JP3239815B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3239815B2
JP3239815B2 JP23601997A JP23601997A JP3239815B2 JP 3239815 B2 JP3239815 B2 JP 3239815B2 JP 23601997 A JP23601997 A JP 23601997A JP 23601997 A JP23601997 A JP 23601997A JP 3239815 B2 JP3239815 B2 JP 3239815B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/52Circuits or arrangements for halftone screening

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  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像信
号に応じて複数色のインクの各色をそれぞれ単位画素に
重ね打ちするように印字信号を生成し、各色ごとに階調
記録を行なってカラー画像を記録するインクジェット記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置において階調記
録を行なうものとして、例えば特開昭55−79162
号公報や、特開平4−361049号公報、特開平7−
323536号公報などに記載されているように、複数
のインク滴を記録部材上の同じ位置に付着させる方式の
ものがある。しかし、高濃度部はインク滴を何回も重ね
て印字するため、記録部材上のインク量が多くなり、イ
ンク保持容量の大きい記録部材を使用しないと、にじみ
や裏抜けが発生するという問題がある。この文献ではイ
ンクが1つの場合ついてのみ示されているが、例えばカ
ラー印字を行なう際には2ないし4色のインクを同じ位
置に付着させるため、この問題はさらに顕著となる。
【0003】このような問題を改善するものとして、例
えば特開昭60−153669号公報に記載されている
ように、インク滴を強制乾燥した後、同じ位置にインク
滴を重ね打ちするものがある。この例では、強制乾燥の
ためにヒータ等が必要になり、システムとしてコスト高
になるという問題がある。
【0004】また、別の階調記録を行なう方法として、
例えば特開昭61−108254号公報や、特開平3−
5161号公報、特開平5−38818号公報などに記
載されているように、同一色について少なくとも濃淡2
種類のインクを用いて階調表現を行なう方式がある。こ
の方法によれば、高濃度部はインク滴を重ねて印字する
代わりに、より濃度の高いインクに置き換えて印字する
ため、記録部材上のインク量が少なくなり、にじみや裏
抜けが発生するという問題は起こりにくい。しかし、使
用するインクの種類が多くなり、低コスト化が図りにく
いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、高濃度部分や多数色のイン
クを重ねたときのにじみや裏抜けを低減した低コストの
インクジェット記録装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された画
像信号に応じて複数色のインクの各色をそれぞれ単位画
素に重ね打ちするように印字信号を生成して擬似中間調
処理により階調を表現しカラー記録を行なうインクジェ
ット記録装置において、前記画像信号の使用色を判定
し、複数の使用色が前記単位画素に重ね打ちされる場合
に、使用色ごとに定められた重ね印字回数の最大値であ
る最大重ね印字回数の前記使用色の加算値が所定回数以
上となるときは、前記使用色ごとに前記最大重ね印字回
数を1の割合とし、無印字を0の割合とする関数関係に
おける重ね印字回数を換算数とする重ね印字換算数に基
づいて、同じ割合における前記使用色の前記重ね印字換
算数の加算値が、使用色の組み合わせごとに定められた
所定値となる前記割合を係数とする重ね印字回数制限係
数を求める重ね印字回数制限係数算出手段と、前記画像
信号と前記重ね印字回数制限係数に基づいて印字信号を
生成する印字信号生成手段を有し、複数色が前記単位画
素に重ね打ちされる印字回数の加算値が制限されること
を特徴とするものである。
【0007】重ね印字回数制限係数算出手段は、最大重
ね印字回数の加算値が所定値となるように、画像信号に
基づきそのまま印字する際の各色ごとの重ね印字回数の
加算値に重み付けし、重み付けされた重ね印字回数の加
算値が得られる重ね印字回数制限係数を求めることがで
きる。
【0008】また、印字信号生成手段は、画像信号の各
色ごとの成分に各色ごとの重ね印字回数制限係数を乗算
して印字信号を生成したり、画像信号の色成分のうち2
つ以上に共通するレベルまではそれぞれの共通するレベ
ルに応じた重ね印字回数制限係数を乗算し、それ以上の
共通しないレベルはそのまま加算して印字信号を生成す
ることができる。
【0009】さらに、このような重ね印字回数の制限
を、印字モードに応じて選択的に行なうようにすること
ができる。また、印字信号生成手段の処理による色の変
化を、色変換手段によって予め補正しておくように構成
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
記録装置の実施の一形態を含むシステム構成の一例を示
すブロック図である。図中、1は色変換部、2はUCR
/黒生成部、3はγ補正部、4は重ね印字回数制限部、
5は擬似中間調生成部、6は印字部である。
【0011】色変換部1は、入力されたR,G,B信号
を印字の際に用いるインク色に対応したY,M,C信号
に色変換する。このとき、重ね印字回数制限部4におけ
る処理で発生する色の変化を補正する処理も行なう。な
お、入力信号がR,G,B信号以外の場合には、その入
力信号に応じた色変換を行なうように構成すればよい。
また、入力信号がY,M,C信号の場合には、色補正処
理のみを行なうように構成すればよい。UCR/黒生成
部2は、下地色の除去処理を行なうとともに、Y,M,
C信号から黒信号を生成し、Y1,M1,C1,K1信
号を出力する。γ補正部3は、印字部6の特性に応じた
γ補正を行ない、Y2,M2,C2,K2信号を出力す
る。重ね印字回数制限部4は、後述するように重ね打ち
するドット数を制限するための重ね印字回数制限処理を
行ない、Y3,M3,C3,K3信号を出力する。この
重ね印字回数制限処理は、印字モードによってその動作
が選択可能に構成することができる。擬似中間調生成部
5は、例えば誤差拡散法やディザ法等を用い、印字部6
で印字可能なY4,M4,C4,K4信号に変換する。
それぞれの色信号Y4,M4,C4,K4は、それぞれ
の色のインクを単位画素に重ね打ちする回数を示した信
号とすることができる。印字部6は、インクジェット方
式によって印字を行ない、Y4,M4,C4,K4信号
に基づいて重ね打ちを行なってカラー画像を印字する。
【0012】上述の色変換部1、UCR/黒生成部2、
γ補正部3、重ね印字回数制限部4の各処理はルックア
ップテーブル(LUT)によって構成することが可能で
ある。また、これらの処理の一部または全部をまとめた
LUTを作成し、実行するように構成してもよい。
【0013】図2は、重ね印字回数制限部4の一例を示
すブロック図である。図中、11は重ね印字回数制限係
数算出部、12は印字信号生成部である。ここでは入力
される画像信号であるY2,M2,C2,K2信号、お
