JP3240477U - ファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェア - Google Patents

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幸大 藤原
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Abstract

【課題】ファン付きウェアについて、ウェア本体の襟部と着用者の首との間に空気排出部が形成され易くする。【解決手段】ファン付きウェア100は、ウェア本体1を備え、ウェア本体1は、着用者Wの首の周囲に位置する端部に、着用者Wの首の右側に配置された右肩部13と、着用者Wの首の左側に配置された左肩部14と、着用者Wの首の前方に配置された前襟部15と、着用者Wの首の後方に配置された後襟部16と、を備え、右肩部13及び左肩部14の厚さは、前襟部15及び後襟部16の厚さよりも薄い。【選択図】図5

Description

本考案は、ファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェアに関するものである。
近年、身体を冷却するファン付きウェアが実用化され、急速に普及しつつある。ファン付きウェアは、例えば、通気性の低い素材で形成されたウェア本体と、ウェア本体に取り付けられたファンと、ファンに電力を供給するための電源部と、電源部とファンとを接続するための接続ケーブルと、を備える。
ファンを作動させると、大量の空気がファンからウェア本体内に取り込まれ、取り込まれた空気の圧力によりウェア本体が膨らむことで、ウェア本体と着用者の身体との間に、空気が流通する空間が自動的に形成される。取り込まれた空気は、形成された空間内を、着用者の身体又はウェア本体の下に着用した下着の表面に沿って流通し、例えば、ウェア本体の襟部と着用者の首との間に形成された開口部である空気排出部から外部に排出される。
そして、取り込まれた空気が、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2005/063065号
このようなファン付きウェアによる冷却効果を向上するためには、ウェア本体と着用者の身体との間の空間内を空気が円滑に流れるようにすることが必要となるが、そのためには、ファンによってウェア本体と着用者の身体との間の空間に取り込まれた空気が、当該空間から円滑に排出されるように、ウェア本体の襟部と着用者の首との間に空気排出部が形成され易くすることが求められる。
本考案の課題は、ファン付きウェアについて、ウェア本体の襟部と着用者の首との間に空気排出部が形成され易くすることである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の考案は、ファン付きウェアのウェア本体において、
着用者の首の周囲に位置する端部に、
第1生地部と、
前記第1生地部よりも厚さの薄い第2生地部と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記第2生地部は、着用者の首の左右に位置する部分に備えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記第1生地部は、着用者の首の前後に位置する部分に備えられた所定枚数の生地を重ねて形成された部分であり、
前記第2生地部は、着用者の首の左右に位置する部分に備えられた前記第1生地部よりも少ない枚数の生地を重ねて形成された部分であることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記第2生地部は、着用者の肩の上部まで連続して備えられていることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記第1生地部は所定枚数の生地を重ねて形成され、
前記第2生地部は、前記第1生地部よりも少ない枚数の生地を重ねて形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記第1生地部は2重の生地から形成され、
前記第2生地部は1重の生地から形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記第1生地部と前記第2生地部とは、厚さの異なる生地を用いて形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、ファン付きウェアにおいて、
請求項1から7のいずれか一項に記載のウェア本体を備えることを特徴とする。
本考案によれば、ファン付きウェアについて、ウェア本体の襟部と着用者の首との間に空気排出部が形成され易くすることができる。
