JP3001503U - 入浴用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】人体のカーブ面にも植毛部が無理なく球面とし
て当接し、肌を傷めることなく、耐久性も向上する入浴
用ブラシを提供する。 【構成】円形基台１の片面に設けた植毛部２の先端で形
成される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端
をカットして揃え、また円形基台１の対向する側面にそ
れぞれ切線方向の溝を形成した入浴用ブラシ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入浴時に身体を洗うための入浴用ブラシに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、入浴用ブラシとしては種々のものが考案されているが、いずれも植毛部 の先端で形成される表面形状は、例えば実開昭６０−４４６９２号公報の第２図 にみられるように、フラット状に揃えられている。 ところで、人体はそのほとんどすべての表面がフラットではなく、カーブを描 いているものである。本来、ブラシ植毛部の先端で形成される表面部分は、肌に なるべく直角に当接するように使用することが効果的であるとされている。従っ て、従来のブラシは、持ったままの状態で毛先が肌に対し極力直角に当接するよ うに設計、製作されている。

【０００３】 しかしながら、従来の植毛部の先端の表面形状がフラットであるために、カー ブを描く人体の肌に当接すると、肌に対し強い刺激を与える部分と弱い刺激を与 える部分とに差を生ずるため、植毛部先端の表面部分を肌の表面全体に行きわた るように無理に力を入れることになり、結果的には真直に毛先が当らないために 肌を傷つけることにもなっていた。更に加えて、加えられる力の差と無理な角度 によって毛先が反ってしまい、植毛自体の耐久性を弱める結果となっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記従来の問題の解決をはかるべく、人体のカーブ面にも植毛部の 先端が無理なく均一に球面として当接し得るように形成される表面形状を有する 入浴用ブラシを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用ブラシにおいて、前記植毛 部の先端で形成される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットし て揃えたことを特徴とする入浴用ブラシである。 また本考案は、円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用ブラシにおいて、前記 植毛部の先端で形成される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端をカッ トして揃え、前記円形基台の植毛部の裏面側に蟻溝を形成して把握用の柄部を着 脱自在に取り付けたものである。

【０００６】 更に本考案は、円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用ブラシにおいて、前記 植毛部の先端で形成される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端をカッ トして揃え、前記円形基台の対向する側面にそれぞれ切線方向の溝を形成したも のである。 加えて、本考案は、円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用ブラシにおいて、 前記植毛部の先端で形成される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端を カットして揃え、前記円形基台の対向する側面にそれぞれ切線方向の溝を形成し 、前記円形基台の植毛部の裏面側に蟻溝を形成して把握用の柄部を着脱自在に取 り付けたものである。

【０００７】

【作用】

本考案は、円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用ブラシにおいて、前記植毛 部の先端で形成される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットし て揃えたものであるから、人体のどこの面に対しても無理なく均一に毛先が当接 し、肌を傷めるようなことがなく、ブラシの耐久性も向上する。 前記円形基台の植毛部の裏面側に蟻溝を形成して把握用の柄部を着脱自在とし 、背中等の手のとどきにくい部分をこする（ブラッシングする）時には、前記蟻 溝に把握用の柄部を取り付けて使用する。 また、前記円形基台の対向する側面にそれぞれ切線方向の溝を形成しておけば 、手のとどく部分をこする時に、把握用の柄部を取り付けることなく、手の指を 溝に当てて把持を容易にして使用することができる。 更に、前記円形基台側面の溝と把握用の柄部のいずれかを適宜選択的に使用で きるようにしておけば、使用に一層便利な態様となる。

【０００８】

【実施例】

図面は本考案の実施例を示し、図１は全体の側面図、図２は図１において円形 基台の前端方向からみた説明図、図３は植毛部を上にした全体の斜視図、図４は 把握用の柄部の取外し状態を示す説明図、図５は使用時における肌と植毛部との 当接状態説明図である。 図示例において、１は木製あるいは合成樹脂製の円形基台であって、この円形 基台１の片面には植毛部２が設けられている。植毛部２における毛の先端で形成 される表面形状は、従来の如くフラットではなく、球面の一部をなすように毛先 をカットして揃えられている。従って、使用に際しては、人体の肌のカーブに対 しても、図５に示すように、球面として無理なく均一に毛先が当接することにな り、肌を傷めるようなことがなく、ブラシの耐久性も向上する。

【０００９】 円形基台１の植毛部２の裏面側には蟻溝３を形成し、この蟻溝３に着脱自在な 先端部をもつ把握用の柄部４を取り付けるものであり、背中等手のとどきにくい 箇所をこする場合に便利であり、把握用の柄部４は円形基台１の植毛部２側面に 対して湾曲させておくことが好ましい。５は吊り紐を示す。 また、円形基台１の対向する側面には、それぞれ切線方向に溝６，６を形成す ることが好ましく、手のとどく部分をこする時には、把握用の柄部４を使用せず に溝６，６に手の指を当てて円形基台１の把持を容易にする。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の入浴用ブラシは、円形基台の植毛部の先端で形成 される表面形状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットして揃えてあるか ら、人体のカーブ面にも植毛部が無理なく球面として当接し、肌を傷めることな く、ブラシの耐久性も向上し、把握用の柄部を着脱自在に取り付けることによっ て背中等の手のとどきにくい部分に対して効果的にブラッシングすることができ 、更に円形基台の対向する側面にそれぞれ切線方向の溝を形成することによって 、円形基台の手指による把持を容易にすることができる等多くの有用なる効果を 奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す全体側面図。

【図２】図１において円形基台の前端方向から見た説明
図。

【図３】図１の植毛部を上にした全体斜視図。

【図４】図１の把握用の柄部の取外し状態説明図。

【図５】使用時における肌と植毛部との当接状態説明
図。

【符号の説明】

１ 円形基台 ２ 植毛部 ３ 蟻溝 ４ 把握用の柄部 ５ 吊り紐 ６ 溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用
   ブラシにおいて、前記植毛部の先端で形成される表面形
   状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットして揃
   えたことを特徴とする入浴用ブラシ。
2. 【請求項２】 円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用
   ブラシにおいて、前記植毛部の先端で形成される表面形
   状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットして揃
   え、前記円形基台の植毛部の裏面側に蟻溝を形成して把
   握用の柄部を着脱自在に取り付けたことを特徴とする入
   浴用ブラシ。
3. 【請求項３】 円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用
   ブラシにおいて、前記植毛部の先端で形成される表面形
   状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットして揃
   え、前記円形基台の対向する側面にそれぞれ切線方向の
   溝を形成したことを特徴とする入浴用ブラシ。
4. 【請求項４】 円形基台の片面に植毛部を設けた入浴用
   ブラシにおいて、前記植毛部の先端で形成される表面形
   状が球面の一部をなすように植毛部先端をカットして揃
   え、前記円形基台の対向する側面にそれぞれ切線方向の
   溝を形成し、前記円形基台の植毛部の裏面側に蟻溝を形
   成して把握用の柄部を着脱自在に取り付けたことを特徴
   とする入浴用ブラシ。