JP3240888B2 - モータ制御装置、モータ制御方法、およびそれを用いた電気車 - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法、およびそれを用いた電気車

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JP3240888B2 JP22623895A JP22623895A JP3240888B2 JP 3240888 B2 JP3240888 B2 JP 3240888B2 JP 22623895 A JP22623895 A JP 22623895A JP 22623895 A JP22623895 A JP 22623895A JP 3240888 B2 JP3240888 B2 JP 3240888B2
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気車制御装置に係り、
特に電力の回生や省エネルギー運転を頻繁に行う自動車
用として好適な電気車制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3相の交流電流を制御する電力制御装置
としては、静止座標系で電流をフィードバックする制御
方式と、交流モータの磁束と一致する回転座標系で電流
をフィードバック制御する制御方式とがある。電流制御
系について考えると、前者は座標変換等の複雑な演算を
必要としないため、一般的によく用いられてきた方法で
ある。例えば、特開平5−153705 号公報に記載されてい
る電気自動車の電流制御方法がこの方式である。それに
対して、後者は電流を直流量として取り扱えるため、サ
ンプリング時間の関係から応答性に限界があるディジタ
ル制御装置に適した方法である。特に、交流モータの1
次周波数が数100Hz、あるいは、それ以上で、か
つ、ディジタル演算する場合には、後者が有利となる。
【0003】電気自動車について考えると、小型軽量化
が重要な課題であり、制御装置はシングルチップマイコ
ン等による全ディジタル方式が有利である。また、モー
タを小型化する方法として、高速回転化が有効であり、
1次周波数の高周波化が必要になってくる。従って、今
後、後者の電流制御方式を採用することが一般的になる
と考えられる。
【0004】交流モータの磁束と一致する回転座標系で
電流フィードバック制御する制御方式としては、例え
ば、第2の公知例として昭和58年電気学会全国大会シ
ンポジウムS8−4「ベクトル制御における半導体変換
装置」のs.8−13頁,図3に記載されている。交流
モータの1次電流を磁束と一致するd軸とそれに直交す
るq軸に分解して、それぞれの電流指令に対して、それ
ぞれの電流成分をフィードバックして比例,積分演算に
より電流制御を行っている。この方法は各軸の電流偏差
を0にすることを目的としている方法なのでわかりやす
く、一般的に行われている。
【0005】また、第3の公知例として、特開昭59−16
9369号公報に記載の方法が提案されている。この方法に
よれば、d軸電流偏差でq軸電圧を、q軸電流偏差でd
軸電圧を、それぞれ座標変換に用いる角周波数ωに応じ
て積分させることで、第1の公知例よりも電流制御の安
定性を与えることができる。しかしながら、角周波数ω
が大幅に変化するため、積分ゲインの変化幅が大きくな
ってしまい、制御応答性が非常に変わってしまうという
問題点がある。例えば、10000回転の高速領域から
急に100回転の低速にモータ速度が変化した場合に
は、高速領域のとき演算された電圧積分値を補正するの
10000回転の場合に比べて100倍の時間を要す
ることになる。
【0006】このような事情から、通常の運転状態でま
ったく問題なく駆動することができる第2の公知例が、
一般的には多くの製品に採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気自
動車では、通常のモータ制御装置と比較して次の点で独
特の使い方をする。(1)長時間の回生運転をすること
があること、(2)電気自動車では効率の向上を最重視
するため、駆動トルクが少ない場合には弱め界磁制御を
多用すること、などである。例えば、非常に長い下り坂
を走行する場合にこれらの条件で駆動することになる。
特に、高速で下り坂を運転している場合に第2の公知例
で示した電流制御方法では、制御系の安定性が低下する
ことがある。
【0008】この理由は次の説明から裏付けられる。図
15に回生運転状態で、弱め界磁制御を行い、かつ、高
速走行時の誘導モータの電圧,電流ベクトル図を示す。
積分動作に関してベクトル図を考えて見ると電流指令ベ
クトルi1*と電流ベクトルi1 の差、電流偏差ベクトル
Δi1*に対して同方向に積分補正電圧ベクトルV2*が追
加されて印加される。この場合には、印加される電圧ベ
クトルV* が初めの電圧指令ベクトルV1*よりも小さく
なるので、電流ベクトルi1 は電流指令ベクトルi1*
近づくよりもむしろ、離れてしまう場合もある。特に、
電気自動車の走行条件によって高速,回生,弱め界磁制
御の3つの条件が重なる場合には、安定性が非常に低下
することもあることがわかった。
【0009】本発明の目的は、負荷外乱に対しても安定
して電流制御し得るモータ制御装置を提供することであ
る。
【0010】本発明の他の目的は、アクセルに対する加
速感がよい電気車を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、交流モータと、該交流モータに供給する電力を発
生する電力変換装置と、前記交流モータが発生すべきト
ルク指令値と前記交流モータの速度から、前記交流モー
タの磁束を発生させるためのd軸電流指令値とそれに直
交するq軸電流指令値を演算する電流指令値発生装置
と、前記交流モータのd軸電流およびそれに直交するq
軸電流を検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸電流と
のd軸電流偏差からd軸電圧指令値を、前記q軸電流指