実施形態に係るファン付きウェアを着用者が着用した状態を示す正面図である。 実施形態に係るファン付きウェアを着用者が着用した状態を示す背面図である。 実施形態に係るファン付きウェアを着用者が着用した状態を示す側面図である。 実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を開いた状態における正面図である。 図1のv-v部における断面図である。
以下、本考案の実施の形態について、図1から図5に基づいて説明する。ただし、本考案の技術的範囲は図示例に限定されるものではなく、以下説明する実施の形態には、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることが可能である。
また、以下においては、着用者がファン付きウェア100を着用した状態を基準として、着用者の前方向を前、着用者の後方向を後、着用者の上方向を上、着用者の下方向を下、着用者の右方向を右、着用者の左方向を左と定めて説明する。
なお、ウェア本体1の前身頃開閉手段19を開いた状態においては、図4に示すように、ウェア本体1の着用時に着用者側に向く面が向く方向を前、その反対方向を後と定めて説明する。
また、ファン付きウェア100のいずれの構成について説明する際にも、ファン付きウェア100の着用時に着用者に向く側を内面側、その反対側の外部空間に向く側を外面側とする。
[1 実施形態の構成]
実施形態に係るファン付きウェア100は、図4に示すように、ウェア本体1と、ウェア本体1内に空気を導入するためのファン2と、ファン2に電力を供給する電源部3と、電源部3とファン2との間を接続する接続ケーブル4と、を備え、ファン2によってウェア本体1内に取り込まれた空気を、着用者Wの身体又はウェア本体1の下に着用した下着の表面に沿って流通させた後に、図1から図3に示すようにファン付きウェア100の着用時にウェア本体1の襟部と着用者Wの首との間の隙間及びウェア本体1の袖部と着用者Wの腕との間の隙間に形成される空気排出部Vから排出することで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
[(1) ウェア本体]
ウェア本体1は、ファン付きウェア100の内、ファン2、電源部3及び接続ケーブル4を除いた衣服として機能する部分であり、図1から図4に示すように、着用者Wの胴部及び腕部を覆うブルゾン型の上衣の形状に形成されている。
ウェア本体1は、前身頃部11と、後身頃部12と、右肩部13と、左肩部14と、前襟部15と、後襟部16と、右袖部17と、左袖部18と、前身頃開閉手段19と、空気漏れ防止手段110と、電源部保持部111と、ケーブル保持部112と、を備える。
[a 前身頃部]
前身頃部11は、図1及び図3から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの胴体の前方を覆う部分であり、通気性を有しないか、ファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する所定の生地によって形成されている。前身頃部11は、当該生地を二重に重ねて形成してもよいし、当該生地を重ねることなく一重の生地から形成してもよい。
[b 後身頃部]
後身頃部12は、図2から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの胴体の後方を覆う部分であり、前身頃部11と同一の生地によって形成されている。後身頃部12は、当該生地を二重に重ねて形成してもよいし、当該生地を重ねることなく一重の生地から形成してもよい。
後身頃部12には、図2から図4に示すように着用者Wの腰の左右に対応する位置に、ファン2をウェア本体1に取り付けるための開口部であるファン取付孔121が形成されている。
ファン取付孔121は、直径が後述のファン2の直径と略同一の円形となるように形成され、図2から図4に示すようにファン取付孔121を挿通するようにしてファン2を取り付けることで、ファン取付孔121を介して、ウェア本体1の外面側の空気をウェア本体1の内面側に取り込むことができる。
ファン取付孔121の周囲は、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材を取り付ける、後身頃部12を形成する生地のファン取付孔121周囲の部分を折り返して縫合する等の方法で、補強されていることが好ましい。
[c 右肩部]
右肩部13は、図1から図2及び図4から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの右肩の上部を覆う部分であり、着用者Wによるファン付きウェア100の着用時に着用者Wの首の周囲に位置する端部の右側から、着用者Wの右肩の上部まで連続して設けられ、右端部において右袖部17に接続されている。
