JP3240284B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP3240284B2 JP06138598A JP6138598A JP3240284B2 JP 3240284 B2 JP3240284 B2 JP 3240284B2 JP 06138598 A JP06138598 A JP 06138598A JP 6138598 A JP6138598 A JP 6138598A JP 3240284 B2 JP3240284 B2 JP 3240284B2
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卓巳 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮脂汚れや石鹸か
す汚れに対して優れた洗浄性を有し、かつ基材に対する
損傷性が低く、さらに洗浄後に汚れがつきにくく、優れ
た防汚性を有するとともに殺菌性も有しており、特に浴
室用洗浄剤として好適な液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
洗浄剤は、浴室、台所、床等の処理対象に応じた異なる
汚れを除去するため、それぞれに適した組成のものが用
いられている。かかる洗浄剤に含まれる溶剤としては、
アルキレングリコールアルキルエーテル系溶剤が汎用さ
れているが、広範な洗浄対象に対する洗浄力としては充
分に満足できるものではない。
【0003】また、洗浄剤に対しては、洗浄力のみなら
ず、洗浄対象となるプラスチック基材を損傷しないこと
も求められている。例えば、洗浄剤に配合する溶剤によ
っては、最近各種構造物の素材として多用されるように
なってきたABS樹脂等のスチレン系樹脂からなる基材
又はスチレン系樹脂と金属、ガラス等の他の材料を併用
したプラスチック基材を洗浄した場合、それらを損傷す
るおそれもある。
【0004】そこで本発明は、各種プラスチック基材、
特にスチレン系樹脂に対する基材損傷性を示さず、かつ
各種汚れ、特に皮脂汚れや石鹸かす汚れに対して高い洗
浄力を発揮できる液体洗浄剤組成物を提供することを目
的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】用途ごとに洗浄剤を使い
分ける煩雑さを解消するため、広範な用途への適用を可
能とする洗浄剤として、特定範囲のグリセリルエーテル
系溶剤を配合した硬質表面用洗浄剤組成物が提案されて
いる(特開平7−3289号公報)。本発明者らは、素
材の多様化に対応するため、前記組成物で用いている界
面活性剤に替えて陽イオン界面活性剤を用いることによ
り得られる組成物が、洗浄力を低下させることなく、さ
らにスチレン系樹脂に対する基材損傷性を示さないとい
う新規かつ特有な効果を奏すること、さらには優れた防
汚性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち本発明は、(a)下記一般式(I): R1−OCH2CH(OH)CH2OH (I) [式中、R1は炭素数1〜11のアルキル基もしくはアル
ケニル基、ベンジル基又はフェニル基を示す。]で表さ
れるグリセリルエーテル 0.1〜50重量%、(b)
陽イオン界面活性剤 0.01〜30重量%、(c)ビ
ルダー 0.01〜30重量%及び水を含有することを
特徴とする液体洗浄剤組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(a)成分の一般
式(I)で表されるグリセリルエーテルとして、R1
示される炭素数1〜11のアルキル基又はアルケニル基
は直鎖でも分岐鎖でもよく、アルキル鎖長の混合物でも
よい。これらの中でもR1としては、皮脂汚れ及び石鹸
かす汚れに対する洗浄力を高めるため、炭素数3〜7の
アルキル基が好ましく、4〜6のアルキル基が特に好ま
しい。この(a)成分のグリセリルエーテルは、例え
ば、R1に相当するアルコールと1−クロロ−2,3−
エポキシプロパンとを、ルイス酸触媒の存在下、エーテ
ル化反応により縮合し、加水分解によりエポキシ環を開
環する方法により得ることができる。
【0008】(a)成分の含有量は、充分な洗浄力を付
与し、水系における安定性を向上させるため、液体洗浄
剤組成物中において、0.1〜50重量%であり、好ま
しくは0.5〜30重量%であり、特に好ましくは1〜
20重量%である。
【0009】本発明で用いる(b)成分の陽イオン界面
活性剤としては、下記一般式(I)又は(II):
【0010】
【化1】
【0011】[式中、R1は炭素数4〜20のアルキル基
を示し、R2はメチル基、炭素数4〜20のアルキル基
を示し、R3は炭素数4〜20のアルキル基を示し、X
はハロゲン原子を示す。]で表される陽イオン界面活性
剤のほか、特開平7−233392号公報3〜4頁に記
載のアミド型陽イオン界面活性剤を挙げることができ
る。
【0012】一般式(I)中のR1、R2は、皮脂汚れ及
び石鹸かす汚れに対する洗浄力を高めるため、R1は好
ましくは炭素数6〜16のアルキル基であり、特に好ま
しくは炭素数6〜12のアルキル基であり、R2は好ま
しくはメチル基、炭素数6〜16のアルキル基であり、
特に好ましくはメチル基、炭素数6〜12のアルキル基
である。
【0013】一般式(II)中のR3は、皮脂汚れ及び石
鹸かす汚れに対する洗浄力を高めるため、炭素数6〜1
6のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数6〜12
のアルキル基である。
【0014】(b)成分の含有量は、充分な洗浄力を付
与し、経済性を考慮すると、液体洗浄剤組成物中におい
て、0.01〜30.0重量%であり、好ましくは0.
