JP3237830U - ファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェア - Google Patents

ファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェア Download PDF

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尚克 古屋
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Abstract

【課題】いずれの面を着用者に向けて着用した場合においても、空気排出口の開口度を調整することを可能とするファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェアを提供する。【解決手段】ファン2を取り付けるファン取付部114を有する服地部11と、服地部11内から空気を排出するための空気排出口Vの開口度を調整する第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13と、を備え、服地部11は、第一調整ベルト12を挿通させるための第一挿通部115及び第二調整ベルト13を挿通させるための第二挿通部116を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、ファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェアに関するものである。
近年、身体を冷却するファン付きウェアが実用化され、急速に普及しつつある。ファン付きウェアは、通気性の低い素材で形成されたウェア本体に、ウェア本体内に空気を取り込むためのファンが取り付けられており、ファンを作動させると、大量の空気がファンからウェア本体内に取り込まれ、着用者の身体又はウェア本体の下に着用した下着の表面に沿って流通した後に、ウェア本体の襟部等から外部に排出される。
そして、ファンによってウェア本体内に取り込まれた空気が、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される。
このようなファン付きウェアによる冷却効果を向上させるためには、ウェア本体内から空気を排出する空気排出口の開口度を十分なものとし、ウェア本体内を流通する空気が空気排出口からの排出時に受ける抵抗を低減することによって、ウェア本体内を流通する空気の量を増加されることが求められる。
そこで、空気排出口の開口度を調整するための空気排出口調整機構を備えるファン付きウェアが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6158675号公報
このようなファン付きウェアのウェア本体には、リバーシブルなもの、すなわち、ウェア本体のいずれの面を着用者に向けた状態でも着用できるものが存在しているが、従来の空気排出口調整機構は、空気排出口の開口度を調整するための調整ベルトがウェア本体の一面に固定され、当該面が着用者に向く状態で着用することしか想定されていなかったことから、このようなリバーシブルなウェア本体に備えた場合に、いずれの面を着用者に向けて着用しても使用できるものではなかった。
本考案の課題は、いずれの面を着用者に向けて着用した場合においても、空気排出口の開口度を調整することを可能とするファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェアを提供することである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の考案は、ファン付きウェアのウェア本体において、
ファンを取り付けるファン取付部を有する服地部と、
前記服地部内から空気を排出するための空気排出口の開口度を調整する調整ベルトと、
を備え、
前記服地部は、前記調整ベルトを挿通させるための挿通部を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記調整ベルトは、一端部が前記服地部に固定され、前記一端部と反対側の他端部を前記挿通部に挿通させることができることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記調整ベルトは、一端部が前記服地部の一面側に固定され、
前記服地部は
前記服地部の前記一面側に形成され、前記調整ベルトが前記挿通部を挿通しない状態で、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第一接続部と、
前記服地部の前記一面側と反対側の他面側に形成され、前記調整ベルトが前記挿通部を挿通する状態で、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第二接続部と、
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記調整ベルトは、
一端部が前記服地部の一面側に固定された第一調整ベルトと、
一端部が前記服地部の前記一面側の前記第一調整ベルトが固定されたのと異なる箇所に固定された第二調整ベルトと、
を含み、
前記挿通部は、
前記第一調整ベルトを前記服地部の前記一面側から前記一面側と反対側の他面側へと挿通させる第一挿通部と、
前記第二調整ベルトを前記服地部の前記一面側から前記他面側へと挿通させる第二挿通部と、
を含み、
前期第一調整ベルトが前記第一挿通部を挿通せず、前記第二調整ベルトが前記第二挿通部を挿通しない状態で、前記第一調整ベルトの前記服地部に固定された一端部と反対側の他端部と、前記第二調整ベルトの前記服地部に固定された一端部と反対側の他端部と、を着脱自在に接続可能であり、
前期第一調整ベルトが前記第一挿通部を挿通し、前記第二調整ベルトが前記第二挿通部を挿通する状態で、前記第一調整ベルトの前記服地部に固定された一端部と反対側の他端部と、前記第二調整ベルトの前記服地部と固定された一端部と反対側の他端部と、を着脱自在に接続可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記調整ベルトは、一端部が前記服地部の一面側に着脱自在に接続可能であり、前記一端部と反対側の他端部が前記服地部の前記一面側と反対側の他面側に着脱自在に接続可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記服地部は、
前記一面側に形成され、前記調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第一接続部と、
前記他面側に形成され、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第二接続部と、
前記一面側の前記第一接続部と異なる箇所に形成され、前記調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第三接続部と、
前記他面側の前記第二接続部と異なる箇所に形成され、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第四接続部と、
