JP3241151B2 - 通風調節装置 - Google Patents
通風調節装置Info
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- JP3241151B2 JP3241151B2 JP05504993A JP5504993A JP3241151B2 JP 3241151 B2 JP3241151 B2 JP 3241151B2 JP 05504993 A JP05504993 A JP 05504993A JP 5504993 A JP5504993 A JP 5504993A JP 3241151 B2 JP3241151 B2 JP 3241151B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用の通風調節
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの空調装置の空気吹
出口には、その吹出口の開口量を調節して通風量を増減
する通風調節装置が設けられていることが多い。かかる
通風調節装置の一例として、実公平4−39048号公
報に開示される空調装置の通風開閉装置がある。
出口には、その吹出口の開口量を調節して通風量を増減
する通風調節装置が設けられていることが多い。かかる
通風調節装置の一例として、実公平4−39048号公
報に開示される空調装置の通風開閉装置がある。
【0003】この構造は、整風板と軸受とをステーを介
して一体に形成したグリル本体と、一端にツマミを取り
付け他端にベベルギアを備えたロッドと、中央部を横切
ったシャフトを有するとともに前面側に略半円状に起立
したベベルギアを備えた一枚の円板状を呈する開閉部材
とからなり、前記ロッドを前記軸受で支持させて配設
し、前記開閉部材は前記グリル本体内にその中心よりや
や後方に偏心させた位置で前記シャフトを介して回転自
在に取り付け、前記略半円状のベベルギアと前記ロッド
に取り付けたベベルギアとを噛合させて配設したことを
特徴とする空調装置の通風開閉装置に係る。
して一体に形成したグリル本体と、一端にツマミを取り
付け他端にベベルギアを備えたロッドと、中央部を横切
ったシャフトを有するとともに前面側に略半円状に起立
したベベルギアを備えた一枚の円板状を呈する開閉部材
とからなり、前記ロッドを前記軸受で支持させて配設
し、前記開閉部材は前記グリル本体内にその中心よりや
や後方に偏心させた位置で前記シャフトを介して回転自
在に取り付け、前記略半円状のベベルギアと前記ロッド
に取り付けたベベルギアとを噛合させて配設したことを
特徴とする空調装置の通風開閉装置に係る。
【0004】しかしながら、上記した空調装置の通風開
閉装置にあっては、ベベルギアの噛合に高い精密性を要
しており、組み立ての際に煩雑な手間を必要としてい
た。また、かかるベベルギアを備えた開閉部材を樹脂に
よって構成する場合、その金型の構造は極めて複雑とな
り成形が困難であるだけでなく、得られた製品は壊れや
すくまた精度にも問題があった。
閉装置にあっては、ベベルギアの噛合に高い精密性を要
しており、組み立ての際に煩雑な手間を必要としてい
た。また、かかるベベルギアを備えた開閉部材を樹脂に
よって構成する場合、その金型の構造は極めて複雑とな
り成形が困難であるだけでなく、得られた製品は壊れや
すくまた精度にも問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点を解決するために提案されたものであって、簡
単な構造で成形および組み立てが容易な通風調節装置を
提供しようとするものである。
な問題点を解決するために提案されたものであって、簡
単な構造で成形および組み立てが容易な通風調節装置を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
軸保持部を有して両端が開口した中空のグリル本体と、
前記グリル本体内に固定された複数枚の羽根部材が放射
状になった羽根状の固定シャッターと、前記軸保持部に
保持された軸と一体に回動可能にされて前記固定シャッ
ターの羽根部材間の開口量を調節する複数枚の羽根部材
が放射状になった羽根状の主シャッターと、前記軸に嵌
められて前記主シャッターに従属して回動する複数枚の
羽根部材が放射状になった一または複数の羽根状の従属
シャッターとからなり、前記軸の側部には凸部が形成さ
れ、前記従属シャッターの各々には前記軸の嵌まる軸孔
