JP4513314B2 - 美容器具 - Google Patents
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すなわち、請求項1記載の美容器具によれば、基台と、軟質ウレタン樹脂をウレタンフィルムでパックして形成されて該基台上に設けられ、不織布が載置される緩衝部材と、を有することを特徴とする。
すなわち、パッティング時において基台が肌に叩き付けられるおそれが無く、かつパッティング時の衝撃が緩衝部材により緩和(あるいは吸収)される。
すなわち、パッティング時に肌に当たる側とは反対の側に設けられた固定手段により、不織布が固定される。
すなわち、すべり止め部材が設けられていない挟持部材と基台とで形成される間隙よりも狭い部分に、不織布の端部が挟み込まれることとなる。
請求項1に記載の美容器具によれば、パッティング時において基台が肌に叩き付けられるおそれが無く、かつパッティング時の衝撃が緩衝部材により緩和(あるいは吸収)されるので、痛みのない心地よいパッティング(すなわち快適なパッティング)を行うことができ、優れたパッティング効果を得ることができる。
また、軟質ウレタン樹脂の表面がウレタンフィルムで覆われているので、ウレタンフィルムの表面に付いた、たとえば化粧水や汚れを簡単に洗い流すことができ、ウレタンフィルムの表面を常に清潔な状態に保つことができる。
図1は本発明によるコットンパフスティックの一実施の形態を示す全体斜視図であり、図2(a)は図1の側面図(すなわち図1において右方から見た図)、図2(b)は図1の平面図(すなわち図1において上方から見た図)、である。
本体部20は、基台21と、緩衝部材22と、固定手段23とを主たる要素として構成されたものである。
緩衝部材22は、軟質ウレタン樹脂をウレタンフィルムで包容(あるいは包装)したものであり、平面視略長方形を有するとともにある程度の厚みを有するものである。
軟質ウレタン樹脂の硬さ(硬度)は、この樹脂中に添加される硬化剤の量を調節することにより変化させることができる。すなわち、硬化剤の量が多ければ軟質ウレタン樹脂の硬さは硬くなり(上がり)、硬化剤の量が少なければ軟質ウレタン樹脂の硬さは軟らかくなる(下がる)。
一方、緩衝部材22の厚みは、軟質ウレタン樹脂の硬さや緩衝部材22の重さをいくらにするかなどによって適宜選択されるものであるが、本実施形態では約7mmとしている。
また、緩衝部材22は、その平面視形状において前述した基台21の外側の輪郭よりも一回り(若干)大きな輪郭、すなわち縦方向(長手方向)に約60mm、横方向(長手方向と直交する方向)に約25mmとされた略長方形を有するものである。
さらに、緩衝部材22にはフィルム状の取付部22aが設けられており、緩衝部材22と取付部22aとの間に基台21を挟み込む(あるいは緩衝部材22と取付部22aとの間で基台21を挟持する)ことにより、緩衝部材22が基台21に対して着脱自在に取り付けられることとなる。この着脱方法については後述することにする。
挟持部材25は、その平面視形状において前述した基台21の外側の輪郭よりも一回り(若干)小さな輪郭を有するフレーム(枠)部材である。また、基台21に対して固定されたときに基台21と対向する面には、すべり止め部材25aが設けられている。
すべり止め部材25aは、挟持部材25の2つの長辺部分にそれぞれ設けられているとともに、複数個(本実施形態では一辺当たり9個ずつ)の歯からなるものである。図2(a)に示すように、これらすべり止め部材25aの各歯の断面(すなわち、長手方向に沿う垂直面で切った断面)は、山形(三角形)になるように形成されている。各歯は挟持部材25の内周縁25bから外周縁25cにわたって形成されている。
一方、挟持部材25の一端部25d側面には、掛止部27の幅と略同じ幅を有する傾斜部25eが設けられている。この傾斜部25eは、ヒンジ部26の折曲部26aを境に挟持部材25が折り曲げられていったときに、掛止部27の傾斜面27aと面で接するように切り欠かれた部分である。
したがって、ヒンジ部26の折曲部26aを境に折り曲げられていったとき、まずはじめに傾斜部25eの傾斜した面の略全面が掛止部27の傾斜面27aの一部分と当接する。この状態から挟持部材25の一端部25dを基台21の方にさらに押し込んでいくと、傾斜部25eが掛止部27の傾斜面27a上を滑って移動していくとともに、掛止部27が柄部30の方に若干逃げていき(後退していき)、最終的に挟持部材25の一端部25dに位置する一表面(図1において下側の面)が切欠部27bに掛止される。
軸部31は、掛止部27の近傍に位置する基台21から長手方向外側、すなわちヒンジ部26と反対側に延在する細長い棒状の部材である。また、軸部31の先端、すなわち基台21と反対側の端部には、親指大の把持部32が設けられている。把持部32は軸部31の側から次第に幅広となるように形成されたものであり、平面視略涙形を有する部分である。
また、これら軸部31および把持部32は、その断面(すなわち長手方向と直交する平面で切った断面)が略楕円形を有するように形成されている。
また、図2(b)に示す基台21の全長(すなわち、折曲部26aから軸部31の始点までの距離)L1は約60mm、挟持部材25を掛止部27に掛止させた後のコットンパフスティック10の全長(すなわち、折曲部26aから軸部31の終点(把持部32の終端)までの距離)L2は約190mmとしている。
まずはじめに、コットンパフスティック10を図3(a)の状態、すなわち挟持部材25の掛止部27による掛止が解かれ、挟持部材25が完全に開放された(開かれた)状態にする。
使用者は図3(c)に示した状態で、コットンパフCにたとえば化粧水をしみこませ、把持部32を持って身体の各部のパッティングを行う。
また、軟質ウレタン樹脂をウレタンフィルムで包み込んだ緩衝部材22にコットンパフCが巻き付けられており、パッティングしたときの衝撃が緩衝部材22により吸収(あるいは緩和)されるようになっているので、痛みのない心地よいパッティング(すなわち快適なパッティング)を行うことができ、優れたパッティング効果を得ることができる。
