JP3237916B2 - ディスク制御装置とそれを備えたディスク装置 - Google Patents

ディスク制御装置とそれを備えたディスク装置

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JP3237916B2
JP3237916B2 JP24917592A JP24917592A JP3237916B2 JP 3237916 B2 JP3237916 B2 JP 3237916B2 JP 24917592 A JP24917592 A JP 24917592A JP 24917592 A JP24917592 A JP 24917592A JP 3237916 B2 JP3237916 B2 JP 3237916B2
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高 大枝
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  • Detection And Correction Of Errors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録データの識別(I
D)情報の検索機能と、誤り検出及び誤り訂正機能を強
化することにより、ホストコンピュータと記録媒体間の
データ伝送の信頼性を高めるようにしたディスク装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク装置では、例えば特開昭
63−113723号公報に記載のように、識別(I
D)情報は、ディスクフォーマット時に生成され、シリ
ンダアドレス情報とヘッドアドレス情報とセクタアドレ
ス情報とフラグ情報とを含む。セクタ検索時には、目的
のセクタのID情報と読出されたID情報とが比較さ
れ、ID情報全体が一致しているか否かに基づいて、読
出されたID情報に対するセクタが目的のセクタである
かどうかが判定される。また、記録媒体と、記録/再生
データを格納するためのデータバッファ間では、データ
伝送の信頼性を高めるために、ディスク制御装置に誤り
検出/訂正機能が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、ディスク装置の大容量化、高性能化に伴って要
求されるID情報のための格納領域の短縮化、すなわち
必要な情報量に応じた最適化およびID検索機能の多様
化という点について配慮がされていないという問題があ
った。
【0004】また従来の技術は、記録媒体とデータバッ
ファとの間のデータ転送に対しては誤り検出及び誤り訂
正機能を備えているが、ホストコンピュータとデータバ
ッファ間の転送に対してはかかる機能を備えていなかっ
た。このため、ホストコンピュータから誤ったデータが
転送されても、その誤り検出や訂正ができず、ディスク
装置を含むシステム全体をの信頼性が大きく損なわれる
おそれがあった。
【0005】さらに、記録されるデータに付加される検
査シンボルは1種類であるため、検査シンボル自体に誤
りが生じたり、検査シンボルが再生不能になった場合に
は、例えこのデータ自体に誤りがなくても、誤りがある
と判断されたり、誤り訂正が正しくできない場合があっ
た。
【0006】データは記録単位であるセクタ毎に区分さ
れて記録されており、セクタ単位でデータの再生が行な
われる。この場合、1つのセクタのデータが再生される
だけであれば問題はないが、複数のセクタが連続して再
生される場合には、次のような問題が生ずる。即ち、こ
れら記録媒体から再生されたデータは順次誤り検出訂正
回路(ECC)で誤り検出処理の対象となり、誤りがあ
れば訂正処理がなされる。最後のセクタ以外のいずれか
のセクタから再生されたデータに誤りが検出された場合
には、このセクタデータに対する誤り訂正動作が行なわ
れている間に次のセクタからのデータが再生されてしま
い、このセクタデータに対して誤り検出処理ができなく
なる。このため、従来では、ディスクの回転を1回待っ
て、次のセクタのデータが再生され、誤り検出処理され
ていた。しかし、この方法によると、データの読出しが
ディスクの1回転の時間分遅れることになり、データ転
送性能が大きく劣化するという問題があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、各識別(ID)情報の記憶領域を
ビット単位に可変にでき、更に、ID情報が読出し不可
能な場合でも、当該セクタのユーザデータを救済できる
ディスク装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、記録媒体とデータバ
ッファとの間のデータ転送に対してだけでなく、ホスト
コンピュータとデータバッファとの間のデータ転送に対
してもデータの信頼性を向上させることができるディス
ク装置を提供することにある。 本発明のさらに他の目
的は、検査シンボルに対する信頼性も高めることができ
るディスク装置を提供することにある。
【0009】本発明のさらにまた他の目的は、データ誤
りによって生じる転送性能の劣化を防ぐことができるデ
ィスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、記録媒体から読みだされたID情報から要求された
セクタかどうかを判断するディスク制御装置は、ID情
報の各記憶領域の長さをビット若しくはバイト単位に、
可変に設定する第1の設定部と、設定した長さで記録媒
体へID情報を出力する出力部と、読みだされたID情
報を入力する入力部と、長さが可変な各ID情報を比較
する比較部とを有することとしたものである。
【0011】また、他の目的を達成するために、本発明
は、ホストコンピュータとデータバッファとの間のデー
タ転送に際し、データの誤り検出、訂正のためにデータ
に対する検査シンボルの生成と、該データの誤り検出、
訂正を行なう第1の誤り検出訂正(ECC)部と、記録
媒体とデータバッファとの間のデータ転送に際し、記録
されるデータに対する検査シンボルの生成と再生された
データの誤り検出,訂正とを行なう第2のECC部とを
有する。
【0012】また、さらに他の目的を達成するために、
本発明は、ホストコンピュータからのデータをデータバ
ッファに書込み、データバッファからデータを読み出し
てホストコンピュータに転送する転送部と、データバッ
ファからデータを記録のために読み出すリード部と、リ
ード部によってデータバッファから読み出されたデータ
から夫々データに対する第1,第2の検査シンボルを生
成する第1,第2のECC部と、該第1,第2の検査シ
ンボルをデータバッファから読み出されたデータに付加
し、記録媒体での記録データとする生成部と、データに
第1,第2の検査シンボルが付加されて記録媒体から再
生された再生データのうちのデータのみをデータバッフ
ァに書き込むライト部と、再生データのうちのデータと
第1の検査シンボルからデータの誤り検出並びに訂正を
する第3のECC部と、再生データのうちのデータと第
2の検査シンボルとからデータの誤り検出並びに訂正を
する第4のECC部とを設ける。
【0013】さらに、本発明は、データに検査シンボル
が付加されてセクタ単位で記録媒体から再生されるセク
タデータのうちのデータのみをデータバッファに書き込
む部と、セクタデータの誤り検出訂正を行なう第1,第
2のECC部と、該セクタデータ毎に第1,第2のEC
C部に交互に振り分け転送する部とを設ける。
【0014】
【作用】ディスクフォーマット時、ID情報の各記憶領
域を可変にするために、シリンダアドレス情報並びにヘ
ッドアドレス情報並びにセクタアドレス情報並びにフラ