を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項5に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前記挿通部は、
第一挿通部と、
前記服地部の前記第一挿通部と異なる箇所に形成された第二挿通部と、
を含み、
前記調整ベルトは、
一端部が前記一面側に位置し、他端部が前記他面側に位置するようにして前記第一挿通部を挿通する第一調整ベルトと、
一端部が前記一面側に位置し、他端部が前記他面側に位置するようにして前記第二挿通部を挿通する第二調整ベルトと、
を含み、
前記服地部は、
前記一面側に形成され、前記第二調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第一接続部と、
前記他面側に形成され、前記第二調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第二接続部と、
前記一面側の前記第一接続部と異なる箇所に形成され、前記第一調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第三接続部と、
前記他面側の前記第二接続部と異なる箇所に形成され、前記第一調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第四接続部と、
を備え、
前記第一調整ベルトの前記一端部と前記第二調整ベルトの前記一端部とを着脱自在に接続可能であり、
前記第一調整ベルトの前記他端部と前記第二調整ベルトの前記他端部とを着脱自在に接続可能であることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1から7のいずれか一項に記載のファン付きウェアのウェア本体において、
前期調整ベルトは、前記服地部の襟後部の下方に備えられ、
前期空気排出口は、前記服地部の襟後部と着用者の首後部との間に形成されることを特徴とする。
請求項9に記載の考案は、ファン付きウェアにおいて、
請求項1から7のいずれか一項に記載のファン付きウェアのウェア本体と、
前記服地部内に空気を導入するファンと、
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の考案は、ファン付きウェアにおいて、
請求項8に記載のファン付きウェアのウェア本体と、
前記服地部内に空気を導入するファンと、
を備えることを特徴とする。
本考案によれば、いずれの面を着用者に向けて着用した場合においても、空気排出口の開口度を調整することを可能とするファン付きウェアのウェア本体及びファン付きウェアを提供することができる。
第一実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を開いた状態における正面図である。 第一実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における背面図である。 第一実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルト及び第二調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第一面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第一実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルト及び第二調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第二面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第二実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を開いた状態における正面図である。 第二実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第一面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第二実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第二面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第三実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を開いた状態における正面図である。 第三実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルト及び第二調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第一面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整していない状態の図である。 第三実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルト及び第二調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第一面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第三実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルト及び第二調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第二面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第四実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を開いた状態における正面図である。 第四実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第一面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整していない状態の図である。 第四実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第一面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。 第四実施形態に係るファン付きウェアの前身頃開閉手段を閉じた状態における第一調整ベルトが供えられた部分における断面図であり、服地部の第二面を着用者に向けて着用する際に空気排出口を調整した状態の図である。
以下、本考案の実施の形態について、図1から図15に基づいて説明する。ただし、本考案の技術的範囲は図示例に限定されるものではなく、以下説明する実施の形態には、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えることが可能である。
