JP3237883B2 - 電子写真感光体および該電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体および該電子写真感光体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体用材料
として有用なオキシチタニウムフタロシアニン結晶を用
いた電子写真感光体の製造方法に関し、特には、特願平
1−189200号明細書に記載のCuKαのX線回折
におけるブラッグ角(2θ±0.2°)9.0°、1
4.2°、23.9°、27.1°に強いピークを有す
I型オキシチタニウムフタロシアニン結晶を用いた電
子写真感光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フタロシアニン系顔料は塗料、イ
ンキ、樹脂の着色などの用途の他、触媒や電子写真感光
体、太陽電池、センサーなどに用いられる電子材料とし
て注目され、盛んに用いられるようになった。
【0003】オキシチタニウムフタロシアニンは製造条
件の微妙な違いによって種々の結晶形が得られる。例え
ば、特開昭59−49544号公報(USP4,44
4,861)、特開昭59−166959号公報、特開
昭61−239248号公報(USP4,728,59
2)、特開昭62−67094号公報(USP4,66
4,997)、特開昭63−366号公報、特開昭63
−116158号公報、特開昭63−198067号公
報および特開昭64−17066号公報には、それぞれ
の製造条件の違いによって種々の結晶形のオキシチタニ
ウムフタロシアニンが形成されることが示されている。
しかし、通常これらは単独の結晶形としてではなく他の
結晶形を含む混合物として得られ、多形混合物であるた
めに製品の安定性に問題があった。このため、純粋な結
晶形のオキシチタニウムフタロシアニンが得られる製造
法の出現が望まれ、従来より多くの試みがなされてき
た。例えば、特開昭63−364号公報、特開昭63−
365号公報、特開昭63−37163号公報、特開昭
63−80263号公報などにより、A型やC型オキシ
チタニウムフタロシアニン結晶の安定した製造法が確立
されている。
【0004】I型オキシチタニウムフタロシアニン結晶
の製造に関しては、本発明者らは特願平2−46288
号明細書において、簡便でかつ安定なI型結晶の製造法
として、アシッドペーシティング処理により得られるオ
キシチタニウムフタロシアニンの水ペーストをエーテル
系溶剤で分散する方法を提案した。この方法によれば、
簡便にI型結晶を得ることができるが、電子写真感光体
の電荷発生材料としてこれを用いる場合、製造条件によ
りその電子写真特性が微妙に異なるという不都合がある
ため、安定した電子写真特性を得るための製造条件の確
立が望まれていた。
【0005】また、結晶変換する装置として特願平2−
287563号明細書に記載されているようなサンドミ
ル装置が使用できるが、これらの装置は結晶変換に多く
の時間を要する上に、大量に製造するのには向かないと
いう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、好ま
しい電子写真特性が安定して得られ、かつ短時間で大量
の処理を行なえるオキシチタニウムフタロシアニン結晶
を用いた電子写真感光体の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
シッドペーシティング処理して得られるオキシチタニウ
ムフタロシアニンの水ペーストと溶媒とを混合した分散
液を2方向に分岐して相互に衝突させることにより得ら
れるオキシチタニウムフタロシアニン結晶を用いて感光
層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感
光体の製造方法である。
【0008】また、本発明は、上記電子写真感光体の
造方法により製造されたことを特徴とする電子写真感光
である。
【0009】本発明においては、分散液をエアーポンプ
やメカニカルポンプによる圧力でインタラクションチャ
ンバーへ導き、導入された分散液はチャンバー内部で2
つの流路に分岐された後、衝突区域においてこれら分岐
された分散液同士高速で衝突させる。その際の衝突力
と、高速で流体が通過する際に発生する真空作用による
キャビーションとの相互作用により、均一分散を受け
てたちどころに結晶変換が行われる。
【0010】本発明に用いられる分散装置を部材ごとに
分解した例を図1に示す。図1において、オキシチタニ
ウムフタロシアニンの水ペーストと溶媒からなる分散液
をポンプ(不図示)により部材1に矢印方向に導入す
る。なお、矢印は分散液の流れを示している。導入され
た分散液は部材2に設けられた2つの穴により2つの流
れに分岐され、部材2の下流側でこれら分岐された分散
