JP3238924U - 減圧脱水乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エネルギー効率を向上可能な減圧脱水乾燥装置を提供する。【解決手段】減圧脱水乾燥装置1は、蒸留釜10と、加熱部20と、コンデンサ40と、圧力及び温度の第1検知部63と、減圧部50と、一次側スチーム導入路31と、エジェクタ33を介して加熱部20に接続された二次側スチーム導入路32と、スチーム導入路の切替部と、コンデンサ40及びエジェクタ33の間に配された排気路60と、排気路60に配された揮発成分引込部と、圧力及び温度の第2検知部64とを備える。排気路60は、揮発成分の一部を、エジェクタ33を介して二次側スチーム導入路32に導入可能であり、一次側スチーム導入路31は、スチームを導入可能であり、二次側スチーム導入路32は、第2検知部64が第2基準値を検知することを条件に揮発成分の一部をスチームと共に加熱部20に導入できる。【選択図】図1
Description
本考案は、減圧脱水乾燥装置に関する。さらに詳しくは、廃液、汚水、汚泥、糞尿等の被処理物を固形成分と液体成分とに分離するための減圧脱水乾燥装置に関する。
従来、廃液、汚水、汚泥、糞尿等の各種の廃棄物(被処理物に相当)を固形成分と液体成分とに分離するための減圧脱水乾燥装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の考案に係る減圧脱水乾燥装置は、蒸留釜の内部に導入された廃棄物を加熱することで発生した気体をコンデンサで冷却することにより、液体成分として分離すると共に、蒸留用容器の内部に残留した残渣(固形成分)をスクレーパにより掻き出して分離するものとされている。
上述した特許文献1の減圧脱水乾燥装置は、蒸留釜で廃棄物を加熱するにあたり、蒸留釜のジャケットにスチームを導入している。また、特許文献1の減圧脱水乾燥装置には、廃棄物から発生する揮発成分(蒸気)を回収水として凝縮させるためのコンデンサが設けられている。前記コンデンサは、コンデンサ内に設けられた冷却管に冷却水を流すことによって、コンデンサ内に導入された蒸気を回収水として凝縮させるものとされている。
ところで、特許文献1に記載の減圧脱水乾燥装置では、高温な揮発成分が、そのままコンデンサに導入され、コンデンサにより、冷却され熱が奪われている。その一方で、蒸留釜は、例えば、ジャケット部分にスチームが導入されることにより、加熱され、内部に供給された廃棄物を加熱するものとされている。
このように、特許文献1の減圧脱水装置では、蒸留釜において廃棄物が加熱される一方、コンデンサでは、廃棄物から発生する揮発成分を冷却するという工程が、並行して行われている。そのため、特許文献1の減圧脱水装置は、熱サイクルにおいて、無駄が生じており、エネルギー効率が、非効率となる問題があった。
そこで、本考案は、エネルギー効率を向上させることで、効率良く被処理物を固形成分と液体成分とに分離することが可能な減圧脱水乾燥装置を提供することを目的とする。
(1)上述した課題を解決すべく提供される本考案の減圧脱水乾燥装置は、内部に被処理物を貯留可能な蒸留釜と、前記蒸留釜に設けられ、導入された前記被処理物を加熱する加熱部と、前記蒸留釜に連通して設けられ、前記被処理物から発生する揮発成分を冷却して回収水として凝縮させるコンデンサと、前記コンデンサの内部の圧力及び温度の少なくとも一方を検知可能な第1検知部と、前記蒸留釜を減圧する減圧部と、前記加熱部に接続され、前記加熱部に向けてスチームを導入可能な一次側スチーム導入路と、前記一次側スチーム導入路から分岐され、エジェクタを介して前記加熱部に接続された二次側スチーム導入路と、前記一次側スチーム導入路及び前記二次側スチーム導入路の少なくとも一方に配され、前記一次側スチーム導入路及び前記二次側スチーム導入路のいずれか一方に前記スチームの導入径路を切り替え可能な切替部と、一端側が前記コンデンサの排気側に接続され、他端側が前記エジェクタの入力側に接続された排気路と、前記排気路に配された揮発成分引込部と、前記排気路の内部の圧力及び温度の少なくとも一方を検知する第2検知部と、を備え、前記排気路は、前記揮発成分引込部を開状態とすることにより、前記揮発成分の一部を、前記エジェクタを介して、前記二次側スチーム導入路に導入可能であり、 前記一次側スチーム導入路は、前記蒸留釜が、非加熱状態から前記第1検知部において第1の基準値が検知される加熱状態に至るまで前記スチームを前記加熱部に導入するものであり、前記二次側スチーム導入路は、前記排気路から排気される前記揮発成分と前記スチームとを合わせて前記加熱部に導入可能なものであり、前記スチームの導入径路が前記一次側スチーム導入路から前記二次側スチーム導入路に切り替えられると共に、前記第2検知部が第2の基準値を検知することを条件として、前記揮発成分引込部が開状態に切り替えられ、前記揮発成分の一部が、前記二次側スチーム導入路内のスチームと共に前記加熱部に導入されること、を特徴とするものである。
上述した減圧脱水乾燥装置は、蒸留釜の加熱部に一次側スチーム導入路、及び前記一次側スチーム導入路から分岐された二次側スチーム導入路の2系統のスチーム導入路が接続されている。また、上述した減圧脱水乾燥装置は、コンデンサに送られた被処理物の揮発成分(蒸気とも称する)の一部を、エジェクタを介して二次側スチーム導入路に供給するものとされている。すなわち、上述した減圧脱水乾燥装置は、揮発成分の排熱を利用して蒸留釜の加熱を行うことができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置は、蒸留釜の加熱に供されるスチームの熱効率を高めることができる。
また、上述した減圧脱水乾燥装置は、第1検知部においてコンデンサ(蒸留釜)の内部の圧力及び温度の少なくとも一方が第1の基準値となるまで、蒸留釜が一次側スチーム導入路に導入されるスチームにより加熱されるものとされている。また、上述した減圧脱水乾燥装置は、スチームの導入経路が一次側スチーム導入路から二次側スチーム導入路に切り替えられ、第2検知部が第2の基準値を検知することを条件として、揮発成分引込部が開状態に切り替えられるものとされている。これにより、揮発成分の一部が、二次側スチーム導入路内のスチームと共に加熱部に導入される。従って、上述した減圧脱水乾燥装置は、排気路内に揮発成分を確実に引き込むことができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置は、揮発成分を適正な圧力でエジェクタに導くことができるので、揮発成分を確実に二次側スチーム導入路に導くことができる。従って、上述した減圧脱水乾燥装置は、蒸留釜の加熱に供されるスチームの熱効率を高めることができる。