よび、出力される印字信号であるY3,M3,C3,K
3信号を1本の線で示している。重ね印字回数制限係数
算出部11は、画像信号で表現される色を最大の濃度で
印字したときににじみや裏写りが発生する可能性のある
場合に、その画像信号に基づいて単位画素に重ね打ちす
る回数、すなわち重ね印字回数を制限するための重ね印
字回数制限係数を算出する。上述のように、通常、最大
濃度で印字する際の重ね打ちの回数である最大重ね印字
回数が各色ごとに決まっている。画像信号から使用する
インク色がわかるので、その使用する色の最大重ね印字
回数を加算すれば、単位画素に重ね打ちされる重ね印字
回数がわかる。この最大重ね印字回数の加算値が、所定
回数を越えるとにじみや裏抜けが生じる。そのため、最
大重ね印字回数の加算値を、この所定回数の範囲に制限
すれば、にじみや裏抜けを低減できる。このときの最大
重ね印字回数を所定回数範囲内に制限するための係数で
ある重ね印字回数制限係数を算出する。
【0014】印字信号生成部12は、画像信号と重ね印
字回数制限係数算出部11で求めた重ね印字回数制限係
数を用いて印字信号を生成する。この印字信号は、単位
画素に対する重ね打ちの回数が所定回数以内に制限され
た信号であるので、この印字信号を用いて印字する場合
には、単位画素に付着するすべてのインク色のドット数
の合計が所定回数以内となる。そのため、にじみや裏抜
けを低減することができる。
【0015】以下、本発明のインクジェット記録装置の
実施の一形態における第1の動作例について、具体例を
用いながら説明する。まず階調記録の方法から説明す
る。ここでは、単位画素に対する重ね打ちとともに、誤
差拡散法による階調性の表現の両方を用いる。
【0016】図3は、本発明のインクジェット記録装置
の実施の一形態における重ね打ちによる階調記録の方法
の説明図である。ここでは最大3回の重ねあわせを行な
う場合を示しており、1ドットあたり4階調の印字がで
きる。すなわち、何も印字しない場合、1度打ちの場
合、2度打ちの場合、3度打ちの場合である。利用する
重ね打ち回数は、インクの色や特性などによって決定さ
れる。例えばイエローとブラックは濃いインクが用いら
れ、1度打ちで十分な濃度が得られる。また、シアン、
マゼンタについては、濃度の低いインクを用いることが
でき、複数回の重ね打ちによって濃度変化を得ることが
できる。このようなことから、以下の例ではイエロー、
ブラックについては1度打ちのみを用い、シアン、マゼ
ンタについては3度打ちまで用いることとする。
【0017】このような重ね打ちのみではシアン、マゼ
ンタについては4階調、イエロー、ブラックについては
2階調しか表現できない。フルカラーの印字を行なうた
めにはこのような少数の階調だけでは不十分であり、こ
れらの階調の中間階調も表現する必要がある。そのため
に誤差拡散法による擬似中間調処理を用いる。一般に2
値の擬似中間調処理では、濃度に応じて記録されている
ドットの面積を変化させる。このような処理を多値に応
用する。誤差拡散法については、多くの文献等で紹介さ
れているため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0018】図4は、多値誤差拡散法の説明図である。
例えば3度打ちまで行なう場合において考える。すべて
のドットについて1度打ちを行なった場合の濃度をD
1、2度打ちを行なった場合の濃度をD2、3度打ちを
行なった場合の濃度をD3とする。これらの濃度に基づ
いて、図4(A)に示すように閾値1、閾値2、閾値3
が設定されている。各単位画素の画素値と閾値1〜3を
比較することによって、印字しないか、1度打ちを行な
うか、2度打ちを行なうか、3度打ちを行なうかを決定
する。
【0019】例えば2度打ちが決定されたとき、その単
位画素の画素値との間に誤差が生じる。その誤差を図4
(B)に示すように近隣の画素(ここではその後に画素
値を決定する周囲の画素)に配分する。例えば右隣の画
素には誤差の7/16を配分する。右隣の画素の画素値
を決定する際には、その画素の画素値と、周囲の画素か
ら配分された誤差値の和をもとに、閾値との比較を行な
って重ね打ちの回数を決定する。
【0020】このようにして各単位画素における重ね打
ちの回数を決定してゆく。例えば閾値2に近い濃度の画
像では、ある画素で2度打ちが行なわれると負の誤差値
が近隣の画素に配分され、例えば隣接する画素では1度
打ちが行なわれる。このとき正の誤差が発生して近隣の
画素に配分される。このようにして、2度打ちと1度打
ちのドットが交錯した画像が印字される。印字された画
像の濃度は、全体的には2度打ちの濃度と1度打ちの濃
度の中間のほぼ閾値2に近い濃度となる。このような誤
差拡散法による中間調画像の生成は、擬似中間調生成部
5において行なわれる。
【0021】図5は、誤差拡散法による重ね打ち回数ご
との濃度とドット占有率の関係を示すグラフである。上
述のような4値の誤差拡散法によって印字を行なうと、
すべてのドットに1度打ちを行なったときの濃度がD
1、2度打ちを行なったときの濃度がD2、3度打ちを
行なったときの濃度がD3となる。0〜D1までの濃度
は、1度打ちのドット占有率が変化することによって表
現される。濃度が0から大きくなるのに従い、1度打ち
で印字されるドット占有率が増加し、閾値1の濃度は、
1度打ちのドットが面積の半分存在するように印字され
る。そして濃度D1のとき、1度打ちのドット占有率が
100%、すなわち、すべての印字位置が1度打ちで埋
まることになる。
【0022】また、D1〜D2の濃度では、1度打ちの
ドットと2度打ちのドットが混在し、濃度D1から濃度
D2に向けて次第に1度打ちのドットが2度打ちのドッ
トに変更されてゆく。そのため、1度打ちのドット占有
率か減少し、2度打ちのドット占有率が増加することに
なる。言い換えると、入力信号がD1の時、すべてのド
ットは1度打ちで埋まっており、濃度がD1より大きく
なるに従い、そこに重ね印字が行なわれていくため、1
度打ちのドット占有率が減少し、2度打ちのドット占有
率が増加することとなる。このとき、何も印字しないド
ットおよび3度打ちのドットは0である。濃度D1と濃
度D2の中間の閾値2の濃度では、1度打ちのドットが
50%、2度打ちのドットが50%存在することにな
る。
【0023】同様に、D2〜D3の濃度では、2度打ち
のドットと3度打ちのドットが混在し、濃度D2から濃
度D3に向けて次第に2度打ちのドットを3度打ちのド
ットに変更してゆけばよい。濃度D2と最大濃度の中間
の閾値3の濃度では、2度打ちのドットが50%、3度
打ちのドットが50%存在することになる。そして3度
打ちが100%となると最大濃度となる。
【0024】図6は、入力信号と濃度の関係の一例を示
すグラフである。入力信号と濃度の関係ができるだけリ
ニアになるように、図4(A)に示す誤差拡散法の閾値
を決定する。ここでは一例として入力信号が8ビットで
あるものとしている。取りうる値は0〜255である。
濃度は説明の都合上、表現可能な最大濃度を100%と
し、0〜100%で表記している。
【0025】図6に示すグラフより、入力信号が0のと
きは濃度が0%、127のときは50%、255の時は
100%に対応することになる。上述のようにシアンと
マゼンタにおいて3度打ちで最大濃度を表現する場合、
入力信号が255(濃度100%)のときに3度打ち、
204(80%)のときに2度打ち、127(50%)
のときに1度打ちですべてのドットに印字を行なう。ブ
ラックとイエローでは、入力信号が255(濃度100
%)の時に1度打ちですべての印字位置に印字を行な
う。図6では、入力信号と濃度の関係がリニアになる場
