JP3237545B2 - トリムの取付構造 - Google Patents

トリムの取付構造

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JP3237545B2
JP3237545B2 JP28214496A JP28214496A JP3237545B2 JP 3237545 B2 JP3237545 B2 JP 3237545B2 JP 28214496 A JP28214496 A JP 28214496A JP 28214496 A JP28214496 A JP 28214496A JP 3237545 B2 JP3237545 B2 JP 3237545B2
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英一 渡邉
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側面部等にお
ける室内側トリムの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側面部には、例えば図4に示すよう
に、窓100とダブル及びシングルシート101a,1
01b支持用のシートレール102との間に位置して室
内側トリム103が車体前後方向に延設される(図中ト
リム取付エリアA参照)。
【0003】そして、前記室内側トリム103は、図5
に示すように、サイドトリム103aとベルトライント
リム103bとに上下二分割されて取り付けられる。こ
れらは、共にPVC(ポリ塩化ビニル)の押出成形品で
ある。
【0004】前記サイドトリム103aは、下端部がシ
ートレール102上に支持されると共に、上端部がベル
トライントリム103bの下端部でボデー側のインナパ
ネル104に押し付けられて固定される。
【0005】一方、前記ベルトライントリム103b
は、中間部においてトリムクリップ105でボデー側の
インナパネル104に取り付けられ、下端部が上述した
ようにサイドトリム103aの上端部を押さえつける一
方、上端部が窓サッシュ106の内側縁部に引っ掛けて
固定される。尚、図中107は車体フレームを構成する
枠部材である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の室内側トリムの取付構造にあっては、サイドトリム
103aとは別体のベルトライントリム103bを使用
してサイドトリム103aの上端を押圧支持する取付構
造であるため、部品点数増大によりコストアップを招来
するという問題点があった。
【0007】また、近年では、空調や音響等の面で嵌め
殺しの窓の採用によるサッシュレス化が図られ、従来の
ようにベルトライントリムを固定する構造物が無くなる
場合もあり、このような場合は従来のような取付構造が
適用できず、新しい取付構造の開発が強く要望されてい
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、コストダウンが
図れると共に、サッシュレス化に容易に対応できるトリ
ムの取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のトリムの取付構造は、次のように構成され
る。 (1)車体のインナパネルとアウタパネルの端部が接合
される開口縁部下方に室内側トリムを延設する構造にお
いて、前記インナパネルの開口縁部近傍に先端が上方に
向いた切起し係止部を設け、該係止部に前記トリム上端
の引掛け部を上方から係合させると共に、前記開口縁部
に取り付けたエッジモールの端部で上方から前記引掛け
部を押圧固定したことを特徴とする。
【0010】(2)前記切起し係止部には、ビードが形
成されていることを特徴とする。
【0011】(3)前記切起し係止部は、インナパネル
が車室の外側に向けて傾斜している部分に設けたことを
特徴とする。
【0012】[作用](1)の構成によれば、切起し係
止部とエッジモール端部との挾圧作用でトリム端部が確
実に固定されるので、エッジモールを有効利用してイン
ナパネルの上端を確実に支持することができコストの削
減が図れる。
【0013】(2)の構成によれば、切起し係止部が高
荷重に耐えられる。
【0014】(3)の構成によれば、切起し係止部の車
体幅方向の突出量が抑制できると共に、間口を大きくと
れるので、装着性が良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るトリムの取付
構造を実施例により詳細に説明する。
【0016】[実施例]図1は本発明の一実施例を示
す、トリムの取付構造の側断面図、図2は同じく要部拡
大図、図3は同じく要部斜視図である。
【0017】図1及び図2に示すように、車体側面部の
インナパネル1とアウタパネル2との端部1a,2aが
適宜リンホースパネル3の端部を挾持して接合された窓
(図4の窓100参照)の開口縁部に沿ってエッジモー
ル4が取り付けられる。
【0018】そして、前記エッジモール4の下部と、イ
ンナパネル1に接合され車両前後方向に延びるシートレ
ール5との間に位置して一部品からなるPVC製のサイ
ドトリム(室内側トリム)6が車体前後方向に延設され
る。
【0019】前記サイドトリム6は、その下端部がシー
トレール5上の嵌合溝部7に差し込み固定されると共
に、上端部には車幅方向外側に屈曲したのち下方に屈曲
する引掛け部9が全長に亙って屈曲形成されて、前記開
