JP3237980U - 医薬品配送用包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】医薬品を安全に配送することができ、患者等にとって使い勝手が良く、患者等に対する服用支援を効果的に行うことができる医薬品配送用包装箱を提供する。【解決手段】外箱12を組み立てた状態で、第一から第四の側面板18、20によって筒体12aが形成される。筒体12aの蓋側の端部は、内側から順に、説明書類支持板64、第一及び第二のサイドフラップ50、52及び蓋板が重なる。固定片が第三の側面板の蓋側の端部の外面に糊で固定され、蓋板により蓋面が形成される。開封用ジッパ線を破断させて開封した後、外箱12を再封する時は、蓋板(本体部)及び説明書類支持板64を起こしたまま、第一及び第二のサイドフラップ50、52を倒し、係合部50a、52a同士を係合させることによって、筒体12aの蓋側の端部がサイドフラップ50、52で閉鎖される。【選択図】図8
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、薬局等から患者や介護者(患者等)に向けて医薬品を配送する際に使用される医薬品配送用包装箱に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、定期的に服用等する薬剤等の収納容器であって、1日分の薬剤等を収めた分包に、当該分包内の薬剤等を服用等すべき期日を表示し、これらの分包を服用期日に従って順に収容した収納容器があった。収納容器は、外箱と外箱内を複数のエリアに区画する中仕切り部材とで構成され、分包は、各エリアに所定期間分ずつ収容される。
近年、薬局等から患者等へのオンラインでの服薬指導が認められ、さらに薬局等から患者等の居所へ医薬品を配送することが可能になった。これは、現時点では特例措置ではあるが、今後、恒久的措置とされることが予想されている。
医薬品を配送する場合、配送用の包装箱には、患者等に用法・用量の異なる複数種類の医薬品を整理して安全に配送できることや、患者等に届いた後、医薬品の保管箱として使用されることが想定されるため、患者に対して、医薬品を処方された通りにきちんと服用するように促す機能(服用支援の機能)を備えていることが求められる。
特許文献1の包装容器は、医薬品に関する情報や服用方法等が個々の分包に表示されている。したがって、ゴミや埃が入らないように包装容器の蓋を閉じると、それらの情報が日常的に視認されなくなり、服用支援の機能はほとんど発揮されない。また、常に蓋を開けておいたとしても、患者等に視認される情報の量が少ないため、服用支援の機能は十分ではない。その他、この包装容器は、輸送中の安全性や使い勝手の面でも改善が求められる。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、医薬品を安全に配送することができ、患者等にとって使い勝手が良く、患者等に対する服用支援を効果的に行うことができる医薬品配送用包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、薬局等から患者等に向けて医薬品を配送する際に使用される医薬品配送用包装箱であって、一枚の箱体形成片により形成され、四角形の筒体と、前記筒体の蓋側の端部を閉鎖する蓋面と、前記筒体の底側の端部を閉鎖する底面とで構成された直方体形状の外箱を有し、
前記外箱は、互いに順に連続する第一から第四の側面板と、前記第一の側面板の前記蓋側の端部に延設された蓋板と、前記蓋板の延出方向の端辺に延設された固定片と、前記第三の側面板の前記蓋側の端部に延設された説明書類支持板と、前記第二及び第四の側面板の前記蓋側の端部に各々延設された一対のサイドフラップと、前記第一から第四の側面板の中の特定の側面板の前記底側の端部に延設された複数の底片とを備え、
前記蓋板には、当該蓋板を前記第一の側面板から分離させるための開封用ジッパ線が設けられ、前記説明書類支持板の内面側には、収容物である医薬品に関する説明書類を、当該説明書類の内容が見えるように装着するための装着部が設けられ、前記一対のサイドフラップの先端部には係合部が各々設けられており、