が中心に形成され、該各従属シャッターの軸孔の内周縁
には、前記各従属シャッターの羽根部材と主シャッター
の羽根部材が重なった状態から主シャッターの一方向へ
の回転時に前記凸部と順次係合して前記各従属シャッタ
ーを主シャッターと同方向に順次回転させ、前記主シャ
ッターの各羽根部材に対し各従属シャッターの羽根部材
を当該主シャッターの回転方向とは反対方向へ一連に連
結した連続状態にする切り欠き凹部が形成され、前記主
シャッターには、前記一方向とは反対方向に主シャッタ
ーが回転する際、主シャッターの羽根部材と前記従属シ
ャッターの羽根部材がほぼ重なった位置で、従属シャッ
ターの羽根部材の側面に当接係合して従属シャッターを
主シャッターと同方向に回転させる係合部が、前記主シ
ャッターの羽根部材における回転方向後側の側部に設け
られたことを特徴とする通風調節装置に係る。
軸保持部を有して両端が開口した中空のグリル本体と、
前記グリル本体内に固定された複数枚の羽根部材が放射
状になった羽根状の固定シャッターと、前記軸保持部に
保持された軸と一体に回動可能にされて前記固定シャッ
ターの羽根部材間の開口量を調節する複数枚の羽根部材
が放射状になった羽根状の主シャッターと、前記軸に嵌
められて前記主シャッターに従属して回動する複数枚の
羽根部材が放射状になった一または複数の羽根状の従属
シャッターとからなり、前記軸の側部には凸部が形成さ
れ、前記従属シャッターの各々には前記軸の嵌まる軸孔
が中心に形成され、該各従属シャッターの軸孔の内周縁
には、前記各従属シャッターの羽根部材と主シャッター
の羽根部材が重なった状態から主シャッターの一方向へ
の回転時に前記凸部と順次係合して前記各従属シャッタ
ーを主シャッターと同方向に順次回転させ、前記主シャ
ッターの各羽根部材に対し各従属シャッターの羽根部材
を当該主シャッターの回転方向とは反対方向へ一連に連
結した連続状態にする切り欠き凹部が形成され、前記主
シャッターには、前記一方向とは反対方向に主シャッタ
ーが回転する際、主シャッターの羽根部材と前記従属シ
ャッターの羽根部材がほぼ重なった位置で、従属シャッ
ターの羽根部材の側面に当接係合して従属シャッターを
主シャッターと同方向に回転させる係合部が、前記主シ
ャッターの羽根部材における回転方向後側の側部に設け
られたことを特徴とする通風調節装置に係る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の通風調節装置の一例を示す要
部を切り欠いた斜視図、図2は図1において送風口を開
いた状態にして2−2線で切断した断面図、図3は固定
シャッターの一例を示す斜視図、図4は主シャッターの
一例を示す斜視図、図5は従属シャッターの一例を示す
斜視図、図6はその他の例を示す斜視図、図7はこの発
明に用いられる主シャッターの他の例を示す斜視図、図
8はグリル本体を裏側から見た図、図9はこの発明の通
風調節装置の作動を示す概略正面図である。
明する。図1はこの発明の通風調節装置の一例を示す要
部を切り欠いた斜視図、図2は図1において送風口を開
いた状態にして2−2線で切断した断面図、図3は固定
シャッターの一例を示す斜視図、図4は主シャッターの
一例を示す斜視図、図5は従属シャッターの一例を示す
斜視図、図6はその他の例を示す斜視図、図7はこの発
明に用いられる主シャッターの他の例を示す斜視図、図
8はグリル本体を裏側から見た図、図9はこの発明の通
風調節装置の作動を示す概略正面図である。
【0008】図1および図2に示されるように、この発
明の通風調節装置10は、グリル本体11と前記グリル
本体11内に取り付けられた固定シャッター20と主シ
ャッター30と従属シャッター40,50とからなる。
符号60は前記通風調節装置10の調節ツマミである。
明の通風調節装置10は、グリル本体11と前記グリル
本体11内に取り付けられた固定シャッター20と主シ
ャッター30と従属シャッター40,50とからなる。
符号60は前記通風調節装置10の調節ツマミである。
【0009】グリル本体11は両端が開口した中空形状
に形成されていて、その内側中心部には略筒状の軸保持
部12が設けられている。この軸保持部12にはグリル
本体11と同心円状の整風板13を備えた放射状のステ
ー14が形成されている。なお、このグリル本体11の
外面は、図のような曲面形状に形成されていることが好
ましい。前記通風調節装置10が取り付けられる空調装
置の空気吹出口(図示せず)の内面を、前記グリル本体
