JP3238960U - 染毛剤塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が意図しない部位の汚着を防ぎ、毛髪の根元・内側まで染毛剤の塗布を可能とする染毛剤塗布具を提供する。【解決手段】染毛剤塗布具1は、親指以外を挿入するための挿入部21を一端側に有し、手指の指先を露出可能とするための開口部22を他端側に有する、内部が中空に形成された手指収容部2と、手指収容部の挿入部から、手のひらに沿って延出するシート状の被覆部3と、を備え、手指収容部の指掌側の面には、複数の突起24を有する塗布部23が設けられており、被覆部は、屈曲部4で屈曲することにより、塗布部を被覆するように構成され、被覆部の外縁部には、弾性体から形成され、被覆状態を自在に制御できるように構成された親指操作部36が設けられており、被覆部には、被覆保持部35が設けられ、被覆保持部が指先に係止され屈曲による被覆状態を保持する。【選択図】図1

Description

本考案は、ヘアカラーや白髪染め等の染毛剤を髪に塗布する際に用いる染毛剤塗布具に関する。
従来、染毛剤は、櫛やブラシ等を用いて毛髪へ塗布することが一般的に行われている。例えば、特許文献1には、刷毛部、櫛部及び握板部を有し、握板部の一方端部の側面に刷毛部が設けられ、その側面と対向する側面に櫛部が設けられた、染毛用櫛が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された染毛用櫛では、使用者が把持する握板部から離れた遠位端部に、染毛剤を付着させて毛髪に塗布するための刷毛部及び櫛部が設けられている。それゆえ、染毛作業において、使用者は握板部を介して刷毛部及び櫛部を操作しなければならないため、特に使用者自身の毛髪について染毛する際は、手先の微細な感覚を活かすことができず、操作性、作業性に課題があった。
そこで、上記課題を解決するために特許文献2には、不透液性の手袋または指サックに、連続した空隙を有するシートに穴およびまたは溝が複数配置された塗布部材を貼付した染毛用具が提案されている。この染毛用具は、使用者の手に装着して用いることができる染毛用具であり、手指に対応する部分に塗布部材が設けられているため、使用者の手先の微細な感覚を活かして染毛剤を塗布することができるものである。
特開平10-71020号公報 特開2005-270539号公報
しかしながら、特許文献2に記載された染毛用具では、手に装着して使用している間、塗布部材に付着した染毛剤が常時表面に現れている構造となっている。そのため、この染毛用具を装着した状態で、襟足側の染毛を行うために毛髪を後ろ側で束ねたり、染毛部位の毛束を整えたりする際に、意図しない部位に染毛剤が汚着してしまうという問題があった。具体的には、顔や耳、首、衣類等をはじめ、特に使用者の目の届かない部位(例えば、うなじや後頭部等)へ染毛剤が汚着する課題が残る。
また、特許文献2の染毛用具では、塗布部材が穴又は溝から形成されているために、指で染毛剤を毛髪へ押し付けて擦りつけるようにして塗布しなければならず、毛髪の根元や毛束の内側まで十分な量の染毛剤をすばやく塗布することが困難であった。
本考案は上述した点に鑑み案出されたもので、その目的は、使用者の手に装着して用いる染毛剤塗布具であって、染毛作業時に、使用者が意図しない部位への染毛剤の汚着を防ぐことを可能とするとともに、毛髪の根元や毛束の内側まで染毛剤をすばやく塗布することを可能とする染毛剤塗布具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案の染毛剤塗布具は、使用者の手に装着して使用される染毛剤塗布具であって、手親指以外の手指を挿入するための挿入部を一端側に有し、手指の指先を露出可能とするための開口部を他端側に有する、内部が中空からなる扁平な略円錐台状に形成された手指収容部と、手指収容部の挿入部から、手のひらに沿って延出するように形成されたシート状の被覆部と、を備え、手指収容部の指掌側の面には、指掌側の面から突出する複数の突起を有する塗布部が設けられており、被覆部は、手指収容部と被覆部との間の屈曲部で屈曲することにより、手指収容部の塗布部を被覆するように構成され、被覆部の外縁部には、弾性体から形成され、手親指に装着して被覆部の屈曲による被覆状態を自在に制御できるように構成された親指操作部が設けられており、被覆部には、被覆部が手指収容部の塗布部を被覆した際における手指収容部の開口部に対向する部分に、被覆保持部が設けられており、被覆保持部が手指収容部の開口部より露出した指先に係止されることにより、被覆部の屈曲による被覆状態を保持するように構成されている。