右肩部13は、前身頃部11と同一の生地を用いて、当該生地を二重に重ねることなく一重の生地から形成されている。なお、一重の生地から形成されている場合についても、一枚の生地を重ねて形成されているものとして、生地を重ねて形成されている場合に含まれるものとする。
[d 左肩部]
左肩部14は、図1から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの左肩の上部を覆う部分であり、着用者Wによるファン付きウェア100の着用時に着用者Wの首の周囲に位置する端部の左側から、着用者Wの左肩の上部まで連続して設けられ、左端部において左袖部18に接続されている。
左肩部14は、前身頃部11と同一の生地を用いて、当該生地を二重に重ねることなく一重の生地から形成されている。
[e 前襟部]
前襟部15は、図1及び図3から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの首の前方を覆う部分であり、着用者Wによるファン付きウェア100の着用時に着用者Wの首の周囲に位置する端部の前側から下方へと設けられ、下端部において前身頃部11に接続されている。
前襟部15は、前身頃部11と同一の生地を用いて、当該生地を二重に重ねて形成されている。
すなわち、前襟部15は、図5に示すように、ウェア本体1の外面側に配置された前襟外面部151と、ウェア本体1の内面側に配置された前襟内面部152とを備え、前襟外面部151及び前襟内面部152は、いずれも前身頃部11と同一の一重の生地から形成され、これらが重なることで、前襟部15が、前身頃部11と同一の生地を二重に重ねて形成されている。
[f 後襟部]
後襟部16は、図2から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの首の後方を覆う部分であり、着用者Wによるファン付きウェア100の着用時に着用者Wの首の周囲に位置する端部の後側から下方へと設けられ、下端部において後身頃部12に接続されている。
後襟部16は、前身頃部11と同一の生地を用いて、当該生地を二重に重ねて形成されている。
すなわち、後襟部16は、図5に示すように、ウェア本体1の外面側に配置された後襟外面部161と、ウェア本体1の内面側に配置された後襟内面部162とを備え、後襟外面部161及び後襟内面部162は、いずれも前身頃部11と同一の一重の生地から形成され、これらが重なることで、後襟部16が、前身頃部11と同一の生地を二重に重ねて形成されている。
[g 右袖部]
右袖部17は、図1から図2及び図4から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの右腕を覆う部分であり、前身頃部11と同一の生地によって形成されている。右袖部17は、当該生地を二重に重ねて形成してもよいし、当該生地を重ねることなく一重の生地から形成してもよい。
[h 左袖部]
左袖部18は、図1から図5に示すように、ウェア本体1のうち、着用者Wの左腕を覆う部分であり、前身頃部11と同一の生地によって形成されている。左袖部18は、当該生地を二重に重ねて形成してもよいし、当該生地を重ねることなく一重の生地から形成してもよい。
[i 前身頃開閉手段]
前身頃開閉手段19は、ウェア本体1を前開きとし、着用者Wがファン付きウェア100を着用する際に、ウェア本体1の前部を開閉するための手段であり、図1、図4及び図5に示すように、ウェア本体1の前身頃部11及び前襟部15の左右方向中央部における分割部分の左右両側に、例えば線ファスナー等を備えて、当該分割部分を着脱自在とすることにより形成されている。
[j 空気漏れ防止手段]
空気漏れ防止手段110は、ファン付きウェア100を着用者Wが着用した際に、ウェア本体1と着用者Wの身体との間の空間内の空気がウェア本体1の下端部から外部空間に漏れることを防止するための手段であり、図1から図4に示すように、ウェア本体1の下端部近傍に、例えば、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、前身頃開閉手段19を接続した際に着用者Wの身体を周回するように備えることによって構成されている。
[k 電源部保持部]
電源部保持部111は、電源部3を、接続ケーブル4を通じてファン2へと電力を供給可能な位置において保持するための手段であり、例えば、図4に示すように、ウェア本体1の前身頃部11内面側に備えられた電源部3を収納可能なポケットを用いることができる。
[l ケーブル保持部]
ケーブル保持部112は、接続ケーブル4を、ウェア本体1の内面側において保持するための手段であり、例えば、図4に示すように、上下方向に長い布を上下2か所において縫い付けることにより、一般的なベルト通しのように接続ケーブル4を挿通可能な開口部を有するリング状に形成され、当該開口部に接続ケーブル4を挿通させることによって、これをウェア本体1の内面側において保持することができるように構成されている。
