JP3241856B2 - 可動板を有するスピンコーター - Google Patents

可動板を有するスピンコーター

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JP3241856B2
JP3241856B2 JP07201893A JP7201893A JP3241856B2 JP 3241856 B2 JP3241856 B2 JP 3241856B2 JP 07201893 A JP07201893 A JP 07201893A JP 7201893 A JP7201893 A JP 7201893A JP 3241856 B2 JP3241856 B2 JP 3241856B2
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健司 坂下
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCD等のワーク表面
にフォトレジスト等の表面被覆剤を塗布するにあたり、
ワーク端面と裏面への表面被覆剤の付着を防止したもの
に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワーク表面を表面被覆剤で均一に
コートする装置として、スピンコーターが知られてい
る。このスピンコーターは、回転テーブルに処理しよう
とするワークを搭載し、ワーク表面に表面被覆剤を滴下
した後に、テーブルごとワークを回転させ、遠心力の作
用によって、表面被覆剤をワーク表面上に均一に塗布す
る装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】たしかに、この種の装
置によれば、ワーク表面を表面被覆剤で均一にコートす
ることができる。しかし、この種の装置には次のような
問題点があった。まず、図7は、従来技術のスピンコー
ター上で回転するワーク1を、模式的に示したもので、
特に、テーブル11の回転方向に対して前方のワーク1
端面の状態を、回転方向と垂直の方向からみた拡大図で
ある。なお、このスピンコーターは、ワーク1上方か
ら、表面被覆剤を霧状に散布するタイプのものである。
【0004】すなわち、霧状に散布された表面被覆剤
は、図7に示すように、飛沫2となって、ワーク1全面
に落下する。このとき、スピンコーターがワーク1を回
転させると、ワーク1のうち、回転方向に対して前方と
なる端面9は、空気流を切って前進することとなる。こ
のため、端面9には飛沫2が衝突するので、不必要な飛
沫6が付着してしまう。また、空気流3を切るこの端面
9の上方と下方には、細かな乱気流が生じるので、飛沫
2はワーク1の裏面10にも回り込み、不必要な飛沫7
として付着する。なお、図7においては、飛沫2が端面
9に向かう方向を実線の矢印で示す。
【0005】一方、スピンコーターには、表面被覆剤を
ワーク1中央部に、ある程度まとめて滴下するタイプの
ものもある。図8は、このタイプのスピンコーター上で
回転するワーク1を、模式的に示したもので、特に、テ
ーブル11の回転方向に対して前方のワーク1端面の状
態を、回転方向と垂直の方向からみた拡大図である。す
なわち、スピンコーターがワーク1を回転させると、回
転によって生じる遠心力の作用で、ワーク1上面上の表
面被覆剤8のうち、余分の表面被覆剤8が飛沫2となっ
てワーク1外周部からその周囲に飛散する。
【0006】同時に、回転するワーク1は、慣性力によ
って停止しようとする空気流3に逆らって回転すること
となる。この時、回転方向に対して後方となるテーブル
11やワーク1端面の直後に、渦気流4が発生する。な
お、図8においては、渦気流を破線の矢印で示す。この
渦気流4は飛散する飛沫2を巻き込んで、ワーク端面9
や裏面10に多数回り込ませる。特に、フォトレジスト
などの表面被覆剤8はしばしば高粘度のため、その表面
張力によって回り込みが一層生じやすい。
【0007】以上のように、この種の装置には、ワーク
端面9や裏面10に、不必要な飛沫6,7が付着すると
いう欠点があった。このようにワーク端面や裏面に付着
した表面被覆剤は、本来ワークの上面のみにコートされ
るべきもので、また、付着も不規則であるから、ワーク
の精度、性能及び外観を低下させるという問題点があっ
た。特に、端面に付着した被膜の厚さ分だけ後の露光工
程での露光位置がずれるため、欠陥品の発生が多くな
る。また、この表面被覆剤を除去しようとすると、余分
な洗浄工程が必要となり、この洗浄工程がワークの製造
費用と時間を増大させるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の従来技術の問題点を解決