前記外箱を組み立てた状態で、前記第一から第四の側面板によって前記筒体が形成され、前記筒体の前記底側の端部は、複数の前記底片が重なって糊付け又は封止テープにより固定された前記底面が形成され、前記筒体の前記蓋側の端部は、内側から順に、前記説明書類支持板、前記一対のサイドフラップ及び前記蓋板が重なり、前記固定片が前記第三の側面板の前記蓋側の端部の外面に糊付け又は封止テープにより固定されて前記蓋板により前記蓋面が形成され、前記筒体と前記底面とで囲まれた空間が収容空間となり、
前記外箱を開封する時は、前記開封用ジッパ線を破断させ、前記蓋板、前記一対のサイドフラップ及び前記説明書類支持板を引き起こすことによって、前記収容部の中の医薬品が取り出し可能になり、
前記外箱を再封する時は、前記蓋板及び前記説明書類支持板を起こしたまま、前記一対のサイドフラップを倒し、前記一対のサイドフラップの前記係合部同士を係合させることによって、前記筒体の前記蓋側の端部が前記一対のサイドフラップで閉鎖される医薬品配送用包装箱である。
前記外箱は、互いに順に連続する第一から第四の側面板と、前記第一の側面板の前記蓋側の端部に延設された蓋板と、前記蓋板の延出方向の端辺に延設された固定片と、前記第三の側面板の前記蓋側の端部に延設された説明書類支持板と、前記第二及び第四の側面板の前記蓋側の端部に各々延設された一対のサイドフラップと、前記第一から第四の側面板の中の特定の側面板の前記底側の端部に延設された複数の底片とを備え、
前記蓋板には、当該蓋板を前記第一の側面板から分離させるための開封用ジッパ線が設けられ、前記説明書類支持板の内面側には、収容物である医薬品に関する説明書類を、当該説明書類の内容が見えるように装着するための装着部が設けられ、前記一対のサイドフラップの先端部には係合部が各々設けられており、
前記外箱を組み立てた状態で、前記第一から第四の側面板によって前記筒体が形成され、前記筒体の前記底側の端部は、複数の前記底片が重なって糊付け又は封止テープにより固定された前記底面が形成され、前記筒体の前記蓋側の端部は、内側から順に、前記説明書類支持板、前記一対のサイドフラップ及び前記蓋板が重なり、前記固定片が前記第三の側面板の前記蓋側の端部の外面に糊付け又は封止テープにより固定されて前記蓋板により前記蓋面が形成され、前記筒体と前記底面とで囲まれた空間が収容空間となり、
前記外箱を開封する時は、前記開封用ジッパ線を破断させ、前記蓋板、前記一対のサイドフラップ及び前記説明書類支持板を引き起こすことによって、前記収容部の中の医薬品が取り出し可能になり、
前記外箱を再封する時は、前記蓋板及び前記説明書類支持板を起こしたまま、前記一対のサイドフラップを倒し、前記一対のサイドフラップの前記係合部同士を係合させることによって、前記筒体の前記蓋側の端部が前記一対のサイドフラップで閉鎖される医薬品配送用包装箱である。
前記一対のサイドフラップの外面側に、患者等が医薬品を服用した実績を記録するための服用チェック表、患者等が配送元の薬局等に問い合わせを行うための電話番号等の配送元情報、患者等が配送元の薬局等とインターネットを介して通信を行うための専用アプリケーションに関する二次元コード等のアクセス情報、の中の少なくとも1つが表示されていることが好ましい。
前記開封用ジッパ線は、前記蓋板が当該開封用ジッパ線で切離された時、切離された端辺に舌部が形成されるようにレイアウトされ、前記説明書類支持板の外面側には、前記舌部が係合できる係合受け部が設けられ、前記開封用ジッパ線を破断させた後、前記舌部を前記係合受け部に係合させることによって、前記蓋板が前記説明書類支持板に重なった状態に保持される構成にすることが好ましい。
一枚の仕切り形成片により形成された中仕切り部材を有し、前記外箱の内部に前記中仕切り部材がセットされ、前記外箱の前記収容空間が前記中仕切り部材によって複数のエリアに区切られている構成にすることができる。この場合、前記中仕切り部材は、前記外箱の内部空間を複数のエリアに区切る仕切り部と、前記仕切り部で区切られた各エリアに収容される医薬品の用法及び用量を、前記エリア毎に区分して表示する服用方法表示板とを有し、前記服用情方法板は、前記外箱を組み立てた状態で前記外箱の中に収まり、前記外箱を再封した状態で前記第三の側面板と前記一対のサイドフラップとの隙間から前記外箱の外に突出させることができるように、前記仕切り部の端部に連続している構成にすることが好ましい。