01〜20.0重量%であり、特に好ましくは0.1〜
10.0重量%である。
【0015】本発明で用いる(c)成分のビルダーとし
ては、特願平9−359715号明細書17〜20頁記
載のキレート剤又はアルカリ剤から選ばれる1種以上を
用いることができるが、これらの中でも、クエン酸、リ
ンゴ酸等のヒドロキシカルボン酸、ピロリン酸等の縮合
リン酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン三酢酸等のアミノカルボン酸又はこれら
のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アン
モニウム塩もしくはアルカノールアミン塩及びそれらの
水溶性塩が好ましい。
【0016】(c)成分のビルダーの配合量は、洗浄力
の点から、0.01〜30重量%であり、好ましくは
0.1〜20重量%であり、特に好ましくは0.5〜1
0重量%である。
【0017】また、他の(c)成分であるアルカリ剤と
しては、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリ
ウム等の炭酸塩、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等
のケイ酸塩及び下記の一般式(IV)、(V)、(VI)及び(VI
I)で表されるアミン化合物から選ばれる1種以上が好ま
しい。
【0018】
【化2】
【0019】[式中、R20、R23、R25、R27、R29
31、R32は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜4のア
ルキル基を示し、R21、R22、R24、R26、R28、R30
は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は
炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を示す]。
【0020】一般式(IV)で表される化合物としては、ア
ンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、N−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール等を挙げることができる。一般式
(V)で表される化合物としては、N−(β−アミノエチ
ル)エタノールアミン等を挙げることができる。一般式
(VI)で表される化合物としては、ジエチレントリアミン
等を挙げることができる。一般式(VII)で表される化合
物としては、モルホリン、N−エチルモルホリン等を挙
げることができる。これらの中でもモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1
−プロパノール、モルホリンが好ましい。
【0021】他の(c)成分であるアルカリ剤の配合量
は、洗浄力の点から、0.01〜30重量%であり、好
ましくは0.1〜20重量%であり、特に好ましくは
0.5〜10重量%である。
【0022】本発明の液状洗浄剤組成物は、さらに
(d)アニオン界面活性剤を配合することができ、その
他にも非イオン界面活性剤又は両性界面活性剤を配合す
ることができる。これらは1種以上を用いることができ
る。
【0023】陰イオン界面活性剤としては、特願平9−
359715号明細書6〜8頁に記載のものを挙げるこ
とができるが、これらの中でも下記の(1)〜(5)が
好ましく、特に(2)が好ましい。
【0024】(1)直鎖又は分岐鎖アルキル基を有する
アルキルベンゼンスルホン酸塩類であって、アルキル基
の平均炭素数が8〜18のもの。
【0025】(2)ポリオキシアルキレン基を有する陰
イオン界面活性剤であって、ポリオキシアルキレンエー
テル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル
硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテ
ル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルアリールエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンモノ−又はジアル
キルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンモノ−又
はジアルケニルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレ
ンモノ−又はジフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシ
アルキレンアルケニルエーテルカルボン酸塩、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアル
キレンアルケニルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレ
ンアルキルアミドエーテルカルボン酸塩、ポリオキシア
ルキレンアルケニルアミドエーテルカルボン酸塩等。
【0026】これらの陰イオン界面活性剤におけるアル
キル基又はアルケニル基としては、炭素数4〜26のも
のが好ましく、炭素数8〜24のものが特に好ましい。
また、これらのアルキル基又はアルケニル基は直鎖でも
分岐鎖でもよい。また、上記陰イオン界面活性剤におけ
るポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレ
ン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基
を挙げることができるが、ポリオキシエチレン基、ポリ
オキシプロピレン基が好ましい。また、ポリオキシアル
キレン基の付加モル数は、好ましくは1〜20であり、
特に好ましくは1〜10である。さらに、上記陰イオン
界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノ−、ジ−又は
トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等を挙げ
ることができる。
【0027】(3)アルキル又はアルケニル硫酸塩であ
って、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が8〜
20のもの。
【0028】(4)飽和又は不飽和脂肪酸塩類であっ
て、平均10〜24の炭素原子を有するもの。
【0029】(5)一般式(VIII)で表されるジフェニル
エーテルジスルホン酸型陰イオン界面活性剤。
【0030】
【化3】
【0031】[式中、R4、R5は、炭素数6〜22の直
鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基又
は水素原子を示し(ただし、R4、R5は両方が水素原子
となることはない)、M及びM’は、水素原子、アルカ
リ金属、アンモニウム基又はアルカノール置換アンモニ
ウム基を示す]。
【0032】また、(2)の中でも、ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンア
ルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエ
ーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエ
ーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニル
アミドエーテルカルボン酸塩が特に好ましい。ここで、
ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテルカルボン
酸塩及びポリオキシアルキレンアルケニルアミドエーテ
ルカルボン酸塩としては、下記の一般式(IX)で表される
アミドエーテルカルボン酸塩を挙げることができる。
【0033】
【化4】
【0034】[式中、R6は、炭素数5〜21の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、x及びy
は、それぞれ1≦x+y≦20を満足する0〜20の平
均重合度を示し、Aは(C24O)k(C36O)jCH2
COOM、(C24O)k(C36O)jCH2CH2
H、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、k
及びjは、それぞれ0≦k+j≦20を満足する0〜2
0の平均重合度を示し、M及びM’は、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、アンモニウム基又はアルカノール置
換アンモニウム基を示す]。
【0035】また、上記のアミドエーテルカルボン酸塩
には、製造中間体である、一般式(IX)に−CH2COO
Mが付加していない化合物が若干量混入している場合が
あるが、このような混合物を使用してもよい。
【0036】さらに好ましい陰イオン界面活性剤の例と
しては、ポリオキシエチレン(EO=1〜10)C824
アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン(EO=
1〜10)C824アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキ
シエチレン(EO=1〜10)C824アルキルアミドエ
ーテルカルボン酸塩を挙げることができる。
【0037】非イオン性界面活性剤としては特に限定さ
れず、特願平9−359715号明細書に記載のものを
挙げることができるが、これらの中でも下記の(1)〜
(5)が好ましく、特に(3)〜(5)が好ましい。
【0038】(1)ポリオキシエチレンアルキル又はア
ルケニルエーテル類であって、アルキル基又はアルケニ
ル基の平均炭素数が10〜20であり、エチレンオキサ
イド付加モル数が平均で1〜30モルであるもの。
【0039】(2)ポリオキシプロピレンアルキル又は
アルケニルエーテル類であって、アルキル基又はアルケ
ニル基の平均炭素数が10〜20であり、プロピレンオ
キサイド付加モル数が平均で1〜20モルであるもの。
【0040】(3)下記の一般式(X)で表される高級脂
肪酸アルカノールアミド類又はそのアルキレンオキサイ
ド付加物。
【0041】
【化5】
【0042】〔式中、R7は炭素数10〜20のアルキ
ル基又はアルケニル基を示し、R8、R9は同一又は異な
る水素原子又はCH3を示し、p は1〜3の数、q は0
〜3の数を示す〕。
【0043】(4)アミンオキサイド類。例えば炭素数
1〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基又はアルケニル基
を有するアルキル又はアルケニルアミンオキサイドを挙
げることができる。より好ましいアミンオキサイドとし
ては、下記の一般式(XI)で表されるアルキルアミンオキ