グ情報等の各記憶領域は、ビットまたはバイト単位で、
当該ディスク装置のID情報として最適な長さで第1の
設定部により設定される。出力部により、設定した長さ
でID情報が出力される。ID検索時においては、入力
部により記録媒体から読みだされたID情報が入力さ
れ、比較部により、長さが可変なID情報が比較され
る。
【0015】ホストコンピュータから転送されてきたデ
ータと該データに対する検査シンボルは、該データだけ
がデータバッファに転送されて格納されるとともにとと
もに、該データと検査シンボルは第1のECC部に転送
される。第1のECC部では、検査シンボルからデータ
の誤り検出が行なわれ、誤りが検出されたときには、デ
ータバッファに格納されているこのデータの誤り訂正を
行なうことができる。また、このデータバッファに書き
込まれているデータをホストコンピュータに転送する場
合、第1のECC部でこのデータに対する検査シンボル
が生成され、これをデータに付加してホストコンピュー
タに転送することができ、ホストコンピュータにて、転
送データに対する誤り検出、訂正を行なうことができ
る。
【0016】データバッファから記録媒体にデータを転
送する場合、2系統以上の等しいか、または異なる第
1,第2のECC部の夫々でデータに対する検査シンボ
ルが別々に生成され、データに付加されて記録媒体に書
き込まれる。また、記録媒体からデータを再生する場合
には、データがデータバッファに格納されるとともに、
夫々の検査シンボルが、データとともに、対応する第
3,第4のECC部に転送され、第3,第4のECC部
毎に誤り検出が行なわれる。この場合、再生されたデー
タに対し、第3,第4のECC部で同時に誤りが検出さ
れるときだけこのデータに誤りがあると判定され、第
3,第4のECC部のいずれか一方のみで誤りが検出さ
れる場合には、誤りが検出された第3または第4のEC
C部に転送された検査シンボルに誤りがあることにな
る。
【0017】複数のセクタデータが続けて再生される場
合、これらデータはセクタ毎に交互に第1,第2のEC
C部に転送されて誤り検出が行なわれるから、途中のセ
クタデータに誤りが検出され、続けて訂正動作が行われ
ているときに、次のセクタデータが再生されても、この
セクタデータは第1,第2のECC部のうちの誤り訂正
動作が行なわれていない方に転送される。これにより、
このセクタデータに対しても、直ちに誤り検出動作を行
なうことができる。従って、記録媒体からのデータ再生
をその1回転の期間待つ必要はない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の記録装置を、磁気ディスク装
置を例にとり、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明に係わる記録装置を利用する計算機
システムを図1に示す。本システムは、中央処理装置
(ホストコンピュータ)2と、磁気ディスク装置1とを
有する。装置1は、ホストインタフェイス制御装置4
と、ディスク制御装置6と、マイクロプロセッサ8と、
データバッファ10と、シリアル/パラレル変換回路1
2と、記録/再生回路14と、位置決め制御回路18
と、機構部16(記録媒体20を含む)とを有する。信
号線17は、磁気ヘッドの位置決め制御回路又は磁気ヘ
ッド選択回路に不一致が発生したことを示す信号を伝達
する。
【0020】図1を参照して、ディスク装置1のデータ
転送系について説明する。ディスク制御装置6は、マイ
クロプロセッサ8の制御のもとに動作する。データは記
録媒体20に記録する場合には、インターフェイスコン
トローラ4を介して、ホストコンピュータ2からのデー
タは制御装置6に取り込まれた後、データバッファ10
に格納される。その後、制御装置6によりデータバッフ
ァ10から読み出されたデータは、シリアル/パラレル
変換回路12によりシリアルデータに変換され、記録/
再生回路14により記録のための処理が施されて記録媒
体20に供給される。また、記録媒体20からデータを
再生する場合には、再生されたシリアルデータは記録/
再生回路14で再生のための処理がなされ、変換回路1
2でパラレルデータとされた後、制御装置6によりデー
タバッファ10に一旦格納される。このデータは制御装
置6によってデータバッファ10から読み出され、コン
トローラ14を介してホストコンピュータ2に転送され
る。
【0021】図2は、ディスク制御装置6の内部ブロッ
ク図であり、MPUインタフェイス制御部22、バッフ
ァ制御部26、ドライブインタフェイス制御部24を有
する。本発明において中心的な役割を持つディスク制御
装置6内部のデータの経路及び機能について、図2を参
照して説明する。MPUインタフェイス制御部22は、
制御装置6とマイクロプロセッサ8間のデータ転送の制
御を行ない。バッファ制御部26は、制御装置6とデー
タバッファ10間のデータ転送の制御を行ない。ドライ
ブインタフェイス制御部24は、制御装置6とシリアル
/パラレル変換回路12間のデータ転送の制御を行う。
【0022】図3はかかるディスク制御装置6の一例の
データ転送部の主部分のブロック図である。ドライブイ
ンタフェイス制御部24は、誤り検出訂正回路(EC
C)30と、マルチプレクサ(MPX)31Aと31B
を含む。バッファ制御部26は、ホストインタフェイス
制御装置4とデータバッファ10との間のデータ転送を
制御するためのホスト−バッファ転送制御部26−1
と、変換器12とデータバッファ10との間のデータ転
送を制御するためのドライブ−バッファ転送制御部26
−2とからなり、各々のデータ転送は同時にかつ独立に
行なうことができる。 以下、ホストコンピュータ2か
ら記録媒体20へのデータの書込み動作と、記録媒体2
0からホストコンピュータ2へのデータの読出し動作に
ついて説明する。
【0023】(1)データの書込み動作:ホストコンピ
ュータ2から転送されてくるパリティ付のデータは、ホ
ストインタフェイス制御装置4を介し、転送制御部26
−1によってデータバッファ10に格納される。データ
バッファ10に格納されたデータAは転送制御部26−
2によって読み出され、MPX31Bを介して変換器1
2に転送される。同時に、MPX31Aを介してECC
30にも転送され、このデータAに対する誤り検出訂正
用の検査シンボル(ECC)が生成される。この検査シ
ンボル(ECC)は、MPX31Bを介し、データAに
続いて変換器12に転送され、記録/再生回路14で処
理され、記録媒体20に書き込まれる。
【0024】(2)データの読出し動作:記録媒体20
から再生されるデータBとこれに対する検査シンボル
(ECC)とは、記録/再生回路14と変換回路12で
処理された後、ドライブインタフェイス制御部24に転
送される。このデータBは転送制御部26−2によって
データバッファ10に格納される。また、このデータB
と検査シンボル(ECC)とはECC30に転送されて
データBに対する誤り検出動作が行われる。誤りが検出
された場合には、データバッファ10に格納されている
データBの誤りが訂正される。データバッファ10内の
データBは転送制御部26−1によって読み出され、ホ
ストインタフェイス制御装置4を介してホストコンピュ
ータ2に転送される。
【0025】次に、図2に示すドライブインタフェイス
制御部24の、主な機能を以下に示す。
【0026】(1)ディスクフォーマット。
【0027】(2)要求されたセクタを検出する(ID
検索)。
【0028】(3)要求されたデータの書き込み並びに
読みだしを行う。
【0029】(4)ID情報並びにデータに対して誤り
検出/訂正符号を生成し、ディスクに書き込む。
