JP3240726B2 - 振動制御装置およびその装置が用いられた振動式物体搬送装置および振動式物体供給装置 - Google Patents

振動制御装置およびその装置が用いられた振動式物体搬送装置および振動式物体供給装置

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JP3240726B2 JP02985293A JP2985293A JP3240726B2 JP 3240726 B2 JP3240726 B2 JP 3240726B2 JP 02985293 A JP02985293 A JP 02985293A JP 2985293 A JP2985293 A JP 2985293A JP 3240726 B2 JP3240726 B2 JP 3240726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボルトのような機械
部品や抵抗のような電気部品など(以下単に「物体」ま
たは「部品」という)を同時に多数個搬送したり、これ
らを所定のマシンへ次々に供給したりするための装置に
関連し、殊にこの発明は、パーツフィーダのように、物
体の推進力として物体搬送路に振動を作用させることに
より物体を搬送し、またマシンへ供給する振動式物体搬
送装置および振動式物体供給装置と、これら装置に導入
される振動制御装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば従来のパーツフィーダは、多数個
の部品が充填される部品貯留部と、この部品貯留部より
導出させた部品を所定のマシンまで搬送する物体搬送路
とを有しており、前記部品貯留部および物体搬送路に振
動を作用させて各部品に推進力を付与することにより、
部品貯留部内の部品を整列させつつ次々に物体搬送路へ
送り出しかつ物体搬送路に沿い各部品を搬送する。
【0003】このパーツフィーダには、前記振動を発生
させて部品貯留部と物体搬送路とに作用させる加振器
と、この加振器の駆動を制御する振動制御装置とが設け
られ、前記振動制御装置は、振動の振幅などが一定とな
るようフィードバック制御を行って部品の搬送速度やマ
シンに対する部品の供給速度を一定化している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マシンに対する部品の
供給は、そのマシンの能力が十分に発揮できるような供
給速度であって、しかも常に安定して行う必要がある
が、たとえ振動の振幅が一定となるよう制御を行って
も、部品と物体搬送路との摩擦状態などが変化すると、
部品の搬送速度やマシンに対する部品の供給速度は一定
にならない。もし部品の搬送速度が大きくなり過ぎる
と、各部品に前倒しの押圧力が強く作用して物体搬送路
上で部品の溢れや詰まりが発生し、またもし搬送速度が
小さくなり過ぎると、マシンへの部品の供給速度が低下
し、マシンの能力が十分に発揮されないという問題があ
る。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、物体の搬送速度を最適状態に自動調整できる振
動制御装置を提供すると共に、マシンに対する物体の搬
送や供給を安定かつそのマシンの能力が十分に発揮され
るように行うことを可能とした振動式物体搬送装置およ
び振動式物体供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、搬送
すべき多数個の物体の推進力として物体搬送路に作用さ
せる振動を制御するための振動制御装置において、前記
物体搬送路上の物体の滞留状態を検出するための検出手
段と、前記検出手段の検出結果に基づき一定時間あたり
の物体の滞留状態の変化を算出する滞留変化算出手段
と、前記検出手段により検出された物体の滞留状態と前
記滞留変化算出手段により算出された物体の滞留状態の
変化とに基づき、前記物体搬送路に作用させる振動を制
御するための信号を生成して出力する制御手段とから成
る。
【0007】
【0008】
【0009】請求項2の発明は、搬送すべき多数個の物
体の推進力として物体搬送路に振動を作用させることに
より各物体を物体搬送路に沿い搬送する振動式物体搬送
装置において、前記物体搬送路上の物体の滞留状態を検
出するための検出手段と、前記検出手段の検出結果に基
づき一定時間あたりの物体の滞留状態の変化を算出する
滞留変化算出手段と、前記検出手段により検出された物
体の滞留状態と前記滞留変化算出手段により算出された
物体の滞留状態の変化とに基づき、前記物体搬送路に作
用させる振動を制御するための信号を生成して出力する