合について説明したが、例えば0〜D1,D1〜D2,
D2〜100%(D3)がそれぞれ直線近似できるグラ
フを用いたり、ある関数関係にあるグラフを用いること
もできる。また、ここでは入力信号と濃度の関係につい
て示したが、濃度の代わりに明度L* や色差△Eを用い
ても構わない。
【0026】図7は、各色毎の最大重ね印字回数、入力
信号と重ね印字回数の関係の説明図である。上述の説明
における具体例をまとめると図7に示すようになる。す
なわち、ブラックは1度打ちのみであるので最大重ね印
字回数は1回であり、入力信号が255(濃度100
%)の場合にすべてのドットを1度打ちする。シアンは
3度打ちまで行ない、入力信号が127(濃度50%)
の場合にすべてのドットを1度打ちし、入力信号が20
4(濃度80%)の場合にすべてのドットを2度打ち
し、入力信号が255(濃度100%)の場合にすべて
のドットを3度打ちする。マゼンタもシアンと同様であ
る。また、イエローはブラックと同様である。
【0027】図8は、印字されるインクのすべての組み
合わせでの最大重ね印字回数と、最大重ね印字回数以下
の印字回数で重ね印字回数の制限を行なった場合の制限
重ね印字換算数の一例の説明図である。ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの各色を単色で用いる場合に
は、図7にも示したように最大重ね印字回数はそれぞれ
1回、3回、3回、1回である。
【0028】これら4色のうち2色を重ねる2次色で
は、最大濃度を表現するためにはそれぞれの色について
最大重ね印字回数だけの重ね打ちを行なうため、それぞ
れの色の最大重ね印字回数の加算値となる。例えばブラ
ックとシアンを重ねる場合には、それぞれの最大重ね印
字回数である1回と3回を加算した4回の重ね打ちを行
なうことになる。また、2次色のうち、重ね打ちの回数
が最大となるのはシアンとマゼンタを用いた場合であ
り、最大重ね印字回数の加算値は6回となる。
【0029】4色のうち3色を重ねる3次色では、用い
る3色それぞれの最大重ね印字回数の加算値となる。例
えばシアン、マゼンタ、ブラックを用いた3次色の最大
重ね印字回数は、それぞれの色の最大重ね印字回数が
3、3、1回であるから、加算して7回となる。3次色
ではこの最大重ね印字回数の加算値が最大値となる。同
様に4色すべてを用いる場合には、最大重ね印字回数の
加算値は8回となる。
【0030】インクジェット記録装置専用のコート紙や
普通紙に印字を行なう場合、同じ位置に4滴より多くの
インクを重ねて印字すると、インクが十分吸収されずに
広がってにじんだり、裏まで染み込んで裏抜けが発生し
てしまう。このようなにじみや裏抜けを回避したい場合
には、最大重ね印字回数の加算値が4回以下になるよう
に、重ね印字回数の制限を行なえばよい。ここでは最大
重ね印字回数の加算値が3回以下の場合にはそのままと
し、最大重ね印字回数の加算値が4〜8回の場合に3〜
4回となるように重ね印字回数を制限する。具体的に
は、8回→4回、7回→3.75回、6回→3.5回、
5回→3.25回、4回→3回になるように重ね印字回
数の制限を行なう。ここで、重ね印字回数は、本来は整
数値であるが、以下の計算のために小数を用いることと
し、重ね印字回数を制限したときの最大重ね印字回数の
加算値を制限重ね印字換算数と呼ぶことにする。重ね印
字回数を制限したときの制限重ね印字換算数を図8の最
右欄に示している。したがって、制限重ね印字換算数
は、使用色の組み合わせごとに定められた所定値となっ
ている。
【0031】このような換算数を用いると、すべて1度
打ち、すべて2度打ち、すべて3度打ちの濃度以外の、
それらの濃度の間の濃度についても重ね印字換算数とし
て表現することができる。図9は、各色毎の濃度と重ね
印字換算数の関係の一例の説明図である。図6および図
7より、ブラック、イエローについては濃度100%に
おいてすべてのドットを1度打ちするので、このときの
重ね印字換算数が1となる。また、シアン、マゼンタに
ついては濃度100%において重ね印字換算数が3、濃
度80%において2、濃度50%において1となる。こ
れをもとにそれ以外の濃度について直線補間して図9に
示すように重ね印字換算数を求めることができる。な
お、図9では濃度5%ごとに示している。
【0032】ここで、入力信号と各色の重ね印字換算数
との関係を関数として考える。図6に示したように濃度
と入力信号とは対応関係にあるので、図9における入力
信号に対応した濃度をdとする。このとき、各色の重ね
印字換算数を濃度dの関数として、それぞれ、f
B (d)、fC (d)、fM (d)、fY (d)と表わ
すことにする。
【0033】次に、重ね印字回数の制限を行ない、各色
の最大重ね印字回数の加算値を制限重ね印字換算数に変
換する際に、各色の重ね印字回数をどのように制限する
かを説明する。図10、図11は、各色ごとの制限重ね
印字換算数および重ね印字回数制限係数の一例の説明図
である。具体例としてブラックとシアンを用いた2次色
の場合を説明する。この場合、図8に示すように最大重
ね印字回数の加算値は4であり、重ね印字回数の制限を
行なった場合の制限重ね印字換算数は3である。最大で
4回の重ね打ちを最大で3回の重ね打ちとなるように、
ブラックとシアンのそれぞれの重ね印字回数を制限す
る。上述の重ね印字換算数を用いると、ブラックとシア
ンの最大重ね印字回数はfB (100)、fC (10
0)であるから、fB (100)+fC (100)=4
である。それぞれの重ね印字換算数の和が制限重ね印字
換算数になればよい。ここで係数KC_KおよびKC_
Cを用い、 fB (100×KC_K)+fC (100×KC_C)≒3 となればよい。このときの係数KC_KおよびKC_C
が重ね印字回数制限係数である。この重ね印字回数制限
係数KC_KおよびKC_Cを求めればよい。
【0034】なお、重ね印字回数制限係数の記号の意味
は、‘_’の前が使用する色を示し、後が割合を示す色
を示している。上述の例では、KC_Kは、ブラック
(K)とシアン(C)による2次色の際のブラックの係
数を表わし、同様にKC_Cはシアンの係数を表わして
いる。
【0035】重ね印字回数制限係数を求めるには、図9
に示す重ね印字換算数を用いることができる。すなわ
ち、使用する色の重ね印字換算数を加算して制限重ね印
字換算数に近くなればよい。この条件を満たす重ね印字
回数制限係数は無数に存在するが、ここでは色バランス
をなるべく保持する観点から、各色とも同じ割合で重ね
印字回数を制限する。その場合、図9に示す重ね印字換
算数の表において、使用する色について同じ欄の重ね印
字換算数を加算して制限重ね印字換算数に近くなればよ
い。ブラックとシアンを用いる場合には、図9から濃度
80%のとき0.8+2=2.8、濃度85%のとき
0.85+2.25=3.1である。図9では5%刻み
しか重ね印字換算数を示していないが、ほぼ83%のと
きに加算値が3に近くなる。すなわち、fB (83)+
C (83)≒3となる。これにより、各色同じ割合で
重ね印字回数を制限するための重ね印字回数制限係数
は、KC_K=KC_C=0.83となる。そのとき、
ブラック、シアンの制限重ね印字換算数は、fB (10
0×KC_K)=0.83、fC (100×KC_C)
=2.15となる。図10、図11では、この制限重ね
印字換算数を最大重ね印字回数の右側に矢印で示し、ま
た、重ね印字回数制限係数を最右欄に示している。
【0036】同様に3次色の場合についても考える。具
体例として入力信号が、ブラック、シアン、マゼンタを