【0030】(5)読みだしたID情報並びにデータに
対して、誤り検出/訂正を行う。
【0031】以上の機能を実現するため、制御部24
は、図4に示されるように、フォーマットシーケンス制
御部32、フォーマットシーケンス制御用レジスタ組3
4、パターンレジスタ36、MPX38(38A,38
B,38C,38D)ECC30、出力ラッチ43、入
力ラッチ44、ID比較器40、DATA比較器42か
ら構成される。比較器40と42には、読出しデータR
Dを転送するためのデータバスB11と、比較対象デー
タCDを転送するためのデータバスB12が接続されて
いる。
【0032】ID比較器40は、図5に示されるよう
に、n個のEOR回路を有するEORグループ53と、
ビット選択回路55、ラッチクロック生成回路56、シ
ンクならびにバイトシンクの比較結果の保持用ラッチ5
2−a、シリンダアドレスの比較結果の保持用ラッチ5
2−b、ヘッドアドレスの比較結果の保持用ラッチ52
−c、セクタアドレスの比較結果の保持用ラッチ52−
d、フラグの比較結果の保持用ラッチ52−eを有す
る。本発明1に係わるID比較器40では、図5に示す
ようにビット選択回路が設けられ、比較結果を保持する
ために5つのラッチが用意されているので、シリンダ,
ヘッド,セクタの各アドレス及びフラグの情報は任意の
ビット数に設定することができ、また、各情報ごとに比
較結果を知ることができる。
【0033】制御部32は、ディスクフォーマットやデ
ータのリード/ライト等の一連のシーケンス動作を制御
する。また、レジスタ組34には、シーケンスの遷移条
件が設定される。また、パターンレジスタ36には、記
録媒体20に書き込むパターン及び読みだしデータと比
較されるパターンが設定される。
【0034】次にドライブインタフェイス制御部24の
動作を具体的に説明するために、図6に示されるセクタ
フォーマットを例にとり、IDライト時、及びID検索
時の動作について、図7,図8,図9を参照して説明す
る。
【0035】図6のセクタフォーマットを実現するため
に、本実施例では、レジスタ組34の中にID制御レジ
スタ34−1を設けた。また、パターンレジスタ36の
中に、IDパターンレジスタ部を設けた。上記レジスタ
の設定値を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】この場合のID情報F35は、シリンダア
ドレス2バイト,ヘッドアドレス1バイト,セクタアド
レス2バイト,フラグ情報2バイトである。フラグ情報
の2バイト目は、前セクタのフラグ情報である。ID情
報検索時には、前セクタのフラグ情報は、読みだしデー
タと比較されない。また、表1に示すRTYSETRの
設定値により、シリンダアドレス並びにヘッドアドレス
が不一致であった場合は、シーケンスが停止される。こ
れらのレジスタも含めてディスク制御装置6内の各レジ
スタの値は、マイクロプロセッサ8により設定される。
また、レジスタの内容はホストコンピュータ2を介して
ユーザが変更することが可能である。この場合、ホスト
コンピュータ2からマイクロプロセッサ8へ、変更され
るべき内容が伝送され、マイクロプロセッサ8がレジス
タの内容を書きかえる。
【0038】(1)ID情報のライト時 ID情報のライト時のシーケンスを図7に示す。本シー
ケンスでは、各ID情報は、パターンレジスタ36に設
定されるが、データバッファ10に設定されてもよい。
いずれに設定されても、図4に示すMPX38Bを切り
換えることにより変換回路12に転送することが可能で
ある。この時、ID情報は、ECC30にも転送され、
CRC符号が生成され、ID情報に続けて変換回路12
に転送される。なお、本実施例ではECC30はID情
報に対してCRC符号を生成するが、無論ECC符号を
生成してもよい。
【0039】図7は、ID情報のライト時の動作フロー
を示しているので、図4,5,6を参照して説明する。
(図5に示される回路部40はID情報の比較時(ID
情報の検索時)に動作するがID情報のライト時は動作
しない。) 〈1〉図6に示すフォーマットのデータをディスクに書
込むためには、ギャップF32,シンクF33,ID情
報のバイトシンクF34,IDF35,パッドF37の
各パターンが予めレジスタにセットされ、定められた長
さ、順番で記録媒体20に送出される必要がある。
【0040】〈2〉各パターンは、図4に示すパターン
レジスタ36に予めセットされる。フォーマットシーケ
ンス制御部32から出力される制御信号によりMPX3
8A,38B,38C,38D,出力ラッチ43が動作
し、定められた長さ、順番で、記録媒体20に各パター
ンが送出される。
【0041】〈3〉図7に示す“ギャップ,シンクライ
ト”というステップS2においては、まず、ギャップF
32のパターンが格納されているレジスタ(PRA,P
RB,…PRMのうちのいずれか)の出力がセレクトさ
れ、指定されたバイト数だけ、出力ラッチ43を介し、
変換回路12へ送出される。その後、シンクF33のパ
ターンが格納されているレジスタがセレクトされ、同様
に変換回路12へ送出される。
【0042】〈4〉“ID部バイトシンクライト”(ス
テップS4)、“IDRnライト”(ステップS8)、
“パッドライト”(ステップS16)の各動作も〈3〉
と同様である。但し、“IDRnライト”のループ部分
S8〜S12は、レジスタ組34内のIDL(表1参
照)と制御部32により実現される。
【0043】〈5〉なお、“CRCライト”(ステップ
S14)では、IDがMPX38A,38B,38Cを
介して、ECC30に供給され、IDF35に対する誤
り検出符号CRCF36がECC30により生成され、
ステップS2と同様にセレクタ38Dを介して、変換回
路12へ送出される。
【0044】(2)ID情報の検索時 ID情報検索時のシーケンスを図8及び図9に示す。図
8には、IDの比較結果をラッチするシーケンスが示さ
れている。読みだしたID情報とパターンレジスタ36
ら格納されているIDが比較される。各比較結果は図5
に示されるシリンダアドレス用のラッチ52−b,ヘッ
ドアドレス用のラッチ52−c,セクタアドレス用のラ
ッチ52−d,フラグ用のラッチ52−eにラッチす
る。このとき、フラグ情報の第2バイト目は、前セクタ
のフラグ情報に対応する内容なので、このバイトに対す
る比較結果は、ラッチされない。なお、本シーケンスに
おいて、シンク又は、ID情報のバイトシンクパターン
が検出不可能な場合は、表1に示されたRTYSETR
の設定値により再試行のシーケンスに遷移する。
【0045】図8の動作フローを、図4、5、6を参照
して説明する。
【0046】〈6〉“シンク検出?”(ステップS2
2) シンクF33が検出される。記録媒体20からの読出し
データRDは入力ラッチ44を介し、ID比較器40に
送出される。シンクF33のパターンを格納しているレ
ジスタ(PRA,PRB,…PRMのうちのいずれか)
の出力はMPX38A,38Bを介して、ID比較器4
0に予め送出されている。図5に示すEORグループ5
3とビット選択回路55により、読出しデータがシンク
F33と一致するかどうかが判定される。本例では、比
較はバイト単位で行っているので、図5でn=7、ま
た、図6に示すように各ID情報はバイトごとに設定さ
れているので、図8中の全ての判定はバイト単位での比
較となる。ビット選択回路55は全てのビット(0〜
7)の比較結果を有効とする。比較結果は対応するラッ
チaにラッチされる。指定バイト長以内で一致すれば
“Y”のシーケンスへ、一致しない場合“N”のシーケ
ンスへ移行する。
【0047】〈7〉“ID情報のバイトシンク検出?”