11の曲面形状と摺動可能な曲面によって構成すること
によって、前記グリル本体11を所定の範囲内で自由に
回転させ、風向きを上下左右に変えることができる。
に形成されていて、その内側中心部には略筒状の軸保持
部12が設けられている。この軸保持部12にはグリル
本体11と同心円状の整風板13を備えた放射状のステ
ー14が形成されている。なお、このグリル本体11の
外面は、図のような曲面形状に形成されていることが好
ましい。前記通風調節装置10が取り付けられる空調装
置の空気吹出口(図示せず)の内面を、前記グリル本体
11の曲面形状と摺動可能な曲面によって構成すること
によって、前記グリル本体11を所定の範囲内で自由に
回転させ、風向きを上下左右に変えることができる。
【0010】固定シャッター20の一例を図3に示す。
図示のように、固定シャッター20は、放射状に形成さ
れた複数枚の羽根部材21よりなり、その中央部には軸
孔22が形成されている。前記羽根部材21において、
グリル本体11の内周面との当接面には突部23が設け
られている。この突部23は、前記グリル本体11内周
面に形成された対応する凹部16と係合し、固定シャッ
ター20を該グリル本体11内の所定位置に固定する。
図示のように、固定シャッター20は、放射状に形成さ
れた複数枚の羽根部材21よりなり、その中央部には軸
孔22が形成されている。前記羽根部材21において、
グリル本体11の内周面との当接面には突部23が設け
られている。この突部23は、前記グリル本体11内周
面に形成された対応する凹部16と係合し、固定シャッ
ター20を該グリル本体11内の所定位置に固定する。
【0011】主シャッター30は、図4に示されるよう
に、前記固定シャッター20と同様に、放射状の羽根部
材31よりなり、その中央部前面には当該主シャッター
30を回動する平板状の前方軸32が設けられている。
この主シャッター30は、前記前方軸32を前記グリル
本体11の軸保持部12内に保持されて当該前方軸32
と一体に回動可能に構成され、前記固定シャッター20
の羽根部材間の開口量を調節する。
に、前記固定シャッター20と同様に、放射状の羽根部
材31よりなり、その中央部前面には当該主シャッター
30を回動する平板状の前方軸32が設けられている。
この主シャッター30は、前記前方軸32を前記グリル
本体11の軸保持部12内に保持されて当該前方軸32
と一体に回動可能に構成され、前記固定シャッター20
の羽根部材間の開口量を調節する。
【0012】前記主シャッター30の中心部において、
前記前方軸32の背面側には、従属シャッター40,5
0が嵌合される後方軸33が設けられている。この後方
軸33は前記固定シャッター20が嵌められる軸部34
と従属シャッター40,50が嵌められる係合軸35と
からなる。係合軸35の側部には凸部36が突設されて
いる。この凸部36は従属シャッター40,50の切り
欠き凹部に係合し、前記従属シャッター40,50を前
記主シャッター30の回動とともに同方向に回動させる
ためのもので、この実施例では係合軸35の上下2か所
に設けられている。
前記前方軸32の背面側には、従属シャッター40,5
0が嵌合される後方軸33が設けられている。この後方
軸33は前記固定シャッター20が嵌められる軸部34
と従属シャッター40,50が嵌められる係合軸35と
からなる。係合軸35の側部には凸部36が突設されて
いる。この凸部36は従属シャッター40,50の切り
欠き凹部に係合し、前記従属シャッター40,50を前
記主シャッター30の回動とともに同方向に回動させる
ためのもので、この実施例では係合軸35の上下2か所
に設けられている。
【0013】図1から理解されるように、羽根部材31
の側部には、少なくとも従属シャッター40,50の厚
み幅だけ前記従属シャッターの方向に突出した係合部3
7が設けられている。この係合部37は、前記羽根部材
31において、送風口17を開口させる時の回転方向に
対して後側の側部に設けられていて、前記主シャッター
30を回動して通風調節装置10の送風口17を開ける
際、従属シャッター40,50の側面と当接し主シャッ
ター30の回動に伴って連続的に従属シャッター40,
50の側面を押し、もって主シャッター30と同一方向
に回動させる。前記係合部37は、後方の従属シャッタ
ーの厚み幅をカバーすることができればその形状は限定
されず、この実施例で示されるように、羽根部材の側部