令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電圧指令値
をそれぞれ算出することにより前記電力変換装置を制御
する電流制御装置とを有し、前記電流制御装置は、前記
交流モータの駆動状態に応じたベクトル位相により、前
記d軸電流偏差と前記q軸電流偏差を回転座標変換して
得られる補正d軸電圧と補正q軸電圧を算出しそれ
ぞれ前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値を補正す
る電圧ベクトル補正手段を有するモータ制御装置
る。また本発明は、交流モータが発生すべきトルク指
令値と前記交流モータの速度から、前記交流モータの磁
束を発生させるためのd軸電流指令値とそれに直交する
q軸電流指令値を演算し、前記交流モータのd軸電流お
よびそれに直交するq軸電流を検出し、前記d軸電流指
令値と前記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧指令
値を、前記q軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏
差からq軸電圧指令値をそれぞれ算出し、前記交流モー
タの駆動状態に応じたベクトル位相により、前記d軸電
流偏差と前記q軸電流偏差を回転座標変換して得られる
補正d軸電圧と補正q軸電圧を算出しそれぞれ前記
d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値を補正するモータ
制御方法ある。また本発明は、交流モータと、該交
流モータに供給する電力を発生する電力変換装置と、前
記交流モータが発生すべきトルク指令値と前記交流モー
タの速度から、前記交流モータの磁束を発生するための
d軸電流指令値とそれに直交するq軸電流指令値を演算
する電流指令値発生装置と、前記交流モータのd軸電流
とそれに直交するq軸電流を検出し、前記d軸電流指令
値と前記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧指令値
を、前記q軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差
からq軸電圧指令値をそれぞれ算出することにより前記
電力変換装置を制御する電流制御装置とを有し、前記電
流制御装置は、前記交流モータの駆動状態により得られ
た補正ゲインを用いて、前記q軸電流偏差と前記補正ゲ
インの積により補正d軸電圧を算出して前記d軸電圧指
令値を補正し、前記d軸電流偏差と前記補正ゲインの積
により補正q軸電圧を算出して前記q軸電圧指令値を補
正する電圧ベクトル補正手段を有するモータ制御装置
ある。また本発明は、交流モータが発生すべきトルク
指令値と前記交流モータの速度から、前記交流モータの
磁束を発生するためのd軸電流指令値とそれに直交する
q軸電流指令値を演算し、前記交流モータのd軸電流と
それに直交するq軸電流を検出し、前記d軸電流指令値
と前記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧指令値
を、前記q軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差
からq軸電圧指令値をそれぞれ算出し、前記交流モータ
の駆動状態により得られた補正ゲインを用いて、前記q
軸電流偏差と前記補正ゲインの積により補正d軸電圧を
算出して前記d軸電圧指令値を補正し、前記d軸電流偏
差と前記補正ゲインの積により補正q軸電圧を算出して
前記q軸電圧指令値を補正するモータ制御方法ある。
【0012】さらに本発明は、交流モータと、該交流
モータに供給する電力を発生する電力変換装置と、前記
交流モータが発生すべきトルク指令値と前記交流モータ
の速度から、前記交流モータの磁束を発生するためのd
軸電流指令値とそれに直交するq軸電流指令値を演算す
る電流指令値発生装置と、前記交流モータのd軸電流と
それに直交するq軸電流を検出し、前記d軸電流指令値
と前記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧を、前記
q軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸
電圧をそれぞれ比例演算と積分演算により算出すること
により前記電力変換装置を制御する電流制御装置を有
し、前記電流制御装置は、前記交流モータが少なくとも
回生運転であることを満たす第1の状態を判断する判断
手段を備え、前記第1の状態ではないと判断されたとき
は、前記d軸電流偏差を積分したd軸積分値を前記d軸
電圧指令値に、前記q軸電流差分を積分したq軸積分値
を前記q軸電圧指令値にそれぞれ加算して補正し、前記
第1の状態であると判断されたときは、前記d軸積分
値,前記q軸積分値を加算して補正することをいずれも
停止するモータ制御装置ある。さらに、本発明は、交
流モータが発生すべきトルク指令値と前記交流モータの
速度から、前記交流モータの磁束を発生するためのd軸
電流指令値とそれに直交するq軸電流指令値を演算し、
前記交流モータのd軸電流とそれに直交するq軸電流を
検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸電流とのd軸電
流偏差からd軸電圧を、前記q軸電流指令と前記q軸電
流とのq軸電流偏差からq軸電圧をそれぞれ比例演算と
積分演算により算出し、前記交流モータが少なくとも回
生運転であることを満たす第1の状態ではないと判断さ
れたときは、前記d軸電流偏差を積分したd軸積分値を
前記d軸電圧指令値に、前記q軸電流差分を積分したq
軸積分値を前記q軸電圧指令値にそれぞれ加算して補正
し、前記交流モータが少なくとも回生運転であることを
満たす第1の状態であると判断されたときは、前記d軸
積分値,前記q軸積分値を加算して補正することをいず
れも停止するモータ制御方法ある。さらに、本発明