用いた3次色の場合には、最大重ね印字回数の加算値で
ある7回を、重ね印字回数の制限により制限重ね印字換
算数である3.75回に制限する。そのために、f
B (100×KCM_K)+fC (100×KCM_
C)+fM (100×KCM_M)≒3.75となる重
ね印字回数制限係数KCM_K、KCM_C、KCM_
Mを求める。この場合もブラック、シアン、マゼンタと
も等しい割合で制限するものとすれば、KCM_K=K
CM_C=KCM_M=0.66と求めることができ
る。また、ブラックの最大重ね印字換算数はfB(10
0×KCM_K)=0.66、シアンとマゼンタの最大
重ね印字換算数はfC (100×KCM_C)=f
M (100×KCM_M)=1.53となる。
【0037】重ね印字回数制限部4の重ね印字回数制限
係数算出部11では、入力された画像信号から使用する
色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのうちの1
ないし4色)を判定し、例えば図10、図11に示すよ
うに使用する色から重ね印字回数制限係数を得ることが
できる。この例では使用する色によって重ね印字回数制
限係数は固定されているので、図10、図11に示す表
のうち、使用する色と重ね印字回数制限係数の組を保持
していればよい。得られた重ね印字回数制限係数は印字
信号生成部12に送られる。
【0038】なお、図10、図11には1次色について
の重ね印字回数制限係数が記載されていない。1次色に
ついては最大重ね印字回数が3以下であり、重ね印字回
数の制限を行なわない。このときの重ね印字回数制限係
数は1.00としている。同様に、例えばブラックとイ
エローを用いた2次色も最大重ね印字回数は2であり、
重ね印字回数の制限を行なわないので、図10に示すよ
うに重ね印字回数制限係数を1.00としている。
【0039】図12、図13は、本発明のインクジェッ
ト記録装置の実施の一形態の第1の動作例における印字
信号生成部の動作の一例の説明図である。図12は2次
色、図13は3次色の場合を示している。なお、以下の
動作例では、一般化のために入力信号を“A”,
“B”,“C”,“D”と表記しているが、これらはそ
れぞれ上述のブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
いずれとしてもよい。また、Ain、Bin、Cinは
入力される画像信号、Aout、Bout、Coutは
変換されて出力される印字信号を示している。
【0040】印字信号生成部12は、上述のように重ね
印字回数制限係数算出部11から重ね印字回数制限係数
が送られてくると、入力された画像信号に対して重ね印
字回数制限係数を乗算し、印字信号を生成する。すなわ
ち、2次色の場合には図12において、 Aout=Ain×AB_A、 Bout=Bin×AB_B である。ここで、重ね印字回数制限係数はAB_A=A
B_Bである。例えば入力された画像信号がブラックと
シアンの2次色であると判定された場合、図12におい
て“A”→“K”、“B”→“C”が対応するものとす
る。例えば、d1=100、d2=65に対応する画像
信号が入力された場合、それぞれ、Kout=Kin×
KC_K、Cout=Cin×KC_C、すなわち、8
3=100×0.83、54=65×0.83に変換さ
れる。ここで、KC_K=KC_Cは重ね印字回数制限
係数算出部11で算出された値であり、図10より0.
83である。
【0041】同様に3次色の場合には、図13におい
て、 Aout=Ain×ABC_A、 Bout=Bin×ABC_B、 Cout=Cin×ABC_C である。ここで、重ね印字回数制限係数はABC_A=
ABC_B=ABC_Cである。例えば入力された画像
信号がブラック、シアン、マゼンタの3次色であると判
定された場合、図13において“A”→“K”、“B”
→“C”、“C”→“M”が対応する。例えば、d1=
100、d2=65、d3=50に対応する画像信号が
入力された場合、それぞれの入力信号は、Kout=K
in×KCM_K、Cout=Cin×KCM_C、M
out=Kin×KCM_M、すなわち、66=100
×0.66、43=65×0.66、33=50×0.
66に変換される。ここで、KCM_K=KCM_C=
KCM_Mは重ね印字回数制限係数算出部11で算出さ
れた値であり、図11より0.66である。
【0042】以上、2次色と3次色のある1つの組合わ
せについて説明したが、他のインクの組合わせであって
も、4次色であっても同様にして重ね印字回数を制限し
た印字信号が得られる。
【0043】このようにして重ね印字回数が制限された
印字信号を用いて、擬似中間調生成部5で例えば誤差拡
散法によって中間調を表現すれば、重ね印字回数の制限
を行なわない場合には最大で7回の重ね打ちを行なって
いた色であってもほぼ4回以内の重ね打ちによって印字
される。そのため、にじみや裏抜けのない良好な画像を
得ることができる。
【0044】本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態における第2の動作例について説明する。この第
2の動作例では、主に印字信号生成部12の動作が異な
る。上述の第1の動作例と異なる部分のみを説明する。
【0045】図14、図15は、本発明のインクジェッ
ト記録装置の実施の一形態の第2の動作例における重ね
印字回数制限部の動作の一例の説明図である。図14は
2次色、図15は3次色の場合を示している。上述の第
1の動作例では一律に重ね印字回数制限係数を乗算し、
印字信号を生成した。この第2の動作例では、共通する
信号レベルに対して重ね印字回数制限係数を乗算し、共
通しない部分についてはそのまま加算して印字信号を生
成する例を示している。これによって、コントラストを
なるべく保持するようにしている。
【0046】まず2次色の場合について説明する。Ai
n=Binの時には、図14(A)に示すように、上述
の第1の動作例と同様に重ね印字回数制限係数をそのま
ま乗算し、 Aout=Ain×AB_A、 Bout=Bin×AB_B、 とする。また、例えばAin>Binの時には、Ain
のうち、Binと同じレベルまでは重ね印字回数制限係
数を乗算し、Ain−Binの部分(図中の白抜きの部
分)についてはそのまま加算する。すなわち、 Aout=(Ain−Bin)+Bin×AB_A、 Bout=Bin×AB_B、 とする。なお、AB_A=AB_Bである。
【0047】具体例として入力された画像信号がブラッ
クとシアンの2次色であると判定された場合、図14で
“A”→“K”、“B”→“C”が対応する。Kin=
Cinのとき、図14(A)に示すようにそれぞれの信
号は、Kout=Kin×KC_K、Cout=Cin
×KC_Cに変換される。例えば、d1=100、d2
=100に対応する画像信号が入力された場合、それぞ
れ、83=100×0.83、83=100×0.83
に変換され、印字信号として出力される。ここで、KC
_K=KC_Cは重ね印字回数制限係数算出部11で算
出された値であり、図10より0.83である。
【0048】また、Kin>Cinのとき、図14
(B)に示すように、それぞれの信号はKout=(K
in−Cin)+Cin×KC_K、Cout=Cin
×KC_Cに変換される。例えば、d2=100、d2
=65に対応する画像信号が入力された場合、それぞ
れ、89=(100−65)+65×0.83、54=
65×0.83に変換される。ここでKC_K=KC_
Cは同様に0.83である。
【0049】入力された画像信号が3次色の時には、A
