JP2001329293A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

Info

Publication number
JP2001329293A
JP2001329293A JP2000154072A JP2000154072A JP2001329293A JP 2001329293 A JP2001329293 A JP 2001329293A JP 2000154072 A JP2000154072 A JP 2000154072A JP 2000154072 A JP2000154072 A JP 2000154072A JP 2001329293 A JP2001329293 A JP 2001329293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
carbon atoms
group
liquid detergent
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000154072A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Inoue
卓巳 井上
Kazukuni Tsukuda
一訓 佃
Makoto Kubo
誠 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000154072A priority Critical patent/JP2001329293A/ja
Publication of JP2001329293A publication Critical patent/JP2001329293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種基材、特にスチレン系樹脂に代表される
プラスチック基材に対する基材損傷性を示さず、かつ各
種汚れ、特に変性油汚れや石鹸かす汚れに対して高い洗
浄力を発揮できる液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a)炭素数1〜11の炭化水素基(該
炭化水素基がカルボニル基と結合する場合は、カルボニ
ル基の炭素数も含む)を有する特定のアミンオキシド
と、(b)(a)以外の界面活性剤とを、それぞれ特定
の比率で含有する液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油汚れや石鹸かす
汚れに対して優れた洗浄力を有し、かつ基材に対する損
傷性が低い、特に台所まわり用及び浴室用洗浄剤として
好適な液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
洗浄剤は、浴室、台所、床等の処理対象に応じた異なる
汚れを除去するため、それぞれに適した組成のものが用
いられている。例えば、台所まわり用洗浄剤としては、
熱、日光、空気中の酸素等の作用により変質した油汚れ
を除去するため、界面活性剤、溶剤及びアルカリ剤等を
含む洗浄剤が用いられている。また、浴室用の洗浄剤と
しては、金属石鹸、特に脂肪酸のカルシウム塩の汚れを
除去するため、界面活性剤、溶剤、金属イオン封鎖剤等
を含む洗浄剤が用いられている。かかる洗浄剤に含まれ
る溶剤としては、アルキレングリコールアルキルエーテ
ル系溶剤が汎用されているが、広範な洗浄対象に対する
洗浄力としては充分に満足できるものではない。
【0003】また、洗浄剤に対しては、洗浄力のみなら
ず、洗浄対象となる基材を損傷しないことも求められて
いる。例えば、洗浄剤に配合する溶剤によっては、最近
各種構造物の素材として多用されるようになってきたA
BS樹脂等のスチレン系樹脂からなる基材又はスチレン
系樹脂と金属、ガラス等の他の材料を併用した基材を洗
浄した場合、それらを損傷するおそれもある。
【0004】そこで本発明は、各種基材、特にスチレン
系樹脂に代表されるプラスチック基材に対する基材損傷
性を示さず、かつ各種汚れ、特に変性油汚れや石鹸かす
汚れに対して高い洗浄力を発揮できる液体洗浄剤組成物
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)下記一
般式(1)で表されるアミンオキシド及び一般式(2)
で表されるアミンオキシドから選ばれる一種以上〔以
下、(a)成分という〕を0.1〜10重量%、並びに
(b)(a)以外の界面活性剤〔以下、(b)成分とい
う〕を含有し、(a)と(b)の合計量が0.2〜15
重量%、且つ(a)と(b)の重量比が(a)/(b)
=1/9〜9/1である液体洗浄剤組成物に関する。
【0006】
【化2】
【0007】
【発明の実施の形態】(a)成分のアミンオキシドは、
一般式(1)中のRが炭素数4〜11、更に6〜10の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基のものが
好ましく、一般式(2)中のR’が炭素数3〜10,更
に5〜9の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基のものが好ましい。(a)成分は、一般式(1)又は
(2)の化合物から、それぞれ複数を選定して使用する
ことも、一般式(1)及び(2)の化合物の両方を併用
することもできる。
【0008】(a)成分の含有量は、充分な洗浄力を付
与し、水系における安定性を向上させるため、液体洗浄
剤組成物中において、0.1〜10重量%であり、好ま
しくは0.3〜9重量%であり、より好ましくは0.5
〜8重量%である。
【0009】(b)成分は、(a)成分以外の界面活性
剤であり、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、