[(2) ファン]
ファン2は、ファン取付孔121を通して、ウェア本体1内の空間に空気を導入するための装置であり、図2から図4に示すように、ウェア本体1のファン取付孔121を挿通し、空気を取り込む部分がウェア本体1の外面側に位置し、空気を送出する部分がウェア本体1の内面側に位置するようにして取り付けられる
ファン2には、電源部3より、接続ケーブル4を通じて稼働に必要な電力が供給される。
ファン2は、ファン取付孔121を挿通するようにしてウェア本体1に取り付けられ、外部空間の空気をウェア本体1内の空間へと導入できるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
[(3) 電源部]
電源部3は、ファン2に電力を供給するための手段であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、接続ケーブル4を介してファン2と接続される。また、電源部3は、ファン2に供給する電力のオン/オフを切り替えるスイッチを備える。
電源部3は、ファン2に電力を供給することができるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
電源部3は、図4に示すように、ウェア本体1の内面側に備えられたポケットである電源部保持部111内に収納されて、ウェア本体1に取り付けられる。
[(4) 接続ケーブル]
接続ケーブル4は、電源部3とファン2とを接続するケーブルであり、接続ケーブル4を通じて、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力が供給される。
接続ケーブル4は、図4に示すように、一端部が電源部3に接続されると共に、他端部が二つに枝分かれし、それぞれの端部がファン2と接続される。
[2 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100によれば、ウェア本体1の着用者Wの首の周囲に位置する端部が、右肩部13、左肩部14、前襟部15及び後襟部16によって囲まれるようにして形成されている。
そして、これらは全て同一の生地を用いつつ、右肩部13及び左肩部14は一重の生地から形成され、前襟部15及び後襟部16は生地を二重に重ねて形成されている。
すなわち、右肩部13及び左肩部14は、前襟部15及び後襟部16と比較して厚さが薄くなる。具体的には、右肩部13及び左肩部14の厚さは、前襟部15及び後襟部16の2分の1となる。
これによって、前襟部15及び後襟部16と、右肩部13及び左肩部14との厚さの差によって、ウェア本体1の着用者Wの首の周囲に位置する端部において、厚さが薄い右肩部13及び左肩部14が、内面側からの圧力によって浮き上がり易くなることから、ウェア本体1の襟部と着用者Wの首との間に、空気排出部が形成され易くすることができる。
また、このようにウェア本体1の着用者Wの首の周囲に位置する端部において厚さに差を設けるのみで、上記の効果を得ることができることから、ウェア本体1の襟部の形状を変更したり、ウェア本体1の襟部の付近に空気排出部が形成され易くするための特段の構成を追加したりすることを要しない。
したがって、ウェア本体1の外観の悪化や、ウェア本体1の製造コストの増大を抑えつつ、上記の効果を得ることができる。
また、厚さが薄い右肩部13及び左肩部14が、ウェア本体1の着用者Wの首の周囲に位置する端部において、着用者Wの首の左右に位置する部分に備えられていることで、内面側からの圧力によって浮き上がり易い部分を、着用者Wの首の左右に位置する部分に設けることができる。
着用者Wの首の左右に位置する部分は、着用者Wの首の前後に位置する部分と比較して、下に肩があることで空気排出部としての開口部が形成され難い部分であることから、内面側からの圧力によって浮き上がり易い部分をこのような空気排出部が形成され難い部分に設けることで、ウェア本体1の襟部と着用者Wの首との間に空気排出部がさらに形成され易くなる。
また、厚さが薄い右肩部13及び左肩部14が、ウェア本体1の着用者Wの肩の上部に位置する部分まで連続して設けられていることで、縫い目が減少することから、ウェア本体1の襟部と着用者Wの首との間に空気排出部がさらに形成され易くなると共に、ウェア本体1の製造コストの増大も抑えることができる。
また、右肩部13及び左肩部14が一重の生地から形成され、前襟部15及び後襟部16が生地を二重に重ねて形成されていることで、同一の生地を用いつつ、右肩部13及び左肩部14の厚さを前襟部15及び後襟部16と比較して薄くすることができる。