するために提案されたもので、その目的は、ワーク端面
と裏面への不必要な表面被覆剤の付着が生じないスピン
コーターを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、請求項1記載の発明は、四角形をしたワークの支持
面を有する回転テーブルと、この回転テーブルの駆動手
段と、ワークの表面に対する表面被覆剤の塗布手段とを
備えたスピンコーターにおいて、前記回転テーブルの周
囲で且つ該回転テーブルの回転軸と同軸に設けられた円
盤と、前記円盤上で、前記ワークの相対する2辺または
4辺の外側に配設された可動板とが備えられ、前記可動
板の下面にはガイドピンが設けられるとともに、前記円
盤には該ガイドピンがスライド自在に挿入可能なガイド
溝が設けられ、前記ガイド溝は、前記ガイドピンのスラ
イドによって前記可動板が前記ワークに対して開閉動可
能なように、該可動板の閉位置における該ガイドピン閉
位置から、該可動板の開位置における該ガイドピン開位
置にわたって形成され、前記ガイド溝の少なくとも前記
ガイドピン閉位置から前記ガイドピン開位置側へ向かう
部分は、前記可動板の重心に働く遠心力の方向に対して
鈍角に形成されていること、を特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の可
動板を有するスピンコーターにおいて、前記ガイド溝は
前記可動板の重心に働く遠心力の方向に対して2段階の
角度を有するように設けられていること、を特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の可動板を有するスピンコーターにおいて、
前記ガイドピンの先端には前記ガイド溝の幅より直径の
大きい膨大部が形成されていること、を特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、四角形をしたワー
クの支持面を有する回転テーブルと、この回転テーブル
の駆動手段と、ワークの表面に対する表面被覆剤の塗布
手段とを備えたスピンコーターにおいて、前記回転テー
ブルの周囲で且つ該回転テーブルの回転軸と同軸に設け
られた円盤と、前記円盤上で、前記ワークの相対する2
辺または4辺の外側で且つ前記ワークに向かって開閉動
可能なように取り付けられた可動板とが備えられ、前記
可動板には、その閉位置において、前記回転テーブルに
搭載された前記ワークの端面と接触もしくは近接する接
触辺が設けられ、前記接触辺の先端はテーパー状に設け
られていること、を特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の可
動板を有するスピンコーターにおいて、前記接触辺のテ
ーパー状に設けられた先端には、前記ワークの上面に対
して直角な垂直面が形成されていること、を特徴とす
る。
【0014】
【作用】上記のような構成を有する請求項1記載の可動
板を有するスピンコーターは、次のような作用を有す
る。すなわち、本発明の回転テーブルを用いてワークを
コートするときは、まず、ワークを回転テーブルに搭載
した後で、可動板を閉位置にし、次に、ワーク表面に表
面被覆剤等を滴下した後で、または滴下しながら、テー
ブルごとワークを回転させる。このとき、ガイド溝の少
なくとも前記ガイドピン閉位置から前記ガイドピン開位
置側へ向かう部分は、可動板の重心に働く遠心力の方向
からみて鈍角に形成されているため、回転テーブル回転
時に可動板に働く遠心力は、可動板を閉じる方向へ働
く。よって、回転中に可動板を閉位置に維持するための
特別の手段が必要ない。
【0015】請求項2記載の発明では、少なくともガイ
ドピン閉位置からガイドピン開位置側へ向かう部分が可
動板の重心に働く遠心力の方向からみて鈍角に形成され
ているガイド溝が、可動板の重心に働く遠心力の方向に
対して2段階の角度を有するように設けられているた
め、開閉動における可動板の接触辺方向の移動距離を短
くすることができ、円盤の直径を縮小することが可能と
なる。
【0016】請求項3記載の発明では、ガイドピンの先
端にガイド溝の幅より直径の大きい膨大部が形成されて
いるため、ガイドピンが回転力によって生じる遠心力で
ガイド溝から外れることがない。
【0017】請求項4記載の発明では、可動板設けられ
た接触辺の先端がテーパー状に設けられているため、ワ
ーク端面への接触辺の密着性を向上することが可能とな
るとともに、該テーパー部分に付着した飛沫がワーク側
へ跳ね返って付着することが防止される。
【0018】請求項5記載の発明では、ワーク端面およ
