JP4523888B2 - リソグラフィー用洗浄液及びそれを用いたレジストパターン形成方法 - Google Patents
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Description
で表わされる少なくとも1種のアミンオキシド、及び(B)一般式
で表わされる少なくとも1種のアミンオキシドを含む水性溶液からなるリソグラフィー用洗浄液、及び
(イ)基板上にホトレジスト膜を設ける工程、
(ロ)該ホトレジスト膜に対しマスクパターンを介して選択的に露光する工程、
(ハ)露光後加熱する工程、
(二)アルカリ現像する工程、及び
(ホ)現像したホトレジスト膜表面を上記のリソグラフィー用洗浄液で処理する工程
を含むことを特徴とするレジストパターン形成方法を提供するものである。
上記の一般式(I)又は(II)で表わされるアミンオキシドのいずれか一方のみを含む洗浄液を用いても、ディフェクトの減少、水リンス時におけるパターン倒れの防止、レジストの電子線耐性の付与には有効であるが、洗浄処理に伴うパターン寸法の変動を生じる場合がある。これに対して、両方を組み合わせて含む洗浄液を用いると、このようなパターン寸法の変動を抑制することができる。
R−(OCH2CH2)x−
又は
R−(OCH2CH2CH2)y−
(ただし、Rはアルキル基、x又はyは式中の炭素数の合計が8〜20の範囲になるような整数である)
で表わされるアルキルオキシアルキレン化合物又はアルキル(ポリオキシアルキレン)化合物を挙げることができる。
また、一般式(I)中の他のアルキル基、すなわち式CnH2n+1及びCmH2m+1で表わされるアルキル基は、炭素数が1ないし5の低級アルキル基であることが必要であり、これらが炭素数6以上のアルキル基になると、アミンオキシドが水に溶解しにくくなり、水を溶媒として用いた場合、所定濃度以上の水性溶液を調製しにくくなる。
同様の理由で一般式(II)中のR2以外のヒドロキシアルキル基も炭素数1ないし5の低級ヒドロキシアルキル基であることが必要である。
そして、一般式(I)中の低級アルキル基として好ましいのは、メチル基、エチル基、プロピル基のような炭素数1〜3の低級アルキル基であり、一般式(II)中の低級ヒドロキシアルキル基として好ましいのは、メチロール基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基のような炭素数1〜4の低級ヒドロキシアルキル基である。これらは直鎖状、枝分れ状のいずれでもよい。
上記の水混和性有機溶剤としては、メタノール、エタノール又はプロパノールのような一価アルコール系有機溶剤、あるいはエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリンのような多価アルコール系有機溶剤が好ましい。これらは単独で用いてもよいし、また2種以上組み合わせて用いてもよい。
このように水混和性有機溶剤を配合することにより、300mm又はそれ以上のウェーハを処理する場合、リソグラフィー用洗浄液がその上に効率よく分散、拡散させることができる。
これらの含有割合としては、リソグラフィー用洗浄液全質量に基づき0.001〜5質量%、好ましくは100ppm〜3質量%の範囲内で選ばれる。
このポリアルキレングリコール又はそのアルキルエーテルを含ませることにより洗浄液のレジストパターン上への塗布性を向上させることができる。
で表わされる含窒素複素環基をもつ単量体単位を含む水溶性樹脂である。
これらの複素環基の結合位置は特に制限はなく、窒素原子でもよいし、炭素原子でもよい。
で表わされる含窒素複素環基をもつ単量体又はこれと単独で水溶性重合体を形成する窒素原子を含まない単量体との混合物を、重合又は共重合させることによって製造することができる。この重合又は共重合は、溶液重合法、懸濁重合法などの通常の重合体又は共重合体の製造に慣用されている方法によって行うことができる。
このような酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、グリコール酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、過酢酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、及びアスコルビン酸等が挙げられる。
(イ)基板上にホトレジスト膜を設ける工程、
(ロ)該ホトレジスト膜に対しマスクパターンを介して選択的に露光処理する工程、
(ハ)露光後加熱(PEB)処理する工程、
(ニ)アルカリ現像する工程、及び
(ホ)現像したホトレジスト膜表面を上記リソグラフィー用洗浄液で処理する工程
を含むレジストパターン形成方法に好適に用いることができる。
基板としては、一般にシリコンウェーハが用いられる。このようなシリコンウェーハとしては、8インチや12インチ以上のウェーハが実用化され、あるいは実用化されつつある中で、特にホトレジストパターン倒れの問題や、ディフェクト発生の問題が顕著となってきており、このような大口径シリコンウェーハを使用する工程において特に有効である。