制御手段と、前記制御手段からの信号入力に応じた振動
を発生させて前記物体搬送路に作用させる加振手段とを
備えたものである。
【0010】請求項3の発明は、搬送すべき多数個の物
体の推進力として物体搬送路に振動を作用させることに
より各物体を物体搬送路に沿い搬送して所定のマシンへ
供給する振動式物体供給装置において、前記物体搬送路
上の物体の滞留状態を検出するための第1の検出手段
と、前記物体搬送路から前記マシンへの物体の供給速度
を検出するための第2の検出手段と、前記第1および第
2の検出手段により検出された物体の滞留状態および
給速度に応じて前記物体搬送路に作用させる振動を制御
するための信号を生成して出力する振動制御手段と、前
記振動制御手段からの信号入力に応じた振動を発生させ
て前記物体搬送路に作用させる加振手段とを備えたもの
である。
【0011】
【作用】請求項1,2の発明では、物体搬送路上の物体
の滞留状態を検出するとともに一定時間あたりの物体の
滞留状態の変化を算出し、これら物体の滞留状態や滞留
状態の変化に基づいて物体搬送路に作用させる振動を制
御するので、物体と物体搬送路との摩擦状態の影響を受
けることなく物体の搬送速度が最適状態に自動的に調整
される。しかも一定時間あたりの物体の滞留状態の変化
により、同じ滞留状態であっても、物体が滞留する方向
に変化している場合と不足する方向に変化している場合
とで異なる内容の制御を行うなど、きめの細かい振動調
整を行うことが可能となる。 また請求項3の発明では、
物体搬送路上の物体の滞留状態と物体搬送路からマシン
への物体の供給速度とを検出し、これらの検出結果に応
じて物体搬送路に作用させる振動を制御するので、物体
と物体搬送路との摩擦状態の影響を受けることなくマシ
ンへの物体の供給を最適状態に自動調整することが可能
となる。
【0012】
【実施例】図1および図2は、この発明の一実施例であ
るパーツフィーダ1の概略構成を示す。このパーツフィ
ーダ1は、例えばボルトのような機械部品をマシン2ま
で搬送して次々に供給するもので、ボールフィーダ3,
直線フィーダ4,コントローラ5,4個のセンサS1
4 などで構成される。
【0013】前記ボールフィーダ3は、上面開口の部品
貯留部6の外周に螺旋状をなす物体搬送路7を備えると
共に、その下方位置に加振器8が配備されたものであ
る。前記部品貯留部6は上面開口より投入された多数個
の部品Pを貯留するためのもので、これら部品Pは部品
貯留部6より物体搬送路7へ導かれ、物体搬送路7にて
姿勢を整えつつ整列状態で搬送される。加振器8は各部
品Pの推進力となる振動を発生して部品貯留部6および
物体搬送路7へ作用させる。
【0014】前記直線フィーダ4は、前記ボールフィー
ダ3の物体搬送路7の終端に接続される物体搬送路9を
有し、この物体搬送路9の下方位置に加振器10が配備
されたものである。前記物体搬送路9はボールフィーダ
3より連続的に搬送されてくる部品Pをマシン2の位置
まで搬送するためのもので、この物体搬送路9の終端を
マシン2のテーブル17に接近して位置させてある。加
振器10は各部品Pの推進力となる振動を発生して物体
搬送路9へ作用させる。
【0015】前記マシン2は、直線フィーダ4より次々
に供給される部品Pを取り込んで所定の作業を行う。こ
のマシン2のテーブル17には前記物体搬送路9より部
品Pの供給を受けるためのポケット18が設けてある。
テーブル17上にはロボットハンドのような部品取出機
構16が配備してあり、この部品取出機構16により前
記ポケット18内の部品Pを取り出し、所定の作業位置
へ送り込む。
【0016】前記4個のセンサS1 〜S4 のうち、第1
〜第3のセンサS1 〜S3 は物体搬送路9上の部品Pの
滞留状態を検出する。第1のセンサS1 は物体搬送路9
のほぼ終端位置に、第3のセンサS3 は物体搬送路9の
中間位置に、第2のセンサS2 は第1のセンサS1 と第
3のセンサS3 との中間位置に、それぞれ配置してあ
る。第2のセンサS2 は物体搬送路9上の部品Pの滞留
量が下限値に達したか否かを、また第3のセンサS3
物体搬送路9上の部品Pの滞留量が上限値に達したか否
かを、それぞれ検出するためのものである。
【0017】図2には、コントローラ5による制御下
で、物体搬送路9上の部品Pの滞留状態が時間経過に伴
って変化する状態がa〜eで示してある。aは、部品列
の終端が第2のセンサS2 の位置まで達していない部品
不足の状態であり、この状態のとき、第1のセンサS1
のみがオンであり、第2,第3の各センサS2 ,S3
オフである。b,c,eは、部品列の終端が第2のセン
サS2 の位置に達しているが、第3のセンサS3 の位置