全体から板状に突出したもののほか、図7に示されるよ
うな突起状でもよい。
の側部には、少なくとも従属シャッター40,50の厚
み幅だけ前記従属シャッターの方向に突出した係合部3
7が設けられている。この係合部37は、前記羽根部材
31において、送風口17を開口させる時の回転方向に
対して後側の側部に設けられていて、前記主シャッター
30を回動して通風調節装置10の送風口17を開ける
際、従属シャッター40,50の側面と当接し主シャッ
ター30の回動に伴って連続的に従属シャッター40,
50の側面を押し、もって主シャッター30と同一方向
に回動させる。前記係合部37は、後方の従属シャッタ
ーの厚み幅をカバーすることができればその形状は限定
されず、この実施例で示されるように、羽根部材の側部
全体から板状に突出したもののほか、図7に示されるよ
うな突起状でもよい。
【0014】従属シャッターの一例を図5および図6に
示す。図5に示されるように、従属シャッター40は、
放射状に形成された複数枚の羽根部材41よりなり、そ
の中央部には軸孔42が設けられている。前記軸孔42
には、前記主シャッター30の後方軸33の凸部36と
係合させ、従属シャッター40を係合軸35に嵌合する
ための切り欠き凹部43が設けられている。この切り欠
き凹部43の幅aは、係合される凸部36の幅にほぼ羽
根部材1枚分の角度を加えた広さに形成される。
示す。図5に示されるように、従属シャッター40は、
放射状に形成された複数枚の羽根部材41よりなり、そ
の中央部には軸孔42が設けられている。前記軸孔42
には、前記主シャッター30の後方軸33の凸部36と
係合させ、従属シャッター40を係合軸35に嵌合する
ための切り欠き凹部43が設けられている。この切り欠
き凹部43の幅aは、係合される凸部36の幅にほぼ羽
根部材1枚分の角度を加えた広さに形成される。
【0015】ここで各シャッターの羽根部材について説
明すると、前記固定シャッター20、主シャッター30
および従属シャッター40,50は、それぞれ約120
°の角度をもって形成された3枚の扇形の羽根部材を有
している。従って、前記通風調節装置10の通風口は全
体で12枚の羽根部材によって開閉調節がなされる。こ
の場合、一枚の羽根部材を構成する扇形の角度は計算上
30°となるが、シャッターの開閉を確実にし風圧から
羽根部材を保護するために、前記各シャッターによって
前記通風調節装置10の送風口を閉じた場合に隣合う羽
根部材どうしが若干重なり合うように30°よりやや大
に構成することが好ましい。
明すると、前記固定シャッター20、主シャッター30
および従属シャッター40,50は、それぞれ約120
°の角度をもって形成された3枚の扇形の羽根部材を有
している。従って、前記通風調節装置10の通風口は全
体で12枚の羽根部材によって開閉調節がなされる。こ
の場合、一枚の羽根部材を構成する扇形の角度は計算上
30°となるが、シャッターの開閉を確実にし風圧から
羽根部材を保護するために、前記各シャッターによって
前記通風調節装置10の送風口を閉じた場合に隣合う羽
根部材どうしが若干重なり合うように30°よりやや大
に構成することが好ましい。
【0016】この従属シャッターは、通風調節装置の送
風口の大きさなどによって、一つの通風調節装置に一ま
たは複数が設けられ、この実施例では、2枚の従属シャ
ッター40,50が取り付けられる。従属シャッター5
0を図6に示す。図中の符号において、51は羽根部
材、52は軸孔、53は切り欠き凹部である。従属シャ
ッター50において、前記切り欠き凹部53の幅bは凸
部36の幅にほぼ羽根部材2枚分の角度(約60°)を
加えた広さに形成される。
風口の大きさなどによって、一つの通風調節装置に一ま
たは複数が設けられ、この実施例では、2枚の従属シャ
ッター40,50が取り付けられる。従属シャッター5
0を図6に示す。図中の符号において、51は羽根部
材、52は軸孔、53は切り欠き凹部である。従属シャ
ッター50において、前記切り欠き凹部53の幅bは凸
部36の幅にほぼ羽根部材2枚分の角度(約60°)を
加えた広さに形成される。
【0017】なお、この各シャッターの羽根の枚数は、
従属シャッターの数と同様に、通風調節装置の送風口の
大きさや切替調節の程度によって適宜に決定することが
できる。また、羽根部材の角度によって切り欠き凹部の
幅も適宜に設定される。
従属シャッターの数と同様に、通風調節装置の送風口の
大きさや切替調節の程度によって適宜に決定することが