本考案の医薬品配送用包装箱は、外箱を構成する筒体の両端部が、不正開封防止効果が得られる蓋面及び底面で閉鎖されるので、医薬品を安全に配送することができる。また、患者等がお年寄りの場合でも、容易に開封したり再封したりすることができるので、非常に使い勝手がよい。また、外箱の説明書類支持板に医薬品の説明書類を見えるように装着することができ、サイドフラップに服用支援を行うための各種の情報が表示され、且つ、外箱を再封した状態で説明書類と情報表示を視認できる構造になっているので、それらの内容を患者等が日常的に目にすることになり、患者等に対し、医薬品を処方された通りにきちんと服用するように強く促すことができる。また、説明書類や情報表示には患者等の個人情報が含まれる場合が想定されるが、説明書類や情報表示は、薬局等から出荷され患者等に届くまでの間、第三者が外から見ることができない構造なので、個人情報保護の面でも安心である。
さらに、外箱の中に中仕切り部材をセットする構成にすることによって、処方された医薬品の種類が多い時や服用方法が複雑な時でも、医薬品を分かりやすく整理して届けることができ、患者等が間違えずに安心して服用することができる。
以下、本考案の医薬品配送用包装箱の第一の実施形態について、図1~図8に基づいて説明する。この実施形態の医薬品配送用包装箱10は、薬局等から患者等に向けて、当該患者に処方された医薬品1を配送する際に使用される包装箱で、図1(a)、(b)に示すように、外箱12と中仕切り部材14とで構成される。
外箱12は、低背な四角形の筒体12aと、筒体12aの蓋側の端部を閉鎖する蓋面12bと、筒体12の底側の端部を閉鎖する底面12cとで構成された直方体形状の箱体である。この外箱12は、図2に示す一枚の箱体形成16により形成される。
箱体形成片16は、筒体12aを形成する4つの板であって、一列に順に連接された第一から第四の側面板18,20,22,24を有し、各側面板は、折罫線26,28,30で各々区切られている。さらに、第一の側面板18の連接方向の端辺には、糊付け片34が短く連接され、折罫線36で第一の側面板18と区切られている。糊付け片34は、4つの側面板18,20,22,24を連続させて筒体12aにするための部材で、第四の側面板24の端部の裏面側に糊32で固定される。
第一から第四の側面板18,20,22,24の、図2における上側の端部には、外箱12の蓋面12bを形成するための部材が延設され、下側の端部には、外箱12の底面12cを形成するための部材が延設されている。以下、これらの部材について、各側面板の上側の端部を蓋側の端部と称し、下側の端部を底側の端部と称して説明する。
各側面板の蓋側の端部において、第一の側面板18の蓋側の端部には、略矩形の蓋板38が折罫線40を介して延設されている。蓋板38の内側には、蓋面12bを開封する時に蓋板38(本体部38a)を第一の側面板18から分離させるための開封用ジッパ線38bが設けられている。この開封用ジッパ線38bは、蓋板38が開封用ジッパ線38bで切離された時、本体部38aの切離された端辺に舌部42が形成されるようにレイアウトされている。
さらに、蓋板38の延出方向の端辺には、固定片44が折罫線46を介して短く延設されている。固定片44は、本体部38aの端部が筒体12の端部に保持されるように、第三の側面板22の端部の表面側に糊48で固定される。
第二及び第四の側面板20,24の蓋側の端部には、略四角形の第一及び第二のサイドフラップ50,52が折罫線54,56を介して各々延設されており、各サイドフラップ50,52の延出方向の各端部には、互いの端部同士を係合させるための係合部50a(凸部)と係合部52a(凹部)とが一対に設けられている。