in=Bin=Cin、Ain>Bin=Cin、Ai
n>Bin>Cin、Ain=Bin>Cinの4つの
場合が考えられる。なお、ABC_A=ABC_B=A
BC_Cとする。Ain=Bin=Cinの時には、図
15(A)に示すように、重ね印字回数制限係数をその
まま乗算し、 Aout=Ain×ABC_A、 Bout=Bin×ABC_B、 Cout=Cin×ABC_C とする。
【0050】また、Ain>Bin=Cinの時には、
図15(B)に示すように、Ainのうち、Bin(=
Cin)と同じレベルまでは重ね印字回数制限係数を乗
算し、Ain−Binの部分(図中の白抜きの部分)に
ついてはそのまま加算する。すなわち、 Aout=(Ain−Bin)+Bin×ABC_A、 Bout=Bin×ABC_B、 Cout=Cin×ABC_C とする。
【0051】Ain>Bin>Cinの時には、図15
(C)に示すように、Ain、Binのうち、Cinと
同じレベルまでについて3次色の重ね印字回数制限係数
を乗算する。Ain−Cinの部分およびBin−Ci
nの部分については、さらにAin−CinのうちBi
n−Cinと同じレベル(図中、細かいハッチングを施
した部分)については2次色の重ね印字回数制限係数を
乗算する。さらにAin−Binの部分(図中の白抜き
の部分)についてはそのまま加算する。すなわち、 Aout=(Ain−Bin)+(Bin−Cin)×AB_A+Cin×A BC_A、 Bout=(Bin−Cin)×AB_B+Cin×ABC_B、 Cout=Cin×ABC_C とする。
【0052】Ain=Bin>Cinの時には、図15
(D)に示すように、Ain、Binのうち、Cinと
同じレベルまでについて3次色の重ね印字回数制限係数
を乗算する。Ain−CinとBin−Cinの部分に
ついては2次色の重ね印字回数制限係数を乗算する。す
なわち、 Aout=(Ain−Cin)×AB_A+Cin×ABC_A、 Bout=(Bin−Cin)×AB_B+Cin×ABC_B、 Cout=Cin×ABC_C とする。
【0053】ここでAin>Bin>Cin、Ain=
Bin>Cinの場合には2次色の重ね印字回数制限係
数AB_A=AB_Bも用いる。この重ね印字回数制限
係数についても重ね印字回数制限係数算出部11から受
け取るものとする。重ね印字回数制限係数算出部11で
は、3次色においてこれらの条件の場合には、3次色の
重ね印字回数制限係数とともに、2次色の重ね印字回数
制限係数も算出し、出力する。あるいは、印字信号生成
部12からの要求に応じて出力してもよい。
【0054】具体例として入力された画像信号がブラッ
ク、シアン、マゼンタの3次色であると判定された場合
を考える。図15において“A”→“K”、“B”→
“C”、“C”→“M”が対応する。Kin=Cin=
Minのとき、図15(A)に示すように、それぞれの
信号はKout=Kin×KCM_K、Cout=Ci
n×KCM_C、Mout=Min×KCM_Mに変換
されて印字信号として出力される。例えば、d1=10
0、d2=100、d3=100に対応する画像信号が
入力された場合、図11よりKCM_K=KCM_C=
KCM_M=0.66であるから、それぞれの信号は、
66=100×0.66、66=100×0.66、6
6=100×0.66に変換されて印字信号として出力
される。
【0055】またKin>Cin=Minのとき、それ
ぞれの信号は、Kout=(Kin−Cin)+Cin
×KCM_K、Cout=Cin×KCM_C、Mou
t=Min×KCM_Mに変換されて印字信号として出
力される。例えばd1=100、d2=65、d3=6
5に対応する画像信号が入力された場合、KCM_K=
KCM_C=KCM_M=0.66であるから、それぞ
れ、78=(100−65)+65×0.66、43=
65×0.66、43=65×0.66に変換されて印
字信号として出力される。
【0056】Kin>Cin>Minのとき、それぞれ
の信号は、Kout=(Kin−Cin)+(Cin−
Min)×KC_K、Cout=(Cin−Min)×
KC_C+Min×KCM_C、Mout=Min×K
CM_Mに変換される。例えばd1=100、d2=6
5、d3=50に対応する画像信号が入力された場合、
図11よりKCM_K=KCM_C=KCM_M=0.
66である。また図10よりKC_K=KC_C=0.
83である。これを用いてそれぞれの信号は、80=
(100−65)+(65−50)×0.83+50×
0.66、45=(65−50)×0.83+50×
0.66、33=50×0.66に変換され、印字信号
として出力される。
【0057】Kin=Cin>Minのとき、それぞれ
の信号は、Kout=(Kin−Min)×KC_K+
Min×KCM_K、Cout=(Cin−Min)×
KC_C+Min×KCM_C、Mout=Min×K
CM_Mに変換される。例えばd1=100、d2=1
00、d3=65に対応する画像信号が入力された場
合、図11よりKCM_K=KCM_C=KCM_M=
0.66、図10よりKC_K=KC_C=0.83で
あるので、それぞれ、72=(100−65)×0.8
3+65×0.66、72=(100−65)×0.8
3+65×0.66、43=65×0.66に変換され
て印字信号として出力される。
【0058】以上、2次色と3次色のある1つの組合わ
せについて説明したが、他のインクの組合わせであって
も、4次色であっても同様の考え方に基づいて入力信号
を変換すればよい。このようにして、この第2の動作例
によれば、なるべく各色のインク量の差を保持したま
ま、重ね印字回数を制限することができ、にじみや裏抜
けの少ない良好な画像を得ることができる。
【0059】本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態における第3の動作例について説明する。この第
3の動作例では、主に重ね印字回数制限係数算出部11
の動作が異なる。上述の第1の動作例では、画像信号の
大きさにかかわらず、最大重ね印字回数の加算値が制限
重ね印字換算数以内となるように、重ね印字回数制限係
数を算出した。しかし、画像信号が小さい場合には、そ
のまま印字しても制限重ね印字換算数に達しない場合も
多い。そのような場合にはそのまま印字した方が濃度が
得られ、画質も向上する。この第3の動作例では、入力
された画像信号を判定し、2〜4次色の信号である場合
は、通常印字される重ね印字換算数の加算値が制限重ね
印字換算数より小さい場合はそのままとし、大きい場合
は制限重ね印字換算数になるように各色毎の重ね印字回
数を制限する。なお、以下の説明では、上述の第1の動
作例と異なる部分のみを説明する。
【0060】図16、図17は、本発明のインクジェッ
ト記録装置の実施の一形態の第3の動作例における重ね
印字回数制限部の動作の一例の説明図である。図16は
2次色、図17は3次色の場合を示している。入力され
た画像信号が2次色であるとする。それぞれの色の信号
に対応する濃度をd1,d2とする。このときの重ね印
字換算数はfA (d1×AB_A)、fB (d2×AB
_B)となる。ここで、重ね印字回数の制限による制限
重ね印字換算数をLd回とする。このとき、重ね印字回
数制限係数算出部11は、fA (d1)+fB (d2)
>Ldの場合、上述の第1の動作例と同様にして、fA
(d1×AB_A)+fB (d2×AB_B)≒Ldと
なる重ね印字回数制限係数AB_AとAB_Bを算出す
る。また、fA (d1)+fB (d2)≦Ldの場合
は、重ね印字回数制限係数をAB_A=AB_B=1.