液が衝突する。この際部材2に設けられた穴により流路
が急激に細くなるために、分散液の流速は非常に加速さ
れて高速になっている。衝突した分散液は、部材3によ
り再び2つの流れに分岐された後、部材4を通って排出
される。
【0011】本発明は、特に、上記構成の装置を用いて
分散させることにより効果的に達成される。
【0012】本発明にかかるオキシチタニウムフタロシ
アニンは、次のような化学構造式:
【0013】
【化1】 で表わされる。
【0014】ただし、式中のX1 ,X2 ,X3 及びX4
はClまたはBrを表わし、h,i,j及びkは1〜4
の整数である。
【0015】I型オキシチタニウムフタロシアニンの製
造に必要なオキシチタニウムフタロシアニンの水ペース
トは、通常のアシッドペーシティング法によって得られ
る水ペーストである。この水ペーストは均一に水を含有
していれば特に問題はないが、含水量があまり多いとハ
ンドリング性が悪い上、使用するテトラヒドロフランの
量も増え生産性が低下するため、固形分が15〜30%
になるようにするのが好ましい。また、この水ペースト
に含まれるオキシチタニウムフタロシアニンは、アシッ
ドペーシティング処理に用いる硫酸および水の量、処理
温度等の条件により種々の非晶質またはやや非晶質の結
晶形となるが、アシッドペーシティング処理を施してい
るならばどのような非晶質、やや非晶質の結晶形、また
はそれらの混合物でもよい。
【0016】I型オキシチタニウムフタロシアニン結晶
は、前記オキシチタニウムフタロシアニンの水ペースト
をテトラヒドロフランの存在下で分散させることにより
得られる。その具体的なX線回折パターンは、例えば図
2に示すものである。図2に示される様な結晶ピークを
もつI型オキシチタニウムフタロシアニンは、特に、電
子写真特性に優れた材料である。
【0017】分散処理に用いる水とテトラヒドロフラン
の混合溶媒中の水の割合を5〜20重量%とすることに
より、電子写真感光体用の材料として感度、残留電位の
特に良好なI型オキシチタニウムフタロシアニン結晶を
得ることができる。水の割合がこの範囲をはずれた場合
には、感度や残留電位が悪化するので好ましくない。
【0018】本発明の方法は、特にオキシチタニウムフ
タロシアニンのI型結晶への変換に有効であるが、これ
に限定されるものではなく、種々の結晶形のオキシチタ
ニウムフタロシアニンを溶媒に分散してその結晶を変換
するのに有効である。
【0019】以下、本発明の製造方法を、I型オキシチ
タニウムフタロシアニン結晶を含有する感光層を有する
電子写真感光体を例にして詳しく説明する。
【0020】電子写真感光体が有する感光層の構成の代
表的な例として電荷発生物質であるI型オキシチタニウ
ムフタロシアニンと電荷輸送物質を同一の層に含有す
る、所謂単一層型と、I型オキシチタニウムフタロシア
ニンを含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電
荷輸送層に機能分離された、所謂積層型が挙げられる。
【0021】電荷発生層用の塗工液は、例えばI型オキ
シチタニウムフタロシアニンを適当な有機溶剤、例えば
テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、メチルエチル
ケトン、酢酸エチル、メタノール、メチルセルソルブ、
アセトン、ジオキサンおよびN,N−ジメチルホルムア
ミドなどを分散媒として調製される。この時に結着剤と
して高分子物質を一緒に加えても良いし、顔料と分散媒
だけであらかじめ分散した後、結着剤を加えても良い。
【0022】結着剤としては広範な絶縁性樹脂から選択
でき、またポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニル
アントラセンやポリビニルポレンなどの有機光導電性ポ
リマーからも選択できる。好ましくは、ポリビニルブチ
ラール、ポリアリレート(ビスフェノールAとフタル酸
の縮重合体など)、ポリカーボネート、ポリエステル、
フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリ
アクリルアミド樹脂、ポリアミド、ポリビニルピリジ
ン、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ンなどの絶縁性樹脂を挙げることができる。
【0023】電荷発生層中の結着剤の割合は80重量%
以下が好ましく、特には40重量%以下が好ましい。
【0024】分散媒に対する顔料および結着剤を含めた
固型分の割合は重量%で0.5〜80%程度であれば良
い。特に電子写真感光体の電荷発生物質を分散する時は
3〜15%が好ましい。
【0025】また、電荷発生層は上記の様な物質を含有
する分散液を導電性支持体上に塗布することによって形
成され、その膜厚は5μm以下が好ましく、特には0.
