JP3237949B2 - 突条付き電線用クランプとそれによる電線把持方法 - Google Patents

突条付き電線用クランプとそれによる電線把持方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周面にらせん状の突
条を有する電線を把持するクランプと、そのクランプに
よる突条付き電線の把持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線用の低風騒音電線のような外
周面にらせん状の突条を有する電線を、スペーサーやダ
ンパーのクランプで把持する場合には従来、電線外周の
突条以外の部分をアーマーロッドまたは二つ割りカラー
で埋めて断面をほぼ円形にした後、その上から、その外
径に合った電線把持溝を有するクランプで把持すること
が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】架空送電線のスペーサ
ーやダンパーの取付けは高所で行われるため、なるべく
取付け作業を簡素化すると共に、部品の落下、紛失など
が生じないようにする必要がある。しかし従来のスペー
サーやダンパーのクランプは、突条付き電線を把持する
ときに、別にアーマーロッドや二つ割りカラーなどの部
品が必要であるため、高所での取付け作業が面倒で、時
間がかかるだけでなく、部品の落下、紛失などが発生し
やすいという問題がある。
【0004】本発明の目的は、上記のような課題を解決
した突条付き電線用クランプと、そのクランプによる突
条付き電線の把持方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、外周面にらせん状の突条を有する電線を把持
する一対のクランプ片を有する突条付き電線用クランプ
において、前記一対のクランプ片の電線把持溝の内面
に、電線把持溝の径方向における寸法が電線の突条の高
さと同等以上で、電線の突条と同様にらせん状に成形さ
れた多数の線状体を、1本毎に取り外し可能に固定した
ことを特徴とする。
【0006】またこのクランプによる本発明の突条付き
電線の把持方法は、突条付き電線を把持する位置で突条
に当たる部分の線状体を取り外し、取り外した部分にで
きる凹部に電線の突条を収納して突条付き電線を把持す
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】電線の突条はらせん状に形成されているので、
スペーサーやダンパーの取付け位置が決まっても、その
取付け位置で突条が電線外周のどの位置にくるかは事前
に予測できない。クランプで電線を把持する段階になっ
て初めて突条の周方向の位置が判明する。
【0008】本発明のクランプは、電線把持溝の内面に
らせん状の線状体が取り外し可能に固定されているの
で、電線の突条の周方向の位置が判明したならば、突条
に当たる部分の線状体を取り外し、取り外した部分にで
きる凹部に電線の突条を収納するようにして突条付き電
線を把持する。線状体の電線把持溝の径方向における寸
法は電線の突条の高さと同等以上になっているので、ク
ランプ片は突条のみを締め付けることはなく、電線の少
なくとも突条以外の外周面を、線状体を介して確実に締
め付けることになる。取り外された線状体はクランプと
分離するが、不要物であるので、落下、紛失しても作業
には差し支えない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1および図2は本発明の一実施例を示
す。図において、1A、1Bは一対のクランプ片、2は
クランプ片1A、1Bを一端側でヒンジ結合するヒンジ
ピン、3はクランプ片1A、1Bを締め付けるボルトナ
ットである。
【0010】クランプ片1A、1Bにはそれぞれ半円形
の電線把持溝4が形成されている。この電線把持溝4の
内径は、把持する突条付き電線の突条の頂部の外接円と
同じかそれより若干大きい程度となっている。電線把持
溝4の内面には、電線の突条とほぼ同じらせんピッチで
らせん状に成形された多数の線状体5が、取り外し可能
に固定されている。固定手段としては接着剤を用いるこ
とが望ましい。線状体5の材質は電線の最外層の素線と
同じものでよい。
【0011】取り外し可能な固定状態とは、クランプで
電線を把持する際に、作業者が通常持っているペンチ、
ドライバー、スパナ等の適当な工具で簡単に取り外せる
状態をいう。この状態としては例えば線状体5の長手方
向の一部を瞬間接着剤などで電線把持溝4の内面に接着
した状態などが好ましい。またクランプ片1A、1Bと
電線間の導電性を重視するならば、金属粉入りの導電性
接着剤で接着することや、スポット溶接により仮固定す
ることも考えられる。
【0012】線状体5の、電線把持溝4の径方向におけ
る寸法(図示の例では線状体5が断面円形であるので線
状体5の直径)は、把持する突条付き電線の突条の高さ
と同じかそれより若干大きい程度となっている。
【0013】次にこのクランプによる突条付き電線の把
持方法を説明する。クランプの取付け位置が決まったな
らば、その位置で、このクランプを突条付き電線にあて
がい、突条に当たる部分の線状体を取り外す。すると線
状体を取り外した部分に図3に示すように凹部6ができ
るから、この凹部6に突条付き電線7の突条8を収納し
て、クランプ片1A、1Bをボルトナット3で締め付け
る。線状体5の直径は突条8の高さと同じかそれより若
干大きい程度となっているので、クランプ片1A、1B
は、電線7の少なくとも突条以外の外周面を、線状体5
を介して確実に締め付けることができる。
【0014】なお線状体としては、断面円形以外のもの
例えば断面四角形のもの等を使用することも可能で、突
条の形状や電線の表面状態に合わせて適当な断面形状の
ものを選択できる。断面非円形の線状体を使用する場合
は、線状体の幅(電線把持溝の周方向における寸法)は
電線の突条の幅と同等以下にすることが望ましい。その
理由は、突条が隣合う線状体に跨がるように位置したと
きには線状体を2本取り外す必要が生じるが、このとき
線状体の幅が突条の幅より大きいと、線状体を取り外し
たあとの凹部の幅が突条の幅よりかなり大きくなり、電
線把持面積が小さくなって把持力の低下をきたすおそれ
があるからである。
【0015】また図示の実施例では、線状体を長さをク
ランプ片の電線把持溝に丁度収まる長さにしたが、線状
体の長さはクランプ片の両端から突出するような長さに
なっていてもよい。また図示の実施例では、スペーサー
用のクランプを示したが、本発明はダンパー用のクラン
プ等にも同様に適用できることは勿論である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、突
条付き電線を、アーマーロッドや二つ割りカラーを使用
することなく、確実にかつ簡単に把持することができる
と共に、部品の落下、紛失などの心配もなく、部品管理
も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る突条付き電線用クランプの一実
施例を示す正面図。
【図2】 図1のA−A線における断面図。
【図3】 図1のクランプで突条付き電線を把持した状
態を示す正面図。
【符号の説明】
1A、1B:クランプ片 2:ヒンジピン 3:ボルトナット 4:電線把持溝 5:線状体 6:凹部 7:突条付き電線 8:突条

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にらせん状の突条を有する電線を把
    持する一対のクランプ片を有し、その一対のクランプ片
    の電線把持溝の内面に、電線把持溝の径方向における寸
    法が電線の突条の高さと同等以上で、電線の突条と同様
    にらせん状に成形された多数の線状体を、1本毎に取り
    外し可能に固定したことを特徴とする突条付き電線用ク
    ランプ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のクランプにより突条付き電
    線を把持する方法であって、突条付き電線を把持する位
    置で突条に当たる部分の線状体を取り外し、取り外した
    部分にできる凹部に電線の突条を収納して突条付き電線
    を把持することを特徴とする突条付き電線の把持方法。
JP10726393A 1993-04-12 1993-04-12 突条付き電線用クランプとそれによる電線把持方法 Expired - Fee Related JP3237949B2 (ja)

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