サイドを挙げることができる。
【0044】
【化6】
【0045】[式中、R10は炭素数8〜24のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R11及びR12は同一又は異
なる炭素数1〜3のアルキル基を示し、Dは−NHC
(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭
素数1〜5のアルキレン基を示し、a及びbはa=0か
つb=0又はa=1かつb=1を示す。] 上記一般式(XI)において、R10は炭素数8〜24のアル
キル基又はアルケニル基であるが、特に炭素数12〜1
8のアルキル基が好ましい。R11、R12は炭素数1〜3
のアルキル基であるが、特に炭素数1のメチル基が好ま
しい。
【0046】(5)アルキル多糖類。例えば、下記の一
般式で表されるアルキル多糖類。 R13(OR14)xy 〔式中、R13は、直鎖又は分岐鎖の総炭素数8〜18の
アルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示
し、R14 は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは
炭素数5〜6を有する還元糖に由来する残基を示し、x
(平均値)は0〜5を示し、y(平均値)は1〜5を示
す〕。
【0047】式中のxはその平均値が0〜5であるが、
この値を変えることにより、洗浄剤組成物の水溶性及び
結晶性を調整できる。つまり、xの値が大きいもの程、
水溶性が高くなり、かつ結晶性が低くなる傾向にある。
好ましいxの値は0〜2であり、特に好ましくは0であ
る。
【0048】式中のyは、その平均値が1より大きい場
合、つまり2糖類以上の糖鎖を親水性基とする場合、糖
鎖の結合様式が1−2、1−3、1−4、1−6結合の
もの、さらにα−、β−ピラノシド結合又はフラノシド
結合及びこれらの混合された結合様式を有する任意の混
合物を含むことが可能である。また、上記一般式中のy
の平均値は1〜5、好ましくは1〜1.5、より好まし
くは1.1〜1.4である。なお、yの測定値はプロト
ンNMR法によるものである。
【0049】式中のR13は、溶解性及び洗浄性の点から
炭素数10〜14のアルキル基が好ましい。R14は、水
溶性の点から炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。
【0050】式中のGは単糖類若しくは2糖類以上の原
料によってその構造が決定されるが、このGの原料とし
ては、単糖類ではグルコース、フルクトース、ガラクト
ース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノ
ース及びこれらの混合物等を挙げることができ、2糖類
以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルトー
ス、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、スク
ロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲン
チアノース、メレジトース及びこれらの混合物等を挙げ
ることができる。これらのうち、好ましい原料は、それ
らの入手容易性及びコストの点から、単糖類ではグルコ
ース及びフルクトースであり、2糖類以上ではマルトー
ス及びスクロースである。これらの中でも特に入手容易
性の点からグルコースが好ましい。
【0051】さらに、次の一般式(XII):
【0052】
【化7】
【0053】で表されるアルキルメチルグルカミド、ペ
ンタエリスリトール・イソステアリルグリシジルエーテ
ルの1モル付加体、ソルビトール・イソステアリルグリ
シジルエーテルの1モル付加体、マンニトール・2−オ
クチルドデシルグリシジルエーテルの1モル付加体、メ
チルグルコシド・イソステアリルグリシジルエーテルの
1モル付加体、ジグリセリン・イソステアリルグリシジ
ルエーテルの1モル付加体、フィタントリオール等の1
分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基又はアル
ケニル基及び少なくとも3個の水酸基を有する非イオン
性界面活性剤を挙げることができる。
【0054】これらの非イオン界面活性剤の中でも、
(3)、(4)及び(5)の非イオン界面活性剤が好ま
しい。
【0055】両性界面活性剤としては特に限定されない
が、本発明においては下記の一般式(XIII)、(XIV)、(X
V)及び(XVI)で表されるベタイン類から選ばれる1種以
上を挙げることができる。
【0056】
【化8】
【0057】[式中、R15は炭素数8〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R16、R
17は同一又は異なって水酸基が置換していてもよい炭素
数1〜5のアルキル基を示し、R18は炭素数7〜21の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、
Yは水素原子又は水酸基を示し、r、s、tは1〜3の
数を示し、uは1〜5の数を示し、vは1以上の数を示
し、w、xは、0≦w+x≦4である数を示す]。
【0058】一般式(XIII)中、R15は洗浄力の点で炭素
数8〜18の飽和アルキル基が好ましく、特に炭素数1
0〜16の飽和アルキル基が好ましい。同様の理由で、
16、R17はそれぞれメチル基、エチル基又はヒドロキ