05〜1μmが好ましい。
【0026】電荷輸送層は主として電荷輸送物質と結着
剤とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工乾燥して形成す
る。
【0027】用いられる電荷輸送物質としては各種のト
リアリールアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチ
ルベン系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系
化合物、チアゾール系化合物、トリアリルメタン系化合
物などが挙げられる。
【0028】また、結着剤としては上述したものを用い
ることができる。
【0029】膜厚は5〜40μmが好ましく、特には1
0〜30μmが好ましい。
【0030】感光層が単一層の場合も上述したような物
質を用いて同様に形成することができ、その膜厚は5〜
40μmが好ましく、特には10〜30μmが好まし
い。
【0031】本発明においては、感光層と導電性支持体
の間に接着機能とバリヤー機能とを有する下引層を設け
ることができる。
【0032】また、本発明においては感光層を外部から
の衝撃から保護するために感光層上に薄い保護層を設け
ることもできる。
【0033】これら各種層の塗布方法としては、ディッ
ピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーテ
ィング法、ビードコーティング法、ブレードコーティン
グ法およびビームコーティング法などを用いることがで
きる。本発明の製造方法により得られた電子写真感光体
は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、C
RTプリンターなどのプリンターのみならず、通常の電
子写真複写機やファクシミリその他電子写真応用分野に
広く適用することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施
例中、部は重量部を、%は重量%を示す。
【0035】[実施例1]特開昭61−239248号
公報(USP4,728,592)に開示されている製
造例に従って、一般にB型と呼ばれているオキシチタニ
ウムフタロシアニン結晶を得た。このB型結晶2部を濃
硫酸60部中に5℃以下でゆっくりと投入、溶解させ、
600部の氷水中に0℃で30分間で滴下した。得られ
た顔料を濾別、十分に水洗してオキシチタニウムフタロ
シアニンの水ペースト(以下水ペーストとする)を得
た。なお、この水ペーストの固形分含有量は20%であ
った。この水ペーストの一部を乾燥し、X線回折測定を
した結果を図3に示す。
【0036】水ペースト5部にテトラヒドロフラン2
1部を加えて、混合溶媒中の水の割合(以下混合溶媒水
分値と称す)を16%とし、図1に示された分散装置に
2回パスさせた。
【0037】なお、この時オリフィス径は180μmで
あり、分散液の吐出圧力は700〜1000kg/cm
2 であった。この分散液より固形分を取り出し、乾燥し
てI型オキシチタニウムフタロシアニン結晶を得た。得
られた結晶のX線回折図を図2に示す。
【0038】[実施例2〜7]水ペーストの固形分含
有量及び混合溶媒水分値を変えた以外は実施例1と同様
に処理し、オキシチタニウムフタロシアニン結晶を得た
結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】[実施例8]実施例1で用いたB型オキシ
チタニウムフタロシアニン結晶2部を濃硫酸60部中に
5℃以下でゆっくりと投入し、溶解させ、800部の水
中に25℃で15分間で滴下した。得られた顔料を濾別
し、十分に水洗してオキシチタニウムフタロシアニンの
水ペースト(以下水ペーストとする)を得た。なお、
この水ペーストの固形分含有量は24%であった。この
水ペーストの一部を乾燥し、X線回折測定をした結果を
図4に示す。
【0041】水ペースト5部にテトラヒドロフラン2
0部を加えて、混合溶媒水分値を16%とし、その後は
実施例1と同様に処理し、I型のオキシチタニウムフタ
ロシアニン結晶を得た。
【0042】[実施例9〜12]分散液の吐出圧及び分
散パス回数を変えた以外は実施例1と同様の処理を行い
オキシチタニウムフタロシアニン結晶を得た。結果を表
2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】[実施例13]10%の酸化アンチモンを
含有する酸化スズで被覆した酸化チタン粉体50部、レ
ゾール型フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20
部、メタノール5部およびシリコーンオイル(ポリジメ
チルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分
子量3000)0.002部をφ1mmガラスビーズを
用いたサンドミル装置で2時間分散して導電層用塗料を
作成した。
【0045】アルミニウムシリンダー(φ30mm×2
60mm)上に、上記塗料を浸漬塗布し、140℃で3
0分間乾燥させ、膜厚20μmの導電層を形成した。
【0046】この上に6−66−610−12四元系ポ
リアミド共重合体樹脂5部をメタノール70部とブタノ
ール25部の混合溶媒に溶解した溶液をテイッピング法
で塗布乾燥して1μm厚の下引き層を設けた。
【0047】次に、実施例1で得られたI型オキシチタ
ニウムフタロシアニン結晶4部とポリビニルブチラール
樹脂2部をシクロヘキサノン100部に添加し、1mm
φのガラスビーズを用いたサンドミルで2時間分散し、
これに100部の酢酸エチルを加えて希釈し、これを下
引き層上に塗布した後、100℃で10分間乾燥して、
膜厚0.15μmの電荷発生層を形成した。
【0048】次に下記構造式
【0049】
【化2】 で示される電荷輸送材料10部とビスフェノールZ型ポ
リカーボネート樹脂10部をモノクロルベンゼン60部
に溶解した溶液を調製し、電荷発生層上にテイッピング
法により塗布した。これを110℃の温度で1時間乾燥
して20μm厚の電荷輸送層を形成した。
【0050】以上のようにして作成した電子写真感光体
をレーザービームプリンター(商品名:レーザーショッ
トII:キャノン社製)に設置し、暗部電位が−700V
になるように帯電設定し、これに波長778nmのレー
ザー光を照射して−700Vの電位を−200Vまで下
げるのに必要な光量を測定したところ0.18μJ/c
2 であった。次に暗部電位が−700Vになるように
帯電設定し、これに波長778nmのレーザー光を2.
