JP3237780B2 - 情報記録担体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

情報記録担体の製造方法及び製造装置

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JP3237780B2
JP3237780B2 JP13171692A JP13171692A JP3237780B2 JP 3237780 B2 JP3237780 B2 JP 3237780B2 JP 13171692 A JP13171692 A JP 13171692A JP 13171692 A JP13171692 A JP 13171692A JP 3237780 B2 JP3237780 B2 JP 3237780B2
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竹夫 小島
進 永野
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昭 西沢
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録担体の製造方
法及びその製造装置に係わり、光ディスク型の情報記録
担体を光硬化樹脂により成形する際、成形品が硬化収縮
により生じる成形ヒケを除去する製造方法及びその成形
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光を用いて成形品を得る光硬化型の成形
装置では、成形用として供給する樹脂の分子量が低く粘
度も低いために、成形に必要な動力・加熱装置等が軽微
で十分であり成形装置の省エネルギー化・コンパクト化
に対して有望な成形法である。しかし、金型内に樹脂を
注入させた後、光による硬化反応をする際硬化収縮する
ために成形品表面がうねってしまったり、必要な寸法精
度に入らないという欠点を有していた
【0003】この点を考慮した成形装置として、例えば
特開昭55−160338号公報などに記載された装置
がある。その概略を図14を参照しながら説明する。紫
外線硬化樹脂は中心孔50よりキャビティ−51に入
る。この時、スタンパー52とスタンパーホルダー53
を有する第1の型54が上方に押し上げられる。所望量
の紫外線硬化樹脂が注入された後、空間55に圧縮空気
が入り、キャビティー51内の樹脂に一様な圧力がかか
る。
【0004】この状態で紫外線を照射する。すると紫外
線硬化樹脂は収縮するが、この収縮中、スタンパー52
と紫外線硬化樹脂層の表面は密着しており、この状態の
ままスタンパー52とスタンパーホルダー53を有する
第1の型54とが、円筒体56の内周面に沿って上下に
動く。この結果、収縮が起こっても樹脂層の寸法変化は
情報記録担体の厚み方向のみ起こる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した成
型装置においては、紫外線硬化樹脂をキャビテー51に
入れる時に円筒体56の内周部と第1の型54の外周部
に設けた円筒空間57にも樹脂が入る。照射時、円筒体
56の内周部と第1の型54の外周部に設けた円筒空間
57の樹脂がキャビティー51内の樹脂よりも速く硬化
するため、実際にはキャビティー51内の樹脂の硬化収
縮に伴って第1の型54は動かない。そのため、硬化に
よりできた情報記録担体の表面にはヒケができる。これ
を改善するため、空間55内の圧力を高くすると情報記
録担体の光学特性(複屈折)が悪くなる等の欠点があっ
た。
【0006】また、中心孔を設ける場合、上記した成型
装置では情報記録担体の中心孔を開けないで硬化させ二
次加工により孔開けするか、または、第2の型58の中
心部をマスクしマスク上の樹脂を硬化させないことによ
り中心孔を設ける方法があるが、いずれも情報記録担体
の偏芯が大きくなる欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべくなされたものであり、光硬化樹脂による情報記録
