JP3239359U - 排水桝、および排水構造 - Google Patents

排水桝、および排水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 豚脂・牛脂などの獣脂を多く含む廃水を初めとする油分の多い廃水用として、油分を効果的に分離・捕集することができ、それによって油分を低減した廃水を後流側に排水することのできる、実用性に優れた排水桝、廃水構造を提供すること。【解決手段】 排水桝10は、桝本体1と、桝本体1の上部に設けられていて排水中の残渣を捕集する粗集カゴ2と、粗集カゴ2の下方に設けられていて排水中の油分を吸着する油吸着材A0収容用の油捕集カゴ3とを有する構成とする。油捕集カゴ3の内部に収容して用いる油吸着材A0としては、撥水性の油吸着材を好適に用いることができる。【選択図】 図1-2

Description

本考案は排水桝、および排水構造であり、特に、鶏脂・獣脂・魚油など油分を含む廃水の排水に適した技術に関する。
従来、排水構造・排水枡に関しては、特許出願等による複数の技術的提案がなされており、出願人および出願人の関連会社も複数の登録を得ている。たとえば後掲特許文献1には、洗浄作業など保守管理が便利な上、排水枡製品が不要であり、施工が簡易で工期短縮でき、かつコスト低減も可能な水封管セットとして、第一管部材と、これに連結可能な第二管部材とからなるジョイント式の水封管セットを開示している。両管部材にはそれぞれ相互着脱可能に連結するための連結部を設け、また第一管部材には、管部周囲の竪坑底部への設置用のプレート部を設ける構成である。
また他者による特許文献2には、業務用厨房等に敷設、使用されるトラップ付き排水桝において、単純構成かつ清掃の際に取り外し可能な排水横引管付きの浅型排水桝として、本体が上段槽と下段槽からなり、上段槽底面には下段槽へ排水を導く段部を有する開口が設けられ、そこから出し入れ可能なトラップ椀が位置決め突起により位置決めされて下段槽底部に着接され、トラップ椀内の排水を水封する排水導入管の上端に円盤状の顎板が設けられて開口周囲の上段槽底面に掛け止めされ、排水導入管上部外周には自重圧力で形状変化するリップ構造を有する環状パッキンが装着されて開口を密封し、開口の段部に溜まる排水によって水封する、という構成が開示されている。
実用新案登録第3169668号号公報「水封管セットおよび水封用構造」 実用新案登録第3190043号公報「排水桝」
しかしながら、上記文献開示技術を含め、鶏脂や牛脂・豚脂などの獣脂、動物性油脂を多く含む廃水の処理、またそれらに限らず油分の多い廃水の処理に、より適した方式の、高度な実用性を有する廃水構造・技術は、未だに提案・開示されていない。つまり、油分の多い廃水用として、油分を効果的に分離・捕集することができ、それによって油分を低減した廃水を後流側に排水することのできる排水方式が希求される。
そこで本考案が解決しようとする課題は、かかる従来技術を踏まえ、鶏脂や牛脂・豚脂などの獣脂、動物性油脂を多く含む廃水を初めとする油分の多い廃水用として、油分を効果的に分離・捕集することができ、それによって油分を低減した廃水を後流側に排水することのできる、実用性に優れた排水桝、廃水構造を提供することである。
本願考案者は上記課題について検討した。その結果、排水フロー中に、残渣を捕集する粗集カゴとは別に油吸着材を収容する油捕集カゴを設ける構成に想到し、これに基づいて本考案を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で実用新案登録請求される考案、もしくは少なくとも開示される考案は、以下の通りである。
〔1〕 排水桝の本体である桝本体と、該桝本体の上部に設けられていて排水中の残渣を捕集する粗集カゴと、該粗集カゴの下方に設けられていて排水中の油分を吸着する油吸着材収容用の油捕集カゴとを有することを特徴とする、油捕集排水桝。
〔2〕 前記油捕集カゴは前記油吸着材を収容するカゴ本体と、該カゴ本体を上方から被覆する上蓋とからなることを特徴とする、〔1〕に記載の油捕集排水桝。
〔3〕 前記上蓋によるカゴ本体の被覆状態の保持および解除を行うための止着手段が設けられていることを特徴とする、〔2〕に記載の油捕集排水桝。
〔4〕 前記油捕集カゴには前記桝本体への着脱用の取っ手が設けられていることを特徴とする、〔3〕に記載の油捕集排水桝。
〔5〕 前記粗集カゴの底部には上方に突出した突出部が設けられており、これにより、その直下に位置する前記油捕集カゴの上面との間に空間が形成されることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕のいずれかに記載の油捕集排水桝。