口縁部近傍のインナパネル1に形成され先端が上方に向
いた切起し係止部8に該引掛け部9が上方から係合され
た後、前記開口縁部に取り付けたエッジモール4の端部
で上方から押圧固定されてなる。
【0020】図示例では、前記切起し係止部8は、イン
ナパネル1の上端部において車室の外側に向けて傾斜し
ている部分1b(これは、前記接合用端部1aを段落ち
して形成する際に必然的に形成される。)に間隔をおい
て複数個設けられると共に、図3に示すように、前記切
起し係止部8の打抜き加工時に同時に形成されるビード
10で補強されている。
【0021】また、サイドトリム6の中間部は、上下二
箇所に亙ってクリップ11によりインナパネル1に固定
される。
【0022】このように本実施例では、サイドトリム6
の下端部が従前どおりシートレール5上の嵌合溝部7に
差し込み固定され、中間部はクリップ11によりインナ
パネル1に上下二箇所に亙って固定されると共に、上端
部が引掛け部9を介して切起し係止部8とエッジモール
4の端部との挾圧作用で固定されるので、上下に広巾の
一部品で構成されたサイドトリム6は堅固に取り付けら
れる。
【0023】特に、サイドトリム6の上端部において
は、その引掛け部9が切起し係止部8とエッジモール4
の端部との挾圧作用で確実に固定されるので、当該部に
おいてビビリ音の発生等が効果的に回避される。勿論、
このサイドトリム6の上端部の固定に際し、窓のサッシ
ュを利用しないので、サッシュレス化に容易に対応でき
る。
【0024】また、従来取り付けていたベルトライント
リムが不要で、サイドトリム6が一部品で構成されるの
で、取付工数とコストの削減が図れる。
【0025】また、前記切起し係止部8がインナパネル
1の上端部において車室の外側に向けて傾斜している部
分1bに設けられるので、平面部(縦壁)に設けるのと
比べて、切起し係止部8の車体幅方向の突出量が抑制で
きると共に、間口を大きくとれるので、装着性が良くな
る。
【0026】また、前記切起し係止部8がビード10で
補強されるので、高荷重に耐えられる。
【0027】尚、本発明は上記実施例に限定されず、例
えばトラックやワゴン車のリヤウィンドウ下方に取り付
けられるトリムに適用することも可能であるし、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、各部の形状変更等各種変更
が可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車体のインナ
パネルとアウタパネルの端部が接合される開口縁部下方
に室内側トリムを延設する構造において、前記インナパ
ネルの開口縁部近傍に先端が上方に向いた切起し係止部
を設け、該係止部に前記トリム端部の引掛け部を上方か
ら係合させると共に、前記開口縁部に取り付けたエッジ
モールの端部で前記引掛け部を上方から押圧固定したの
で、切起し係止部とエッジモール端部との挾圧作用でト
リム端部が確実に固定され、取付工数及びコストの削減
が図れる。勿論、トリム端部の固定に際し、窓のサッシ
ュを利用しないので、サッシュレス化に容易に対応でき
る。
【0029】請求項2の発明によれば、切起し係止部が
ビードで補強されるので、高荷重に耐えられる。
【0030】請求項3の発明によれば、切起し係止部が
インナパネルが車室の外側に向けて傾斜している部分に
設けられるので、切起し係止部の車体幅方向の突出量が
抑制できると共に、間口を大きくとれるので、装着性が
良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、トリムの取付構造の
側断面図である。
【図2】同じく要部拡大図である。
【図3】同じく要部斜視図である。
【図4】バスの正断面図である。
【図5】従来のトリムの取付構造の側断面図である。
【符号の説明】
1 インナパネル 1a インナパネルの端部 1b インナパネルの傾斜している部分 2 アウタパネル 2a アウタパネルの端部 4 エッジモール 5 シートレール 6 サイドトリム 8 切起し係止部 9 引掛け部 10 ビード 11 クリップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のインナパネルとアウタパネルの端
    部が接合される開口縁部下方に室内側トリムを延設する
    構造において、前記インナパネルの開口縁部近傍に先端
    が上方に向いた切起し係止部を設け、該係止部に前記ト
    リム上端の引掛け部を上方から係合させると共に、前記
    開口縁部に取り付けたエッジモールの端部で前記引掛け
    部を上方から押圧固定したことを特徴とするトリムの取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記切起し係止部には、ビードが形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のトリムの取付
    構造。
  3. 【請求項3】 前記切起し係止部は、インナパネルが車
    室の外側に向けて傾斜している部分に設けたことを特徴
    とする請求項1又は2記載のトリムの取付構造。
JP28214496A 1996-10-24 1996-10-24 トリムの取付構造 Expired - Lifetime JP3237545B2 (ja)

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