(2)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置において、前記第1検知部は、第1圧力センサ及び第1温度センサを備え、前記蒸留釜の加熱状態が、前記第1温度センサで検知される温度と、前記第1圧力センサで検知される圧力との双方に基づいて判断されるものであること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、かかる構成とすることにより、コンデンサの内部の圧力と、第1温度センサで検知された蒸留釜の内部の温度とに基づいて、揮発成分の一部を二次側スチーム導入路内のスチームと共に加熱部に導入できる。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置は、エネルギー効率をより一層高めることができる。ここで、揮発成分の一部を加熱部に導入する温度条件(第1温度線センサで検知される温度)は、蒸留釜や廃棄物、蒸留釜の内部の真空度等に応じていかなる温度にも設定することが可能であるが、例えば、60~80℃の範囲で設定するとよい。
(3)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置において、前記第2検知部は、第2圧力センサ及び第2温度センサを備え、前記第2温度センサは、前記排気路に配されると共に、前記排気路の内部の温度を検知可能であり、前記スチームの導入路を前記一次側スチーム導入路から前記二次側スチーム導入路に切り替えると共に、前記第2温度センサが検知する温度と、前記第2圧力センサが検知する圧力との双方に基づいて、前記揮発成分の一部が、前記二次側スチーム導入路に導入されるスチームと合わせて前記加熱部に導入されること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、排気路に第2温度センサが設けられているので、排気路の内部の温度が所定の温度に上昇した際に、揮発成分の一部を二次側スチーム導入路を介して加熱部に導入できる。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置は、例えば、二次側スチーム導入路に、低温の揮発成分の一部が導入されることを抑制できる。すなわち、上述した減圧脱水乾燥装置は、二次側スチーム導入路を通過するスチームの温度が低下することを抑制できるので、エネルギー効率が低下することを抑制できる。
(4)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置は、前記減圧部に真空調整部が設けられており、前記第1検知部が、第1圧力センサを備えており、前記第1圧力センサは、前記コンデンサの内部の圧力を検知可能であり、前記真空調整部を開状態とすることにより、前記第1圧力センサで検知される圧力が所定の圧力となるように圧力を上昇させること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、かかる構成とすることにより、蒸留釜の内部の圧力を上昇させる(真空度を下げる)ことができる。これに伴い、上述した減圧脱水乾燥装置は、蒸留釜の内部の温度を上昇させることができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置は、被処理物を効率的に脱水乾燥できる。
(5)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置は、前記加熱部に前記スチームを回収するスチーム回収タンクが設けられていること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、かかる構成とすることにより、揮発成分の一部が混じったスチームをスチーム回収タンクに回収できる。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置では、揮発成分の一部(被処理物の回収水)が混じったスチームが、誤って、排水されることを抑制できる。
(6)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置において、前記切替部は、前記一次側スチーム導入路に設けられた第1切替部と、前記二次側スチーム導入路に設けられた第2切替部と、を備え、前記第1切替部及び前記第2切替部が、互いに開状態又は閉状態に切り替えられることにより、前記一次側スチーム導入路及び前記二次側スチーム導入路における前記スチームの導入経路が切り替えられること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、かかる構成とすることによりすなわち、第1切替部及び第2切替部の開閉タイミングをそれぞれ異なるタイミングで行うことができる。これにより、一次側スチーム導入路及び二次側スチーム導入路の切り替えを効率的に行うことができるので、蒸留釜の加熱におけるエネルギー効率の向上が期待できる。
(7)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置は、前記排気路に第2揮発成分引込部が設けられており、前記第2揮発成分引込部は、前記スチームの導入経路が、前記一次側スチーム導入路である場合は、閉状態とされるものであり、前記スチームの導入経路が、前記一次側スチーム導入路から前記二次側スチーム導入路に切り替えられた場合は、所定の時間経過後に閉状態から開状態へと切り替えられるものであること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、かかる構成とすることにより、エジェクタ(二次側スチーム導入路)に揮発成分の一部を導入するタイミングを調整することができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置は、エジェクタを効率的に作用させることができるので、揮発成分の一部を二次側スチーム導入路に効率的に導入できる。
(8)上述した本考案の減圧脱水乾燥装置は、前記コンデンサにより凝縮された前記回収水を回収するための回収タンクを備え、前記回収タンクは、前記回収水を排出する回収水排水口と、前記回収タンク及び前記回収水排水口の間に設けられた流量計と、を備えること、を特徴とするとよい。
上述した減圧脱水乾燥装置は、かかる構成とすることにより、回収水の流量を計測しながら、回収水を排水できる。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置は、回収タンクがオーバーフローすることを抑制できる。
本考案によれば、エネルギー効率を向上させることで、効率良く被処理物を固形成分と液体成分とに分離することが可能な減圧脱水乾燥装置を提供することができる。
本考案に係る減圧脱水乾燥装置1の一実施形態について、図1~図3を参照しつつ以下に詳細を説明する。
図1は、本考案に係る減圧脱水乾燥装置1を模式的に記載した概略全体図であり、図2は、蒸留釜10の拡大図である。図1に示すように減圧脱水乾燥装置1は、廃液、汚水、汚泥、糞尿等の廃棄物(被処理物とも称する)を蓄える供給タンク2と、円筒状に形成されると共に供給タンク2から供給される被処理物を内部に貯留可能な蒸留釜10と、蒸留釜10を加熱する加熱部20と、蒸留釜10の軸心に沿って延びるように設けられた回転軸11と、回転軸11を回転駆動する撹拌モータ12と、を備えている。