また、以下においては、着用者がファン付きウェア100を着用した状態を基準として、着用者の前方向を前、着用者の後方向を後、着用者の上方向を上、着用者の下方向を下、着用者の右方向を右、着用者の左方向を左と定めて説明する。
なお、ウェア本体1の服地部11の前身頃開閉手段111を開いた状態においては、図1に示すように、ウェア本体1の内面(着用時に着用者側に向く面)が向く方向を前、その反対方向を後と定めて説明する。
[1 第一実施形態]
本考案の第一実施形態であるファン付きウェア100について、図1から図4に基づいて説明する。
[(1) 実施形態の構成]
本実施形態に係るファン付きウェア100は、図1に示すように、ウェア本体1と、ウェア本体1内に空気を導入するためのファン2と、ファン2に電力を供給する電源部3と、電源部3とファン2との間を接続する接続ケーブル4と、を備え、ファン2によってウェア本体1内に取り込まれた空気を、着用者の身体又はウェア本体1の下に着用した下着の表面に沿って流通させた後に、ウェア本体1の襟部に形成される空気排出口から排出することで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
[a ウェア本体]
ウェア本体1は、ファン付きウェア100の内、ファン2、電源部3、接続ケーブル4等の電気部品を除いた衣服部分であり、図1及び図2に示すように、着用者の胴部を覆うベスト型の上衣の形状に形成されている。なお、ウェア本体1の形状はこれに限られず、例えば、着用者の胴部及び腕部を覆うブルゾン型の上衣の形状に形成してもよい。
ウェア本体1は、図1に示すように、通気性のない又はファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって着用者の胴部を覆う形状となるように形成された服地部11と、服地部11内(ファン付きウェア100の着用時において服地部11と着用者の身体との間に形成される空間内)から空気を排出する空気排出口の開口度を調整する調整ベルト(第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13)と、を備える。
また、ウェア本体1は、所謂リバーシブルな衣服であり、服地部11のいずれの面を着用者に向けても着用できるように構成されている。
[(a) 服地部11]
上記のように、服地部11は、通気性のない又はファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって着用者の胴部を覆う形状となるように形成された部分であり、いずれの面を着用者に向けても着用できるベスト型の上衣の形状となるように構成されている。すなわち、服地部11の一方の面を第一面11aし、第一面11aの反対側の面を第二面11bとすると、着用者は、ウェア本体1を、服地部11の第一面11aが着用者に向く状態、服地部11の第二面11bが着用者に向く状態の両状態で着用できることとなる。
図1及び図2においては、第一面11aが着用者に向く状態で着用する場合について図示しているが、これとは反対に第二面11bが着用者に向く状態で着用することも可能である。
服地部11は、図1及び図2に示すように、前身頃開閉手段111と、空気漏れ防止手段112と、電源部保持手段113と、ファン取付部114と、第一挿通部115と、第二挿通部116と、を備える。
前身頃開閉手段111は、ウェア本体1を前開きとし、着用者がファン付きウェア100を着用する際に、ウェア本体1の前部を開閉するための手段であり、図1に示すように、服地部11の前身頃を左右方向中央部で左右に分割すると共に、その両側に例えば線ファスナー等を備えて、当該分割部分を着脱自在とすることにより形成されている。
空気漏れ防止手段112は、図1及び図2に示すように、服地部11の下端部近傍に備えられた、ファン付きウェア100を着用者が着用した際に、服地部11内の空気が服地部11の下端部から外部に漏れることを防止するための手段であり、例えば、服地部11の下端部近傍に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、前身頃開閉手段111を接続した際に着用者の身体を周回するように備えることによって構成されている。
電源部保持手段113は、電源部3を、接続ケーブル4を通じてファン2へと電力を供給可能な位置において保持するための手段であり、図1に示すように、電源部3を収納可能なポケットによって構成されている。
電源部保持手段113は、服地部11の着用者に向く側に備えられるが、上記の通りウェア本体1は所謂リバーシブルな衣服であり、服地部11は、いずれの面を着用者に向けても着用できる必要があることから、電源部保持手段113は、服地部11の第一面11a及び第二面11bの両者に備えられている。
ファン取付部114は、図1及び図2に示すように、服地部11内の空間(ファン付きウェア100の着用時において服地部11と着用者の身体との間に形成される空間)と、服地部11の外部空間と、を繋ぐこととなる孔部であり、服地部11の後身頃の、着用者の腰の左右に対応する位置に形成されている。
ファン取付部114は、直径が後述のファン2の直径と略同一となる円形に形成され、ファン取付部114を挿通するようにしてファン2を取り付けることで、ファン取付部114を介して、外部空間の空気を服地部11内の空間へと取り込むことができる。
ファン取付部114の周囲は、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材を取り付ける等の方法で、補強されていることが好ましい。
第一挿通部115は、第一調整ベルト12を挿通させるための孔部であり、図1及び図2に示すように、服地部11の後身頃上部(襟の後部の僅かに下方の位置)の中央よりも右側に、上下方向に延在する切れ目を設けることによって形成されている。
第二挿通部116は、第二調整ベルト13を挿通させるための孔部であり、図1及び図2に示すように、服地部11の後身頃上部の中央よりも左側に、上下方向に延在する切れ目を設けることによって形成されている。
[(b) 調整ベルト]
第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13は、服地部11の襟後部と着用者の首後部との間に形成される空気排出口の開口度を適切な開口度となるように調整するための機構であり、図1に示すように、いずれも、紐状又は帯状に形成され、服地部11の後身頃上部(襟の後部の僅かに下方の位置)に備えられている。
これらの内、第一調整ベルト12は、図1、図3及び図4に示すように、一端部が、服地部11の第一面11aの第一挿通部115の右側の位置(第一の位置P1とする。)に縫合等の方向で固定されると共に、他端部に、後述のように第二調整ベルト13に備えられた第二調整ベルト第一接続部131aと着脱自在に接続するための手段である第一調整ベルト第一接続部121aが備えられている。