(ステップS24) ID情報のバイトシンクF34が検出される。動作は
〈6〉と同様である。
【0048】〈8〉“RTY0=1?”(ステップS3
6)と“RTY1=1?”(ステップS38) 各々、プロシンクF33、ID情報のバイトシンクF3
4が検出されない場合、表1に示すID制御レジスタ3
4−1内のRTYSETRの設定値(本例では、RTY
0=1,RTY1=1)により、ID情報の比較動作が
停止されるか、または再試行されるかが選択される。本
例では、RTY0=1,RTY1=1のため共に再試行
される。
【0049】〈9〉ステップS30 パターンレジスタ36内のIDR0,IDR1,…,I
DR6をIDR0から順番にセレクトし、ID比較器4
0で読出しデータRDとの比較を行う。この時、シリン
ダアドレス比較時(IDR0,IDR1と読出しデータ
RDとの比較)の比較結果はラッチ52−bに保持され
る。そのために、ID制御部32−1からの制御信号に
より生成回路56はラッチ52−bに対して、クロック
を供給する。以下、ヘッドアドレス,セクタアドレス,
フラグ情報に対しても同様に動作する。
【0050】〈10〉“n=NCMP?”(ステップS2
8) 比較しない領域に対する処置をとる。表1に示すよう
に、ID制御レジスタ34−1内のNCMPに比較しな
い領域(本例ではIDR6)を予め設定することによ
り、当該領域の比較結果は保持されない。
【0051】更に、図9においては、比較結果の判定
が、“CRCエラー?”(ステップS40)、“シリン
ダアドレス一致”(ステップS42)、“ヘッドアドレ
ス一致?”(ステップS44)、“セクタアドレス一致
?”(ステップS46)、“フラグ一致?”(ステップ
S48)の順で、行われる。読みだした各IDが各ID
RF351〜F354と一致し、かつ、CRCエラーが
発生しなかった場合には、DATAF39のリード/ラ
イトシーケンスに遷移する。また、RTYSETRの設
定値に従い、シリンダアドレスとヘッドアドレスの比較
結果が不一致であった場合には、ステップS52、S5
4を介して、シーケンスは停止され、磁気ヘッドの位置
決め制御回路18又は磁気ヘッド選択回路に以上が発生
したことがマイクロプロセッサ8、並びに信号線17を
介して制御回路18又は磁気ヘッド選択回路に通知され
る。その他の比較結果が不一致であった場合には、ステ
ップS50,S56,S58を介して、再試行のシーケ
ンスに遷移する。なお、ECC30において、ID情報
のリード時に誤りが検出されたときは、その結果は、フ
ォーマットシーケンス制御部32へ送られる。通常ID
情報に対してCRC演算が行われ、その結果は図9に示
されるように、ID情報の比較結果判定時に判定され
る。
【0052】以上の実施例では、シリンダアドレス情報
とヘッドアドレス情報とセクタアドレス情報とフラグ情
報の各記憶領域の長さはバイト単位に設定されている
が、本発明は、これに限られるものではない。以下で
は、シリンダアドレス情報とヘッドアドレス情報とセク
タアドレス情報とフラグ情報の各記憶領域の長さをビッ
ト単位に設定した場合の例について述べる。
【0053】例えば、3.5インチに代表される小型磁
気ディスク装置のスペックが、「シリンダ数:100
0,ヘッド数:14,トラック当りセクタ数:50」で
ある場合、各ID情報は、「シリンダアドレス情報:1
0bit(1024までカウント可能)、ヘッドアドレ
ス情報:4bit(16までカウント可能)、セクタア
ドレス情報:6bit(64までカウント可能)」の領
域が必要である。フラグ情報として4bitの領域が必
要であると仮定した場合、ID領域は、10+4+6+
4=24bit、即ち、3バイトとなる。これを図10
に示す。つまりIDパターンレジスタ36には以下の情
報が設定される。IDR0には、シリンダアドレス上位
8bit、IDR1には、シリンダアドレス下位2bi
tと、ヘッドアドレス4bitと、セクタアドレス上位
2bitとが設定される。IDR2には、セクタアドレ
ス下位4bitと、フラグ4bitが設定される。
【0054】また、前述の例では、シリンダアドレス情
報とヘッドアドレス情報とセクタアドレス情報とフラグ
情報の各記憶領域の長さをバイト単位に設定する場合の
みをを考えたため、IDLは1バイトとし、バイト数の
みを設定することとしたが、ビット単位で設定すること
も可能とするために、以下のように、IDLを設定す
る。
【0055】ID制御レジスタ34−1中のIDL(I
Dの長さを指定)は、2バイト分用意しておく必要があ
り、設定値は図11のようになる。この結果、IDL1
=A9(H),IDL0=A0(H)と設定すれば良
い。
【0056】次に、比較時の動作について、図5と図1
0を参照して説明する。
【0057】(1)第1バイトの比較 IDR0と読み出しデータとの比較を行い、ビット選択
回路55は、8ビット分、すべての比較結果を、シリン
ダアドレス用ラッチ52−bに反映させる。
【0058】(2)第2バイトの比較 IDR1と読み出しデータとの比較を行う。ここで、上
位より、2bit分はシリンダアドレス、4bit分は
ヘッドアドレス、2bit分はセクタアドレスを比較す
るので、それぞれの比較結果(上位より2bit分,4
bit分,2bit分の比較結果を、各対応するラッチ
に反映させる。
【0059】(3)第3バイトの比較 IDR2と読み出しデータとの比較を行い、(2)と同
様、上位4bitをセクタアドレス、下位4bitをフ
ラグの比較結果に反映させる。
【0060】なお、第2、並びに第3バイトの比較時
に、どのビットを選択し、どのラッチに反映させるか
は、IDL1並びにIDL0からID制御部32−1に
おいてその情報が生成され、ビット選択回路55に送ら
れる。
【0061】本発明によれば、シリンダアドレス情報と
ヘッドアドレス情報とセクタアドレス情報とフラグ情報
の各記憶領域の長さをビット若しくはバイト単位に設定
できるので、ディスクの特徴に最適なID構成を実現で
きる。
【0062】また、読みだしたID情報と要求されたI
D情報とを比較するとき、シリンダアドレス情報とヘッ
ドアドレス情報とセクタアドレス情報とフラグ情報を個
々に比較して、比較結果を個々に保持する。ID一致判
定条件に上記各比較結果を使用するかどうか選択し、ビ
ットもしくはバイト単位に比較しない部分を設定可能に
することにより、ID情報の充実化が図れる。例えば、
フラグ情報格納領域に現セクタのフラグ情報の他に、現
セクタの前、または後、若しくは前後両方のセクタのフ
ラグ情報も含めたID情報を書き込み、現セクタのフラ
グ情報が読みだし不可能になった場合、その前、または
後、若しくは前後のセクタのフラグ情報を認識すること
により、現セクタのフラグ情報を検出することが可能に
なる。また、現セクタのフラグ情報の他に、現セクタの
前、または後、若しくは前後両方のセクタのID情報全
ても含めたID情報を書き込み、現セクタのID情報が
読みだし不可能になった場合、上記同様に現セクタのI
D情報を検出することが可能になる。
【0063】また、比較結果が不一致である時、目的の
ID検索動作を停止するが再試行するかを各比較結果ご
とに設定することにより、自由度の高い検索動作を実現
できる。例えば、シリンダアドレス情報又は、ヘッドア
ドレス情報に対する比較結果が不一致である時は、ID
検索動作を停止させ、磁気ヘッドの位置決め制御回路又
は磁気ヘッド選択回路の異常を検出することが可能にな
る。
【0064】次に、転送データの誤り検出・訂正処理に
ついて説明する。
【0065】図12は本発明によるディスク制御装置6
のドライブインタフェイス制御部24の変形例を示すブ
ロック図である。30Aと30BはECC−A,ECC
−Bであり、45Aと45Bはマルチプレクサ(MP
X)であり、図3に対応する部分には同一符号を付けて
いる。図12において、ホストインタフェイス制御装置
4とバッファ制御部26との間に、ECC−A30Aと
MPX45A,45Bとが設けられており、その他の構
成は図3に示したディスク制御装置6と同様である。E
CC−A30Aはホストコンピュータ2とデータバッフ
ァ10との間のデータ転送に際しての検査シンボルの生
成、誤り検出、誤り訂正の各処理を行なう。ECC−B
30Bは図3のECC30に対応し、記録媒体20とデ
ータバッファ10との間の転送に際して誤り検出、誤り
訂正の各処理を行なう。これらの処理は全く独立であ
り、従って、これら2種のデータ転送を同時にかつ独立
に行なうことを可能としている。このため、システム全
体のデータの信頼性を高めることができる。
【0066】以下、この例におけるホストコンピュータ
2から記録媒体20へのデータの書込み動作と、記録媒
体20からホストコンピュータ2へのデータの読出し動
