JPH0965930A

JPH0965930A - 歯ブラシ

Info

Publication number: JPH0965930A
Application number: JP24691895A
Authority: JP
Inventors: Taichi Yamashita; 太一山下
Original assignee: Max Co Ltd
Current assignee: Max Co Ltd
Priority date: 1995-08-30
Filing date: 1995-08-30
Publication date: 1997-03-11

Abstract

(57)【要約】【課題】比較的大型で携帯用に不便で、歯磨きの際
に、目的の歯をブラシ部できめ細かに磨き難い。【解決手段】植毛板１の前面に外方に向けて多数の毛
２を植え付けたブラシ部３と、植毛板１の背面に一体に
接着剤などで接合され、人差し指などの指を挿入してブ
ラシ部３を指先に一体に支持すべき指サック４とから構
成される。従って、小型化でき携帯に便利である。ま
た、指サック４に指を挿入することにより、ブラシ部３
が指先の部分に一体に支持された状態になり、しかも指
先の自由な動きにブラシ部４の動きに追随できる。従っ
て、ブラシ部３で目的の歯をきめ細かに磨ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、歯ブラシの改良に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、歯ブラシは、平板に多数の毛を植
え付けたブラシ部と、このブラシ部に一体に形成された
柄とからなるものが一般に知られている。また、携帯に
便利なように、分解できる歯ブラシが知られている。さ
らに、歯を磨き易いように、ブラシ部に対して柄の部分
を傾斜させるなどの工夫がなされたものが知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の歯ブラ
シは、毛を植え付けたブラシ部と柄の部分からなり、ブ
ラシ部に対して柄の部分が相当に長いために、全体とし
て比較的大型である。また、分解できる歯ブラシであっ
ても、化粧バッグ等に入れて持ち歩くには相当に嵩張る
ので、携帯には不向きであった。このため、化粧バッグ
等に入れて持ち運ぶことができ、昼食後や外食後など
に、歯の汚れなどを気軽に落とすことができる小型の歯
ブラシの出現が望まれていた。また、従来の歯ブラシ
は、ブラシ部と柄の部分からなり、柄の部分を手で握っ
て使用するために、歯磨きの際にブラシ部の自由な動き
が比較的制限され易い。このため、歯磨きの際に、ブラ
シ部で目的とする歯をきめ細かに磨くことができ難いと
いうことがあった。

【０００４】そこで、本発明の目的は、小型化されて携
帯用に便利で、しかも歯磨きの際に、ブラシ部で目的と
する歯をきめ細かに磨くことができる歯ブラシを提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明で
は、植毛板の前面に多数の毛を植え付けたブラシ部と、
前記植毛板の背面に設けられた伸縮自在な指サックとを
歯ブラシに具備させて、前記目的を達成する。請求項２
記載の発明では、請求項１記載の歯ブラシにおいて、前
記指サックは、内側表面に滑り止め用の突起を設けたこ
とにより前記目的を達成する。請求項３記載の発明で
は、請求項１、または請求項２記載の歯ブラシにおい
て、前記植毛板の背面は、前記指サックに挿入すべき指
の外周に応じた形状にさせたことにより前記目的を達成
する。請求項４記載の発明では、植毛板の前面に多数の
毛を植え付けたブラシ部と、前記植毛板の背面に伸縮自
在なベルトを取付け、このベルトと前記背面との間で形
成される指を挿入すべき指挿入部とを歯ブラシに具備さ
せて、前記目的を達成する。請求項５記載の発明では、
植毛板の前面に多数の毛を植え付けたブラシ部と、前記
植毛板の背面に取付けられ前記ブラシ部を両指で挟んで
持つための挟持部とを歯ブラシに具備させて、前記目的
を達成する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１ないし図１１を参照して詳細に説明する。図１
は、本発明の第１の実施の形態である歯ブラシの正面
図、図２は同歯ブラシの平面図、図３は同歯ブラシの下
面図、図４は図１の縦断面図である。本発明の第１の実
施の形態である歯ブラシは、図１に示すように、植毛板
１の前面に外方に向けて多数の毛２を植え付けたブラシ
部３と、植毛板１の背面に一体に接続され、人差し指な
どの指を挿入してブラシ部３を指先に一体に支持すべき
伸縮自在な指サック４とから構成される。植毛板１は、
図３に示すように、ほぼ楕円形の平板であり、例えばポ
リプロピレンなどの素材から構成される。植毛板１の背
面は、図４に示すように、指サック４に挿入すべき指の
外周に応じてほぼ略円弧状に形成され、この円弧状の背
面に指サック４の下面が接続されている。