までは達していない状態、すなわち部品の滞留量が適量
の状態であり、この状態のとき、第1,第2の各センサ
1 ,S2 はオンであるが、第3のセンサS3 はオフで
ある。dは、部品列の終端が第3のセンサS3 の位置ま
で達した部品過剰の状態であり、この状態のとき、第
1,第2,第3の各センサS1 ,S2 ,S3 はいずれも
オンである。
【0018】第4のセンサS4 は、マシン2のテーブル
17に設けてあり、テーブル17のポケット18に部品
Pが存在するか否かを検出する。これにより直線フィー
ダ4よりマシン2への部品Pの投入時間、換言すればマ
シン2への部品Pの供給速度を判別し得る。なお、前記
した第1〜第3の各センサS1 〜S3 は、物体搬送路9
上の部品Pの滞留状態を検出する検出手段を構成する
が、この検出手段はこれに限らず、例えばイメージセン
サのような撮像装置を用いてもよい。
【0019】つぎにコントローラ5は、ボールフィーダ
3の加振器8を駆動するドライバ12と、直線フィーダ
4の加振器10を駆動するドライバ13と、各ドライバ
12,13の動作を制御する制御部11とで構成され、
前記制御部11には図示しない電源装置の他、表示装置
14や入力装置15などが接続される。
【0020】前記制御部11は、図3に示す第1の演算
制御部11Aと、図4に示す第2の演算制御部11Bと
で構成され、各演算制御部11A,11Bには、演算処
理回路20,30とファジイ推論装置21,31と積分
器22,32と加算器23,33とが設けられている。
【0021】第1の演算制御部11Aは、前記の第1〜
第3の各センサS1 〜S3 による検出信号i1 〜i3
入力して物体搬送路9上の部品Pの滞留状態を判断し、
ボールフィーダ3の物体搬送路7に作用させる振動を制
御する信号として振幅設定値VB を生成し、これを前記
ドライバ12へ出力する。第2の演算制御部11Bは、
第4のセンサS4 による検出信号i4 を入力してマシン
2への部品Pの投入時間を判断し、直線フィーダ4の物
体搬送路9に作用させる振動を制御する信号として振幅
設定値VL を生成し、これを前記ドライバ13へ出力す
る。
【0022】図5には、第1の演算制御部11Aにおけ
る演算処理回路20の動作原理が示してある。この演算
処理回路20は、第1〜第3の各センサS1 〜S3 より
検出信号i1〜i3 を入力して図5に示す過剰判別信号
と不足判別信号とを生成した後、これら信号より直線フ
ィーダ4の物体搬送路9における部品Pの滞留状態を判
別するための過剰判別値OTおよび不足判別値LTと、
過剰状態および不足状態の変化を判別するための過剰変
化判別値OT´および不足変化判別値LT´とを次の
(1)〜(4)式を用いて算出する。過剰判別値OTお
よび不足判別値LTは「0」〜「1」の値をとり、また
過剰変化判別値OT´および不足変化判別値LT´は
「−1」〜「+1」の値をとるもので、これら算出値は
ファジイ推論装置21へ出力される。
【0023】
【数1】
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】
【数4】
【0027】上記の(1)式〜(4)式において、ΣT
OTは、第1のセンサS1 の検出信号i1 がオンであるこ
とを条件として、所定の計測時間Tにおける第2,第3
の各センサS2 ,S3 の検出信号i2 ,i3 がいずれも
オンである時間長さの総和、すなわち前記過剰判別信号
の過剰を示すレベルの時間長さの総和を意味する。また
ΣTLTは、第1のセンサS1 の検出信号i1 がオンであ
ることを条件として、所定の計測時間Tにおける第2,
第3の各センサS2 ,S3 の検出信号i2,i3 がいず
れもオフである時間長さの総和、すなわち前記不足判別
信号の不足を示すレベルの時間長さの総和を意味する。
さらにOT0 は今回算出された過剰判別値、OT-1は前
回算出された過剰判別値、LT0 は今回算出された不足
判別値、LT-1は前回算出された不足判別値である。
【0028】図6には、第2の演算制御部11Bにおけ
る演算処理回路30の動作原理が示してある。この演算
処理回路30は、第4のセンサS4 より検出信号i4
入力し、この検出信号i4 がオフしている時間長さをマ
シン2への部品Pの投入時間PTとしてその都度求め、
この投入時間の初期設定値PTS に対する増加量を判別
するための投入時間判別値ΔPTと、投入時間PTの増
加量の変化状態を判別するための時間変化判別値ΔPT
´とを次の(5)式および(6)式を用いて算出し、こ
れら算出値をファジイ推論装置31へ出力する。なお
(6)式中、PT0 は今回算出された投入時間判別値、
PT-1は前回算出された投入時間判別値である。