作について説明する。
【0067】(1)データ書込み動作:ホストコンピュ
ータ2から転送されてきた検査シンボル付きデータのう
ちデータAはホストインタフェイス制御装置4を介し
て、ホスト−バッファ転送制御部26−1により、デー
タバッファ10に転送されて書き込まれると同時に検査
シンボル付データは、MPX45Aを介してECC−A
30Aにも転送される。データAに付加されている検査
シンボルは、このデータAからECC−A30Aと同一
の原始多項式と生成多項式でホストコンピュータ2によ
って生成されたものである。ECC−A30Aでは、デ
ータAとこの検査シンボルとからこのデータAに対する
誤り検出が行われる。誤りが検出されたときには、訂正
パターンと訂正位置を算出することが可能であり、デー
タバッファ10内のデータAの誤りを訂正することがで
きる。また、データバッファ10に格納されたデータA
はドライブ−バッファ転送制御部26−2によって読み
出され、図3に示したディスク制御装置と同様に、MP
X31Bを介して変換回路12に転送される。同時に、
MPX31Aを介してECC−B30Bにも転送されて
データAに対する検査シンボルが生成され、MPX31
Bを介して変換回路12に転送される。従って、データ
Aにこれに対する検査シンボルが付加され、図3に示し
たディスク制御装置6と同様にして、記録媒体20に記
録される。
【0068】(2)データの読出し動作:記録媒体20
から再生され、検査シンボルが付加されているデータB
は、図3に示したディスク制御装置と同様、記録/再生
回路14で処理されて変換回路12に転送され、その内
のデータBだけが転送制御部26−2によってデータバ
ッファ10に格納される。また、データBと検査シンボ
ルとがMPX31Aを介してECC−B30Bに転送さ
れ、データBに対する誤り検出動作が行われる。データ
Bに誤りがある場合には、上記と同様、データバッファ
10内のデータBの誤りを訂正することができる。デー
タバッファ10内のこのデータBは転送制御部26−1
によって読み出され、MPX45Bを介してインタフェ
イス制御装置4に転送される。また、データバッファ1
0から読み出されたデータBはMPX45Aを介してE
CC−A30Aにも転送され、このデータBに対する検
査シンボルが生成される。この検査シンボルはMPX4
5Bを介してインタフェイス制御装置4に転送される。
従って、データBには検査シンボルが付加され、インタ
フェイス制御装置4からホストコンピュータ2に転送さ
れ、ホストコンピュータ2でデータBの誤り検出、訂正
が行われる。
【0069】このようにして、ホストコンピュータ2と
データバッファ10との間のデータ転送に際しても、誤
り検出訂正や検査シンボルの生成が可能となる。また、
データバッファ10をキャッシュメモリとして使用する
こともできる。即ち、データAの記録媒体20への記録
時において、このデータAの使用頻度が高い場合、これ
を上記のように記録媒体20に記録するとともに、デー
タバッファ10にも格納しておき、必要に応じてホスト
コンピュータ2から直接読み取るようにすることができ
る。また、記録媒体20に記録されているデータのうち
で使用頻度が高いデータも、これが一度再生されると、
そのままデータバッファ10に格納しておき、ホストコ
ンピュータ2が要求する毎にデータバッファ10に格納
されているデータを読み出すようにする。このような場
合でも、ホストコンピュータ2に転送されるデータB
に、このデータBを用いてECC−A30Aで生成した
検査シンボルを付加することができる。
【0070】図13は本発明によるディスク制御装置6
の他の変形例を示すブロック図であって、46Aと46
Bはマルチプレクサ(MPX)であり、図12に対応す
る部分には同一符号を付けている。この例では、ECC
−A30AとECC−B30Bを用い、記録媒体20と
データバッファ10との間のデータ転送に対する検査シ
ンボルの生成,誤り検出,誤り訂正の各処理動作を2重
に行なうものである。この場合、ECC−A30AとE
CC−B30Bの原始多項式及び生成多項式は等しくて
も異なってていもよい。なお、ホストコンピュータ2と
データバッファ10との間のデータ転送に際しては、誤
り検出及び訂正動作は行なわない。
【0071】以下、この例でのホストコンピュータ2か
ら記録媒体20へのデータの書込み動作と、記録媒体2
0からホストコンピュータ2へのデータの読出し動作に
ついて説明する。
【0072】(1)データ書込み動作:ホストコンピュ
ータ2から転送されてきたデータAは、インタフェイス
制御装置4を介し、転送制御部26−1により、データ
バッファ10に転送されて書き込まれるが、図12に示
した例とは異なり、このデータAの誤り検出、訂正は行
なわれない。データバッファ10に格納されたデータA
は転送制御部26−2によって読み出され、変換回路1
2へ転送される。これとともに、このデータAはMPX
46Aを介してECC−A30Aに、また、MPX31
Aを介してECC−B30Bに夫々転送され、ECC−
A30AでデータAに対する検査シンボル(ECCa)
が、ECC−B30BでデータAに対する検査シンボル
(ECCb)が夫々生成される。
【0073】ECC−A30AとECC−B30Bでの
演算対象となる入力データの例を示すと、図14A−図
14Dに示すようになる。即ち、図14Aに示すデータ
Aに対し、 図14Bに示すように、データバッファ10の出力デ
ータAをECC−A30Aの入力データIa、ECC−
B30Bの入力データIbとする場合、 図14Cに示すように、データAを前半と後半の2つ
に分割し、前半をECC−A30Aの入力データIaと
し、後半をECC−B30Bの入力データIbとする場
合(勿論その逆でもよい)、 図14Dに示すように、データAを1バイトまたは複
数バイト単位のブロックに区分し、1つおきのブロック
をECC−A30Aの入力データIaとし、他の1つお
きのブロックをECC−B30Bの入力データIbとす
る場合、がある。ECC−A30AとECC−B30B
への入力データとしてはこれらのいずれでもよい。但
し、図14Bの場合には、検査シンボル自体に発生する
バーストエラーを救済することができ、図14Cの場合
には、データAに対する冗長性を拡大することができ、
図14Dの場合には、更に、データA自体に発生するバ
ーストエラーを救済することができる。
【0074】このように、ECC−A30AとECC−
B30Bで生成された検査シンボルECCa、ECCb
はMPX46Bを介して変換回路12にも転送され、デ
ータAに付加される。これ以降は図12に示した例と同
様である。
【0075】(2)データの読出し動作:記録媒体20
から再生され、検査シンボルECCa,ECCbが付加
されているデータBは、先に説明したように処理されて
変換回路12に転送される。データBのみは転送制御部
26−2によってデータバッファ10に格納される。ま
た、ECC−A30AとECC−B30Bの演算対象と
なる入力データが書込み時と同一となるように、変換回
路12に転送されてきたデータBと検査シンボルECC
aとはMPX46Aを介してECC−A30Aに、デー
タBと検査シンボルECCbとはECC−B30Bに夫
々転送され、各々誤り検出動作が行なわれる。このと
き、ECC−A30AとECC−B30Bのいずれか一
方、または両方で誤りが検出された場合には、上記と同
様、データバッファ10内のデータBの誤りを訂正する
ことが可能である。例えば、図14Bに示した入力デー
タIa,Ibの場合、ECC−A30A(または、EC
C−B30B)だけに誤りが検出されるならば、検査シ
ンボルECCaまたは、ECCbの一方にのみに誤りが
発生したことになり、データBは、誤りがないものとし
て、そのままホストコンピュータ2に転送される。ま
た、ECC−A30AとECC−B30Bの両方で誤り
が検出されたときには、データBに誤りが発生した可能
性があるので、ECC−A30AとECC−B30Bで
の検出結果に基づいてデータBの誤り訂正が行なわれ
る。この場合、例えば検査シンボルECCaにバースト
エラーが存在してECC−A30AでのデータBの誤り
訂正が不可能な場合でも、ECC−B30Bを用いてこ
のデータBを訂正することができる。
【0076】データバッファ10内のデータBは転送制
御部26−1によって読み出され、インタフェイス制御
装置4を介してホストコンピュータ2に転送される。
【0077】図15は本発明によるディスク制御装置6
のさらに他の変形例を示すブロック図であって、47は
デマルチプレクサ(以下、DMPXという)であり、図
12に対応する部分には同一符号を付けている。図15
において、データの再生時、DMPX47が変換回路1