さらに、基台21に接していない側の緩衝部材22の表面および両側面を包み込むとともに、緩衝部材22の裏面側でコットンパフCを固定するようになっているので、緩衝部材22の表面全体を使ってパッティングを行うことができ、かつコットンパフCを容易に巻き付けることができる。
さらにまた、基台21および挟持部材25は、平面視ロ字状を有するように形成されている、すなわち内部に開口部(貫通部)を有するように形成されているので、パッティングしたときに肌と反対側(挟持部材25の側)に移動する緩衝部材22の一部を、速やかかつ抵抗無くこれら開口部内に逃がすことができて、パッティングしたときの衝撃吸収性をさらに高めることができる。
さらにまた、軸部31の先端に把持部32が設けられているので、把持性を向上させることができる。また、把持部32が板状とされているので、把持部32と基台21との相対位置関係、すなわち把持部32を持ったときの基台21の方向性を容易に把握することができる。
さらにまた、軸部31が設けられているので、背中など手のとどきにくいところでもパッティングすることができる。
そして、挟持部材25を開いて図3(b)の状態とし、基台21の挟持部材25の側の面を開放した後、コットンパフCのいずれか一方の端部Ca(あるいはCb)を指先でつまんで緩衝部材22から、すなわちコットンパフスティック10からコットンパフCを取り外す。最後に、取り外したコットンパフCをゴミ箱に捨て、一連の作業を終了する。
コットンパフCを取り外した後、緩衝部材22の表面が、コットンパフCにしみこませていた化粧水などで汚れているようであれば、軽く水洗いをして洗い流しておく。
また、緩衝部材22の表面がウレタンフィルムとされているので、表面に化粧水が付いたり、表面が汚れたりした場合でもすぐに洗い流すことができて、緩衝部材22表面を常に清潔な状態に保つことができる。
図5は、基台21から緩衝部材22を取り外していく手順について示した図であり、(a)→(b)→(c)の順に取り外されていく。
まずはじめに、コットンパフスティック10を図5(a)の状態、すなわち前述した図1(あるいは図3(a))に示した状態にする。
そして、一方の手で軸部31を把持するとともに、他方の手で緩衝部材22の両側面(長手方向と平行になる二側面)を把持した後、緩衝部材22を図において左側、すなわち挟持部材25の側にスライドさせながら移動させていく。
図5(b)は、緩衝部材22を移動させていって、緩衝部材22の略半分(図において左半分)が挟持部材25から取り外された(抜け出た)取り外し途中の状態を示す図である。
そのまま緩衝部材22を同じ方向に移動させていくと、図5(c)に示すように、緩衝部材22全体が挟持部材25から取り外されて(抜け出て)、緩衝部材22の取り外しが完了する。
緩衝部材22以外の部分を射出成型により一体に成形する場合、このようなリブ21b,25fを設けることによって材料の通り道が増え、不均一な流れが低減して成形性を向上させることができる。
また、断面視形状についても図示したような山形(三角形)に限定されるものではなく、不織布(実施形態ではコットンパフC)との接触面積が増大するような突起であればいかなる形状のものであっても良い。
軸部31が基台21に対して着脱可能となるように構成することにより、たとえば軸部31の長さが通常の2倍とされた軸部31aに付け替えることが可能となり、通常の軸部31を有するコットンパフスティック10では届かなかった部分をパッティングすることが可能となる。
また、透明なウレタンフィルムで包み込まれた軟質ウレタン樹脂の色を変えることにより、バラエティー(多様性)に富んだ商品を提供することができる。
このように、形や色をいろいろと変化させることにより、見た目やデザイン性といった意匠性を向上させることができる。
さらに、緩衝部材22が軟質ウレタン樹脂およびウレタンフィルムで構成されているので、触ってみた感触すなわち触感が非常に良い。
この場合、ヒンジ部26を一体成形で成型する必要がないので、樹脂材料としてポリプロピレン以外の樹脂を使用することができる。
また、日焼け止めをコットンパフ18にとり、日焼け止めを身体の各部に塗布することも可能である。
22 緩衝部材
23 固定手段
25 挟持部材
25a すべり止め部材
26 ヒンジ部
27 掛止部
31 軸部
32 把持部
C コットンパフ(不織布)
Ca 端部
Cb 端部
Claims (7)
- 基台と、軟質ウレタン樹脂をウレタンフィルムでパックして形成されて該基台上に設けられ、不織布が載置される緩衝部材と、を有することを特徴とする美容器具。
- 前記緩衝部材が設けられた側と反対側の基台上には、前記不織布の端部を固定する固定手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の美容器具。
- 前記固定手段は、挟持部材と、該挟持部材および前記基台をヒンジ結合するヒンジ部と、該ヒンジ部材と反対側に設けられた掛止部とを有することを特徴とする請求項2に記載の美容器具。
- 前記基台の前記掛止部近傍から、前記ヒンジ部とは反対方向に軸部が延設されていることを特徴とする請求項3に記載の美容器具。
- 前記軸部の先端に、該軸部よりも幅広とされた把持部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の美容器具。
- 前記挟持部材の前記基台と対向する面に、すべり止め部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の美容器具。
- 前記基台、前記挟持部材、前記ヒンジ部、前記掛止部、前記軸部、前記把持部、および前記すべり止め部材は、樹脂で一体成型されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の美容器具。
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