担体の製造方法であって、前記光硬化樹脂により前記情
報記録担体が成形される成形品部と前記成形品部の周囲
に設けられ前記情報記録担体の厚み方向に収縮する境界
部材とを設けた金型と、この金型に対向した対向金型と
から成り少なくとも一方の金型が所定の光を透過する一
対の成形用金型内に、前記境界部材と前記対向金型との
間に隙間をあけた状態で光硬化樹脂を注入する工程と、
所定の光を照射して前記光硬化樹脂を硬化させる光照射
工程と、前記光照射工程による、前記光硬化樹脂の硬化
収縮過程に従って、前記一対の成形用金型を収縮方向に
加圧する工程とを有する情報記録担体の製造方法を提供
し、また、光硬化樹脂により情報記録担体が成形される
成形品部と前記成形品部の周囲に設けられ前記情報記録
担体の厚み方向に収縮する境界部材とを設けた金型と、
この金型に対向した対向金型とから成り少なくとも一方
の金型が所定の光を透過する一対の成形用金型と、前記
一対の成形用金型内に、前記境界部材と前記対向金型と
の間に隙間をあけた状態で光硬化樹脂を注入する注入手
段と、所定の光を照射して前記光硬化樹脂を硬化させる
光照射手段と、前記光照射手段による光の照射中に、前
記光硬化樹脂の硬化収縮過程に従って、前記一対の成形
用金型を収縮方向に加圧する加圧手段とを有する情報記
録担体の製造装置を提供するものである。
【0008】また、光硬化樹脂による情報記録担体の製
造方法であって、境界部材を介して対向した一対の成形
用金型内に光硬化樹脂を注入し、光硬化樹脂の硬化収縮
に応じて前記対向した一対の成形用金型を相対変位させ
ながら、かつ、金型の境界部材部の光硬化反応が金型の
成形品部の光硬化反応よりも遅くなるように、所望の光
を照射して光硬化樹脂を硬化させるようにしたことを特
徴とする情報記録担体の製造方法を提供すると共に、さ
らに、少なくとも一方が所望の光を透過し、かつ、境界
部材を介して対向した一対の成形用金型と、前記一対の
成形用金型内に光硬化樹脂を注入する手段と、成形用金
型内に注入された光硬化樹脂に対して所望の光を照射す
る手段と、光硬化樹脂の硬化収縮に応じて前記対向した
一対の成形用金型を相対変位させる手段とからなり、光
硬化性樹脂の硬化反応が行われる波長における光線透過
率を、金型の成形品部よりも金型の境界部材部が小さく
なるようにしたことを特徴とする情報記録担体の製造装
置を提供するものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された情報記録担体の製造方
法及び製造装置によれば、光硬化樹脂の硬化収縮に応じ
て、境界部材を介して対向した一対の成形用金型が相対
変位して、光硬化樹脂が硬化する。さらに、金型内での
光硬化性樹脂の光硬化反応が金型の成形品部よりも金型
の境界部材部の方が遅いので、金型の成形品部が硬化収
縮した後に、金型の境界部材部が硬化する。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明になる情報記録担体の製造方法
及びその製造装置の一実施例について図1から図7を参
照しながら説明する。図1は、本発明の情報記録担体の
製造装置の概略断面図であり、図2〜図6は本発明の製
造装置の成形過程の工程図であり、図7は紫外線硬化樹
脂の収縮量の時間的変化を示したグラフである。
【0011】図1に基づき本発明の製造装置の具体的構
成について説明する。ベース1には固定型(下型)2が
図示しないクランパーにより固定されている。固定型2
は紫外線を透過する材質(例えばガラス板)でできてお
り、中心には情報記録担体の内径と同じ大きさの孔2X
(例えばφ15mm)が精度良く開いている。固定型2
上には情報記録担体の外径を構成する為のリング(境界
部材)3が図示しない接着剤でリング3の内径が固定型
2の中心孔と同芯になるように固定されている。リング
3は厚み方向に縮むことのできる材質(例えばゴム)で