【０００７】植毛板１は、図３に示すように、その厚さ
方向に多数の取付け穴１１が設けられ、その各取付け穴
１１に毛２の束が差し込まれて止められている。毛２の
素材としては、ナイロンなどが使用される。指サック４
は、全体がゴムのような弾性体で形成された伸縮自在な
袋からなり、この袋の入口部から指が挿入されたとき
に、袋が伸びて指サック４が指に密着するように構成さ
れる。指サック４の上面部および先端部には、歯ブラシ
を使用後に洗浄し、その後に水切りして乾燥するための
水抜き孔４１、４２が設けられている。また、指サック
４の内側表面の全体、またはその内側の所定部位の表面
には、図４に示すように、指サック４内への指の挿入時
に、指サック４が指から外れるのを防止するための滑り
止め用の小さな多数の突起４３が形成されている。

【０００８】次に、このように構成される第１の実施の
形態の使用例について、以下に説明する。第１の実施の
形態の歯ブラシの使用時には、まず指サック４に人差し
指を差し込むが、指サック４の内側に形成された滑り止
め用の突起４３により、人差し指から指サック４が外れ
ることはなく、しかも人差し指の先端部にブラシ部３が
一体に支持された状態になる。そして、ブラシ部３を磨
こうとする目的の歯に持っていくが、この際に、人差し
指の先端部にブラシ部３が一体に支持された状態にあ
り、しかも人差し指は曲げることが出来るなど自由な動
きができ、指先の動きにブラシ部３を追随できる。従っ
て、歯ブラシ３で目的の歯を迅速かつきめ細かに磨くこ
とができる。

【０００９】歯ブラシの使用後に全体を水により洗浄す
る際には、水抜け孔４１、４２から洗浄水が抜けるの
で、洗浄がし易い。さらに洗浄後は、水切り孔４１、４
２のために水の切れ具合が良く、比較的短時間で乾燥で
きる。また、乾燥後などには、図５に示すように、指サ
ック４の表裏を反転して裏側が表側にくるようにすれ
ば、ブラシ部３が指サック４内に収納された状態にな
り、小型化できるので、携帯に極めて便利である。

【００１０】なお、上記の指サック４は、水切り孔４
１、４２を有する場合について説明したが、水切り孔は
これらのうちの１つでも良く、または省略しても実用上
は差し支えない。

【００１１】次に、本発明の第２の実施の形態である歯
ブラシについて、図６および図７を参照して説明する。
この第２の実施の形態の歯ブラシは、第１の実施の形態
の指サック４を、図示のような弾性体からなる伸縮自在
なベルト５に代え、このベルト５の両端部をブラシ部３
の植毛板１の側面の左右に取付け、ベルト５と植毛板１
の背面との間でほぼ環状の指挿入部６を形成させたもの
である。そして、この指挿入部６に指先が挿入されたと
きには、ベルト５により指先と植毛板１とが密着できる
ように構成される。

【００１２】このような構成からなる第２の実施の形態
では、指挿入部６に例えば人差し指を挿入して使用す
る。その後の使用方法は、第１の実施の形態と同様であ
る。使用後の水洗いの際には、指挿入部６が第１の実施
の形態の指サック４のように袋状でないので、水洗いが
容易な上に短時間で乾燥する。

【００１３】次に、第２の実施の形態の変形例につい
て、図８および図９を参照して説明する。この変形例
は、図示のように、第２の実施の形態のベルト５の中央
に他のベルト７の一端を接続させ、このベルト７を前方
に向けて延長させてその他端を植毛板１の前方側の側面
に取付け、ベルト５、ベルト７、および植毛板１の背面
により形成される空間を指先を挿入すべき指挿入部８と
して形成させたものである。このようにして指挿入部８
を形成させると、この指挿入部８内に指先が確実に挿入
される上に、挿入後に指が抜けにくいという利点があ
る。