0とする。
【0061】その後、算出した重ね印字回数制限係数が
印字信号生成部12に送られる。印字信号生成部12で
は、上述の第1の動作例と同様にして、画像信号に重ね
印字回数制限係数を乗算する。このとき、fA (d1)
+fB (d2)>Ldの場合には重ね印字回数制限係数
AB_A,AB_Bとして重ね印字回数を制限する値が
送られてきているので、画像信号との乗算によって図1
6(A)に示すように重ね印字回数が制限された印字信
号が生成される。また、fA (d1)+fB (d2)≦
Ldの場合には、重ね印字回数制限係数としてAB_A
=AB_B=1.0が送られてきているので、乗算して
も図16(B)に示すように変化はなく、重ね印字回数
制限が行なわれない印字信号が生成される。
【0062】具体例として、入力された画像信号がブラ
ックとシアンの2次色であると判定された場合、図16
で“A”→“K”、“B”→“C”が対応するものとす
る。制限重ね印字換算数は図8より3回である。例え
ば、入力されたブラックの信号に対応する濃度d1=1
00、シアンの信号に対応する濃度d2=90である場
合、fB (100)+fC (90)=3.5>3である
ため、重ね印字回数制限係数算出部11は、fB (10
0×KC_K)+fC (90×KC_C)≒3となる重
ね印字回数制限係数KC_KとKC_Cを算出する。こ
の重ね印字回数制限係数の算出は、上述の第1の動作例
でも説明したように、KC_K=KC_Cの場合、図9
に示した重ね印字換算数の表を用いることができる。こ
の場合にはKC_K=KC_C=0.90となったと
き、fB (100×KC_K)=fB(90)=0.
9、fC (90×KC_C)=fC (81)=2.05
であり、fB (100×KC_K)+fC (90×KC
_C)=2.95≒3となる。この重ね印字回数制限係
数KC_K=KC_C=0.90が印字信号生成部12
に送られる。
【0063】印字信号生成部12では、Kout=Ki
n×KC_K、Cout=Cin×KC_Cを計算す
る。すなわち、90=100×0.90、81=90×
0.90に変換され、印字信号として出力される。
【0064】また、例えばブラックの信号に対応する濃
度d1=100、シアンの信号に対応する濃度d2=6
5である場合、fB (100)+fC (65)=1+
1.5=2.5≦3である。このときには重ね印字回数
制限係数算出部11は重ね印字回数制限係数KC_K=
KC_C=1.0を出力し、印字信号生成部12におい
て100=100×1.0、65=65×1.0に変換
される。すなわち実質的に変換されず、重ね印字回数の
制限がなされずにそのまま印字信号として出力される。
【0065】入力された画像信号が3次色の場合も同様
である。それぞれの色の信号に対応する濃度をd1,d
2,d3とする。このときの重ね印字換算数はfA (d
1×ABC_A)、fB (d2×ABC_B)、f
C (d3×ABC_C)となる。ここで、重ね印字回数
の制限による制限重ね印字換算数をLd回とする。この
とき、重ね印字回数制限係数算出部11は、fA (d
1)+fB (d2)+fC (d3)>Ldの場合、上述
の第1の動作例と同様にして、fA (d1×ABC_
A)+fB (d2×ABC_B)+fC (d3×ABC
_C)≒Ldとなる重ね印字回数制限係数ABC_A、
ABC_B、ABC_Cを算出する。また、fA(d
1)+fB (d2)+fC (d3)≦Ldの場合は、重
ね印字回数制限係数をABC_A=ABC_B=ABC
_C=1.0とする。
【0066】その後、算出した重ね印字回数制限係数が
印字信号生成部12に送られる。印字信号生成部12で
は、上述の第1の動作例と同様にして、画像信号に重ね
印字回数制限係数を乗算する。このとき、fA (d1)
+fB (d2)+fC (d3)>Ldの場合には重ね印
字回数制限係数ABC_A,ABC_B,ABC_Cと
して重ね印字回数を制限する値が送られてきているの
で、画像信号との乗算によって図17(A)に示すよう
に重ね印字回数が制限された印字信号が生成される。ま
た、fA (d1)+fB (d2)+fC (d3)≦Ld
の場合には、重ね印字回数制限係数としてABC_A=
ABC_B=ABC_C=1.0が送られてきているの
で、乗算しても図17(B)に示すように変化はなく、
重ね印字回数制限が行なわれない印字信号が生成され
る。
【0067】具体例として、入力された画像信号がブラ
ック、シアン、マゼンタの3次色であると判定された場
合、図17で“A”→“K”、“B”→“C”、“C”
→“M”が対応するものとする。制限重ね印字換算数は
図8より3.75回である。例えば、ブラックの信号に
対応した濃度がd1=100、シアンの信号に対応した
濃度がd2=90、マゼンタの信号に対応した濃度がd
3=65の場合、fB(100)+fC (90)+fM
(65)=1+2.5+1.5=5>3.75である。
そのため、重ね印字回数制限係数算出部11は、f
B (100×KCM_K)+fC (90×KCM_C)
+fM (65×KCM_M)≒3.75となる重ね印字
回数制限係数KCM_K、KCM_C、KCM_Mを算
出する。この場合も図9に示した重ね印字換算数の表を
用いることができる。重ね印字回数制限係数がKCM_
K=KCM_C=KCM_M=0.82のとき、f
B (100×KCM_K)=fB (82)=0.82、
C (90×KCM_C)=fC (74)=1.8、f
M (65×KCM_M)=fM (53)=1.1である
ので、fB (100×KCM_K)+fC (90×KC
M_C)+fM (65×KCM_M)=0.82+1.