できており、その厚みは情報記録担体の厚みと紫外線硬
化樹脂の収縮量を足した厚みである。ベース1の中心に
はリング3の内径よりも大きい孔1Xが開いており、ベ
ース1の下に設置されている紫外線ランプ4がリング3
の内径平面部を一様に照射できるようになっている。
【0012】信号(ピット、溝)に対しての偏芯が小さ
くなるように孔開けされているスタンパー5は内周部を
リテーナ6又外周部を外周リング7によって上型8に固
定保持されている。この時、スタンパー5の内径とリテ
ーナ6及び上型8のはめあい部は隙間が狭くなっている
為、スタンパー5の信号(ピット、溝)は上型8の中心
に対し偏芯が小さい状態で固定保持されている。上型8
はプレート(A)9に図示しないネジにより固定されて
いる。プレート(A)9の中心部にはエヤーホルダー1
0及び樹脂ホルダー11が固定されている。
【0013】エヤーホルダー10にはエヤー供給口12
が開いておりエヤーは、樹脂ホルダー11に設けた溝1
4を通りリテーナ6の内周面と樹脂ホルダー11の先端
部の外周面からなる隙間よりキャビティー15に出るよ
うになっている。なお、リテーナ6の内周面と樹脂ホル
ダー11の先端部の外周面からなる隙間はエヤーは入る
が樹脂は入らない隙間である(約5μm)。樹脂ホルダ
ー11の内周部にはセンターピン16がエヤーシリンダ
ー17により上下に動けるように構成されている。
【0014】樹脂ホルダー11には樹脂供給口13が開
けられており樹脂ホルダー11の内周面とセンターピン
16の細い径とでなす空間18には樹脂タンク(図示せ
ず)よりホース(図示せず)を通り樹脂が送られて来る
ため樹脂がいつも満たされている。又、センターピン1
6の太い径の部分16Xと樹脂ホルダー11の内周面と
でなす隙間は小さいため(約5μm)樹脂は出ないよう
になっている。なお、樹脂ホルダー11上にはカバー1
9が設けてあり空間18内の樹脂が漏れないようにして
いる。ここで、センターピン16、樹脂ホルダー11、
リテーナ6、スタンパー5、下型2の中心孔、リング3
の中心が同芯になるように各部品は加工組み立てられて
いる。
【0015】プレート(A)9上には4個のガイドホル
ダー(A)20が固定されており、摺動プレート21に
は4本のガイドピン(A)22の一端が固定されてお
り、もう一端はガイドホルダー(A)20内に入ってい
る。このガイドホルダー(A)20の内周面とガイドピ
ン(A)22の外周面はガタ付きなく摺動できるように
なっている。また、モーター23は摺動プレート21に
固定させており、モーター23のシャフトは図示しない
ベアリングホルダーを介してボールネジ24とつながっ
ている。ボールネジ24のナットはプレート(B)25
に固定されており、プレート(B)25は4本のシャフ
ト26を介してプレート(A)9に固定されている。よ
って、モーター24のシャフトを回すことにより上型8
はガイドホルダー(A)20とガイドピン22の支持に
よって下型2に対し平行に上下に動く。
【0016】4個のガイドホルダー(B)27は摺動プ
レート21に固定しており、4本のガイドピン(B)2
8の一端はベース1に固定しており、もう一方の一端は
ガイドホルダー27の内周部を通りトッププレート29
に固定している。このガイドホルダー(B)27の内周
面とガイドピン(B)28の外周面はガタ付きなく摺動
できるようになっている。2個のエヤーシリンダー
(B)30はベース1に固定している。その軸端は摺動
プレート21に固定している。よって、エヤーシリンダ
ー(B)30が駆動することにより上型8はガイドホル
ダー(B)27とガイドピン(B)28の支持により上
下に動く。このように、モーター23は上型8を微細に
動かし、エヤーシリンダー(B)30は大きく動かすこ
とができるようになっている。
【0017】ここで、本発明の情報記録担体の製造装置
の具体的構成に基づく動作について説明する。初めはエ
ヤーシリンダー(B)30のロットは延びており、下型
2と上型8でなす空間は大きく開いている。この時セン