【００１４】次に、本発明の第３の実施の形態である歯
ブラシについて、図１０および図１１を参照して説明す
る。この第３の実施の形態の歯ブラシは、第１の実施の
形態の指サック４に代え、図８に示すように、ブラシ部
３を両指で挟んで持つことが出来る挟持部９を、ブラシ
部３の植毛板１Ａの背面に一体に取付けたものである。
すなわち、挟持部９は、ブラシ部３を挟んで持つ際に両
指が入る湾曲部９１、９１が両側に形成され、その他端
がブラシ部３の植毛板１の背面に接続されている。この
挟持部９は、植毛板１と同一の素材で一体に制作するの
が好ましい。なお、植毛板１Ａの背面は平坦に形成され
ている。

【００１５】このように構成される第３の実施の形態で
は、挟持部９の湾曲部９１、９１を例えば人差し指と中
指とで挟むと、ブラシ部３を指の先端部で挟持できる。
従って、両指で挟まれたブラシ部３は、第１の実施の形
態と同様に使用できる。また、使用後の水洗いの際に
は、挟持部９が第１の実施の形態の指サック４のように
袋状でないので、水洗いが容易な上に短時間で乾燥す
る。さらに、親指と人差し指で挟持部９を掴むことによ
り爪楊枝のような使用が可能であり、また歯磨きする歯
に応じて挟持時９の持ち換えが適宜可能である。

【００１６】

【発明の効果】請求項１記載の発明では、ブラシ部の背
面側に指を挿入すべき指サックを設けるようにしたの
で、小型化でき携帯に便利である。また、請求項１記載
の発明では、ブラシ部の背面側に指サックを設けたの
で、指サックに指を挿入することにより、ブラシ部が指
先の部分に一体に支持された状態になり、しかも指先の
自由な動きにブラシ部の動きを追随できる。従って、ブ
ラシ部で目的の歯を迅速かつきめ細かに磨くことが出来
る。請求項２記載の発明では、指サックの内側の表面に
滑り止め用の突起を設けたので、使用時に指サックから
指が抜けるのを防止できる。請求項３記載の発明では、
植毛板の背面を指サックに挿入すべき指の外周に応じた
形状にさせたので、指サックへの指の挿入時に、指先に
ブラシ部が馴染んで使い易い。請求項４記載の発明で
は、ブラシ部の背面側に伸縮自在なベルトを取付け、こ
のベルトとその背面との間で形成される指挿入部を設け
たので、請求項１と同様の効果を奏することができる。
請求項５記載の発明では、植毛板の背面に取付けられブ
ラシ部を両指で挟んで持つべき挟持部を設けたので、請
求項１と同様の効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態である歯ブラシの正
面図である。

【図２】同歯ブラシの平面図である。

【図３】同歯ブラシの下面図である。

【図４】図１の縦断面図である。

【図５】第１の実施の形態である歯ブラシの使用例を示
す正面図である。

【図６】本発明の第２の実施の形態である歯ブラシの正
面図である。

【図７】同歯ブラシの側面図である。

【図８】同歯ブラシの変形例を示す正面図である。

【図９】この変形例の側面図である。

【図１０】本発明の第３の実施の形態である歯ブラシの
正面図である。

【図１１】同歯ブラシの側面図である。

【符号の説明】

１植毛板２毛３ブラシ部４指サック５、７ベルト６、８指挿入部９挟持部４３突起

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】植毛板の前面に多数の毛を植え付けたブ
ラシ部と、前記植毛板の背面に設けられた伸縮自在な指サック、と
を備えたことを特徴とする歯ブラシ。
【請求項２】前記指サックは、内側表面に滑り止め用
の突起を設けたことを特徴とする請求項１記載の歯ブラ
シ。
【請求項３】前記植毛板の背面は、前記指サックに挿
入すべき指の外周に応じた形状にさせたことを特徴とす
る請求項１、または請求項２記載の歯ブラシ。
【請求項４】植毛板の前面に多数の毛を植え付けたブ
ラシ部と、前記植毛板の背面に伸縮自在なベルトを取付
け、このベルトと前記背面との間で形成される指を挿入
すべき指挿入部、とを備えたことを特徴とする歯ブラ
シ。
【請求項５】植毛板の前面に多数の毛を植え付けたブ
ラシ部と、前記植毛板の背面に取付けられ前記ブラシ部を両指で挟
んで持つための挟持部、とを備えたことを特徴とする歯
ブラシ。