は、車両を駆動する交流モータと、該交流モータに供給
する電力を発生する電力変換装置と、前記交流モータが
発生すべきトルク指令値と前記 交流モータの速度から、
前記交流モータの磁束を発生するためのd軸電流指令値
とそれに直交するq軸電流指令値を演算する電流指令値
発生装置と、前記交流モータのd軸電流とそれに直交す
るq軸電流をフィードバックし、前記d軸電流指令値と
前記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧を、前記q
軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電
圧をそれぞれ比例演算と積分演算により算出することに
より前記電力変換装置を制御する電流制御装置を有し、
前記電流制御装置は、前記交流モータが少なくとも回生
運転であることを満たす第1の状態を判断する判断手段
を備え、前記第1の状態ではないと判断されたときは、
前記d軸電流偏差を積分したd軸積分値を前記d軸電圧
指令値に、前記q軸電流差分を積分したq軸積分値を前
記q軸電圧指令値にそれぞれ加算して補正し、前記第1
の状態であると判断されたときは、前記d軸積分値,前
記q軸積分値を加算して補正することをいずれも停止す
電気車ある。
【0013】
【作用】制御装置において、トルク指令値から交流モー
タの磁束を発生するためのd軸電流指令値とそれに直交
するq軸電流指令値を演算し、交流モータのd軸電流と
それに直交するq軸電流をフィードバックし、それぞれ
の電流偏差からd軸電圧指令値,q軸電圧指令値を算出
する。これらの値により、電力変換装置を駆動して交流
モータの電流を制御する。ここで、交流モータの印加電
圧および1次電流から駆動状態を検出し、この駆動状態
を基にしたベクトル位相を演算する。このベクトル位相
は電流偏差に対して、電流偏差を安定に0にするための
補正電圧の位相である。そこで、d軸電流偏差,q軸電
流偏差に対して、得られたベクトル位相だけ進んだ方向
の補正電圧が発生するように、それぞれ補正d軸電圧と
補正q軸電圧を算出する。特に、印加電圧,1次電流の
位相差などのモータの駆動状態に応じて補正すべき電圧
の位相を変えることが重要である。これらの電圧をそれ
ぞれd軸電圧とq軸電圧に加算することにより印加電圧
を補正する。これにより、そのモータの駆動状態に適し
た方向に電圧を加算することになるので、回生,高速回
転,弱め界磁制御など、電気自動車の特殊な負荷条件の
下でも、電流偏差を安定に収束させることができ、定常
時に1次電流をその指令値に一致させられる。従って、
磁束座標系で行う電流制御特性をより安定にしたものに
することができる。
【0014】また、d軸電流指令値とq軸電流指令値を
用いて定常時の等価回路から演算される印加電圧をあら
かじめフィードフォワード信号として入力することによ
り、通常の電流制御演算および新たに加えた補正電圧演
算は電流偏差を補償するための電圧を発生し、応答性お
よび定常状態までの時間が短縮される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。図1が誘導モータ1を3相の電力変換回路2により
制御し、車体4を駆動する電気自動車である。電力変換
回路2は電源3のエネルギーを制御装置7により3相交
流電圧に変換して誘導モータ1を駆動している。これに
より、車軸5を介してタイヤ6a,6bにモータトルク
を伝達し、車体4を走行させることができる。運転者は
アクセル21,ブレーキ22,切替スイッチ23を操作
する。アクセル21の踏み込み量xa ,ブレーキ22の
踏み込み量xb ,前進,後進,停止を指示する切替スイ
ッチ23の切替信号SDR、および、速度検出器13から
出力される誘導モータ1のモータ速度ωM を入力するト
ルク指令発生装置8では、これらの信号に基づき、誘導
モータ1が出力するトルク指令値τ* を演算している。
制御装置7では、トルク指令値τ* を電流指令発生回路
9に入力し、よく知られたベクトル制御方法により回転
座標系の誘導モータの磁束と一致したd軸電流指令値i
d* とそれに直交したq軸電流指令値iq* が算出され
る。このd軸電流指令値id* とq軸電流指令値iq* の積
がトルク指令値τ* に比例した値になる。また、d軸電
流指令値id* とq軸電流指令値iq* から得られる誘導モ
ータ1のすべり角周波数指令値ωs*も電流指令発生回路
9から出力される。
【0016】d軸電流指令値id* とq軸電流指令値i
q* は電流制御回路10に入力され、後述する電流制御
演算によりd軸電圧指令値vd*とq軸電圧指令値vq*
を出力する。これらは回転座標系の値であり、座標変換
回路11において回転角指令値θ* により静止座標系の
3相の交流電圧指令値vu*,vv*,vw* を求める。
なお、回転角指令値θ* は回転角演算回路14で次の処
理により算出している。速度検出器13から得られるモ
ータ速度ωM と前述したすべり角周波数指令値ωs* を
加算して1次角周波数ω1 を求め、それを積分すること
により回転角指令値θ* を得ることができる。従って、
回転角指令値θ* は誘導モータ1の回転する磁束の位相
の指令値を意味する。
【0017】次に、交流電圧指令値vu*,vv*,vw
* はPWM発生回路12において三角波状の搬送波信号
fcと比較され、各相のPWM信号PU,PV,PWを
得る。これにより電力変換回路2は制御され、電源3の
電力を3相の交流電力に変換し、誘導モータ1を制御し
ている。誘導モータ1に流れる各相の電流は電流センサ
15により検出され、座標変換回路16において回転角
指令値θ* により静止座標系から回転座標系への変換を
行い、d軸電流idとq軸電流iqを出力している。こ
れらは電流制御回路10に入力されている。
【0018】次に、本発明の特徴である電流制御回路1
0の詳細について説明する。d軸電流指令値id*,q軸
電流指令値iq*はそれぞれd軸電流id,q軸電流iqとの
偏差を算出し、d軸電流偏差Δid*,q軸電流偏差Δiq*
を得る。d軸電流制御回路18ではd軸電流偏差Δid*