また、第二調整ベルト13は、図1、図3及び図4に示すように、一端部が、服地部11の第一面11aの第二挿通部116の左側の位置(第二の位置P2とする。)に縫合等の方向で固定されると共に、他端部に、第一調整ベルト12に備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと着脱自在に接続するための手段である第二調整ベルト第一接続部131aが備えられている。
第一調整ベルト第一接続部121a及び第二調整ベルト第一接続部131aとしては、例えば、スナップボタンを用いることが好ましいが、第一調整ベルト第一接続部121aと第二調整ベルト第一接続部131aとを着脱自在に接続できるものであれば特に限定されない。スナップボタンの他には、例えば、ボタン及びボタン孔(いずれか一方をボタンとし、いずれか一方をボタン孔とする)を用いることができる。
また、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13を共に紐状に形成し、これらを結ぶことで接続できるようにしてもよい。この場合、第一調整ベルト12の端部自体が第一調整ベルト第一接続部121aとして機能し、第二調整ベルト13の端部自体が第二調整ベルト第一接続部131aとして機能することとなる。
また、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13は、図3及び図4に示すように、第一調整ベルト第一接続部121aと第二調整ベルト第一接続部131aとを接続した状態において、第一の位置P1から第二の位置P2までの第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13に沿った平面視における長さが、これらに対向する服地部11の第一の位置P1から第二の位置P2までの平面視における長さよりも短くなるように構成されている。
[b ファン]
ファン2は、図1及び図2に示すように、ウェア本体1の服地部11の着用者の腰部の左右に対応する位置に、ファン取付部114を挿通するようにして取り付けられ、ファン取付部114を介して、ウェア本体1の服地部11内へと送風し、服地部11内の空間に空気を導入するための手段である。
ファン2には、電源部3より、接続ケーブル4を通じて稼働に必要な電力が供給される。
ファン2は、ファン取付部114を挿通するようにしてウェア本体1の服地部11に取り付けられ、服地部11内の空間へと空気を導入できるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
[c 電源部]
電源部3は、ファン2に電力を供給するための手段であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、接続ケーブル4を介してファン2と接続される。また、電源部3は、ファン2に供給する電力のオン/オフを切り替えるスイッチを備える。
電源部3は、ファン2に電力を供給することができるものであれば、その具体的な構成は特に限定されない。
[d 接続ケーブル]
接続ケーブル4は、電源部3とファン2とを接続するケーブルであり、接続ケーブル4を通じて、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力が供給される。
接続ケーブル4は、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
[(2) 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100によれば、まず、服地部11の第一面11aが着用者に向くようにして着用する場合、図3に示すように、第一調整ベルト12が第一挿通部115を挿通せず、第二調整ベルト13が第二挿通部116を挿通しない状態で、第一調整ベルト12に備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと、第二調整ベルト13に備えられた第二調整ベルト第一接続部131aとを接続する。
そうすると、上記のように、第一の位置P1から第二の位置P2までの第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13に沿った平面視における長さは、服地部11の第一の位置P1から第二の位置P2までの平面視における長さよりも短いことから、図3に示すように、平面視において服地部11の後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11内(服地部11と着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
服地部11の襟後部と着用者の首の後部との間には、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13を使用せずとも必然的に空気排出口が形成されるが、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13によって服地部11の後部に弛みを生じさせることで、空気排出口Vの開口度を増加させ、適切な開口度となるように調整することができる。
また、服地部11の第二面11bが着用者に向くようにして着用する場合、図4に示すように、第一調整ベルト12が第一挿通部115を挿通し、第二調整ベルト13が第二挿通部116を挿通した状態で、第一調整ベルト12に備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと、第二調整ベルト13に備えられた第二調整ベルト第一接続部131aとを接続する。
そうすると、この場合も、第一の位置P1から第二の位置P2までの第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13に沿った平面視における長さは、服地部11の第一の位置P1から第二の位置P2までの平面視における長さよりも短いことから、図4に示すように、平面視において服地部11の後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11内(服地部11と着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
したがって、本実施形態によれば、ウェア本体1が、服地部11の第一面11aを着用者に向けても、服地部11の第二面11bを着用者に向けても着用できるリバーシブルな衣服である場合に、いずれの面を着用者に向けて着用した場合においても、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13を使用して、空気排出口Vの開口度を適切な開口度となるように調整することが可能となる。
なお、例えば、服地部11に第一挿通部115及び第二挿通部116を設けずとも、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13をそれぞれ二つ形成の上、服地部11の第一面11a及び第二面11bの両者に取り付ければ、ウェア本体1の服地部11のいずれの面を着用者に向けて着用した場合においても、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13を使用できる。