8+1.1=3.72≒3.75となる。この重ね印字
回数制限係数KCM_K=KCM_C=KCM_M=
0.82が印字信号生成部12に送られる。
【0068】印字信号生成部12では、Kout=Ki
n×KCM_K、Cout=Cin×KCM_C、Mo
ut=Min×KCM_Mを計算する。すなわち、82
=100×0.82、74=90×0.82、53=6
5×0.82に変換され、印字信号として出力される。
【0069】また、例えばブラックの信号に対応した濃
度がd1=100、シアンの信号に対応した濃度がd2
=65、マゼンタの信号に対応した濃度がd3=50の
場合、fB (100)=1、fC (65)=1.5、f
M (50)=1であるから、fB (100)+fC (6
5)+fM (50)=1+1.5+1=3.5≦3.7
5である。そのため、重ね印字回数制限係数算出部11
は、重ね印字回数制限係数をKCM_K=KCM_C=
KCM_M=1.0として印字信号生成部12に出力す
る。印字信号生成部12は、100=100×1.0、
65=65×1.0、50=50×1.0を印字信号と
して出力する。すなわち実質的に重ね印字回数の制限が
なされずにそのまま印字信号として出力される。
【0070】以上、2次色と3次色のある1つの組合わ
せについて説明したが、他のインクの組合わせであって
も、4次色であっても、同様の考え方に基づいて画像信
号を変換し、印字信号を生成すればよい。このようにし
て、重ね印字換算数の和が制限重ね印字換算数を越える
場合のみ重ね印字回数の制限を行なうことによって、重
ね印字回数の少ない画像についてはそのままの濃度で印
字することができ、画像の濃度低下を抑えた良好な画像
を印字することができる。
【0071】なお、この第3の動作例においても、上述
の第2の動作例のように印字信号生成部12において画
像信号の大きさに応じて共通するレベルごとに重ね印字
回数制限係数を乗算する構成とすることもできる。
【0072】本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態における第4の動作例について説明する。この第
4の動作例では、入力された画像信号に対応する重ね印
字換算数に応じて、各色毎の重ね印字回数制限係数を算
出する。すなわち、重ね印字換算数が多い入力信号の場
合は重ね印字回数制限係数を小さくし、減らすインク量
を多くする。重ね印字換算数が小さい入力信号の場合は
重ね印字回数制限係数を1.00に近くし、あまりイン
ク量を減らさないようにする。なお、以下の説明では、
上述の第1の動作例と異なる部分のみを説明する。
【0073】図18、図19は、本発明のインクジェッ
ト記録装置の実施の一形態の第4の動作例における重ね
印字回数制限部の動作の一例の説明図である。図18は
2次色、図19は3次色の場合を示している。入力され
た画像信号が2次色であるとする。それぞれの色の信号
に対応する濃度をd1,d2とする。このときの重ね印
字換算数はfA (d1×AB_A)、fB (d2×AB
_B)となる。ここで、最大重ね印字回数の和をf
A (100)+fB (100)=Pd回、重ね印字回数
の制限による制限重ね印字換算数をLd回とする。ま
た、重ね印字回数の和をfA (d1)+fB (d2)=
Ddとする。
【0074】このとき、Dd=Pdのときg(Dd)=
Ldとなり、Dd=0のときg(Dd)=0となるよう
な関数g(Dd)を考える。そして、fA (d1×AB
_A)+fB (d2×AB_B)≒g(Dd)となる重
ね印字回数制限係数AB_A、AB_Bを重ね印字回数
制限係数算出部11で求める。印字信号生成部12で
は、重ね印字回数制限係数算出部11で得られた重ね印
字回数制限係数AB_A、AB_Bを入力された画像信
号に乗算し、印字信号を生成する。
【0075】関数g(Dd)としては、単純にg(D
d)=Dd・Ld/Pdとしてもよいが、ここではDd
の値に応じて重み付けをし、Ddの小さい場合にはなる
べく変化量を小さくし、DdがPdに近づくにつれて変
化量が大きくなるような関数とする。ここでは一例とし
て、g(Dd)=Dd・(Ld/Pd+(1−Ld/P
d)・(1−Dd/Pd))を用いる。もちろん、他の
関数でもよい。
【0076】具体例として、入力された画像信号がブラ
ックとシアンの2次色であるとする。図18で“A”→
“K”、“B”→“C”が対応するものとする。最大重
ね印字回数の加算値および制限重ね印字換算数は図8よ
り4回、3回である。ブラック、シアンのそれぞれの画
像信号に対応した濃度をd1,d2とすると、そのとき
の重ね印字換算数fB (d1×KC_K)、fC (d2
×KC_C)を用いて、fB (d1×KC_K)+fC
(d2×KC_C)≒Dd×(3/4+(1−3/4)
×(1−Dd/4))となる重ね印字回数制限係数KC
_KとKC_Cを重ね印字回数制限係数算出部11で算
出する。
【0077】例えば、入力されたブラックの信号に対応
する濃度d1=100、シアンの信号に対応する濃度d
2=65である場合、図9からfB (100)+f
C (65)=1+1.5=2.5であるので、fB (1
00×KC_K)+fC (65×KC_C)≒2.5×
(3/4+(1−3/4)×(1−2.5/4)=2.
1となる重ね印字回数制限係数KC_KとKC_Cを算
出する。この場合、KC_K=KC_C=0.87のと
き、図9に示す重ね印字換算数の表よりfB (100×
KC_K)=fB (87)=0.87、fC (65×K
C_C)=fC (57)=1.23であるので、f
B (100×KC_K)+fC (65×KC_C)=
0.87+1.23=2.1となり、g(Dd)の値に
一致する。重ね印字回数制限係数算出部11は、この重
ね印字回数制限係数KC_K=KC_C=0.87を印
字信号生成部12に送る。印字信号生成部12ではこの
重ね印字回数制限係数と画像信号を乗算し、87=10
0×0.87、57=65×0.87に変換して、印字
信号として出力する。
【0078】入力された画像信号が3次色である場合も
同様である。それぞれの色の信号に対応する濃度をd
1,d2,d3とする。このときの重ね印字換算数はf
A (d1×ABC_A)、fB (d2×ABC_B)、
C (d3×ABC_C)となる。ここで、最大重ね印
字回数の和をfA (100)+fB (100)+f
C (100)=Pd回、重ね印字回数の制限による制限
重ね印字換算数をLd回とする。また、重ね印字回数の
和をfA (d1)+fB (d2)+fC (d3)=Dd
とする。2次色と同様に関数g(Dd)を考え、f
A (d1×ABC_A)+fB (d2×ABC_B)+
C (d3×ABC_C)≒g(Dd)となる重ね印字
回数制限係数ABC_A、ABC_B、ABC_Cを重
ね印字回数制限係数算出部11で求める。印字信号生成
部12では、重ね印字回数制限係数算出部11で得られ
た重ね印字回数制限係数ABC_A、ABC_B、AB
C_Cを入力された画像信号に乗算し、印字信号を生成
する。
【0079】具体例として、入力された画像信号がブラ
ック、シアン、マゼンタの3次色であるとする。図19
で“A”→“K”、“B”→“C”、“C”→“M”が
対応するものとする。最大重ね印字回数の加算値および
制限重ね印字換算数は図8より7回、3.75回であ
る。ブラック、シアン、マゼンタのそれぞれの画像信号
に対応した濃度をd1,d2,d3とすると、そのとき
の重ね印字換算数fB (d1×KCM_K)、fC (d
2×KCM_C)、fM (d3×KCM_M)を用い
て、fB (d1×KCM_K)+fC (d2×KCM_
C)+fM (d3×KCM_M)≒Dd×(3.75/
7+(1−3.75/7)×(1−Dd/7))となる
重ね印字回数制限係数KCM_K、KCM_C、KCM
_Mを重ね印字回数制限係数算出部11で算出する。
【0080】例えば、入力されたブラックの信号に対応
する濃度d1=100、シアンの信号に対応する濃度d
2=65、マゼンタの信号に対応する濃度d3=50で
ある場合、図9からfB (100)+fC (65)+f
M (50)=1+1.5+1=3.5であるので、fB
(100×KCM_K)+fC (65×KCM_C)+
M (50×KCM_M)≒3.5×(3.75/7+
(1−3.75/7)×(1−3.5/7))=2.8
となる重ね印字回数制限係数KCM_K、KCM_C、
KCM_Mを算出する。この場合、KCM_K=KCM
_C=KCM_M=0.80のとき、図9に示す重ね印
字換算数の表よりfB (100×KCM_K)=f
B (80)=0.8、fC (65×KCM_C)=fC
(52)=1.07、fM (50×KCM_M)=fM
(40)=0.8であるので、fB (100×KCM_
K)+fC (65×KCM_C)+fM (50×KCM