2の入力をECC−A30AとECC−B30Bのいず
れか一方、もしくは両方に転送する。この図では、デー
タ記録時のデータバスを省略しているが、図12に示し
た例と同様である。また、ディスク装置1により、記録
媒体に、または記録媒体から、データとこれに付加され
た検査シンボルとがセクタ単位で記録、または再生され
る。以下、セクタ単位のデータと検査シンボルの組合せ
をセクタデータと定義する。かかる記録媒体20からセ
クタアドレスが連続した複数のセクタデータが再生され
る場合、これらセクタデータが順次変換回路12に転送
されてきて、これらセクタデータのデータBのみが、転
送制御部26−2により、順次データバッファ10に格
納される。同時に、各セクタデータは交互にECC−A
30AとECC−B30Bとに振り分けられて転送さ
れ、夫々でデータBとその検査シンボルとにより、誤り
検出動作が行なわれる。 いま、ECC−A30Aでデ
ータBの誤りが検出されて誤り訂正動作が行なわれてい
て、これが終了しないうちに変換回路12に次のセクタ
データが入力されると、このセクタデータはDMPX4
7を介してECC−B30Bに転送され、このセクタデ
ータに対する誤り検出が行なわれる。このようにして、
複数個のセクタデータが続けて再生され、いずれかのセ
クタデータで誤りが検出されて訂正動作が行なわれてい
ても、他方のECC回路で誤り検出を行なうことができ
るので、従来のディスク制御装置のようにディスクがさ
らに1回転して誤りが発生した次のセクタからセクタデ
ータを再度再生する回転待ちを行なう必要がなくなる。
従って、ホストコンピュータ2には連続して再生したデ
ータを転送することができ、誤り検出及び誤り訂正動作
によるデータ転送性能の劣化を防ぐことができる。以上
説明した動作を、3個のセクタデータが連続に再生さ
れ、その内の2番目のセクタデータに誤りがあるものと
して、図16によりさらに具体的に説明する。
【0078】図16において、いま、これら3個セクタ
データを夫々SCT0,SCT1,SCT2とする。ま
た、セクタデータSCT0はデータDATA0と検査シ
ンボルECC0とからなり、この検査シンボルECC0
と次のセクタデータSCT1との間にギャップGAPが
設けられている。セクタデータSCT1,SCT2につ
いても同様であり、夫々のデータをDATA1,DAT
A2,検査シンボルをECC1,ECC2とする。ここ
では、セクタデータSCT1にデータ誤りがある。図1
6に(a)で示すように、3個のセクタデータを夫々S
CT0,SCT1,SCT2がこの順で再生され、変換
回路12に転送されてくるが、図16に(b)で示すよ
うに、これらのデータDATA0,1,2のみがデータ
バッファ18に格納される。なお、図16では各ブロッ
ク間の転送の遅延は無視している。
【0079】一方、セクタデータSCT0はDMPX4
7を介してECC−A30AとECC−B30Bのいず
れか一方(ここでは、ECC−A30Aとする)転送さ
れ、図16に(c)で示すように、誤り検出が行なわれ
る。この場合、セクタデータSCT0には誤りがないか
ら、検査シンボルECC0の全てが供給されてECC−
A30Aで誤りがないことが判明すると、図16に
(d)で示すように、データバッファ10に格納されて
いるデータDATA0が転送制御部26−1によってデ
ータバッファ10から読み出され、インタフェイス制御
装置4を介してホストコンピュータ2に転送される。
【0080】このデータDATA0のホストコンピュー
タ2への転送中、図16に(b)で示すように、次のセ
クタデータSCT1のデータDATA1がデータバッフ
ァ10に格納され、これとともに、図16に(e)で示
すようにセクタデータSCT1がDMPX47を介して
ECC−B30Bに転送されて誤り検出が行なわれる。
このデータDATA1には誤りがあるから、検査シンボ
ルECC1の全てが供給されると、ECC−B30Bは
誤りがあると判断する。しかる後、図16に(e)で示
すように、データDATA1の誤り訂正を行なう。この
誤り訂正動作の終了とともに、図16に(d)で示すよ
うに、データバッファ10から訂正後のデータDATA
1が転送制御部26−1によって読み出され、インタフ
ェイス制御装置4を介してホストコンピュータ2に転送
される。
【0081】ところで、このECC−B30Bによるデ
ータDATA1の誤り訂正動作中、図16に(a)で示
すように、次のセクタデータSCT2が変換回路12に
入力される。しかし、このセクタデータSCT2は、図
16に(c)で示すように、DMPX47を介してEC
C−A30Aに転送されるため、そのデータDATA2
の誤り検出ができるし、また、ECC−B30Bによる
データDATA1の誤り訂正動作に支障はきたさない。
なお、本例では、各セクタデータの誤り検出をECC−
A30AとECC−B30Bを交互に使用する方法を示
したが、例えば、通常ECC−B30Bで誤り検出を行
い、誤りを検出し、訂正する場合のみ、次のセクタデー
タに対する誤り検出をECC−A30Aで行う方法もあ
る。
【0082】以上のように、この実施例では、複数のセ
クタデータを続けて再生する場合でも、ディスクの回転
待ちを発生させることなく、順次のセクタデータの誤り
検出や誤り訂正を行なうことができ、データ転送性能の
劣化を引き起こすことなく、再生データの誤り検出、訂
正を行なうことができる。
【0083】図17は本発明によるディスク制御装置6
のさらに他の変形例を示すブロック図であって、60A
と60Bはバススイッチ回路その他、図12,13に対
応する部分には同一符号を付けている。
【0084】この実施例は、先に説明した各変形例と同
様の動作を可能とするとともに、他の動作も可能とする
ものである。
【0085】図17において、バススイッチ回路60A
はMPX45A、31Aの出力のいずれか一方または双
方を選択し、ECC−A30A,ECC−B30Bのい
ずれか一方または双方に転送することができる。また、
バススイッチ回路60BはECC−A30AとECC−
B30Bの出力のいずれか一方または双方を選択し、デ
ータバスB19、B20のいずれか一方または双方に転
送することができる。
【0086】そこで、まず、図12に示した実施例と同
様の動作をさせる場合について説明する。
【0087】(1)ホストコンピュータ2からのデータ
を記録媒体20に記録する場合 インタフェイス制御装置4からデータバッファ10にデ
ータを転送する場合には、バススイッチ回路60AがM
PX45Aの出力のみを選択してECC−A30Aにの
み転送するように、バススイッチ回路60Aは制御され
る。データバッファ10から変換回路12にデータを転
送する場合には、バススイッチ回路60AがMPX31
Aの出力のみを選択してECC−B30Bにのみ転送す
るように、バススイッチ回路60Aが制御される。同時
に、バススイッチ回路60BがECC−B30Bの出力
のみを選択してデータバスB20を介してMPX31B
にのみ転送するように、バススイッチ回路60Bは制御
される。なお、MPX45Aから出力されるインタフェ
イス制御装置4からのデータと、MPX31Aから出力
されるデータバッファ10からのデータとが同時であっ
ても、バススイッチ回路60AはMPX45Aから出力
されるデータをECC−A30Aに、また、MPX31
Aから出力されるデータをECC−B30Bに夫々別々
に転送するから、問題は生じない。
【0088】また、図17では、ホストコンピュータ2
から転送されてきた検査シンボル付のデータブロックに
対して、ECC−A30Aで誤りが検出された場合には
ECC−A30Aを用いて誤り訂正が行われるが、訂正
動作の終了を待たずに、続けてホストコンピュータ2か
らの検査シンボル付きのデータブロックに対して、EC
C−B30Bで誤り検出を行うことが可能である。この
場合、データバッファ10から記録媒体20へのデータ
転送時の検査シンボルの生成はECC−B30Bが動作
中であるため一時的に停止してしまうが、ECC回路が
3系統以上ある場合にはこのような問題は解消される。
【0089】(2)記録媒体20からデータを再生して
ホストコンピュータ2に転送する場合 変換回路12からデータバッファ10にデータを転送す
る場合、バススイッチ回路60AがMPX31Aの出力
のみを選択してECC−B30Bにのみ転送するよう
に、バススイッチ回路60Aは制御される。データバッ
ファ10からインタフェイス制御装置4にデータを転送
する場合には、バススイッチ回路60AがMPX45A
の出力のみを選択してECC−A30Aにのみ転送する
ように、バススイッチ回路60Aが制御される。同時
に、バススイッチ回路60BがECC−A30Aの出力
のみを選択してデータバスB19を介してMPX45B