本考案の染毛剤塗布具は、手指収容部と被覆部から概略構成されている。このうち、手指収容部は内部が中空からなる扁平な略円錐台状に形成されており、略円錐台形の上底面側には手指の指先を出すことができる開口部、下底面側には手親指以外の手指を挿入できる挿入部が設けられている。そして、この手指収容部の指掌側の面には、複数の突起を有する塗布部が設けられている。これにより、本考案の染毛剤塗布具の手指収容部に使用者の手親指以外の手指を装着することができ、手指収容部の指掌側の面には塗布部が設けられているため、使用者の手指の微細な感覚を活かして染毛剤を塗布することができる。他方、被覆部は、この手指収容部の挿入部から延出するように形成されたシート状に形成されており、それゆえ、被覆部が手指収容部との境界で屈曲することにより、染毛剤を付着させた塗布部を被覆部で覆うことができ、使用者が意図しない部位への染毛剤の汚着を防ぐことができる。また、被覆部の外縁部には、手親指に装着して被覆部の屈曲による被覆状態を自在に制御できるように構成された親指操作部が設けられている。これにより、使用者は、手親指を親指操作部に装着し、手親指を動かすことにより、被覆部を自在に屈曲させたり、元の状態に戻したりすることができる。染毛剤を手指収容部の塗布部に付着させる際又は染毛剤を塗布する際には、親指を開いて被覆部を露出させ、それ以外のときには、親指を閉じることにより被覆部が屈曲して手指収容部の塗布部が覆われ、染毛剤の汚着が防止できる。さらに、本考案では、この被覆部による被覆状態を確実に保持するために、被覆保持部が設けられている。被覆保持部は、被覆部が手指収容部の塗布部を被覆した際における手指収容部の開口部に対向する部分に設けられている。この被覆保持部が手指収容部の開口部より露出した手指先に係止されることにより、親指操作部が装着された親指が被覆状態を解除する動きをした場合においても、確実に被覆状態が保持されるため、染毛剤が付着した塗布部を被覆でき、染毛剤による汚着を防止できる。このとき、親指操作部は弾性体から形成されているため、親指の動きが制限されることがなく、被覆部の被覆状態を保持したまま、髪の毛を整えるため等に親指を開いたり、閉じたりすることが可能である。また、被覆保持部による被覆状態を解除する際は、指先に係止された被覆保持部を指先から外した後、親指操作部が装着された親指を開いて塗布部を露出させることにより、簡単に被覆状態が解除される。
また、本考案の染毛剤塗布具における被覆部の外縁部には、被覆部を構成するシートの端部が手のひら方向に折曲されて形成された折曲部を備えており、親指操作部及び被覆保持部は、折曲部に設けられていることが好ましい。これにより、被覆部が手指収容部の塗布部を被覆した際に、親指操作部及び被覆保持部が塗布部に接触し難くなるため、塗布部に付着した染毛剤により親指操作部及び被覆保持部が汚着されるのを防ぐことができ、使用者の手の汚着も防止できる。
また、本考案の染毛剤塗布具の被覆保持部は、細長片状部材、紐状部材又はリング状部材を有することが好ましい。これにより、手指収容部に有する開口部から露出した手指先への係止及び解除の操作が容易となり、装着感も良い被覆保持部の部材が選択される。
また、本考案の染毛剤塗布具の被覆部には、被覆部が手指収容部の塗布部を被覆した際における手指収容部の塗布部に対向する面に、染毛剤を塗布するための塗布手段が設けられていることが好ましい。これにより、手指収容部の塗布部に設けられた複数の突起と被覆部の塗布手段により毛髪を挟み込みして染毛することができ、より毛髪の根元や毛束の内側まで十分に染毛剤を塗布することができる。