しかしながら、この場合、着用者に向くのと反対側の面に取り付けられた第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13の全体が衣服の外部に露出してしまう。そして、この場合、外部に露出した第一調整ベルト12の第一調整ベルト第一接続部121aと外部に露出した第二調整ベルト13の第二調整ベルト第一接続部131aとを接続しない状態とすると、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13が垂れ下がってしまい、外観上好ましくない。
また、外部に露出した第一調整ベルト12の第一調整ベルト第一接続部121aと外部に露出した第二調整ベルト13の第二調整ベルト第一接続部131aとを接続すると、外観は接続しない状態よりは改善されるものの、外面に位置する第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13によって服地部11の膨らみが規制され、空気排出口Vの形成が妨げられてしまう。
この点、本実施形態によれば、服地部11に第一調整ベルト12を挿通させる第一挿通部115及び第二調整ベルト13を挿通させる第二挿通部116を備えることによって、このような弊害を生じさせることなく、ウェア本体1の服地部11のいずれの面を着用者に向けて着用した場合においても、第一調整ベルト12及び第二調整ベルト13を使用して、空気排出口Vの開口度を適切な開口度となるように調整することが可能となる。
[2 第二実施形態]
本考案の第二実施形態に係るファン付きウェア100Aについて、図5から図7に基づいて説明する。なお、第一実施形態に係るファン付きウェア100と同一の部分については説明を省略する。
[(1) 実施形態の構成]
本実施形態に係るファン付きウェア100Aは、ウェア本体1Aと、ファン2と、電源部3と、接続ケーブル4と、を備え、ウェア本体1は、服地部11Aと、第一調整ベルト12Aと、を備える。
[a 服地部]
服地部11Aは、図5から図7に示すように、第一挿通部115を備えるが、第二挿通部116を備えない。
また、図5から図7に示すように、第一面11aの第二の位置P2に服地第一接続部117aを備え、図6及び図7に示すように、第二面11bの第三の位置P3に、服地第二接続部117bを備える。
なお、第三の位置P3は、第二の位置P2の服地部11を挟んで反対側に位置している。
服地第一接続部117a及び服地第二接続部117bとして、スナップボタンを用いればよい。
[b 第一調整ベルト]
第一調整ベルト12Aは、図5から図7に示すように、一端部が、第一の位置P1に縫合等の方向で固定されると共に、他端部の第一調整ベルト第一接続部121aが備えられた箇所の裏側に、第一調整ベルト第二接続部121bを備える。第一調整ベルト第二接続部121bとしては、例えば第一調整ベルト第一接続部121aと同様にスナップボタンを用いればよい。
また、第一調整ベルト12Aは、第一の位置P1に固定された部分から第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bが備えられた部分までの長さが、服地部11における第一の位置P1から服地第一接続部117a及び服地第二接続部117bが備えられた部分(第二の位置P2及び第三の位置P3)までの長さよりも短くなるように構成されている。
[(2) 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100Aによれば、まず、服地部11Aの第一面11aが着用者に向くようにして着用する場合、図6に示すように、第一調整ベルト12Aが第一挿通部115を挿通しない状態で、第一調整ベルト12Aに備えられた第一調整ベルト第二接続部121bと、服地部11Aに備えらえた服地第一接続部117aと、を接続する。
そうすると、上記のように、第一調整ベルト12Aの第一の位置P1に固定された部分から第一調整ベルト第二接続部121bが備えられた部分までの長さは、服地部11における第一の位置P1から服地第一接続部117aが備えられた第二の位置P2までの長さよりも短いことから、図6に示すように、平面視において服地部11Aの後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11A内(服地部11Aと着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
また、服地部11Aの第二面11bが着用者に向くようにして着用する場合、図7に示すように、第一調整ベルト12Aが第一挿通部115を挿通した状態で、第一調整ベルト12Aに備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと、服地部11Aに備えらえた服地第二接続部117bと、を接続する。
そうすると、上記のように、第一調整ベルト12Aの第一の位置P1に固定された部分から第一調整ベルト第一接続部121aが備えられた部分までの長さは、服地部11における第一の位置P1から服地第二接続部117bが備えられた第三の位置P3までの長さよりも短いことから、図7に示すように、平面視において服地部11Aの後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11A内(服地部11Aと着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
したがって、第二実施形態に係るファン付きウェア100Aによれば、第二調整ベルト13を備えることなく、第一実施形態に係るファン付きウェア100と同様の効果を得ることができる。
なお、第一調整ベルト12Aに備えられる第一調整ベルト第一接続部121aと第一調整ベルト第二接続部121bとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。
例えば、服地第一接続部117a及び服地第二接続部117bがボタンである場合において、第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bをボンタ孔とする場合には、第一調整ベルト12Aを挿通するように形成された単一のボタン孔が、第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bの両者に該当することとなる。
また、服地部11Aに備えられる服地第一接続部117aと服地第二接続部117bとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。
例えば、第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bがボタンである場合において、服地第一接続部117a及び服地第二接続部117bをボンタ孔とする場合には、服地部11Aを挿通するように形成された単一のボタン孔が、服地第一接続部117a及び服地第二接続部117bの両者に該当することとなる。
[3 第三実施形態]