から比例演算、もしくは、比例積分演算により、第1の
d軸電圧指令値vd1* を出力している。同様に、q軸電
流制御回路17ではq軸電流偏差Δiq*から第1のq軸
電圧指令値vq1*を演算している。電圧電流位相差演算
回路19では、d軸電圧指令値vd*,q軸電圧指令値v
q*,d軸電流idおよびq軸電流iqから電圧電流位相差θ
c を算出している。
【0019】図2に誘導モータ1における印加電圧ベク
トルv1 と1次電流ベクトルi1 のベクトル図を示す。
ここで、印加電圧ベクトルv1 は第1の電圧指令ベクト
ルv1*とほぼ一致しているものとみなしているので、d
軸電圧指令値vd*,q軸電圧指令値vq*を用いている。
電圧電流位相差θc は図3のフローチャートにより計算
している。まず、図2のベクトル図からわかるように、
電圧位相θv はd軸電圧指令値vd*,q軸電圧指令値v
q*から三角関数を用いてステップ101で算出される。
同様に、ステップ102で1次電流ベクトルi1 の電流
位相θi はd軸電流id、および、q軸電流iqから得られ
る。従って、電圧電流位相差θc は電圧位相θvと電流
位相θiの差によりステップ103で計算できる。ここ
では、この計算したθc をベクトル位相と呼んでいる。
【0020】このベクトル位相θc は第2の電圧指令回
路20に入力され、d軸電流偏差Δid*,q軸電流偏差
Δiq*、およびベクトル位相θc を用いて、図4フロ
ーチャートに示す処理を行っている。ステップ107,
108では、d軸積分入力値Δvd2*,q軸積分入力値
Δvq2*を図4の演算により算出している。この演算に
よれば、電流偏差ベクトルΔi 1* がベクトル位相θ c
け回転座標変換され、d軸積分入力値Δv d2* ,q軸積
分入力値Δv q2* が得られる。次に、ステップ109で
は、d軸積分入力値Δv d2* にゲインkが乗じられ、こ
れに前回までの演算で得られた第2のd軸電圧指令値v
d2* が加算され、新たな第2のd軸電圧指令値v d2*
得られる。この演算を毎回行うことにより、d軸積分入
力値Δv d2* にゲインkが乗じられた値が積算されるこ
とになるので、積分演算が行われることになる。ステッ
プ110では、q軸積分入力値Δv q2* にゲインkが乗
じられ、これに前回までの演算で得られた第2のq軸電
圧指令値v q2* が加算され、新たな第2のq軸電圧指令
値v q2* が得られる。この演算を毎回行うことにより、
q軸に関する積分演算が行われる
【0021】これらの演算は電流偏差ベクトルΔi1*
をベクトル位相θc だけ進ませた位相方向に第2の電圧
指令ベクトルv2* を積分することを意味している。こ
の関係を図5のベクトル図に示す。d軸電流制御回路1
8から出力された第1のd軸電圧指令値v d1* と、q軸
電流制御回路17から出力された第1のq軸電圧指令値
q1* とにより得られる第1の電圧指令ベクトルv 1*
対して1次電流ベクトルi 1 が発生する。1次電流ベク
トルi 1 を電流指令ベクトルi 1* に一致させるには、積
分演算を用いて必要な電圧を徐々に印加する必要があ
る。このため、第2の電圧指令回路20を用いて、1次
電流ベクトルi 1 と電流指令ベクトルi 1* との偏差であ
る電流偏差ベクトルΔi 1* が得られるように、第2の
電圧指令ベクトルv 2* を出力すればよい。そこで、電流
偏差ベクトルΔi 1* に対して、第1の電圧指令ベクト
ルv 1* と1次電流ベクトルi 1 の位相差に相当するベ
クトル位相θ c だけ進んだ方向に第2の電圧指令ベクト
ルv 2* を追加する。実際には、積分制御を行うので、
第2の電圧指令ベクトルv 2* が徐々に増加し、これに
伴って電流偏差ベクトルΔi 1* が徐々に減少する。最
終的に定常状態では、図5に示すように、第1の電圧指
令ベクトルv 1* と第2の電圧指令ベクトルv 2* のベクト
ル和である電圧指令ベクトルv * を誘導モータ1に印加
すれば、電圧と電流の位相関係から1次電流ベクトルi
1 は電流指令ベクトルi 1* と一致する。つまり、第2の
電圧指令回路20は、誘導モータ1の電圧と電流の位相
関係を崩すことなく、1次電流ベクトルi 1 を電流指令
ベクトルi 1* に一致させるように動作する。この制御方
法は、特に、回生時に有効である。従来の制御方法のよ
うに、d軸電流偏差を比例積分制御してd軸電圧を、q
軸電流偏差を比例積分制御してq軸電圧をそれぞれ演算
すると、図15を用いて説明したように、積分演算が不
安定方向に動作することがある。これに対して、図4に
示す積分演算を行うと、誘導モータの電圧と電流の定常
的な位置関係を考慮して、常に電流偏差ベクトルを0に
する方向に積分演算による電圧を印加することになるの
で、電流制御系の安定性を向上させることができる。特
に、長い下り坂などで回生制動を行いながら走行する電
気自動車の電流制御に有効である。
【0022】このように、本実施例ではどのような運転
状態においても常に安定した電流制御を行える電気自動
車となる。
【0023】図6は電気自動車に適用した他の実施例で
ある。基本的な構成は図1の実施例と同じであるが、図
1と異なる点は非干渉制御回路25,26を追加したこ
と、および電圧電流位相差演算回路19の代わりに正弦
波発生回路24を設けたことである。
【0024】以下、これらについて説明する。非干渉制
御回路25,26では、d軸電流指令値id*,q軸電流
指令値iq*を流すために本来必要な電圧ベクトルv3*
あらかじめ計算して、フィードフォワードで電圧を印加
している。具体的には、非干渉制御回路25,26で
は、それぞれ
【0025】
【数1】 vq3*=k3ωMid* …(数1)
【0026】
【数2】 vd3*=k2ωMiq* …(数2) を演算し、d軸電圧指令値,q軸電圧指令値に追加して
いる。なお、モータ速度ωMでなく、電力変換装置2の
1次角周波数ω1を用いてもよい。
【0027】また、正弦波発生回路24はd軸電圧指令
値vd*,q軸電圧指令値vq*,d軸電流指令値id*、お