また、第一及び第二のサイドフラップ50,52の表面側には、図3(a)、(b)に示す複数の情報等が表示されている。第一のサイドフラップ50の表示は、患者等が配送元の薬局等に問い合わせを行うための配送元情報HJ(例えは、配送元の電話番号、担当者の氏名等)と、患者等が配送元の薬局等とインターネットを介して通信を行うための専用アプリケーションをダウンロードしたり、配送元のホームページにアクセスするために使用する二次元コードNC等のアクセス情報である。二次元コードNCは、配送元のホームページのURL等の情報の他、配送元がその患者等を特定するための情報、収容物である医薬品1の名称やメーカ名等の情報が含まれていてもよい。患者等は、二次元コードNCを使用して、専用アプリケーションをダウンロードし、又は配送元のホームページにアクセスして、個別に相談したり服薬指導を受けたりすることができる。
第二のサイドフラップ52の表示は、患者等が医薬品1を服用した実績を記録するための服用チェック表FCである。服用チェック表FCの形式は自由であるが、図3(b)に示すようなカレンダー形式にすると非常に見やすくて使いやすい。
第三の側面板22の蓋側の端部には、外板58、内板60及び補助片62で構成される説明書類支持板64が設けられている。外板58は略矩形の板で、第三の側面板22の端辺に折罫線66を介して延設されており、内側に、蓋板38の舌部42を差し込み可能なスリット状の係合受け部68が設けられている。
内板60は、外板58とほぼ同じ形状の板で、外板58の延出方向の端辺に折罫線70を介して延設され、内側の両端部(折罫線70の長さ方向の両端部)に、切り込み線又はスリットで成る装着部72が一対に設けられている。装着部72は、医薬品1に関する説明書類2(例えば、薬剤情報提供書等)を、説明書類2の内容が見えるように装着できる構造になっている。
補助片62は、内板60の延出方向の端辺に折罫線74を介して短く延設されている。補助片62は、内板60の端部が筒体12aの端部に保持されるように、第三の側面板22の端部の裏面側に糊76で固定される。
各側面板の底側の端部において、第一から第四の側面板18,20,22,24の底側の端部には、第一から第四の底片78,80,82,84が折罫線86,88,90,92を介して各々延設されている。4つの底片78,80,82,84は、相互に重なってワンタッチ型の底面12cを形成する部材で、第一の底片78の特定部位が糊94で第二の底片80に固定され、第三の底片82の特定部位が糊96で第四の底片84に固定される。
次に、中仕切り部材14について説明する。中仕切り部材14は、外箱12の内部空間を4つのエリアに区切る仕切り部100と、仕切り部100の端辺に連接された表示部102とを備え、組み立て状態で図4(a)、(b)に示す構造になる。この中仕切り部材14は、図5(a)に示す一枚の仕切り形成片98により形成される。
仕切り形成片98の仕切り部100は、互いに同サイズで矩形の4つの横板104a~104dと、互いに同サイズで矩形の6つの縦板106a~106fとを有し、これらが横板104a、縦板106a、縦板106b、横板104b、縦板106c、縦板106d、横板104c、縦板106e、縦板106f、横板104dの順に一列に連接され、折罫線108a~108iで各々区切られている。
これらの板は、連接方向に対して直角な一辺の長さが外箱12の底面12cの短辺の長さとほぼ同じか僅かに短く、縦板106a~106fの連接方向長さが外箱12の高さ(筒体12aの長さ)よりも少し短く、横板104a~104dの連接方向長さが外箱12の底面12cの長辺の長さの約1/4かそれよりも僅かに短い。横板104a~104dは、隣の縦板との境界にある折罫線の中央部が各々中断され、中断された部分を連結するU字形の切り込み線により、隣の縦板の内側に向かって突出する係合片110a~110fが延設されている。
表示部102は、連結板112及び服用方法表示板114で構成される。連結板112は略矩形の板で、長辺の長さ(仕切り部100の連接方向と平行な一辺の長さ)が外箱12の底面12cの長辺の長さとほぼ同じか僅かに短く、短辺の長さが外箱12の高さ(筒体12aの長さ)とほぼ同じである。連結板112は、仕切り部100に隣接する長辺の特定部分が、横板104bの連接方向と直角な一端辺に折罫線116を介して連続している。