_M)=0.8+1.07+0.8=2.67≒2.8
となる。重ね印字回数制限係数算出部11は、この重ね
印字回数制限係数KCM_K=KCM_C=KCM_M
=0.80を印字信号生成部12に送る。印字信号生成
部12ではこの重ね印字回数制限係数と画像信号を乗算
し、80=100×0.80、52=65×0.80、
40=50×0.80にに変換して、印字信号として出
力する。
【0081】以上、2次色と3次色のある1つの組合わ
せについて説明したが、他のインクの組合わせであって
も、4次色であっても、同様の考え方に基づいて画像信
号を変換して印字信号を生成すればよい。このようにし
て、入力された画像信号の重ね印字換算数に重み付け
し、得られた制限重ね印字換算数となるように重ね印字
回数を制限するので、画像全体として淡い部分はほぼそ
のままの濃度で、また濃い部分は重ね印字回数を減らし
て印字し、その中間の濃度においても連続した階調性を
得ることができる。そのため、にじみや裏抜けを抑えな
がら良好な画質を得ることが可能となる。
【0082】上述の4つの動作例では、ブラックとイエ
ローは重ね印字をせず、シアンとマゼンタのみ3回の重
ね印字を行なって最大濃度を表現することとし、2〜4
次色で重ね印字回数を制限する場合について説明した。
本発明はこれに限らず、例えばブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローすべてを1度打ちで最大濃度を表現し、
重ね印字をしない場合を含め、各色の最大重ね印字回数
は1以上任意の回数でよい。また、上述の例では1次色
については重ね印字回数の制限を行なっていないが、1
次色であっても重ね印字回数を制限してもよい。また、
上述のようにモードによって重ね印字回数制限部4によ
る重ね印字回数の制限処理を入切できるように構成する
ことができるが、モードや印字する記録媒体に応じて制
限重ね印字換算数を変えるように構成してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、高濃度部や複数色のインクを多数回重ねて印
字する場合に、にじみや裏抜けが起こらない重ね印字回
数以下の制限重ね印字換算数となるように、各色の重ね
印字回数を制限した印字信号を生成して印字するので、
にじみや裏抜けを低減することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置の実施の一
形態を含むシステム構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】 重ね印字回数制限部の一例を示すブロック図
である。
【図3】 本発明のインクジェット記録装置の実施の一
形態における重ね打ちによる階調記録の方法の説明図で
ある。
【図4】 多値誤差拡散法の説明図である。
【図5】 誤差拡散法による重ね打ち回数ごとの濃度と
ドット占有率の関係を示すグラフである。
【図6】 入力信号と濃度の関係の一例を示すグラフで
ある。
【図7】 各色毎の最大重ね印字回数、入力信号と重ね
印字回数の関係の説明図である。
【図8】 印字されるインクのすべての組み合わせでの
最大重ね印字回数と、重ね印字回数の制限を行なった場
合の制限重ね印字換算数の一例の説明図である。
【図9】 各色毎の濃度と重ね印字換算数の関係の一例
の説明図である。
【図10】 2次色の場合の各色ごとの制限重ね印字換
算数および重ね印字回数制限係数の一例の説明図であ
る。
【図11】 3次色、4次色の場合の各色ごとの制限重
ね印字換算数および重ね印字回数制限係数の一例の説明
図である。
【図12】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第1の動作例における印字信号生成部の2次色
の場合の動作の一例の説明図である。
【図13】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第1の動作例における印字信号生成部の3次色
の場合の動作の一例の説明図である。
【図14】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第2の動作例における重ね印字回数制限部の2
次色の場合の動作の一例の説明図である。
【図15】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第2の動作例における重ね印字回数制限部の3
次色の場合の動作の一例の説明図である。
【図16】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第3の動作例における重ね印字回数制限部の2
次色の場合の動作の一例の説明図である。
【図17】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第3の動作例における重ね印字回数制限部の3
次色の場合の動作の一例の説明図である。
【図18】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第4の動作例における重ね印字回数制限部の2
次色の場合の動作の一例の説明図である。
【図19】 本発明のインクジェット記録装置の実施の
一形態の第4の動作例における重ね印字回数制限部の3
次色の場合の動作の一例の説明図である。
【符号の説明】
1…色変換部、2…UCR/黒生成部、3…γ補正部、
4…重ね印字回数制限部、5…擬似中間調生成部、6…
印字部、11…重ね印字回数制限係数算出部、12…印
字信号生成部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/205 - 2/21

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に応じて複数色のイ
    ンクの各色をそれぞれ単位画素に重ね打ちするように印
    字信号を生成して擬似中間調処理により階調を表現しカ
    ラー記録を行なうインクジェット記録装置において、 前記画像信号の使用色を判定し、複数の使用色が前記単
    位画素に重ね打ちされる場合に、使用色ごとに定められ
    た重ね印字回数の最大値である最大重ね印字回数の前記
    使用色の加算値が所定回数以上となるときは、前記使用
    色ごとに前記最大重ね印字回数を1の割合とし、無印字
    を0の割合とする関数関係における重ね印字回数を換算
    数とする重ね印字換算数に基づいて、同じ割合における
    前記使用色の前記重ね印字換算数の加算値が、使用色の
    組み合わせごとに定められた所定値となる前記割合を係
    数とする重ね印字回数制限係数を求める重ね印字回数制
    限係数算出手段と、 前記画像信号と前記重ね印字回数制限係数に基づいて印
    字信号を生成する印字信号生成手段を有し、 複数色が前記単位画素に重ね打ちされる印字回数の加算
    値が制限されることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記印字信号生成手段は、印字モードに
    応じて選択的に動作することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 さらに入力信号の色変換を行なって前記
    画像信号を出力する色変換手段を有し、該色変換手段
    は、前記印字信号生成手段の処理による色の変化を予め
    補正することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記印字信号生成手段は、前記画像信号
    の各色ごとの成分に各色ごとの前記重ね印字回数制限係
    数を乗算して変換することを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記印字信号生成手段は、前記画像信号
    の色成分のうち2つ以上に共通するレベルまでは、それ
    ぞれの共通するレベルに応じた前記重ね印字回数制限係
    数を乗算し、それ以上の共通しないレベルはそのまま加
    算して変換することを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記重ね印字回数制限係数算出手段は、
    前記最大重ね印字回数の加算値が前記所定値となるよう
    に、前記画像信号に基づきそのまま印字する際の各色ご
    との重ね印字回数の加算値に重み付けし、重み付けされ
    た重ね印字回数の加算値が得られる前記重ね印字回数制
    限係数を求めることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録装置。
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