また、減圧脱水乾燥装置1は、蒸留釜10の内部を減圧する真空ポンプ50(減圧部50とも称する)と、回転軸11に装着された撹拌翼13と、回転軸11に装着されたスクレーパ14(図2参照)と、を備えている。また、減圧脱水乾燥装置1は、蒸留釜10に接続されたミストキャッチャ55と、ミストキャッチャ55に接続されたコンデンサ40と、を備えている。また、減圧脱水乾燥装置1は、前記の他、コンデンサ40から排出される回収水の回収タンク3(バッファタンク3とも称する)等を備えている。
供給タンク2は、被処理物の原液を取り入れる原水入口2bに原水開閉部2c(バルブ2c)を介して接続されている。供給タンク2は、原水開閉部2cを開くことにより、処理前の被処理物を内部に所定量取り入れることができる。供給タンク2の内部には、液量を測定するためのパルス式レベル計2aが設けられている。パルス式レベル計2aは、供給タンク2内に蓄えられた被処理物の液面位置を計測することにより、供給タンク2内の液量を正確に計測することができる。なお、パルス式レベル計2aに代えて、浮き子式の液量センサを設けることもできる。また、供給タンク2には、蒸留釜10に被処理物を供給するための供給管16が接続されている。供給管16は、供給側開閉部16a(バルブ16a)を介して蒸留釜10に接続されており、供給側開閉部16aを開状態とすることにより、被処理物を蒸留釜10に導入することができる。
蒸留釜10は、被処理物を加熱するための加熱部20と、被処理物から分離された残渣を排出するための残渣排出口17と、を備えている。また、蒸留釜10は、図2に示すように、内部に、回転軸11と、撹拌翼13と、スクレーパ14と、を備えている。
蒸留釜10は、円筒状に形成され、水平方向に延びるように配置されている。これにより、蒸留釜10に導入された被処理物の伝熱面積を広く確保することができる。蒸留釜10は、耐熱性を有する金属等の素材で形成されると共に、減圧に耐え得るよう耐圧構造をなすように形成されている。また、蒸留釜10は、内部と外部とを仕切る隔壁10aを有している。
また、図1に示すように、蒸留釜10に接続された回収水排出管42には、真空ポンプ50が接続されている。真空ポンプ50は、回収水排出管42を通じて蒸留釜10内の空気を排出することで、蒸留釜10内を減圧することができる。蒸留釜10の減圧度合いは、被処理物の処理状態に応じて、適宜変更することができる。蒸留釜10の減圧度合い(圧力)は、後述する第1検知部63としての第1圧力センサ63Aにより間接的に計測することができる。
また、本実施形態では、真空ポンプ50に近接して、真空調整部51が設けられている。真空調整部51は、例えば、自動開閉が可能なバルブとして構成されており、制御部(図示せず)により開閉制御が可能である。真空調整部51は、回収水排出管42に配されており、開状態とすることにより、蒸留釜10の内部の圧力を上昇させる(真空度を下げる)ことができる。これに伴い、蒸留釜10の内部の温度が上昇する。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置1は、被処理物を効率的に脱水乾燥できる。なお、蒸留釜10の内部の圧力は、第1圧力センサ63Aにより間接的に検知することができる。
このように真空調整部51は、真空ポンプ50の能力を変化させることができる。また、真空調整部51は、閉状態とすることにより、蒸留釜10の内部を減圧することができる。ここで、真空調整部51による減圧度の調整は、適宜のタイミングで行うことができるが、例えば、蒸留釜10の内部の圧力が-80~-90kPaとなり、蒸留釜10の内部の温度が、例えば55℃程度に低下した際に真空調整部51を開状態とするとよい。また、かかる場合において、蒸留釜10の内部の圧力が-70kPa程度になったときに、再び真空調整部51が閉状態に切り替えられるとよい。これにより、蒸留釜10の内部の温度が例えば、60~70℃程度に上昇する。このように真空調整部51は、圧力の調整と温度の調整とを行うことができる。
加熱部20は、蒸留釜10の下方側に一次側スチーム導入路31と、二次側スチーム導入路32と、スチーム排出管24と、が接続されている。また、加熱部20は、蒸留釜10の少なくとも下方外側を覆うように設けられたジャケット25(図2参照)を有している。
一次側スチーム導入路31は、一端が加熱部20に接続されると共に、他端がスチーム入口23に接続されている。また、一次側スチーム導入路31は、中間部に第1切替部35が配されている。スチーム入口23は、適宜のボイラー(図示せず)に接続されており、一次側スチーム導入路31にスチームを導入することができる。
第1切替部35は、例えば、自動開閉が可能なバルブで形成されている。第1切替部35は、制御部(図示せず)に接続されており、前記制御部により開閉の制御が行われる。制御部は、減圧脱水乾燥装置1の全体を制御するものとされている。第1切替部35は、開状態に切り替えることにより、一次側スチーム導入路31にスチーム(水蒸気)を通気することができ、閉状態に切り替えることにより、一次側スチーム導入路31へのスチームの導入を遮断することができる。
二次側スチーム導入路32は、一端側が加熱部20に接続されると共に、他端側が一次側スチーム導入路31の分岐部分に接続されている。また、二次側スチーム導入路32は、中間部に後述するエジェクタ33が配されている。また、二次側スチーム導入路32は、エジェクタ33の下流側(二次側)に第2切替部36が配されている。
第2切替部36は、例えば、自動開閉が可能なバルブで形成されている。第2切替部36は、制御部(図示せず)に接続されており、前記制御部により開閉の制御が行われる。第2切替部36は、開状態に切り替えることにより、二次側スチーム導入路32にスチームを導入することができ、閉状態に切り替えることにより、二次側スチーム導入路32へのスチームの導入を遮断することができる。
このように上述した減圧脱水乾燥装置1は、第1切替部35及び第2切替部36が、互いに開状態又は閉状態に切り替えられることにより、一次側スチーム導入路31及び二次側スチーム導入路32におけるスチームの導入経路が切り替えられる。従って、上述した減圧脱水乾燥装置1は、第1切替部35及び第2切替部36の開閉タイミングをそれぞれ異なるタイミングで行うことができる。これにより、一次側スチーム導入路31及び二次側スチーム導入路32に通気するスチームの流量を調整することができる。
加熱部20は、一次側スチーム導入路31又は二次側スチーム導入路32からスチームを導入することにより、ジャケット25内で前記スチームを循環させることができる。これにより、蒸留釜10が加熱され、蒸留釜10に導入された被処理物が加熱される。ジャケット25内を循環したスチームは、スチーム排出管24から排出される。また、加熱部20には、スチーム排出管24を介してスチーム回収タンク75が接続されている。なお、上述した減圧脱水乾燥装置1におけるスチームの循環についての詳細は後述する。
スチーム排出管24は、開閉部83を介してスチーム回収タンク75(ドレンタンク75とも称する)に接続されている。スチーム排出管24は、加熱部20から排出されるスチーム及び被処理物の揮発成分をスチーム回収タンク75に向けて排出するものとされている。