服用方法表示板114は、連結板112の反対側の長辺に折罫線118介して延設されている。服用方法表示板114の表面側には、図5(b)に示す服用方法表示FHが表されている。服用方法表示FHは、仕切り部100で区切られた各エリアに収容される医薬品1の用法及び用量を、エリア毎に区分して表示するものである。
次に、医薬品配送用包装箱10の組み立て状態における、外箱12及び中仕切り部材14の構造を簡単に説明する。外箱12は、糊付け片32が第四の側面板24の端部の内面に糊付けされ、図1、図6に示すように、第一から第四の側面板10,20,22,24によって筒体12aが形成される。筒体12aの底側の端部は、第一から第四の底片78,80,82,84が重なって所定箇所が糊付けされたワンタッチ型の底面12cによって閉鎖される。
説明書類支持板64は、内板60が折罫線70で折れて外板58の裏面側に重なり、補助片62が第三の側面板22の内面側に糊付けされ、内板60に設けた装着部72に説明書類2が装着される。そして、筒体12aの蓋側の端部は、説明書類支持板64、一対のサイドフラップ50,52及び蓋板38が内側から順に重なり、固定片44が第三の側面板22の端部の外面に糊付けにより固定され、蓋板38で成る蓋面12bによって閉鎖される。外箱12は、筒体12bと底面12cとで囲まれた空間が収容空間となる。
中仕切り部材14は、図4、図6に示すように、仕切り部100の折罫線108a~108iが各々折られて4つの横板106a~106dが一列に並び、横板106a~106dを下にして外箱12の底面12cに載置される。そして、横板106a,106bの境界部分に縦板160a,106bが重なって上向きに起立し、横板106b,106cの境界部分に縦板160c,106dが重なって上向きに起立し、横板106c,106dの境界部分に縦板160e,106fが重なって上向きに起立し、外箱12の収容空間が4つのエリアに区切られる。縦板160aと106bは、隣接する横板104a,104bの係合片110a,110同士が係合して相互に位置決めされる。縦板106cと106d、縦板106eと106fも同様である。
連結板112は、折罫線116で折れて横板104bの端辺から上向きに起立し、服用方法表示板114は、折罫線118で折れて横板104a~104dに対向し、説明書類支持板64の内側に配置される。服用方法表示板114の服用方法表示FHが表されている面は、説明書類支持板64の側であり、仕切り部100で区切られた各エリアの上方に、個々のエリアに対応した服用方法表示FHが各々配置される。
外箱12を開封する時は、蓋板38の開封用ジッパ線38bを破断させ、蓋板38(本体部38a)を第一の側面板28から分離させ、図7(a)、(b)に示すように、外蓋38(本体部38a)、第一及び第二のサイドフラップ50,52、説明書類支持板64及び服用方法表示板114を順に引き起こす。これで、収容空間の上方が広く開放され、中の医薬品1を取り出すことができる。蓋板38(本体部38a)は、開封用ジッパ線38bで切離された端辺に舌部42が形成されるので、舌部42を説明書類支持板64の係合受け部68に差し込んで係合させる。これにより、蓋板38(本体部38a)が説明書類支持板64に重なった状態に保持され、ぶらぶらしなくなる。
医薬品1を保管するため外箱12を再封する時は、図8に示すように、蓋板38(本体部38a)、説明書類支持板64及び服用方法表示板114を起こしたまま、第一及び第二のサイドフラップ50,52を倒し、サイドフラップ50,52の係合部50a,52bを相互に係合させる。これで、筒体12aの蓋側の端部が第一及び第二のサイドフラップ50,52で閉鎖され、この再封状態で、患者等は、説明書類2の内容、服用チェック表FC、服用方法表示FH、二次元コードNC及び配送元情報HJを視認することができる。