また、本考案の染毛剤塗布具の塗布手段がブラシ歯又はスポンジからなることが好ましい。これにより、塗布手段として好適な塗布材料が選択され、染毛部位又は範囲に適した塗布手段を用いることで、効率的な染毛作業を行うことができる。
本考案によれば、以下のような優れた効果を有する染毛剤塗布具を提供することができる。
(1)染毛剤を付着させた塗布部を被覆部で覆うことができ、その被覆状態も自在に制御できるため、使用者が意図しない部位への染毛剤の汚着を防ぐことを可能とする。
(2)指掌側に設けられた塗布部は、複数の突起から形成されているため、充分な量の染毛剤を保持でき、毛髪の根元や毛束の内側まで染毛剤をすばやく塗布することを可能とする。
本考案の第一実施形態に係る染毛剤塗布具を示す図であって、親指を開いて被覆部を露出させているところを示す図である。 本考案の第一実施形態に係る染毛剤塗布具の屈曲状態を示す図である。 第一実施形態に係る染毛剤塗布具を正面側(手指掌面側)から見た図である。 第一実施形態に係る染毛剤塗布具を背面側(手指甲面側)から見た図である。 第一実施形態に係る染毛剤塗布具の側面図である。 第一実施形態に係る染毛剤塗布具を用いて、染毛部位の髪の毛を整えている様子を示す図である。 第一実施形態に係る染毛剤塗布具を装着して、毛髪に染毛剤を塗布する様子を示す図である。 第二実施形態に係る染毛剤塗布具を正面側(手指掌面側)から見た平面図である。 第三実施形態に係る染毛剤塗布具を背面側(手指甲面側)から見た平面図である。
以下、本考案の第一実施形態に係る染毛剤塗布具1について詳細に説明する。図1乃至図5に示すように、本実施形態に係る染毛剤塗布具1は手指収容部2、被覆部3及び屈曲部4から概略構成されている。
まず、手指収容部2について説明する。図1乃至5に示すように、本実施形態に係る手指収容部2は、挿入部21、開口部22及び塗布部23を備えている。手指収容部2は、上底面及び下底面が開口し、内部が中空からなる扁平な略円錐台状に形成されており、略円錐台形の下底面側には手親指以外の手指を挿入できる挿入部21、上底面側には手指の指先を出すことができる開口部22を有している。本実施形態における染毛剤塗布具1の手指収容部2は、手親指以外の手指を収容できる大きさに形成されており、略円錐台形の下底面側の挿入部21は、手親指以外の手指を挿入できる程度の大きさに形成され、上底面側の開口部22は、手指先の一部を第一関節程度露出することができる大きさに形成されている。つまり、手指収容部2は、略円錐台形の下底面側に位置する挿入部21から上底面側に位置する開口部22に向かうに従い、先すぼまり状に形成されている。これにより、手指の装着感が高められ、染毛作業中に染毛剤塗布具1が手指から外れることを防止できる。なお、本実施形態では、手指収容部2の内部には仕切り等は設けられていないが、染毛作業中に手指収容部が捩れることを防止する観点から、各手指を所定の位置に各々挿入できるような仕切りが設けられていてもよい。また、本実施形態においては、図1に示すように、手指収容部2は手親指以外の4本の手指を収容可能な大きさに形成されているが、例えば、人差し指と中指といった2本の手指を収容可能な大きさとしてもよい。手指収容部2は、染毛作業の際に手指先の微細な感覚を生かすとともに、手の動きを妨げない柔軟性のある材料で形成されることが好ましく、本実施形態ではシリコーン樹脂で形成されているが、特に限定されない。