スチーム回収タンク75は、スチーム排出管24を通じて排出されるスチーム(液化したものを含む)を回収するものとされている。詳細は後述するスチームの循環サイクルにおいて説明するが、本実施形態では、被処理物の揮発成分の一部がスチームに混入するため、スチーム回収タンク75は、揮発成分が混入したスチームがそのまま処理されずに排水されることを抑制するために設けられている。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置1では、揮発成分の一部(被処理物の回収水)が混じったスチームが誤って、排水されることを抑制できる。また、スチーム回収タンク75には、排出ポンプ76を介してスチームドレン77に接続されている。従って、スチーム回収タンク75は、排出ポンプ76を作動させることにより、スチームの回収液をスチームドレン77を介して排出できる。
図2に示すように、回転軸11は、蒸留釜10の軸心に沿って延びるように配されている。回転軸11の先端側は、蒸留釜10の下流側(図示左側)の隔壁10aに回転可能に支持されている。また、回転軸11の基端側は、蒸留釜10の上流側(図示右側)の隔壁10aに回転可能に支持されている。また、回転軸11の基端側は、上流側の隔壁10aを貫通すると共に、貫通した先端に従動プーリ70、無端ベルト71、及び駆動プーリ72を介して撹拌モータ12が接続されている。従って、撹拌モータ12を駆動することにより、回転軸11が正逆回転駆動され、撹拌翼13やスクレーパ14が正逆回転駆動される。これにより、蒸留釜10の内部において被処理物が撹拌される。
また、回転軸11は、隔壁10a,10aの内部側において、軸周りに環状のシール部材15,15が装着されている。シール部材15,15は、例えば、ゴムや樹脂で形成されており、適宜の弾性を有する素材で形成されている。これにより、回転軸11と隔壁10aとの間の隙間が、シール部材15により塞がれる。
撹拌翼13は、金属や樹脂等を素材として板状に形成されている。撹拌翼13は、回転軸11の外周に支持された支持枠18の外周に取り付けられている。従って、回転軸11を回転駆動することにより、撹拌翼13が回転する。また、撹拌翼13は、回転軸11に沿う方向に間隔を空けて複数(本実施形態では4個)設けられている。図示を省略するが、撹拌翼13は、平面視において、それぞれ所定の角度で傾斜配置されている。そのため、被処理物を撹拌すると共に上流側から下流側に向けて被処理物を送り出すことが可能である。また、本実施形態では、一群の撹拌翼13が、回転軸11に沿って、スクレーパ14と交互に設けられている。
スクレーパ14は、4連が一群をなすように設けられ、一群のスクレーパ14が回転軸11に沿う方向に間隔を空けて複数(本実施形態では4個)設けられている。図示を省略するが、スクレーパ14は、4連がそれぞれ所定の角度で傾斜配置されている。そのため、蒸留釜10の内周壁10bから掻き取った残渣を上流側から下流側に向けて残渣を送り出すことが可能である。
ミストキャッチャ55は、蒸留釜10内で被処理物の加熱により発生する蒸気をフィルタリングし、不純物を除去することができる。ミストキャッチャ55は、蒸留釜10の上端側に接続されており、内部にデミスタ56が設けられている。また、ミストキャッチャ55は、上部に配管57が接続されている。配管57の他端は、図1に示すようにコンデンサ40の上流側に接続されている。従って、ミストキャッチャ55は、配管57を介して、フィルタリング後の被処理物の揮発成分(蒸気)をコンデンサ40(図1参照)に向けて排出することができる。また、配管57には、配管57内の温度を検知する第1検知部63としての第1温度センサ63Bが設けられている。
第1温度センサ63Bは、配管57内の温度を検知することで、間接的に蒸留釜10の内部の温度を検知することができる。なお、第1温度センサ63Bは、蒸留釜10の内部の温度を直接的又は間接的に検知可能な各種の場所に設けることができる。例えば、第1温度センサ63Bは、蒸留釜10に設けられていてもよい。
デミスタ56は、細かい金属線を網目状に形成したものであり、被処理物から発生する蒸気との接触面積を大きくすることができる。そのため、前記蒸気中に含まれる不純物を効率的に捕集することができる。これにより、被処理物から分離される回収水の純度を高めることができ、精度の良い固液分離を行うことができる。また、デミスタ56は、上述したように形成されているので、例えば、水等の洗浄液を掛けることで容易に洗浄することができる。なお、デミスタ56は、適宜、交換が可能なように、ミストキャッチャ55に対して脱着可能としてもよい。
図1に示すように、コンデンサ40は、ミストキャッチャ55から排出される被処理物の揮発成分(以下、単に揮発成分とも称する)を冷却して液体に凝縮させるものである。コンデンサ40は、例えば、円筒状に形成されている。コンデンサ40には、配管57の一端が接続されている。また、コンデンサ40には、導入された気体を冷却するための冷却水を供給する冷却水供給管41と、凝縮させた被処理物の液体成分(回収水)を排出する回収水排出管42と、冷却に供した冷却水を排出する冷却水排出管43と、が接続されている。また、コンデンサ40には、前記の他、揮発成分の一部を排気する排気路60と、コンデンサ40の内部の圧力を検知する第1圧力センサ63Aとが接続されている。
冷却水供給管41は、一端側が冷却水入口41aと接続され、他端側がコンデンサ40の冷却管(図示せず)に接続されている。図示を省略するが、冷却管は、コンデンサ40の内部に配されている。また、冷却管は、例えば、1本の冷却管が、コンデンサ40の両端側において複数回折り返しされることにより形成されている。そのため、冷却水を上流側から下流側に亘って複数回循環させることができる。
また、冷却管の下流側には、冷却水排出管43が接続されている。冷却水排出管43は、冷却水出口43aに接続されており、冷却に供した冷却水を冷却水出口43aに排出するものとされている。従って、冷却水入口41aから冷却管に流入した冷却水は、被処理物の冷却に供された後、冷却水排出管43を介して冷却水出口43aに排出される。ここで、冷却水は、適宜のチラー等により冷却された水等の冷却媒体を使用することができる。
回収水排出管42は、開閉部85、真空ポンプ50、及び熱交換プレート86を介して回収タンク3(バッファタンク3とも称する)に接続されている。開閉部85は、例えば、バルブとして構成されており、開状態とすることにより、回収水排出管42に回収水を送出させることができる。これにより、回収水排出管42は、コンデンサ40により凝縮された回収水を回収タンク3に向けて排出することができる。また、回収水排出管42から排出された回収水は、熱交換プレート86で冷却された後、回収タンク3に回収される。
回収タンク3は、回収水排出管42と開閉部85を介して接続されている。回収タンク3は、コンデンサ40により被処理物から分離された液体成分を貯留することができる。回収タンク3は、真空ポンプ50を介して接続されており、真空ポンプ50を作動させながら開閉部85を開くことにより、コンデンサ40や蒸留釜10内を減圧状態とすることができる。これにより、コンデンサ40から回収タンク3に回収水が引き込まれる。