ターピン16は樹脂ホルダー11の内周面内にある為、
空間18内にある樹脂は出ない。又、エヤー供給口12
と接続しているエヤーも停止している。(図2参照)
【0018】エヤーシリンダー(B)30のロットを引
く方向に駆動させると上型8が下がり下型2、リング
3、スタンパー5、リテーナ6、樹脂ホルダー11の端
面によりキャビティー15を構成する。この時、摺動プ
レート21は図示しないストッパーに当りリング3の上
面とスタンパー5の表面には隙間ができるようになって
いる。又、図示しないストッパーの調整により下型2の
上面とスタンパー5の表面は平行になっている。(図3
参照)
【0019】エヤーシリンダー(A)17が駆動し、ロ
ットが延びるとセンターピン16が下がる。この時、セ
ンターピン16の太い径の部分16Xは下型2の中心孔
2Xに入りながら下がる。センターピン16の細い径の
部分が樹脂ホルダー11の端面より下がったところでセ
ンターピン16は図示しないストッパーに当り停止し、
空間18内の樹脂がキャビティー15に入る。初めにキ
ャビティー15内にあった空気は中心より広がる樹脂に
より押し流されリング3の上面とスタンパー5の表面よ
りなる隙間より出る。(図4参照)
【0020】所望量の樹脂が入ったら、センターピン1
6をエヤーシリンダー17により少し持ち上げる。セン
ターピン16の太い径の部分16Xが樹脂ホルダー11
の内径と下型2の中心孔2Xの両方に入っている位置に
きたらエヤーシリンダー17を止め、その位置を保持す
る。これにより樹脂の供給を停止する。照射ランプ4が
働き樹脂硬化が始まると同時にモーター24も駆動し、
上型8が樹脂の収縮量変化と同じ量だけ下型2に対し平
行に下がる。(図5参照)
【0021】樹脂硬化後エアー供給口12よりエヤーを
供給する。このエヤーは溝14を通りリテーナ6の内径
と樹脂ホルダー11の先端部外側面よりなる隙間から出
てきて、情報記録担体31とスタンパー5間に広がる。
又、同時にモーター23を逆回転させ定位置に戻すこと
で情報記録担体31とスタンパー5間は剥がれる。又、
センターピン16も樹脂ホルダー11の内周面内に戻
る。その後、シリンダー(B)30のロットを延ばすこ
とにより図3の位置に戻す。下型2上には中心孔31X
の開いた情報記録担体31が成形される。(図6参照)
【0022】次に本発明の情報記録担体の製造装置を用
いて成形した情報記録担体(厚さ1.2 〜1.3mm )の製造
過程における具体な制御例を述べる。図7はジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート(DPHA)樹脂の収
縮量の時間的変化を調べたグラフである。同図から明ら
かなように、初めの10秒間は樹脂硬化は始まっていな
い為収縮も起こらない。次の10秒間は6%の収縮であ
り、最後の60秒間は2%の収縮率であり、それ以後は
完全硬化している為収縮変化はしていない事が分かっ
た。
【0023】よって、同樹脂を用いて照射時間80秒で
成形を行った。その時の照射時のモーター23の速度
は、初めの10秒間は停止、次の10秒間は7.2 μm/se
c 、後の60秒間は 0.4μm/sec と上型8を樹脂収縮量
変化と同じように縮めていった。
【0024】この成形方法でできた情報記録担体は偏芯
20μm、複屈折3nmであった。又、この情報記録担
体上に、カーエンハンスメント膜としてSiNx、光磁
気記録膜としてTbFeCo、保護膜としてSiNxを周知の
真空薄膜形成技術により順次積層した情報記録担体を形
成した。その特性はC/N値として56dB(1800
rpm)という良好な値が得られた。
【0025】以上詳述したように、本発明の情報記録担
体の製造方法及び製造装置によれば、紫外線を透過する
材質でできた一方の下型2とそれに対向するもう一方の
上型8にスタンパー5が精度良く固定され、センターピ
ン16(16X)の動きにより紫外線硬化樹脂をキャビ
ティー15に供給停止されるので、成形と同時に、情報