できる。また、羽根部材の角度によって切り欠き凹部の
幅も適宜に設定される。
【0018】図2に示されるように、この通風調節装置
10は、従属シャッター40,50の嵌合された主シャ
ッター30が、後方軸の軸部34を固定シャッター20
の軸孔22に嵌めるとともに、前方軸32を軸保持部1
2に挿入して、前記グリル本体11内に回動可能に取り
付けられる。
10は、従属シャッター40,50の嵌合された主シャ
ッター30が、後方軸の軸部34を固定シャッター20
の軸孔22に嵌めるとともに、前方軸32を軸保持部1
2に挿入して、前記グリル本体11内に回動可能に取り
付けられる。
【0019】一方、前記軸保持部12の送風口17側か
らは、前記主シャッター30を回動するツマミ60が取
り付けられる。このツマミ60は、図のような平板状の
前方軸32を挟持する割溝61が設けられていて、前記
ツマミ60を回動することにより、前記前方軸32を回
動しもって主シャッター30および従属シャッター4
0,50を回動する。
らは、前記主シャッター30を回動するツマミ60が取
り付けられる。このツマミ60は、図のような平板状の
前方軸32を挟持する割溝61が設けられていて、前記
ツマミ60を回動することにより、前記前方軸32を回
動しもって主シャッター30および従属シャッター4
0,50を回動する。
【0020】また、図7に示されるように、主シャッタ
ーの前方軸を丸棒形状とし、その先端にツマミ62が螺
着されるネジ部を形成してもよい。図中の符号70は主
シャッター、71は羽根部材、72は前方軸、73は後
方軸、74は凸部、75は突起状の係合部、76はネジ
部である。
ーの前方軸を丸棒形状とし、その先端にツマミ62が螺
着されるネジ部を形成してもよい。図中の符号70は主
シャッター、71は羽根部材、72は前方軸、73は後
方軸、74は凸部、75は突起状の係合部、76はネジ
部である。
【0021】また、図2および図3ないし図6からより
よく理解されるように、各シャッターの羽根部材21,
31,41,51の長さe,f,g,hを、送風口17
側にあるものの順に短くなるように構成するとともに、
前記グリル本体11の内周面においては段部18を設け
て、これら各シャッターの羽根部材31,41,51の
円弧状の端部が当該段部18に接するようになってい
る。
よく理解されるように、各シャッターの羽根部材21,
31,41,51の長さe,f,g,hを、送風口17
側にあるものの順に短くなるように構成するとともに、
前記グリル本体11の内周面においては段部18を設け
て、これら各シャッターの羽根部材31,41,51の
円弧状の端部が当該段部18に接するようになってい
る。
【0022】さらに、この実施例において、前記段部1
8は、グリル本体の裏面を示す図8のように、各シャッ
ターの羽根部材31,41,51の回動範囲を規定する
3種類の円弧状(18a,18b,18c)に形成され
ている。段部18aには従属シャッター50が当接す
る。この段部18aは従属シャッター50の回動幅を規
定するためのもので、円周方向の角度がシャッターの羽
根部材のほぼ2枚分(約60°)に相当する円弧長さに
形成されている。段部18bには従属シャッター40が
当接する。この段部18bは、同様に、約羽根部材3枚
分の円弧長さ(約90°)に形成される。段部18cは
主シャッター30が当接する。この段部18cは主シャ
ッター30の回動範囲を規定するためのもので、羽根部
材約4枚分の円弧長さ(120℃)を有するため、この
例では環状に形成される。
8は、グリル本体の裏面を示す図8のように、各シャッ
ターの羽根部材31,41,51の回動範囲を規定する
3種類の円弧状(18a,18b,18c)に形成され
ている。段部18aには従属シャッター50が当接す
る。この段部18aは従属シャッター50の回動幅を規
定するためのもので、円周方向の角度がシャッターの羽
根部材のほぼ2枚分(約60°)に相当する円弧長さに
形成されている。段部18bには従属シャッター40が
当接する。この段部18bは、同様に、約羽根部材3枚
分の円弧長さ(約90°)に形成される。段部18cは
主シャッター30が当接する。この段部18cは主シャ
ッター30の回動範囲を規定するためのもので、羽根部
材約4枚分の円弧長さ(120℃)を有するため、この
例では環状に形成される。
【0023】符号19は固定シャッター20が当接する
円弧状の溝で、当該固定シャッター20の突部23と係