び裏面への表面被覆剤の付着が一層確実に防止される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例としてのスピンコー
ターについて、図面に従って具体的に説明する。なお、
従来と同一の部材については同一の符号を付し、説明は
省略する。 (1)第1実施例の構成……図1〜図4
【0020】本実施例のスピンコーターは、ワークを処
理するための回転テーブルを有する。ここで図1は本実
施例における回転テーブルを上方からみた平面図であ
る。この回転テーブルの中央にはワーク台11が配設さ
れていて、このワーク台11の表面には、図示はしない
が、ワーク1を固定するための複数のバキューム吸着孔
が設けられている。この回転テーブルは左に回転するよ
うに回転軸13上に取り付けられている。
【0021】ワーク台11の周囲には、回転テーブルの
回転軸13と同軸の円盤14が配設されている。ワーク
台11の両外側には、この円盤14上に、各々1枚づつ
の相互に対称な可動板15,16が、相互に対称に配設
されている。
【0022】可動板15,16は板状で、円盤14の外
側にあたる両端角が隅切りされている。可動板15,1
6それぞれのワーク台11側の1辺は、ワーク台11に
搭載されたワーク1の端面と接触するための接触辺1
7,18となっている。
【0023】可動板15,16は、ワーク台11の一辺
と平行に配設されている。また、可動板15,16は、
その接触辺17,18がワーク1の端面に接触する閉位
置と、その接触辺17,18がワーク1に接触しない開
位置とに亘って、平行にスライド可能なように、取り付
けられている。なお、図1において、可動板15,16
の閉位置は実線で、また、開位置を破線で示す。そし
て、閉位置においては、可動板の接触辺17,18は、
ワーク1の端面のうち、ワーク1回転時に回転方向に対
して後方となる部分に接触した状態となる。また、円盤
14とワーク1上面の間には一定の落差があるが、可動
板15,16はこの落差に近い厚さを有するので、この
閉位置においては、可動板15,16上面はワーク1上
面より若干低く位置した状態となる。
【0024】一方、開位置においては、可動板15,1
6は、円盤14外周側へ移動するので、前記接触辺1
7,18はワーク1の端面に接触しない状態となる。
【0025】可動板15,16の下面の両端付近には、
それぞれ2本づつのガイドピン19が設けられ、また、
前記円盤14には、これらのガイドピン19に対応した
ガイド溝20が、相互に平行に設けられている。ガイド
ピン19はこれらのガイド溝20にスライド自在に挿入
されていて、また、図示はしないが、各ガイドピン19
の先端には各ガイド溝の幅より直径の大きい膨大部19
aが形成されている。このため、可動板15,16は、
ワーク1に向かってスライドする開閉動が可能で、ま
た、回転による遠心力が作用しても、円盤14上から脱
落することがない。
【0026】そして、可動板15,16がガイドピン1
9を介して取り付けられている各ガイド溝20は、可動
板15,16の閉位置における各ガイドピン閉位置20
aから、可動板15,16の開位置における各ガイドピ
ン開位置20bに亘って形成されている。また、各ガイ
ド溝20はワーク1の辺に対して急な傾斜を有する急傾
斜部20cと、緩やかな傾斜を有する緩傾斜部20dか
ら構成されていて、ガイドピン閉位置20aは、緩傾斜
部20dのワーク台11側端部に位置している。この緩
傾斜部20dは、可動板15,16の重心Aに働く遠心
力の方向Gからみて、鈍角αに形成されている。
【0027】なお、円盤14には、ワーク台11に隣接
し、閉位置における可動板15,16に覆われ、かつ、
開位置における可動板15,16に覆われない位置に、
ワーク搬送爪用開口21が設けられている。
【0028】ところで、前記の可動板15,16の具体
的形状は、図3及び図4に示すようになっている。ま
ず、図3は可動板とワーク1との関係を示すもので、ワ
ーク1縁と可動板の先端との隙間Gは、0mmが望まし
いが、0.5mm程度まで離れていても良い。また、ワ
ーク1表面と可動板の表面との高さHは等しいことが好
ましいが、可動板側が2.0mm程度下がっていても良
い。また、被覆剤の種類やスピンコーターの回転速度な
ど、場合によっては可動板側が逆に高くなっていても構
わない。一方、可動板の形状は、図4(a)(b)に示
すように、先端がテーパー状になっていることが好まし
く、ワークの厚さにもよるが、可動板の厚さTは1〜5
mm、幅Wは30〜100mm、先端が垂直にカットさ
れた(b)のものではカット部の高さtが0.5〜0.