よび、q軸電流指令値iq*を用いて、cosθcに比例した
余弦波信号vc*とsinθcに比例した正弦波信号vs*を次
式により算出している。
【0028】
【数3】 vc*=vd*id*+vq*iq* …(数3)
【0029】
【数4】 vs*=vq*id*−vd*iq* …(数4) なお、電流センサから得られたd軸電流id,q軸電流iq
を図1の実施例では用いていたのに対して、ここでは、
d軸電流指令値id*,q軸電流指令値iq*を用いている。
電流脈動や電流センサの影響を受けない点がこの実施例
の優れた点の1つである。
【0030】次に、第2の電圧指令回路20では,
c*,vs*を用いて図4に相当する演算を行っている。
つまり、図4のステップ107,108において、cos
θc ,sinθcの代わりに、vc*,vs*を用いて演算す
る。この方法で演算すると、図1の実施例の演算方法と
比較して、より簡単に求めることができるので、シング
ルチップマイコンを用いた場合には演算時間を短縮でき
る特徴がある。
【0031】この実施例の場合、電流制御系に非干渉制
御を追加しているので、等価回路から得られる印加電圧
をあらかじめ入力することになり、電流制御はその等価
回路の誤差や負荷変動による影響分だけに働くことにな
る。従って、電流制御系の安定性を更に向上することが
できる。また、より簡単な演算方法で安定した電流制御
系を構成できるので、信頼性の高い電気自動車を得るこ
とができる。
【0032】図7はベクトル位相θcの求め方が異なる
他の実施例であり、図1の電圧電流位相差演算回路19
の代わりに速度位相回路27を用いている。図1の回転
角演算回路14では前述したように、1次角周波数ω1
を演算しているが、これを速度位相回路27に入力し、
ベクトル位相θcを演算して、第2の電圧指令回路20
に出力している。速度位相回路27の処理内容は図8の
ブロック図に示したようにあらかじめテーブル化した値
をピックアップすることにより得ることができる。1次
角周波数ω1 が0の場合にはベクトル位相θcを0に、
1次角周波数ω1 が高周波数になればベクトル位相θc
を90deg に近づけるように演算している。このベクト
ル位相θcにより電流偏差Δid*,Δiq*に対する第2
の電圧指令値vd2*,vq2* をベクトル的に位相を進めて
積分するので、低速時には電流偏差とほぼ同じ方向に第
2の電圧指令値を増加させ、高速時には電流偏差より9
0deg 進めた方向に第2の電圧指令値を増加させること
になる。
【0033】この実施例によれば、モータ速度が低速で
も、高速でも安定な電流制御系を構成することができ
る。
【0034】図9は第2の電圧指令値の積分ゲインGc
をベクトル位相により可変にした実施例である。前述ま
での実施例と異なる点は、第2の電圧指令回路20の代
わりに、第2のd軸電圧指令回路29,第2のq軸電圧
指令回路28を用いていることである。まず、積分ゲイ
ンGcは積分ゲイン演算回路30により次の方法で求め
る。d軸電圧指令値vd*,q軸電圧指令値vq*,d軸電
流id、および、q軸電流iqからベクトル位相θc を算出
する方法は図1の実施例で示したものと同じ方法でよ
い。これをもとに、図10に示すようにして積分ゲイン
Gcを積分ゲイン演算回路30において算出する。ベク
トル位相θcが0degの場合には、q軸電流制御回路1
7,d軸電流制御回路18で得られた第1の電圧指令値
q1*,vd1*だけで制御する。そのため、q軸電流制御
回路17,d軸電流制御回路18は比例演算ではなく、
比例積分演算がこの実施例では適している。また、ベク
トル位相θcが90degの場合には、最大の積分ゲインG
cmとしている。次に、第2のd軸電圧指令回路29,第
2のq軸電圧指令回路28では、それぞれ次式により、
第2のd軸電圧指令値vd2*,第2のq軸電圧指令vq2*
を得ている。
【0035】
【数5】 vd2*=GcmΔiq*+vd2* …(数5)
【0036】
【数6】 vq2*=GcmΔid*+vq2* …(数6) この演算を行うことにより、ベクトル位相θc が大きい
とき、第2の電圧指令値vq2*,vd2*の影響を大きくす
ることで、電流制御の安定性を向上するものである。
【0037】本実施例を用いることにより、図1の実施
例より簡単な演算方法で同等の電流制御特性を得ること
ができる特徴を持っている。
【0038】図11は1次角周波数ω1 により第2の電
圧指令値の影響を変化させる点が図9と異なる他の実施
例である。回転角演算回路14で演算した1次角周波数
ω1を、第2のd軸電圧指令回路29,第2のq軸電圧
指令回路28に入力して、それぞれ次の演算を行ってい
る。
【0039】
【数7】 vd2*=k4ω1(ΣΔiq*) …(数7)
【0040】
【数8】 vq2*=k4ω1(ΣΔid*) …(数8) この演算を行うことにより、1次角周波数ω1 が大きい
場合には、電流制御系は第2のd軸電圧指令値vd2*
第2のq軸電圧指令vq2*の影響を強く受けるようにな
る。また、1次角周波数ω1が小さくなると第2のd 軸
電圧指令値vd2*,第2のq軸電圧指令vq2* は直接的
に減少するので、相対的に第1のd軸電圧指令値
d1* ,第1のq軸電圧指令vq1* の影響が大きくな
る。
【0041】この実施例を用いた場合、モータ速度ωM
が高速から急に減速したときに、第2の電圧指令値がす
ぐに減少するので、そのときの電流が定常状態に落ち着
くまでの時間を短縮できる。
【0042】図12はより簡単な演算により電流制御系
の安定性を確保するための実施例である。なお、モータ
としては、誘導モータの代わりに永久磁石式同期モータ
31を用いている。これによる制御系の異なる点は回転
角指令値θ* の代わりに磁極位置検出器32から得られ
る磁極位置θM を用いていることである。さて、図12
において、電流制御演算を行うのはq軸電流制御回路1
7,d軸電流制御回路18だけであり、比例積分演算を
行う従来の電流制御方法である。この制御系にモード回
生判定回路33を追加していることが本実施例の特徴で