これによって、複数種類の生地を用意する必要がなくなることから、ウェア本体1の製造コストの増大を抑えつつ、上記の効果を得ることができる。
[3 変形例]
以下、本実施形態に係るファン付きウェア100の変形例について説明する。
[(1) 厚さに差を生じさせる方法の変更]
上記構成の説明においては、右肩部13、左肩部14、前襟部15及び後襟部16について全て同一の生地を用いつつ、右肩部13及び左肩部14が一重の生地から形成され、前襟部15及び後襟部16が生地を二重に重ねて形成されるようにすることで、右肩部13及び左肩部14の厚さが、前襟部15及び後襟部16の厚さと比較して薄くなる場合について説明した。
この点、上記のように一重の部分と二重の部分とを設けることで厚さに差を生じさせることが、多数枚の生地を重ねることなく厚さに明確な差を設けることができる点で好ましいものの、右肩部13、左肩部14、前襟部15及び後襟部16において、生地を重ねる数は、右肩部13及び左肩部14と比較して、前襟部15及び後襟部16において多くなればよく、必ずしも上記のような一重と二重との場合に限られるものではない。
また、厚さに差を生じさせる方法としては、上記のように重ねる生地の数を変えることが、複数種類の生地を用意する必要がなくなる点で好ましいものの、厚さの異なる二種類の生地を用意した上で、その内薄い方の生地を右肩部13及び左肩部14に使用し、厚い方の生地を前襟部15及び後襟部16に使用することで、右肩部13及び左肩部14の厚さを、前襟部15及び後襟部16と比較して薄くすることも可能である。
[(2) 厚さが薄い部分の位置の変更]
上記構成の説明においては、右肩部13及び左肩部14が一重の生地から形成され、前襟部15及び後襟部16が生地を二重に重ねて形成されるようにすることで、厚さが薄い部分が着用者Wの首の左右に形成される場合について説明した。
この点、上記のように空気排出部が形成され難い部分に内面側からの圧力によって浮き上がり易い部分を設けることができる点で、このような配置が好ましいものの、厚さが薄い部分を形成する位置は、このような配置に限られるものではない。
例えば、後襟部16が一重の生地から形成され、右肩部13、左肩部14及び前襟部15が生地を二重に重ねて形成されるようにすることで、ウェア本体1の着用者Wの首の周囲に位置する端部において、厚さが薄い後襟部16が、内面側からの圧力によって浮き上がり易くなるようにしてもよい。この場合、着用者Wの首の後に、特に空気排出部が形成され易くなり、着用者Wの背中側に対する冷却効果を特に高めることができる。
100 ファン付きウェア
1 ウェア本体
11 前身頃部
12 後身頃部
13 右肩部(第2生地部)
14 左肩部(第2生地部)
15 前襟部(第1生地部)
16 後襟部(第1生地部)
17 右袖部
18 左袖部
2 ファン
3 電源部
4 接続ケーブル
W 着用者

Claims (8)

  1. 着用者の首の周囲に位置する端部に、
    第1生地部と、
    前記第1生地部よりも厚さの薄い第2生地部と、
    を備えることを特徴とするファン付きウェアのウェア本体。
  2. 前記第2生地部は、着用者の首の左右に位置する部分に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  3. 前記第1生地部は、着用者の首の前後に位置する部分に備えられた所定枚数の生地を重ねて形成された部分であり、
    前記第2生地部は、着用者の首の左右に位置する部分に備えられた前記第1生地部よりも少ない枚数の生地を重ねて形成された部分であることを特徴とする請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  4. 前記第2生地部は、着用者の肩の上部まで連続して備えられていることを特徴とする請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  5. 前記第1生地部は所定枚数の生地を重ねて形成され、
    前記第2生地部は、前記第1生地部よりも少ない枚数の生地を重ねて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  6. 前記第1生地部は2重の生地から形成され、
    前記第2生地部は1重の生地から形成されていることを特徴とする請求項5に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  7. 前記第1生地部と前記第2生地部とは、厚さの異なる生地を用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のウェア本体を備えることを特徴とするファン付きウェア。
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