【0029】
【数5】
【0030】
【数6】
【0031】第1の演算制御部11Aの演算処理回路2
0で算出された過剰判別値OT,不足判別値LT,過剰
変化判別値OT´,不足変化判別値LT´はファジイ推
論装置21の入力として与えられ、ファジイ推論装置2
1は、所定のファジイルールに従ってファジイ推論演算
を実行し、その推論結果として振動の振幅調整値ΔVB
を出力する。この振幅調整値ΔVB は積分器22を経て
加算器23へ与えられ、加算器23は積分出力と振幅の
初期設定値とを加算して、振動の振幅設定値VB を前記
ドライバ12へ出力する。
【0032】前記ファジイルールは、if,then
(もし,ならば)の形式で表現されるもので、このファ
ジイルールのルール群をテーブル化して表したのが図7
(1)(2)(3)である。図7(1)では横軸に過剰
判別値OT(0〜1)が、縦軸に過剰変化判別値OT´
(−1〜+1)が、それぞれとってある。また図7
(2)では横軸に不足判別値LT(0〜1)が、縦軸に
不足変化判別値LT´(−1〜+1)が、それぞれとっ
てある。さらに図7(3)では横軸に投入時間判別値Δ
PTが、縦軸に時間変化判別値ΔPT´が、それぞれと
ってある。
【0033】図7において、NL,NM,NS,ZR,
PS,PM,PLはファジイラベルであり、一般には、
ZRが「ゼロ」、PSが「正で小さい」、PMが「正で
中くらい」、PLが「正で大きい」、NSが「負で小さ
い」、NMが「負で中くらい」、NLが「負で大きい」
を、それぞれ意味する。従って図7(1)に示すルール
群において、たとえば過剰判別値OTが中くらいの値で
ありかつ過剰変化判別値OT´が中くらいの値であれ
ば、振幅調整値ΔVB は負で小さい(NS)、というフ
ァジイルールとなる。
【0034】これらの言語表現はメンバーシップ関数に
より表されるもので、図8(1)(2)には入力のメン
バーシップ関数が、図9には出力のメンバーシップ関数
が、それぞれ示してある。各図において、横軸はファジ
イ変数、縦軸は適合度(メンバーシップ値)であって、
図8(1)では横軸に過剰判別値OTおよび不足判別値
LTが、図8(2)では横軸に過剰変化判別値OT´,
不足変化判別値LT´,投入時間判別値ΔPT,時間変
化判別値ΔPT´が、図9では横軸に振幅調整値Δ
B ,ΔVL が、それぞれとってある。なお図8(1)
において、Sは「小さい」、Mは「中くらい」、Lは
「大きい」、LLは「非常に大きい」を意味するファジ
イラベルである。
【0035】上記構成のパーツフィーダ1において、起
動時にはあらかじめ設定されている振動の振幅の初期設
定値が振幅設定値VB ,VL として各ドライバ12,1
3に与えられてボールフィーダ3および直線フィーダ4
の各加振器8,10が駆動する。各加振器8,10の駆
動により振動が発生して部品貯留部6および各物体搬送
路7,9に作用すると、ボールフィーダ3の部品貯留部
6から複数の部品Pが物体搬送路7へ連続的に送り出さ
れ、物体搬送路7,9を経てマシン2へ供給される。
【0036】この場合、第1の演算制御部11Aの演算
処理回路20には第1〜第3の各センサS1 〜S3 より
検出信号i1 〜i3 が入力され、演算処理回路20は物
体搬送路9上の部品Pの滞留状態を示す値、すなわち過
剰判別値OTおよび不足判別値LT,過剰変化判別値O
T´,不足変化判別値LT´を算出してファジイ推論装
置21へ出力する。ファジイ推論装置21は、各判別値
からボールフィーダ3における部品Pの搬送力、すなわ
ち振動の振幅調整値ΔVB を推論して振幅設定値VB
自動的に変更する。
【0037】一方、第2の演算制御部11Bの演算処理
回路30には第4のセンサS4 より検出信号i4 が入力
され、演算処理回路30はマシン2への部品Pの投入状
態を示す値、すなわち投入時間判別値ΔPTおよび時間
変化判別値ΔPT´を算出してファジイ推論装置31へ
出力する。ファジイ推論装置31は、各判別値から直線
フィーダ4における部品Pの搬送力、すなわち振動の振
幅調整値ΔVL を推論して振幅設定値VL を自動的に変
更する。
【0038】
【発明の効果】請求項1,2の発明では、物体搬送路上
の物体の滞留状態を検出するとともに一定時間あたりの
物体の滞留状態の変化を算出し、これら物体の滞留状態
や滞留状態の変化に基づいて物体搬送路に作用させる振
動を制御するようにしたから、物体と物体搬送路との摩
擦状態の影響を受けることなく物体の搬送速度を最適状
態に自動調整できる。その結果、マシンに対する物体の
搬送や供給を安定させることが可能となり、またそのマ
シンの能力が十分に発揮されるように物体の搬送や供給