ある。
【0043】モード回生判定回路33では、モータ速度
ωM とq軸電流指令値iq*を入力している。まず、q軸
電流指令値iq*<0であるかを判断する。次に、モータ
速度ωM があらかじめ設定した高速判定速度ωM0を越え
るか否かを判断する。iq*<0かつ、ωM>ωM0 であれ
ば、回生状態で、しかも永久磁石式同期モータ31が高
速に回転していることを意味するので、積分切替信号S
Wを1とする。それ以外のときには、積分切替信号SW
を0にする。積分切替信号SWはq軸電流制御回路1
7,d軸電流制御回路18に入力される。ここで、積分
切替信号SWが0のときには、通常の比例積分演算を行
い永久磁石式同期モータ31の1次電流を制御する。ま
た、積分切替信号SWが1のときには、積分演算を停止
し、比例演算だけを行う。この処理により、回生状態
で、モータが高速回転の場合だけ積分演算を停止するこ
とにより、積分演算による電流制御系の安定性の低下を
防止し、それ以外の場合には通常の簡単な電流制御演算
により良好なトルク制御を持つ電気自動車とする。
【0044】図13は積分切替方法で、図12と異なる
のは制御回路10におけるモード判定回路34の処理方
法である。なお、q軸電流制御回路17,d軸電流制御
回路18では、比例積分演算により電流フィードバック
制御を行う。モード判定回路34には、電流指令発生回
路6から得られるd軸電流指令値id*,q軸電流指令値
q*を入力し、回生状態で、かつ、弱め界磁状態である
か否かを判断して、積分切替信号SWを決定している。
この演算内容を図14のフローチャートに示す。ステッ
プ111でこれらの信号を入力し、次のステップ112
では、q軸電流指令値iq*が負であるかを判断してい
る。負である場合は回生状態であると判断されるので、
ステップ113に進む。iq*が正または0であるときに
は、回生状態ではないと判断して、ステップ115にお
いて、積分切替信号SWを0にする。
【0045】また、ステップ113の場合には、d軸電
流指令値id*があらかじめ設定した弱め界磁判定値id0
と比較する。id*がid0以上の場合には、弱め界磁状態
ではないとみなしてステップ115で積分切替信号SW
を0に設定する。id*がid0未満の場合には、弱め界磁
状態であるとして、ステップ114において、積分切替
信号SWを1にする。つまり、現在の運転モードが回生
で、かつ、弱め界磁状態と判断したときに積分切替信号
SWを1にするものである。この積分切替信号SWはモ
ード判定回路34からq軸電流制御回路17,d軸電流
制御回路18,第2のd軸電圧指令回路29、および、
第2のq軸電圧指令回路28に出力される。積分切替信
号SWが0の場合には、q軸電流制御回路17,d軸電
流制御回路18における積分演算を行い、第2のd軸電
圧指令回路29,第2のq軸電圧指令回路28の積分演
算を停止する。また、積分切替信号SWが1の場合に
は、q軸電流制御回路17,d軸電流制御回路18にお
ける積分演算を停止し、第2のd軸電圧指令回路29,
第2のq軸電圧指令回路28の積分演算を行う。このよ
うに積分切替信号SWを用いることにより、回生で、か
つ、弱め界磁状態の場合だけ、第2のd軸電圧指令回路
29,第2のq軸電圧指令回路28の演算を行い、電流
制御系の安定さが低下するのを防止すると共に、そうで
ないときには、制御に用いるマイコンの処理の負担を軽
減することができる。
【0046】従って、本実施例を用いれば、電流制御系
の安定性を確保するとともに、マイコンの処理を制御系
の診断等に利用できるので、システムの信頼性を更に向
上することができる利点がある。
【0047】以上が、本発明の一実施例であり、誘導モ
ータ,同期モータの場合について異なる方式で説明した
が、いくつかの実施例は組み合わせることができる。ま
た、電流偏差に対する加算する印加電圧の方向を変える
ための方法についていくつか提案しているが、交流モー
タの駆動状態に関する情報をもとにその印加電圧の方向
を変える方法であれば適用できる。なお、本実施例で
は、簡単のため、制御装置7の内部要素を回路として表
現しているが、アナログ回路やディジタル回路で実現で
きるほか、マイクロプロセッサのソフトウェアによる処
理でも実現できることはいうまでもない。さらに、電源
としてバッテリーを想定して記述しているが、エンジン
等を用いて発電する方式でも適用できる。
【0048】上記した本発明の実施例によれば、回生時
や弱め界磁制御時にも安定性のよい電流制御が得られる
ので、小型で、常に高効率な運転が可能な電気車制御装
置を提供できる効果がある。特に、下り坂を長時間運転
しなければならない電気車に有効である。また、フィー
ドフォワードで各電流に対して発生すべき印加電圧を入
力できるので、電気自動車の加速性を向上する効果もあ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明は交流モータの駆動状態を基にし
たベクトル位相によりd軸電流偏差と、q軸電流偏差か
ら補正d軸電圧とq軸電圧を算出し、前記d軸電圧とq
軸電圧を補正するようにしたので、負荷外乱や回生時に
も電流制御系を安定して作用させることができる。
【0050】また、フィードフォワードで各電流に対し
て発生すべき印加電圧を入力できるので、電気自動車の
加速性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置を搭載した電気自動車の
制御回路概略構成図。
【図2】本発明に用いられる誘導モータの印加電圧と1
次電流の関係をd−q座標系から見たときのベクトル
図。
【図3】図1の電圧電流位相差演算回路(19)でベク
トル位相θcを演算するためのフローチャート。
【図4】図1の第2の電圧指令回路(20)において、
ベクトル位相θcから第2の電圧指令値を得るためのフ
ローチャート。
【図5】図4で演算される第2の電圧指令値と電流偏差
の関係を示すベクトル図。
【図6】他の実施例における制御装置を搭載した電気自
動車の制御回路概略構成図。