両性界面活性剤が好ましいが、必要に応じて、陽イオン
界面活性剤も使用可能である。
【0010】陰イオン界面活性剤としては、例えば特開
平11−189796号公報の段落0011から段落0
029に記載のものを挙げることができるが、これらの
中でも下記の(b1)〜(b5)が好ましく、特に(b
2)が好ましい。 (b1)炭素数が8〜22の直鎖アルキル基を有するア
ルキルベンゼンスルホン酸又はその塩。 (b2)炭素数が8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基と、平均付加モル数が1〜20のポ
リオキシエチレン、ポリオキシプロピレンの少なくとも
1種のポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアル
キレンアルキルエーテル硫酸、ポリオキシアルキレンア
ルケニルエーテル硫酸、ポリオキシアルキレンアルキル
エーテル酢酸、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテ
ル酢酸、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテル
カルボン酸、ポリオキシアルキレンアルケニルアミドエ
ーテルカルボン酸又はそれらの塩。 (b3)炭素数が8〜22のアルキル又はアルケニル硫
酸エステル又はその塩。 (b4)炭素数が8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸又は
その塩。 (b5)一般式(3)で表されるジフェニルエーテルジ
スルホン酸型陰イオン界面活性剤。
【0011】
【化3】
【0012】〔式中、R1、R2は、炭素数6〜22の直
鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基又
は水素原子を示し(ただし、R1、R2は両方が水素原子
となることはない)、M及びM'は、水素原子、アルカ
リ金属、アンモニウム基又はアルカノール置換アンモニ
ウム基を示す〕。
【0013】非イオン性界面活性剤としては、例えば特
開平11−189796号公報の段落0031から段落
0052に記載のものを挙げることができるが、これら
の中でも下記の(b6)〜(b10)が好ましく、特に
(b8)〜(b10)が好ましい。 (b6)炭素数が8〜22のアルキル基又はアルケニル
基を有し、エチレンオキシド付加モル数が平均で1〜3
0モルのポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエ
ーテル。 (b7)炭素数が8〜22のアルキル基又はアルケニル
基を有し、エチレンオキシドとプロピレンオキシドがラ
ンダムまたはブロック付加したものであって、エチレン
オキシドとプロピレンオキシドを合わせた平均付加モル
数が1〜30であり、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドのモル比が1/99〜99/1であるポリオキシ
アルキレンアルキル又はアルケニルエーテル。 (b8)下記の一般式(4)で表される高級脂肪酸アル
カノールアミド類又はそのアルキレンオキシド付加物。
【0014】
【化4】
【0015】〔式中、R3は炭素数9〜19のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R4、R5は同一又は異なっ
て水素原子又はCH3を示し、pは1〜3の数、qは0
〜3の数を示す。〕。 (b9)炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基
又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルアミ
ンオキシド(但し、該化合物がアミド結合を含み、アル
キル基又はアルケニル基がアミド結合におけるカルボニ
ル基の炭素原子と結合する場合は、当該カルボニル基の
炭素原子も前記アルキル基又はアルケニル基の炭素数に
含むものとする)。特に下記の一般式(5)で表される
アルキルアミンオキシドが好ましい。
【0016】
【化5】
【0017】〔式中、R6は炭素数12〜24(但し、
Dが−C(=O)NH−基の場合は炭素数11〜24)の
アルキル基又はアルケニル基を示し、R7及びR8は同一
又は異なって炭素数1〜3のアルキル基を示し、Dは−
NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは
炭素数1〜5のアルキレン基を示し、a及びbはa=0
かつb=0又はa=1かつb=1を示す。〕 上記一般式(5)において、R6は特に炭素数12〜1
8(但し、Dが−C(=O)NH−基の場合は炭素数11
〜17)のアルキル基が好ましい。R7、R8は炭素数1
〜3のアルキル基であるが、特に炭素数1のメチル基が
好ましい。(b10)アルキル多糖類。特に下記の一般
式(6)で表されるアルキル多糖類が好ましい。 R9(OR10)xGy (6) 〔式中、R9は、直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のア
ルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示
し、R10は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭
素数5〜6を有する還元糖に由来する残基を示し、x
(平均値)は0〜5を示し、プロトンNMR法によるy
(平均値)が1〜5を示す〕。
【0018】一般式(6)において、R9は溶解性、起
泡性及び洗浄性の点から、直鎖が好ましく、炭素数は1
0〜14が好ましい。R10は溶解性の点から、炭素数は
2〜3が好ましい。xは平均値で0〜2が好ましい。y