〔6〕 前記油捕集カゴの下方に水封構造が設けられていることを特徴とする、〔5〕に記載の油捕集排水桝。
〔7〕 〔5〕に記載の油捕集排水桝により形成されている排水構造であって、前記油捕集カゴ内に油吸着材が収容されてなることを特徴とする、油捕集排水構造。
〔8〕 前記油吸着材が撥水性であることを特徴とする、〔7〕に記載の油捕集排水構造。
〔9〕 前記油捕集カゴの下方に水封構造が設けられていることを特徴とする、〔8〕に記載の油捕集排水構造。
〔10〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕のいずれかに記載の油捕集排水桝に使用するための、排水桝用油捕集カゴ。
〔11〕 〔5〕に記載の油捕集排水桝に使用するための、、排水桝用租集カゴ。
本考案の排水桝、および排水構造は上述のように構成されるため、これによれば、鶏脂や牛脂・豚脂などの獣脂、動物性油脂を多く含む廃水を初めとする油分の多い廃水用として、油分を効果的に分離・捕集することができ、それによって油分を効果的に低減した廃水を後流側に排水することができる。したがって、油分の多い廃水用として、実用性の高い排水方式を提供することができる。
本考案油捕集排水桝の基本構成を示す側断面視の説明図である。 図1に示す本考案油捕集排水桝の使用状態を示す説明図である。 図1に示す本考案油捕集排水桝における油捕集カゴの構成例を示す側断面視の説明図である。 本考案油捕集排水桝における止着手段を有する油捕集カゴの構成例を示す側断面視の説明図である。 本考案油捕集排水桝における取っ手を有する油捕集カゴの構成例を示す側断面視の説明図である。 突出部を有する本考案油捕集排水桝の構成例を示す側断面視の説明図である。 油捕集カゴに突出部を有する本考案油捕集排水桝の構成例を示す側断面視の要部説明図である。 水封構造を有する本考案油捕集排水桝の構成例を示す側断面視の説明図である。 本考案油捕集排水構造の基本構成を示す側断面視の説明図である。 油捕集排水桝実施例の油捕集カゴを示す写真図である(上蓋が開いている状態)。 油捕集排水桝実施例の油捕集カゴを示す写真図である(上蓋を閉めた状態)。 油捕集排水桝実施例の租集カゴを示す写真図である(斜め上方からの斜視図)。 油捕集排水桝実施例の租集カゴを示す写真図である(斜め下方からの斜視図)。 油捕集排水桝実施例の油捕集カゴを底面方向から示す写真図である。
以下、図面により本考案を詳細に説明する。
図1は、本考案油捕集排水桝の基本構成を示す側断面視の説明図である。また、図1-2は、図1に示す本考案油捕集排水桝の使用状態を示す説明図である。これらに示すように本油捕集排水桝10は、その本体である桝本体1と、桝本体1の上部に設けられていて排水中の残渣を捕集する粗集カゴ2と、粗集カゴ2の下方に設けられていて排水中の油分を吸着する油吸着材A0収容用の油捕集カゴ3とを有することを、主たる構成とする。追って順次説明するが、本油捕集排水桝を構成する各要素は、さらに種々の特徴を備える構成とすることができる。たとえば、租集カゴや油捕集カゴにおける突出部の具備、水封構造の具備等であるが、それらを具備しない考案であっても、または捨象した形で特定した考案であっても、本考案の範囲内である。また、油捕集カゴ3の内部に収容して用いる油吸着材A0としては、撥水性の油吸着材を好適に用いることができる。
かかる構成により本油捕集排水桝10は、桝本体1の内部に、上部には租集カゴ2が、そしてその下方には油捕集カゴ3が据えられて用いられるが、この時、油捕集カゴ3の内部には油吸着材A0が収容されてセットされる。本排水桝10が設置個所に設置されて用いられると、排水桝10に流入してきた油分を含む廃水中の比較的大きなごみ・残渣の類は、上部に据えられた租集カゴ2に捕集されて残り、それらが除去された廃水は租集カゴ2を抜けて下方の油捕集カゴ3へと流入する。
油捕集カゴ3内には油吸着材A0が収容されており、油捕集カゴ3に流入した廃水中の油分は、油吸着材A0に吸着され、捕集される。油分が吸着された後の、油分が除去された廃水は、あるいは少なくとも油分の含有量が低減された廃水は、油捕集カゴ3から後流側へと流出する。このようにして、本油捕集排水桝10に流入してきた油分を含む廃水は、油分が除去された、または効果的に低減した廃水となって、後流側に排水される。
なお、油吸着材A0として撥水性の油吸着材を用いることにより、その撥水性の程度に応じて、油捕集カゴ3内の油吸着材A0に油分以外の液体、水が同時に吸着、吸水されることを防止することができる。油分以外の液体が同時に油吸着材に吸着されると、その分、油分の吸着量・吸着性能が低下してしまい、また、廃水構成成分を分離して処理する上でも不都合であり、望ましくない。したがって、できるだけ撥水性能の高い油吸着材を用いることが推奨される。