回収タンク3には、パルス式レベル計3aが設けられている。パルス式レベル計3aは、回収タンク3内の回収水の液量を計測することができる。これにより、回収水の液量に基づいた被処理物の液体成分量(水分量)を算出することができる。また、被処理物の水分量に基づいた被処理物の濃縮率の調整を行うことも可能となる。なお、被処理物の水分量の算出が必要とされない場合は、パルス式レベル計3aに代えて、浮き子式の液量センサを設ければよい。また、被処理物の水分量の算出は、机上で行うものや、制御部等で自動的に行うものなど、各種の方法で算出することができる。
また、回収タンク3は、回収水を排出する回収水排水口81と、回収タンク3及び回収水排水口81の間に設けられた流量計82及び排出ポンプ84とを備えている。従って、上述した減圧脱水乾燥装置1は、回収水の流量を計測しながら、排出ポンプ84を駆動することで回収水を排水できる。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置1は、回収タンク3がオーバーフローすることを抑制できる。
第1圧力センサ63Aは、コンデンサ40に接続されており、コンデンサ40の内部の圧力を検知することができる。また、第1圧力センサ63Aは、間接的に蒸留釜10の内部の圧力も検知することができる。詳細は後述するが第1圧力センサ63Aで検知される圧力は、一次側スチーム導入路31にスチームを導入する判断条件(第1の基準値)として利用される。
排気路60は、一端側がコンデンサ40に接続されると共に、他端側がエジェクタ33の吸入口に接続されている。排気路60は、揮発成分の一部を排気することができる。排気路60は、上流側(コンデンサ40側)に第1揮発成分引込部61が配されており、下流側(エジェクタ33側)に第2揮発成分引込部62が配されている。また、排気路60における第2揮発成分引込部62の下流側には、第2検知部64としての第2圧力センサ64A及び第2温度センサ64Bが設けられている。
エジェクタ33は、二次側スチーム導入路32の中間部に配されており、エジェクタ33における一次側及び二次側のそれぞれが二次側スチーム導入路32に接続されている。また、エジェクタ33の吸込口には、排気路60の下流側の一端が接続されている。従って、二次側スチーム導入路32にスチームを導入(通気)することにより、エジェクタ33の一次側から二次側に向けて、スチームが高速で噴射される。これに伴い、エジェクタ33の吸込口に接続された排気路60の内部が減圧され、排気路60を流れる被処理物の揮発成分がエジェクタ33の吸込口に引き込まれる。これにより、揮発成分の一部が、二次側スチーム導入路32内のスチームと共に加熱部20に導入される。なお、揮発成分は、第1揮発成分引込部61及び第2揮発成分引込部62の開閉を制御することにより、適宜の量だけ排気路60に導入される。そのため、減圧脱水乾燥装置1は、排気路60に導入する揮発成分の導入量を制御することにより、揮発成分の回収率を制御することができる。
第1揮発成分引込部61は、例えば、自動開閉が可能なバルブで形成されている。第1揮発成分引込部61は、制御部(図示せず)に接続されており、前記制御部により開閉の制御が行われる。第1揮発成分引込部61は、第2圧力センサ64Aにおいて圧力に関する第1の基準値を検知することを条件として開状態とされるものである。ここで、第2圧力センサ64Aにおいて検知条件とされる第1の基準値に係る圧力は、例えば、-60~-70kPaの範囲で設定するとよい。なお、第2圧力センサ64Aにおいて第1の基準値とされる圧力は、蒸留釜10の形状や大きさ、あるいは、被処理物の組成等に応じて、各種の圧力に設定することが可能である。
また、第1揮発成分引込部61は、開状態とされることにより、排気路60を流れる揮発成分の一部を、エジェクタ33を介して、二次側スチーム導入路32に導入可能である。また、第1揮発成分引込部61は、閉状態に切り替えることにより、二次側スチーム導入路32への揮発成分の導入を遮断することができる。
第2揮発成分引込部62は、第1揮発成分引込部61とエジェクタ33との間に配されている。第2揮発成分引込部62は、例えば、自動開閉が可能なバルブで形成されている。第2揮発成分引込部62は、制御部(図示せず)に接続されており、前記制御部により開閉の制御が行われる。第2揮発成分引込部62は、開状態とすることにより、排気路60を流れる揮発成分の一部を、エジェクタ33を介して、二次側スチーム導入路32に導入可能である。また、第2揮発成分引込部62は、閉状態に切り替えることにより、二次側スチーム導入路32への揮発成分の導入を遮断することができる。
また、第2揮発成分引込部62は、スチームの導入経路が、一次側スチーム導入路31である場合は、閉状態とされるものであり、スチームの導入経路が、一次側スチーム導入路31から二次側スチーム導入路32に切り替えられた場合は、所定の時間経過後に閉状態から開状態へと切り替えられるものとされている。
従って、上述した減圧脱水乾燥装置1は、エジェクタ33(二次側スチーム導入路32)に揮発成分の一部を導入するタイミングを調整することができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置1は、エジェクタ33を効率的に作用させることができるので、揮発成分の一部を二次側スチーム導入路32に効率的に導入できる。
第2圧力センサ64Aは、排気路60の内部の圧力を検知するものとされている。第2圧力センサ64Aで検知された圧力は、第1揮発成分引込部61や第2揮発成分引込部62を開閉する際の判断条件(第2の基準値)として利用される。
第2温度センサ64Bは、排気路60の内部の温度を検知するものとされている。第2温度センサ64Bで検知された温度は、二次側スチーム導入路32に被処理物の揮発成分の一部を導入する際の判断条件(第2の基準値)として利用される。
このように、上述した減圧脱水乾燥装置1は、蒸留釜10の加熱部20に一次側スチーム導入路31、及び一次側スチーム導入路31から分岐された二次側スチーム導入路32の2系統のスチーム導入路が接続されている。また、上述した減圧脱水乾燥装置1は、コンデンサ40に送られた被処理物の揮発成分(蒸気)の一部を、エジェクタ33を介して二次側スチーム導入路32に供給するものとされている。すなわち、上述した減圧脱水乾燥装置1は、揮発成分の排熱を利用して蒸留釜10の加熱を行うことができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置1は、蒸留釜10の加熱に供されるスチームの熱効率を例えば、20~30%程度高めることができる。
以上が、本考案の一実施形態に係る減圧脱水乾燥装置1の構成であり、次に、減圧脱水乾燥装置1を用いた被処理物の処理工程及びスチームの循環サイクルについて、以下に説明する。減圧脱水乾燥装置1による固体成分と液体成分との分離(固液分離)は、給液工程、蒸留工程、煮詰工程、排出工程の順に行われる。