にのみ転送するように、バススイッチ回路60Bは制御
される。なお、MPX45Aから出力されるデータバッ
ファ10からのデータと、MPX31Aから出力される
変換器12からのデータとが同時であっても、バススイ
ッチ回路60AはMPX45Aから出力されるデータを
ECC−A30Aに、また、MPX31Aから出力され
るデータをECC−B30Bに夫々別々に転送するか
ら、問題は生じない。かかる動作は図12に示した実施
例の動作と同様である。即ち、この場合には、図17に
おけるECC−A30AとECC−B30Bが図12に
おけるECC−A30AとECC−B30Bに夫々対応
することになる。
【0090】以上は図12に示した実施例と同様の動作
をさせる場合であったが、次に、図13に示した実施例
と同様の動作をさせる場合について説明する。
【0091】まず、ホストコンピュータ2からのデータ
を記録媒体20に記録する場合には、バススイッチ回路
60AはMPX31Aの出力のみを選択し、これをEC
C−A30AとECC−B30Bに同時に転送するよう
に、バススイッチ回路60Aが制御され、バススイッチ
回路60BがECC−A30AとECC−B30Bの出
力を順番に選択し、データバスB20を介してMPX3
1Bに転送するように、このバススイッチ回路60Bが
制御される。また、記録媒体20からデータを再生して
ホストコンピュータ2に転送する場合には、バススイッ
チ回路60AがMPX31Aの出力のみを選択し、これ
をECC−A30AとECC−B30Bに転送するよう
に、バススイッチ回路60Aが制御される。かかる動作
は図13に示した変形例と同様であり、この場合には、
図17におけるECC−A30AとECC−B30Bが
図13におけるECC−A30AとECC−B30Bに
夫々対応し、図17におけるバススイッチ回路60Bと
MPX31Bとが図13におけるMPX46Bに対応す
ることになる。
【0092】次に、図15に示した例と同様の動作をさ
せる場合について説明する。
【0093】記録媒体20からデータを再生してホスト
コンピュータ2に転送する場合には、バススイッチ回路
60AがMPX31Aの出力のみを選択し、これを、変
換回路12からセクタデータが出力される毎に、ECC
−A30A、ECC−B30Bに交互に転送するよう
に、バススイッチ回路60Aが制御される。かかる動作
は図13に示した実施例と同様であり、この場合には、
図17におけるECC−A30A、ECC−B30Bが
図15におけるECC−A30AとECC−B30Bに
夫々対応し、図17におけるバススイッチ回路60Aが
図15におけるDMPX47に対応することになる。
【0094】以上は先に説明した例と同じ動作をさせる
ものであったが、また、次のような動作を行なわせるこ
とができる。
【0095】これは、記録媒体20から再生されたデー
タをホストコンピュータ2に転送する場合、2つのEC
Cを用いることにより、変換回路12からデータバッフ
ァ10へのデータ転送時とデータバッファ10からホス
トコンピュータ2へのデータ転送時とで誤り検出を行な
うようにすることができる。これによってホストコンピ
ュータ2に転送されるデータの信頼性をさらに高めると
ともに、図15,図16で説明した実施例と同様に、連
続して複数のセクタデータが再生される場合でも、記録
媒体20の回転待ちを行なわせることなく、データの誤
り訂正を行なうことができるようにしたものである。以
下、図18を用いてこの動作について説明する。図18
においても、図16の場合と同様、3つのセクタデータ
SCT0,SCT1,SCT2が連続して再生され、こ
のうちのセクタデータSCT1のDATA1に誤りがあ
るものとしている。
【0096】図17において、セクタデータSCT0が
再生されると、これは変換回路12に入力され(図18
の(a))、転送制御部26−2により、検査シンボル
ECC0を含んだままデータバッファ10に書き込まれ
る(図18の(b))。これとともに、このセクタデー
タSCT0はMPX31A、バススイッチ回路60Aを
介してECC−B30Bに転送され、そこで誤り検出処
理が行なわれる。(図18の(c))。この場合、デー
タDATA0には誤りがないので、転送制御部26−1
によってデータバッファ10からそのままセクタデータ
SCT0が読み出され、MPX45B、インタフェイス
制御装置4を介してデータDATA0のみがホストコン
ピュータ2に取り込まれる(図18の(d))。同時に
データバッファ10から読み出されたセクタデータSC
T0はMPX45A、バススイッチ回路60Aを介して
ECC−A30Aに転送され、再度同じ検査シンボルE
CC0を用いて誤り検出処理が行なわれる。(図18の
(e))。このとき誤りが検出されないときには、この
セクタデータSCT0に対する処理が終了するが、誤り
が検出された場合、その旨をホストコンピュータ2に通
知し、誤り訂正を行い、再度訂正後のデータをホストコ
ンピュータに転送する。
【0097】データバッファ10からホストコンピュー
タ2へのデータDATA0の転送中、次のセクタデータ
SCT1が記録媒体20から再生され(図18の
(a))、上記と同様、変換回路12からデータバッフ
ァ10に転送されて書き込まれ(図18の(b))、ま
た、ECC−B30Bに転送されて誤り検出処理がなさ
れる(図18の(c))。この場合、このセクタデータ
SCT1のデータDATA1には誤りがあるので、EC
C−B30Bは誤りを検出し、データバッファ10内の
データDATA1の誤り訂正を行なう(図18の
(c))が、この間に、次のセクタデータSCT2が記
録媒体20から再生され(図18の(a))、変換回路
12から出力される。この場合には、このセクタデータ
SCT2はデータバッファ10に書き込まれ(図18の
(b))、この書込みとともに、MPX31A、バスス
イッチ回路60Aを介してECC−A30Aに転送さ
れ、データDATA2の誤り検出処理が行なわれる(図
18の(e))。これによって、記録媒体20の回転待
ちを発生させることなく、次のデータの誤り検出を行な
うことができる。
【0098】ECC−A30AでデータDATA2の誤
り検出処理が行なわれている間(図18の(e))、E
CC−B30BでのデータDATA1に対する誤り訂正
が終了し(図18の(c))、データバッファ10から
セクタデータSCT1が読み出され、MPX45B、ホ
ストインタフェイス制御装置4を介してホストコンピュ
ータ2に転送される(図18の(d))。同時に、MP
X45A、バススイッチ回路60Aを介して再度ECC
−B30Bに転送され、検査シンボルECC1を用いて
再度データDATA1の誤り検出処理が行なわれる(図
18の(c))。このとき、データDATA1に誤りが
残っていなければセクタデータSCT1の処理が全て終
了したことになる。
【0099】一方、ECC−A30Aでは、セクタデー
タSCT2のデータDATA2に誤りが検出されない。
そこで、このセクタデータSCT2がデータバッファ1
0から読み出されて。上記のように、ホストコンピュー
タ2に転送される。同時に、このセクタデータSCT2
は、上記のようにECC−A30Aに再度転送され、再
びデータDATA2の誤り検出処理が行なわれる。そし
て、誤りが検出されないときには、このセクタデータS
CT2の処理が終了する。このようにして、記録媒体2
0の回転待ちを伴うことなく、記録媒体20とデータバ
ッファ10間、並びにデータバッファ10とホストコン
ピュータ2間のそれぞれの転送において誤り検出を連続
して行なうことができ、より信頼性の高い再生データを
得ることができる。
【0100】なお、複数のセクタデータが連続して再生
される場合、これらに誤りがないときには、常に、変換
回路12からデータバッファ10へのデータ転送時EC
C−B30Bで誤りの検出訂正が行なわれ、データバッ
ファ10からホストコンピュータ2へのデータ転送時E
CC−A30Aで誤りの検出訂正が行なわれるようにす
る。従って、図18でのセクタデータSCT2の次にさ
らにセクタデータが再生される場合、このセクタデータ
に対する誤り検出訂正処理は、変換回路12からデータ
バッファ10へのデータ転送時ECC−B30Bで、デ
ータバッファ10からホストコンピュータ2へのデータ
転送時ECC−A30Aで夫々行なわれる。
【0101】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、I
D情報の各記憶領域をビット単位に可変にでき、ID検
索機能が強化されたディスク制御装置を提供できる。
【0102】また、本発明によれば、記録媒体とデータ
バッファ間のデータ転送においてだけでなく、ホストコ
ンピュータとデータバッファ間のデータ転送において