合してその位置を保持する凹部16が設けられている。
なお、前記溝19はグリル本体11の内周面全周に設け
てもよい。
円弧状の溝で、当該固定シャッター20の突部23と係
合してその位置を保持する凹部16が設けられている。
なお、前記溝19はグリル本体11の内周面全周に設け
てもよい。
【0024】それによって、各シャッターを回転して送
風口17を閉じた場合には空調設備からの風を前記各段
部18で受けることができるので、前記風の圧力によっ
て羽根部材が動いたり曲がったりすることがない。ま
た、この段部18の存在によって、送風口17を閉じる
際に、従属シャッター40,50が所定角度回転した時
点で、各羽根部材の端部が段部18a,18bの端に順
次当接してそれ以上の回転を止め正しい位置に停止させ
ることができる。
風口17を閉じた場合には空調設備からの風を前記各段
部18で受けることができるので、前記風の圧力によっ
て羽根部材が動いたり曲がったりすることがない。ま
た、この段部18の存在によって、送風口17を閉じる
際に、従属シャッター40,50が所定角度回転した時
点で、各羽根部材の端部が段部18a,18bの端に順
次当接してそれ以上の回転を止め正しい位置に停止させ
ることができる。
【0025】さらに、従属シャッターの羽根部材の円弧
状の端部と前記段部18との間には送風口を開く際に摩
擦力が働き、主シャッターと従属シャッターの羽根部材
が重なり合って一緒に回動するのを防ぐ。
状の端部と前記段部18との間には送風口を開く際に摩
擦力が働き、主シャッターと従属シャッターの羽根部材
が重なり合って一緒に回動するのを防ぐ。
【0026】図9に従って、この発明の通風調節装置の
作動について説明する。図の上段は主シャッター30の
作動を示し、中段および下段はそれに伴う従属シャッタ
ー40,50の作動を示す。まず、送風口を閉じる時の
作動について説明する。図の(A)は送風口をもっとも
開口した状態で、それぞれの羽根部材は重なり合ってい
る。続いて、(B)はツマミを右へ回転し主シャッター
を30°回転した状態を示す。その背後にある従属シャ
ッター40は、前述したように、主シャッターと係合す
る切り欠き凹部43の幅aが凸部36の幅にほぼ羽根部
材1枚分の角度を加えた広さに形成されている。従っ
て、軸孔42内の凸部36が従属シャッター40の切り
欠き凹部43の側面に当接するまで、主シャッターが回
転して羽根部材41が現れる。このときの装置の開口状
態は(A)の3分の2である。(C)は主シャッター3
0をさらに30°回転した状態を示す。従属シャッター
40の羽根部材41が、主シャッター30の回転に伴っ
て30°回転し、その背後の従属シャッター50の羽根
部材51が現れる。このときの装置の開口状態は(A)
の3分の1である。さらに主シャッター30を30°回
転させると、(D)のように、従属シャッター40およ
び50の羽根部材41,51がそれぞれ30°回転し、
その後方の固定シャッター20の羽根部材21が現れ
る。このように前記各従属シャッター40,50は主シ
ャッター30と同方向に順次回転し、前記主シャッター
の各羽根部材31に対し各従属シャッターの羽根部材4
1,51が当該主シャッター30の回転方向とは反対方
向へ一連に連結した連続状態になる。それによって、送
風口は現れたすべての羽根部材によって閉じた状態とな
る。
作動について説明する。図の上段は主シャッター30の
作動を示し、中段および下段はそれに伴う従属シャッタ
ー40,50の作動を示す。まず、送風口を閉じる時の
作動について説明する。図の(A)は送風口をもっとも
開口した状態で、それぞれの羽根部材は重なり合ってい
る。続いて、(B)はツマミを右へ回転し主シャッター
を30°回転した状態を示す。その背後にある従属シャ
ッター40は、前述したように、主シャッターと係合す
る切り欠き凹部43の幅aが凸部36の幅にほぼ羽根部
材1枚分の角度を加えた広さに形成されている。従っ
て、軸孔42内の凸部36が従属シャッター40の切り
欠き凹部43の側面に当接するまで、主シャッターが回
転して羽根部材41が現れる。このときの装置の開口状
態は(A)の3分の2である。(C)は主シャッター3
0をさらに30°回転した状態を示す。従属シャッター
40の羽根部材41が、主シャッター30の回転に伴っ
て30°回転し、その背後の従属シャッター50の羽根
部材51が現れる。このときの装置の開口状態は(A)
の3分の1である。さらに主シャッター30を30°回