(給液工程)
まず、被処理物が、供給タンク2から、蒸留釜10に被処理物が導入される。
まず、被処理物が、供給タンク2から、蒸留釜10に被処理物が導入される。
(蒸留工程及び煮詰工程)
蒸留釜10への被処理物の導入に伴い、蒸留釜10の内部の気体が、真空ポンプ50により、排気され、蒸留釜10及びコンデンサ40の内部が減圧状態とされる。また、これに伴い、加熱部20にスチームが導入され、蒸留釜10の内部の被処理物が加熱される。また、加熱された被処理物は、撹拌翼13及びスクレーパ14により、撹拌される。
蒸留釜10への被処理物の導入に伴い、蒸留釜10の内部の気体が、真空ポンプ50により、排気され、蒸留釜10及びコンデンサ40の内部が減圧状態とされる。また、これに伴い、加熱部20にスチームが導入され、蒸留釜10の内部の被処理物が加熱される。また、加熱された被処理物は、撹拌翼13及びスクレーパ14により、撹拌される。
上記の処理により、被処理物から液体成分が揮発して揮発成分(蒸気)が発生する。前記揮発成分は、真空ポンプ50により吸引され、ミストキャッチャ55を経て、コンデンサ40に導入される。コンデンサ40に導入された揮発成分は、冷却されて液体に凝縮される。前記液体は回収水として、回収タンク3に回収されて、例えば、パルス式レベル計3aにより液量が計測される。また、本実施形態では、揮発成分の一部が、後述するスチームの循環サイクルに供される。
(排出工程)
一方、蒸留釜10に固体成分として分離された残渣は、スクレーパ14の回転に伴って、残渣排出口17から排出される。このとき、スクレーパ14は、所定の角度で傾斜配置されているので、残渣は、上流側から下流側に向けて順次移送されて、残渣排出口17から順次排出される。他方、回収タンク3に貯留された回収水は、適宜のタイミングで排出される。
一方、蒸留釜10に固体成分として分離された残渣は、スクレーパ14の回転に伴って、残渣排出口17から排出される。このとき、スクレーパ14は、所定の角度で傾斜配置されているので、残渣は、上流側から下流側に向けて順次移送されて、残渣排出口17から順次排出される。他方、回収タンク3に貯留された回収水は、適宜のタイミングで排出される。
以上が、本考案の一実施形態に係る減圧脱水乾燥装置1における被処理物の処理工程であるが、本考案の減圧脱水乾燥装置1は、上述した処理工程における蒸留工程及び煮詰工程において、スチームが以下のような循環サイクルによって循環される。
図3は、上下方向に時間軸を設定したタイムテーブルである。図示のように、減圧脱水乾燥装置1が起動されると、まず真空ポンプ50が起動され、第1圧力センサ63Aで検知される圧力が、所定の設定圧力となるように減圧される。すなわち、蒸留釜10(コンデンサ40)の内部が所定の設定圧力となるように減圧される。
第1圧力センサ63Aが所定の設定圧力を検知すると、供給側開閉部16aが閉状態から開状態に切り替えられ、被処理物(原水)が供給タンク2を介して蒸留釜10に導入される。これに伴い、撹拌モータ12が回転駆動(正転駆動)され、被処理物が撹拌される。なお、撹拌モータ12は、任意の時間間隔で回転の正逆が切り替えられる。蒸留釜10における所定のレベルまで被処理物が送液されると、第1切替部35が閉状態から開状態に切り替えられる。これにより、一次側スチーム導入路31にスチームが導入される。
続いて、第1温度センサ63B(第1検知部63)で検知される温度が、第1の基準値(設定温度)以上となると、第2切替部36が閉状態から開状態に切り替えられる。すなわち、蒸留釜10の加熱状態を、第1温度センサ63Bで判断して、第2切替部36が開状態に切り替えられる。これにより、二次側スチーム導入路32にスチームが導入される。言い換えると、一次側スチーム導入路31は、蒸留釜10が、非加熱状態から第1温度センサ63B(第1検知部63)において所定の温度(第1の基準値)が検知される加熱状態に至るまでスチームを加熱部20に導入するものとされている。
なお、本実施形態では、第1温度センサ63Bで検知される温度が所定の温度(第1の基準値)以上となることを条件として、第2切替部36を開状態に切り替えているが、第1温度センサ63Bに代え、第1圧力センサ63Aで検知される圧力が所定の圧力(第1の基準値)以上となることを条件として、第2切替部36が開状態に切り替えられてもよい。また、第2切替部36の開状態への切り替えは、第1温度センサ63Bで検知される温度と、第1圧力センサ63Aで検知される圧力との双方に基づいて判断されてもよい。
また、第2切替部36が開状態とされると、真空調整部51が閉状態から開状態に切り替えられる。これにより、第1圧力センサ63Aで検知される圧力が上昇すると共に、第1温度センサ63Bで検知される温度が上昇する。なお、真空調整部51が開状態とされる条件は、例えば、第1圧力センサ63Aで検知される圧力が-80~-90kPaとなった場合を条件とするとよい。また、上記条件は、第1温度センサ63Bで検知される温度を条件とすることもできる。かかる場合は、例えば、第1温度センサ63Bで検知される温度が55℃程度に下がったことを条件とするとよい。
続いて、第1切替部35が開状態から閉状態に切り替えられる。これにより、一次側スチーム導入路31へのスチームの供給が停止される。また、第2切替部36が開状態とされた後、所定時間が経過すると第2揮発成分引込部62が閉状態から開状態に切り替えられる。これにより、排気路60が減圧される。すなわち、エジェクタ33の一次側から二次側に向けて、高速でスチームが流れることにより、エジェクタ33の吸込口(排気路60)側が減圧される。
続いて、第1圧力センサ63Aで検知される圧力が、所定圧力(例えば、-60~-70kPa)以上となり、第2圧力センサ64Aで検知される圧力(エジェクタ33の入り口における真空圧力)が、所定圧力(例えば、-60~-70kPa)以上となると、第1揮発成分引込部61が閉状態から開状態に切り替えられる。これにより、排気路60に被処理物の揮発成分の一部が導入され、エジェクタ33を介して、二次側スチーム導入路32に前記揮発成分の一部が導入される。これに伴い、前記揮発成分の一部が二次側スチーム導入路32内のスチームと共に加熱部20に導入される。
なお、上述した第1揮発成分引込部61を開状態とする判断条件(第2の基準値)は、第2温度センサ64Bで検知される温度を用いてもよい。かかる場合は、第2温度センサ64Bが検知する温度と、第2圧力センサ64Aが検知する圧力との双方に基づいて、第1揮発成分引込部61を開状態とすればよい。
上述した蒸留工程が所定の条件(例えば、時間、温度、圧力等)に達すると、蒸留工程から煮詰工程に処理が進められる。なお、蒸留工程から煮詰工程への移行の条件は、被処理物の量や組成、あるいは、蒸留釜10の大きさなどに応じて、適宜、変更することができる。
煮詰工程が終了すると、真空ポンプ50が停止し、真空調整部51により大気開放が行われる。また、大気開放に伴う逆流防止が行われる。続いて、原水開閉部2cが開状態とされて、供給タンク2に原水(被処理物)が供給される。続いて、撹拌モータ12が停止され、原水開閉部2cが閉状態に切り替えられる。なお、揮発成分をスチームに供する割合は、熱効率や回収水の回収率に応じて、適宜変更できる。