は平均値で1〜1.5が好ましい。yの値(糖縮合度)
は、特開平8−53696号公報の6頁10欄26行目
〜7頁11欄15行目の記載に基づいてNMRにより測
定できる。Gはグルコース由来の残基が好ましい。
【0019】また、次の一般式(7)で表されるアルキ
ルメチルグルカミドも好ましい。
【0020】
【化6】
【0021】さらにアルキル多糖類としては、ペンタエ
リスリトール・イソステアリルグリシジルエーテルの1
モル付加体、ソルビトール・イソステアリルグリシジル
エーテルの1モル付加体、マンニトール・2−オクチル
ドデシルグリシジルエーテルの1モル付加体、メチルグ
ルコシド・イソステアリルグリシジルエーテルの1モル
付加体、ジグリセリン・イソステアリルグリシジルエー
テルの1モル付加体、フィタントリオール等の1分子中
に少なくとも1個の長鎖分岐鎖アルキル基又はアルケニ
ル基及び少なくとも3個の水酸基を有する非イオン性界
面活性剤を挙げることができる。
【0022】両性界面活性剤としては、例えば特開平1
1−189796号公報の段落0054から段落005
9のものを挙げることができるが、特に下記一般式
(8)、(9)、(10)及び(11)で表されるベタ
イン類から選ばれる1種又は2種以上を挙げることがで
きる。
【0023】
【化7】
【0024】〔式中、R12は炭素数8〜18の飽和アル
キル基、好ましくは炭素数10〜16の飽和アルキル基
であり、R13、R14はそれぞれメチル基、エチル基又は
ヒドロキシエチル基である。Yは水素原子又は水酸基で
ある。R15は炭素数9〜15の飽和アルキル基である。
rは2又は3である。〕。
【0025】これらの具体例として、アルキルアミドプ
ロピル−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、アルキルアミ
ドプロピル−N,N−ジメチル−2−ヒドロキシプロピ
ルスルホベタイン、アルキルアミドプロピル−N,N−
ジメチル−プロピルスルホベタイン等を挙げることがで
きる。これらの中でも、洗浄力、起泡力の点で、ラウリ
ン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、
ミリスチン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベ
タイン、コカミドアミドプロピル−N,N−ジメチル酢
酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウ
リン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−2−ヒドロ
キシプロピルベタイン等が好ましい。
【0026】陽イオン界面活性剤としては、下記一般式
(12)又は(13)
【0027】
【化8】
【0028】〔式中、R16は炭素数4〜20のアルキル
基を示し、R17はメチル基、炭素数4〜20のアルキル
基を示し、R18は炭素数4〜20のアルキル基を示し、
Xはハロゲン原子を示す。〕で表される陽イオン界面活
性剤のほか、特開平7−233392号公報3〜4頁に
記載のアミド型陽イオン界面活性剤を挙げることができ
る。
【0029】一般式(12)中のR16、R17は、皮脂汚
れ及び石鹸かす汚れに対する洗浄力を高めるため、R16
は好ましくは炭素数6〜16のアルキル基であり、特に
好ましくは炭素数6〜12のアルキル基であり、R17
好ましくはメチル基、炭素数6〜16のアルキル基であ
り、特に好ましくはメチル基、炭素数6〜12のアルキ
ル基である。
【0030】一般式(13)中のR18は、皮脂汚れ及び
石鹸かす汚れに対する洗浄力を高めるため、炭素数6〜
16のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数6〜1
2のアルキル基である。
【0031】(b)成分としては、上記したものの中で
も洗浄性の点から非イオン界面活性剤が好ましく、より
好ましくは非イオン界面活性剤の含有率が全界面活性剤
の30〜100重量%、好ましくは50〜100重量%
を占めることが望ましい。但し、上記(b6)及び(b
7)に示したグリコール系の界面活性剤活性剤を含有す
る場合は、プラスチックを材質とする被洗浄表面、特に
スチレン系プラスチックに対する影響を少なくさせるた
めに液体組成物中の含有量は1重量%以下、特に0.1
重量%以下とすることが好ましい。
【0032】一般に、アミンオキシド系界面活性剤は、
液体洗浄剤に使用されているが、本発明者らは、特にア
ルキル鎖の炭素数が4〜11、好ましくは6〜10のア
ミンオキシドを特定条件で配合することで、プラスチッ
クを材質とする被洗浄表面に対して影響を及ぼさず、且
つ優れた洗浄力を得ることができることを見出した。更
に、(a)成分及び(b)成分の合計量が0.2〜15
重量%、好ましくは0.5〜12重量%、特に好ましく
は1〜10重量%であり、さらに(b)成分に対する
(a)成分の重量比率、すなわち(a)成分/(b)成
分が1/9〜9/1、好ましくは2/8〜5/5、さら
に好ましくは3/7〜5/5である場合に、プラスチッ
ク性の被洗浄表面に対して影響することなく優れた洗浄
力を得ることができることを見いだした。
【0033】本発明ではより優れた洗浄力を得るために
(c)成分として金属イオン封鎖剤及びアルカリ剤から
選ばれる一種以上を配合することが好ましい。(c)成
分としては、金属イオン封鎖剤又はアルカリ剤を単独で
配合することでき、両成分を併用することもできる。
(c)成分の金属イオン封鎖剤としては特に限定される
ものではないが、下記に挙げる1種以上を用いることが
できる。 (c1)オルソリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、
メタリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸等のリン酸
系化合物のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。 (c2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,
1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−
1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキ
シ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジ
カルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシ
ホスホン酸等のホスホン酸のアルカリ金属塩又はアルカ
ノールアミン塩。 (c3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、
1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α
−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸のア
ルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。 (c4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等の
アミノ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。 (c5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジア
ミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリ
エチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸、アルキルグ
リシン−N,N−ジ酢酸、アスパラギン酸−N,N−ジ
酢酸、セリン−N,N−ジ酢酸、L−グルタミン酸二酢
酸、(S,S)−エチレンジアミンジコハク酸等のアミ
ノポリカルボン酸のアルカリ金属塩又はアルカノールア
ミン塩。 (c6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキ
シメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シ
ュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カ
ルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の
有機酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。 (c7)ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のア
ルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。 (c8)アミノポリ(メチレンホスホン酸)及びそのア
ルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩、ポリエチレン
ポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)及びそのアルカ
リ金属塩又はアルカノールアミン塩。
【0034】これらの中でも、クエン酸、リンゴ酸等の
ヒドロキシカルボン酸、ピロリン酸等の縮合リン酸、エ
チレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジア
ミン三酢酸等のアミノカルボン酸又はこれらのナトリウ
ム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩
もしくはアルカノールアミン塩及びそれらの水溶性塩が
好ましい。
【0035】(c)成分のアルカリ剤は、洗浄剤組成物
のpHを、7.0超、より好ましくはpH7.5〜1
4、最も好ましくはpH8.0〜13に調整するために
配合されるものである。このようなアルカリ剤として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、セ
スキ炭酸ナトリウム等の炭酸塩、ケイ酸ナトリウム、ケ
イ酸カリウム等のケイ酸塩及び下記の一般式(14)、
(15)、(16)及び(17)で表されるアミン化合
物から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0036】
【化9】
【0037】〔式中、R19、R22、R24、R26、R28
30、R31は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜4のア
ルキル基を示し、R20、R21、R23、R25、R27、R29
は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は
炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を示す。〕。
【0038】一般式(14)で表される化合物として
は、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、N−メチルアミノプロパノール、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール等を挙げることができ