図1、図3及び図5に示すように、塗布部23は、手指収容部2の手指掌面2Aに配置され、手指掌面2Aから突出する複数の突起24から形成される。これにより、染毛剤塗布具1の手指収容部2に使用者の手指を挿入して装着すると、使用者の手指に対応する部分に手指掌面2Aを介して塗布部23が位置するため、使用者の手指の微細な感覚を活かして染毛剤を塗布することができる。本実施形態においては、塗布部23の突起24は、柔軟なシリコーンゴムから形成されたブラシ歯からなる。これにより、頭皮を傷つけることなく染毛作業を行うことができる。また、本実施形態において、複数の突起24は、手指収容部2の手指掌面2Aに放射状に略等間隔に配置されている。これにより、塗布部23に付着させた染毛剤を毛髪の根元や毛束の内側まで塗布し易くなり、手先の微細な感覚を生かしながら染毛作業を行うことができる。なお、本実施形態の塗布部23の突起24の長さは、塗布部23に配置された全てが均一の長さで形成されているが、染毛部位又は染毛範囲に応じて適宜設定することができ、例えば、うなじ等の曲線を描く部位の染毛作業を容易に行うようにするため、部分的に異なる長さで形成されていてもよい。塗布部23の突起の長さは、染毛剤を適量付着させることができ、且つ染毛作業の際に指先の微細な感覚を生かすために、例えば、約5mm~約20mmであることが好ましい。突起24の材質は、毛髪の根元に十分量の染毛剤を塗布することができれば、シリコーンゴム以外の材料で形成されていてもよく、柔軟な材料以外にも硬質な樹脂等の材料であってもよい。また、突起24の配置形態や配置間隔は、染毛部位又は染毛範囲に応じて適宜設定することができ、本実施形態のように放射状又は等間隔で配置されていなくてもよく、染毛部位又は染毛範囲に応じて適宜設定することができる。また、本実施形態では、塗布部23は、手指収容部2に一体的に形成されているが、染毛作業後に塗布部23を取り外して容易に洗浄することができるようにするため、着脱可能な別体として形成されてもよい。
次に、被覆部3について説明する。図1乃至5に示すように、本実施形態に係る被覆部3は、上述した手指収容部2の挿入部21から延出するシート状の被覆面3Aと、その面上に設けられた被覆部側塗布部31、外縁部33、折曲部34、被覆保持部35及び親指操作部36から概略構成されている。被覆部3は、手指収容部2の手指掌面2Aに配置された塗布部23を被覆して、塗布部に付着した染毛剤による汚着を防止する機能を有する。そのため、被覆部3は、手指収容部2の塗布部23を覆うことができる大きさに設計されている。そして、本実施形態においては、被覆部3の略半円状シートの外縁部33から手のひら方向に折曲された折曲部34に、親指操作部36が設けられている。
まず、被覆面3Aについて説明する。図1及び図3に示すように、本実施形態における被覆面3Aは、手指収容部2の手指掌面2Aから連続する略半円状のシートとして形成され、手指収容部2の塗布部を充分に被覆できる大きさに形成されている。これにより、屈曲部4を介して被覆部3が屈曲した際に、被覆面3Aが手指収容部2の手指掌面2Aと対向して塗布部23をカバーすることにより、塗布部23に付着した染毛剤の露出を防止でき、使用者が意図しない部位への汚着を防ぐことができる。
また、本実施形態における被覆部3の被覆面3A上には、被覆部側塗布部31が設けられている。これにより、手指収容部2の手指掌面2Aの塗布部23と被覆部側塗布部31とで毛髪を挟み込みする方法で染毛作業を行うことができる。本実施形態に係る被覆部側塗布部31は、上述した手指収容部2の塗布部23と同様に、突出する複数の突起32から形成される。これにより、手指収容部2の塗布部23に設けられた複数の突起24と被覆部3の被覆部側塗布部31に設けられた複数の突起32により毛髪を挟み込みして染毛作業を行うことができ、より毛髪の根元や毛束の内側まで十分に染毛剤を塗布することができる。被覆部側塗布部31に設けられた突起32は、上述した手指収容部2に設けられた突起24と長さ及び材質が同一でも異なっていてもよい。また、本実施形態における被覆部側塗布部31に設けられた突起32は、手指収容部2の塗布部23に設けられた突起24と同様の配置形態及び配置間隔で設けられているところ、これにより、毛髪を挟み込んだ際に手指収容部2側の突起24と被覆部3側の突起32の噛み合わせが良くなり、染まりムラを防止することができる。また、被覆部側塗布部31の突起32の配置形態や配置間隔は、染毛部位又は染毛範囲に応じて適宜設定することができ、本実施形態のように放射状又は等間隔で配置されていなくてもよく、染毛部位又は染毛範囲に応じて適宜設定することができる。本実施形態における被覆部3の被覆部側塗布部31に関するその他の説明については、上述した手指収容部2の塗布部23と同様であり、その作用効果も同様である。なお、本実施形態における被覆部3には被覆部側塗布部31が設けられているが、被覆部側被覆部31を設けない構成とすることも可能である。