以上が、本考案の減圧脱水乾燥装置1におけるスチームの循環サイクルであり、次に、本考案の減圧脱水乾燥装置1の作用効果について、以下に詳説する。
上述した減圧脱水乾燥装置1は、コンデンサ40(蒸留釜10)の内部の圧力及び温度の少なくとも一方が第1の基準値となるまで、蒸留釜10が一次側スチーム導入路31に導入されるスチームにより加熱されるものとされている。また、上述した減圧脱水乾燥装置1は、スチームの導入経路が一次側スチーム導入路31から二次側スチーム導入路32に切り替えられ、第2検知部64が第2の基準値を検知することを条件として、揮発成分引込部(第1揮発成分引込部61,第2揮発成分引込部62)が開状態に切り替えられるものとされている。これにより、揮発成分の一部が、二次側スチーム導入路32内のスチームと共に加熱部20に導入される。従って、上述した減圧脱水乾燥装置1は、排気路60内に揮発成分を確実に引き込むことができる。これにより、上述した減圧脱水乾燥装置1は、揮発成分を適正な圧力でエジェクタ33に導くことができるので、揮発成分を確実に二次側スチーム導入路32に導くことができる。従って、上述した減圧脱水乾燥装置1は、蒸留釜10の加熱に供されるスチームの熱効率を高めることができる(例えば、熱効率が、20~30%程度向上する)。
また、上述した減圧脱水乾燥装置1は、コンデンサ40の内部の圧力と、第1温度センサ63Bで検知された蒸留釜10の内部の温度とに基づいて、揮発成分の一部を二次側スチーム導入路32内のスチームと共に加熱部20に導入できる。そのため、上述した減圧脱水乾燥装置1は、エネルギー効率をより一層高めることができる。ここで、揮発成分の一部を加熱部20に導入する温度条件(第1温度線センサで検知される温度)は、蒸留釜10や廃棄物、蒸留釜10の内部の真空度等に応じていかなる温度にも設定することが可能であるが、例えば、60~80℃の範囲で設定するとよい。
以上が、本考案に係る減圧脱水乾燥装置1の処理工程の一実施形態であるが、本考案に係る減圧脱水乾燥装置1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を行うことができる。
本実施形態では、蒸留釜10が円筒状に形成されているが、蒸留釜10の形状や大きさ等は、各種の形状や大きさのものを使用することができる。また、加熱部20の形状や蒸留釜10への配置の場所は、適宜変更することが可能である。これらは、蒸留釜10の形状等により、適宜変更すればよい。また、本実施形態では、コンデンサ40による気体の冷却を冷却水により行っているが、コンデンサ40による冷却は、例えば油やガス等の各種の冷却媒体によって行うことができる。また、コンデンサ40は、各種の形状や大きさのものを用いることができる。また、本実施形態では、減圧部50が、蒸留釜10を間接的に減圧するようにしているが、蒸留釜10を直接的に減圧するようにしてもよい。また、減圧部50は、真空ポンプだけではなく、各種の減圧手段を用いることができる。
また、本実施形態では、第1検知部63が、第1圧力センサ63A及び第1温度センサ63Bの双方を備えているが、第1検知部63は、第1圧力センサ63A及び第1温度センサ63Bのいずれか一方で構成されていてもよい。かかる場合は、圧力又は温度に基づいて、蒸留釜10の加熱制御を行えばよい。また、本実施形態では、第2検知部64が、第2圧力センサ64A及び第2温度センサ64Bの双方を備えているが、第2検知部64は、第2圧力センサ64A及び第2温度センサ64Bのいずれか一方で構成されていてもよい。かかる場合は、圧力又は温度に基づいて、一次側スチーム導入路31及び二次側スチーム導入路32の切り替え制御を行えばよい。また、第1検知部63及び第2検知部64は、蒸留釜10、コンデンサ40、排気路60等の配置に応じて、適宜、配置する場所を変更することができる。また、第1圧力センサ63A、第1温度センサ63B、第2圧力センサ64A、及び第2温度センサ64Bで検知する基準値は、被処理物の組成や減圧脱水乾燥装置1の構成等に応じて、各種の値に変更することができる。
また、上述した減圧脱水乾燥装置1に用いられるエジェクタ33は、各種の形態のものやエジェクタ効果を発揮できる各種の方式のものが利用できる。また、一次側スチーム導入路31、二次側スチーム導入路32、及び排気路60等は、被処理物の揮発成分を加熱部20の加熱に供せる各種の経路を採用することができる。また、第1検知部63及び第2検知部64は、上述した実施形態における配置に限定されず、本考案の目的を達成できる各種の配置を採用できる。また、本実施形態では、揮発成分引込部が、第1揮発成分引込部61及び第2揮発成分引込部62に分離形成されているが、第1揮発成分引込部61及び第2揮発成分引込部62は、いずれか一方のみを設ける構成とすることもできる。かかる場合は、揮発成分引込部を切り替えるタイミングを調整すればよい。
また、本実施形態では、真空ポンプ50と近接して真空調整部51が設けられているが、真空調整部51は、本考案の目的を達成できる各種の位置に配することができる。また、真空調整部51の開閉は、各種のタイミングで行うことができる。また、真空調整部51は、必要に応じて設ければよく、真空調整部51を設けない構成とすることも可能である。また、本実施形態では、第1切替部35及び第2切替部36の双方によって一次側スチーム導入路31及び二次側スチーム導入路32の切り替えを行っているが、例えば、いずれか一方側の切替部を用いて、切り替えを行うことも可能である。
また、第1切替部35、第2切替部36、第1揮発成分引込部61、第2揮発成分引込部62、真空調整部51やその他の開閉部は、バルブ等の各種の切替手段を用いることができる。また、コンデンサ40の冷却は、冷却水によるものだけではなく、各種の冷却媒体を用いることができる。また、本実施形態では、被処理物から回収される回収水を回収タンク3に貯留してから排出するようにしているが、回収タンク3を排して直接的に回収水を排水することもできる。
以上が、本考案の減圧脱水乾燥装置1の実施形態及び変形例であるが、本考案は上述した実施形態や変形例において例示したものに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本考案の減圧脱水乾燥装置は、廃液、汚水、汚泥、糞尿等の各種の被処理物(廃棄物)を固形成分と液体成分とに分離するために利用することができる。
1 :減圧脱水乾燥装置
2 :供給タンク
2b:原水入口
3 :回収タンク(バッファタンク)
10 :蒸留釜
11 :回転軸
12 :撹拌モータ
20 :加熱部
23 :スチーム入口
31 :一次側スチーム導入路
32 :二次側スチーム導入路
35 :第1切替部
36 :第2切替部
40 :コンデンサ
50 :真空ポンプ(減圧部)
51 :真空調整部
60 :排気路
61 :第1揮発成分引込部
62 :第2揮発成分引込部
63 :第1検知部
63A:第1圧力センサ
63B:第1温度センサ