図1-3は、図1に示す本考案油捕集排水桝における油捕集カゴの構成例を示す側断面視の説明図である。図示するように本油捕集排水桝10の油捕集カゴ3は、油吸着材A0を収容するカゴ本体4と、カゴ本体4を上方から被覆する上蓋5とからなる構成とすることができる。かかる構成により、油捕集カゴ3のカゴ本体4内に油吸着材A0を収容した後、上蓋5によってこれを被覆する状態とすることができ、収容された油吸着材A0がカゴ本体4外に出てしまうことを防止できる。
油吸着材A0の形態としては、定型性のあるシート状やより不定形のコットン(綿)状など、種々のものがあるが、廃水のフロー中に油捕集カゴ3が置かれる本考案油捕集排水桝10では特にコットン状のものを好適に用いることができる。この場合、上方からコットン状の油吸着材を抑えることのできる上蓋があることは、使用中も、使用後の取扱いでも便利であり、好ましい。
図2は、本考案油捕集排水桝における止着手段を有する油捕集カゴの構成例を示す側断面視の説明図である。図示するように本油捕集排水桝210における油捕集カゴ23は、上蓋25によるカゴ本体24の被覆状態の保持および解除を行うための止着手段26を備えている構成とすることができる。かかる構成により、上蓋25をカゴ本体24に被覆した状態を固定することができ、内部に収容する油吸着材A0の収容状態を安定して保持することができる。
なお、止着手段26の具体的な構造、方式は特に限定されず、掛け金方式、閂方式、ラッチ錠式、その他、上蓋25をカゴ本体24に確実かつ簡単に固定でき、解除できる方式であれば、従来公知の如何なる方式でも用いることができる。
図3は、本考案油捕集排水桝における取っ手を有する油捕集カゴの構成例を示す側断面視の説明図である。図示するように本油捕集排水桝310における油捕集カゴ33は、桝本体31への着脱用の取っ手37を備えている構成とすることができる。かかる構成は桝本体31への油捕集カゴ33の着脱に便利であり、特に、油分を十分に吸着した油吸着材A0の廃棄処理や交換の際の取扱いに便利である。なお、図示しないが租集カゴも取っ手を備えた構成とすることができる。
図4は、突出部を有する本考案油捕集排水桝の構成例を示す側断面視の説明図である。図示するように本油捕集排水桝410は、その粗集カゴ42の底部に上方に突出した突出部48が設けられた構成とすることができる。かかる構成により、突出部48の直下に位置することになる油捕集カゴ43の上面との間に、空間Sが形成される。
租集カゴ42と油捕集カゴ43との間にこの空間Sがあることにより、捕集された残渣等を租集カゴ42内に残して流下してきた油分含有廃水は、油捕集カゴ43内の油捕集材A0にいきなり直面するのではなく、まず空間Sを通過した後に直面する。もし、いきなり直面することになると、油分を吸着することのできる油捕集材A0であるとは言え、これは廃水フロー中においてはその流れを妨げる障害物なのでもあり、当然ながら流速は低下し、それによる廃水の滞留の発生、さらには逆流も発生する可能性がある。これは、排水桝としては好ましくない。
しかし、租集カゴ42に突出部48が設けられ、その直下に位置する油捕集カゴ43の上面との間に空間Sが形成されることにより、廃水は油捕集材A0に接する前に、ある程度の容積を有する空間Sにまず受け入れられてここを通過し、それから油捕集材A0へと流入するため、廃水の滞留や逆流の発生を有効に防止することができる。
それとともに、突出部48を設けてそれによって空間Sを形成できることにより、その分の空間を、租集カゴ42と油捕集カゴ43との間を大きく離間させることにより確保する必要がない。したがって、設置個所における縦方向長さ(深さ)の抑制、すなわち流れ方向上における省スペース化を得ることができ、本油捕集排水桝410の設置に便利である。
なお、空間Sの立体形状、サイズ、および位置を決めることになる突出部48の立体形状、サイズおよび配置は、適宜に設計することができる。また、租集カゴ42において残渣等は、内側の底部(最後流部)をなすカゴ本体上のどこにでも貯留され得、それには突出部48も含まれる。しかしながら、後から租集カゴ42に流入してくる廃水によって、突出部48上の残渣等は下方へと流されて突出部48以外の部分(溝部)へ貯留しやすくなると考えられる。
そうすると、租集カゴ42において、残渣等は主に溝部48mに貯留し、突出部48には貯留しにくくなる。それにより、残渣等除去済み廃水の流下は突出部48からより円滑になされやすくなり、油捕集カゴ43を中心とする廃水フローはより円滑になるものと考えられる。