転させると、(D)のように、従属シャッター40およ
び50の羽根部材41,51がそれぞれ30°回転し、
その後方の固定シャッター20の羽根部材21が現れ
る。このように前記各従属シャッター40,50は主シ
ャッター30と同方向に順次回転し、前記主シャッター
の各羽根部材31に対し各従属シャッターの羽根部材4
1,51が当該主シャッター30の回転方向とは反対方
向へ一連に連結した連続状態になる。それによって、送
風口は現れたすべての羽根部材によって閉じた状態とな
る。
【0027】次に、閉じた送風口を開ける際の作動につ
いて説明する。先の例とは逆に、(D)に示されるよう
に、送風口が閉じられた状態からツマミを左へ30°回
転する。(C)に示されるように、後方軸の凸部が前記
切り欠き凹部43,53内を移動し主シャッターのみが
30°回転し、その後方の従属シャッター40の羽根部
材41と重なって開口する。主シャッター30の側部に
は、係合部37が設けられているので、羽根部材31が
後方の羽根部材41と重なった時点で、前記係合部37
が前記羽根部材41の側面と当接する。(B)は、さら
にツマミを左に30°回転させた状態である。主シャッ
ター30の回転により、前記係合部37が羽根部材41
の側面を押しつつ一様に回転し、羽根部材31,41が
後方の従属シャッター50の羽根部材51と重なり開口
する。さらに、主シャッター30を30°左に回転させ
ると、(A)に図示されるように、前記羽根部材51は
係合部37によって羽根部材31,41とともに同方向
に回転し、固定シャッター20の羽根部材21と重なり
あって開口する。
いて説明する。先の例とは逆に、(D)に示されるよう
に、送風口が閉じられた状態からツマミを左へ30°回
転する。(C)に示されるように、後方軸の凸部が前記
切り欠き凹部43,53内を移動し主シャッターのみが
30°回転し、その後方の従属シャッター40の羽根部
材41と重なって開口する。主シャッター30の側部に
は、係合部37が設けられているので、羽根部材31が
後方の羽根部材41と重なった時点で、前記係合部37
が前記羽根部材41の側面と当接する。(B)は、さら
にツマミを左に30°回転させた状態である。主シャッ
ター30の回転により、前記係合部37が羽根部材41
の側面を押しつつ一様に回転し、羽根部材31,41が
後方の従属シャッター50の羽根部材51と重なり開口
する。さらに、主シャッター30を30°左に回転させ
ると、(A)に図示されるように、前記羽根部材51は
係合部37によって羽根部材31,41とともに同方向
に回転し、固定シャッター20の羽根部材21と重なり
あって開口する。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように この発明の
通風調節装置によれば、複雑なギア類を用いておらず、
その形状および構造は極めて簡単である。従って、組み
立ての際の高い精密性が不要で、その作業性も良好であ
る。また、かかる装置を樹脂によって製造する場合で
も、金型構造が単純であるため、きわめて成形しやく製
品の精度不良の発生も少ない。
通風調節装置によれば、複雑なギア類を用いておらず、
その形状および構造は極めて簡単である。従って、組み
立ての際の高い精密性が不要で、その作業性も良好であ
る。また、かかる装置を樹脂によって製造する場合で
も、金型構造が単純であるため、きわめて成形しやく製
品の精度不良の発生も少ない。
【図1】この発明の通風調節装置の一例を示す要部を切
り欠いた斜視図である。
り欠いた斜視図である。
【図2】図1において送風口を開いた状態にして2−2
線で切断した断面図である。
線で切断した断面図である。
【図3】固定シャッターの一例を示す斜視図である。
【図4】主シャッターの一例を示す斜視図である。
【図5】従属シャッターの一例を示す斜視図である。
【図6】その他の例を示す斜視図である。
【図7】この発明に用いられる主シャッターの他の例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】グリル本体を裏側から見た図である。
【図9】この発明の通風調節装置の作動を示す概略正面
図である。
図である。
【符号の説明】 10 通風調節装置 11 グリル本体 12 軸保持部 20 固定シャッター 30 主シャッター 32 前方軸 33 後方軸 36 凸部 37 係合部 40 従属シャッター 43 切り欠き凹部 50 従属シャッター 53 切り欠き凹部 60 ツマミ
