステナイト率
の関係を示す。これから明らかなように、本発明例では
いずれも残留オーステナイト率が5%以上で、比較例よ
りも Vrs、FL/TS、TS×Elとも優れているこ
とがわかる。
【0037】図2は Vrs、FL/TS、TS×Elと
ポリゴナルフェライト体積率の関係を示す。本発明例は
いずれも Vrs、FL/TS、TS×Elが優れてい
る。これに対して比較例では、ポリゴナルフェライト体
積率が75%以上でも特性が低いものがある。図3は、 V
rs、FL/TS、TS×Elとポリゴナルフェライト
粒径の関係を示す。本発明例はいずれも Vrs、FL/
TS、TS×Elが比較例より優れている。これに対し
て比較例では、ポリゴナルフェライト粒径が10μm 未満
でも特性が低いものがある。
【0038】図2でのNo. 1、9、19、24は、いずれも
フェライト体積率は75%以上であるが、No. 1、9、24
は残留オーステナイト率が5%未満で、ポリゴナルフェ
ライト粒径が10μm 以上のもであり、No. 19はポリゴナ
ルフェライト粒径は10μm 未満であるが残留オーステナ
イト率が5%未満のものである。図3におけるNo. 16、
19、27は、いずれもポリゴナルフェライト粒径が10μm
未満であるが、No. 16、27は残留オーステナイト率が5
%未満で、フェライト体積率は75%未満のものである。
No. 19は残留オーステナイト率が5%未満のものであ
る。
【0039】これらのことは、残留オーステナイト率、
ポリゴナルフェライト体積率、ポリゴナルフェライト粒
径の全ての条件が同時に本発明範囲を満足する場合にの
み、良好な機械的性質を得ることができることがわか
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、特殊な圧延設備を必要
とせずに、残留オーステナイトを含む超微細ポリゴナル
フェライト組織がえられ、その結果、延性、靱性、耐疲
労特性、強度延性バランスに優れた高張力熱延鋼板が得
られる。さらに、本発明になる鋼板を用いて製品を製造
する際には作業性、生産性、歩留り等の向上が期待され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Vrs、FL/TS、TS×Elと残留オース
テナイト率の関係を示す図である。
【図2】Vrs、FL/TS、TS×Elとポリゴナル
フェライト体積率の関係を示す図である。
【図3】Vrs、FL/TS、TS×Elとポリゴナル
フェライト粒径の関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−105986(JP,A) 特開 昭59−229413(JP,A) 特開 平6−306537(JP,A) 特開 平5−179396(JP,A) 特開 昭63−282240(JP,A) 特開 平8−199291(JP,A) 特開 平5−59485(JP,A) 特開 平8−269540(JP,A) 特開 平6−287638(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 8/02 - 8/04 C21D 9/46 - 9/48

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:1.0 〜2.5 %、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、さ
    らに、平均結晶粒径10μm未満のポリゴナルフェライ
    トが体積率で75%以上、かつ残留オーステナイトが体
    積率で5〜20%の組織からなることを特徴とする超微
    細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バランス
    に優れた高張力熱延鋼板。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:1.0 〜2.5 %、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 Nb:0.30%以下、 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、さ
    らに、平均結晶粒径10μm未満のポリゴナルフェライ
    トが体積率で75%以上、かつ残留オーステナイトが体
    積率で5〜20%の組織からなることを特徴とする超微
    細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バランス
    に優れた高張力熱延鋼板。
  3. 【請求項3】 重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:2.5 %以下、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 を含有し、かつ、 Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、Mo:2.5 %以
    下、Cu:2.5 %以下、のうちから選ばれた1種または
    2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
    なり、さらに、平均結晶粒径10μm未満のポリゴナル
    フェライトが体積率で75%以上、かつ残留オーステナ
    イトが体積率で5〜20%の組織からなることを特徴と
    する超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性
    バランスに優れた高張力熱延鋼板。
  4. 【請求項4】 重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:2.5 %以下、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 Nb:0.30%以下、 を含有し、かつ、 Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、Mo:2.5 %以
    下、Cu:2.5 %以下、のうちから選ばれた1種または
    2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
    なり、さらに、平均結晶粒径10μm未満のポリゴナル
    フェライトが体積率で75%以上、かつ残留オーステナ
    イトが体積率で5〜20%の組織からなることを特徴と
    する超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性
    バランスに優れた高張力熱延鋼板。
  5. 【請求項5】 重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:1.0 〜2.5 %、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなるスラ
    ブを、950 ℃以上1100℃以下の温度に加熱後、1 パス当
    たりの圧下率が20%以上となる圧延を少なくとも2回以
    上行い、仕上圧延温度がAr3変態点以上となる熱間圧延
    を行った後、20℃/秒以上の冷却速度で冷却し、350
    ℃から550℃の温度範囲で巻き取ることを特徴とする
    超微細粒を有する延性、靱性、疲労特性、強度延性バラ
    ンスに優れた高張力熱延鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記スラブが、重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:1.0 〜2.5 %、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 Nb:0.30%以下、 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成
    を有するスラブである請求項5記載の超微細粒を有する
    延性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張
    力熱延鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記スラブが、重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:2.5 %以下、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 を含有し、かつ、 Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、Mo:2.5 %以
    下、Cu:2.5 %以下、のうちから選ばれた1種または
    2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
    なるスラブである請求項5記載の超微細粒を有する延
    性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張力
    熱延鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記スラブが、重量%で、 C:0.05%〜0.30%、 Si:0.30〜2.0 %、 Mn:2.5 %以下、 Al:0.003 〜0.100 %未満、 Ti:0.05〜0.30%、 Nb:0.30%以下、 を含有し、かつ、 Ni:2.5 %以下、Cr:2.5 %以下、Mo:2.5 %以
    下、Cu:2.5 %以下、のうちから選ばれた1種または
    2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
    なるスラブである請求項5記載の超微細粒を有する延
    性、靱性、疲労特性、強度延性バランスに優れた高張力
    熱延鋼板の製造方法。
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