【図7】1次角周波数によりベクトル位相θcを演算す
る他の実施例における電気自動車の制御回路概略構成
図。
【図8】1次角周波数とベクトル位相θcの関係を示す
ブロック図。
【図9】q軸電流偏差により第2のd軸電圧指令値を、
d軸電流偏差により第2のq軸電圧指令値をそれぞれ求
めるさらに他の実施例における制御装置を搭載した電気
自動車の制御回路概略構成図。
【図10】ベクトル位相θcと積分ゲインGcの関係を
示すブロック図。
【図11】1次角周波数により第2のd軸電圧指令値,
第2のq軸電圧指令値を変化する制御装置を搭載した電
気自動車の制御回路概略構成図。
【図12】回生状態で高速走行時に積分を停止する他の
電気自動車の制御回路概略構成図。
【図13】回生状態で弱め界磁制御時に積分の演算方法
を切り替える他の電気自動車の制御回路概略構成図。
【図14】モード判定回路(34)において、回生状態
で、かつ、弱め界磁制御状態であることを判定するフロ
ーチャート。
【図15】従来の電流制御方法で電気自動車の回生を行
った場合の電圧,電流の位相関係を示すベクトル図であ
る。
【符号の説明】
1…誘導モータ、2…電力変換回路、3…電源、4…車
体、5…車軸、6…タイヤ、7…制御装置、8…トルク
指令発生装置、9…電流指令発生回路、10…電流制御
回路、11,16…座標変換回路、12…PWM発生回
路、13…速度検出器、14…回転角演算回路、15…
電流センサ、17…q軸電流制御回路、18…d軸電流
制御回路、19…電圧電流位相差演算回路、20…第2
の電圧指令回路、21…アクセル、22…ブレーキ、2
3…切替スイッチ、24…正弦波発生回路、25,26
…非干渉制御回路、27…速度位相回路、28…第2の
q軸電圧指令回路、29…第2のd軸電圧指令回路、3
0…積分ゲイン演算回路、31…永久磁石式同期モー
タ、32…磁極位置検出器、33…モード回生判定回
路、34…モード判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 悟 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 小原 三四郎 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器事業 部内 (56)参考文献 特開 昭59−169369(JP,A) 特開 平5−292777(JP,A) 特開 昭63−245291(JP,A) 特開 平2−197284(JP,A) 特開 昭58−106610(JP,A) 特開 昭63−11077(JP,A) 特開 平6−250740(JP,A) 実開 昭60−44103(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 G05B 1/00 - 7/04 G05B 11/00 - 11/60 G05B 13/00 - 13/04 G05B 17/00 - 17/02 G05B 21/00 - 21/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流モータと、該交流モータに供給する電
    力を発生する電力変換装置と、前記交流モータが発生す
    べきトルク指令値と前記交流モータの速度から、前記交
    流モータの磁束を発生させるためのd軸電流指令値とそ
    れに直交するq軸電流指令値を演算する電流指令値発生
    装置と、前記交流モータのd軸電流およびそれに直交す
    るq軸電流を検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸電
    流とのd軸電流偏差からd軸電圧指令値を、前記q軸電
    流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電圧指
    令値をそれぞれ算出することにより前記電力変換装置を
    制御する電流制御装置とを有し、前記電流制御装置は、
    前記交流モータの駆動状態に応じたベクトル位相によ
    り、前記d軸電流偏差と前記q軸電流偏差を回転座標変
    換して得られる補正d軸電圧と補正q軸電圧を算出し
    それぞれ前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値
    を補正する電圧ベクトル補正手段を有するモータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】交流モータが発生すべきトルク指令値と前
    記交流モータの速度から、前記交流モータの磁束を発生
    させるためのd軸電流指令値とそれに直交するq軸電流
    指令値を演算し、前記交流モータのd軸電流およびそれ
    に直交するq軸電流を検出し、前記d軸電流指令値と前
    記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧指令値を、前
    記q軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq
    軸電圧指令値をそれぞれ算出し、前記交流モータの駆動
    状態に応じたベクトル位相により、前記d軸電流偏差と
    前記q軸電流偏差を回転座標変換して得られる補正d軸
    電圧と補正q軸電圧を算出しそれぞれ前記d軸電圧
    指令値と前記q軸電圧指令値を補正するモータ制御方
    法。
  3. 【請求項3】交流モータと、該交流モータに供給する電
    力を発生する電力変換装置と、前記交流モータが発生す
    べきトルク指令値と前記交流モータの速度から、前記交
    流モータの磁束を発生するためのd軸電流指令値とそれ
    に直交するq軸電流指令値を演算する電流指令値発生装
    置と、前記交流モータのd軸電流とそれに直交するq軸
    電流を検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸電流との