次に、図1~図5を参照し、被覆保持部35について説明する。被覆保持部35は、手指収容部2の手掌握面2Aに設けられた塗布部23を被覆部3が被覆した際に、手指収容部2の開口部22に対向する位置に配置されている。これにより、被覆部3の被覆面3Aが手指収容部2の塗布部23を被覆した際に、手指収容部2に設けられた開口部22より露出された手指先の一部に被覆保持部35を係止することができる。本実施形態では、被覆保持部35は、被覆部3の外縁部33に設けられ、屈曲部4から最も離れた遠位端に配置され、被覆部3の外縁部33から連続する細長片状に形成されている。本実施形態では、被覆保持部35は細長片状に形成され、その先端は開口部22から露出した2本の指先で挟むようにして係止状態を維持できるよう、T字状に形成されている。また、被覆保持部35の細長片の長さは、被覆部3の被覆面3Aで手指収容部2の塗布部23を被覆した際に、T字状の先端部分が開口部22から露出した手指先で係止されるように設計されている。これにより、手指収容部2の開口部22から露出した手指先が、被覆保持部35をしっかりと掴んで被覆保持部35が容易に外れるのを防止することができる。また、本実施形態においては、被覆保持部35は、細長片状部材として形成されているが、これに限定されず、紐状部材又はリング状部材等様々な形状の部材として形成することが可能である。なお、被覆保持部35に用いられる材料は、開口部22より露出した手指先の動きを妨げないようにする観点から、柔軟性を有するものであることが好ましく、弾性体であることがより好ましい。これにより、被覆保持部35の指先での係止及び解除が容易となる。
次に、親指操作部36について説明する。図4に示すように、本実施形態に係る親指操作部36は、被覆部3を構成するシートの端部が手のひら方向に折曲され形成された折曲部34に配置され、取付孔361及び弾性体から形成されたリング状部材362から構成される。親指操作部36の位置、すなわち、取付孔361の位置は、使用者が染毛剤塗布具1を装着した際に、使用者の親指に近接する位置であり、本実施形態においては、被覆部3の折曲部34において屈曲部4と上述した被覆保持部35との略中間あたりに設けられている。折曲部34に設けられた取付孔361は、弾性体から形成されたリング状部材362を通すことができる大きさに形成されているが、例えば、リング状部材362が折曲部34と一体的に形成されているような場合には、取付孔361は不要である。ここで、弾性体から形成されたリング状部材362は、使用者の手親指に装着可能な大きさで形成されており、且つ、使用者が被覆部3の屈曲による被覆状態を自在に制御でき、染毛部位を整える際等に自在に親指を動かせる大きさで形成されている。本実施形態では、リング状部材362は、シリコーンゴムで形成されているが、他のゴムやエラストマー等、公知の材料が適宜用いられ得る。また、本実施形態においては、折曲部34に親指操作部36が配置されていることから、被覆部3が手指収容部2の塗布部23を被覆した際に、親指操作部36が塗布部23に接触し難くなり、塗布部23に付着された染毛剤によって親指操作部36が汚着されるのを防ぐことができ、使用者の手の汚着も防止され得る。
次に、屈曲部4について説明する。図1乃至図5に示すように、本実施形態では手指収容部2と被覆部3とは連続して形成されているため、本実施形態に係る屈曲部4は、手指収容部2と被覆部3との境界部分である。被覆部3を有効に屈曲させるため、屈曲部4には、塗布部等は設けられていない。屈曲部4で被覆部3が屈曲することにより、手指収容部2の手指掌面2Aに設けられた塗布部23を被覆部3の被覆面3Aでカバーすることができ、塗布部23に付着した染毛剤をカバーすることができる。本実施形態では、屈曲部4は、手指収容部2及び被覆部3と一体的に形成されているが、手指収容部2と被覆部3とが別体的に形成された場合には、両者を連結する構成として形成することも可能である。