以上説明したように、医薬品配送用包装箱10は、外箱12の筒体12aの両端部が、不正開封防止効果が得られる蓋面12b及び底面12cで閉鎖されているので、医薬品1を安全に配送することができ、ゴミや埃も侵入しにくい。また、患者等がお年寄りの場合でも、容易に開封したり再封したりすることができるので、非常に使い勝手がよい。また、外箱12の説明書類支持板64に医薬品1の説明書類2を見えるように装着することができ、サイドフラップ50,52に服用支援を行うための各種の情報(服用チェック表FC、服用方法表示FH、二次元コードNC、配送元情報HJ)が表示され、且つ、外箱12を再封した状態で説明書類2や情報表示を視認できる構造になっているので、それらの内容を患者等が日常的に目にすることになり、患者等に対し、医薬品1を処方された通りにきちんと服用するように強く促すことができる。また、説明書類2や情報表示には患者等の個人情報が含まれる場合が想定されるが、説明書類2や情報表示は、薬局等から出荷され患者等に届くまでの間、第三者が外から見ることができない構造なので、個人情報保護の面でも安心である。
さらに、外箱12の中に中仕切り部材14をセットする構成なので、処方された医薬品1の種類が多い時や服用方法が複雑な時でも、医薬品1を分かりやすく整理して届けることができ、患者等が間違えずに安心して服用することができる。
次に、本考案の医薬品配送用包装箱の第二の実施形態について、図9~図11に基づいて説明する。ここで、上記の医薬品配送用包装箱10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態の医薬品配送用包装箱120は、上記の医薬品配送用包装箱10と同様の機能を備えた低コストタイプの包装箱で、組み立て状態の外観は、医薬品配送用包装箱10とほぼ同じである(図1(a)、(b))。医薬品配送用包装箱120は、上記の外箱12及び中仕切り部材14をよりシンプルにした外箱122及び中仕切り部材124で構成される。
外箱122は、図9に示す一枚の箱体形成126により形成される。箱体形成片126の、箱体形成片16と異なる点は、説明書類支持板64を新たな説明書類支持板128に置き換えた点であり、その他の構成はほぼ同じである。説明書類支持板128は、説明書類支持板64の外板58とほぼ同じサイズの一枚の板で成り、その内側に、上記の装着部72及び係合受け部68が設けられている。
中仕切り部材124は、図10に示す一枚の仕切り形成片130により形成される。この仕切り形成片130の、仕切り形成片98と異なる点は、服用方法表示部120を有しておらず、仕切り部100だけで構成される点である。
医薬品配送用包装箱120の使用方法は、上記の医薬品配送用包装箱10とほぼ同じであり、外箱12を開封する時は、蓋板38の開封用ジッパ線38bを破断させ、蓋板38(本体部38a)を第一の側面板28から分離させ、図11(a)に示すように、外蓋38(本体部38a)、第一及び第二のサイドフラップ50,52及び説明書類支持板128を順に引き起こす。これで、収容空間の上方が広く開放され、中の医薬品1を取り出すことができる。蓋板38(本体部38a)は、開封用ジッパ線38bで切り離された端辺に舌部42が形成されるので、説明書類支持板128の係合受け部68に舌部42差し込んで係合させると、蓋板38(本体部38a)が説明書類支持板128に重なった状態に保持される。
また、医薬品1を保管するため外箱122を再封する時は、蓋板38(本体部38a)、説明書類支持板128を起こしたまま、第一及び第二のサイドフラップ50,52を倒し、サイドフラップ50,52の係合部50a,52b同士を相互に係合させる。これで、筒体12aの蓋側の端部が第一及び第二のサイドフラップ50,52で閉鎖され、この再封状態で、患者等は、説明書類2の内容、服用チェック表FC、二次元コードNC及び配送元情報HJを視認することができる。
医薬品配送用包装箱120によれば、上記の医薬品配送用包装箱10とほぼ同じ機能の包装箱をより安価に得ることができる。ただ、医薬品配送用包装箱120の場合、外箱122が説明書類2を一枚の板で成る説明書類支持板128で支持することになるので、説明書類2のページ数が少なくて軽い時等に適した構成と言える。また、中仕切り部材124は、服用方法を表示しないので、外箱122又は説明書類2に医薬品1の服用方法が表示されている時等に適した構成と言える。