7mmが望ましい。さらに、テーパーの角度は45〜3
0度程度のものの使用が望ましい。
【0029】(2)第1実施例の作用及び効果 上記のような構成を有する本実施例のスピンコーター
は、次のような作用を有する。すなわち、本実施例の回
転テーブルを用いてワーク1を表面被覆剤でコートする
ときは、まず、可動板15,16を開位置にし、ワーク
1をワーク台11に搭載する必要がある。このとき、円
盤14に設けたワーク搬送爪用開口21は可動板15,
16に覆われていない。このため、ワーク外周下部を爪
で支持するワーク搬送装置を用いる場合も、ワークの下
部へ突出する爪部分もワーク搬送爪用開口21内部へ進
入可能で、円盤14に阻止されることがない。したがっ
て、このようなワーク搬送装置によるワーク台11上へ
のワーク1の搬送が妨げられることがない。
【0030】次に、可動板15,16をガイド溝20に
沿ってスライドさせ、閉位置にした後に、表面被覆剤滴
下とテーブルの回転を行う。ここでは、回転方向からみ
て前方のワーク1端面より、若干低く位置して接触して
いる可動板15,16によって、ワーク1端面及び裏面
への飛沫の付着が阻止される。
【0031】また、各ワーク搬送爪用開口21は、回転
テーブルの回転中は、閉位置における可動板15,16
に覆われている。このため、回転中にワーク搬送爪用開
口21を通じて、下方から気流が吹き上げることがな
い。したがって、本実施例の回転テーブルは、飛散した
飛沫2が、気流によって再びワーク上12面に落下し、
コーティングを不均一にすることがないという利点を有
する。
【0032】さらに、ガイド溝20の緩傾斜部20d
は、可動板15,16の重心Aに働く遠心力の方向Gか
らみて、鈍角αに形成されている。このため、テーブル
回転時に可動板15,16に対して作用する遠心力は、
可動板15,16が閉じる方向へ働く。したがって、本
実施例の回転テーブルは、回転中に可動板15,16を
閉位置に維持するための特別の手段を必要としないとい
う利点を有する。
【0033】加えて、各ガイド溝20は、急傾斜部20
cと緩傾斜部20dの2段階から構成されている。この
ため、ガイド溝20全長を遠心力方向Gと鈍角な緩傾斜
部20dとする場合よりも、開位置と閉位置間における
可動板15,16の接触辺方向の移動距離が小さくなっ
ている。したがって、本実施例のスピンコーターにおけ
る回転テーブルは、可動板15,16の角切りとあいま
って、直径の小さな円盤上で構成できるという利点を有
する。
【0034】(3)第2実施例 図5は本発明の第2実施例を示すもので、可動板の開閉
動作をスピンコーターの遠心力を利用して行うものであ
る。すなわち、可動板の接触辺側を蝶番で回転テーブル
に固定し、可動板が重力に従って垂れ下がる状態を開位
置とし、回転時に遠心力の作用で可動板が水平となった
状態を閉位置とする。なお、図5は蝶番で固定した可動
板がワークに接触する状態を、ワーク長辺方向から見た
断面図で、可動板の閉位置を実線で、開位置を破線で示
す。
【0035】(4)第3実施例 図6は本発明の第3実施例を示すもので、可動板をワー
クの4辺に設け、しかも、隣接する2辺の可動板をL字
形に一体化したものである。この実施例では、ワークの
対角線方向に可動板を移動させることにより、ワークの
2辺の可動板を同時にワークに対して開閉させることが
できると共に、4辺が可動板と接触するため、ワークの
どの辺に対しても被覆剤の回り込みが生じない。
【0036】(5)他の実施例 本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、具
体的な各部材の形状、取付位置及び取付構造等は適宜変
更可能であり、次のような他の実施例を包含する。すな
わち、ワークおよびテーブルの形状は、長方形には限定
されず、本発明は、正方形その他の形状のワークについ
ても適用可能である。回転テーブルの回転方向は左には
限定されず、右に回転させてもよい。但し、この場合
は、ワーク1の長辺端面のうち、回転方向に対して前方
となる位置が、上記第1の実施例とは反対になる。した
がって、ワーク台11、円盤14及び可動板15,16
のいずれについても、上記第1の実施例とは線対称の構
成とする必要がある。
【0037】各可動板の開閉動の手段は、手動によるも
のでも、アクチュエータ等によって機械的に行うもので
もよい。また、アクチュエータを用いる場合は、アクチ
ュエータを回転テーブル上に設けてもよく、ワーク搬送
手段と一体に設けてもよい。各可動板の開閉動は、スラ
イドには限定されず、アクチュエータ等による上下動で
もよい。
【0038】各ガイド溝の形状は、急傾斜部20cと緩
傾斜部20dの2段階で構成されることには限定され
ず、遠心力方向Gと鈍角な緩傾斜部のみでもよい。但
し、この場合は、各可動板15,16の移動距離がワー
ク1長辺方向に増大するので、十分な直径を有する円盤
14を備える必要がある。
【0039】なお、可動板は両側からワークを挟むの
で、位置補正の効果もあるが、この場合は、ワーク台と
の摩擦によるワーク裏面の損傷防止措置を講じる必要が
ある。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の可動板を有する