次に、図6及び図7に基づき、図1乃至図5に示した第一実施形態に係る染毛剤塗布具1の使用方法について説明する。まず、使用するにあたり、手指収容部2の挿入部21より手親指以外の手指を差し入れ、他端側の開口部22から手指先の一部が露出するまで挿入する。次に、被覆部3の被覆面3Aを手のひらに載せた状態で、被覆部3の折曲部34に設けられた親指操作部36のリング状部材362に手親指を通して装着する。これにより、本実施形態に係る染毛剤塗布具1の装着が完了する。染毛剤塗布具1を装着した後、親指操作部36のリング状部材362を装着した手親指を開いて被覆部3の被覆面3Aを露出させたままとし、手指収容部2の手指掌面2Aに設けられた塗布部23に染毛剤を付着させる。なお、このとき、被覆部3の被覆面3Aに設けられた被覆部側塗布部31に染毛剤を付着させることも可能である。その後、親指操作部36のリング状部材362を装着した手親指を閉じることにより、被覆部3の被覆面3Aを屈曲させ、手指収容部2に設けられた塗布部23を被覆させる。これにより、染毛剤が付着した手指収容部2の塗布部23を被覆部3の被覆面3Aで被覆することができる。そして、図6に示すように染毛作業を行うまでの間、被覆部3の外縁部33に設けられた被覆保持部35の細長片を開口部22より露出した2本の指先で挟んで係止する。これにより、親指操作部36のリング状部材362が装着された手親指が被覆部3の被覆状態を解除する動きをした場合においても、染毛剤を塗布した塗布部23に対する被覆部3の被覆状態を被覆保持部35により保持することができる。この際、手親指は親指操作部36のリング状部材362を装着しているところ、このリング状部材362は弾性体から形成されているため手親指の可動は制限されない。これにより、被覆部3の被覆状態を保持したまま、染毛剤の汚着を気にすることなく手親指を自在に動かして染毛部位を整えることができる。実際に染毛剤を毛髪へ塗布する際は、図7に示すように、手指先に係止された被覆保持部35を外し、親指操作部36のリング状部材362を装着した親指を開いて被覆部3の被覆状態を解除し、手指収容部2の塗布部23を露出させる。これにより、塗布部23に付着した染毛剤を毛髪に塗布することができる。染毛剤塗布具1は、手指収容部2の指掌側の面2Aに塗布部23が設けられているため、使用者の手指の微細な感覚を活かして染毛剤を塗布することができる。また、塗布部23が複数の突起24から構成されているため、ブラシのように髪を整えながら染毛剤を塗布することができる。さらに、本実施形態に係る染毛剤塗布具1は、被覆部3の被覆面3Aにも被覆部側塗布部31が設けられているため、手指収容部2の塗布部23と被覆部3の被覆部側塗布部31で毛髪を挟み込みする方法で、染毛剤を塗布することも可能である。
次に、図8に基づき、第二実施形態に係る染毛剤塗布具10について第一実施形態とは異なる構成を中心に説明する。以下の説明では、第一実施形態と同様の構成については適宜省略する。図8に示すように、第二実施形態に係る染毛剤塗布具10の手指収容部20には塗布部203が設けられている。この塗布部203は、手指収容部20の手指掌面20Aに配置されており、手指掌面20Aから突出する複数の突起204と、突起204が配置されていない空間部5とから構成されている。この空間部5は、塗布部203の略中央付近に配置され、後述する被覆部30の被覆部側塗布部301が空間部5に嵌合可能な形状からなり、本実施形態においては略長方形状からなる。一方、被覆部30の被覆面30Aには、被覆部30で手指収容部20の塗布部203を被覆した際に、塗布部203の空間部5と対向する位置に略長方形状からなる被覆部側塗布部301が設けられている。本実施形態では、被覆部側塗布部301はスポンジから形成されている。空間部5と被覆部側塗布部301とは、屈曲部40を介し、被覆部30が屈曲した際に、空間部5の内部空間に被覆部側塗布部301が嵌合できる大きさに形成されている。