シエチル基が好ましく、rは1が好ましい。
【0059】一般式(XIV)中、R15は洗浄力の点で炭素
数8〜18の飽和アルキル基が好ましく、特に炭素数1
0〜16の飽和アルキル基が好ましい。同様の理由で、
16、R17はそれぞれメチル基、エチル基又はヒドロキ
シエチル基が好ましく、sは1が好ましく、tは1が好
ましい。
【0060】一般式(XV)及び(XVI)中、R18は洗浄力の
点で炭素数9〜15の飽和アルキル基が好ましい。同様
の理由で、R16、R17はそれぞれメチル基、エチル基又
はヒドロキシエチル基が好ましく、uは2又は3が好ま
しく、vは1が好ましく、wは1が好ましく、xは1が
好ましい。これらの具体例として、アルキルアミドプロ
ピル−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、アルキルアミド
プロピル−N,N−ジメチル−2−ヒドロキシプロピル
スルホベタイン、アルキルアミドプロピル−N,N−ジ
メチル−プロピルスルホベタイン等を挙げることができ
る。これらの中でも、洗浄力、起泡力の点で、ラウリン
酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、ミ
リスチン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベタ
イン、コカミドアミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸
ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリ
ン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−2−ヒドロキ
シプロピルベタイン等が好ましい。
【0061】(d)成分の陰イオン界面活性剤又は他の
非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の配合量は、充
分な洗浄力を付与し、経済性を考慮すると、液体洗浄剤
組成物中において、好ましくは0.01〜30重量%で
あり、特に好ましくは0.01〜20重量%であり、さ
らに好ましくは0.1〜10重量%である。
【0062】本発明の液体洗浄剤組成物には、上記成分
以外にも、本発明の目的を損なわない範囲の他の成分を
配合することができる。例えば、エタノール等の低級ア
ルコール、エチレングリコール、ベンゼンスルホン酸
塩、トルエンスルホン酸塩等の低級アルキルベンゼンス
ルホン酸塩等の低温安定化剤;3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシトルエン、2,5−ジ−tert−ブチ
ルヒドロキノン、DL−α−トコフェロール等の酸化防止
剤;香料、色素、防腐剤を挙げることができる。また、
その他にも、匂いの安定性を損なわない範囲において、
3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオール、1,9−ノナンジオール、1,8−オク
タンジオール等のジオール系溶剤、リモネン、ピネン、
ジペンテン等のテルペン炭化水素系溶剤等を挙げること
ができる。
【0063】本発明の液体洗浄剤組成物においては、上
記各成分とともに水を配合する。水の配合量は、合計で
100重量%となるように調整する量である。また、本
発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力を高めるため、目的
に応じてpHを調整できる。
【0064】本発明の液体洗浄剤組成物は、各種洗浄用
途に適用することができるが、特に硬質体用の洗浄剤組
成物として好ましい。ここで「硬質体」とは、平面的で
あるか又は立体的であるかを問わず、一定の形状を保持
しているものを意味するものであり、洗浄処理ができる
ものであれば、硬さの程度は限定されるものではない。
この硬質体としては、プラスチック、ゴム、金属、タイ
ル、レンガ、コンクリート、セメント、ガラス、木等か
らなる床、階段、壁等の固定物のほか、それらからなる
各種器械、器具、道具、家具、食器等の人が接触するも
の全般を挙げることができる。よって、本発明の液体洗
浄剤組成物は、浴室用洗浄剤、台所まわり用洗浄剤、床
用洗浄剤、食器用洗浄剤、全自動洗濯機洗濯槽の洗浄
剤、排水パイプの洗浄剤、台所や洗面所の小物の洗浄剤
等として適用することができる。
【0065】
【実施例】実施例1〜8、比較例1〜8 表1及び表2に示す各成分を用い、実施例及び比較例の
各液体洗浄剤組成物を得た。なお、(a)及び(b)成
分の化合物1〜5は下記式で表されるものである。 (a)成分 化合物1: CH3CH2CH2CH2−OCH2CH(OH)CH2OH 化合物2: CH3CH2CH2CH2CH2−OCH2CH(OH)CH
2OH 化合物3: CH3CH2CH2CH2CH2CH2−OCH2CH(O
H)CH2OH (b)成分 化合物4:一般式(I)において、R1=C1225、R2=
CH3 化合物5:一般式(II)において、R3=C817 各液体洗浄剤組成物を用い、下記の方法により、皮脂汚
れ洗浄性、石鹸かす汚れ洗浄性及び基材損傷性(ABS
樹脂損傷性)の各試験を行った。結果を表1及び表2に
示す。
【0066】(皮脂汚れ洗浄性)鋳鉄製浴槽に400リ
ットルの湯をはり、成人男子10人が通常の入浴をし、
一晩放置した。その後、残り湯を抜き、浴槽内側に付着
した汚れを皮脂汚れとした。評価用の液体洗浄剤組成物