る。一般式(15)で表される化合物としては、N−
(β−アミノエチル)エタノールアミン等を挙げること
ができる。一般式(16)で表される化合物としては、
ジエチレントリアミン等を挙げることができる。一般式
(17)で表される化合物としては、モルホリン、N−
エチルモルホリン等を挙げることができる。これらの中
でもモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モルホリンが
好ましい。
【0039】本発明の組成物は、洗浄力を向上させる点
で、(c)成分を0.1〜10重量%、更に0.1〜8
重量%含有することが好ましい。また、(a)成分と
(b)成分の合計量に対する(c)成分の重量比率、す
なわち(c)成分/[(a)成分+(b)成分]は、1
/9〜7/3、好ましくは3/7〜5/5、特に好まし
くは3/7〜4/6である。
【0040】本発明の液体洗浄剤組成物には、上記成分
以外にも、本発明の目的を損なわない範囲の他の成分を
配合することができる。例えば、エタノール等の低級ア
ルコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ベンゼンスルホン酸塩やトルエンスルホン酸塩等の
低級アルキルベンゼンスルホン酸塩等の低温安定化剤、
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、
2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、DL−α−トコ
フェロール等の酸化防止剤、ブチルカルビトールやプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルやアルキル鎖の炭
素数が8以下のグリセリルエーテル等の溶剤、香料、色
素、顔料、顔料分散剤、防腐剤を挙げることができる。
【0041】但し、下記一般式(18)で示されるグリ
コール系溶剤を配合する場合は、プラスチックを材質と
する被洗浄表面、特にスチレン系プラスチックに対する
影響を少なくさせるために1重量%以下、より好ましく
は0.5重量%、最も好ましくは実質的に配合しないこ
とが望ましい。 R31O(C24O)x(C36O)y32 (18) 〔式中、R31,R32はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜
8のアルキル基を表し、R31,R32が同時に水素原子で
あることはない。x,yは0≦x≦3、0≦y≦3の数
であって、x,yが同時に0であることはない。〕。
【0042】本発明の液体洗浄剤組成物においては、上
記各成分とともに残部として水を配合する。水の配合量
は、合計で100重量%となるように調整する量であ
る。
【0043】本発明の液体洗浄剤組成物は、各種洗浄用
途に適用することができるが、特に硬質体用の洗浄剤組
成物として好ましい。ここで「硬質体」とは、平面的で
あるか又は立体的であるかを問わず、一定の形状を保持
しているものを意味するものであり、洗浄処理ができる
ものであれば、硬さの程度は限定されるものではない。
この硬質体としては、プラスチック、ゴム、金属、タイ
ル、レンガ、コンクリート、セメント、ガラス、木等か
らなる床、階段、壁等の固定物のほか、それらからなる
各種器械、器具、道具、家具、食器等の人が接触するも
の全般を挙げることができる。よって、本発明の液体洗
浄剤組成物は、台所まわり用洗浄剤、浴室用洗浄剤、床
用洗浄剤、食器用洗浄剤、全自動洗濯機洗濯槽の洗浄
剤、排水パイプの洗浄剤、台所や洗面所の小物の洗浄剤
等として適用することができ、特にプラスチック材料を
使用した硬質表面用の洗浄剤組成物として最も有効であ
る。
【0044】
【実施例】実施例1 表1に示す各成分を用い、表1に示す各液体洗浄剤組成
物を得た。これら各液体洗浄剤組成物を用い、下記の方
法により、油汚れ洗浄性及び基材損傷性(ABS樹脂損
傷性)の各試験を行った。結果を表1に示す。なお配合
に用いた各成分の詳細は以下の通りである。 ・AO1−1(C11):一般式(1)中のRが炭素数
11のアルキル基の化合物 ・AO1−2(C10):一般式(1)中のRが炭素数
10のアルキル基の化合物 ・AO1−3(C8):一般式(1)中のRが炭素数8
のアルキル基の化合物 ・AO1−4(C6):一般式(1)中のRが炭素数6
のアルキル基の化合物 ・AO2−1(C9):一般式(2)中のR’が炭素数
9のアルキル基の化合物 ・AO2−2(C7):一般式(2)中のR’が炭素数
7のアルキル基の化合物 ・AG:1位に炭素数12の直鎖1級アルキルが付加し
た構造を有する糖縮合度が1〜3のアルキル(ポリ)グ
ルコシドの混合物であり、糖平均縮合度が1.3のも
の。 ・EO:エチレンオキシド平均付加モル数が7.0のポ
リオキシエチレンラウリルエーテル ・ES:エチレンオキシド平均付加モル数が4のポリオ
キシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルのナトリウ
ム塩 ・CB:脂肪酸アミドプロピルカルボベタイン〔一般式
(10)中のR15が炭素数12の飽和直鎖1級アルキル
基、rが3、R13、R14が共にメチル基の化合物〕 ・AO:ラウリルジメチルアミンオキシド ・GE:モノペンチルモノグリセリルエーテル ・エタノール:8−アセチル変性蔗糖配合エタノール。
【0045】<評価方法> (1−1)油汚れ洗浄性 天ぷら油10gを鉄板に均一に塗布し、180℃の温度
で30分間焼き付けたのち、さらに室温で3ヶ月間放置
することにより殆ど乾いた膜を形成してモデル汚染板と
した。液体洗浄剤組成物約0.5mlを、水平に固定した
モデル汚染板に滴下し、1分間放置した。その後、浮き
上がった汚れを脱脂綿で軽く除去した。この操作を計2