64 :第2検知部
64A:第2圧力センサ
64B:第2温度センサ
80 :スチーム回収タンク(ドレンタンク)
2 :供給タンク
2b:原水入口
3 :回収タンク(バッファタンク)
10 :蒸留釜
11 :回転軸
12 :撹拌モータ
20 :加熱部
23 :スチーム入口
31 :一次側スチーム導入路
32 :二次側スチーム導入路
35 :第1切替部
36 :第2切替部
40 :コンデンサ
50 :真空ポンプ(減圧部)
51 :真空調整部
60 :排気路
61 :第1揮発成分引込部
62 :第2揮発成分引込部
63 :第1検知部
63A:第1圧力センサ
63B:第1温度センサ
64 :第2検知部
64A:第2圧力センサ
64B:第2温度センサ
80 :スチーム回収タンク(ドレンタンク)
Claims (8)
- 内部に被処理物を貯留可能な蒸留釜と、
前記蒸留釜に設けられ、導入された前記被処理物を加熱する加熱部と、
前記蒸留釜に連通して設けられ、前記被処理物から発生する揮発成分を冷却して回収水として凝縮させるコンデンサと、
前記コンデンサの内部の圧力及び温度の少なくとも一方を検知可能な第1検知部と、
前記蒸留釜を減圧する減圧部と、
前記加熱部に接続され、前記加熱部に向けてスチームを導入可能な一次側スチーム導入路と、
前記一次側スチーム導入路から分岐され、エジェクタを介して前記加熱部に接続された二次側スチーム導入路と、
前記一次側スチーム導入路及び前記二次側スチーム導入路の少なくとも一方に配され、前記一次側スチーム導入路及び前記二次側スチーム導入路のいずれか一方に前記スチームの導入径路を切り替え可能な切替部と、
一端側が前記コンデンサの排気側に接続され、他端側が前記エジェクタの入力側に接続された排気路と、
前記排気路に配された揮発成分引込部と、
前記排気路の内部の圧力及び温度の少なくとも一方を検知する第2検知部と、
を備え、
前記排気路は、前記揮発成分引込部を開状態とすることにより、前記揮発成分の一部を、前記エジェクタを介して、前記二次側スチーム導入路に導入可能であり、
前記一次側スチーム導入路は、前記蒸留釜が、非加熱状態から前記第1検知部において第1の基準値が検知される加熱状態に至るまで前記スチームを前記加熱部に導入するものであり、
前記二次側スチーム導入路は、前記排気路から排気される前記揮発成分と前記スチームとを合わせて前記加熱部に導入可能なものであり、
前記スチームの導入径路が前記一次側スチーム導入路から前記二次側スチーム導入路に切り替えられると共に、前記第2検知部が第2の基準値を検知することを条件として、前記揮発成分引込部が開状態に切り替えられ、前記揮発成分の一部が、前記二次側スチーム導入路内のスチームと共に前記加熱部に導入されること、を特徴とする減圧脱水乾燥装置。 - 前記第1検知部は、第1圧力センサ及び第1温度センサを備え、
前記蒸留釜の加熱状態が、前記第1温度センサで検知される温度と、前記第1圧力センサで検知される圧力との双方に基づいて判断されるものであること、を特徴とする請求項1に記載の減圧脱水乾燥装置。 - 前記第2検知部は、第2圧力センサ及び第2温度センサを備え、
前記第2温度センサは、前記排気路に配されると共に、前記排気路の内部の温度を検知可能であり、
前記スチームの導入路を前記一次側スチーム導入路から前記二次側スチーム導入路に切り替えると共に、前記第2温度センサが検知する温度と、前記第2圧力センサが検知する圧力との双方に基づいて、前記揮発成分の一部が、前記二次側スチーム導入路に導入されるスチームと合わせて前記加熱部に導入されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の減圧脱水乾燥装置。 - 前記減圧部に真空調整部が設けられており、
前記第1検知部が、第1圧力センサを備えており、
前記第1圧力センサは、前記コンデンサの内部の圧力を検知可能であり、
前記真空調整部を開状態とすることにより、前記第1圧力センサで検知される圧力が所定の圧力となるように圧力を上昇させること、を特徴とする請求項1又は2に記載の減圧脱水乾燥装置。 - 前記加熱部に前記スチームを回収するスチーム回収タンクが設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の減圧脱水乾燥装置。
- 前記切替部は、
前記一次側スチーム導入路に設けられた第1切替部と、
前記二次側スチーム導入路に設けられた第2切替部と、
を備え、
前記第1切替部及び前記第2切替部が、互いに開状態又は閉状態に切り替えられることにより、前記一次側スチーム導入路及び前記二次側スチーム導入路における前記スチームの導入経路が切り替えられること、を特徴とする請求項1又は2に記載の減圧脱水乾燥装置。 - 前記排気路に第2揮発成分引込部が設けられており、
前記第2揮発成分引込部は、前記スチームの導入経路が、前記一次側スチーム導入路である場合は、閉状態とされるものであり、前記スチームの導入経路が、前記一次側スチーム導入路から前記二次側スチーム導入路に切り替えられた場合は、所定の時間経過後に閉状態から開状態へと切り替えられるものであること、を特徴とする請求項1又は2に記載の減圧脱水乾燥装置。 - 前記コンデンサにより凝縮された前記回収水を回収するための回収タンクを備え、
前記回収タンクは、
前記回収水を排出する回収水排水口と、
前記回収タンク及び前記回収水排水口の間に設けられた流量計と、
を備えること、を特徴とする請求項1又は2に記載の減圧脱水乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022002190U JP3238924U (ja) | 2022-07-01 | 2022-07-01 | 減圧脱水乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022002190U JP3238924U (ja) | 2022-07-01 | 2022-07-01 | 減圧脱水乾燥装置 |
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JP3238924U true JP3238924U (ja) | 2022-08-29 |
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ID=83050200
Family Applications (1)
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JP2022002190U Active JP3238924U (ja) | 2022-07-01 | 2022-07-01 | 減圧脱水乾燥装置 |
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2022
- 2022-07-01 JP JP2022002190U patent/JP3238924U/ja active Active
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