記録担体の中心孔も形成できる。また、樹脂を紫外線で
照射することにより樹脂硬化及び樹脂収縮が起こるが、
その時一方の型8が樹脂収縮量変化に合わせ強制的に他
方の型2に対し平行に動くので、基板表面のヒケがない
特性の良い情報記録担体が得られる。
【0026】なお、以上の例では、ディスクの鏡面側
(2)に相当する鏡面型を紫外線透過性の材料(ガラ
ス)とし、対向する型(8)を通常のNiスタンパー5
としたが、次のような組合わせとしても良い。鏡面型
(2)を鏡面仕上げした金属板とし、対向する型(8)
のスタンパー5をガラスとする。この場合は、スタンパ
ー5側から紫外線を照射する。また、鏡面型(2)を鏡
面仕上げしたガラスとし、対向する型(8)となるスタ
ンパー5をガラス製のスタンパーとする。この場合は、
どちら側から紫外線を照射しても良い。
【0027】以上の実施例1で詳述したように、対向し
た一対の金型2,8内(キャビティー)に樹脂を金型中
心部から注入し、光照射による樹脂の硬化収縮に応じて
金型内の容積を変化させることにより、良好な成形品を
得られることとなる。ところで、同成形装置で成形した
成形品は、金型内の容積を変化させるために用いていた
ゴムでできた境界部材(図1のリング3)の厚みムラの
ため、スタンパー間でなす隙間にばらつきが生じやす
い。そして、隙間の広い部分に樹脂が入り込み、かつ、
その樹脂は硬化しないので、型開時リング3上部の未硬
化樹脂が成形品に付くことが生じる。この結果、成形品
の洗浄工程が必要となることがある。しかし、隙間のば
らつきをなくすため、リング3の材質を透明なポリカー
ボネート板に変えて成形したところ、境界部材部(リン
グ3付近)の樹脂は硬化したが、逆に成形品に成形ヒケ
ができてしまう。そこで、成形ヒケとリング上の未硬化
樹脂の両方の問題を解決した実施例2について説明す
る。
【0028】(実施例2) <成形ヒケの原因と対策>最初に、成形ヒケができる原
因について、ゴムリングとポリカーボネートリングで比
較検討した結果を説明する。以下の説明で、成形品部X
とは成形品が成形される金型に対応した位置をさし、境
界部材部Yとはバリが形成されたり未成形樹脂が残る境
界部材(リング)3付近に対応した金型の周辺の位置を
示す(図8〜図10参照)。リング(境界部材)3がゴ
ム(弾力がある)の場合、成形品部Xの樹脂の硬化収縮
が終了した時点でもゴムはまだ縮みうることができる状
態である。よって、金型表面と成形品部Xの樹脂は常に
接触しており成形ヒケのない成形品が得られる。一方、
リング3がポリカーボネート板(弾力が無い)の場合、
樹脂の硬化収縮に伴って上型8を下げる際(図1〜図6
参照)、初めは境界部材部Yの樹脂は硬化していないた
め上型8は下がるが、境界部材部Yの樹脂の硬化が進む
に従い微動型締が停止する。しかし、成形品部Xの樹脂
は硬化収縮が続いており成形品部Xの樹脂と金型表面と
が剥がれるために成形ヒケができる。すなわち、境界部
材部Yの樹脂のヤング率が微動型締力より増した時点で
上型8が停止するため成形ヒケができると考えられる。
したがって、弾力の無いリング3で成形ヒケを無くす方
法は、成形品部Xの樹脂が硬化収縮する間、境界部材部
Yの樹脂のヤング率を微動型締力より小さくすることに
より、上型8が下げられるようにし、照射完了時には境
界部材部Yの樹脂も完全硬化しておれば良いこととな
る。
【0029】<光線透過率の制御>一方、光硬化性樹脂
には光で樹脂を硬化させるのに必要な光開始剤が入って
おり、光開始剤が光を吸収することにより樹脂は硬化す
る。その開始剤の吸光度は波長により異なる(図11参
照)。
【0030】また、光による成形方法であるため、少な
くともどちらか一方の金型は光を通す材質でできてお
り、この金型を通った光は減光する。この減光量を光線
透過率で表わすと、図12のように、減光量も波長によ
り異なると共に材質によっても異なる。一方、樹脂のヤ
ング率と硬化速度は光強度で決まる。
【0031】よって、金型の材質やフィルターを入れる