を含ませたポリウレタン製のスポンジで軽く5往復こす
った後の浴槽表面の汚れの除去状態を、目視によって下
記の基準で評価した。なお、表中の数値は、同様の処理
を計20回行った場合の平均値である。 5:汚れ落ちが非常に良好 4:汚れ落ちが良好 3:汚れ落ちにムラがある 2:若干汚れが落ちる程度 1:殆ど汚れが落ちない。
【0067】(石鹸かす汚れ洗浄性)こすった程度では
全く落ちない風呂汚れが付着している浴槽(ポリプロピ
レン製)を、評価用の液体洗浄剤組成物を含ませたポリ
ウレタン製のスポンジで軽く5往復こすった後の浴槽表
面の汚れの除去状態を、目視によって下記の基準で評価
した。なお、表中の数値は、同様の処理を計20回行っ
た場合の平均値である。 5:汚れ落ちが非常に良好 4:汚れ落ちが良好 3:汚れ落ちにムラがある 2:若干汚れが落ちる程度 1:殆ど汚れが落ちない。
【0068】(ABS樹脂損傷性)230×35×2mm
のABS樹脂(三菱モンサント社製)テストピースを用
意した。このテストピースを、直径276mmの塩化ビニ
ル樹脂製パイプの表面形状に合わせて図1に示すように
固定し、図2に示すような歪み(歪み率0.74%)を
生じさせた。なお、この歪み率は、次式:歪み率(%)
=(I−L)×100/L(式中のI及びLの定義は、図2
に示す)から求めた。次に、このように歪みを生じさせ
た、即ち応力をかけたテストピースを、液体洗浄剤組成
物1.7gを含浸させた市販のティッシュペーパー(乾
燥時の重量1g)で10回(1往復が1回)拭いた。そ
の後、20℃、65%RHで24時間放置したのち、テ
ストピース表面の状態を目視により観察し、下記の基準
で損傷性を評価した。 ○:異常なし ×:ひび割れが生じた。
【0069】(防汚性)ステンレス製浴槽の内側面を評
価用の液体洗浄剤組成物を含ませたポリウレタン製のス
ポンジでよくこすったのち、水洗した。その浴槽に、4
00Lの湯をはり、成人男子10人が通常の入浴をし、
一晩放置した。その後、残り湯を抜き、浴槽内側に付着
した皮脂汚れの程度を目視により下記の基準で評価し
た。なお、表中の数値は、同様の処理を計10回行った
場合の平均値である。
【0070】 5:ほとんど汚れの付着がない 4:汚れの付着がわずかに目立つ 3:汚れの付着がやや目立つ 2:汚れの付着が目立つ 1:かなり汚れが付着している
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、一般式
(I)で表されるグリセリルエーテルと、陽イオン界面
活性剤及びビルダーを組み合わせることにより、高い洗
浄力を有するとともに、スチレン系樹脂に対する損傷性
がないという、新規かつ特有な効果を有している。本発
明の液体洗浄剤組成物は、特に浴室用洗浄剤として適し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材損傷性試験の方法を説明するための斜視図
である。
【図2】基材損傷性試験の方法を説明するためのABS
樹脂テストピースの断面図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 1:62 C11D 1:62 1:29) 1:29) (56)参考文献 特開 平7−3289(JP,A) 特開 平9−169995(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 17/08 C11D 3/20 C11D 10/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(I): R−OCH2CH(OH)CH2OH (I) [式中、Rは炭素数1〜11のアルキル基もしくはア
    ルケニル基、ベンジル基又はフェニル基を示す。] で表されるグリセリルエーテル 0.1〜50重量%、 (b)陽イオン界面活性剤 0.01〜30重量%、 (c)ビルダー 0.01〜30重量%及び水を含有す
    ることを特徴とする皮脂汚れ及び石鹸かす汚れ用液状洗
    浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)下記一般式(I): R−OCH2CH(OH)CH2OH (I) [式中、Rは炭素数1〜11のアルキル基もしくはア
    ルケニル基、ベンジル基又はフェニル基を示す。] で表されるグリセリルエーテル 0.1〜50重量%、 (b)陽イオン界面活性剤 0.01〜30重量%、 (c)ビルダー 0.01〜30重量%及び水を含有す
    ることを特徴とする浴室用液状洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (b)成分の陽イオン界面活性剤が、第
    4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤である請求項
    1又は2記載の液状洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、(d)陰イオン界面活性剤を含
    有する請求項1、2又は3記載の液状洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 (d)成分の陰イオン界面活性剤が、ポ
    リオキシアルキレン基を有する陰イオン界面活性剤であ
    る請求項記載の液状洗浄剤組成物。
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