本考案の第三実施形態に係るファン付きウェア100Bについて、図8から図11に基づいて説明する。なお、第一実施形態に係るファン付きウェア100又は第二実施形態に係るファン付きウェア100Aと同一の部分については説明を省略する。
[(1) 実施形態の構成]
本実施形態に係るファン付きウェア100Bは、ウェア本体1Bと、ファン2と、電源部3と、接続ケーブル4と、を備え、ウェア本体1Bは、服地部11Bと、第一調整ベルト12Bと、第二調整ベルト13Bと、を備える。
[a 服地部]
服地部11Bは、図8から図11に示すように、第一挿通部115及び第二挿通部116の両者を備える。
また、図8から図11に示すように、第一面11aの第二の位置P2に服地第一接続部117aを備え、第二面11bの第三の位置P3に服地第二接続部117bを備え、第一面11aの第一の位置P1に服地第三接続部117cを備え、第二面11bの第四の位置P4に服地第四接続部117dを備える。
なお、第三の位置P3は第二の位置P2の服地部11Bを挟んで反対側に位置し、第四の位置P4は第一の位置P1の服地部11Bを挟んで反対側に位置している。
服地第一接続部117a、服地第二接続部117b、服地第三接続部117c及び服地第四接続部117dとしては、この場合もスナップボタンを用いればよい。
[b 調整ベルト]
第一調整ベルト12Bは、図8から図11に示すように、第一挿通部115に挿通され、服地部11の第一面11a側に位置する一端部に第一調整ベルト第一接続部121aを備え、服地部11の第二面11b側に位置する他端部に第一調整ベルト第三接続部121cを備える。
第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第三接続部121cとしては、この場合もスナップボタンを用いればよい。
第二調整ベルト13Bは、図8から図11に示すように、第二挿通部116に挿通され、服地部11の第一面11a側に位置する一端部に第二調整ベルト第一接続部131a及び第二調整ベルト第二接続部131bを備え、服地部11の第二面11b側に位置する他端部に第二調整ベルト第三接続部131c及び第二調整ベルト第四接続部131dを備える。
第二調整ベルト第一接続部131a、第二調整ベルト第二接続部131b、第二調整ベルト第三接続部131c及び第二調整ベルト第四接続部131dとしては、この場合もスナップボタンを用いればよい。
また、第一調整ベルト12B及び第二調整ベルト13Bは、第一調整ベルト第一接続部121aと第二調整ベルト第一接続部131aとを接続した状態における第一調整ベルト第三接続部121cから第二調整ベルト第四接続部131dまでの長さ及び第一調整ベルト第三接続部121cと第二調整ベルト第三接続部131cとを接続した状態における第一調整ベルト第一接続部121aから第二調整ベルト第二接続部131bまでの長さが、服地部11Bの第一の位置P1から第二の位置P2までの長さ(第三の位置P3から第四の位置P4までの長さ)よりも短くなるように構成されている。
[(2) 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100Bによれば、まず、服地部11Bの第一面11aが着用者に向くようにして着用する場合、図10に示すように、第一調整ベルト12Bに備えられた第一調整ベルト第三接続部121cと、服地部11Bに備えらえた服地第四接続部117dと、を接続し、第二調整ベルト13Bに備えられた第二調整ベルト第四接続部131dと、服地部11Bに備えらえた服地第二接続部117bと、を接続し、第一調整ベルト12Bに備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと、第二調整ベルト13Bに備えられた第二調整ベルト第一接続部131aと、を接続する。
そうすると、上記のように、第一調整ベルト12B及び第二調整ベルト13Bは、第一調整ベルト第一接続部121aと第二調整ベルト第一接続部131aとを接続した状態における第一調整ベルト第三接続部121cから第二調整ベルト第四接続部131dまでの長さが、服地部11Bの第三の位置P3から第四の位置P4までの長さよりも短くなるように構成されていることから、図10に示すように、平面視において服地部11Bの後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11B内(服地部11Bと着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
また、本実施形態に係るファン付きウェア100Bを服地部11Bの第二面11bが着用者に向くようにして着用する場合、図11に示すように、第一調整ベルト12Bに備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと、服地部11Bの第一面11aに備えらえた服地第三接続部117cと、を接続し、第二調整ベルト13Bに備えられた第二調整ベルト第二接続部131bと、服地部11Bの第一面11aに備えらえた服地第一接続部117aと、を接続し、第一調整ベルト12Bに備えられた第一調整ベルト第三接続部121cと、第二調整ベルト13Bに備えられた第二調整ベルト第三接続部131cと、を接続する。
そうすると、上記のように、第一調整ベルト12B及び第二調整ベルト13Bは、第一調整ベルト第三接続部121cと第二調整ベルト第三接続部131cとを接続した状態における第一調整ベルト第一接続部121aから第二調整ベルト第二接続部131bまでの長さが、服地部11Bの第一の位置P1から第二の位置P2までの長さよりも短くなるように構成されていることから、図11に示すように、平面視において服地部11Bの後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11B内(服地部11Bと着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
したがって、第三実施形態に係るファン付きウェア100Bによれば、いずれの使用状態でも、第一調整ベルト12Bは第一挿通部115に挿通されたままとなり、いずれの使用状態でも、第二調整ベルト13Bは第二挿通部116に挿通されたままとなることから、逐一調整ベルトを挿通部に挿通させる手間を掛けることなく、第一実施形態に係るファン付きウェア100と同様の効果を得ることができる。
なお、この場合、第二調整ベルト13Bの一端部に備えられる第二調整ベルト第一接続部131aと第二調整ベルト第二接続部131bとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。また、第二調整ベルト13Bの他端部に備えられる第二調整ベルト第三接続部131cと第二調整ベルト第四接続部131dとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。
さらに、服地部11Bに備えられる服地第一接続部117aと服地第二接続部117bとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。また、服地部11Bに備えられる服地第三接続部117cと服地第四接続部117dとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。