こと(金型の成形品部Xと境界部材部Yの材質等を変え
ること)により、開始剤が光を吸収する波長を特定させ
(例えば、図11においてB部をカットしA部だけにす
る)、その波長の光線透過率を変えて光強度を変える。
金型の成形品部Xの光線透過率よりも境界部材部Yの光
線透過率を小さくして、境界部材部Yの光強度を相対的
に小さくする。すると、一定時間光を照射した場合、金
型の成型品部Xと境界部材部Yで光硬化性樹脂の硬化度
合いが異なり、その結果、光量が相対的に少ない境界部
材部Yは光硬化性樹脂の硬化が少なく、ヤング率の低い
状態を保持することとなる。すなわち、金型の成形品部
Xと境界部材部Yの材質等を変えることにより、成形品
と境界部材部の樹脂(バリ)のヤング率が変えられる
(図13参照)。このようにして、この低いヤング率を
有する境界部材部Yの光硬化性樹脂が変形することによ
って、成形品部Xの樹脂の硬化収縮が吸収される。
【0032】そこで、この実施例2で詳述する情報記録
担体の製造方法及び製造装置は、以下のようなものであ
る。光硬化性樹脂で使っている光開始剤が光を吸収する
波長を特定させ、その波長の光線透過率を変えることに
より光強度を変え、硬化した樹脂のヤング率と硬化速度
をコントロールできるようにする。つまり、成形品部X
と境界部材部Yに対応する金型材質等を異なるものにし
て相対的に光線透過率を変えて、成形品部Xの成形品と
境界部材部Yのバリのヤング率と、同場所での硬化速度
を変える。その結果、成形品が硬化収縮する場合に起き
る成形ヒケを除去し、境界部材部Yの樹脂も完全に硬化
する成形方法(成形装置)である。
【0033】<光線透過率と成型品>以下、本発明を具
体例に基づいて詳細に説明する。最初に、金型の成形品
部Xと境界部材部Yの光線透過率を変えることにより、
成形品部Xの成形ヒケが無く、かつ、境界部材部Yの樹
脂が完全硬化する範囲について説明する。図1に示した
成形装置を用いて境界部材部(リング)3の種類だけを
変えて成形した。リング3とスタンパー5間は樹脂の硬
化収縮以上の隙間をあけて樹脂を金型中心部より注入
し、図8に示すD部まで入れ下型2の下方より紫外線を
照射した。
【0034】また、境界部材部Yの光線透過率を変える
方法として、青板ガラスでできたリング3aの上に厚み
の異なったPETフィルム31を貼って変えた。表1は
成形品部Xと境界部材部Yの光線透過率を変えた時の成
形ヒケの発生と境界部材部Yの樹脂の硬化状態を調べた
表である。その結果、表1に示すように、相対的光線透
過率が約9パーセントの所で成形ヒケもなく境界部材部
Yの樹脂も硬化する範囲があることが得られた。
【0035】
【表1】
【0036】なお、光硬化樹脂としては、R684,R
604,HX620(以上日本化薬製)が2:2:1
(重量比)からなる樹脂に、開始剤(ダロキュア117
3、メルクジャパン製)0.3重量部を加えた光硬化性
樹脂を使用して、外径φ80mm,厚み1.2mmの成形品
を成形した。成形部での照度は4.6mW/cm2 (波長3
10nm),照射時間40秒、型締め速度は7.2μm/
sで、照射開始時間の12秒後から型締めを開始したも
のである。
【0037】(具体例1)図9に示すように、下型2と
リング(材質、青板ガラス)3aをエポキシ樹脂系接着
剤32(セメダイン社製、品名1565)で付けた物を
使用して成形した。この時成形品には成形ヒケはなく、
境界部材部Yの樹脂も硬化した。金型の成形品部Xの光
線透過率(波長320nm)を100%とした時、金型
の境界部材部Yの光線透過率は9%であった。一方、繰
り返し成形しても下型2とリング3aは剥がれることは
無かった。なお、使用した光硬化性樹脂、成形条件等は
前記例と同じ条件で、成形装置は図1に示す装置のリン
グ3だけを変えて成形したものである。
【0038】(具体例2)図10に示すように、下型2
とリング(材質、青板ガラス)3aをシリコーン接着シ
ール剤33(スリーボンド社製、品名1220B)で接