スピンコーターによれば、ワーク端面と裏面への表面被
覆剤の付着を効果的に防止することができる。したがっ
て、本発明によれば、ワークの精度、性能及び外観を向
上させることができる。また、本発明によれば、不要な
表面被覆剤を除去するために人体に幾分有害な薬品を使
用する洗浄工程が不要となるので、ワークの製造に係る
負担を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスピンコーターにおける回
転テーブルを、上方からみた平面図。
【図2】同テーブルにおいて、閉位置の各可動板が、ワ
ーク長辺端面に接触している状態を、その長辺方向から
みた断面図。
【図3】本発明における可動版とワークとの位置関係を
示す拡大図。
【図4】本発明に使用する可動板の一例を示す拡大図。
【図5】本発明の第2実施例を示すもので、蝶番で固定
した可動板がワークに接触する状態を、ワーク長辺方向
から見た断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す平面図。
【図7】従来技術のスピンコーター上で回転するワーク
を、模式的に示したもので、特に、テーブルの回転方向
に対して前方のワーク端面の状態を、回転方向と垂直の
方向からみた拡大図。
【図8】従来技術のスピンコーター上で回転するワーク
を、模式的に示したもので、特に、テーブルの回転方向
に対して後方のワーク端面の状態を、回転方向と垂直の
方向からみた拡大図。
【符号の説明】
1… ワーク 2,6,7… 飛沫 3… 空気流 4… 渦気流 8… 表面被覆剤 9… ワークの端面 10… ワークの裏面 11… ワーク台 13… 回転軸 14… 円盤 15,16… 可動板 17,18… 接触辺 19… ガイドピン 20… ガイド溝 21… ワーク搬送爪用開口 22… 蝶番
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯 明典 神奈川県横浜市栄区笠間町1000番地 株 式会社芝浦製作所 大船工場内 (56)参考文献 特開 平5−23635(JP,A) 実開 昭63−149279(JP,U) 実開 昭61−61069(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/08 G03F 7/16 502 H01L 21/027 H01L 21/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形をしたワークの支持面を有する回
    転テーブルと、この回転テーブルの駆動手段と、ワーク
    の表面に対する表面被覆剤の塗布手段とを備えたスピン
    コーターにおいて、 前記回転テーブルの周囲で且つ該回転テーブルの回転軸
    と同軸に設けられた円盤と、 前記円盤上で、前記ワークの相対する2辺または4辺の
    外側に配設された可動板とが備えられ、 前記可動板の下面にはガイドピンが設けられるととも
    に、前記円盤には該ガイドピンがスライド自在に挿入可
    能なガイド溝が設けられ、 前記ガイド溝は、前記ガイドピンのスライドによって前
    記可動板が前記ワークに対して開閉動可能なように、該
    可動板の閉位置における該ガイドピン閉位置から、該可
    動板の開位置における該ガイドピン開位置にわたって形
    成され、 前記ガイド溝の少なくとも前記ガイドピン閉位置から前
    記ガイドピン開位置側へ向かう部分は、前記可動板の重
    心に働く遠心力の方向に対して鈍角に形成されているこ
    と、 を特徴とする可動板を有するスピンコーター。
  2. 【請求項2】 前記ガイド溝は前記可動板の重心に働く
    遠心力の方向に対して2段階の角度を有するように設け
    られていること、を特徴とする請求項1記載の可動板を
    有するスピンコーター。
  3. 【請求項3】 前記ガイドピンの先端には前記ガイド溝
    の幅より直径の大きい膨大部が形成されていること、を
    特徴とする請求項1または請求項2記載の可動板を有す
    るスピンコーター。
  4. 【請求項4】 四角形をしたワークの支持面を有する回
    転テーブルと、この回転テーブルの駆動手段と、ワーク
    の表面に対する表面被覆剤の塗布手段とを備えたスピン
    コーターにおいて、 前記回転テーブルの周囲で且つ該回転テーブルの回転軸
    と同軸に設けられた円盤と、 前記円盤上で、前記ワークの相対する2辺または4辺の
    外側で且つ前記ワークに向かって開閉動可能なように取
    り付けられた可動板とが備えられ、 前記可動板には、その閉位置において、前記回転テーブ
    ルに搭載された前記ワークの端面と接触もしくは近接す
    る接触辺が設けられ、 前記接触辺の先端はテーパー状に設けられていること、 を特徴とする可動板を有するスピンコーター。
  5. 【請求項5】 前記接触辺のテーパー状に設けられた先
    端には、前記ワークの上面に対して直角な垂直面が形成
    されていること、を特徴とする請求項4記載の可動板を
    有するスピンコーター。
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