    d軸電流偏差からd軸電圧指令値を、前記q軸電流指令
    と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電圧指令値を
    それぞれ算出することにより前記電力変換装置を制御す
    る電流制御装置とを有し、前記電流制御装置は、前記交
    流モータの駆動状態により得られた補正ゲインを用い
    て、前記q軸電流偏差と前記補正ゲインの積により補正
    d軸電圧を算出して前記d軸電圧指令値を補正し、前記
    d軸電流偏差と前記補正ゲインの積により補正q軸電圧
    を算出して前記q軸電圧指令値を補正する電圧ベクトル
    補正手段を有するモータ制御装置。
  4. 【請求項4】交流モータが発生すべきトルク指令値と前
    記交流モータの速度から、前記交流モータの磁束を発生
    するためのd軸電流指令値とそれに直交するq軸電流指
    令値を演算し、前記交流モータのd軸電流とそれに直交
    するq軸電流を検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸
    電流とのd軸電流偏差からd軸電圧指令値を、前記q軸
    電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電圧
    指令値をそれぞれ算出し、前記交流モータの駆動状態に
    より得られた補正ゲインを用いて、前記q軸電流偏差と
    前記補正ゲインの積により補正d軸電圧を算出して前記
    d軸電圧指令値を補正し、前記d軸電流偏差と前記補正
    ゲインの積により補正q軸電圧を算出して前記q軸電圧
    指令値を補正するモータ制御方法。
  5. 【請求項5】交流モータと、該交流モータに供給する電
    力を発生する電力変換装置と、前記交流モータが発生す
    べきトルク指令値と前記交流モータの速度から、前記交
    流モータの磁束を発生するためのd軸電流指令値とそれ
    に直交するq軸電流指令値を演算する電流指令値発生装
    置と、前記交流モータのd軸電流とそれに直交するq軸
    電流を検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸電流との
    d軸電流偏差からd軸電圧を、前記q軸電流指令と前記
    q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電圧をそれぞれ比例
    演算と積分演算により算出することにより前記電力変換
    装置を制御する電流制御装置を有し、前記電流制御装置
    は、前記交流モータが少なくとも回生運転であることを
    満たす第1の状態を判断する判断手段を備え、前記第1
    の状態ではないと判断されたときは、前記d軸電流偏差
    を積分したd軸積分値を前記d軸電圧指令値に、前記q
    軸電流差分を積分したq軸積分値を前記q軸電圧指令値
    それぞれ加算して補正し、前記第1の状態であると判
    断されたときは、前記d軸積分値,前記q軸積分値を加
    算して補正することをいずれも停止するモータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】交流モータが発生すべきトルク指令値と前
    記交流モータの速度から、前記交流モータの磁束を発生
    するためのd軸電流指令値とそれに直交するq軸電流指
    令値を演算し、前記交流モータのd軸電流とそれに直交
    するq軸電流を検出し、前記d軸電流指令値と前記d軸
    電流とのd軸電流偏差からd軸電圧を、前記q軸電流指
    令と前記q軸電流とのq軸電流偏差からq軸電圧をそれ
    ぞれ比例演算と積分演算により算出し、前記交流モータ
    が少なくとも回生運転であることを満たす第1の状態で
    はないと判断されたときは、前記d軸電流偏差を積分し
    たd軸積分値を前記d軸電圧指令値に、前記q軸電流差
    分を積分したq軸積分値を前記q軸電圧指令値にそれぞ
    れ加算して補正し、前記交流モータが少なくとも回生運
    転であることを満たす第1の状態であると判断されたと
    きは、前記d軸積分値,前記q軸積分値を加算して補正
    することをいずれも停止するモータ制御方法。
  7. 【請求項7】車両を駆動する交流モータと、該交流モー
    タに供給する電力を発生する電力変換装置と、前記交流
    モータが発生すべきトルク指令値と前記交流モータの速
    から、前記交流モータの磁束を発生するためのd軸電
    流指令値とそれに直交するq軸電流指令値を演算する電
    流指令値発生装置と、前記交流モータのd軸電流とそれ
    に直交するq軸電流をフィードバックし、前記d軸電流
    指令値と前記d軸電流とのd軸電流偏差からd軸電圧
    を、前記q軸電流指令と前記q軸電流とのq軸電流偏差
    からq軸電圧をそれぞれ比例演算と積分演算により算出
    することにより前記電力変換装置を制御する電流制御装
    置を有し、前記電流制御装置は、前記交流モータが少な
    くとも回生運転であることを満たす第1の状態を判断す
    る判断手段を備え、前記第1の状態ではないと判断され
    たときは、前記d軸電流偏差を積分したd軸積分値を前
    記d軸電圧指令値に、前記q軸電流差分を積分したq軸
    積分値を前記q軸電圧指令値にそれぞれ加算して補正
    し、前記第1の状態であると判断されたときは、前記d
    軸積分値,前記q軸積分値を加算して補正することをい
    ずれも停止する電気車。
JP22623895A 1995-09-04 1995-09-04 モータ制御装置、モータ制御方法、およびそれを用いた電気車 Expired - Lifetime JP3240888B2 (ja)

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