さらに、もし租集カゴ42に突出部48がなく平坦な底面であると、底面への残渣等の積もり方における均一性が高くなり、突出部48を設ける場合と比較すると、廃水フローの円滑さは低下し、滞留や逆流の恐れが増すものと考えられる。このように、租集カゴに42に突出部48を設けることにはメリットがあり、望ましい構造である。
図4-2は、油捕集カゴに突出部を有する本考案油捕集排水桝の構成例を示す側断面視の要部説明図である。図示するように油捕集カゴ43’の底面側にも、租集カゴと同様に突出部438を設け、これによって空間S’が形成される構成とすることができ、またかかる構成とすることが望ましい。これにより、廃水フローの円滑を図ることができ、また、設置個所における縦方向長さ(深さ)の抑制、すなわち流れ方向上における省スペース化を得ることができ、本油捕集排水桝410’の設置に便利である。
図5は、水封構造を有する本考案油捕集排水桝の構成例を示す側断面視の説明図である。図示するように本油捕集排水桝510は、油捕集カゴ53の下方に水封構造59が設けられている構成をとることができる。もっとも、悪臭発生予防等のための水封構造59の設置は当然のことであり、推奨されるべきことは言うまでもない。なお、図示するように水封構造59は、水封管59Tとこれを被覆する被覆部59Cとから構成することができる。
図6は、本考案油捕集排水構造の基本構成を示す側断面視の説明図である。図示するように、以上説明したいずれかの構成の油捕集排水桝40等が用いられ、その油捕集カゴ43等内に油吸着材A0が収容されている状態、これが本考案の油捕集排水構造400である。上述の通り、油吸着材A0としては、撥水性のものを好適に用いることができる。たとえば、株式会社WingM製超高性能油脂吸着材・インパクトグリストラッパーのコットンタイプは、本考案油捕集排水構造400用の油吸着材として最適なものの一つである。
なお、図示してはいないが、油捕集カゴ43は租集カゴ42と同様に突出部を設けて後流側(本図では水封構造49)との間に空間を設ける構成とすることができる。これについては、追って図11を用いて説明する。
また、以上説明したいずれかの構成の油捕集排水桝に使用するための排水桝用油捕集カゴ自体や排水桝用租集カゴ自体も、本考案の範囲内である。また、本考案が、各図に示された形状に厳密に限定されるものではないことは言うまでもない。
本考案の実施例について、写真図を用いて説明するが、本考案がこれらに限定されるものではない。
図7、8は、油捕集排水桝実施例の油捕集カゴを示す写真図であり、前者は上蓋が開いている状態、後者は上蓋を閉めた状態である。これらに示すように油捕集排水桝710の油捕集カゴ73の上蓋75は、一枚の蓋がカゴ本体74の上縁一辺に枢設された構造とすることができる。しかしながら、二枚を用いた観音開きの構造など、開閉の方式は上述の通り限定されない。また止着手段76は掛け金式だが、これも限定されない。なお、収容されている油吸着材A0は上述のインパクトグリストラッパー・コットンタイプである。
図9、10は、油捕集排水桝実施例の租集カゴを示す写真図であり、前者は斜め上方からの斜視図、後者は斜め下方からの斜視図である。これらに示すように油捕集排水桝710の租集カゴ72の突出部78は、租集カゴ72内の中央から相当の範囲をもった四角柱状に形成し、したがって溝部78mはその周囲に堀のように形成された構造とすることができる。図7等に示した油捕集カゴ73は、本油捕集排水桝710の中において、突出部78の直下に位置することとなる。
特に図10に示されるように、突出部78の裏側には広い空間があり、この空間が油捕集カゴ73の上面との間における空間となり、これにより、上述した油捕集カゴ73を中心としての廃水フローの円滑さを得ることができる。このようにして、廃水中の油分を良好に吸着・捕集するとともに油分除去後の廃水を後流側へと円滑に排水する油捕集排水桝710とすることができる。
図11は、油捕集排水桝実施例の油捕集カゴを底面方向から示す写真図である。図示するように油捕集カゴ73の底面側にも、租集カゴ72と同様に突出部738を設け、これによって空間S’が形成される構成とすることができる。これにより、設置個所における縦方向長さ(深さ)の抑制、すなわち流れ方向上における省スペース化を得ることができ、本油捕集排水桝710の設置に便利である。なお、本実施例では突出部738(空間S’)は円筒状であるが、立体形状・サイズ・配置位置などは特に限定されない。