なお、本考案の医薬品配送用包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。上記の医薬品配送用包装箱10,120は、固定片44を第三の側面板22の外面側に固定する時に糊48を使用しているが、封止テープで固定してもよく、どちらの場合も不正開封防止効果が得られる。
外箱12の底側の端部は、4つの複数の底板の特定箇所を糊付けしたワンタッチ型の底面12cで閉鎖しているが、底面は、不正開封防止効果が得られるように、複数の底片が重なって糊付け又は封止テープにより固定されたものであればよく、例えば、シールエンド型の底面に変更してもよい。
また、医薬品配送用包装箱のサイドフラップの表示は、上記の服用チェック表、配送元情報、アクセス情報の中から少なくとも1つを選択すればよく、これ以外の情報の表示をさらに追加してもよい。アクセス情報には二次元コードの他、専用アプリケーション名やサイトの名称等、使用する専用アプリケーションを検索可能にするための情報を含む。また、輸送時に第三者に見られても問題にならない情報であれば、外箱の筒体の外面に表示することも可能である。
中仕切り部材が有する仕切壁の構造、配置や数は、収容物である医薬品の形状や大きさに合わせて自由に変更することができる。また、中仕切り部材は、患者等が医薬品を迷わずに識別できる時は、省略することができる。例えば、収容する医薬品が1種類の時や、医薬品が複数種類であっても、医薬品の形状や包装体の色を見て簡単に識別できる時等である。
1 医薬品
2 説明書類
10,120 医薬品配送用包装箱
12,122 外箱
12a 筒体
12b 蓋面
12c 底面
14,124 中仕切り部材
16,126 箱体形成片
18 第一の底面板
20 第二の側面板
22 第三の底面板
24 第四の側面板
38 蓋板
38b 開封用ジッパ線
44 固定片
50 第一のサイドフラップ
50a 係合部
52 第二のサイドフラップ
52a 係合部
58 外板
64,128 説明書類支持板
72 装着部
78 第一の底片
80 第二の底片
82 第三の底片
84 第四の底片
98,130 仕切り形成片
100 仕切り部
114 服用方法表示板
FC 服用チェック表
FH 服用方法表示
HJ 配送元情報
NC 二次元コード
2 説明書類
10,120 医薬品配送用包装箱
12,122 外箱
12a 筒体
12b 蓋面
12c 底面
14,124 中仕切り部材
16,126 箱体形成片
18 第一の底面板
20 第二の側面板
22 第三の底面板
24 第四の側面板
38 蓋板
38b 開封用ジッパ線
44 固定片
50 第一のサイドフラップ
50a 係合部
52 第二のサイドフラップ
52a 係合部
58 外板
64,128 説明書類支持板
72 装着部
78 第一の底片
80 第二の底片
82 第三の底片
84 第四の底片
98,130 仕切り形成片
100 仕切り部
114 服用方法表示板
FC 服用チェック表
FH 服用方法表示
HJ 配送元情報
NC 二次元コード
Claims (5)
- 薬局等から患者等に向けて医薬品を配送する際に使用される医薬品配送用包装箱において、
一枚の箱体形成片により形成され、四角形の筒体と、前記筒体の蓋側の端部を閉鎖する蓋面と、前記筒体の底側の端部を閉鎖する底面とで構成された直方体形状の外箱を有し、
前記外箱は、互いに順に連続する第一から第四の側面板と、前記第一の側面板の前記蓋側の端部に延設された蓋板と、前記蓋板の延出方向の端辺に延設された固定片と、前記第三の側面板の前記蓋側の端部に延設された説明書類支持板と、前記第二及び第四の側面板の前記蓋側の端部に各々延設された一対のサイドフラップと、前記第一から第四の側面板の中の特定の側面板の前記底側の端部に延設された複数の底片とを備え、
前記蓋板には、当該蓋板を前記第一の側面板から分離させるための開封用ジッパ線が設けられ、前記説明書類支持板の内面側には、収容物である医薬品に関する説明書類を、当該説明書類の内容が見えるように装着するための装着部が設けられ、前記一対のサイドフラップの先端部には係合部が各々設けられており、