も、検査シンボルの生成,誤り検出,誤り訂正の各動作
を行なうことができるので、システム全体のデータの信
頼性を高める効果がある。このとき、各転送は独立にか
つ同時に行なわれるので、上記検査シンボルの生成,誤
り検出,誤り訂正の各動作によるデータ転送性能の劣化
はほとんどない。
【0103】また、本発明によれば、記録媒体とデータ
バッファ間のデータ転送に対して、検査シンボルの生
成,誤り検出,誤り訂正の各動作を複数のECCを用い
て多重に行なうことができ、夫々のECCへの入力デー
タを適切な形で選択することにより、検査シンボル自体
に発生するバーストエラーの救済、データに対する冗長
性拡大、さらにデータに発生するバーストエラーの救済
等の効果が得られる。従って、ディスク制御装置の誤り
検出及び誤り訂正能力が高まり、システム全体のデータ
の信頼性を高めることができる。
【0104】さらに、本発明によれば、複数のセクタデ
ータを連続して再生する場合、いずれかのセクタで誤り
が検出されて訂正動作が行なわれていても、続けて読み
出されるセクタデータに対し、記録媒体の回転待ちを起
こさずに誤り検出動作を行なうことができる。従って、
データを連続してホストコンピュータに転送でき、誤り
訂正動作によるデータ転送性能の劣化を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるディスク装置、およびこのディ
スク装置を有する計算機システムのブロック図である。
【図2】本発明に係わるディスク制御装置のブロック図
である。
【図3】ディスク制御装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明に係わるディスク制御装置のドライブイ
ンタフェイス制御部のブロック図である。
【図5】本発明に係わるディスク装置のフォーマットシ
ーケンス制御部とID比較器のブロック図である。
【図6】本発明に係わるディスク装置で使われるセクタ
フォーマット例の説明図である。
【図7】本発明に係わるディスク装置のID情報をライ
トするシーケンスの説明図である。
【図8】本発明に係わるディスク装置におけるID情報
の比較結果をラッチするシーケンスの説明図である。
【図9】本発明に係わるディスク装置におけるID情報
の比較結果を判定するシーケンスの説明図である。
【図10】本発明に係わるディスク装置におけるID情
報の構成の変形例の説明図である。
【図11】図10のID情報におけるIDLの設定値の
説明図である。
【図12】本発明によるディスク装置内のディスク制御
装置の一実施例を示すブロック図であるである。
【図13】ディスク制御装置の他の変形例を示すブロッ
ク図であるである。
【図14】検査シンボルの生成方法の具体例を示す図で
あるである。
【図15】本発明によるディスク制御装置のさらに他の
変形例を示すブロック図である。
【図16】図15に示した例での誤り検出訂正動作を示
す図である。
【図17】本発明によるディスク制御装置のさらに他の
変形例を示すブロック図である。
【図18】図17に示した例での誤り検出訂正動作を示
す図である。
【符号の説明】
1…ディスク装置、2…ホストコンピュータ、4…ホス
トインタフェイス制御装置、6…ディスク制御装置、1
0…データバッファ、12…ドライブインタフェイス制
御部、20…記録媒体、30A、30B…ECC回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮沢 章一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニ クス機器開発研究所内 (72)発明者 磯野 聡一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニ クス機器開発研究所内 (72)発明者 大枝 高 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニ クス機器開発研究所内 (72)発明者 大井 深 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所ストレージシステム事業 部内 (72)発明者 小島 昭 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所ストレージシステム事業 部内 (72)発明者 唐沢 徳亨 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立画像情報システム内 (56)参考文献 特開 平2−148127(JP,A) 特開 平3−118629(JP,A) 特開 平3−189719(JP,A) 特開 平2−42688(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/10 G06F 3/06 G11B 20/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホストコンピュータと記憶媒体との間でデ
    ータ転送を行うディスク制御装置において、 前記ホストコンピュータと接続されるホストインターフ
    ェース制御装置と、 前記ホストインターフェース制御装置と接続され、前記
    ホストインターフェース制御装置から転送されるデータ
    に付加されている第1の検査シンボルを用いて前記デー
    タの誤り検出及び訂正を行う第1の誤り検出訂正回路
    と、 前記第1の誤り検出訂正回路に接続され、前記データを
    格納するデータバッファへの前記データの入出力を制御
    するバッファ制御部と、 前記バッファ制御部に接続され、前記バッファ制御部か
    ら転送される前記データに基づいて、前記データに付加
    する第2の検査シンボルを生成して、前記記憶媒体に転
    送する第2の誤り検出訂正回路とを有することを特徴と
    するディスク制御装置。
  2. 【請求項2】前記第2の誤り検出訂正回路は、 前記記憶媒体から転送される第2のデータに付加されて
    いる第3の検査シンボルを用いて前記第2のデータの誤
    り検出及び訂正を行う手段を有し、 前記第1の誤り検出訂正回路は、 前記バッファ制御部から転送される前記第2のデータに
    基づいて、前記第2のデータに付加する第4の検査シン
    ボルを生成して前記ホストインターフェース制御装置に
    転送する手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    ディスク制御装置。
  3. 【請求項3】ホストコンピュータと接続されるディスク
    装置であって、 前記ホストコンピュータと接続されるホストインターフ
    ェース制御装置と、前記ホストインターフェース制御装
    置と接続されたディスク制御装置と、前記ディ スク制御
    装置に接続されたシリアルパラレル変換回路と、前記シ
    リアルパラレル変換回路に接続された記録再生回路と、
    前記記録再生回路に接続され、記憶媒体を含んだ機構部
    と、前記ディスク制御装置に接続されたデータバッファ
    とを有し、 前記ディスク制御装置は、 前記シリアルパラレル変換回路と接続され、前記シリア
    ルパラレル変換回路から転送される、前記記憶媒体から
    読み出されたデータに付加された第1の検査シンボルを
    用いて前記データの誤り検出及び訂正を行う第1の誤り
    検出訂正回路と、 前記第1の誤り検出訂正回路及び前記データバッファに
    接続され、前記データバッファへの前記データの入出力
    の制御を行うバッファ制御部と、 前記バッファ制御部及び前記ホストインターフェース制
    御装置に接続され、前記バッファ制御部から転送された
    前記データに基づいて、前記データに付加する第2の検
    査シンボルを生成して前記ホストインターフェース制御
    装置に転送する第2の誤り検出訂正回路とを有すること
    を特徴とするディスク装置。
  4. 【請求項4】前記第2の誤り検出訂正回路は、 前記ホストインターフェース制御装置から入力される第
    2のデータに付加された第3の検査シンボルを用いて前
    記第2のデータの誤り検出及び訂正を行う手段を有し、 前記第1の誤り検出訂正回路は、 前記バッファ制御部から転送された前記第2のデータに
    基づいて、前記第2のデータに付加する第4の検査シン
    ボルを生成して前記シリアルパラレル変換回路に転送す
    る手段を有することを特徴とする請求項3記載のディス
    ク装置。
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