本考案の排水桝、および排水構造によれば、油分の多い廃水用として、油分を効果的に分離・捕集することができ、油分を効果的に低減した廃水を後流側に排水することができる。したがって、食品加工場、食肉処理市場、魚市場、その他の、特に油脂分を含む廃水の発生する衛生管理・異臭対策が要求される施設に設備される排水構造などの排水設備製造・施工分野、および関連する全分野において、産業上利用性が高い考案である。
1、41、41’、51…桝本体
2、42、52、72…粗集カゴ
3、23、33、43、43’、53、73…油捕集カゴ
4、24、34、74…カゴ本体(油捕集カゴ)
5、25、35、75…上蓋(油捕集カゴ)
10、210、310、410、410、510、710…排水桝
26、36、76…止着手段
37、77…取っ手
48、78…突出部(租集カゴ)
48m、78m…溝部(租集カゴ)
49、49’、59…水封構造
49T、49T’、59T…水封管
49C、49C’、59C…被覆部
400…排水構造
438、738…突出部(油捕集カゴ)
A0…油吸着材
S…粗集カゴと油捕集カゴとの間に形成される空間
S’…油捕集カゴと後流側との間に形成される空間
〔6〕 前記油捕集カゴの下方に水封構造が設けられていることを特徴とする、〔5〕に記載の油捕集排水桝。
〔7〕 〔5〕に記載の油捕集排水桝により形成されている排水構造であって、前記油捕集カゴ内に油吸着材が収容されてなることを特徴とする、油捕集排水構造。
〔8〕 前記油吸着材が撥水性であることを特徴とする、〔7〕に記載の油捕集排水構造。
〔9〕 前記油捕集カゴの下方に水封構造が設けられていることを特徴とする、〔8〕に記載の油捕集排水構造。
〔10〕 排水桝の本体である桝本体とその上部に設けられる排水中の残渣捕集用の粗集カゴとその下方に設けられる排水中の油分吸着用の油捕集カゴとからなる油捕集排水桝を構成するための油捕集カゴであって、油吸着材を収容するカゴ本体と該カゴ本体を上方から被覆する上蓋とからなることを特徴とする、排水桝用油捕集カゴ。
〔11〕 排水桝の本体である桝本体とその上部に設けられる排水中の残渣捕集用の粗集カゴとその下方に設けられる排水中の油分吸着用の油捕集カゴとからなる油捕集排水桝を構成するための粗集カゴであって、その底部には上方に突出した突出部が設けられており、これによりその直下に位置する該油捕集カゴの上面との間に空間が形成されることを特徴とする、排水桝用租集カゴ。

Claims (11)

  1. 排水桝の本体である桝本体と、
    該桝本体の上部に設けられていて排水中の残渣を捕集する粗集カゴと、
    該粗集カゴの下方に設けられていて排水中の油分を吸着する油吸着材収容用の油捕集カゴと
    を有することを特徴とする、油捕集排水桝。
  2. 前記油捕集カゴは前記油吸着材を収容するカゴ本体と、該カゴ本体を上方から被覆する上蓋とからなることを特徴とする、請求項1に記載の油捕集排水桝。
  3. 前記上蓋によるカゴ本体の被覆状態の保持および解除を行うための止着手段が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の油捕集排水桝。
  4. 前記油捕集カゴには前記桝本体への着脱用の取っ手が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の油捕集排水桝。
  5. 前記粗集カゴの底部には上方に突出した突出部が設けられており、これにより、その直下に位置する前記油捕集カゴの上面との間に空間が形成されることを特徴とする、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の油捕集排水桝。
  6. 前記油捕集カゴの下方に水封構造が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の油捕集排水桝。
  7. 請求項5に記載の油捕集排水桝により形成されている排水構造であって、前記油捕集カゴ内に油吸着材が収容されてなることを特徴とする、油捕集排水構造。
  8. 前記油吸着材が撥水性であることを特徴とする、請求項7に記載の油捕集排水構造。
  9. 前記油捕集カゴの下方に水封構造が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の油捕集排水構造。
  10. 請求項1、2、3、4のいずれかに記載の油捕集排水桝に使用するための、排水桝用油捕集カゴ。
  11. 請求項5に記載の油捕集排水桝に使用するための、、排水桝用租集カゴ。
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