を行うことができる。しかも一定時間あたりの物体の滞
留状態の変化により、同じ滞留状態であっても、物体が
滞留する方向に変化している場合と不足する方向に変化
している場合とで異なる内容の制御を行うことができる
など、単に現時点での物体の滞留状態に基づいた制御を
行う場合よりも、きめの細かい振動調整を行うことが可
能になる。 また請求項3の発明では、物体搬送路上の物
体の滞留状態と、物体搬送路からマシンへの物体の供給
速度とを検出し、これらの検出結果に応じて物体搬送路
に作用させる振動を制御するようにしたから、物体と物
体搬送路との摩擦状態の影響を受けることなくマシンへ
の物体の供給を最適状態に自動調整し、マシンの能力を
十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるパーツフィーダの
外観を示す正面図である。
【図2】ボールフィーダおよび直線フィーダの物体搬送
路を示す平面図である。
【図3】第1の演算制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】第2の演算制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】第1の演算制御部における演算処理回路の動作
原理を示す説明図である。
【図6】第2の演算制御部における演算処理回路の動作
原理を示す説明図である。
【図7】ファジイルールのルール群をテーブル化して表
した説明図である。
【図8】入力のメンバーシップ関数を示す説明図であ
る。
【図9】出力のメンバーシップ関数を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 パーツフィーダ 3 ボールフィーダ 4 直線フィーダ 5 コントローラ 8,10 物体搬送路 S1 〜S4 センサ 11 制御部 20,30 演算処理回路 21,31 ファジイ推論装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送すべき多数個の物体の推進力として
    物体搬送路に作用させる振動を制御するための振動制御
    装置において、 前記物体搬送路上の物体の滞留状態を検出するための検
    出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき一定時間あたりの物体
    の滞留状態の変化を算出する滞留変化算出手段と、 前記検出手段により検出された物体の滞留状態と前記滞
    留変化算出手段により算出された物体の滞留状態の変化
    とに基づき、前記物体搬送路に作用させる振動を制御す
    るための信号を生成して出力する制御手段とから成る振
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 搬送すべき多数個の物体の推進力として
    物体搬送路に振動を作用させることにより各物体を物体
    搬送路に沿い搬送する振動式物体搬送装置において、 前記物体搬送路上の物体の滞留状態を検出するための検
    出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき一定時間あたりの物体
    の滞留状態の変化を算出する滞留変化算出手段と、 前記検出手段により検出された物体の滞留状態と前記滞
    留変化算出手段により算出された物体の滞留状態の変化
    とに基づき、前記物体搬送路に作用させる振動を制御す
    るための信号を生成して出力する制御手段と、 前記制御手段からの信号入力に応じた振動を発生させて
    前記物体搬送路に作用させる加振手段とを備えて成る振
    動式物体搬送装置。
  3. 【請求項3】 搬送すべき多数個の物体の推進力として
    物体搬送路に振動を作用させることにより各物体を物体
    搬送路に沿い搬送して所定のマシンへ供給する振動式物
    体供給装置において、 前記物体搬送路上の物体の滞留状態を検出するための第
    1の検出手段と、 前記物体搬送路から前記マシンへの物体の供給速度を検
    出するための第2の検出手段と、 前記第1および第2の検出手段により検出された物体の
    滞留状態および供給速度に応じて前記物体搬送路に作用
    させる振動を制御するための信号を生成して出力する振
    動制御手段と、 前記振動制御手段からの信号入力に応じた振動を発生さ
    せて前記物体搬送路に作用させる加振手段とを備えて成
    る振動式物体供給装置。
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