Claims (1)
- 【請求項1】 軸保持部(12)を有して両端が開口し
た中空のグリル本体(11)と、 前記グリル本体内に固定された複数枚の羽根部材(2
1)が放射状になった羽根状の固定シャッター(20)
と、 前記軸保持部に保持された軸と一体に回動可能にされて
前記固定シャッターの羽根部材間の開口量を調節する複
数枚の羽根部材(31)が放射状になった羽根状の主シ
ャッター(30)と、 前記軸に嵌められて前記主シャッターに従属して回動す
る複数枚の羽根部材(41,51)が放射状になった一
または複数の羽根状の従属シャッター(40,50)と
からなり、 前記軸の側部には凸部(36)が形成され、 前記従属シャッターの各々には前記軸の嵌まる軸孔(4
2,52)が中心に形成され、該各従属シャッターの軸
孔(42,52)の内周縁には、前記各従属シャッター
の羽根部材(41,51)と主シャッターの羽根部材
(31)が重なった状態から主シャッターの一方向への
回転時に前記凸部(36)と順次係合して前記各従属シ
ャッターを主シャッターと同方向に順次回転させ、前記
主シャッターの各羽根部材(31)に対し各従属シャッ
ターの羽根部材(41,51)を当該主シャッターの回
転方向とは反対方向へ一連に連結した連続状態にする切
り欠き凹部(43,53)が形成され、 前記主シャッターには、前記一方向とは反対方向に主シ
ャッターが回転する際、主シャッターの羽根部材と前記
従属シャッターの羽根部材がほぼ重なった位置で、従属
シャッターの羽根部材の側面に当接係合して従属シャッ
ターを主シャッターと同方向に回転させる係合部(3
7)が、前記主シャッターの羽根部材における回転方向
後側の側部に設けられたことを特徴とする通風調節装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05504993A JP3241151B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 通風調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05504993A JP3241151B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 通風調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239133A JPH06239133A (ja) | 1994-08-30 |
JP3241151B2 true JP3241151B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=12987819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05504993A Expired - Fee Related JP3241151B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 通風調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3241151B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040049377A (ko) * | 2002-12-05 | 2004-06-12 | 현대자동차주식회사 | 차량용 에어밴트 구조 |
DE102008033339A1 (de) | 2008-07-16 | 2010-01-21 | Behr Gmbh & Co. Kg | Luftausströmer mit Drallströmung und gerichteter Strömung |
JP7059056B2 (ja) * | 2018-03-13 | 2022-04-25 | 豊和化成株式会社 | レジスタ |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP05504993A patent/JP3241151B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06239133A (ja) | 1994-08-30 |
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