8μJ/cm2 の光量で照射して残留電位を測定したと
ころ45Vであった。
【0051】次に、この感光体に1500ルクスの光を
5分照射した後、10分放置した後の電位を測定し、照
射前後の暗部電位を比較した。
【0052】フォトメモリー=(照射前の暗部電位)−
(照射後の暗部電位)で定義されるフォトメモリーは、
−15Vであった。
【0053】[実施例14〜24]実施例1で得られた
I型オキシチタニウムフタロシアニン結晶の代わりに実
施例2〜12で得られたI型オキシチタニウムフタロシ
アニン結晶を用いて、それぞれを実施例13と同様にし
て電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表3に示
す。
【0054】
【表3】 なお、前記実施例1,9,10及び11におけるオキシ
チタニウムフタロシアニン100gを結晶変換するのに
要した時間は、それぞれ14分,5分,20分及び4.
5分であった。
【0055】[比較例1]実施例1で得られた水ペース
ト5部にテトラヒドロフラン21部を加えて、混合溶
媒水分値を16%とし、1mmφのガラスビーズと共に
ミリング処理を20℃で20時間行った。この分散液よ
り固形分を取り出し、乾燥してI型オキシチタニウムフ
タロシアニン結晶を得た。
【0056】[比較例2〜7]水ペーストの固形分含
有量及び混合溶媒水分値を変えた以外は比較例1と同様
に処理した結果を表4に示す。
【0057】
【表4】 各々のI型オキシチタニウムフタロシアニンを実施例1
3と同様にして電子写真感光体とし、同様の評価を行っ
た。その結果を表5に示す。
【0058】
【表5】
【0059】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、オキシチタ
ニウムフタロシアニンの結晶変換を従来の1/10以下
の短時間で行うことができるうえ、本発明により得られ
たオキシチタニウムフタロシアニン結晶を用いた電子写
真感光体は、感度および残留電位が良好であり、特にフ
ォトメモリーが著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる分散装置を部材ごとに分解
した例を示す図である。。
【図2】実施例1で得られたI型オキシチタニウムフタ
ロシアニン結晶のCuKα特性X線回折図である。
【図3】実施例1で調製した水ペーストの乾燥物のCu
Kα特性X線回折図である。
【図4】実施例8で調製した水ペーストの乾燥物のCu
Kα特性X線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相野谷 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 青砥 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岸 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−128973(JP,A) 特開 平3−250059(JP,A) 特開 平3−250060(JP,A) 特開 平4−211460(JP,A) 特開 平2−28265(JP,A) 特開 平3−269064(JP,A) 特開 平4−193881(JP,A) 特開 平4−193880(JP,A) 特許3039701(JP,B2) 特許2887215(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/06 C09B 67/50

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アシッドペーシティング処理して得られ
    オキシチタニウムフタロシアニンの水ペーストと溶媒
    とを混合した分散液を2方向に分岐して相互に衝突させ
    ることにより得られるオキシチタニウムフタロシアニン
    結晶を用いて感光層を形成する工程を有することを特徴
    とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 得られたオキシチタニウムフタロシアニ
    ン結晶がCuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±
    0.2°9.0°、14.2°、23.9°および2
    7.1°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロ
    シアニン結晶である請求項1に記載の電子写真感光体
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記溶媒がテトラヒドロフランである請
    求項1または2に記載の電子写真感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記テトラヒドロフランおよび水を含有
    する混合溶媒中の該水の割合が該混合溶媒の総量の5〜
    20重量%である請求項3に記載の電子写真感光体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子写
    真感光体の製造方法により製造されたことを特徴とする
    電子写真感光体。
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