第二実施形態において服地部11A及び第一調整ベルト12Aについて述べたのと同様に、例えば、服地部11B又は第二調整ベルト13Bを挿通するように形成されたボタン孔を接続部として使用する場合等が、このような単一の部材が二つの接続部を兼ねる場合に該当することとなる。
[4 第四実施形態]
本考案の第四実施形態に係るファン付きウェア100Cについて、図12から図15に基づいて説明する。なお、第一実施形態に係るファン付きウェア100、第二実施形態に係るファン付きウェア100A又は第三実施形態に係るファン付きウェア100Bと同一の部分については説明を省略する。
[(1) 実施形態の構成]
本実施形態に係るファン付きウェア100Cは、ウェア本体1Cと、ファン2と、電源部3と、接続ケーブル4と、を備え、ウェア本体1Cは、服地部11Cと、第一調整ベルト12Cと、を備える。
[a 服地部]
服地部11Cは、図12から図15に示すように、第一挿通部115を備えるが、第二挿通部116を備えない。
また、図12から図15に示すように、第一面11aの第二の位置P2に服地第一接続部117aを備え、第二面11bの第三の位置P3に服地第二接続部117bを備え、第一面11aの第一の位置P1に服地第三接続部117cを備え、第二面11bの第四の位置P4に服地第四接続部117dを備える。
なお、この場合も、第三の位置P3は第二の位置P2の服地部11Bを挟んで反対側に位置し、第四の位置P4は第一の位置P1の服地部11Bを挟んで反対側に位置している。
また、服地第一接続部117a、服地第二接続部117b、服地第三接続部117c及び服地第四接続部117dとしては、この場合もスナップボタンを用いればよい。
[b 調整ベルト]
第一調整ベルト12Bは、図12から図15に示すように、第一挿通部115に挿通され、服地部11の第一面11a側に位置する一端部に第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bを備え、服地部11の第二面11b側に位置する他端部に第一調整ベルト第三接続部121c及び第一調整ベルト第四接続部121dを備える。
第一調整ベルト第一接続部121a、第一調整ベルト第二接続部121b、第一調整ベルト第三接続部121c及び第一調整ベルト第四接続部121dとしては、この場合もスナップボタンを用いればよい。
また、第一調整ベルト12Cは、第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bが備えられた部分から、第一調整ベルト第三接続部121c及び第一調整ベルト第四接続部121dが備えられた部分までの長さが、服地部11Bの第一の位置P1から第二の位置P2までの長さ(第三の位置P3から第四の位置P4までの長さ)よりも短くなるように構成されている。
[(2) 実施形態の効果]
本実施形態に係るファン付きウェア100Cを、服地部11Cの第一面11aが着用者に向くようにして着用する場合、図14に示すように、第一調整ベルト12Cに備えられた第一調整ベルト第三接続部121cと、服地部11Cに備えらえた服地第四接続部117dと、を接続し、第一調整ベルト12Cに備えられた第一調整ベルト第二接続部121bと、服地部11Cに備えらえた服地第一接続部117aと、を接続する。
そうすると、上記のように、第一調整ベルト12Cは、第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bが備えられた部分から、第一調整ベルト第三接続部121c及び第一調整ベルト第四接続部121dが備えられた部分までの長さが、服地部11Cの第一の位置P1から第二の位置P2までの長さ(第三の位置P3から第四の位置P4までの長さ)よりも短くなるように構成されていることから、図14に示すように、平面視において服地部11Cの後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11C内(服地部11Cと着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
また、本実施形態に係るファン付きウェア100Cを服地部11Cの第二面11bが着用者に向くようにして着用する場合、図15に示すように、第一調整ベルト12Cに備えられた第一調整ベルト第一接続部121aと、服地部11Cの第一面11aに備えらえた服地第三接続部117cと、を接続し、第一調整ベルト12Cに備えられた第一調整ベルト第四接続部121dと、服地部11Bの第二面11bに備えらえた服地第二接続部117bと、を接続する。
そうすると、上記のように、第一調整ベルト12Cは、第一調整ベルト第一接続部121a及び第一調整ベルト第二接続部121bが備えられた部分から、第一調整ベルト第三接続部121c及び第一調整ベルト第四接続部121dが備えられた部分までの長さが、服地部11Cの第一の位置P1から第二の位置P2までの長さ(第三の位置P3から第四の位置P4までの長さ)よりも短くなるように構成されていることから、図15に示すように、平面視において服地部11Cの後部に弛みが生じ、当該部分に、ファン2によって服地部11C内(服地部11Cと着用者の身体との間の空間内)に導入された空気を排出するための空気排出口Vが形成される。
したがって、第四実施形態に係るファン付きウェア100Cによれば、いずれの使用状態でも、第一調整ベルト12Cは第一挿通部115に挿通されたままとなることから、逐一調整ベルトを挿通部に挿通させる手間を掛けることなく、また、ベルトを一本しか使用することなく、第一実施形態に係るファン付きウェア100と同様の効果を得ることができる。
なお、この場合も、第一調整ベルト12Cの一端部に備えられる第一調整ベルト第一接続部121aと第一調整ベルト第二接続部121bとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。また、第一調整ベルト12Cの他端部に備えられる第一調整ベルト第三接続部121cと第一調整ベルト第四接続部121dとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。
さらに、服地部11Cに備えられる服地第一接続部117aと服地第二接続部117bとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。また、服地部11Cに備えられる服地第三接続部117cと服地第四接続部117dとは、必ずしも別の部材である必要はなく、単一の部材が両者を兼ねていてもよい。
第二実施形態において服地部11A及び第一調整ベルト12Aについて述べ、第三実施形態において服地部11B及び第二調整ベルト13Bについて述べたのと同様に、例えば、服地部11C又は第一調整ベルト12Cを挿通するように形成されたボタン孔を接続部として使用する場合等が、このような単一の部材が二つの接続部を兼ねる場合に該当することとなる。
100、100A、100B、100C ファン付きウェア
1、1A、1B、1C ウェア本体
11、11A、11B、11C 服地部
11a 第一面
11b 第二面