これにより、塗布部203の空間部5に十分量の染毛剤を供給して、塗布部203に染毛剤を多量に付着させることができる。なお、本実施形態では、空間部5及び被覆部側塗布部301は略長方形状に形成されているが、大きさ、形は本実施形態のものに限定されない。また、空間部5と被覆部側塗布部301の大きさ・形状は、空間部5に被覆部側塗布部301が嵌合する大きさ・形状に限定されず、空間部5の内部空間に被覆部側塗布部301が収容されるような大きさ・形状であればよい。また、本実施形態においては、被覆部側塗布部301はスポンジから形成されているが、これに限定されず、上述した第一実施形態の塗布部23及び被覆部側塗布部31のように、複数の突起から構成されるブラシ歯等であってもよい。本実施形態における染毛剤塗布具10を構成する手指収容部20及び被覆部30に関するその他の説明並びにその他の構成に関する説明は、上述した第一実施形態の手指収容部2及び被覆部3等と同様であり、その作用効果も同様である。
次に、図8に示した第二実施形態に係る染毛剤塗布具10の使用方法について第一実施形態とは異なる内容を中心に説明する。以下の説明では、第一実施形態と同様の内容については適宜省略する。染毛剤塗布具10装着後、手指収容部20の手指掌面20Aに配置された塗布部203の略中央付近に設けられた空間部5に染毛剤を入れる。その後、被覆部30を屈曲部40を介し、屈曲させることで被覆部30の被覆面30Aに設けられた被覆部側塗布部301が塗布部203の空間部5内に嵌合される。これにより、空間部5に供給された染毛剤が被覆部側塗布部301に付着されると共に、手指収容部20の塗布部203から溢れることによる汚着を防止できる。また、空間部5を有することにより、十分量の染毛剤を染毛剤塗布具10に付着させることができるため、効率よく毛髪に染毛剤を塗布することができる。上記以外の使用方法は、第一実施形態に係る染毛剤塗布具1と同様である。
次に、図9に基づき、第三実施形態に係る染毛剤塗布具100について第一及び第二実施形態とは異なる構成を中心に説明する。以下の説明では、第一及び第二実施形態と同様の構成については適宜省略する。本実施形態においては、被覆部300に設けられた被覆保持部3005は、リング状部材として形成され、屈曲部400から最も離れた位置の折曲部3004に設けられた取付孔6により折曲部3004に固定されている。本実施形態では、被覆保持部3005はシリコーンゴムからなる弾性体のリング状部材として形成され、開口部2002から露出した指先のうち、少なくとも1本の指先に掛けることにより係止状態を維持できるように形成されている。また、本実施形態においては、折曲部3004に被覆保持部3005が配置されていることから、被覆部300が手指収容部200の塗布部を被覆した際に、被覆保持部3005が塗布部に接触し難くなり、塗布部に付着された染毛剤によって被覆保持部3005が汚着されるのを防ぐことができ、使用者の手の汚着も防止され得る。他方、本実施形態においては、取付孔381及びリング状部材382から構成される親指操作部38が複数個設けられており、屈曲部400と上述した被覆保持部3005との間に若干の距離をおいて2つ設けられている。これにより、使用者の手の大きさに合う位置の親指操作部38を選択し、装着することができる。なお、本実施形態においては、親指操作部38は2つ設けられているが、配置箇所及び設置個数は本実施形態のものに限定されず、適宜変更させることが可能であり、例えば、利き手(右利き、左利き)に対応させた位置に親指操作部38を配置させること等も可能である。本実施形態における染毛剤塗布具100を構成する手指収容部200及び被覆部300に関するその他の説明並びにその他の構成に関する説明は、上述した第一及び第二実施形態の手指収容部2,20及び被覆部3,30等と同様であり、その作用効果も同様である。