通常、レジストパターンを形成する場合には、レジスト組成物中のアルカリ不溶成分がアルカリ現像後の水リンス時に析出し、レジストパターン形成後のホトレジスト膜表面に付着することがディフェクトの原因の1つになっているが、本発明方法においては、現像後に本発明リソグラフィー用洗浄液で処理することにより、レジストパターン表面に親水性の特性を付与することにより、レジスト中のアルカリ溶解物がレジストパターン表面に再付着することを抑止することができ、再付着系のディフェクトが特に減少するものと推測される。
(1)ディフェクト抑制効果;
8インチシリコンウェーハ上に反射防止膜形成用塗布液[ブリューワ(Brewer)社製、製品名「ARC−29A」]を塗布し、215℃で60秒間加熱処理して膜厚77nmの反射防止膜を設けたのち、この反射防止膜上に、ホトレジスト(東京応化工業社製、製品名「TARF−P7066」)を塗布し、130℃で90秒間加熱処理し、膜厚215nmのホトレジスト膜を形成させた。
このようにして得たホトレジスト膜に対して、露光装置(ニコン社製、製品名「Nikon NSR−S302A」)を用いて露光処理したのち、130℃で90秒加熱処理した。
次いで、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて23℃で60秒の現像処理することにより直径250nmのホールパターンを形成した。
このようにして作成したホールパターンにリソグラフィー用洗浄液試料100mlを用いて2000rpmで7秒間洗浄処理を行ったのち乾燥し、このレジストパターン上に発生したディフェクト数を、表面欠陥観察装置[ケー・エル・エー(KLA)テンコール社製、製品名「KLA−2351」]を用いて計測した。
(1)と同様にして160nmラインアンドスペースパターン(L/S=1/1)7本を形成しうる条件下で、フォーカスを+0.1μm、0μm及び−0.1μmの3点で測定し、露光量を37mjないし41mjの範囲において1mj単位でずらし、洗浄処理後のウェーハ面内のレジストパターンにおける未倒壊のラインパターンの数を測長SEM(日立ハイテクノロジー社製、製品名「S−9200」)を用いて計測した。なお、ここではポジ型レジストとして製品名「TARF−P6111」(東京応化工業社製)を使用した。
8インチシリコンウェーハ上に反射防止膜形成用塗布液[ブリューワ(Brewer)社製、製品名「ARC−29A」]を塗布し、215℃で60秒間加熱処理して膜厚77nmの反射防止膜を設けたのち、この反射防止膜上に、ホトレジスト(東京応化工業社製、製品名「TARF−P6111」)を塗布し、130℃で90秒間加熱処理し、膜厚215nmのホトレジスト膜を形成させた。
次いで、(1)と同様に露光処理したのち、現像処理して試験用レジストパターン(220nmラインアンドスペースパターン(L/S=1/1))を作製し、これをリソグラフィー用洗浄液試料100mlで7秒間洗浄し、乾燥したのち、ライン幅を計測し、その測定値によりパターン寸法の変動抑制効果を評価した。
次に、上記の混合物を純水中に300ppm、400ppm及び500ppmの濃度で溶解し、3種のリソグラフィー用洗浄液を調製した。
これらのリソグラフィー用洗浄液のディフェクト発生数を表1に示す。なお、純水のみで洗浄処理した場合のディフェクト発生数を同条件で計測し、このときのディフェクト発生数を100%とした。
Claims (12)
- (A)成分と(B)成分とを質量比97:3ないし3:97で含む請求項1記載のリソグラフィー用洗浄液。
- 水性溶液が水単独を溶媒とするものである請求項1又は2記載のリソグラフィー用洗浄液。
- 水性溶液が水と水混和性有機溶剤との混合物を溶媒とするものである請求項1又は2記載のリソグラフィー用洗浄液。
- 水混和性有機溶剤が一価又は多価アルコール系有機溶剤である請求項4記載のリソグラフィー用洗浄液。
- 溶媒が水混和性有機溶剤濃度が0.01〜10質量%の水と水混和性有機溶剤との混合物である請求項4又は5記載のリソグラフィー用洗浄液。
- (A)成分と(B)成分の含有量の合計が水性溶液の全質量に基づき、0.1ppmから10質量%までの範囲にある請求項1ないし6のいずれかに記載のリソグラフィー用洗浄液。
- (A)成分と(B)成分の含有量の合計が水性溶液の全質量に基づき、100ppmから3質量%までの範囲にある請求項7記載のリソグラフィー用洗浄液。
- (A)成分及び(B)成分に加えて、さらに(C)ポリオキシアルキレングリコール及びそのアルキルエーテルの中から選ばれた少なくとも1種の化合物を、水性溶液の全質量に基づき0.001〜5質量%の割合で含有する請求項1ないし8のいずれかに記載のリソグラフィー用洗浄液。
- (A)成分、(B)成分及び(C)成分に加えて、さらに(D)分子構造中に窒素原子を含む可溶性ポリマーを、水性溶液の全質量に基づき0.1ppmから10質量%までの範囲で含有する請求項1ないし9のいずれかに記載のリソグラフィー用洗浄液。
- (イ)基板上にホトレジスト膜を設ける工程、
(ロ)該ホトレジスト膜に対しマスクパターンを介して選択的に露光する工程、
(ハ)露光後加熱する工程、
(二)アルカリ現像する工程、及び
(ホ)現像したホトレジスト膜表面を請求項1ないし10のいずれかに記載のリソグラフィー用洗浄液で処理する工程
を含むことを特徴とするレジストパターン形成方法。 - (ホ)工程に続いて、さらに(ヘ)純水を用いて洗浄処理を行う請求項11に記載のレジストパターン形成方法。
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