0回行い、それぞれの洗浄の程度を目視により観察して
下記の基準により評価し、20回の平均値で表示した。 5:完全な汚れ落ち 4:60%から80%程度の汚れ落ち 3:50%から60%程度の汚れ落ち 2:30%から50%程度の汚れ落ち 1:30%程度までの汚れ落ち 0:まったく汚れが落ちない。
【0046】(1−2)ABS樹脂損傷性 230×35×2mmのABS樹脂(三菱モンサント社
製)テストピースを用意した。このテストピースを、直
径276mmの塩化ビニル樹脂製パイプの表面形状に合
わせて図1に示すように固定し、図2に示すような歪み
(歪み率0.74%)を生じさせた。なお、この歪み率
は、次式:歪み率(%)=(I−L)×100/L(式
中のI及びLの定義は、図2に示す)から求めた。次
に、このように歪みを生じさせた、即ち応力をかけたテ
ストピースを、液体洗浄剤組成物1.7gを含浸させた
市販のティッシュペーパー(乾燥時の重量1g)で10
回(1往復が1回)拭いた。その後、20℃、65%R
Hで24時間放置したのち、テストピース表面の状態を
目視により観察し、下記の基準で損傷性を評価した。 ○:異常なし ×:ひび割れが生じた
【0047】
【表1】
【0048】実施例2 表2に示す各成分を用い、表2に示す各液体洗浄剤組成
物を得た。これら各液体洗浄剤組成物を用い、実施例1
と同様に基材損傷性(ABS樹脂損傷性)の試験を行
い、また下記の方法により、石鹸かす汚れ洗浄性の試験
を行った。結果を表2に示す。なお表2の配合に用いた
各成分の詳細は実施例1の通りであり、表2中のEDT
Aは、エチレンジアミン4酢酸4ナトリウム塩である。
【0049】(2−1)石鹸かす汚れ洗浄性 3ヶ月、実際に使用して石鹸かすが固着している洗面器
(ポリプロピレン製)を、評価用の液体洗浄剤組成物を
含ませたポリウレタン製のスポンジに約500gの荷重
をかけて5往復こすった。この操作を計20回行い、そ
れぞれの洗浄の程度を目視により観察して下記の基準に
より評価し、20回の平均値で表示した。 5:汚れ落ちが非常に良好 4:汚れ落ちが良好 3:汚れ落ちにムラがある 2:若干汚れが落ちる程度 1:殆ど汚れが落ちない。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、特定鎖長
の炭化水素基を有するアミンオキシドを含有するため、
高い洗浄力を有するとともに、スチレン系樹脂に対する
損傷性がないという、新規かつ特有な効果を有してい
る。本発明の液体洗浄剤組成物は、特に変性した油が付
着するレンジ周辺の台所廻り用又は浴室用洗浄剤として
適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における基材損傷性試験の方法を説明す
るための斜視図である。
【図2】実施例における基材損傷性試験の方法を説明す
るためのABS樹脂テストピースの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 誠 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB31 AC05 AC08 AC15 AC16 AD04 BA12 DA08 DA09 DA12 DB02 DB04 EA21 EB04 EB14 ED02 ED29 FA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記一般式(1)で表されるアミ
    ンオキシド及び一般式(2)で表されるアミンオキシド
    から選ばれる一種以上を0.1〜10重量%、並びに
    (b)(a)以外の界面活性剤を含有し、(a)と
    (b)の合計量が0.2〜15重量%、且つ(a)と
    (b)の重量比が(a)/(b)=1/9〜9/1であ
    る液体洗浄剤組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 更に(c)金属イオン封鎖剤及びアルカ
    リ剤から選ばれる一種以上を0.1〜10重量%含有
    し、且つ(a)と(b)と(c)の重量比が(c)/
    [(a)+(b)]=1/9〜7/3である請求項1記
    載の液体洗浄剤組成物。
JP2000154072A 2000-05-25 2000-05-25 液体洗浄剤組成物 Pending JP2001329293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154072A JP2001329293A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 液体洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154072A JP2001329293A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 液体洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001329293A true JP2001329293A (ja) 2001-11-27

Family

ID=18659225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000154072A Pending JP2001329293A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 液体洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001329293A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624135B2 (en) 2001-11-26 2003-09-23 S.C. Johnson & Son, Inc. Cleaning sheet