着し、リング3a上面にポリエステルフィルム34(厚
み20μm)を熱接着により接着した物を使用して成形
した。この時成形品部Xには成形ヒケはなく、境界部材
部Yの樹脂も硬化した。金型の成形品部Xの光線透過率
(波長320nm)を100%とした時、金型境界部材
部の光線透過率は9%であった。一方、繰り返し成形し
ても下型2とリング3a及びリング3aとポリエステル
フィルム34は剥がれることはなかった。なお、使用し
た光硬化性樹脂、成形条件等は前記例と同じ条件で、成
形装置は図1に示す装置のリング3だけを変えて成形し
たものである。
【0039】このように、実施例2で詳述した製造方法
及び製造装置によれば、成形品部Xと境界部材部Yの金
型材質等を異なるものにして相対的に光線透過率を変え
て、成形品部Xの硬化樹脂(成形品)と境界部材部Yの
樹脂とのヤング率、同場所での硬化速度を変えることに
より、成形品が硬化収縮する間では境界部材部Yは硬化
しないので成形品の硬化収縮に対応して、金型が相対移
動でき成形ヒケが生じることがなく、さらに、成形終了
時には、境界部材部Yも完全に硬化するので、未成形樹
脂が残って洗浄工程が必要となることもない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の情報記録
担体の製造装置を用いて成形した情報記録担体は成形と
同時に中心孔を精度良く形成することができ、基板表面
のヒケもないため、商品性に優れた特性の良い情報記録
担体が得られる。また、本発明の成形装置を用いて成形
した成形品は成形ヒケはなく、境界部材部の樹脂も完全
に硬化するため、製品を洗浄しなくてすむなどの効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる情報記録担体の製造装置の概略断
面図である。
【図2】本発明になる製造装置の成形過程の工程図であ
る(第1段階)。
【図3】本発明になる製造装置の成形過程の工程図であ
る(第2段階)。
【図4】本発明になる製造装置の成形過程の工程図であ
る(第3段階)。
【図5】本発明になる製造装置の成形過程の工程図であ
る(第4段階)。
【図6】本発明になる製造装置の成形過程の工程図であ
る(第5段階)。
【図7】紫外線硬化樹脂の収縮率の時間的変化を示すグ
ラフである。
【図8】実施例2のリング部の概略断面図である。
【図9】実施例2の具体例1のリング部の概略断面図で
ある。
【図10】実施例2の具体例2のリング部の概略断面図
である。
【図11】光硬化樹脂の開始剤の波長と吸光度を表すグ
ラフである。
【図12】材質の違いによる波長と光線透過率の関係を
表すグラフである。
【図13】光強度と樹脂のヤング率の関係を表すグラフ
である。
【図14】従来の製造装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1…ベース、2…下型(固定型)、3…境界部材(リン
グ)、3a…境界部材(青板ガラス製のリング)、4…
紫外線ランプ、5…スタンパー、6…リテーナ、7…外
周リング、8…上型、9…プレート(A)、10…エヤ
ーホルダー、11…樹脂ホルダー、12…エヤー供給
口、13…樹脂供給口、14…溝、15…キャビティ
ー、16…センターピン、17…エヤーシリンダー
(A)、18…空間、19…カバー、20…ガイドホル
ダー(A)、21…摺動プレート、22…ガイドピン
(A)、23…モーター、24…ボールネジ、25…プ
レート(B)、26…シャフト、27…ガイドホルダー
(B)、28…ガイドピン(B)、29…トッププレー
ト、30…エヤーシリンダー(B)、32…エポシキ樹
脂系接着剤、33…シリコーン接着シール剤、34…ポ