114 ファン取付部
115 第一挿通部(挿通部)
116 第二挿通部(挿通部)
117a 服地第一接続部(第一接続部)
117b 服地第二接続部(第二接続部)
117c 服地第三接続部(第三接続部)
117d 服地第四接続部(第四接続部)
12、12A、12B、12C 第一調整ベルト(調整ベルト)
121a 第一調整ベルト第一接続部
121b 第一調整ベルト第二接続部
121c 第一調整ベルト第三接続部
121d 第一調整ベルト第四接続部
13、13B 第二調整ベルト(調整ベルト)
131a 第二調整ベルト第一接続部
131b 第二調整ベルト第二接続部
131c 第二調整ベルト第三接続部
131d 第二調整ベルト第四接続部
2 ファン
3 電源部
4 接続ケーブル
V 空気排出口

Claims (10)

  1. ファンを取り付けるファン取付部を有する服地部と、
    前記服地部内から空気を排出するための空気排出口の開口度を調整する調整ベルトと、
    を備え、
    前記服地部は、前記調整ベルトを挿通させるための挿通部を備えることを特徴とするファン付きウェアのウェア本体。
  2. 前記調整ベルトは、一端部が前記服地部に固定され、前記一端部と反対側の他端部を前記挿通部に挿通させることができることを特徴とする請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  3. 前記調整ベルトは、一端部が前記服地部の一面側に固定され、
    前記服地部は
    前記服地部の前記一面側に形成され、前記調整ベルトが前記挿通部を挿通しない状態で、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第一接続部と、
    前記服地部の前記一面側と反対側の他面側に形成され、前記調整ベルトが前記挿通部を挿通する状態で、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第二接続部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  4. 前記調整ベルトは、
    一端部が前記服地部の一面側に固定された第一調整ベルトと、
    一端部が前記服地部の前記一面側の前記第一調整ベルトが固定されたのと異なる箇所に固定された第二調整ベルトと、
    を含み、
    前記挿通部は、
    前記第一調整ベルトを前記服地部の前記一面側から前記一面側と反対側の他面側へと挿通させる第一挿通部と、
    前記第二調整ベルトを前記服地部の前記一面側から前記他面側へと挿通させる第二挿通部と、
    を含み、
    前期第一調整ベルトが前記第一挿通部を挿通せず、前記第二調整ベルトが前記第二挿通部を挿通しない状態で、前記第一調整ベルトの前記服地部に固定された一端部と反対側の他端部と、前記第二調整ベルトの前記服地部に固定された一端部と反対側の他端部と、を着脱自在に接続可能であり、
    前期第一調整ベルトが前記第一挿通部を挿通し、前記第二調整ベルトが前記第二挿通部を挿通する状態で、前記第一調整ベルトの前記服地部に固定された一端部と反対側の他端部と、前記第二調整ベルトの前記服地部と固定された一端部と反対側の他端部と、を着脱自在に接続可能であることを特徴とする請求項2に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  5. 前記調整ベルトは、一端部が前記服地部の一面側に着脱自在に接続可能であり、前記一端部と反対側の他端部が前記服地部の前記一面側と反対側の他面側に着脱自在に接続可能であることを特徴とする請求項1に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  6. 前記服地部は、
    前記一面側に形成され、前記調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第一接続部と、
    前記他面側に形成され、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第二接続部と、
    前記一面側の前記第一接続部と異なる箇所に形成され、前記調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第三接続部と、
    前記他面側の前記第二接続部と異なる箇所に形成され、前記調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第四接続部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  7. 前記挿通部は、
    第一挿通部と、
    前記服地部の前記第一挿通部と異なる箇所に形成された第二挿通部と、
    を含み、
    前記調整ベルトは、
    一端部が前記一面側に位置し、他端部が前記他面側に位置するようにして前記第一挿通部を挿通する第一調整ベルトと、
    一端部が前記一面側に位置し、他端部が前記他面側に位置するようにして前記第二挿通部を挿通する第二調整ベルトと、
    を含み、
    前記服地部は、
    前記一面側に形成され、前記第二調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第一接続部と、
    前記他面側に形成され、前記第二調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第二接続部と、
    前記一面側の前記第一接続部と異なる箇所に形成され、前記第一調整ベルトの前記一端部を着脱自在に接続可能な第三接続部と、
    前記他面側の前記第二接続部と異なる箇所に形成され、前記第一調整ベルトの前記他端部を着脱自在に接続可能な第四接続部と、
    を備え、
    前記第一調整ベルトの前記一端部と前記第二調整ベルトの前記一端部とを着脱自在に接続可能であり、
    前記第一調整ベルトの前記他端部と前記第二調整ベルトの前記他端部とを着脱自在に接続可能であることを特徴とする請求項5に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  8. 前期調整ベルトは、前記服地部の襟後部の下方に備えられ、
    前期空気排出口は、前記服地部の襟後部と着用者の首後部との間に形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のファン付きウェアのウェア本体。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載のファン付きウェアのウェア本体と、
    前記服地部内に空気を導入するファンと、
    を備えることを特徴とするファン付きウェア。
  10. 請求項8に記載のファン付きウェアのウェア本体と、
    前記服地部内に空気を導入するファンと、
    を備えることを特徴とするファン付きウェア。
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