JP2007025392A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd リソグラフィー用洗浄液及びそれを用いたレジストパターン形成方法
JP2007119783A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 洗浄液及び洗浄方法
JP2007131819A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 洗浄液組成物及び各種ガラス基板用洗浄液組成物
JP2010116513A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Johnson Diversey Co Ltd パーツボックス用洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法
JP2013170192A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ecolab Kk 液体洗浄剤組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624135B2 (en) 2001-11-26 2003-09-23 S.C. Johnson & Son, Inc. Cleaning sheet
JP2007025392A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd リソグラフィー用洗浄液及びそれを用いたレジストパターン形成方法
JP4523888B2 (ja) * 2005-07-19 2010-08-11 東京応化工業株式会社 リソグラフィー用洗浄液及びそれを用いたレジストパターン形成方法
JP2007119783A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 洗浄液及び洗浄方法
JP2007131819A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 洗浄液組成物及び各種ガラス基板用洗浄液組成物
JP2010116513A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Johnson Diversey Co Ltd パーツボックス用洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法
JP2013170192A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ecolab Kk 液体洗浄剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3983079A (en) Dishwashing composition
JP3264878B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4463521B2 (ja) 水回りの硬表面用防汚洗浄剤組成物
JP3759345B2 (ja) 液体洗浄剤
WO2018164115A1 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP2014196440A (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH11256200A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2001329293A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP3044149B2 (ja) 硬質表面用洗浄剤組成物
JP5412101B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP5349783B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2003523480A (ja) 条痕のないふき取り不要の洗浄組成物
JPH11189790A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP3326052B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP6093279B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP3240284B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP3208231B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2010168429A (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JPH11209792A (ja) 洗浄剤組成物
JP2005008702A (ja) 浴室用洗浄剤組成物
JPH1143689A (ja) 硬質表面用洗浄剤組成物
JPH10219292A (ja) 硬質表面用洗浄剤組成物
JP4698009B2 (ja) 浴室用硬表面洗浄剤組成物
TW509721B (en) Liquid detergent composition
JPH09137197A (ja) 硬質表面用洗浄剤組成物