リエステルフィルム、X…成形品部、Y…境界部材部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 中村 豊 (56)参考文献 特開 昭57−25921(JP,A) 特開 昭62−211118(JP,A) 特開 平2−198808(JP,A) 特開 平2−78510(JP,A) 特開 昭63−160035(JP,A) 特開 昭61−151855(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26 B29C 33/00 - 33/76 B29C 35/00 - 35/18 B29C 39/00 - 39/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光硬化樹脂による情報記録担体の製造方法
    であって、 前記光硬化樹脂により前記情報記録担体が成形される成
    形品部と前記成形品部の周囲に設けられ前記情報記録担
    体の厚み方向に収縮する境界部材とを設けた金型と、こ
    の金型に対向した対向金型とから成り少なくとも一方の
    金型が所定の光を透過する一対の成形用金型内に、前記
    境界部材と前記対向金型との間に隙間をあけた状態で光
    硬化樹脂を注入する工程と、 所定の光を照射して前記光硬化樹脂を硬化させる光照射
    工程と、 前記光照射工程による、前記光硬化樹脂の硬化収縮過程
    に従って、前記一対の成形用金型を収縮方向に加圧する
    工程と、 を有する情報記録担体の製造方法。
  2. 【請求項2】光硬化樹脂により情報記録担体が成形され
    る成形品部と前記成形品部の周囲に設けられ前記情報記
    録担体の厚み方向に収縮する境界部材とを設けた金型
    と、この金型に対向した対向金型とから成り少なくとも
    一方の金型が所定の光を透過する一対の成形用金型と、 前記一対の成形用金型内に、前記境界部材と前記対向金
    型との間に隙間をあけた状態で光硬化樹脂を注入する注
    入手段と、 所定の光を照射して前記光硬化樹脂を硬化させる光照射
    手段と、 前記光照射手段による光の照射中に、前記光硬化樹脂の
    硬化収縮過程に従って、前記一対の成形用金型を収縮方
    向に加圧する加圧手段と、 を有する情報記録担体の製造装置。
  3. 【請求項3】光硬化樹脂による情報記録担体の製造方法
    であって、 前記光硬化樹脂により前記情報記録担体が成形される成
    形品部と前記成形品部の周囲に設けられ前記情報記録担
    体の厚み方向に収縮する境界部材とを設けた金型と、こ
    の金型に対向した対向金型とから成り少なくとも一方の
    金型が所定の光を透過する一対の成形用金型内に、前記
    境界部材と前記対向金型との間に隙間をあけた状態で光
    硬化樹脂を注入する工程と、 前記成形品部の光硬化樹脂のヤング率よりも前記境界部
    材の光硬化樹脂のヤング率が小さくなるように所定の光
    を照射して前記光硬化樹脂を硬化させる光照射工程と、 前記光照射工程による、前記光硬化樹脂の硬化収縮過程
    に従って、前記一対の成形用金型を収縮方向に加圧する
    工程と、 を有する情報記録担体の製造方法。
  4. 【請求項4】光硬化樹脂により情報記録担体が成形され
    る成形品部と前記成形品部の周囲に設けられ前記情報記
    録担体の厚み方向に収縮する境界部材とを設けた金型
    と、この金型に対向した対向金型とから成り少なくとも
    一方の金型が所定の光を透過する一対の成形用金型と、 前記一対の成形用金型内に、前記境界部材と前記対向金
    型との間に隙間をあけた状態で光硬化樹脂を注入する注
    入手段と、 前記成形品部の光硬化樹脂のヤング率よりも前記境界部
    材の光硬化樹脂のヤング率が小さくなるように所定の光
    を照射して前記光硬化樹脂を硬化させる光照射手段と、 前記光照射手段による光の照射中に、前記光硬化樹脂の
    硬化収縮過程に従って、前記一対の成形用金型を収縮方
    向に加圧する加圧手段と、 を有する情報記録担体の製造装置。
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