次に、図9に示した第三実施形態に係る染毛剤塗布具100の使用方法について第一及び第二実施形態とは異なる内容を中心に説明する。以下の説明では、第一及び第二実施形態と同様の内容については適宜省略する。本実施形態においては、被覆部300に親指操作部38が2つ設けられているので、使用者の手の大きさに合う位置の親指操作部38を選択し、いずれか一方のリング状部材382に手親指を通して装着する。また、染毛作業を行うまでの間、被覆部300の折曲部3004に設けられたリング状部材から形成された被覆保持部3005を開口部2002より露出した手指先の先端に引っ掛けて係止する。これにより、被覆部300の屈曲による被覆状態を保持することができる。このように、本実施形態では、被覆保持部3005の係止又は解除にあたり、指先でリング状部材を引っ掛ける又はリング状部材を外すだけでよいので、操作が非常に簡単である。上記以外の使用方法は、第一及び第二実施形態に係る染毛剤塗布具1、10と同様である。
本考案は、上記の実施形態に限定されるものでなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態も技術的範囲に含まれるものである。
1、10、100 染毛剤塗布具
2、20、200 手指収容部
2A、20A 手指掌面
2B、200B 手指甲面
21、2001 挿入部
22、202、2002 開口部
23、203 塗布部
24、204 突起
3、30、300 被覆部
3A、30A 被覆面
3B、300B 非被覆面
31、301 被覆部側塗布部
32 突起
33、303、3003 外縁部
34、3004 折曲部
35、305、3005 被覆保持部
36、37、38 親指操作部
361、371、381 取付孔
362、372、382 リング状部材
4、40、400 屈曲部
5 空間部
6 取付孔(被覆保持部)
H 手
S 親指
U 指先

Claims (5)

  1. 使用者の手に装着して使用される染毛剤塗布具であって、
    手親指以外の手指を挿入するための挿入部を一端側に有し、手指の指先を露出可能とするための開口部を他端側に有する、内部が中空からなる扁平な略円錐台状に形成された手指収容部と、
    前記手指収容部の前記挿入部から、手のひらに沿って延出するように形成されたシート状の被覆部と、を備え、
    前記手指収容部の指掌側の面には、該指掌側の面から突出する複数の突起を有する塗布部が設けられており、
    前記被覆部は、前記手指収容部と前記被覆部との間の屈曲部で屈曲することにより、前記手指収容部の前記塗布部を被覆するように構成され、
    前記被覆部の外縁部には、弾性体から形成され、手親指に装着して該被覆部の屈曲による被覆状態を自在に制御できるように構成された親指操作部が設けられており、
    前記被覆部には、該被覆部が前記手指収容部の前記塗布部を被覆した際における前記手指収容部の前記開口部に対向する部分に、被覆保持部が設けられており、
    前記被覆保持部が前記手指収容部の前記開口部より露出した指先に係止されることにより、前記被覆部の屈曲による被覆状態を保持するように構成されていることを特徴とする染毛剤塗布具。
  2. 前記被覆部の外縁部には、該被覆部を構成するシートの端部が手のひら方向に折曲されて形成された折曲部を備えており、
    前記親指操作部及び前記被覆保持部は、前記折曲部に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の染毛剤塗布具。
  3. 前記被覆保持部は、細長片状部材、紐状部材又はリング状部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の染毛剤塗布具。
  4. 前記被覆部には、該被覆部が前記手指収容部の前記塗布部を被覆した際における前記手指収容部の前記塗布部に対向する面に、染毛剤を塗布するための塗布手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の染毛剤塗布具。
  5. 前記塗布手段がブラシ歯又はスポンジからなることを特徴とする請求項4に記載の染毛剤塗布具。
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