前記外箱を組み立てた状態で、前記第一から第四の側面板によって前記筒体が形成され、前記筒体の前記底側の端部は、複数の前記底片が重なって糊付け又は封止テープにより固定された前記底面が形成され、前記筒体の前記蓋側の端部は、内側から順に、前記説明書類支持板、前記一対のサイドフラップ及び前記蓋板が重なり、前記固定片が前記第三の側面板の前記蓋側の端部の外面に糊付け又は封止テープにより固定されて前記蓋板により前記蓋面が形成され、前記筒体と前記底面とで囲まれた空間が収容空間となり、
前記外箱を開封する時は、前記開封用ジッパ線を破断させ、前記蓋板、前記一対のサイドフラップ及び前記説明書類支持板を引き起こすことによって、前記収容部の中の医薬品が取り出し可能になり、
前記外箱を再封する時は、前記蓋板及び前記説明書類支持板を起こしたまま、前記一対のサイドフラップを倒し、前記一対のサイドフラップの前記係合部同士を係合させることによって、前記筒体の前記蓋側の端部が前記一対のサイドフラップで閉鎖されることを特徴とする医薬品配送用包装箱。 - 前記一対のサイドフラップの外面側に、患者等が医薬品を服用した実績を記録するための服用チェック表、患者等が配送元の薬局等に問い合わせを行うための配送元情報、患者等が配送元の薬局等とインターネットを介して通信を行うためのアクセス情報、の中の少なくとも1つが表示されている請求項1記載の医薬品配送用包装箱。
- 前記開封用ジッパ線は、前記蓋板が当該開封用ジッパ線で切離された時、切離された端辺に舌部が形成されるようにレイアウトされ、前記説明書類支持板の外面側には、前記舌部が係合できる係合受け部が設けられ、
前記開封用ジッパ線を破断させた後、前記舌部を前記係合受け部に係合させることによって、前記蓋板が前記説明書類支持板に重なった状態に保持される請求項1又は2記載の医薬品配送用包装箱。 - 一枚の仕切り形成片により形成された中仕切り部材を有し、前記外箱の内部に前記中仕切り部材がセットされ、前記外箱の前記収容空間が前記中仕切り部材によって複数のエリアに区切られている請求項1又は2記載の医薬品配送用包装箱。
- 前記中仕切り部材は、前記外箱の内部空間を複数のエリアに区切る仕切り部と、前記仕切り部で区切られた各エリアに収容される医薬品の用法及び用量を、前記エリア毎に区分して表示する服用方法表示板とを有し、
前記服用情方法板は、前記外箱を組み立てた状態で前記外箱の中に収まり、前記外箱を再封した状態で前記第三の側面板と前記一対のサイドフラップとの隙間から前記外箱の外に突出させることができるように、前記仕切り部の端部に連続している請求項4記載の医薬品配送用包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001308U JP3237980U (ja) | 2022-04-21 | 2022-04-21 | 医薬品配送用包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001308U JP3237980U (ja) | 2022-04-21 | 2022-04-21 | 医薬品配送用包装箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237980U true JP3237980U (ja) | 2022-06-17 |
Family
ID=81975524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001308U Active JP3237980U (ja) | 2022-04-21 | 2022-04-21 | 医薬品配送用包装箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237980U (ja) |
-
2022
- 2022-04-21 JP JP2022001308U patent/JP3237980U/ja active Active
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Legal Events
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